[DCガイド]子供に人気絶大なAir Space Museum

アメリカのワシントンDCにあるスミソニアン系博物館の中でも、Air Space Museumは老若男女に大人気のおすすめ博物館です。ここでは、見どころや注意点を分かりやすくご紹介しています。

ワシントンDCに数あるスミソニアン系列博物館の中でも、大人にも子供にも絶大な人気を誇る博物館の一つに、このAir Space Museumがあります。

どの季節でも建物の前に長蛇の列を作るこの博物館、なんとなく私は行く気が起きずにいたのですが、先日ようやく重い腰を上げて行ってきました!

タイムエントリーは必須

スミソニアンの博物館は、それぞれ事前チケットが必要かどうかが異なります。ここは、必要です!なければ入れません!

チケットの予約はこちらから

予約はネットでできて、無料です。見学する時間も考えると、できるだけ午前中の早い時間に予約するのがおすすめです。

予約した人で長蛇の列

タイムエントリーのチケットを持っていても、ここだけは30分ぐらい前に行くことをおすすめします。30分以上前から、早く入りたい人たちが長蛇の列を作っており、予約した時間の10分前ぐらいに行くと、すでに200人ぐらい並んでいる列の最後尾に並ぶ羽目になります。

私が予約したのは開館時間の10時で、現地へは9時30分に到着しました。

しかし、すでに自分の前に20人ほどが並んでいました。

見どころは満載!

Air Spaceなので、主に航空と宇宙についての展示がされています。

博物館は地上2階と地下1階になっており、地下は小さなカフェとトイレがあるぐらい。展示は1階と2階にありました。大きな格納庫を使っているような雰囲気で、中心は吹き抜けになっています。

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最初は飛行機の歴史が、ライト兄弟から最新ドローンまで分かりやすく展示と説明がされています。けっこうおもしろいです。

吹き抜けスタイルの格納庫には、飛行機のパーツが展示されていました。

エンジンはロールスロイスとGeneral Electricが展示されていて、「へぇ~、GEって飛行機のエンジンを作るんだ」なんて感心しました。

宇宙に関する展示も充実しています。

例えば、太陽系の惑星について説明されれいたり、スペースシャトルや月面装甲車などが展示されていました。

例えば、月面装甲車のタイヤは、ゴムではなくて網戸のような金属メッシュ性となっていて、モノを知らない私は「おおっ!」と感動しました(笑)。

スペースシャトルの展示もあります。

ここでは、宇宙飛行士たちが任務を終えて大気圏へ再突入する時に使う小さな乗物(ごめん、名前を忘れました)の展示がありました。

底面も見ることができます。高温と摩擦でかなりダメージを負っていましたが、宇宙飛行士たちを無事に地久へ届けるという大きな仕事を成功させたので、ダメージの一つ一つを見るだけでも、なんとなく感慨深いものがありました。

お土産は宇宙食が人気

館内には、いたるところにお土産ショップがあります。

同じアイテムが販売されており、どこで買っても値段は同じです。

ここで人気が高かったのは、バラマキ土産としても使えそうな「宇宙食」。

ただし、ミールは売っておらず、宇宙飛行士用のアイスクリームが4つのフレーバーで販売されていました。

バニラ、チョコ、バニラ&チョコ&ストロベリー、チョコミントがあります。

私はミントが嫌いなので、ミント以外の3フレーバーをゲットしました。

値段は、確か1つ8ドルぐらいだった気がします。

可愛いお土産もありました↓↓

さすが世界のキティ様、宇宙ともコラボしているようです。

買う気がなかったので値段は記憶していないのですが、確か20ドルか30ドルぐらいだった気がします。

Smithsonian’s National Air and Space Museum

601 Independence Ave SW, Washington, DC 20560 (ナショナルモール内、US Capitalに近い方)

公式サイトはこちらから

おすすめ度 ★★★★★

子供へのおすすめ度 ★★★★★ (大声を出しても走り回っても目立ちません)

[DCガイド]有料だけど行く価値あり!スパイ博物館の見どころ

アメリカのワシントンDCには、スパイ博物館があります。映画で有名な007はもとより、実際に存在した世界各地のスパイや歴史、実際に使われていたアイテムなどが充実しています。ここでは、分かりやすく見どころを紹介しています。

無料で楽しめる博物館が多いワシントンDCですが、有料の博物館もあります。

無料でも充実している博物館がたくさんあるので、初めてのDC旅行であえてスパイ博物館を選ぶ必要はないと思うのですけれど、スパイが大好きな人や、スミソニアンは行き尽くしたという人にとっては、スパイ博物館はおすすめです!

公式サイトはこちらから

入場料は意外と高い

スパイ博物館に限ったことではありませんが、DCの博物館は、事前にチケットを購入するのがおすすめです。ただし、チケットを購入する際には、何月何日の何時、と時間までしっかり指定しなければいけないので、注意してください。

入場料ですが、実はここ、その日によって入場料金が違います。$31ー$37ぐらいの間が多いですね。

子供たちの学校が夏休みになる時期には、完売になってしまう日もあるので、チケットはできるだけ事前に購入することをおすすめします。

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混んでいない時期なら、ふらりと博物館へ行って、入り口のカウンターでチケットを買うこともできます。

ちなみに私は事前にチケットを購入したのですが、早く着きすぎてしまい、チケットを早い時間に変えてもらうこともできず、30分近く、入り口の椅子に座って待たされました。

ロビーでは007の車がお出迎え

ロビーには、007の車が展示されている他、実際にスパイが使用したブイ↑などが展示されていました。なんでも、スパイは任務を遂行できるタイミングを待つために、このブイの中に入って何日間も待ち続けたのだとか。

閉所恐怖症の私には無理です。

館内では、スパイのRPGをします。ロールプレイングと言っても全員がスパイなんですが。

最初に案内されるスクリーンで、スパイのコードネームや職業などを教えてもらい、それを暗記します。

これ、後でテストされるので、忘れると詰みます(笑)。

館内では、実際に世界で活躍したスパイたちが紹介されていたり、スパイが実際に使っていたアイテムが細かく展示されていました。

もちろん、スパイは映画のジェームスボンドのようにカッコいい一面ばかりではなく、任務に失敗するとどんな運命が待ち受けているとか、悲惨な最後なども容赦なく紹介されています。

博物館なので、明るい部分だけではなく闇な部分も容赦なく展示されていますが、ここは子供たちに大人気らしく、「お前たち、学校はどうした?」という年齢の子どもたちも大勢いました。

学校、休んできたのかなぁ。

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ちなみに、日本のスパイもいました。忍者ですね。

有料博物館ならココ

有料でもいいよ!行くよ!という人なら、スパイ博物館、おすすめです。

楽しいです。ワクワクできます。

International Spy Museum

公式サイトはこちらから (チケットはココから

おすすめ度 ★★★★★

子供へのおすすめ度 ★★★★★★

[DCガイド]ユダヤ人迫害を学べるワシントンDCの博物館

アメリカのワシントンDCにあるホロコースト博物館には、第二次世界大戦でドイツのナチス軍による大虐殺と受けたユダヤ人の悲しい歴史、そしてそこにアメリカがどのように関与したかが展示されています。

ワシントンDCにある博物館と言えば、スミソニアン系列がよく知られていますけど、それ以外にもたくさん博物館があります。

そして、無料の所も多いです。

博物館が大好きな人や、学校では教わらなかった情報を得たい人にとっては、DCって大満足できる場所だと思います!

ヒトラーによって大虐殺されたユダヤ人、そしてそこにアメリカがどのように関与したのかが展示されているホロコースト博物館は、悲しい歴史や人間の残虐性とともに、どうしてそんなことが起こったのか、原因や背景も合わせて学べる場所です。

セキュリティチェックを経て館内に足を踏み入れると、最初にお出迎えしてくれるのは、↑この衝撃的な写真です。しかも巨大なパネルで、一気に心が悲しく重いモードになりました。

館内は、時系列で、なぜナチスが台頭し、それがユダヤ人虐殺へとなったのかが、詳しく展示品と共に説明されていました。

簡単にまとめると、

  1. 選挙で独裁者が生まれる
  2. 恐怖と暴力で国民を支配
  3. いじめの始まりは、ユダヤ人のサービスや商品をボイコットするよう推進
  4. 土地に根付いているユダヤ人に対して、なぜか不法移民呼ばわりしてイジメの対象に
  5. 公務員や医師弁護士などの資格を剥奪
  6. ドイツで生まれたユダヤ人に「出ていけ」と迫害
  7. 通報システムを採用。市民同士で通報させる。
  8. 収容所にまとめて虐待、虐殺
  9. 収容したユダヤ人の財産を没収、転売して換金
  10. ガス室で虐殺したユダヤ人が身に着けていた金品も奪って転売

と、悲しい気持ちと、胸糞が悪くなる気持ちが混ざり合い、何とも言えない気持ちになりました。

日本で暮らす日本人にとっては、ユダヤ人の迫害と聞いても、どこか遠い所で起きている悲しい出来事、ぐらいにしか感じないかもしれません。

ユダヤ人迫害=アンネフランクの日記、という記憶しかない人もいるでしょう。

しかしこの博物館に来ると、アンネフランクのような経験をした人が、数多くいたのだと感じさせられました。

私はそれまで知らなかったのですが、迫害されたユダヤ人たちに、欧米諸国は難民として受け入れる手を差し伸べたそうです。

しかし、国によって何人受け入れるかは大きく違っていて、アメリカはとても消極的だったとか。

そんな事実も、具体的な数として掲載されていました。

そして、余談なのですが、戦後、収容所のユダヤ人はそのまま放置されていたらしく、アメリカ軍は彼らを解放するために軍人をドイツへ送ったそうです。

訳が分からない状態でドイツへ送られたのは、

黒人兵と日系人兵

。。。はい、ノーコメントです。

大人なら行くべき博物館

衝撃的な内容のオンパレード、というか、衝撃的な内容だけの博物館なので、小さな子供には正直、おすすめではないです。トラウマになってしまうかもしれません。

でも大人なら、いじめや虐殺がどのようにして起こるのか、その先には何があるのかが分かりやすく説明されているこの博物館は、マストなスポットだと思いました。

United States Holocaust Memorial Museum

公式サイトはこちらから

入場料:スマホでチケットを取ったら手数料$1かかりました

おすすめ度 ★★★★★

子供へのおすすめ度 ★

[DCガイド]スミソニアン最大規模?アフリカンアメリカン歴史博物館へ行ってみた!

アメリカのワシントンDCにあるスミソニアン博物館の中でも最大規模を誇るアフリカンアメリカン歴史博物館。ここでは、見どころや豆知識を分かりやすく説明しています。

ワシントンDCと言えばスミソニアン。スミソニアンと言えばアフリカンアメリカン歴史博物館と言っても過言ではない気がするほど巨大な存在、それがNational Museum of African American History and Cultureです。

私は、実はここに2回行きました。理由は、1回では到底コンプリートできないから。

ホワイトハウスからも近い場所にあるこの博物館、地上4階、そして地下4階の合計8階もある博物館です。しかも面積もあり、展示物が数えられないほどあるので、1日だけじゃ見終わりません。

今回は、このアフリカンアメリカン歴史博物館の見どころをご紹介します!

スマホで事前チケットをゲット

この博物館、人気があるので混みます。混雑するシーズンだと、チケットが取れません。

空いている時なら、入り口でチケットを購入することもできますが、わざわざ足を運んでチケットが取れないと、激おこプンプンですよね。

なので、事前にチケットをゲットすることをおすすめします。

取り方は簡単。スマホでもPCでもとれます。無料です。

→チケットはこちらから

地下4階は悲しい歴史のオンパレード

入り口を入ると、まずは地下からスタートします。

地下4階分、全てがアフリカ系アメリカ人たちの悲しい歴史が詰まっています。

時系列というだけでなく、どうしてアフリカで暮らす人たちが、どんなプロセスで奴隷としてアメリカに連れてこられたのか、アメリカのどこに連れてこられて、どんな生活をしていたのか、という「奴隷の歴史」がずらりと展示されています。

↑映画やテレビ、または学校の教科書でいる「White Only」とか「Colored」を、ここで見ることができます。

ここでもやはり、悲しすぎる歴史に心が重く苦しくなり、私は泣きました。

地下4階分の悲しい歴史を良ーく読むと、地上階へ戻ってくるまでに2,3時間は軽くすぐいてしまいますね。

そして、地下階を終了するころには、心が鬱になります。

それと同時に、そんなにつらい過去を持ちながらも前向きに努力するアフリカンアメリカン人種の方へ、最上級のリスペクトがふつふつと湧いてきました。

ランチは地下1階で。その名も「プランテーションカフェ」

地下1階には、ランチができるカフェがあります。その名も、プランテーション・カフェ。もう名前が絶妙すぎます。

それだけじゃありませんよ。

ここでいただけるのは、アフリカンアメリカンの歴史にちなんだ食べ物。

例えばフライドチキンやカラードグリーン、リブなんかもあった気がします。

ちょっと豆知識

ところで、ご存じでしたか?

アフリカンアメリカンの方たちのソールフード的な食べ物って、それぞれ悲しい歴史の中で生み出された傑作らしいです。

例えばリブ。以前は美味しい部分は白人様だけに許されており、黒人には骨の周囲に残った肉しか回ってこなかったのだそうです。それを工夫して調理したものが、現在のリブ。おぉぉぉと感動しませんか?私は感動しました。

フライドチキンも、当時はColored が入店できないレストランが多く、黒人は自動車で移動する際にどこにも立ち寄ることができず、車の中で飲食するしかなかったのだそうです。そんな中で生まれたフライドチキンは「チキンを揚げることで日持ちを良く」して「運転しながらでも手で食べやすい」アイデア料理だったようです。

地上階はポジティブパワー炸裂

地上4階は、雰囲気が一転します。悲しい歴史というよりは、黒人の∞パワーを感じられるエリアです。

踏まれたって、蹴られたって、負けずに立ち上がる。それが子孫のために今の自分ができること。

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そんな無限エネルギーがフルスロットでした。

中でも人が多かったのはスポーツ分野でしたね。やはり、スポーツ分野で活躍しているアフリカンアメリカンな方が多いからでしょうか。

その中でも面白かったカールルイスのメダル秘話↑

昭和生まれな私は、大昔のロサンゼルス五輪で、カールルイスが金メダルを4個もゲットしたことを、今でも覚えているのですけれど、なんとオリンピック直後にスミソニアンが彼に「メダルを全部寄付しろ」と迫ったのだそうです(笑)。

いや、イヤだろ、普通。

彼は4つのうち3つは寄付したものの、100メートルの金メダルだけはかたくなに拒否したのだとか。

その理由は、お父さんへ捧げたかったから。

彼の父が亡くなった時、カールルイスは金メダルを棺桶の中で眠る父の胸にかけ、父への贈り物としたのだそうです。

私は感動して、泣きました。

はい、私は涙腺が緩いので、感動すると号泣します。ここでも号泣でした。

美白グッズの歴史も

アフリカンアメリカン女性の中には、少しでも肌のトーンを明るくしたいと願う人もいて、そのための美白スキンケアグッズも歴史の中では登場したらしいです。

多くは、石鹸とかクリーム、おそらくハイドロキノンが入っていたのだと予想されますけれど、その商品が展示されていました。

迫害の歴史、今でも終わってません

地上階にも、迫害の歴史は展示されていました。奴隷の歴史ではなく、現代に入ってからの迫害ですね。

オクラホマのTulsaは有名ですけれど、他にもミシシッピなど南部の州を中心に、こうした迫害が行われてきたことが、地図や写真などと共にしっかり展示されていました。

スミソニアンへ行くならマスト

いろいろなスミソニアンへ足を運んだ私ですが、この博物館は、内容の濃さや展示品の数などが充実しすぎていて、マストなスポットだと思いました。

地下階は、衝撃的で刺激の強い内容なので、小さな子供にとってはメンタルに大きな負担がかかるかもしれません。その場合には、地上階だけでも十分に見ごたえがあります。

National Museum of African American History and Culture

公式サイトはこちらから

おすすめ度 ★★★★★

子供へのおすすめ度 ★★★★★

[DCガイド]アメリカンインディアン博物館の魅力

アメリカのワシントンDCにあるアメリカ原住民博物館には、アメリカの悲しい歴史と二面性が動かぬ証拠付きで展示されています。ここでは、この博物館の魅力と見どころについて分かりやすくご紹介しています。

スミソニアン博物館を筆頭に、無料の博物館がずらりと勢ぞろいしているワシントンDC。一つ一つが充実しているので、じっくり周るなら、1日に博物館は1つ。2つ周ると足が痛くなるどころか、頭が痛くなってめまいがして、大変な状況になってしまいます。私の場合、ですが。

そんな博物館がずらりと並んでいるナショナルパーク(と言っても何もない砂利や芝生のエリア)の端に位置しているのが、アメリカンインディアン博物館(National Museum of the American Indian)です。

アメリカンインディアンって、ネイティブアメリカンの事ですね。

最近のアメリカでは、アメリカンインディアンというとインド系アメリカ人と間違えやすいからでしょうか、ネイティブアメリカンと呼ぶ人がほとんどだと思います。

今回は、そのネイティブアメリカン博物館をご紹介します!

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曲線が美しい建物なので、そばに来ると一発で分かります。

博物館の中には、入り口が小さくてウッカリ通り過ぎてしまう、なんてこともありますけれど、ここは通り過ぎるなんてことはありません。巨大な建物がバーンっと建っています。

入り口は、一つです。博物館によっては複数の入り口がありますが、ここはありません。私は入り口が分からず、建物の周りをグルグルと歩き回りました(笑)。

入り口に入ると、最初に行うのはセキュリティチェック。空港のセキュリティと同じ要領ですね。

ちなみに私が行った時には、ペットボトルなどの液体は持ち込み禁止だったので、外に捨てました。

博物館に入ると、最初はネイティブアメリカンの文化や慣習に関する展示品がずらりと並んでいます。ここは、けっこう楽しいエリアですね。

1階と2階は割とワクワクできるエリアなのですが、3階へ行くと、様相が一気に変わります。

迫害されたネイティブアメリカンの歴史

が証拠とともに展示されているからです。しかも時系列で。

私が通った学校では、小学校も中学校も、そして高校も、「ヨーロッパから来た人が原住民を追い出した」的な一文しか学びませんでした。

息子様が通ったアメリカの学校でも、原住民の民族ごとにおける文化や慣習などに焦点を当てていて、いつ誰がどんな風に原住民を迫害したのか、という点には全く触れていませんでした。

しかしですね、ここでは事実が陳列されています。

けっこうな量です。

ヨーロッパ人側からみた「アメリカの歴史」と、原住民側から見た「アメリカの歴史」が横並びで展示されており、「物事には裏と表がある」なんて言葉では表現できないほど、悲しく重い歴史がありました。

読んでいるうちに胸がいっぱいになって泣きました。

他にも泣いている人は多くいました。

書かれている文字を一つ一つしっかり読んでいると、この階だけでも1時間じゃ足りませんでした。

スミソニアンに共通する「重さ」

この博物館だけではないのですが、スミソニアン博物館の多くは、事実を湾曲したり忖度したりすることなく、証拠とともに展示しています。スミソニアンだからこそできる偉業なのだと私は勝手に想像しています。

ここも例外ではなく、建物を出る時には気持ちがズッシリと重く、鬱のような状態になりました。今でも思い出すと気持ちは沈みます。でもこれって、アメリカの歴史なんですよね。。

というわけで、この博物館は大人にはおすすめですけれど、子供には刺激が強すぎるので、ハイスクール未満にはあまりすすめられないと思いました。

National Museum of the American Indian

4th St SW, Washington, DC 20560 (ナショナルモール内のキャピタル寄り)

おすすめ度 ★★★★★

子供へのおすすめ度 ★★

[DCガイド]DEAミュージアムで学ぶ薬物の基礎知識

日本で生まれ育った私は、正直、違法ドラッグに関する知識はほぼゼロに等しいまま、半世紀も生きてきました。しかし、薬物が蔓延している昨今ですから、基本中の基本ぐらいの知識は持っておくべきだなと考えました。それが、ワシントンDCにある DEA Museunへ行ったきっかけです。

ちなみにDEAとは、Drug Enforcement Administrationのことです。

ワシントンDCには、無料で楽しめるスミソニアン博物館があります。年間を通して、たくさんの観光客でにぎわっているのですが、このDEA Museumは、バージニア側のDEA本部の1階部分にあります。

DCダウンタウンからは、メトロに乗って行けます。メトロはショッピングモールの中に駅があり、そこから徒歩で3分ぐらいの場所に、地味な感じのDEA本部があります。

正面の入り口はエージェント用。観光客は小さな入り口から入る。

建物に入る際には、DCのお約束「セキュリティチェック」があります。かなり厳しいです。セキュリティチェックを受けたら、身分証明書を提出して、簡単なバックグラウンドチェックをした上で入館シールをくれます。それを胸に貼って、いざ出陣。

入口にたどり着く前に3,000人の犠牲者がお出迎え

ここは、博物館メインの建物ではありません。DEAのスタッフが勤務している建物の1階部分を使って、細々と薬物について学べるスペースを作ってくれているという感じです。

薬物ごとに説明されているので分かりやすい
コカインコーナー
取り締まりエージェントたちの制服

館内では、薬物ごとにどんなダメージを与えて、どんな症状になって、、、という説明がされています。それと共に、形とか、どんな風に取引されているかと言ったブツも展示されていました。大麻、コカイン、ヘロイン、その他にも複数ありました。

ドラッグについての知識がゼロの私にとっては、かなり学習できました。何度もリピートして足を運ぶような場所ではありませんが、学校の遠足などでも利用されているらしく、子供たちが座って説明を聞けるブースなどもありました。

ちなみにこの博物館には、お土産ショップとかレストランなどはありません。トイレは、使わせてもらえました。

展示物もありますが、学習のための空間なので、文字がとても多いです。大人だけでなく子供も入館できるので、にぎやかなスミソニアン博物館を一通り見終わった人は、ぜひ足を運んでみて下さい!おすすめです!

DEA Museumの公式サイトはこちらから

入場料は、無料です。身分証明書が必要なので、忘れずに持参してくださいね。

予約は不要でした。私が行った時には入館者は私一人、貸し切り状態でした。

[DCガイド]US Capitol訪問ガイド: 知っておくべきポイント

US Caoutolと言えば、そうです。多くの人は1月6日に起きたトランプ派テロリストによる議会攻撃を思い出すのではないでしょうか。DCのすぐそばに住んでいるのに一度も行ったことがないのはあるまじきことだと思い、少し前にUS Capitolへ行ってきました。

今回は、これから足を運びたい人に役立ちそうな情報をご紹介しますね。

目次

  1. 入り口は地下
  2. 館内はグループ行動
  3. 行ってみた感想

1.入り口は地下

US Capitolは、道路向かいに最高裁判所、巨大な3つの建物を持つ図書館などがあるためでしょうか、近隣には数多くの警官が配備されています。ホームレスもいるのかもしれませんが、特に危険な雰囲気はありませんでした。

議事堂への入り口は、建物にはついていません。少し離れた裁判所側の道路から、地下へ下りる階段がついており、そこに観光客向けの入り口があります。

入り口は議事堂から離れた所にある
セキュリティを抜けるとこんな感じ

チケットは事前に購入することもできますし、その場で出してもらうこともできます。ここもやはり時間ごとに人数制限があるので、夏休みなどの繁忙期にはチケットは事前にゲットするのが良いかもしれません。

2.館内はグループ行動

議事堂は、実際にオフィスとしても使われています。そのため、観光客はしゃべるなと言われますし、自由行動は一切認められていません。

入口の所で20人から30人ぐらいのグループに分かれて、それぞれにヘッドセットが渡されます。そしてガイドに説明を受けながら館内を歩きます。

館内には100体の銅像が展示されています。しかし残念ながら時間をかけてゆっくり見て回ることはできません。ガイドから離れると怒られるし、それぞれのグループごとの行動なので、目の前にいる銅像を見るしかできません。

銅像は、各州の最初の上院議員の他、歴史の中でアメリカの発展や前進に大きく貢献した人物などが展示されています。

会議に使われる部屋もある
広間は豪華絢爛な雰囲気
最後は銅像部屋へ

最初から最後までグループ行動なので、途中でトイレに行きたいとか、もっとこの部屋にいたいというリクエストは、残念ながら通りません。ガイドツアーの所要時間は1時間ぐらいなので、トイレはチケットをもらう前に済ませておくことを強くオススメします!

全てのツアーが終わると、館内にあるカフェで一息つけます。

Capitol Cake $9.50

Capitol Cafeという名のカフェテリアで、欲しいものをとってから最後に会計をします。私は事前にこのCapitol Cakeなるものをネットで見つけて、ぜひ食べてみたいと思っていたので、迷うことなくこれをゲットしました。

アイスクリームのコーンにも見えるこの白いものは、ホワイトチョコレートでした。かなり分厚いですが、崩して食べられます。フルーツの下にはホイップクリームが鎮座しており、映えるスイーツだと思います。ただ、割高で量は少ないです。

3.行ってみた感想

私が足を運んだのは、すでに子供たちは学校が始まっていた時期だったので、観光に来ている子供は一人も見かけませんでした。でも夏休みなら、きっと子供たちは多いと思います。

政治や法律などが関係する場所なので、小学生以下だと内容は少し難しいかなという気がしましたが、中高生なら十分に見ごたえがあって学べる場所だと思います。

もしも興味がある方は、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

US Capitolについての情報はこちらから