日本とアメリカとでは、学校を休むことへの抵抗感が大きく違うような気がします。もちろん、学校や家庭の考え方やシチュエーションによって違うでしょう。ここでは、私自身が日本で学校に通っていた時のことと、息子がアメリカで学校に通っていた時のことを比較してみたいと思います。
目次
1.小学校は休みやすい
日本でもアメリカでも、小学校のうちは比較的お休みしやすいと思います。息子が通っていた小学校では、家族でバケーションに行くからという理由で1週間から2週間ほどお休みする子が割と普通にいましたし、先生もノープロブレムという感じでした。
日本だと、学校がある時期に家族でバケーションだなんて、先生は「へ?」ってなると思います。しかしアメリカの小学校では、少なくとも息子が通っていた小学校では、そういうことはありませんでした。
先生によっては、小学校の低学年はカリキュラムと言っても鼻くそみたいなものだから、旅行に行って見聞を広める方が有意義だと明言する方もいらっしゃいました。
まさに、「YOU 行っちゃいなYO!」でしたね。
確かに、小学校ではカリキュラムと言っても難しくないので、とりあえず休んでいる分の算数あたりを自宅でカバーしておけば、休んだからと言って勉強が分からなくなったりしませんし、宿題でアップアップになってしまう事態にもなりにくいと思います。
お休みする際の手続きは、学校によって違うようですが、息子が通っていた学校では、担任の先生にメールで「何日から何日はバケーションに行くのでお休みします」と連絡するだけでOKでした。
でも学校によっては、オフィスで何かの用紙に記入しなければいけなかったりするようです。その場合には、休む時に先生へ連絡して、戻ってきた後にオフィスで休んだ理由を事後報告する、みたいな形式が多いですね。
ちなみに学校によっては、事後報告用のテンプレートがオフィスにあります。親が学校にふらりと行って用紙に記入するだけでOKなので、それほど難しいことはありません。
2.ハイスクールは休む子が減る
でも、自由気ままに学校を適度に休める雰囲気は、ハイスクールになるとなくなります。特に大学への進学を考えている世帯では、子供が学校を1日でも休むとなると、全てのクラスの先生にメールなどで連絡をして、宿題の有無をチェックしたり、場合によっては夕方に親が宿題をピックアップに行ったりもするほどです。
息子のハイスクールも例外ではなく、フットボールの試合で半日学校を抜けるとか、体調が悪くて休む場合などには、親子で血相変えて、宿題集めに奔走しました。
またクラスによっては、1日休むだけで授業についていけなくなってしまうこともあるので、休んだ人は放課後に先生に特別に授業をしてもらったりもします。
学校のシステムによっては、休みすぎると進学できないなどのペナルティがあるのかもしれませんが、きちんと報連相をしていれば、基本的には大丈夫なケースが多いです。無断欠席はNGだけれど、連絡していればOK、みたいなスタンスかもしれませんね。
3.休むなら必ず連絡、が基本
お休みする時に親が連絡しないと、それは無断欠席という不名誉な扱いとなってしまいます。ISDごとにルールは異なりますが、目安としては年間出席日数の10%を健康上の理由以外で休んでしまうと、いろいろと問題になることが多いようですね。
こうしたお休みのルールに関しては、入学する時に説明してくれる所もあれば、何も説明がなく学年がスタートする学校もあります。説明がなくても学校のオフィスへ連絡すれば教えてくれますし、ISDのウェブサイトでルールを見つけることもできます。知っておくと、いざというときに便利だと思います!
4.それでも出席日数が足りない!どうなる?
ミドルスクールとハイスクールの多くには、サマースクールと呼ばれるものがあります。これは夏休み中に行う学校のことで、多くの場合には赤点の子を集めて何とか進級させようという試みなのですが、出席日数が足りない子でも、これに参加することで留年を免れることは可能です。
ただしケースバイケースでの対応となるので、必ず学校に相談して解決しましょう。
サマースクールは、生徒をふるいにかけて落とすためのものではなく、生徒救済のためのプログラムです。こういうものがある点は、とても良心的だと思いますね。