個人も業者も!「既読スルー」はいたって普通?

私が日本で働いていたのは、もう30年近く前のことになるので、もしかしたら日本の文化はそこから大きく変わったかもしれません。しかし当時では、こちらから何か問い合わせをしたり質問したときには、例え答えが好意的なものでなくても、とりあえずNOという返事をいただいたものです。YESでもNOでも、こちらの質問に対しての返事は来ました。

しかしアメリカに来てからは、YESの時しか返事が来ないと感じる機会が多いと感じています。これは個人でも業者でも同じことで、YESの時しか返事が来ないとか、場合によっては既読スルーでYESもNOも来ないこともあったりします。

既読スルーは広く浸透

既読スルー体験には、

  • こちらから送ったメールに腹を立てて返信をよこさない
  • グループでのランチのお誘いをしたけれど、都合が悪いのか返信しない
  • 子供の誕生日パーティへの招待状を既読スルー
  • 業者への問い合わせに対して、無視される
  • 学校の教師へ連絡や相談、質問をしても、無視

などがあります。

さすがに、金融機関へローンの申請をした場合には、審査結果がYESでもNOでも書面で通知してもらえます。審査に通らなかったから無視されるという事は、大手の場合にはありません。金融機関だけでなく、大手企業の場合にはカスタマーサービス部門が設置されていることもあり、比較的対応は悪くありません。

しかし、中小企業の場合や個人事業ビジネスになると、まるで別世界です。YESの時には割と迅速に返事をいただけますが、こちらが大切だなと思っていることに対してもスルーされたり無視されることは、少なくありません。

迷惑行為ともいえる既読スルー、対策は?

既読スルーに対する考え方は、人それぞれだと思います。NOの言い訳を考えるのが面倒だから放置でノープロブレムだという人もいれば、NOでも理由を相手に説明するのが親切だと考える人もいます。

また、誕生日パーティへの招待状などは、お知らせだと思っている人が多く、返事をくれと明記していても「行くつもりだけど返信してない」人がたくさんいます。

既読スルーでも、うっかりなスルー、めんどくさいから返信してないスルー、悪意を感じるスルーなど、千差万別です。

それでは、もしも自分が既読スルーをされたら、どうするのが良いのでしょうか?対策方法はたくさんあります。

普段顔を合わせる人なら対面で聞く

普段から顔を合わせる人に対しては、私はたいてい対面で直接聞きます。答えをその場でもらえますし、「見落としてた」「返信しようと思ってた」という事が多いです。

しつこくメールする

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普段あまり顔を合わせることがない人、また業者へのメールでは、直接聞くことは難しいですよね。そんな時には、私はしつこく2回目のメールを送ります。

毎日大量のメールを受け取る人は、もしかしたらメールを見落としているかもしれません、また、メールがサイバー空間の中で迷子になってた可能性も否めません。そう解釈して、私はしれっと2回目のメールを送ります。

その際には、

  • 相手が忙しいかもしれないと配慮して、少なくても数日あける
  • 前回メールを送ってることを明確にして、フォローアップとかDuplicateなどの文字を入れる

などを心がけています。

それでも返信がなければ、SNSなど別の方法でコンタクトを試みます。

悪意のない既読スルーや見落としていた人は、大体ここで「ごめーん!見落としてた!」「気づかなかった!」「忙しくて返信できなかった!」「返信したと思ってた!」など、連絡をくれます。

人によっては、メールアドレスはあるけどほとんどチェックしないという人もいます。そういう人がいることも想定して、別の方法でコンタクトを取れば、問題がすっきり解決できることも多いのです。

それでも返信をよこさない確信犯にはどうする?

もしも業者への連絡や質問で、あの手この手で連絡しているにもかかわらず、ずっとスルーされる場合には、速やかに別の業者を探すことをおすすめします。いい加減な業者だと、お金を払った後に既読スルーを決め込まれ、とんずらされるリスクもあります!

どうしても相手からの連絡が必要なのに既読スルーを決め込んでいる人に対しては、

「XX日までに返信がなければ、XXXしますね」

というこちらのアクションを一方的に知らせるという対応が無難です。

はい、それで問題解決です。

結論:スルーはNOと解釈しても良し

こうした経験の積み重ねで、私は「スルーはNO」だと解釈する習慣が身につきました。

あの手この手で相手から返事をもらおうという「営業努力」は、時と場合によっては必要です。しかし、個人間でも友達ではなく知り合い程度の関係だったり、ビジネスに関することでは、返事がないことはNOだと解釈しても、大半は間違いではないと思います。