日本にいた時には、スズメバチどころかハチもあまり見かけたことがありませんでした。しかしアメリカに来てからは、どこに住んでもスズメバチがいます!業者を呼んで駆除してもらうという方法もアリですが、アメリカの業者って高いので、悩んでしまう人は多いのではないでしょうか。
私はこれまで、何回もスズメバチを撃退してきました。特別なスキルなんてありませんし、昆虫博士というわけでもありません。どちらかといえば、昆虫はなんでも怖いと感じてしまいます。
しかし、アメリカでできるだけお金をかけずに生活するためには、スズメバチの巣はDIYで駆除するのがおすすめです。
目次
1.スズメバチの駆除は誰がする?
スズメバチの駆除を自分でするか業者を呼ぶかは、ずばり巣の大きさ、そして群がってるスズメバチの数で決めてください。なんでもかんでもDIYで駆除できるというわけではないです。その辺の見極めは、大切だと思いますね。
私はこれまで、サイズの把握を見誤って、スズメバチに追いかけられて逃げたことが何回かあります。基本的に、彼らは人間を攻撃しようと狙いを定めて追っかけてくるわけではなく、巣を撃退されたことに対して怒りの矛先をぶつけてきます。なので、もし追いかけられても、ダッシュで逃げれば、おそらく逃げ切れるとは思います。しかしそれも、数によりけりです。
もしもスズメバチの巣の大きさが、手の甲と同じぐらいかそれよりも大きければ、無理をせずに業者を呼ぶことをおすすめします。そのぐらいの大きさになると、中から驚くほどの数の住人が出てきます。はい、恐怖です。
自身で駆除できるのは、スズメバチガスを作り出した直後のミニサイズの場合が理想的です。このサイズなら、1匹か2匹ぐらいで巣作りをしているので、親指の爪ぐらいの大きさしかない段階で、さっと駆除してしまいましょう。
2.駆除に必要なものは1つだけ
スズメバチの駆除に必要なものは、1つだけです。それは、駆除スプレー。Waspと書かれたスプレー缶を使って駆除します。
スプレー缶は、いろいろなブランドから多種多様なものが出ています。選び方としては、スプレーの飛距離で選ぶのが良いと思います。ピンポイントでジェット噴射、しかも長距離スプレーできるアイテムなら、スズメバチの巣と距離を保ちながら駆除できます。
我が家では、毎年現れるスズメバチ用に、2缶から3缶ほどを常備しています。
どのぐらいの頻度で使うか、1回にどのぐらい使うかによっては、1シーズンで1缶では足りません。私の場合は、大体毎シーズン2缶は使っていますね。
3.駆除するのはスズメバチの巣じゃなくハチそのもの

スズメバチの巣を駆除する際に注意したいのは、
- スプレーするのは巣ではなくハチそのもの
- 巣はできれば除去したほうが良い
という点ですね。スズメバチが外出中の空っぽの巣にスプレーしても、残念ながらほとんど効果はありません。少なくても私の経験上、だめでした。スプレーでべたべたになった巣は、時間の経過とともに乾きます。そこに、外出から戻ってきたスズメバチが何事もなかったかのように入って、さらに巣を大きくしてしまいます。
スプレーは、スズメバチが在宅中のタイミングで行いましょう。
ハチが入っている巣にスプレーすると、怒ったハチたちが出てきます。それを、スプレーを吹きかけて撃退します。スプレーを噴射すると、大体は地面に落ちてもがきながらお亡くなりになります。即死というわけではありませんが、地面に落ちたあとは、ハチとの距離を保っておけば、反撃される心配は少ないと思います。
巣に入っていたハチが全部全滅して空になったところで、巣を除去します。巣の付け根はがっしり固定されているわけではないので、ホウキの先などで叩き落せば、簡単に落ちます。
巣を除去しておくと、もし後からスズメバチが戻ってきたときに帰る家がなくなるので、別の場所に行ってくれる可能性が高いです。もしくは、すぐそばに新しい巣を作り始めますが、作り始めの小さなサイズなら、簡単にスプレーで除去できます。
4.失敗は許されない、必ず仕留めるべし
スズメバチの生態に関しては、私はそれほど詳しくありません。あくまでも、生活の中で駆除の必要性があったので、DIYで駆除した経験が何回もある、という程度です。
経験から学んだことがいくつかあるので、ご紹介しますね。DIY駆除の際には、ぜひ役立ててください。
庭に放置してあったジョウロの中に巣を作られた

スズメバチの巣は、軒下のような高い場所だけではありません。地面に近い部分の茂みの中に作ることも多いですし、私は一度、庭に放置していたジョウロの中に巣を作られたことがありました。
犬がいたので、万が一犬がぶつかったりしてスズメバチを怒らせてはいけないと思い、夫と二人で駆除に臨みました。
スズメバチの駆除で注意しなければいけないことは、怒って出てきたスズメバチは必ず仕留めなければいけないという点ですね。1匹とか2匹ぐらいなら、なんとかなると思います。しかし10匹以上になると、近距離戦は危険です。できるだけ離れた場所からスプレーを大量に吹きかけて、動きを封じ込めましょう。
私と夫がジョウロの中にできたスズメバチを駆除したときには、巣のサイズを確認することはできませんでした。しかしスプレーすると結構な数が飛び出してきたので、おそらくジョウロの中に集合住宅を作っていたのだと思います。
この時は、スズメバチだけを駆除してジョウロを残すことはできなかったので、ジョウロごと除去しなければいけませんでした。でも、ジョウロを動かすと怒ったハチが出てくるので、手で持つことはできません。遠くから駆除スプレーを丸々1缶使いましたけれど、死角にいるスズメバチには届きませんでした。
仕方ないので上から何重にもしたビニール袋をかけてスズメバチが飛び出さないようにしたうえで、ジョウロの下からプラスチックの板を入れてジョウロをゆっくりと移動させ、ビニール袋の中まで誘導しました。そして、なんとかジョウロごと除去しました。とても大変でしたし、恐怖でした。
もしかしたらこのジョウロの中の巣は、業者案件だったのかもしれません。
植木の剪定中にスズメバチを怒らせてしまった

ほかにもあります。私が庭の植木を剪定していた時に、うっかり茂みの中にあったスズメバチの巣にぶつかったのでしょう、一斉に10匹ぐらいのスズメバチが飛び出してきました。私は植木を刈るために外にいたので、スズメバチの駆除スプレーは持っていませんでした。もう逃げるしかありません。運よく、フェンスのある裏庭ではなく、オープンな前庭だったので、思い切りダッシュして逃げ切りました。
上記しましたが、スズメバチの数が少なければ、逃げ切れます。のんびり走るのではなく、真剣にダッシュして逃げれば、逃げ切れる確率は高いと思います。はい、これも経験から学んだことです。
その後、私は駆除スプレーをもって茂みに戻り、彼らを撃退しました。
5.巣のリサイクルはしない
私がこれまで何度もスズメバチの巣を撃退してきて、気づいたことがあります。それは、彼らは巣をリサイクルしないという点です。スズメバチが冬をどこで越すのか、それとも越さずに死滅するのかは知りません。しかし、空っぽの巣があっても、そこにハチが戻ってきて入居することはありません。空っぽの巣は、翌年も空っぽのままです。少なくても、そのように見えます。
もしも家の周辺にたくさんスズメバチの巣があるなら、大きめのものは極寒の冬に誰か入っていないかをチェックすることをおすすめします。いなければ除去してしまいましょう。春から秋にかけては、入居率は高めなので、小さなサイズのみに限定するのが安全だと思います。