アメリカの学校では、親がボランティアをする機会がたくさんあります。主に小学校の頃が多いのですが、子離れしたくなかった私は率先して、学校のボランティアに励んでいました。ここでは、アメリカの学校でどんなボランティアができるのかをご紹介しますね。
目次
1.クラス内のボランティアから

ボランティアの機会は、たくさんあります。しかし、何をきっかけにしてボランティアのチャンスをゲットできるか、その方法が分からないという人は多いと思います。
私は息子がキンダーになった時、少しでも息子のそばにいたいという自分勝手な理由から、学校でボランティアができないかと画策しました。そこで、担任の先生に、自分がいかに時間を持て余していて、学校が大好きで、ボランティアを切望しているかを、しつこく訴えました。なんでもいいから手伝いたいとハラスメント気味にお願いしていたところ、少しずつお仕事を振ってもらえるようになりました。
例えば、
- 子供たちの遠足に行く時の引率
- 教室内でイベントをする際にお手伝い
- 子供が作った作品を廊下に飾る作業
などをしました。ボランティアで大切なことは、
- 機会をもらったら絶対にNOと言わず、二つ返事でOKする
- 責任をもって遂行する。ドタキャンなんてもってのほか。
- 先生との報連相はとにかくマメに。
- すべての子供たちと元気よく接する
などですね。
私の場合、カメラが趣味だったこともあり、勝手にカメラを持参してクラス中の子供たちの写真を撮りまくり、編集して先生へ渡したりもしていました。これはとても感謝されて、年度終わりには、先生が「子供たちの素顔」みたいな感じで各家庭へ送ったそうです。
クラスの担任の先生と仲良しになれば、いろいろな話をして子供の学校内での様子が分かります。それに、先生との距離が近くなることで、先生にとっても子供との心の距離を近く感じてもらえるというおまけもついてきます。
そして、クラスのボランティアとして頑張っていると、クラス内だけじゃなくてPTOもやってみない?と声をかけてもらえたりもします!これは昇格です!
2.PTOへ昇格!

アメリカの学校にも、PTO(PTAと呼ばれる所もあります)があります。これは、クラス内だけではなく学校規模で開催されるイベントなどでお手伝いをするボランティアのお仕事で、学校へ足を運ぶ頻度は多くなりますし、学校に滞在する時間も長くなります。
私がクラスの担任の先生から紹介されてPTOのお手伝いを始めてから、
- 眼科健診の測定係
- クリスマス時期にはサンタのワークショップで販売員
- ブックフェアでの準備や販売
- 学校で行われる運動会やお祭りでの係
- スクールストアでの販売
- 写真撮影のお手伝い
- 週1で子供たちに販売していたポップコーンの準備
などがありました。
グイグイくるアメリカ人のお母さんなどは、クラスのボランティアをせずにいきなりPTOの役員になろうという人もいたりします!もちろん可能ですが、先生にとっては学校の内部を知り尽くしている人に役員をしてもらいたいので、いきなり役員という近道は難しいと思います。しかし何年もPTOをしていれば、役員になれるチャンスは意外と簡単に回ってきます!
3.ボランティアのメリットとデメリット
子供の学校でのボランティアには、たくさんのメリットがあります。
- 子供の学校での様子が手に取るように分かる(勉強、社交など)
- 子供にとって学校が楽しい場所になりやすい
- ママ友がたくさんできて、自分も楽しい
- 先生との距離が縮まり、なんでも話せる間柄になれる
- 子供の社交が広まる
私にとっては、楽しいことばかりだったボランティアですが、デメリットもいくつかあります。知っておくと、あとから後悔せずに済むので、ご紹介しますね。
- 時間的な拘束が長い(子供と一緒に登校して下校時間まで学校にいる、ということもよくありました)
- フルタイムで働いている人には難しい(私は在宅で働いていたので可能でした。時には、昼間は子供の学校に行き、本業の仕事は夕方から始めるという事もありました)
- お金がかかる(食材を買うなどの持ち出しは結構あります)
- 新学年の準備などがあると、夏休みも学校に行くことがあった
- イベントのお手伝いをすると、イベント中は子供と一緒に回れない(子供は友人の家族と一緒に回ることになる)
アメリカでも、小学校のころにはボランティアのニーズはたくさんありますが、大きくなるにつれてニーズは少なくなります。もしも子供の学校生活をより近くで観察したいなら、ぜひボランティアにいそしむことをおすすめします。楽しいですよ!