日本では、年末ジャンボ宝くじがよく知られていますが、アメリカにも、ロトと呼ばれる宝くじがあります。日本と大きく違う点は、1等の金額が大きいことでしょうか。基本的に、当選者が出なければその分が次の回に持ち越される仕組みとなっており、「今週は40ミリオン(50億円程度)が出るよ!」なんて職場で話題になると、夫は仕事帰りにふらりと買ってきたりします。
目次
1.宝くじはどこで買う?
アメリカの宝くじは、コンビニやスーパー、ドラッグストアなどで販売されています。年末ジャンボ宝くじのような季節的なイベントではなく、年間を通して行っているため、どのタイミングで足を運んでも、買うことはできます。ガソリンスタンドでも販売されていますね。私が住んでいるエリアでは、スーパーやドラッグストアでは販売しておらず、購入するにはガソリンスタンドまで足を運ばなければいけません。

宝くじ禁止の州がある
宝くじは、大半の州で販売されていますが、中にはアラバマ州やユタ州、ミシシッピ州のように宝くじ自身が禁止となっている州もあります。これは宗教的な理由によるものなのだとか。ただし、州内で販売されていなくても、お隣の州に行って購入することは違法ではないので、欲しい人は隣の州まで行ったときに購入するのがおすすめですね。
ネットでも買える?
ジョージア州とイリノイ州では、州の住民に対してオンラインでの宝くじ販売が許可されています。しかしその他の州では、オンラインでの販売は違法となっていることが多く、購入できません。
2.宝くじの買い方
宝くじは、店内に自販機が設置されていて、個人が自由に購入できるシステムとなっていることもあれば、お店の人が対面で対応してくれるところもあります。自販機はレジのすぐそばに置かれていることが多いので、使い方が分からなければお店の人に声をかけましょう。助けてくれます。
自販機の使い方は簡単


自販機で買う場合、銀行のATMのようにガイダンスが流れるので、それに従って進めると、簡単に買えます。
まず最初に、どの種類の宝くじを買うのかを選びます。種類がたくさんあり、それぞれルールが異なりますし、お店ごとに取り扱っている宝くじの種類が異なります。もしもこだわりがあるなら、特定の種類を取り扱っているお店を選ぶと良いですが、特にこだわりがない人なら、足を運びやすい店が取り扱っているものの中から選ぶこともできます。
人気が高いのは、Mega MillionとPower Ballですね。どちらも1等の当籤額が何十ミリオンという高額で、実際に当選する人は出ています!もちろん確率は低いので、ワクワクしながら遊ぶ感覚で購入したい人なら、夢を見られるという点でこの2つがおすすめです!
次に、何枚購入するかを選んでお金を入れます。この時注意しなければいけないのは、多くの自販機ではおつりが出ないという事です!そのため、20ドル札を入れてしまうと、20ドル分全部買わなければいけなくなってしまいます。
もしもおつりが欲しい人は、お店のレジの人に何枚欲しいかを伝えてお金を渡し、買ってもらうという方法がおすすめです。
数字は自分で選べる!
宝くじを買う際には、Quick Pickと呼ばれる方法と、Your Pickという方法から選ぶことができます。これは、番号を機械が選ぶか、それとも購入する人自身が選ぶかを決めるものです。
自分で好きな番号を選ぶ場合、画面にたくさんの数字がずらりと表示されるので、その中から選んでいきます。その際には、ボーナス番号も自分で決めることができます。ちなみにボーナス番号は、自分で選んだ複数の番号と重複していてもOKです。
Quick Pickを選んだ場合、この作業は不要で、すべて機械がしてくれます。
選んだ番号の組み合わせで、何回分遊ぶかというChoose Number Of Plays Per Drawも選ぶことができます。基本的には1回だけなのラ「1」を選びますが、2倍払って同じ番号の組み合わせで購入するなら、2を選べばOKです。
3.カード払いができないって本当?
宝くじを購入する際には、現金払いのみ、となっているお店が大半です。しかしこれは、法律によって決められているというわけではなく、州ごとにカード払いがOKとなっている所はあります。しかし店ごとに、カード払いをされると手数料がかかるなどの不都合な理由で、現金払いのみにしている所は多いですね。
ちなみにうちの近所のガソリンスタンドでも、他の物はカード払いができるのに、宝くじだけは現金のみでの販売となっています。
4.当選したらどこに行けばよい?

宝くじに当選したら、まず最初に裏面に名前を書きましょう。名前を書いていない当選くじをうっかり落としてしまうと、ほかの誰かが名前を書いて換金しても、文句が言えません。そのため、最初にすることは、まず名前を書くこと、ですね。
宝くじは、当選金額によって換金できる場所が異なります。少額の場合には、購入したガソリンスタンドなどに行けば、その場で換金してもらうことができますが、金額が大きくなると、その州にある宝くじ事務所へもっていくことになります。
最寄りの宝くじオフィスはこちらで検索
ちなみに、宝くじを購入したけれど当選したかどうかが分からない場合には、スマホのアプリで当選したかをチェックしてくれるものがあります。それをスマホに入れておけば、遊び方のルールを知らなくても、簡単に当選したかどうかが分かるので、とても便利です!
分割で受け取ることができる
当選した賞金は、一括で受け取ることもできますし、分割で毎年少しずつを受け取ることもできます。賞金の金額によって、また受け取る人の年齢によって、どちらを選ぶべきかは変わりますが、税金のことを考えるなら分割での受け取りがお得です。
宝くじには、税金がかかります。これはすべての州で同じで、所得としてみなされるので連邦税に加えて州税もかかります。ちなみに、換金する際には自身の住所やソーシャルセキュリティ番号などの身分を明らかにするため、宝くじオフィスから年始に1099-Gフォームが届きます。はい、収入としてカウントしなさいという事ですね。
州によって当選者が公表されてしまうことも!
宝くじで高額当選した場合、できる事なら誰にも言わず、こっそりと高額賞金をもってニンマリしたいですよね。しかしアメリカでは、高額当選者は、なんと個人情報が公開されてしまいます。名前と顔写真が公開されてしまうので、当選した人は防犯面では注意が必要となってしまうわけです。
ちなみに、個人情報を公開されることなく匿名で受け取れるのは、
- メリーランド州
- デラウェア州
- カンザス州
- オハイオ州
- ノースダコタ州
- サウスカロライナ州
の6州だけです。
5.当選者のその後を追ったテレビ番組もある!
アメリカでは、もちろん一般的ではありませんが、確かに数ミリオンを勝利したラッキーな人はたくさんいます。そして、そんな人たちがその後、その賞金でどんな豪邸を購入したのかを追跡するテレビ番組もあります!
中でも私が大好きなのは、HGTVで放送しているMy Lottery Dream Homeというもので、数ミリオン当選した人たちが豪邸を探して購入するプロセスをドキュメンタリーにして紹介しています。10ミリオン当選した中年夫婦は、湖を眺め下せる林の中に豪邸を購入し、幸せなリタイヤ生活を送っています。また20代後半で3ミリオンを当てた若い女性は、大都市のダウンタウンにおしゃれなコンドミニアムをキャッシュ一括で購入していました。
ほかにも、楽しめる当選者が豪邸を購入するテレビ番組はたくさんあります!
こういう夢を見せつけられると、影響されやすい私は、ガソリンスタンドへ車を飛ばして宝くじを購入してしまうのですよね。。