アメリカに来て最初に思ったことの一つに、シリアルの種類が驚くほど豊富という事があります。スーパーに行くと、通路1本両側に大人用シリアルから子供用シリアルまで、多種多様な商品が陳列されています。
アメリカのシリアル消費量は、世界で3番目です。ちなみに世界で最もシリアル消費量が多いのはインド、続いては中国で、この両国は穀物がたっぷりとれる国という事、そして人口が多いということもあり、シリアルの消費量はアメリカの3倍以上です。
目次
1.アメリカでシリアルが人気の理由
アメリカでシリアルが大人気の理由は、いくつかあります。
簡単に準備できる
アメリカでは共働き家庭が多く、朝食に時間をかける親はほとんどいません。日本なら、出社前に早起きしておいしい手作りの朝食を準備するのが「素敵な親」というイメージがありますが、アメリカでそんなことをしている人は、少なくとも私の周囲にはいません。
シリアルは、ボウルに入れて上から牛乳をかけるだけ。親が準備しなくても子供が勝手にできるので、とても便利なのです。
栄養満点
シリアルは、栄養を考えて作られています。もちろん、商品ごとにどんな栄養がどのぐらい入っているかは異なりますが、炭水化物やたんぱく質、食物繊維などが入っています。
アメリカの子供たちは、多くがマルチビタミンのサプリを摂取しています。病院では、摂取するように医者から勧められます。うちも、息子が幼児期の頃から大学に入学するまで、毎日マルチビタミンを取り続けていました。
その並びなのでしょうか、シリアルは、アメリカでは栄養満点な食品という位置づけとなっています。
クリエイティブな心を育てる
子供用のシリアルは、ワクワクするような見た目、多種多様な触感、時には大好きなキャラクターが箱に描かれていて、クリエイティブな子供心を見事にくすぐります。食事をする時間でも、創造性を育てられるという点は、まさに効率的なことが大好きなアメリカでは、受け入れられやすいのかもしれません。
スナックの代わりにもなる
日本よりも不健康なスナック菓子やキャンディーが充実しているアメリカ。しかしアメリカにも、子供が何を口にするかをとても気にかけている親はたくさんいます。私はあまり見たことがありませんが、ヘルシーではないスナック菓子を禁止している家庭もあったりするようです。
そんな家庭では、スナックの代わりにシリアルをオヤツとしていることがあります。油と砂糖にまみれたスナック菓子よりも、シリアルの方がずっと栄養価が高くヘルシーという事なのでしょう。
2.どのシリアルが人気?
それでは、星の数ほどあると言っても過言ではないアメリカのシリアル業界の中でも、どの商品が売れ筋なのでしょうか?
人気ナンバーワン:Honey Nut Cherrios

食物繊維がたっぷり入ったシリアルで、腹持ちが良いという魅力があります。しかも、シンプルなので自身でフルーツやナッツをミックスする食べ方も人気のようです。
人気第2位:Forsted Flakes



青い箱にタイガーの絵とくれば、このシリアルをイメージする人は多いのではないでしょうか。子供向けの甘くておいしいシリアルで、甘党の人なら大人でも大満足できる美味しさです。
人気第3位:Cinnamon Toast Crunch



シナモンが大好きな人なら、このシリアルが一押しです。牛乳を入れるとあっという間にシナモンミルクとなり、まるでシナモントーストを食べているような妄想にふけることもできます!