日本は傘大国です。雨が降っていれば皆さん普通に傘を使いますし、雨が降りそうなら折り畳み傘を携帯します。そして、小雨ぐらいでも傘を使いますよね。
しかし私がアメリカに来て不思議だと感じること、そして息子様の成長を見ていて感じることは、
アメリカ人は傘を使いたがらない
という事です。
アメリカに傘がないというわけじゃありません。傘の使用人口が少ないので、日本のように百貨店の傘売り場なんぞはありませんけれど、コンビニ程度のラインナップは多くの店にあります。アマゾンを覗けば、それなりにオシャレで機能的な傘を見つけることもできます。
目次
1.アメリカ人が傘を嫌う理由
アメリカ人が傘をほとんど使わない理由は、いくつかあります。
- 車での移動なので、基本的に雨に濡れるのは車から建物までの短い距離。ダッシュで乗り切れる。
- かさばるから邪魔。荷物になるから持ちたくない。
- そんなの差してる人いないから恥ずかしい。
- 傘をさしても濡れる時は濡れる。
- 雨対策として傘ではなくレインコートを使う
- いちいち傘を開閉するのが面倒
- 少しぐらい濡れることに全く抵抗がない
などがあります。もちろんアメリカと言っても広いので、電車やバスで移動する人が多い都市部なら、傘を使う人口は多いでしょう。しかし車での移動が普通で、外を歩いている人がほとんどいない「普通のアメリカ」だと、傘をさしてる人なんて見かけませんし、雨が降っているのにかまわずに濡れることを選ぶ人も多いです。
2.ジャケットはフード付きが多い
レインコートやレインジャケットにフード付きが多いのは、アメリカだけでなく日本でも同じです。しかしアメリカの場合には、老若男女幅広く、このフードを大活用します!
私もアメリカに来てからは、日本で使っていたオシャレな傘は全く日の目を見ず、10年以上一度も使っていません。その代わり、雨が降った日にはフード付きのジャケットを選び、フードをかぶって頭が雨に濡れないような工夫をしています(笑)。
え?理由ですか?
やっぱり、傘はかさばって持ち歩くのが面倒だから、ですかね。
3.息子は大学で傘デビュー
息子が小さなころには、ネットでスポンジボブなど可愛い傘を購入して、幼少期には使わせていました。しかし、上記の理由で使う機会自体がほとんどなく、学校に入ればそんなもの持っている人がいないという理由で、本人が傘を嫌がるようになりました。雨が降っても雪が降っても、傘なんて使わずに、ジャケットのフードで対応する生活をずっと送ってきました。
そんな息子が大学へ進学して、ようやく初めて傘デビューを果たしました!
彼が通う大学は、ニューヨーク北部にあり、よく雨が降ります。しかも、彼が住む寮は授業をする建物からけっこう離れていて、徒歩で5分ぐらいはかかるのです。小雨ならまだしも、土砂降りの中を濡れて歩くなんてナンセンスだと諭し、折りたたみ傘を持たせました。
ちなみにその大学では、キャンパスの中にライブカメラが設置されていて、親でもWEBにアクセスするとその様子を見ることができます。ある雨の日、息子がそろそろカメラの前を通過するぐらいの時間を見計らってWEBカメラを凝視していたところ、多くの生徒は傘を使わずにずぶぬれになって歩いているか、ダッシュでダメージを最小限に抑えているか、のどちらかで驚きました。
そんな中、息子は優雅に傘を差しながらゆったりと歩いており、少しだけ安心しました(笑)。
はい、親バカです。
4.傘を持つ少数派に人気の傘はどんなタイプ?
ちなみに、アメリカで販売されている傘を見ると、日本ほどオシャレなものは皆無です。傘にオシャレさやデザインを求めていないことが、痛いほどよく分かるラインナップとなっています。
ビニール傘は別として、アマゾンなどで販売されているものはほとんどが折りたたみですし、軽量でコンパクト、しかもワンタッチで開閉できるものが大半ですね。色はブラックなど目立たない色、そして無地が多いのですが、中には青空と白い雲を描いたデザインも多く見ます。
都会の人のために、折りたたまない傘ももちろん、あります。地下鉄やバスで移動する人にとっては、使い勝手が良いので便利だと思います。
しかもアマゾンでは、傘のまとめ買いセットなどもあります!日本人とは感覚がずいぶん違うような気もしますが、よくなくす人や、あちこちに置き傘をしたい人にとっては、まとめ買いもよさそうです。