ココが困るよ国際結婚!

woman and man holding each others hands

国際結婚をしているカップルはたくさんいます。そしてカップルごとに、抱えている問題や悩みも多種多様です。結婚している夫婦が抱える問題は、国際結婚でなく日本人同士の結婚でももちろんありますが、そうしたズレの背景にあるのはやはり、生まれ育った環境が違うから、と言う事ではないでしょうか。

ここでは、国際結婚をしている人が抱えやすい悩みや問題点をいくつかご紹介します。

目次

  1. 多くの人が持つ悩み、それは食事
  2. 宗教の悩みは結婚後に勃発
  3. 文化的な背景からくる価値観の違い
  4. 言葉の壁も立ちはだかる
  5. 国際結婚の溝は埋められる?

1.多くの人が持つ悩み、それは食事

あるあるある!と既に共感の声が聞こえてきそうです。例えば、日本人の私たちにとってはソウルフードでもあるカレーライス。私は、毎週金曜日はカレーでもいいぜ!ぐらい大好きなのですが、夫はカレーがあまり好きではありません。

義母に至っては、私がカレーを作ったら「インドの臭いがする!」と失礼な発言をし、雪が降っているのに家の窓をすべて全開にしました。私にとっては意味不明で失礼極まりない行動にしか見えませんでしたが、彼女にとっては、もしかしたらカレーの香りは耐えられなかったのかもしれません。

日本人の私達は大好きだけれど、アメリカ人にとってはイマイチと言う食事には、

  • カレー →慣れていない香りと味なので戸惑うらしい
  • 焼き魚 →基本的に骨が入った魚は食べられませんし、魚の形をしてた物体が皿に乗っているだけでもフリーズする人は多い
  • 内臓系 →ホルモンやレバーには悲鳴を上げ、筋子やイクラなど魚卵を見ると逃げていく
  • 酢の物 →食べ物じゃないと思ってる
  • 納豆 →足の臭いがすると言って全力で拒否。ちなみに我が家ではキムチもNGです。

などが挙げられます。もちろん人によって個人差があるので、うちの夫は日本食なら何でもイケますけど!と言う人もいるでしょう。

我が家の場合には、私がメニューを考えて料理をするので、おのずと私が食べたい献立になるわけですが、もしもアメリカ人が料理をすると、食卓のメニューはどうなるのでしょうか?

  • バターやチーズのオンパレード →毎日続くと私の食欲が失せます
  • デカい肉が皿にドンと乗っている →3日続くと見るだけで胃もたれする
  • 野菜がとにかく少ない。文句言って出てくるのはサラダ程度。
  • 夕食にサンドイッチが登場。しかもコンビニで販売されている質以下。
  • 食卓に炭酸飲料が並ぶ。

あたりでしょうか。短期間なら、食文化の違いは面白いなと笑って済ませることもできるでしょうけれど、毎日、何年も続くとお互いにイライラが募り、ケンカになってしまうこともあるかもしれません。

2.宗教の悩みは結婚後に勃発

アメリカ人は、大半がキリスト教です。日本人にもキリスト教はいますけれど、多くの人は自分が何の宗教かよく分からないとか、調べてみたらどうやら自分は神道や仏教だと思う、ぐらいの立ち位置ではないでしょうか。

多くのカップルは、結婚した後に宗教間の違いでズレが生じるようですね。例えば、

  • ゆっくりしたい日曜日の朝っぱらに、毎週教会へ行くかどうかでケンカ
  • 宗教感の違いから意見が割れてケンカ
  • キリスト教じゃなきゃ天国へ行けないと言われてケンカ

などがあります。アメリカ人はほとんどがキリスト教なので、生活のあらゆるところに宗教が入り込んでます。何でそんなところも宗教?と思うような場所にも、宗教は深く入り込んでいて、キリスト教でなければ人にあらず、ぐらいに思ってる人も普通にいたりします。

またカップルによっては、改宗を迫られたり、キリスト教信者っぽくふるまわないことで嫌味を言われたり、ということもあるようです。

3.文化的な背景からくる価値観の違い

日常生活の中で少しずつ蓄積されていくモヤモヤやうっぷんは、価値観の違いが原因となる傾向があります。アメリカと日本では、何から何まで違うわけですし、そこに生まれ育った環境などの要素も加味されるので、阿吽の呼吸ですべてが上手くいくなんてことは、あるはずがありません。

例えば、

  • 洗濯や掃除などの家事をどのぐらいの頻度でするか
  • 自身の意見を飲み込むか、主張するか
  • 育児の方針
  • 時間に対する感覚

など、他人にとってはしょーもなくてどーでも良いことなのですけれど、当人にとっては非常に大切な事ってあるものです。一つ一つのズレは小さくても、チリが積もって山となると、離婚の原因にもなってしまいます。

4.言葉の壁も立ちはだかる

言葉の壁も大きいと思います。特にアメリカで生活していると、日本人が英語を話すことを夫婦間でも求められることが多く、英語に対して苦手意識を持っている人だと、それが精神的なストレスになってしまうかもしれません。

もちろん、言葉だけの問題じゃないというトラブルは多いですが、言いたい事はとりあえず言葉で相手に伝えられるぐらいのスキルと自信があると、それなりに国際結婚も乗り切れそうな気がします。

5.国際結婚の溝は埋められる?

結論から言うと、完全に埋めることは多分、難しいと思います。でも考え方を変えることで、モヤモヤ度は大きく軽減できます!

私自身の経験、そして周囲のカップルを見ていて感じることは、

  • 相手の考え方をリスペクトする。妥協できるところはする。
  • 相手に過度の期待はしない。できれば、何も期待しない。
  • 結婚はGive&Takeではない。Give&Give。
  • 二人だけのやり方を見つける。他人がどうとか関係ない。

あたりでしょうか。結婚20+年の私ですが、今でも夫のちょっとした仕草に「へ?」となることはあります。でも、細かいことは気にしても仕方ないので、気にせずに済むところは流します。

そして、どうしても「お前なー」という所は、その場で本人に直接言って軌道修正しています。その時には、「それ、やめて」ではなく「そうじゃなくて、こうしたら?」とポジティブ感のあるアドバイス調にするのが波風立てないコツかなという気がしますね。

日本人同士の結婚より、きっと求められる努力の量が多い国際結婚。でも楽しいこともたくさんあるので、私はおすすめです!

投稿者: samuraipassport

こんにちは!アメリカ在住のジャーナリスト兼ライターです。アメリカへの移住から生活まで初心者が知っておきたい情報を発信していきます!アメリカに住んでみたい人や海外に憧れている人にとっても役立つ情報が満載です!

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