アメリカは車社会ですが、長距離の移動には、Amtrakと言う電車の選択肢もあります。ちなみにアメリカのバイデン大統領は若い頃、デラウェア州からワシントンDCまでAmtrakを使って電車通勤していたのだとか。片道1時間弱とはいえ、Amtrakで通勤しているというと、多くの人は「ええっ?」となりますね。
私はこのAmtrakなるものに、つい先日初めて乗ってきました!ここでは、まだAmtrak未経験の人に、乗り心地や使い勝手をご紹介しますね。
目次
1.チケットはどこで買う?
Amtrakのチケットは、基本的にオンラインで事前に購入しておきます。行先や列車によっていろいろなタイプがあり、中には食堂車があったり個室付きの列車もあります。
オンラインでチケットを購入する際には、
- 何か月も前に購入したほうがリーズナブルに購入できることが多い
- 深夜や早朝など空いている時間を選べば、激安価格で買える
- 飛行機と同じで、基本的に購入したチケットの変更はできない(有料オプションを付ければ可能)
- 駅には改札はない。チケットの確認は車内で。
Amtrak公式サイトはこちらから
例えば、片道200ドルぐらいする距離でも最安で買おうとすれば20ドルぐらいで買えたりもします。でも深夜11時出発で深夜2時に目的につく、みたいな意味不明なスケジュールだったりするので、到着後の移動手段なども考えたうえで購入するのが良いかもしれません。
駅には窓口があり、ここでもチケットは購入できます。しかし当日チケットなので定価販売。お高いと思います。
2.駅の雰囲気は?

Amtrakの駅は、基本的に駅のホームで電車が来るのをひたすら待つのではなく、駅の構内にベンチがたくさんあるので、そこで待ちます。長時間待ってる人もいるので、ファストフード店や売店が入っていて、とりあえずお腹を満たせます。
ニューヨークのような大都会になると、アムトラックの駅も広くてゴージャスです。チケットを持ってる人しか利用できないラウンジもあり、そこには専用のトイレもあって快適でした。
また、Amtrakの駅が荒野の中にポツンと建っていることは少なく、多くはすぐそばにバスターミナルがあったり、ローカル線への乗り換えができるなど、配慮がされていることが多いです。
ところで、Amtrakでは荷物検査などは一切ありません。また、飲食物の持ち込みも可能です。車内で臭いをプンプンさせて飲食している人は、私が乗った電車にはいませんでしたけれど、しようと思えば可能です。
駅のホームは、上の写真のような感じで、これは日本とあまり変わらない気がしました。ベンチもあります。

電車がホームへ入ってくると、車掌さんらしき人たちがホームにいて、客を素早く車内へ入れます。自由席だと、電車の中を歩きながら空席を探す人もいれば、ホームを歩きながら車内をのぞき込み、空席を見つけてから車内へ乗り込む人もいるのですが、車掌さんは「はよ乗れ」と押し込みます。
3.車内の雰囲気は?
日本の新幹線の車内をたまにTwitterなどで見かけるのですが、とっても豪華な雰囲気があって驚きます。そうした車内と比較すると、Amtrakはかなりボロだと思います。

- 座席はとりあえずクッションなのでお尻は痛くならない
- 車両の前部もしくは後部だけは座席が向かい合わせの4人席になっている
- パソコンを使えるコンセントはある。USBはない。
- 荷物は頭上へ置ける
- トイレは車両の前後どちらかにあることが多い。
- 数分で降りるというローカル電車とは違い、全員が30分以上乗る長距離。だからパソコン広げて仕事してる人は多い。
でした。
遅延は普通にある
それほど長距離を走らない電車なら、ほとんどがOn Timeだと思います。しかし長距離が前提のAmtrakでは、遅延することは珍しくありません。私が利用した便でも、帰りの電車は1時間以上遅れました。