逮捕時のマグショット!笑顔?しかめっ面?

close up shot of a tattooed man in white tank top

何か悪いことをして逮捕されると、私達は警察署に連行されて、そこでマグショットなる顔写真を撮影されます。基本的にこの顔写真は皆さんしかめっ面をしていたり、無表情で能面な人が多いですよね。

しかしマグショットの中には、飛び切りの笑顔の人も少なからずいます。トランプゲートの際に数多くの逮捕者が出て、それらのマグショットが公開されましたが、マッチングアプリへの登録にでも使えそうな笑顔の人もいました。

私はそれまで、そんな笑顔のマグショットを見たことがなかったので、どうして笑顔なんだろう?と不思議でした。マグショットの表情に関するルールについて知りたくなったので、調べてみました!

目次

  1. 法律では決められていない
  2. どうして笑顔のマグショットは少ないのか?
  3. 出所後のやり直しにも影響

1.法律では決められていない

マグショットでどんな表情をすれば良いかは、特に法律で決められているわけではありません。笑顔でもいいし、怒っていても良いし、逮捕された時のまま、泥酔していたり殴られた跡が残っていたり、妄想中のハイな表情でも良いのだそうです。

2.どうして笑顔のマグショットは少ないのか?

アメリカ人に限ったことではありませんが、人間の多くは、カメラを向けられるとより美しい自分を見せようという本能が働くため、笑顔を作る習性があります。実際のマグショットでも、笑顔で撮影しようとする人が多いのだそうです。

しかし実際には、警察官や弁護士から、笑顔はやめるように指導をされるのだとか。

その理由は、そのマグショットが公開された時に世間へ与えるイメージを考慮してのこと。

具体的な例を挙げてみましょう。

2019年のフロリダ州で、飲酒運転で歩行者を殺してしまった女性が逮捕されました。彼女は飛び切りの笑顔でマグショットを撮影したわけですが、テレビのニュースで「飲酒運転の犯人が逮捕され、11年の判決が出ました」というキャスター読み上げるその横で、飛び切りの笑顔のマグショット写真がモニターに大きく出されたのです。見ている人たちは、ものすごく嫌悪感を覚えたことでしょう。

「笑うな!」

「全く反省してないじゃないか!」

という罵声を浴びせた人もいたのではないでしょうか。

世間の感情を逆なでしないために、できるだけマグショットでは笑わないようにとアドバイスされます。

3.出所後のやり直しにも影響

もしマグショットで悲しそうな表情をしていると、世間はその表情から「反省しているのかな」と勝手にイメージします。それが、反省しているなら出所後はセカンドチャンスを与えるべきだ、という感情へつながる傾向があります。

しかし、もしもマグショットで飛び切りの笑顔だとしたら、たとえその撮影が逮捕直後のものだとしても、世間はあなたのこと「犯罪を犯して大笑いしているとんでもない野郎」というレッテルを貼ってしまいます。

そんな野郎に、セカンドチャンスなんて与えたいと思う人もいないでしょう。

つまり、マグショットの表情一つで、出所後にやり直せるかどうかという可能性の面でも、大きな違いが出てしまうそうです。

万が一にもみなさんが逮捕されてマグショットを撮影する機会があるとしたら、全力で悲しく反省している表情を作ることを強くお勧めします!

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投稿者: samuraipassport

こんにちは!アメリカ在住のジャーナリスト兼ライターです。アメリカへの移住から生活まで初心者が知っておきたい情報を発信していきます!アメリカに住んでみたい人や海外に憧れている人にとっても役立つ情報が満載です!

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