世界で一番高額だと言われているアメリカの医療費ですが、その中でもほとんどの人には縁がないのが「救急車」。恐ろしい都市伝説がいくつも存在し、
- ピーポーピーポーというサイレンの有無で料金が変わる
- 無保険だと何万ドルもかかる(日本円で数百万円)
など、使ってもいない私でも、恐怖の底なし沼に突き落とされてしまいます。
そこで今回は、アメリカの救急車について調べてみました!
目次
1.救急車を無保険で利用した場合の平均料金は?
救急車の乗車料金は、毎年少しずつ値上がりしています。フェアヘルスという団体が行った全米の救急車の平均費用は、$1,300となっています。
この料金は、もしも健康保険に加入していなければ、この費用を払ってくださいねというものです。健康保険が適用されれば、このうちのいくらかが保険でカバーされますし、人によっては自己負担額が$100とか無料という人もいます。
ちなみに、保険を使って救急車に乗った場合に支払った平均の金額は、$730だそうです。保険を使っても自己負担が$730(10万円程度)だなんて、やはり高額ですね。。。
2.救急車の費用に影響を与える要因とは?
救急車を利用したときに影響のある項目は、たくさんあります。
- 健康保険に加入しているかの有無
- 利用した救急車サービスが、加入している健康保険のネットワークないかどうか
- 救急車サービスが、公的なサービスなのか、それともか民間のサービスか
- 緊急ではないとみなされた場合には手数料が上乗せ
- 救急車では対応しきれない高度なケアが必要だとみなされた場合
- 走行距離
- 救急車の中で使った医療器具の種類や数
- 関わった救急隊員の数
- 救急車の内外で提供したサービスの数
など、細かい部分がしっかり計算されるようです。
3.救急車の平均走行距離が長いのはこの州
救急車を呼ぶと、基本的には最も近い病院へ搬送されます。もちろん、救急車の受け入れをしている病院が対象となりますし、基本的には24時間体制で運営している病院です。
しかし、そうした病院はかならずしも自宅から3分の場所にあるとは限りません。州によっては救命医療体制がイマイチなので病院までの距離が遠かったり、また僻地に住んでいるので病院がある町まで時間がかかってしまうこともあります。
州による救急車の平均走行距離を見ると、
- ノースダコタ州 47マイル
- アーカンソー州 45マイル
- ワイオミング州 40マイル
- ウエストバージニア州 35マイル
- メイン州 34マイル
と大自然が豊かな州が多くなっています。
人生の中ではできるだけ救急車を使わない人生を送れたら、それが一番です。しかし万が一救急車が必要になった時には、どのぐらいかかるのか、もうろうとする頭の中でそれなりに計算しておけば、少しだけ気持ちが安らぐかもしれません。
って、そんなの私だけかもしれませんが(笑)。