フリーランス向けのアメリカ税金システム

アメリカの税金システムでは、フリーランスや自営業者は収入から自動的に税金が引かれないため、自己申告方式で税金を納めます。Estimated Taxは収入に基づき四半期ごとに税金を計算し納税する仕組みで、支払いはオンラインで可能です。

アメリカの税金システムは、「稼いだらリアルタイムで払う」システムです。

お給料をいただけば、そこから勝手に、というか自動的に税金が引かれるのは、そのためです。

しかし、仕事の中には自営業やフリーランスのように、収入から税金が引かれることはなく、年始に行うTax Filingまで税金を納める必要がない、なんて事もあります。

しかし!

収入が割と安定してきたら、年末まで待つとペナルティがかかるリスクああるので注意が必要です。

「ちょっと待ってよ、フリーランスの収入って不安定なの。いくら稼ぐか分からないのに、納税のことなんて考えられない」

という人もいそうですよね。

そんなフリーランスや自営業は、4半期ごとに税金を自主的に収めるシステムがあります。例えば1月から3月までに稼いだ収入を元に、税金がいくらかかるかを計算して、4月にその分を納税する、という仕組みで、これはEstimated Taxと呼ばれています。

目次

  1. Estimated Taxは誰が対象?
  2. 税額はどうやって計算すれば良いの?
  3. 税金はどこに払えばよいの?
  4. 払わないとどうなる?

1.Estimated Taxは誰が対象?

これは主に、収入から税金が源泉されていない人が対象です。フリーランスでお仕事をして年始には1099を受け取る人、ネット販売で定期的に収入を得ていて年末年始にはPayPalなどから支払い証明が発行されるような人は、対象になります。

法人化してビジネスを経営している人は、法人税の方も色々ややこしくあるので、別途で調べてくださいね。

2.税額はどうやって計算すれば良いの?

税額の計算は、IRSで計算式が紹介されていますけれど、計算してくれるサイトもありますし、ChatGPTも計算してくれます。はい、無料です。

ちなみに、フリーランスなどは毎月の収入が変動するので、収入に合わせた税額をその都度計算して納税できます。去年たくさん稼いだから今年は稼いでいないのに税金を多く払わなければいけない、なんてことはありません。

ちなみに、四半期ごとに納税期限日があります。

ただし、お給料の中から10%から15%程度を差し引いてコツコツ払いたいという人は、IRSのサイトから自身のペースで払えます。払った後にはConfirmation#が発行されるので、プリントアウト也して保管し、年始におこなうTax Filingでは「Estimated Taxをいくら払いました」と申告すればOKです。

多く払いすぎた分は、そこで返金されます!

Payment PeriodDue Date
January 1 – March 31April 15, 2024
April 1 – May 31June 17, 2024
June 1 – August 31September 16, 2024
September 1 – December 31January 15, 2025

3.税金はどこに払えばよいの?

世の中、とっても便利になりましたよね。Estimated Taxの支払いは、オンラインでできます。大きく分けると

を利用するのが一般的です。

個人フリーランスの納税ぐらいなら、どちらを利用しても無料ですし、どちらを利用しても支払う先はIRSなので、大きな差はありません。

ただし、使い勝手などが若干違うので、比較していました!

IRS Direct PayEFTPS
事前に登録が必要か不要必要
支払日の予約ができるか不可。都度払いのみ可能。365日先まで予約できる。
対応している税金の種類限定的。Estimated Taxや滞納している税金の支払いなどはできる法人税などにも対応
定期的な納税はできるかできないできる
今すぐ払えるか払える。登録が不要なので、サイトへアクセスすればその場で払える。不可。事前の登録作業で1週間程度かかる。
かかる費用無料無料
納税できる上限額$10Mまで上限なし

4.払わないとどうなる?

適切な金額を四半期ごとに納税していないと、IRSからペナルティが課せられる可能性があります。注意しましょう!

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投稿者: samuraipassport

こんにちは!アメリカ在住のジャーナリスト兼ライターです。アメリカへの移住から生活まで初心者が知っておきたい情報を発信していきます!アメリカに住んでみたい人や海外に憧れている人にとっても役立つ情報が満載です!

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