海外だからこそ安心感が欲しい!生命保険の種類と加入方法

アメリカにも、生命保険はあります。結婚している人、そして子供がいる人にとっては、配偶者の万が一に備えて自分と子供を守るための生命保険、もしくは自分に万が一の時には家族を守るための生命保険にぜひ加入したいものです。アメリカには、どんな生命保険があって、どのように加入すれば良いのでしょうか?

目次

  1. 生命保険の種類
  2. 生命保険への加入方法
  3. こんな保険には気を付けよう
  4. 生命保険の選び方

1.生命保険の種類

アメリカの生命保険は、大きく分けると4種類あります。

Term Life(掛け捨ての生命保険)

Term Lifeとは、期間限定の掛け捨てタイプです。期間は10年とか15年、20年などがよくありますが、他の保険と比べるとリーズナブルな保険料で加入できるのが魅力です。掛け金は、年齢及び健康状態、受け取り保険金の額によって異なります。

掛け捨てタイプは、

  • 加入の期間が最初に決まっていて、後から変更できない
  • 毎月の保険料がリーズナブル
  • 掛け捨てなので、満期を迎えても手元には何も戻ってこない
  • 保険加入期間及び支払総額が決まっているので、最初に一括で払い込んでもOK
  • 子育て期間中だけなど、一時的にニーズが高まる時に便利

などの特徴があります。

誰におすすめ?

この保険は、生命保険に加入したいけれど掛け金が高いのは困るという人におすすめです。我が家でも、子供が生まれたことをきっかけに、夫と私とでTerm Lifeへ加入しました。20年で満期を迎えるTerm Lifeで、当時私も夫も30代でしたが、$150,000の保険が毎月20ドル程度、$100,000は毎月10ドル程度で加入できました。

子育て世代にも、Term Lifeはおすすめだと思います。子供が成人するまでは、世帯主が亡くなると家計は危機的な状況となってしまいます。仮に専業主婦の妻が亡くなっても、デイケアなどの負担が大きくなることで、経済的に困窮しそうです。そのため、子供が成人するまではしっかり保障したいという目的でTerm Lifeに加入する人は多いですね。

Whole Life(終身保険)

このタイプは終身保険で、一度加入すると年齢に関わらず、加入者が死亡する時点で満期を迎えるというタイプの保険です。掛け捨てタイプと比較すると、毎月のの保険料は割高ですが、貯蓄性があるという点が魅力です。

  • 加入期間は名義人が死亡するまでずっと続く(保険料を払い続けてもよし、途中でストップすることも可能)
  • 最後は必ず保険金を受け取ることができる
  • 毎月の保険料は割高
  • 解約すると、部分的に返金してもらえる
  • 一定期間以上保険料を納めると、払い込みを辞めても保障が一定期間は続く
  • 家族に必ず何か残したい人におすすめ

という特徴があります。

我が家では、Whole Lifeにも加入しています。正直、加入した当時には生命保険の種類や違いをよく知らず、保険の人にすすめられるまま加入してしまいました。やはりTerm Lifeと比較すると保険料は割高で、夫の場合には$150,000の受取金で毎月の保険料は70ドル程度です。

Whole Lifeは貯蓄性があり、途中で解約しても部分的に返金してもらうことができます。我が家の場合、年に1回ステートメントが送られてきて、払い込み70ドル分の使用用途が詳細に記載されています。70ドル分のうち、返金対象となるのは約20ドル程度で、残りの50ドル分は、生命保険に加入している手数料や安心料ということで、解約しても返金はされません。

Universal Life

ユニバーサル保険というのは、もともとアメリカで考案された生命保険のタイプで、基本的にはWHOLE LIFEタイプと同じです。保険によっては、Universal Whole Lifeという商品になっていることもあります。万が一の時には安心できる保険料を受け取れるだけでなく、毎月の保険料から少額が貯蓄に回されているため、貯蓄性があるという点が、ユニバーサル保険の大きな特徴です。

ユニバーサル保険と終身保険の大きな違いは、毎月の保険料のうち、どのぐらいを保険保障に回すか、そしてどのぐらいを貯蓄に回すかという点を、自由に決められるという点です。全てのユニバーサル保険が加入者にカスタマイズさせてくれるのかは不明ですが、毎月の保険金出費を抑えながら、安心感と貯蓄のどちらもしたいという人におすすめの保険商品です。

ちなみに我が家が加入しているのは、ステートメントをチェックした所、Universal Whole Lifeというタイプでした。私達が自由に貯蓄がいくら、と決めたわけではありませんが、終身型、そして保険という安心感と貯蓄の両方のメリットがある保険商品ということですね。

Variable Life

アメリカの保険には、一般的ではありませんが、変額年金というものがあります。これはユニバーサル保険の一種で、払い込んだ保険の運用を、いろいろなファンドに投資することによって積極的に増やそうという保険です。充実した選択肢の中から自由にファンドを選び、保険加入者が投資のような感覚で生命保険を組み立てられるという点が、大きな魅力なのでしょう。

ただし、運用がうまくいかない場合には、加入した時の満額受け取り保険金が低くなってしまうリスクがあります。残された家族への安心感という意味では、あまり理想的ではないかもしれません。

2.生命保険への加入方法

アメリカで生命保険に加入する方法は、とても簡単です。たくさんの保険会社が多種多様な保険商品をネットで販売しているので、自分で見つけて見積もりを取ることができます。

見積もりを取る際に注意したい事は、生命保険の掛け金は、加入者の年齢だけによって決まるわけではないという点です。加入に当たっては、Risk Assessmentなる健康診断を行い、保険会社が低リスクと判断した人ほど、保険料は安くなります。

この健康診断は、以前では保険会社が看護師を派遣してくれて、自宅で血圧をチェックしたり、採血をしたほか、体重や健康状態などを総合的に判断していました。私が生命保険に加入した時にも、看護師が自宅にやってきました。

近年でも、もしかしたらそういうプロセスはまだあるのかもしれません。しかし近年増えているのは、数か月以内の健康診断の記録を保険会社へ送るという方法です。具体的にどんな項目をチェックしなければいけないかという点は、保険会社から指定されますが、体重や既往症、そして高血圧や糖尿病などのリスクがないかをチェックするという点では、以前と判定基準はそれほど大きく変わっていないのだと思います。

ちなみに、健康状態によっては、保険会社から加入拒否されることもあります。例えば、体重が一定以上の人だと、ハイリスクとみなされて、いくら健康でも加入拒否されます。この場合、健康であることを証明して保険会社を説得できれば、加入させてもらうことは可能ですが、保険料はかなり高めになることが多いです。

糖尿病や高血圧、高脂血症などを持っている人もまた、ハイリスクとみなされることが多いです。

実は私の夫も、30代の時には生命保険に問題なく加入できました。しかしアラフィフになると、やはり体重がヘビー級になってしまい、健康だったのですが、別途加入しようと思った保険会社からは、加入拒否されてしまいました。

健康保険に加入するなら若いうちが良いというのは、そういう理由があるのかもしれませんね。

3.こんな保険には気を付けよう

生命保険と謡われている商品の中には、Accidental Life Insuranceなるものがあります。アクシデント保険とか、事故保険なんて呼ばれているかもしれません。

この保険も、確かに生命保険であることは変わりません。しかし、死亡理由がアクシデント、つまり事故でなければ保険金が下りる対象にならないという点が大きな特徴です。交通事故などの事故なら、保険は満額がおりますが、病気で亡くなった場合には、対象外となってしまいます。

アクシデント保険は、掛け捨て保険が多く、保険料は比較的リーズナブルです。車社会のアメリカなので、毎日マイカーで長距離を通勤する人や、自動車の運転をすることが多い人等、ガテン系の仕事をする人は、加入することで大きな安心感を得られるかもしれませんね。

4.生命保険の選び方

アメリカの生命保険は、保険商品ごとに毎月の保険料が大きく異なります。そのため、加入する際には、複数の商品を比較検討することをおすすめします。

保険金はいくらが目安?

保険金の金額が大きくなると、当然ですが毎月の保険料は高くなります。どのぐらいの保険金にするのが目安なのか、分からないという人は多いかもしれません。保険アドバイザーの話によると、目安は世帯の収入の5倍なのだそうです。つまり、年収が5万ドルの世帯なら、保険金の目安は$250,000ということになりますね。

ただし、アメリカの生命保険は、万が一の時に自宅のMortgage(住宅ローン)を完済できる金額を目安にすることも多いです。アメリカの住宅ローンには、世帯主がなくなった時にローン残債がゼロになるという保険はないため、多くの人はその安心感を生命保険でカバーしています。

そう考えると、年収が5万ドルの家庭の場合、生命保険の目安は$250,000ですが、住宅ローンの残債が$400,000残っているなら、保険金は払い込み料と相談しながら$400,000にできるだけ近い金額にするのが賢明かもしれません。

保険料がディスカウント?

アメリカの金融機関では、銀行口座やローン商品、また保険商品を同じところで契約すると、マルチディスカウントとして保険料がディスカウントされるシステムがあります。全ての金融機関ではありませんが、マルチディスカウントの可能性も視野に入れた上で、生命保険をどこで契約するかを比較しましょう。

ただし、ディスカウントしてもらえるのは、生命保険ではなく、自動車保険となることが多いです。我が家でも、同じ金融機関に銀行口座を持ち、住宅ローンや自動車ローンを持ち、自宅のProperty Insuranceや自動車保険など、複数の商品を契約しています。そのため、自動車保険の料金は、本来の半額以下の金額で契約させてもらっています。

保険が高いアメリカにおいては、こうしたディスカウントでも家計にとっては大きなメリットだと思います。

医者に行って1億円⁉アメリカの医療費と健康保険の仕組み

アメリカにも、健康保険制度はあります。しかし、日本の仕組みとかなり違うので、慣れるまでは戸惑ってしまう人が多いですね。ここでは、アメリカの医療費の仕組み、健康保険の種類などについてご紹介します。

目次

  1. アメリカの健康保険制度は複雑
  2. 保険会社が加入拒否?
  3. 健康保険のプランは大きく分けて3種類
  4. 医療費の自己負担分が計算される仕組み
  5. かかる医療費をできるだけ安く抑えるコツ

1.アメリカの健康保険制度は複雑

日本の健康保険制度といえば、職場の組合を通して加入する社会保険課、市役所を通して加入する国民健康保険、どちらかに加入しなければいけません。税金の一つなので、加入しないという選択肢はありませんよね。これは、日本が、国民皆保険制度を採用しているからです。

しかしアメリカでは、オバマ政権によって大きく変わりましたが、基本的には国民は健康保険に加入する義務はありません。つまり、加入するかどうかを選択できる仕組みとなっているのが特徴です。もちろん、加入しなければ病院に行った時にかかる費用がびっくりするほど高額になりますが、それでも「僕は健康、保険なんて必要

なし」という人がたくさんいます。

アメリカで健康保険に加入するには、

という方法があります。

職場を通して健康保険に加入する

仕事をしている人なら、職場を通して健康保険に加入するのが一般的です。日本の場合だと、健康保険と年金などをあわせて社会保険料として、収入によって決められた金額が源泉されますよね。高収入の人と低収入の人とでは、納める健康保険料は違います。

しかしアメリカの場合には、収入に関わらず、健康保険料はプランによって毎月の価格が決まっています。低収入の人も高収入の人も、同じ金額がかかるわけです。職場を通して健康保険に加入する場合には、保険料は源泉されますが、企業によってはかかる保険料の一部を会社が負担してくれるため、毎月の保険料は個人で加入するよりもリーズナブルになることが多いです。

しかし、ここで大きな問題があります!それは、収入が低い人にとっては、保険料が高すぎて払えない、いや、払いたくないというケースがあることですね。例えば、毎月のお給料が10万円で、健康保険料が8万円かかるとしましょう。ほとんどの人は、払いたくないという判断をするのではないでしょうか。だって、給料10万円から8万円が引かれたら、手元にはたったの2万円しか残りません。そこから家賃や食費を払うなんて、無理ですよね.

そこで、健康保険に加入しない人が生まれるわけです。基本的には加入するかどうかは選択なので、加入したくないという人もいれば、加入したいけれど高額すぎて無理、という人もいます。

保険会社が販売する商品を個人で購入する

健康保険は、職場を通して加入しなくても、保険会社がそれぞれ販売しているプランに加入するという選択肢もあります。よく知られている保険会社と言えば、

  • BlueCross BlueShield
  • Aetna
  • United Heathcare
  • Humana

などがあります。それぞれ複数の健康保険プランをラインナップしており、毎月かかる保険料や、どこまで健康保険がカバーしてくれるのかという点が異なります。個人で購入するタイプの保険はどれも、職場を通して加入する健康保険と比較すると、割高感があるプランが多いです。

しかも、同じ保険会社でも、州によって支社があり、プランが異なります。そのため、まずは住んでいる場所によってどんな健康保険の選択肢があるのかを知ったうえで、比較検討することが大切ですね。

人で購入できる健康保険はこちらから

メディケイドを利用する

オバマ大統領の医療保険制度改革法によって誕生したのが、通称オバマケアと呼ばれているメディケイド(Medicaid)です。これは、低所得者向けのリーズナブルな公的な健康保険プランとして注目されました。

このメディケイドが施行された2018年からは、アメリカも国民皆保険にしようという動きが高まり、健康保険に加入していない人には罰金が科せられました。(大人1人あたり$695,子供1人あたり$347と高額です)

このメディケイドは、その世帯の収入によって保険料が変わるというシステムとなっているため、これまで「加入したいけれど高額すぎて無理」だった人達にとっては、大きな救いの手となったわけです。

2.保険会社が加入拒否?

アメリカの健康保険は、社会福祉という要素よりも、ビジネス的な要素が強いですね。日本の場合だと、基礎疾患を持っているとか、健康上でたくさんのトラブルを抱えている人でも、健康保険に加入することはできますよね。

しかしアメリカでは、職場を通して加入する場合には問題はないものの、保険会社が販売する保険商品に個人が加入する場合には、基礎疾患があったり、健康面でハイリスクと判断されると、加入拒否をされてしまいます。

病気がちな人こそ健康保険に加入するべき、という声が聞こえてきそうですよね。確かに、正義という点ではそうかもしれません。しかし保険ビジネスモデルとしては、健康保険をたくさん使いそうな人を加入させてしまうと、保険会社の損失が大きくなってしまうと考えるようです。そのため、健康保険に加入する際には、健康診断を求められることが多く、その結果次第では、加入したくても加入できない状態となってしまいます。

メディケアでは、基礎疾患がある人でも加入できる制度が確立されました。そのため、それまで健康保険が必要だったけれど加入できなかった人でも、安心して健康保険に加入できるようになったのです。

3.健康保険のプランは大きく分けて3種類

各保険会社が提供している健康保険、および職場を通して加入する健康保険は、大きく分けるとサービス内容によって3つのタイプに分類できます。

HMO保険会社が決めた医療機関を受診するプラン。これはネットワークと呼ばれていて、各保険プランごとに、どの医療機関が該当するか異なります。
HMOプランでは、医療機関を受診した際にかかる自己負担分(Co-Pay)があらかじめ決められていて、その金額のみを支払います。Co-Payはプランによって異なりますが、20ドル~40ドル程度と比較的リーズナブルです。
PPO患者自身が自由に医療機関を選べるプランです。ただし、年間の持ち出し負担分(Deductible)があり、その負担額をクリアするまでは、保険の適用はありません。このDeductible、年間で2000ドル~5000ドルと高めなので、健康な人だと、健康保険が適用されないままほぼ全額が自己負担となってしまうことも珍しくありません。
POSHMOとPPOの中間に位置するプランで、両者の良い所を抽出したハイブリッドタイプの保険商品です。ネットワーク内の医療機関を受診することを前提とするものの、それ以外の医療機関を受診しても、保険が適用されるという魅力があります。

おわかりでしょうか。健康保険のプランが変わると、同じ疾患で同じ医療機関を受診しても、自己負担分が大きく変わります。20ドルの自己負担分だけで済む人もいれば、300ドルを請求される人もいるわけです。

4.医療費の自己負担分はどう計算する?

アメリカの医療費の計算方法は、とても複雑です。日本のように、かかる医療費は病院が変わっても同じ、というわけではなく、医療機関ごとによって治療費の設定額は異なります。

もしも健康保険に加入していなければ、この医療機関が設定する金額を、そのまま請求されることになります。例えば、インフルエンザかなと思って病院に行き、簡単な検査を受けたとしましょう。無保険の場合には、病院が設定した「Office Visit代$300」を全額請求されます。

それでは、健康保険に加入していた場合にはどうでしょうか?どこで加入したかに関わらず、健康保険はプランごとに、提携価格があります。上記のOffice Visit代も、医療機関が設定した価格は$300ですが、プランの提携価格は$100だとします。この場合、医療機関は治療費をプランとの提携価格に修正しなければいけません。その結果、治療費は$100となります。

さぁここで、HMOやPPOによる違いが出ます。

この健康保険で、患者の自己負担額は$40というHMOプランに加入していた場合、患者さんに請求されるのは$40だけです。そして、健康保険会社が医療機関に対して支払うのは、残額の$60となります。

PPOプランはどうでしょうか?年間の自己負担額(Deductible)が$2000と設定されているプランなら、かかる$100は全額が患者さんの負担となります。

ちなみに、このDeductibleは、1月1日~12月31日までの自己負担分が蓄積されていきます。たくさん病院に行ってDeductible額をクリア(自己負担で$2000払ったということ)した後には、プランが定めるカバー率で、医療費の一部が健康保険によって負担されます。

5.かかる医療費を安く抑えるコツとは?

アメリカの医療費は、日本とは比較できないほど高額です。仮に無保険だったとすると、ケガや病気で入院すると、数日間の入院だけでも数万ドルという信じられない医療費を請求されることも珍しくありません。

そういえば、新型コロナウィルスで入院した場合、無保険だと医療費の請求が1億円ぐらいになる、という噂がまことしやかにささやかれました。本当かどうか、信じるのはあなた次第、なのですが。

それでは、医療費を少しでも安く抑えるコツには、どんなものがあるのでしょうか?

  • 健康保険は、家族の健康状態を見て決める。健康ならHMOプラン、基礎疾患がある人はPPOプランがオススメ
  • ER(Emergency Room)ではなくUrgent Careを利用する
  • 気軽に病院には行かず、まずは家庭で様子をみる

などがありますね。

アメリカ自動車保険の基礎知識

アメリカで自動車を購入する際には、自動車保険に加入していることが必要不可欠です。日本で加入する自動車保険と大きな差はありませんが、日本の保険とは異なる点がいくつかあります。

目次

  1. 日本でアメリカの自動車保険の見積もりは取れる?
  2. アメリカの自動車保険は割高
  3. 対物の無制限補償は少ない
  4. ローン中の自動車は車両保険がマスト?
  5. 知っておきたい用語集
  6. 留学生や駐在なら日本人向けの保険もアリ
  7. 保険を見直す際には、何を節句すれば良い?

1.日本から自動車保険の見積もりはとれる?

日本の自動車保険では、住んでいる都道府県や住所に関係なく、どこでも保険料金は同じ計算方法が採用されます。フリート等級などのディスカウント精度はありますが、引っ越したことで自動車の保険料が2倍になった、なんてことはありませんよね。

しかしアメリカでは、住んでいる場所によって、保険料が変わります。そのため、車を駐車しておく場所の住所がなければ、保険の見積もりを取ることはできません。自動車保険の見積もりに必要な情報は、

  • ドライバーの名前や住所、免許書番号
  • 車のメーカーやモデル、年式も(セキュリティシステムの有無なども)
  • 車を普段駐車しておく環境(ドライブウェイか車庫内かなど)

上記の情報が全く分からない渡米前の人は、自動車保険の契約をすることはできませんし、見積もりを取る事すら難しいのです。

2.アメリカの自動車保険は割高

アメリカには、マサチューセッツ州のようにドライバーの無事故歴によって保険料がディスカウントされることはありますが、大半の週には、無事故歴によるディスカウント制度はありません。(ただし、保険を使って自動車を修理すると、保険料は上がります)

全米に、自動車保険会社は3000社以上あると言われています。保険会社によってかかる保険料は異なりますが、渡米したばかりの「アメリカで運転歴が浅いドライバー」は、保険料がとても高くなってしまうことが多いです。

アメリカの自動車保険で受けられる主な割引制度には、

  • 複数台の自動車保険を契約することで受けられるMulti Car Discount
  • 同じ金融機関で銀行口座などの預貯金口座があることで受けられるDiscount
  • 自動車に搭載されているセキュリティ装備によるDiscount(アラームや追跡機能など)
  • 駐車環境によるDiscount(敷地ないか、公共の駐車場か、鍵付きのガレージ内か、など)
  • 過去に受けたドライバー教習
  • 高校生なら、学校の成績(GPA)
  • 大学生の子供なら、自動車を実家に置きっぱなしならDiscount

などがあります。

アメリカの自動車保険は、6か月間の契約となっているのが特徴です。月払いをしても良いですし、6か月分をまとめて一括払いで払うこともできます。

ちなみに全米の平均保険料を見ると、毎月1台当たり$125~$150程度が相場ですね。

アメリカの自動車保険の見積もりはこちらから

アメリカの大手保険会社

利用者が多い大手保険会社は、バラエティ豊かな保険商品がラインナップされている他、全米どこに住んでいても加入できるというメリットがあります。それぞれ、保険料金が異なるだけでなく、カスタマーサービスなども違います。そのため、住んでいる州におけるその保険会社の口コミをチェックした上で、加入するかどうかを決めましょう。

GEICOの見積もりはこちらから

eSuranceの見積もりはこちらから

Allstate insuranceの見積もりはこちらから

Progressiveの見積もりはこちらから

保険の加入方法

アメリカで自動車保険に加入する場合、まず最初に複数の保険会社から見積もり(Quote:クォート)を取りましょう。上記のリンクから見積もりをリクエストできるので、ぜひ活用してくださいね。

見積もりを撮るのは無料ですし、比較してから契約となるので、見積もりを出したからそこで決めなきゃ行けないと言うことはないです。

多くの場合、見積もりには有効期限がついていたり、契約の際にもう一度事故歴などを調べます。見積もりを出してからは、素早く保険選んで契約するのが良いと思いますね。

3.対物の無制限補償は少ない

日本の自動車保険では、対物対人どちらも無制限補償を付けることができます。アメリカでも、対人補償については無制限を選択できますが、対物補償で無制限というのは、かなりレアかもしれません。無事故・無違反を前提に対物も無制限でつけさせてくれる保険会社はあるようですが、保険料はさらに割高となることが多いため、多くの人は、保険料と補償内容のバランスを見ながら決める、というスタンスですね。

4.ローン中なら車両保険がマスト?

自動車を一括購入ではなくてローンで購入した場合には、ローン会社から、完済までは車両保険に加入することがマストにされることが少なくありません。車両保険というのは、万が一の事故の際には、相手の車ではなくて自分の車のダメージを修理するための補償でですね。

この車両保険は意外と高いため、ローンを完済した人や、車の年式が古くなってきた場合などには、あえてつけないという選択をする人もたくさんいます。

5.知っておきたい用語集

Liability Coverage 強制保険
Bodily Injury Liability対人損害賠償保険
Property Damage Liability対物損害賠償保険
Medical Payment搭乗者傷害保険
Personal Injury Protection No-Fault Coverage無過失の際の傷害補償保険
Uninsured Motorist無保険車への傷害保険
Optional Coverage任意保険
Comprehensive包括車両保険
Collision衝突車両保険
Towing&Labor牽引サービス補償
Car Rental Reimbursementレンタカー補償

運転中に小石が飛んできて、フロントガラスにひびが入った

この場合には、事故を起こした相手がいるわけではないため、Comprehensiveの補償を使います。Complehensiveの補償は、Deductibleを何段階かから設定できますが、No Deductible(自己負担なし)にしてもそれほど高くないので、No DedctibleもしくはDeductible $50ぐらいがおすすめです。

事故で車が整備工場へ。通勤に車が必要なのだけれど。

事故で車の修理が必要になると、整備工場で車が送られたまま、何日も手元に戻ってこない期間が発生することが多いですよね。この時、自宅に複数台の車があり、別の車で身の回りの生活や通勤ができるなら、Car Rental Reimbursement補償を付ける必要はありません。

しかし、夫婦共働きで自分専用の車がないと困るという場合や、世帯に自動車が1台のみという場合には、Car Rental Reimbursement補償を付けることで、レンタカーの利用代を部分的に補償してもらうことができます。

雪道で滑り、道路わきの岩にぶつかった

この場合には、事故の相手はいませんが、Collision補償を使って修理することになります。もしもCollision補償を付けていない人は、修理代は全額が自己負担となってしまいます。

6.留学生や駐在なら日本人向けの保険もアリ

期間限定でアメリカ生活を送っている留学生や駐在の人なら、万が一の時には日本語で対応してくれるカスタマーサービスが設置された保険会社を選ぶのが安心です。

例えばLGISのアメリカ自動車保険紹介サービスでは、日本語で対応してくれるだけでなく、国際免許証でもかにゅうできたり、日本での運転歴を考慮した保険料の設定など、渡米したばかりの日本人にとっては、とても頼れる保険会社です。

自動車保険の選び方を日本語でサポートして欲しいという人は、AIG Travel Assist社のサービスがおすすめです。緊急時には24時間いつでも日本語対応してくれる点も、大きな安心感ですね。

日本語によるチャットサポートが人気のMHH保険では、サービス対象となる州は日本人の駐在が多い州に限られているものの、選択肢の一つとしてぜひ覚えておきたい保険会社です。

7.保険を見直す際には何をチェックする?

アメリカの自動車保険は、6か月ごとの契約更新となっています。そのため、保険を見直すタイミングはとても多く、見直すことによって毎月何十ドルもの節約が可能になります。

渡米したばかりの時には、自動車保険の仕組みや補償がよく分からず、勧められるままに加入したけれど、見直したら無駄な補償がたくさんついていた、なんてことはよくあります。自動車保険は、ライフステージの変化に合わせて、定期的に見直すことをおすすめします。

Collision補償の有無を見直そう

自動車ローンを組んでいる人は、ローン会社から完済まではCollisionはマストだと言われているかもしれません。また、ローンを完済した後でも、年式が新しい車なら、Collisionはつけていたほうが安心ですよね。

しかし、自動車は毎年少しずつ古くなります。そのため、「もし事故を起こしたら、修理するより買い替えたほうが安いかもな」と思うようになったら、いっそのことCollision補償を外すという選択肢もアリかもしれませんね。

21歳未満のドライバーは保険料割高

留学生の場合には、年齢が21歳未満だと、どの保険に加入しても保険料は割高となってしまいます。21歳を超えると、保険料がガクンと安くなるので、それまではあきらめたほうが良いかもしれません。

21歳未満の保険料を少しでも安く抑えるコツは、「自走できるなら少しぐらいの傷は気にしない」と感じられるレベルの中古車を選び、キャッシュ一括で購入する事。こうすることで、保険の中でも割高な項目であるCollisionを付けずに済みます。

別の保険会社から見積もりを取ってみることもおすすめ

保険会社が変わると、補償内容が充実したのに保険料が安くなる、ということもあります。毎月の保険料が数十ドル節約できるのなら、こんなに嬉しいことはありません。一般的に、ローカルな保険会社よりも、GEICOのような大手保険会社の方が、保険料はリーズナブルになるケースが多いです。ぜひ複数社から見積もりを取り寄せて、保険料を比較検討しましょう。