選択肢が多いアメリカのネット銀行!メリットとデメリットとは?

日本にも、楽天銀行をはじめとするネット銀行はいくつかあります。ネットを良く使う人にとっては、抵抗なく選択肢の一つとなるのではないでしょうか。アメリカにも、ネット銀行はたくさんあります。店舗を持つ銀行よりもメリットが多いので人気がありますが、具体的にどんなメリットとデメリットがあって、どんな人におすすめなのでしょうか?

目次

  1. ネット銀行とは?
  2. ネット銀行のメリット
  3. ネット銀行のデメリット
  4. 出金はどうすれば良い?
  5. おすすめのネット銀行はココ!

1.ネット銀行とは?

ネット銀行とは、店舗を持たずに全てのサービスをネットで受けることができる銀行のコトです。アメリカにはネット銀行はとても多く、私も口座を持っています。ネット銀行には、店舗がないという大きな特徴があります。入金や送金などはすべて、パソコンもしくはスマホのアプリを使うわけですが、普段スマホを愛用している人なら、ネット銀行を使うメリットは大いにあると思います!

2.ネット銀行のメリット

アメリカのネット銀行には、いろいろなメリットがあります。

自宅で24時間いつでも口座を開設できる

ネット銀行は、口座の開設はネットで完結します。口座開設に必要な書類は、店舗型の銀行と大きく変わることはありません。

  • 住所
  • 電話番号
  • メールアドレス
  • ソーシャルセキュリティ番号
  • 運転免許証

があれば、Webで口座開設のアプリケーションに記入して、約10分から15分程度で開設できます。ただし、身分確認のために、運転免許証を写真撮影してアップロードするとか、ソーシャルセキュリティ番号を確認するために、ソーシャルセキュリティカードの写真を撮ってアップロードする、と言った作業が必要になります。

必要な書類を見てもらうと分かりますが、ソーシャルセキュリティ番号と運転免許証がありますよね。これは、既にアメリカで暮らしている人なら、普通に持っているものです。しかし、渡米したばかりの人だと、持っていない事もあるでしょう。その場合には、残念ながら書類が揃わないという理由で、ネット銀行の口座を開設するのは難しいかもしれません。

ネット銀行ごとに、カスタマーサービスをしてくれる電話番号、もしくはチャットの機能がついています。もしも必要書類はないけれど不法滞在じゃない!という人は、カスタマーサービスに問い合わせてみるのが良いと思います。

私のおすすめは、チャット方式のカスタマーサービスです。英語力がなくても、文字をタイプしてチャットができるので、安心です。聞き取れずに意味不明なまま電話を切る、なんて悲劇も起こりません!

太っ腹な利子がつく

日本では、銀行に預金をして受け取る利子は、マイナス金利と言われているぐらい「スズメの涙」です。アメリカでも、ここ数年は利子がどんどん少なくなっていますが、それでも日本と比べると高額利子を受け取ることができます。

アメリカの銀行の多くは、Checking Accountには利子がつかないという所がとても多いです。しかしネット銀行の場合には、Checking Accountでも利子がつくという銀行がありますし、銀行や口座を賢く選べば、なんと利子が2%もつくという太っ腹な銀行もあります。

メイン口座とリンクすればサブ口座として使える

すでに銀行口座を持っているという人にとっても、ネット銀行の口座を持つことはメリットがあります。それは、サブ口座として使えるからです。ネット銀行の多くは、残高が少額でも口座維持費がかかることはなく、自由に出し入れしながら預金の管理ができます。店舗型の大きな銀行だと、毎月口座維持費がかかったりするので、複数の口座を持とうという気にはなりませんよね。しかしネット銀行なら、いくつ口座を持っていても、口座維持費がゼロなので、ラクチンです。

ちなみに私は、渡米したばかりの頃に、大手銀行に足を運んで口座を開設しました。それは現在でも使い続けています。その口座はメイン口座として使っており、お給料はそこに振り込まれます。

それとは別に、数年前にネット銀行のセービング口座を開設して、絶対に手を付けたくない貯金は、その銀行にしています。セービング口座なのでデビットカードはなく、出金する際にはメインの銀行への送金という扱いになります。お金をおろすという点に関しては多少面倒ですが、その面倒さのおかげで、その口座に入れたお金はすくすくと成長しつづけています!

こんな痛快方もできますよ、という参考にしてくださいね。

家計簿アプリと連動できる

アメリカにも、家計簿アプリなるものはあります。最初に予算を決めて置き、毎日の出費をカテゴリー分けすれば、アプリが自動的に、予算オーバーだとか、もう少し余裕があります、と言った計算をしてくれるアプリですね。

ネット銀行の口座は、店舗型の銀行と同じように、こうした家計簿アプリとか資産管理アプリと連動できます。そのため、毎日いろいろな口座のアプリを開いて残高や取引状況をチェックしなくても、資産管理アプリを使えば、リンクさせた全ての口座の情報が、アプリにリアルタイムで反映できるので、ワンストップで資産チェックができるのです。

これは、とっても便利ですよ。

手数料が安い

ネット銀行は、店舗がありません。そのため、店舗の運営に必要な設備投資や人件費は一切かかりません。その分、私達ユーザーへ還元してくれています。利子が高くつくのもそうですし、店舗型の銀行では容赦なくかかる各種手数料も、ネット銀行だと無料、もしくはリーズナブルな料金です。

例えば、ネット銀行の多くは、口座維持費はかかりません。それに、リンクさせているメイン銀行口座への入出金に関しては、無料で対応してくれます。できるだけ手数料を節約したい人や、少額のお小遣いを管理したい人にとっては、ネット銀行は理想的だと思います。

3.ネット銀行のデメリット

ネット銀行にも、いくつかデメリットはあります。

パスワードをなくすと大変

ネット銀行口座へのアクセスには、ログインIDとパスワードを使います。パスワードをうっかりなくしたり忘れてしまうと、ログインできなくなってしまいます。もちろん、口座開設の際に住所や電話番号、メールアドレスなどを登録しているので、カスタマーサービスへ連絡すれば、アカウントにログインすることは可能ですし、パスワードを忘れたとしても、ログイン画面からパスワードをリセットできる機能がついているので、パスワードが分からないからと言って、その口座に入っている資産がゼロになる、なんてことはありません。

ネット環境が必要

ネット銀行へパソコンからアクセスするなら、ネット環境がなければアクセスすることはできません。しかしスマホがあれば、スマホの通信網を使えば、問題なくアクセスができます。

アメリカのスマホは、別の記事でもご紹介していますが、基本的にはデータ使い放題プランがデフォルトとなっています。そのため、スマホからネット銀行へアクセスしたからといって、使用料金が気になってストレスになる、ということはありません。

スマホ紛失や機種交換は少しストレス

ネット銀行だけでなく、金融機関のサービスの多くは、ログインIDとパスワードだけで簡単にログインできるわけではなく、2Way Authenticationという、セキュリティを二重にするシステムを採用しています。方法はいくつかあって、

  • 登録した携帯電話へコードを送信する
  • Authenticationアプリを使う
  • 登録しているメールへコードを送信する
  • 登録している電話番号へ機械が電話をしてくれる

などから、選ぶことができます。このうち、最もセキュリティが高いのは、Authenticationアプリを使う方法なのですが、スマホを紛失したり、また機種変更の際にデータ移行に失敗したりすると、Authenticationアプリにアクセスできない→ネット銀行にもログインできない、という事態が起こりかねません。

ただし、これはネット銀行だけではないので、ネットを使って資産管理をする人全員が理解しておきたい注意点だと言えますね。

4.出金はどうすれば良い?

ネット銀行を開設する時に、私が最初におもった疑問と不安は、ATMから出金できるの?という事でした。少し前までは、その点が不便なネット銀行もありましたが、現在では、ほぼすべてのネット銀行では、街中にあるATMを使っての出金が可能になっています。

ネット銀行でチェッキング口座を開設すると、デビットカードが発行されます。このデビットカードにVISAとかMasterのロゴがついていれば、どのATMからでも出金できます。

手数料はどうなるの?

アメリカの銀行では、銀行の系列ATM以外を使うと、銀行から「ネットワーク外ATM使用料」が徴収されると同時に、ATM側からも「ネットワーク外カード使用料」が二重でかかります。かかる手数料はATMによっても、また銀行によっても異なりますが、だいたい2ドル~3ドルぐらいが多いですね。つまり、系列外の銀行のATMを使うと、その度に5ドルぐらいが手数料としてかかってしまうのです。

ネット銀行の場合には、まず、銀行側からかかる手数料はありません。ほとんどの場合には無料です。そして多くの場合には、ATM側からチャージされる手数料に関しては、月の上限が決められていて、その上限までなら返金してもらうことができます。1日おきにATMに行くという人だと、手数料を自己負担することになるでしょうけれど、ほとんどATMを利用しない人なら、ATM使用にかかる手数料は実質無料です。

お店でキャッシュバックをする方法もアリ

わざわざATMに行ってお金をおろすのが面倒な人は、ショップで買い物した時に、キャッシュバックをするという方法もアリです。クレジットカード払いの場合にはキャッシュバックはできませんが、デビットカード払いなら、キャッシュバックが可能です!

キャッシュバックは、基本的にお札なら何ドルからでもできます。1ドルのキャッシュバックはしたことがありませんけれど、5ドルとか10ドルの少額でもOKですし、100ドルのキャッシュバックもできます。

この方法なら、ATMに頻繁にいかなくても、必要なキャッシュを簡単にゲットできますね。

5.おすすめのネット銀行はココ!

上記のメリットとデメリットを考慮して、そして私の経験とネットをリサーチしまくり、おすすめのネット銀行をいくつかピックアップしてみました。

Capital One 360

私はここのSaving Accountを、10年以上利用しています。Checking Accountとは違いますが、サイトやアプリがとても使いやすいですし、利子も大手の銀行よりは多めについている実感があります。Checking Accountなら、口座維持費などがかからないようなので、少額を管理したい人にとっては使いやすいと思います。

Capital One360のメリットは、海外でデビットカードやATMを使っても、海外取引手数料がかからないという点です。日本を含めたアメリカ以外の場所で使う可能性がある人にとっては、これは大きな安心感だと思います。

Chime

ネットでオンラインバンクを検索すると、ほとんどの比較サイトでトップにランキングされているのが、このChimeです。口座維持費がかからないだけでなく、Overdraftも200ドルまでなら無料で対応してくれるという点が、大きな魅力です。アプリの評価も高いので、検討する価値はありそうです。

ソーシャルセキュリティ番号とは?

アメリカで生活する際に避けて通ることができないものの一つに、ソーシャルセキュリティ(Social Security)があります。これは、日本で言うマイナンバー制度のようなもので、アメリカ市民は生まれた時に申請し、子供でも一人一人が異なるソーシャルセキュリティ番号を持っています。

ここでは、ソーシャルセキュリティ番号についてご紹介するとともに、日本から渡米した際のソーシャルセキュリティ番号取得の方法についてご説明しますね。

目次

  1. ソーシャルセキュリティとは?
  2. ソーシャルセキュリティタックスって何?
  3. ソーシャルセキュリティ番号はどんな時に必要?
  4. ソーシャルセキュリティは日本人でも取得できるの?
  5. ソーシャルセキュリティ申請に必要な書類は?
  6. ソーシャルセキュリティ申請はどこでする?
  7. かかる費用は?
  8. カードはその場でもらえるの?
  9. ソーシャルセキュリティカードをなくした!再発行はしてもらえる?

1.ソーシャルセキュリティとは?

ソーシャルセキュリティとは、アメリカの公的年金制度のことで、アメリカ国内で社会保障制度のことを指します。アメリカで働くと、自動的に給与からソーシャルセキュリティタックスなる税金が源泉される仕組みになっています。

ソーシャルセキュリティは社会保障制度で、定年退職した時に国から受け取ることができる老齢年金(Retirement Benefit)を始め、心身の障害によって働けなくなった時に受け取ることができる障害年金(Disability Benefit)、そして低所得者向けの保障(Supplemental Security Income)や健康保険制度(MedicaidやMedicare)なども、全てこのソーシャルセキュリティに含まれます。

ソーシャルセキュリティに関するベネフィットの詳細はこちら

2.ソーシャルセキュリティタックスって何?

アメリカで働くと、正社員だけでなくバイトでもパートでも、税金が源泉されます。ソーシャルセキュリティタックスと呼ばれるものもその一つで、収入に関係なく6.2%が引かれます。

ただしこれは、会社に雇用されている場合です。従業員と会社がそれぞれ6.2%を負担して、国へ12.4%を収めることになっています。アメリカで自営業をする場合には、会社が負担してくれる分がないので、ソーシャルセキュリティタックス12.4%全額が自己負担となります。

ただし、ソーシャルセキュリティタックスがかかる収入の上限は $137,700です。この金額を超える所得の分に関しては、ソーシャルセキュリティタックスはかかりません。

3.ソーシャルセキュリティ番号はどんな時に必要?

ソーシャルセキュリティ番号は、アメリカで生活するためには必要不可欠な番号です。そのため、駐在でも移住でも、アメリカに渡米したら、まず最初に取得しなければいけません。

アメリカでは、ソーシャルセキュリティ番号が必要となるシーンが数多くあります。例えば、銀行口座を開設したりクレジットカードを申請する際には、当然のように聞かれます。運転免許証を取得する際にも、必要です。アパートの契約をしたり、自動車を購入する際にも必要ですし、スマホを購入する際にもなければ売ってくれません。

つまり、アメリカで何かの手続をしたりサービスを受ける際には、ソーシャルセキュリティ番号が必要となるので、ソーシャルセキュリティ番号は渡米したらまず最初に申請したい手続きと言えます。

4.ソーシャルセキュリティは日本人でも取得可能!

アメリカ国籍を持つアメリカ人なら、赤ちゃんの頃に既にソーシャルセキュリティ番号を持っているので、大人になってからあえて取得する必要はありません。しかしアメリカに住んでいない日本人は、当然ですが持っていませんよね。そのため、アメリカに渡米してから申請をして取得することになります。

ソーシャルセキュリティは、外国人に対しても発行されます。しかし、基本的にはアメリカ国内で働ける人が対象となるので、ビザなしで渡米している観光客とか、就労資格がない観光ビザで滞在している人には、発行してもらうことができません。

結婚などで移民として渡米した人や、転勤などで渡米した駐在員の場合には、アメリカで働いて税金を納める資格があるので、ソーシャルセキュリティを発行してもらうことができます。

駐在員の子供として渡米した場合には、就労予定がなければあえてソーシャルセキュリティを取得する必要はありませんし、申請しても却下されてしまいます。しかし、就労する資格を得た場合には、後から申請すれば受理されるので安心してくださいね。

5.ソーシャルセキュリティの申請に必要な書類

ソーシャルセキュリティ番号の申請には、以下の書類が必要です。

  • 申請書(SS-5) ダウンロードはこちら
  • アメリカでの滞在資格が確認できる書類 パスポートに押されているスタンプ(I-551)パスポートに貼られたビザのシール、労働許可証(I-766)、出入国カード(I-94)など
  • 日本のパスポート(有効期限内のもの)
  • 結婚による移民渡米なら、婚姻証明書も必要です(アメリカの日本領事館で発行可能)

6.申請はどこでできる?

ソーシャルセキュリティの申請は、最寄りのSocial Security Administrationオフィスでできます。自分の住所を管轄している特定のオフィスがあるわけではないので、足を運びやすいオフィスに行けばOKです。

Social Security Administrationオフィス検索はこちら

基本的に、このオフィスはアポは不要です。場所によってはいつもガラガラということもあれば、いつも激混みということもあります。場合によっては待ち時間が1時間以上ということもあるので、時間に余裕を持っていくことをおすすめします。

アメリカのこうした公的オフィスの多くは、入り口で受付をし、整理番号を渡されます。受付に機械が設置されていて、自動的に整理番号をくれることもあれば、カウンターに受付の人がいて、整理券をくれることもありますが、どちらも難しくありません。

自分の番号が呼ばれたら、窓口に行ってソーシャルセキュリティを新規取得したい旨を告げ、必要な書類を提示して確認してもらいます。以前ソーシャルセキュリティ番号を取得したことがあるかとか、申請する理由などを質問されますが、これは申請のために必要な手続きの一つで、難しいことはありません。

7.かかる費用は?

ソーシャルセキュリティ番号の申請には、費用は掛かりません。無料です。

8.カードはその場でもらえるの?

ソーシャルセキュリティ番号を申請して受理されても、カードはその場で受け取ることはできません。申請してから約2週間ぐらいで、郵送で送られてきます。

ソーシャルセキュリティカードは、クレジットカードサイズの紙で、表に自分の番号が記載されていて、裏には署名するデザインとなっています。必ず裏に署名して、自宅の大切な場所で保管してくださいね。

アメリカの生活では、ソーシャルセキュリティ番号を聞かれるシーンはたくさんあります。しかし、カードそのものを見せろと言われる機会はほとんどありません。そのため、基本的には自宅で保管するのがベターです。

9.ソーシャルセキュリティカードをなくした!再発行はしてもらえる?

普段の生活の中では、ソーシャルセキュリティカードがなくても困ることはありません。番号を聞かれるこ都は多くても、カードを見せろと言われることは少ないからです。

しかし、近年では、実物のカードを使う機会が全体的に増えたような気がします。例えば、

  • 子供の学校の進学で身元確認のため
  • 金融機関の口座をオンラインで開設する際の身分確認用
  • 子供のバイトやインターン、就職などの雇用関係で身分確認用

などでは、以前ではBirth Certificateのコピーを見せろということが多かったのですが、最近ではソーシャルセキュリティカードを見せろ、に変わってきているような気がしますね。

話がずれてしまいましたが、ソーシャルセキュリティカードは、紛失しても再発行してもらうことができます。再発行はソーシャルセキュリティオフィスのオンラインサービスで神聖できます。→こちらから

再発行してもらっても、ソーシャルセキュリティ番号が変わるわけではありません。安心してくださいね。

Birth CertificateとSocial Security Cardの違い

Birth Certificateは、アメリカ市民であることを証明するための書類として使われますが、出生で国籍を取得したわけではなく、後からアメリカ国籍を取得した場合には、出生証明書でなくNaturalization Certificateが発行されます。Birth Certificateがなくても、Naturalization Certificateがあれば、アメリカ国籍であることを証明できるわけですね。Birth Certificateがないからといって、アメリカ市民じゃないないとは言えませんし、アメリカで働くことが認められていない不法労働者にもなりません。

一方のソーシャルセキュリティカードは、アメリカで働ける資格を持っていることの証明になります。しかし、アメリカ国籍の証明にはなりません。その理由は、アメリカ市民でなくても取得できるからです。

分かりづらいですが、この2つには若干の意味の違いがあります。覚えておくと、将来何かの役にたつかも。

アメリカでアパートを借りよう

留学でも駐在でも移住でも、アメリカに渡米すれば最初に必要となるのは、やはり住むところ。アパートが決まるまではホテル暮らしをすることになりますが、できるだけアパートを早く決めたほうが、費用の節約にもつながりますよね。ここでは、アメリカでアパートを探す方法や契約する方法をご紹介します。

目次

  1. アメリカではどこに住む?
  2. 敷金や礼金はいくらかかる?
  3. 物件を探す際に注意したい点
  4. 一人暮らしなら検討したい「ルームシェア」とは?

1.アメリカではどこに住む?

アメリカと言っても国土はとても広く、アパートを借りる際にかかる家賃にも、ロケーションによって雲泥の差があります。留学、駐在、移民などアメリカへ渡米する目的は人それぞれですが、どこに住むという選択肢があるのでしょうか?

アパートや家を賃貸する

駐在の人なら、会社が事前にいくつかの選択肢を絞り込んで紹介してくれたり、会社がすでに所有している物件に入居するという選択肢があります。しかし、そうしたサービスがない場合には、自分でアパートや貸家を探して契約しなければいけません。

賃貸物件はオンラインで紹介されていることが一般的です。

などのサイトを活用して、気に入った物件を探しましょう。

会社が所有する物件へ入居する

会社が所有している物件に入居する場合には、自分で不動産を探す必要はありません。既に会社側が入居できる状態に整えてくれていることが多いので、渡米したらすぐに入居できるというメリットがあります。

物件によっては、前に入居していた住人が家具をそのまま残してくれていた利するので、それはそのまま使用できます。ただし、自分たちが気に入るかどうかは別の話。気に入らなくても勝手に捨てるのは気が引ける、なんてこともありそうですね。

さらに、会社が準備してくれた物件へ入居する場合には、自分たちでロケーションを選べないというデメリットもあります。学校やスーパーなどに近ければ嬉しいですが、周囲の環境がイマイチ自分に合わないと思っても転居できません。

2.敷金や礼金はいくらかかる?

アメリカの賃貸物件においては、日本のような敷金や礼金で家賃の半年分が必要になるということはありません。退去時のクリーニングなどに使う保証金(Deposit)は家賃の1ヶ月分から2か月分程度が必要となりますが、礼金はありません。この点は安心ですね。

3.物件を探す際の注意点

アメリカでアパートでも貸家でも物件を探す際には、いくつか注意点があります。

周囲の環境をチェック

アメリカでは、1ブロック変わるだけでも環境や雰囲気がガラリと変わります。家賃に影響を与える要素は、築年数や間取り、広さだけではなく、そうした環境や雰囲気なども含まれます。

安全な暮らしに慣れている日本人の私達にとっては、やはり心配なのは治安面です。深夜に銃声が聞こえるとか、事件が頻繁に起こるとか、またパーティなどで騒音がひどい、なんて環境は嫌ですよね。そのために、必ず口コミをチェックしたり、実際にその場に足を運んでみて、肌で雰囲気を確認しましょう。

広さの面積の単位が違う

日本では、物件の広さは㎡で表示されていますが、アメリカではメートルではなくフィートが単位として使われているので、square feetという単位での表示となります。

日本では、物件の広さは㎡で表示されていますが、アメリカではメートルではなくフィートが単位として使われているので、square feetという単位での表示となります。

1 sq ft =0.0929㎡

なので、700 sqftのアパートなら、およそ65㎡ぐらいとなります。

家具や家電は備え付け?

アメリカの賃貸物件では、家電製品は大体備え付けが多いです。一般的についているものは、エアコン(Air Conditioner)や冷蔵庫(Refrigerator)、オーブンレンジ(Oven)、電子レンジ(Microwave)、食洗器(Dish washer)などがありますね。

洗濯機と乾燥機については、物件によって変わります。日本だと、Studio(1Rや1K)タイプでも洗濯機や乾燥機は備え付けでなくても、自分専用の設置できる場所が確保されていますよね。しかしアメリカでは、物件の中に設置できる場合と、アパート全体で共有する場合とがあります。

物件の中に洗濯機(Washer)と乾燥機(Dryer)を設置するスペースが設けられている場合には、In Unitという表示があります。もしもない場合には、アパート全体で共同利用という可能性があるので、内見の際には要チェックです。

管理会社にも注意が必要

日本でも、アパートを契約していて問題が起こったら、管理会社へ電話しますよね?日本の場合には、連絡すれば大体迅速に対応してくれる所がほとんどなので、メンテナンスや不具合の点でイライラしながら暮らさなければいけないということはありません。

しかしアメリカでは、管理会社によっては、修理やメンテナンスを依頼してもなかなか来てくれないということがあります。サービスが充実している管理会社なら、いろいろ親切に面倒を見てくれますが、そうでない所では、天井から水漏れしていても数日間来てくれない、なんて最悪な事態も起こりえます。

そうならないためには、アパートだけでなく管理会社についても、評判をチェックしましょう。

管理会社の評判をチェックするならBBB(Better Business Bureau)がオススメ

契約期間はとても重要

アメリカでアパートを契約する際には、日本と大きく違う点があります。それは、契約期間途中の解約ができるかどうかという点です。

日本では、アパートは2年契約が多く、引っ越しなどで解約したい時には、1ヶ月前までに申し出れば、希望する日に退居できますよね。その後、賃料が発生することはありません。

しかしアメリカでは、アパートは1年契約になっていることが多く、しかも、契約終了までは借主に賃料支払いの責任があります。つまり、契約期間中に退居したくても、「退居してもいいけど、賃料は来年の4月までかかりますよ」という事態になる可能性が高いのです。

住んでいないのに、家賃を払い続けるの?

と信じられない人がいるかもしれません。しかし私はこれまで、たくさんの人が、アパートの契約がXX月までだから、引っ越しはその時期に合わせる、という話を聞いたことがあります。それに、自分が引っ越した後の家賃を誰か他の人に払ってほしくて、自身の退去後に住みたい人を探している人もいました。

アパートを借りる際には、この辺は、しっかり質問することをおすすめします。

州によってはアパート契約で最低収入ラインが決まっている

全てのアパートではありませんが、州によって、または物件によっては、アパートごとに最低年収が決められている所があります。例えば、このアパートに入居するなら、最低年収5万ドルは必要、だけど、この間取りなら年収7万ドルなければ無理、という風に、細かく決まっていることは多いです。

これは、大家さんが家賃のとりっぱぐれがないようにするための防衛策ですね。州法で決められているルールではありません。

更新してくれるかどうかは大家次第

アパートの契約ができても、それで安心ではありません。契約期間は1年ごとで、その次に更新できるかどうかは、大家次第と言っても過言ではありません。もしも大家に嫌われたら、契約更新時に賃料が高くなって払えない額になってしまうこともあります。そうしたら、引っ越すという選択肢しかありませんよね。

また、契約するかどうかは、理由を後付けされても、文句が言えません。懇願することはできても、「もう次の人が決まっている」なんて言われたら、契約更新できないまま、次に住む場所を探さなければいけません。

ちなみに、DCエリアでは、アパートではなく一戸建ての物件に多いのですが、9ヶ月だけ契約(更新無し)とか、1年だけ契約(更新無し)という物件がたくさんあります。その期間だけ必要なら、それでも良いでしょう。しかし、数年単位で住みたい人にとっては、短期すぎる契約だと、すぐに引越し先を探さなければいけません。

使えねーなー

という声が聞こえてきそうです。私もきっとそう言います。

4.一人暮らしなら検討したいルームシェアとは?

留学や駐在などで単身の渡米をする際に、できるだけ家賃を安く抑えたいという人にぜひおすすめなのは、ルームシェアです。これは、ベッドルームが2つから3つある家を他人とシェアするというもので、基本的には寝室は自分だけの居住スペースとなり、バスルームやリビングルーム、キッチンなどは他の住人とシェアすることになります。日本で言う所のシェアハウスのような暮らし方ですね。

ルームシェアは、一人暮らしをするとアパートの賃料が何千ドルもかかってしまうニューヨークシティやサンフランシスコ、ロサンゼルスなどでは一般的な暮らし方です。文化や背景が全く異なる赤の他人と生活を共にするということで、慣れない人にとっては精神的なストレスが大きくなってしまうかもしれません。しかし経済面では大きなメリットがあるので、もしも他人との生活に挑戦してみようという人にとっては、毎日が刺激的で新しい発見の連続かもしれません。

ルームシェアは、現地の掲示板や学校、スーパーなどに張り紙が張られていたり、友人の紹介などで見つけるケースが多いです。随時募集が出されているというわけではなく、「前のルームメイトが退居するから、新しいルームメイトを募集している」と言う感じが多いですね。

高すぎる大学費用!安くする方法とは?

世界中を見ても、アメリカほど大学の学費が高額な国はありません。高額な私立大学になると、年間の学費が8万ドルを超えるところもあり、4年間通うと、ちょっとした家が1軒建つと言っても過言ではありません。

しかしアメリカには、学費がとてもリーズナブルな、良心的な大学もあります。

目次

  1. 学費が安い州立大学はココ
  2. 学費を安くすることはできる?
  3. 高い学費はどうやって払えばよい?

1.学費が安い大学はココ

既にアメリカで暮らしている人なら、住んでいる州の州立大学をチェックすることから始めると良いでしょう。私立大学よりも学費がリーズナブルな大学が多いですし、中には州内で暮らす生徒には学費を優遇する制度があったりします。

州立大学の場合(IN-State)

大学名ロケーション学費
Bridgewater State Universityマサチューセッツ州$910
Framingham State Universityマサチューセッツ州$970
University of North Carolina at Pembrokeノースカロライナ州$1,000
Elizabeth City State Universityノースカロライナ州$1,000
Dine Collegeアリゾナ州$1,320
Gulf Coast State Collegeフロリダ州$1,750
CollegeCalcより

州立大学では、その州で暮らす生徒が対象となるIn State Tuition の方が、州外からやってくるOut of State Tuitionよりも、圧倒的に安くなります。In State Tuition の対象になるかどうかは、各州によって居住年数などの条件があり、1年その州で暮らせばOKという州もあれば、過去3年暮らせばOKという州もあります。

年間の学費が$1,000程度と驚愕的なレベルでリーズナブルな大学が多いのは、主にマサチューセッツ州ノースカロライナ州です。

このIn State Tuitionは、残念ながら日本からの留学生には適用となりません。もしも州立大学を留学先として選ぶなら、学費はOut of Tuitionの金額を参考にすると良いでしょう。

州立の場合(Out of State)

大学名ロケーション学費
Minot State Universityノースダコタ州$6,810
Alcom State Universityミズーリ州$6,888
Central State Universityオハイオ州$8,096
University of Texas of the Permian Basinテキサス州$8,274
Southwest Minnesota State Universityミネソタ州$8,338

州立大学の中には、州内も州外も学費は一律となっている良心的な大学もあります。その場合には、Out of Stateの学生でもリーズナブルな学費で通えそうです。

私立大学の場合

大学名ロケーション学費
Brigham Young Universityユタ州$6,120
Stillman Collegeアラバマ州$11,025
National Louis Universityイリノイ州$11,325
Tougaloo Collegeミズーリ州$11,398
Wilmington Universityデラウェア州$11,750
Willey Collegeテキサス州$12,500

どこに住んでいようと、州内と州外、そして留学生でも学費に大きな差がないのは、私立大学です。その中でも特に、ユタ州にあるBrigham Young Universityは学費が安いことで人気があります。またこの大学は、モルモン教徒が多く入学する大学としても知られています。日本からの留学生も比較的おおいので、リーズナブルにアメリカ留学したい人にとっては、ぜひ検討したい大学と言えるでしょう。

2.学費を安くすることはできる?

アメリカの大学は、全般的に高額です。自宅のすぐそばにリーズナブルな学費で学びたい専攻のある大学が運よくあればよいのですが、必ずしもそういうわけにはいきません。学びたいことで大学を選んだら、びっくりするほど学費が高くなってしまうということの方が多いのではないでしょうか。

そんな高額すぎるアメリカの大学費用は、いくつかの方法で安くすることができます。

Financial Aid( ファイナンシャルエイド)

アメリカの大学に通うほとんどの生徒は、このファイナンシャルエイド制度を利用しています。これは、親の収入に応じて学費がディスカウントされるという制度で、世帯収入が多い親を持つ生徒ほど、支払うべき学費は高くなります。

学費の事情についてはこちらから

Scholarship(スカラーシップ:奨学金)

これは、秀でた成績優秀者に提供されるもので、基本的には貸与ではなく賞与です。日本の大学で奨学金というと、一般的には貸与で、卒業後には返済義務が生じますよね。しかしアメリカの奨学金は賞与なので、返済の義務はありません。ちなみに返済が必要なものはローンと呼ばれていて、区別しやすくなっています。

奨学金は一般的に、提供する機関から大学へ直接支払われます。そのため、生徒の口座に振り込まれることはありません。

Grant(グラント)

返済不要な賞与タイプの奨学金とよく似ていますが、Grantは、生徒が直接現金で受け取れるタイプの奨学金です。学費のために使うことは義務付けられていますが、授業料(Tuition)に使わなければいけないというルールはなく、寮費や教科書代などに充ててもOKです。

3.高い学費はどうやって払えばよい?

アメリカでの大学費用を支払う方法は、いくつかの選択肢があります。

公的な教育ローンを活用する

まず最初に検討したいのは、Subsidized Loanと呼ばれる公的機関からの教育ローンです。大学院は対象外となりますが、年次によって年間$3,500~$7,500を借り入れることができます。

借り入れ額の上限
大学1年目$5,500/y
大学2年目$6,500/y
大学3年目$7,500/y
大学4年目$7,500/y

Subsidized Loanのメリットは、

  • 民間のローン商品よりも低金利で借りられる
  • 返済方法を選べる
  • 10年間遅延なく返済することで、その後の返済が免除になる可能性アリ
  • 世帯収入に関係なく借りられる(大学経由で申請するため)

です。

民間の教育ローンを借りる

公的な教育ローンだけでは、十分に学費を賄えない場合には、民間の金融機関から提供されている教育ローンを利用することもできます。この場合、親が保証人となれば、低金利で借りられますが、保証人を付けなくても借りることは可能です。ただしその場合には、金利の面で割高となってしまうため、注意しなければいけません。

多くの教育ローンでは、学費や寮費など卒業に必要なコストを100%カバーしています。そのため、あちこちから複数の教育ローンを利用しなければいけない人は少なく、一つのローンでまとまった資金を借りるのが一般的です。

ただし、まとまった金額を借り入れると、低金利の教育ローンでも返済は大変です。借りる際には、返済計画も考え、できるだけ低金利で借りられるローン商品を選ぶことをおすすめします。

親が家を担保にして学費を工面

アメリカでは、所有している家を担保にお金を借りるHome Equity Loanという借り方も多いです。自宅を所有している人だけが利用できる借り方ですが、子供本人に多額のローンを負わせる必要がないという点で人気があります。

また近年では、親が自宅のローンをリファイナンスすることで学費分を捻出するという支払い方法も増えています。自宅の価値が、住宅ローンの残高よりも高ければ、その差額を上限としてリファイナンスの際に現金を引き出すことができます。

アメリカの大学費用事情!人によって学費は違うシビアな世界!

アメリカの大学は、学費が世界1高いと言われています。CollegeBoardの調査によると、アメリカの州立大学では、年間にかかる平均の学費は$22,000(約220万円)とも言われていて、その上昇は現在でも右肩上がりに続いています。

アイビーリーグのような私立名門大学となると、年間にかかる学費は、なんと$70,000~$80,000。日本円にすると、年間で1000万円近くの学費を、4年間も払わなければいけないことになります。

このアメリカの大学にかかる学費は、さまざまな点で日本と大きく異なります。

目次

  1. アメリカの学費は大学によって異なる
  2. 同じ大学でも世帯によって学費は違う?
  3. FAFSAとは?
    • FAFSAに影響を与える要素とは?
  4. 我が家のContributionはいくら?
  5. EFC=支払う学費?
    • Student LoanやWork Studyが加算
  6. EFCが考慮されないケースもある
  7. FAFSAは毎年。学費も毎年変わる!
  8. FAFSAをファイルするメリットとデメリット
  9. EFCケーススタディ

1.アメリカの学費は大学によって異なる

アメリカの大学は、それぞれ学費は異なります。これは、日本でも同じですね。同じ学部を専攻しても、学費が高い大学もあれば、リーズナブルな大学もあり、それぞれの世帯の懐事情によって、払える大学を選ぶわけです。

これは、アメリカの大学でも同じです。一般的には、州立大学は私立大学よりも学費がリーズナブルだと言われていますが、州立大学なら絶対に安い、なんてことはありません。年間にかかる学費が1万ドル以下のリーズナブルな大学がある一方で、州立なのに年間の学費が3万ドルという大学もあります。

私立は、全般的に学費は高くなります。奨学金などを一切含まない学費だけを見ると、年間の学費が7万ドルという大学も珍しくありませんし、平均すると約4万ドルぐらいになります。これ、4年間にかかる学費ではありません。1年間にかかる学費です。

アメリカの大学は、基本的に全寮制です。しかし、自宅がすぐそばにあり、通学したいと希望すれば、2年目からは通学が認められるケースが少なくありません。学費の計算には、Tuitionと呼ばれる授業料に加え、Room&Boardと呼ばれる寮費と食費などがあります。ザックリとした平均をまとめると、

コミュニティカレッジ州立(In-State)州立(Out of State)私立大
Tuition$3,500$10,000$26,000$36,000
Room&Boardなし$12,000$12,000$13,000
年間の合計$3,500$22,000$38,000$49,000

となります。

コミュニティカレッジは、2年制の大学で、社会人の受け入れもしています。基本的に寮はなく、自宅から通学するのが一般的です。

州立大学においては、自宅が州内にあるのか州外にあるかによって、学費が大きく変わります。学費を少しでも安く抑えたい場合には、州内にある州立大学を見つけるのが得策です。

私立大学の場合には、州内や州外という要素は、学費においては関係ありません。自宅がすぐそばにある場合には、2年目から通学することによって寮費を節約することは可能ですが、それでも授業料が高いため、全体にかかる学費は高くなります。

2. 同じ大学でも世帯ごとに学費が違う?

アメリカの大学には、日本と異なる大きな特徴があります。それは、同じ大学でも、支払う学費は世帯ごとに大きく違うという点です。

アメリカには、貸与ではなく賞与タイプ(返済不要)な奨学金があります。奨学金を全く利用せずに、年間数万ドルの学費を払う富裕層も、もちろんいますが、庶民を自負する世帯の大半は、奨学金の対象となります。そのため、高額な学費を全額まるまる払う世帯は、それほど多くありません。

実際に学費がいくらになるかという点については、大学から合格通知を受け取る際に、Finaicial Aid Packageとして通知されます。これが、初年度の自己負担分となります。Financial Aid Packageは世帯の収入によって計算されるため、同じ大学に通う生徒でも、学費を年間1万ドル払う生徒もいれば、8万ドル払っているという生徒もいますし、貧困世帯になると学費は年間500ドル、というケースもあります。

実際に自分がいくらのFinancial Aidをもらえるかという点については、毎年10月1日~始まるFAFSAという手続きをすることで、州立大学の場合にはおおよその学費の目安が分かります。

3.FAFSAとは?

FAFSAとは、アメリカに存在する州立・私立の大学すべてが利用しているファイナンシャルエイド制度のことで、US Department of Educationが管理しています。

Free Application for Federal Student Aidを略しています。アメリカ国民を対象とした公的な制度なので、日本からの留学生は、残念ながら対象にはならない可能性が高いですね。

アメリカにある州立および私立の大学で、奨学金制度を利用する際には、かならずFAFSAを事前にファイルしておかなければいけません。この手続きはすべてオンラインで行うのが特徴で、主に世帯の収入や資産についての質問をされます。20分ぐらいに及ぶ質問を終えて情報を送信すると、FAFSA独自の計算に基づいて、EFCという世帯負担額が計算されます。

EFCとは、大学の費用で親が負担してくださいね、という自己負担分のことですね。必ずしも、どの大学でもEFC通りというわけではありませんが、大学ごとに「それなりに」参考にはしてくれるようですね。

FAFSAの記入方法についてはこちらから

FAFSAに影響を与える要素とは?

  • 家族構成(子供が何人いるか)
  • 同時期に大学生となる子供は何人いるか
  • 世帯の収入
  • 住居形態(賃貸か所有か)
  • 住宅ローンの有無
  • 預貯金の額
  • その他の収入
  • 過去に低所得世帯として公的な制度を利用したことがあるか

などがあります。都市伝説では、FAFSAをできるだけ少なくするために、預貯金を親族名義に移し、仕事も止めて無職になる人もいる、なんて話がありますが、実際にそこまでしている人は見たことも聞いたこともありません。それに、FAFSAは毎年ランダムもしくは疑わしい人を調査しており、調査が入ると国税局などと連携して預貯金や収入などが調べられます。そして、虚偽の申請、または悪質なケースと認定されると、その世帯ではFAFSAを利用できなくなってしまいます。

4.我が家のContributionはいくら?

FAFSAをファイルすると、その場でEFCが計算されます。預貯金が多い世帯や、高収入の世帯では、金額が上がるごとにEFCは急激に上昇していきます。

世帯の年間所得EFC
-$35,000$1,871
-$40,000$2,733
-$50,000$4,004
-$60,000$6,015
-$70,000$8,708
-$80,000$12,202
-$90,000$15,697
-$100,000$18,731
-$110,000$21,756
-$150,000$33,967
-$200,000$49,598

表を見ていただくと分かりますが、低所得世帯は、学費もリーズナブルな設定となっています。しかし所得が上がれば上がるほど、学費がどんどん高くなり、年収10万ドル(約1100万円)を超えるあたりからは、驚くほど急カーブで上昇していきます。

自身のEFCを計算したい人はこちらから

5.EFC=支払う学費?

FAFSAを使ってEFCを計算しても、残念ながらそれが各世帯が負担することになる学費というわけではありません。

Student LoanやWork Studyが加算

大学から送られてくる学費の詳細な計算を見ると、多くの人はびっくりします。なぜなら、EFCの上に、更にStudent LoanやWork Studyなどの項目が加算されていて、自分たちが考えていた 学費より、約1万ドル程度多くなっていることが多いからです。

Student Loanとは?

Student Loanとは、親が負担する学費とは別に、生徒自身が教育ローンを組みましょうという金額です。大学によって差はありますが、年間当たり4000ドル~5,000ドル程度に設定されていることが多いですね。

この金額は、もしも生徒が教育ローンを申請したら、きっとこのぐらいの金額は認められるでしょうという目安です。Subsidized Loanと呼ばれる公的なローンを利用しても良いですし、民間のローンを利用してもOK。ローンを利用しないという選択をしても問題ありません。

もしも、ローンを利用しないという選択をしたら、このStudent Loanの金額は、そのまま世帯の負担となります。

Work Studyとは?

Work Studyとは、生徒が在学中にキャンパス内でアルバイトをして稼げるであろう金額です。こちらも大学によって多少の誤差はありますが、年間で4000ドル~5000ドル程度が見込まれていることが多いですね。

ただし、Work Studyをするから学費を安くしてもらえるというわけではありません。キャンパスで学生がアルバイトをしても、そのアルバイト代は学生へ直接支払われます。もしも学費に充てるなら、個人的にやってくださいね、という意味です。

また、キャンパス内のアルバイトは、確かにいろいろなお仕事があります。しかし、必ずしもアルバイトできるわけではありませんし、世帯の収入によっては、働きたいけれど働けないという状況にもなりかねません。

6.EFCが考慮されないケースもある

毎年10月にFAFSAをファイルし、ザックリとしたEFCを計算したからと言って、安心してはいけません。大学の多くは、EFCを考慮した学費計算をしてくれますが、必ずしもそうとは限りません。

世帯のEFCが2万ドルなのに、学校からの請求を見たら学費が4万ドルだった!なんてことも珍しくありません。

その背景には、アメリカの教育機関はビジネスである、というシビアな現実があります。

アメリカの大学へ願書を出した場合、大学にとっては「喉から手が出るほど欲しい生徒」がいる一方で「入学は認めたけれど、来ても来なくてもどちらでも良い生徒」もいるわけです。優秀な生徒に対しては、なんとかして来てもらおうと営業努力をし、学費を徹底的に下げてきます。奨学金によって学費が全額免除になるケースもあります。

しかし来ても来なくてもどちらでも良い平均的な生徒なら、そこまでの営業努力をする必要はありません。少しぐらい学費を高めにしても、その生徒が来たいと思えば払うでしょうし、払いたくないから来ないという選択をしても、大学にとってはそれほどの痛手ではないでしょう。

そう。アメリカの大学はビジネスなのです。

7.FAFSAは毎年。学費も毎年変わる!

FAFSAは、アメリカの大学に在学している期間中は、毎年ファイルしなければいけません。その度に、最新のTax情報を使ってファイルするわけですが、在学期間中には、世帯ごとに様々なライフイベントが起こるかもしれません。

例えば、お父さんが昇進してお給料がアップしたとか、家を購入する際にリタイアメントの貯金を崩して頭金にしたとか、また転勤をした、ということもあります。そうしたライフイベントによって収入が変わると、当然ですがFAFSAによって計算するEFCも変わります。今年の学費は1万ドルだったけれど、来年は2万ドルになる、なんてことも十分に起こりえます。

日本からの留学生の場合には、FAFASは直接影響がありません。そのため、収入がアップしても学費が上がることはないでしょう。なぜなら、もともとFinancial Aidを使わない大学側が提示する金額をそのまま支払っているからです。

しかしアメリカで暮らす人は、世帯のライフイベントによって学費が変わるという点を理解した上で、大学選びをしたいものです。

8.FAFSAをファイルするメリットとデメリット

大学に進学するなら、プロセスの一つとしてFAFSAをファイルする、という世帯は多いものです。しかし、メリットとデメリットを考えたことはありますか?

FAFSAをファイルするメリット

  • 大学の学費を安くできる
  • 公的な教育ローン(Subsidized loan)に申し込める

FAFSAをファイルするデメリット

  • 万が一の有事においては徴兵される
  • 世帯の収入によってはファイルしてもファイナンシャルエイドが対象外
  • 学費負担分がEFC以上になることが多い
  • 州立大学のOut of Stateでは、EFCよりも高額な学費になる

9.EFCケーススタディ

よりファイナンシャルエイドの仕組みを理解しやすくするために、いくつかのケーススタディをご紹介しましょう。

ケース1:大学が提示する学費がEFCより低い場合

  • 大学の学費:年間$10,000
  • 世帯のEFC:$15,000

この場合には、世帯のEFCが大学が定める学費よりも大きいため、学費$10,000を全額支払うことになります。

ケース2:大学が提示する学費がEFCより高い場合

  • 大学の学費 年間$40,000
  • 世帯のEFC $7,000

この場合には、学費の自己負担は$7,000と$40,000の間になりますね。多くの場合、大学が定めるStudent LoanやWork Studyなどの分が上乗せされ、負担する学費は$17,000~$25,000程度が多いのではないでしょうか。

ケース3:In-State$25,000、Out of State$45,000の州立大学の場合

州立大学の中には、州内に自宅がある(親が住んでいる)In-Stateステータスと、州外に自宅があるOut of Stateとで、異なる学費を提示することがあります。この場合、自分がIn-Stateの場合には、負担する学費の上限は$25,000となりますが、Out of Stateになると、上限は$45,000と高くなります。

アメリカの歯医者は高額!?

アメリカに来ると、とにかく医療費が高額というイメージが強すぎて、医者にかかることもためらってしまう人は多いですよね?確かに、アメリカの医療は日本と比べると比較できないほど高額ですが、その中でも歯医者は別格です。ここでは、アメリカの歯医者にかかると、どのぐらいの費用がかかるのか、そして歯医者で治療を受ける方法などをご紹介します。

目次

  1. アメリカの歯科治療は高額?
    • 加入している健康保険に歯科プランがあるかを確認する方法
    • ガッカリ、歯科はカバーされていなかった。どうする?
    • うちは駐在。大丈夫だよね?
  2. アメリカでの歯医者の見つけ方
  3. 歯科治療はどのように進む?
    • クリニックに来院してチェックイン
    • まずは歯科助手がお口の中をクリーニング
    • いよいよ医師が登場
    • 治療はその日は行わず
  4. 歯科治療の相場はどのぐらい?
    • 歯科検診とクリーニング
    • 虫歯治療
    • 神経の根幹治療(Root Canal)
    • 歯周病によるディープクリーニング
  5. 歯科保険の選び方
    • Deductible(年間の免責額)
    • 保険を安く抑えるコツ
  6. アメリカの歯医者はココがすごい!
    • 麻酔フレンドリー
    • テレビ付き歯医者が多い
    • 通院回数が少ない
    • 待ち時間が少ない
※写真はイメージです

1.アメリカの歯科治療は高額?

アメリカで歯科治療を受ける際には、まず最初に、健康保険で歯科治療がカバーされているかどうかをチェックすることから始めましょう。日本では、健康保険に加入していれば、内科でも外科でも歯科でも、基本的にはリーズナブルな料金で治療を受けられます。しかしアメリカでは、健康保険の中に歯科プランが含まれていない場合があるので、要注意です。

この場合には、まずは歯科保健に加入した上で歯医者に行くことを、強くお勧めします!

加入している健康保険に歯科プランがあるかを確認する方法

健康保険は、プランごとにどこまでカバーされるかが異なります。歯科治療でも、チェックアップやクリーニングなどの予防歯科分野ならカバーするけれど、後はしないというプランもありますし、歯科治療は全くカバーしないというプランもあります。

確認する方法としては、加入している健康保険の会社に電話をして確認するか、それともホームページで紹介されているプランのBenefitを確認するという方法が良いでしょう。

ガッカリ、歯科はカバーされていなかった。どうする?

もしも加入している健康保険で歯科の治療がカバーされていない場合には、どうしたら良いのでしょうか?方法は3つあります。

  • 加入している健康保険のOpen Season(11月ごろ)まで待ってから、歯科プランを追加する
  • 個人で歯科保険を購入する
  • 自費でそのまま治療する

ちなみに、自費でそのまま治療することは、おすすめしません。信じられないほど高額な治療費になってしまいます。

うちは駐在。大丈夫だよね?

駐在でも、保険会社のプランによっては歯科治療がカバーされていないというケースは少なくありません。手厚い保険を会社が選んでくれているはず、だと過度の期待をせずに、まずはBenefitをチェックしましょう。

2.アメリカで歯医者を見つける方法

アメリカには、たくさんの歯医者があります。しかし、歯医者ならどこに行っても良いというわけではありません。健康保険プランのネットワークごとに、ネットワーク対象となる歯医者と、そうでない歯医者とがあります。

自分が通えるネットワーク内の歯医者を見つけるためには、健康保険のホームページもしくはアプリを使い、dentist(歯医者)を検索して見つけます。歯医者と言っても、口腔内手術を行えるOrthodontistなどもいますが、チェックアップや虫歯治療、歯周病治療などは、General DentistなどでOKです。

歯医者を見つけたら、いよいよ電話で予約を入れます。日本でも歯医者は予約制が多いですが、それでも緊急の時にはアポなしでも来院すれば受診できますよね。

しかしアメリカでは、アポがなければ見てもらえない可能性が大です。そのため、まずは電話で予約を入れてください。緊急の場合には、いかに緊急なのかを電話で訴えれば、できるだけ早い時間や日時に予約を入れてもらうことができるかもしれません。

電話予約をする際には、どんな目的で受診したいのかという質問をされるほか、健康保険の種類についても確認されます。ここで、うっかりネットワーク外の歯医者だと、「その保険はうちで取り扱っていませんよ」と教えてくれます。

3.歯科治療はどのように進む?

クリニックによって、多少の順番は違うかもしれませんが、簡単な流れをご紹介しますね。

クリニックに来院してチェックイン

クリニックにいったら、受付で名前とアポの時間を告げて、チェックインします。これは、日本と同じですよね。この時、初診だと、健康保険証のコピーを取ることが多いので、提示を求められます。2回目以降は、「健康保険は前回と同じですか?」と聞かれ、同じなら再コピーは必要ありません。

一般的なクリニックだと、受付する時にCo-Payを徴収されるところも多いのですが、歯科の場合にはCo-Payシステムが少ないからでしょうか。受付時に徴収される歯医者は、ほとんどありませんね。

まずは歯科助手がお口の中をクリーニング

アメリカの歯医者は、完全個室というわけではありませんが、患者同士が顔をあわせずに済むような個室のようなスペースになっています。そこへ通されると、まずは歯科助手がやって来て、レントゲンを撮るなど、必要な作業を行います。

その上で、医師が診察しやすいように、お口の中をクリーニングしてくれます。日本のクリーニングだと、超音波を使う所が多いのですが、アメリカはマニュアル式が多いですね。私は個人的に、超音波だとキーという高音で謎の痛みを感じるので、アメリカ式のマニュアルクリーニング、つまり手彫りタイプが好きです。

いよいよ医師が登場

歯科助手がお口の中をある程度綺麗にしてくれたら、医師がやってきます。レントゲンを確認したり、口の中を実際にチェックして、虫歯の有無とか歯周病の有無などを検査してくれます。

もし虫歯や歯周病で治療が必要な場合には、どんな状態のトラブルがあって、どんな治療が必要かという説明を受けた後で、治療にかかる費用の見積もりを出してもらえます。

見積もりの出し方ですが、クリニックが健康保険会社に連絡をして、ざっと見積もりを出すことになります。

そして、治療方針及び見積もりに納得した上で、治療を開始することになります。

ここで注意したいのは、アメリカの歯医者では、見積もりを取って患者が納得してから、治療が始まるという点ですね。なんせ日本よりも歯科治療が高額なので、場合によっては「これ、高いな、今回はちょっと無理」なんてことがあるかもしれません。万が一のトラブルを避けるために、まずはお金の話、治療はその後、なのです。

治療はその日は行わず

歯科検診でトラブルが見つかっても、その場で治療することはまずありません。

多くの場合には、次の予約を取らなければいけません。

その理由は、歯医者は完全予約制で、一人の患者の治療時間が決められているからですね。歯科検診だけのはずだった人に、あれもこれもと治療をしてしまうと、時間がかかって次の患者さんに影響があります。そのため、治療が必要な場合には、治療は次回しましょう、となるわけです。

ちなみに、アメリカの歯医者では、何度通院しても再診料はかかりません。治療の内容に対して費用がかかるので、それを1度に終わらせても、3回に分けても、歯医者が受け取れる治療報酬の金額は同じです。

日本だと、再診料が発生するので、ダラダラと治療を続ける医師もいたりしますよね、アメリカにはそういうモノはないので、治療は基本的に早いです。

4.歯科治療の相場はどのぐらい?

アメリカの歯科治療は、内科や外科に行った時と同じで、健康保険がどこまでカバーしてくれるかによって治療費は大きく変わります。ザックリとした目安とか相場を見ても、日本よりはかなり高額だと感じる人は多いですね。

歯科検診とクリーニング

特に問題がない人でも、6か月に1回は歯科検診とクリーニングを進められます。もしもこれを無保険で行うと、相場としては300ドル~500ドル程度かかることが多いですね。しかし、健康保険が歯科治療をカバーしている場合には、自己負担ゼロとなることが多いです。

しかし近年では、健康保険のカバーが劣悪になりつつあり、クリーニングはカバーするけれどレントゲンはカバーしません、なんてこともあります。

虫歯治療

簡単な詰め物をするだけの虫歯治療だと、保険が適用される銀歯(アマルガム)でも、70ドルぐらいかかります。しかし、銀歯の人気が最低なアメリカでは、健康保険がきかない白色のセラミックを所望する人も多く、この場合には1本あたり150ドル~200ドルぐらいかかります。

神経の根幹治療(Root Canal)

虫歯を放置すると、やがては歯の神経にも影響がでて、根幹治療が必要になります。この場合、保険を使っても200ドル~500ドルぐらいかかりますが、無保険だと、治療費は2500ドル~ということが多いです。

歯周病によるディープクリーニング

歯周病の治療としては、スケーリングと呼ばれるディープクリーニングを行うのが一般的ですよね。これは、歯と歯茎の間の隙間をスッキリクリーニングするという治療で、麻酔をかけて行います。かかる治療費は、上下左右のスケーリングで、700ドル~900ドルぐらいが相場となります。

5.歯科保険の選び方

歯科保険商品を選ぶ際には、どんな点に注意して比較検討したら良いのでしょうか?

Deductible(年間の免責額)

歯科保険にも、Deductibleはあります。Deductibleとはつまり、健康保険を適用する前に自己負担として払わなければいけない金額ということです。

例えば、Deductibleが1000ドルの歯科保険だとしましょう。ルートカナル2500ドルという治療をすると、まず自己負担分の1000ドルに関しては、支払いが確定します。そして、残りの1500ドルに対して、保険の適用率に応じた額がカバーされます。もしもルートカナルの適用率が80%だとすると、自己負担分は

Deductibleの分 $1,000

保険適用分($1,500分のうちの自己負担)300ドル

合計の支払額 $1,300ドル となります。

お口の中に自信がある人なら、このDeductibleの額が高めの保険を選んで毎月の保険料を安く抑えるという方法もありますが、年に2回の歯科検診が無料になる保険プランを選ぶのが得策です。

歯科保険を安く抑えるコツ

歯科保険を少しでも安く抑えるためには、既に加入している健康保険に、歯科保険の特約が付いていないかを調べてみてください。独立した歯科保険を個人で購入するよりも、健康保険の特約としてつける方がリーズナブルになることが多いです。

また、保険会社の中には、異なるDeductibleのプランを複数ラインナップしている所もあります。毎月の保険料が高くなれば、やはりカバー率も良くなるわけですが、お口の中の状態によって歯科保険のニーズは変わりますよね。そのため、自分にとって最もリーズナブルな保険を選びたいものです。

6.アメリカの歯医者はココがすごい!

アメリカの歯医者は、日本の歯医者とは大きく違う点がたくさんあります。

麻酔フレンドリー

アメリカの歯医者は、患者の痛みに対してとても良心的です。「何となく痛い気がする」というわずかな痛みでも、より強力な麻酔をしてくれます。ただし、強い麻酔になると、そのあと半日、顔が麻酔で動かない、なんてこともあるので注意してくださいね。

また、痛みに対して恐怖心がある人には、笑気ガスを使ってくれます。ただし、このガスは神経をリラックスさせるものなので、痛みを取り除く作用はありません。

テレビ付きの歯医者が多い

完全個室タイプの治療スペースがある歯医者では、患者の目の前にテレビが設置されていて、治療中には視聴できるところもあります。ただし、映画などは放送されてはおらず、基本的には地上波やケーブルテレビでやっているニュース系を流しています。チャンネルを変えてほしいというリクエストにも、応じてもらえます。

通院回数が少ない

上記した通り、アメリカの医療機関には、再診料という概念がありません。一つの治療に対して費用がかかるので、1回で治療を終わらせても3回に分けても、医師が受け取る報酬は同じなのです。それなら、1回で治療を終わらせた方が、医師にとっては効率的ですよね。

患者にとっても、少ない通院回数で治療が終わることは、大きなメリットがあります。

待ち時間が少ない

完全予約制、アポなし患者は受診不可、となっているからでしょうか。アメリカの歯科クリニックは、基本的に待ち時間はかなり少なめです。受付に座っている人も1人とか2人ぐらいですね。