ネガティブなことは言わないアメリカ人!でもマイナスの影響を私たちは受けてる!

アメリカ人が全員、ポジティブで明るい性格だと言っているわけではありません。性格なんてどの国でも千差万別ですから、ポジティブな人もいれば、ネガティブな人だってたくさんいます。

しかし私がこれまで接してきたアメリカ人を見ると、日本よりも「ネガティブなことは言わない」ことを徹底している人が多いような気がします。表面だけを見ると、「ネガティブなことを言わないように心がけてるなんて、素晴らしい国民性じゃないか!」と感じるかもしれません。確かに、表面上はそうでしょう。しかし私たちにとっては、この国民性のせいで、大恥をかき続けるリスクがあるかもしれません!

目次

  1. ネガティブなことを言うなら、何も言わないほうがまし
  2. Tab vs Tub事件
  3. 太った子にデブと言ったらアウト
  4. 指摘する人がいることは大切

1.ネガティブなことを言うなら、何も言わないほうがまし

アメリカの家庭では、他人に対してネガティブなことをいうのは悪いこと。それなら何も言わないほうがずっと良い、と教えることが多いようです。私が以前仲良くしていたママ友も、子供にそのように教えていました。

アメリカの家庭の中には、家族間でもネガティブなことはお互いに言わないというルールを徹底している世帯がたくさんあります。そうした家庭の中には、食事中でも「相手の顔色をうかがいながら発言する」ことが当たり前となっている所もあるのだとか。それが健康的な家族の形態かどうかは別として、ネガティブな発言をしないという徹底した教育を受けている人は、日本よりも多いと思いますね。

ネガティブなことは悪口だと考える人がいます。しかし、この2つは違います。例えば他人に対して

「そのヘアスタイル、全然似合ってないわよ」

「あなた、本当に運動音痴なのね。」

などというのは、ネガティブではなく意地悪です。そういう点は、思っていても口に出して言わないと徹底することは、素晴らしいと思います。

でも日常生活の中には、自分が間違っていたら正してほしいとか、他人の間違いを指摘するのが親切、ということもありますよね。例えば

「彼の名前はジムじゃなくてボブよ」

「あなた、パンツに穴が開いてるわよ」

などは、他人から指摘されると顔から火が出るほど恥ずかしいですが、指摘されないままよりもずっとましです。

私たちの英語に関しても、同じことが言えると思います。私たちにとっては、英語は母国語ではありません。話の内容はしっかりしていても、やはり文法的におかしいとか、aとかtheをうまく使えていないなど、指摘してほしい部分は誰にでもあると思います。

しかし、ナイスすぎるアメリカ人、こうした指摘すらしてくれないことが多いのです!

皆さん、よく言えば「大人の対応」でスルーするわけですね。きっと心の中では「間違ってるし。」と思いながらも、顔には笑みをたたえてやりすごします。

英語の発音や文法などは、誰も自分で間違っていると思いながら使っている人などいないわけですから、誰かが指摘してくれなければ、私たちはずーっと使い続けてしまうことだってあるのです。

2.Tab vs Tub事件

person pouring an ingredient from a plastic container to a weighing scale

何事でもそうですが、間違ったものをそのまま継続していても、成長することはできません。英語という言語だけに限ったことではなく、なんでもそうですよね。

私は、今でもそうなのですが、aとuの発音がとても苦手で、単語のスペルを思い浮かべれば正しく発音できるのですが、そうでない場合には迷ってしまいます。

プラスチックの収納ケース、ありますよね?英語では、Tub(タブ)と呼びます。私は頭の中で、英語のTubではなくカタカナで「タブ」と覚えていました。冷静に考えればTubだと分かりますけれど、深く考えていないお友達の会話の時などには、とっさにスペルがtubなのかtabなのか分からなくなることもありました。

息子が通っていた小学校では、毎週PTOでポップコーンを作って販売するというイベントをしていました。私はPTOに参加していたので、毎週ママ友たちとポップコーン作りを楽しんでいたのですが、その時に、この「タブ」の話題になったのです。

私はおそらくその時、「Tab]と発音していたのでしょう。私とそれほど仲良しではない人は、笑顔のまま表情が凍り付き、別の人は目をおおきく見開いて「何言ってんだ、こいつ?」的な顔をしたのです。

そこで、私はとっさに気づきました。あっ、TabじゃなくてTubだ、と。

私と仲良しだったママ友がその時には気を利かせてくれて「もう、TabじゃなくてTubよ、Tub!」と私の発音をその場で指摘してくれました。でももしもあの時、彼女がいなかったらと考えると、今でも怖いですね。

その直後、表情をフリーズさせたママと、大きく目を見開いたママは、私のTabを修正してくれたママのほうを向いて、「(間違いを指摘するなんて)信じられない!」的な表情を見せていました。

彼女はそうしたママたちに対して、「彼女は良いの。仲がいいから指摘したって失礼にはならないのよ」とフォローをしていました。

3.太った子にデブと言ったらアウト

chips hamburger and ketchup

アメリカでも日本でも、太った子に対してデブと呼ぶのは、道徳的にアウトです。もちろん、デブというのは大半の場合には、生活習慣や食生活が原因なので、本人のやる気と正しい指導があれば、解消することはできます。本人の努力ではどうすることもできないブスとかチビなどとは、根本的な部分が違うと思います。しかし、何が原因かにかかわらず、モラル的にはどれもアウトでしょう。

息子が中学校の時に、デブに対してデブと呼ぶことは許されるのかという点が、クラスで話題となったことがありました。

「デブは生まれつきのものじゃないし、自己責任。デブと呼ばれても自業自得だ」

という意見もあれば

「先天性の疾患で太ったまま痩せられない人もいる。見た目では分からない。だからデブをデブと呼ぶのは悪いことだ。」

という意見もありました。

考え方や価値観の違いによる意見の相違、ですね。まあ、何が正しいかという客観的な正解はないにせよ、他人の心をえぐるような発言をあえてする必要もメリットもありません。その日の夜、我が家の家庭でその話題が出てきたときには、デブと呼ぶメリットがなければ避けるのが賢明という結論にいたりました。

4.指摘する人がいることは大切

こうした他人からの指摘に対して、感謝する人もいれば、不快に感じる人ももちろんいます。「英語」という言語スキルに関しては、私はできるだけスキルアップのためにも間違いは指摘・修正してもらいたいと考えるタイプです。

日本にある英会話スクールなら、インストラクターがきっと間違いを指摘してくれることでしょう。でもアメリカで実際に生活すると、指摘してくれる人はほとんどいません。「パンツにウンコついてるわよ」レベルの話ができるママ友以外は、おそらく自分自身の夫とか子供ぐらいしかいないかもしれませんね。

私は、結婚当初から夫に一貫してお願いしていることがあります。それは、私の言い間違いは、「どんなに小さなことでも」「その場で」指摘して欲しい、ということです。彼は「意味が通じていれば、別にそんな細かいところは気にならない」とおっしゃってくれるのですが、私自身が、間違った英語をノホホンと使い続けることがいやなのです。

もちろん、どんな表現方法で、どんな声のトーンで、どんなふうに指摘するかによって、私の受け取り方は大きく変わると思います。でも、指摘してくれる人がそばにいるということは、英語という言語スキルを伸ばすためには、必要不可欠な要素だと思います。

アメリカの歯医者は高額!?

アメリカに来ると、とにかく医療費が高額というイメージが強すぎて、医者にかかることもためらってしまう人は多いですよね?確かに、アメリカの医療は日本と比べると比較できないほど高額ですが、その中でも歯医者は別格です。ここでは、アメリカの歯医者にかかると、どのぐらいの費用がかかるのか、そして歯医者で治療を受ける方法などをご紹介します。

目次

  1. アメリカの歯科治療は高額?
    • 加入している健康保険に歯科プランがあるかを確認する方法
    • ガッカリ、歯科はカバーされていなかった。どうする?
    • うちは駐在。大丈夫だよね?
  2. アメリカでの歯医者の見つけ方
  3. 歯科治療はどのように進む?
    • クリニックに来院してチェックイン
    • まずは歯科助手がお口の中をクリーニング
    • いよいよ医師が登場
    • 治療はその日は行わず
  4. 歯科治療の相場はどのぐらい?
    • 歯科検診とクリーニング
    • 虫歯治療
    • 神経の根幹治療(Root Canal)
    • 歯周病によるディープクリーニング
  5. 歯科保険の選び方
    • Deductible(年間の免責額)
    • 保険を安く抑えるコツ
  6. アメリカの歯医者はココがすごい!
    • 麻酔フレンドリー
    • テレビ付き歯医者が多い
    • 通院回数が少ない
    • 待ち時間が少ない
※写真はイメージです

1.アメリカの歯科治療は高額?

アメリカで歯科治療を受ける際には、まず最初に、健康保険で歯科治療がカバーされているかどうかをチェックすることから始めましょう。日本では、健康保険に加入していれば、内科でも外科でも歯科でも、基本的にはリーズナブルな料金で治療を受けられます。しかしアメリカでは、健康保険の中に歯科プランが含まれていない場合があるので、要注意です。

この場合には、まずは歯科保健に加入した上で歯医者に行くことを、強くお勧めします!

加入している健康保険に歯科プランがあるかを確認する方法

健康保険は、プランごとにどこまでカバーされるかが異なります。歯科治療でも、チェックアップやクリーニングなどの予防歯科分野ならカバーするけれど、後はしないというプランもありますし、歯科治療は全くカバーしないというプランもあります。

確認する方法としては、加入している健康保険の会社に電話をして確認するか、それともホームページで紹介されているプランのBenefitを確認するという方法が良いでしょう。

ガッカリ、歯科はカバーされていなかった。どうする?

もしも加入している健康保険で歯科の治療がカバーされていない場合には、どうしたら良いのでしょうか?方法は3つあります。

  • 加入している健康保険のOpen Season(11月ごろ)まで待ってから、歯科プランを追加する
  • 個人で歯科保険を購入する
  • 自費でそのまま治療する

ちなみに、自費でそのまま治療することは、おすすめしません。信じられないほど高額な治療費になってしまいます。

うちは駐在。大丈夫だよね?

駐在でも、保険会社のプランによっては歯科治療がカバーされていないというケースは少なくありません。手厚い保険を会社が選んでくれているはず、だと過度の期待をせずに、まずはBenefitをチェックしましょう。

2.アメリカで歯医者を見つける方法

アメリカには、たくさんの歯医者があります。しかし、歯医者ならどこに行っても良いというわけではありません。健康保険プランのネットワークごとに、ネットワーク対象となる歯医者と、そうでない歯医者とがあります。

自分が通えるネットワーク内の歯医者を見つけるためには、健康保険のホームページもしくはアプリを使い、dentist(歯医者)を検索して見つけます。歯医者と言っても、口腔内手術を行えるOrthodontistなどもいますが、チェックアップや虫歯治療、歯周病治療などは、General DentistなどでOKです。

歯医者を見つけたら、いよいよ電話で予約を入れます。日本でも歯医者は予約制が多いですが、それでも緊急の時にはアポなしでも来院すれば受診できますよね。

しかしアメリカでは、アポがなければ見てもらえない可能性が大です。そのため、まずは電話で予約を入れてください。緊急の場合には、いかに緊急なのかを電話で訴えれば、できるだけ早い時間や日時に予約を入れてもらうことができるかもしれません。

電話予約をする際には、どんな目的で受診したいのかという質問をされるほか、健康保険の種類についても確認されます。ここで、うっかりネットワーク外の歯医者だと、「その保険はうちで取り扱っていませんよ」と教えてくれます。

3.歯科治療はどのように進む?

クリニックによって、多少の順番は違うかもしれませんが、簡単な流れをご紹介しますね。

クリニックに来院してチェックイン

クリニックにいったら、受付で名前とアポの時間を告げて、チェックインします。これは、日本と同じですよね。この時、初診だと、健康保険証のコピーを取ることが多いので、提示を求められます。2回目以降は、「健康保険は前回と同じですか?」と聞かれ、同じなら再コピーは必要ありません。

一般的なクリニックだと、受付する時にCo-Payを徴収されるところも多いのですが、歯科の場合にはCo-Payシステムが少ないからでしょうか。受付時に徴収される歯医者は、ほとんどありませんね。

まずは歯科助手がお口の中をクリーニング

アメリカの歯医者は、完全個室というわけではありませんが、患者同士が顔をあわせずに済むような個室のようなスペースになっています。そこへ通されると、まずは歯科助手がやって来て、レントゲンを撮るなど、必要な作業を行います。

その上で、医師が診察しやすいように、お口の中をクリーニングしてくれます。日本のクリーニングだと、超音波を使う所が多いのですが、アメリカはマニュアル式が多いですね。私は個人的に、超音波だとキーという高音で謎の痛みを感じるので、アメリカ式のマニュアルクリーニング、つまり手彫りタイプが好きです。

いよいよ医師が登場

歯科助手がお口の中をある程度綺麗にしてくれたら、医師がやってきます。レントゲンを確認したり、口の中を実際にチェックして、虫歯の有無とか歯周病の有無などを検査してくれます。

もし虫歯や歯周病で治療が必要な場合には、どんな状態のトラブルがあって、どんな治療が必要かという説明を受けた後で、治療にかかる費用の見積もりを出してもらえます。

見積もりの出し方ですが、クリニックが健康保険会社に連絡をして、ざっと見積もりを出すことになります。

そして、治療方針及び見積もりに納得した上で、治療を開始することになります。

ここで注意したいのは、アメリカの歯医者では、見積もりを取って患者が納得してから、治療が始まるという点ですね。なんせ日本よりも歯科治療が高額なので、場合によっては「これ、高いな、今回はちょっと無理」なんてことがあるかもしれません。万が一のトラブルを避けるために、まずはお金の話、治療はその後、なのです。

治療はその日は行わず

歯科検診でトラブルが見つかっても、その場で治療することはまずありません。

多くの場合には、次の予約を取らなければいけません。

その理由は、歯医者は完全予約制で、一人の患者の治療時間が決められているからですね。歯科検診だけのはずだった人に、あれもこれもと治療をしてしまうと、時間がかかって次の患者さんに影響があります。そのため、治療が必要な場合には、治療は次回しましょう、となるわけです。

ちなみに、アメリカの歯医者では、何度通院しても再診料はかかりません。治療の内容に対して費用がかかるので、それを1度に終わらせても、3回に分けても、歯医者が受け取れる治療報酬の金額は同じです。

日本だと、再診料が発生するので、ダラダラと治療を続ける医師もいたりしますよね、アメリカにはそういうモノはないので、治療は基本的に早いです。

4.歯科治療の相場はどのぐらい?

アメリカの歯科治療は、内科や外科に行った時と同じで、健康保険がどこまでカバーしてくれるかによって治療費は大きく変わります。ザックリとした目安とか相場を見ても、日本よりはかなり高額だと感じる人は多いですね。

歯科検診とクリーニング

特に問題がない人でも、6か月に1回は歯科検診とクリーニングを進められます。もしもこれを無保険で行うと、相場としては300ドル~500ドル程度かかることが多いですね。しかし、健康保険が歯科治療をカバーしている場合には、自己負担ゼロとなることが多いです。

しかし近年では、健康保険のカバーが劣悪になりつつあり、クリーニングはカバーするけれどレントゲンはカバーしません、なんてこともあります。

虫歯治療

簡単な詰め物をするだけの虫歯治療だと、保険が適用される銀歯(アマルガム)でも、70ドルぐらいかかります。しかし、銀歯の人気が最低なアメリカでは、健康保険がきかない白色のセラミックを所望する人も多く、この場合には1本あたり150ドル~200ドルぐらいかかります。

神経の根幹治療(Root Canal)

虫歯を放置すると、やがては歯の神経にも影響がでて、根幹治療が必要になります。この場合、保険を使っても200ドル~500ドルぐらいかかりますが、無保険だと、治療費は2500ドル~ということが多いです。

歯周病によるディープクリーニング

歯周病の治療としては、スケーリングと呼ばれるディープクリーニングを行うのが一般的ですよね。これは、歯と歯茎の間の隙間をスッキリクリーニングするという治療で、麻酔をかけて行います。かかる治療費は、上下左右のスケーリングで、700ドル~900ドルぐらいが相場となります。

5.歯科保険の選び方

歯科保険商品を選ぶ際には、どんな点に注意して比較検討したら良いのでしょうか?

Deductible(年間の免責額)

歯科保険にも、Deductibleはあります。Deductibleとはつまり、健康保険を適用する前に自己負担として払わなければいけない金額ということです。

例えば、Deductibleが1000ドルの歯科保険だとしましょう。ルートカナル2500ドルという治療をすると、まず自己負担分の1000ドルに関しては、支払いが確定します。そして、残りの1500ドルに対して、保険の適用率に応じた額がカバーされます。もしもルートカナルの適用率が80%だとすると、自己負担分は

Deductibleの分 $1,000

保険適用分($1,500分のうちの自己負担)300ドル

合計の支払額 $1,300ドル となります。

お口の中に自信がある人なら、このDeductibleの額が高めの保険を選んで毎月の保険料を安く抑えるという方法もありますが、年に2回の歯科検診が無料になる保険プランを選ぶのが得策です。

歯科保険を安く抑えるコツ

歯科保険を少しでも安く抑えるためには、既に加入している健康保険に、歯科保険の特約が付いていないかを調べてみてください。独立した歯科保険を個人で購入するよりも、健康保険の特約としてつける方がリーズナブルになることが多いです。

また、保険会社の中には、異なるDeductibleのプランを複数ラインナップしている所もあります。毎月の保険料が高くなれば、やはりカバー率も良くなるわけですが、お口の中の状態によって歯科保険のニーズは変わりますよね。そのため、自分にとって最もリーズナブルな保険を選びたいものです。

6.アメリカの歯医者はココがすごい!

アメリカの歯医者は、日本の歯医者とは大きく違う点がたくさんあります。

麻酔フレンドリー

アメリカの歯医者は、患者の痛みに対してとても良心的です。「何となく痛い気がする」というわずかな痛みでも、より強力な麻酔をしてくれます。ただし、強い麻酔になると、そのあと半日、顔が麻酔で動かない、なんてこともあるので注意してくださいね。

また、痛みに対して恐怖心がある人には、笑気ガスを使ってくれます。ただし、このガスは神経をリラックスさせるものなので、痛みを取り除く作用はありません。

テレビ付きの歯医者が多い

完全個室タイプの治療スペースがある歯医者では、患者の目の前にテレビが設置されていて、治療中には視聴できるところもあります。ただし、映画などは放送されてはおらず、基本的には地上波やケーブルテレビでやっているニュース系を流しています。チャンネルを変えてほしいというリクエストにも、応じてもらえます。

通院回数が少ない

上記した通り、アメリカの医療機関には、再診料という概念がありません。一つの治療に対して費用がかかるので、1回で治療を終わらせても3回に分けても、医師が受け取る報酬は同じなのです。それなら、1回で治療を終わらせた方が、医師にとっては効率的ですよね。

患者にとっても、少ない通院回数で治療が終わることは、大きなメリットがあります。

待ち時間が少ない

完全予約制、アポなし患者は受診不可、となっているからでしょうか。アメリカの歯科クリニックは、基本的に待ち時間はかなり少なめです。受付に座っている人も1人とか2人ぐらいですね。

アメリカ移住前に知るべき6つの現実

ハリウッド映画やオシャレなテレビドラマなどで、アメリカに憧れを持つ人は少なくありません。何を隠そう、20代の頃の私も、アメリカって素敵な国なんだろうな、という憧れを持っていました。

確かに、アメリカは経済や医療の面では世界をリードし続けますし、「強い国」というイメージがありますよね。

しかし、アメリカは良い所ばかりではありません。日本と比べると、治安の面や文化の面で、日本人の私たちにとってはいろいろ不便なことや、困ったこともたくさんあります。

ここでは、これからアメリカへ移住したいなと考えている人、また移住することが決まった人、留学や駐在などでアメリカで数年間を過ごす人にとって、まず最初に知っておきたいコトをいくつかご紹介します。

目次

  1. 観光と生活は違う
  2. 誰もが経験する「孤独」
  3. 合法的に滞在するためのステータスが必要
  4. 日本人にとっては厳しい就職事情
  5. 就職できても安心できない!レイオフが横行する社会
  6. 税金や年金、保険が複雑
  7. まとめ

1.観光と住むことは、完全に違う

アメリカに観光でやってくると、多くの人はアメリカの魅力に魅稜されてしまいます。

「食事のボリュームがすごい!しかも安い!」

「細かいことにうるさくない、なんておおらかな人たちなんだ!」

など、素晴らしい経験ができますよね。これは、アメリカ旅行をする醍醐味です。

しかし、実際にアメリカに住んでみると、いろいろなギャップを感じたり、現実が見えてきます。

  • 誰でも自由に銃を持てる社会。キレたらマジで命の危険アリ。
  • 深夜に自由に外出できないのが窮屈
  • レストランでのサービスが普通以下なのに、チップを要求される
  • こちらが言わんとする事が伝わらない。ジレンマを感じる
  • 車がなければ生活できない。
  • 置き引きや盗難、スリがすごい。被害妄想になってしまうレベル。
  • 弱肉強食そのものの文化
  • 人がいい加減すぎる。業者に電話してもすぐに来てくれない。

など、実際に生活してみなければ分からない現実が見えてきます。長期滞在でも、観光なら日本という帰る場所がありますよね。留学や駐在でも、何年間という期間限定なら、嫌な部分は見ずに我慢することもできるでしょう。しかし移住となると、もう帰る場所はありません。

その覚悟、ありますか?

2.誰もが経験する「孤独」

渡米して、日本にいたころと同じように快適な生活を最初から送れる人は、それほど多くありません。生活する中で、仲の良い友人ができたり、職場などで少しずつ心を許せる知り合いができるわけですが、その家庭では全ての人が多かれ少なかれ「孤独」を経験します。

日本にいた時には、友人や家族がすぐそばにいますよね。価値観が違っても、同じ言葉を話し、同じ文化の中で生活する日本人同士として、相手を理解しようとすれば、ハードルはそれほど高くはないでしょう。

しかし移住してまだアメリカ生活に慣れていない時には、そうした心の平穏がありません。業者に電話をしても、言葉が通じなくて切られたり、スーパーに行って店員に質問しても、意味不明な表情を浮かべて立ち去られたり、人によっては自分の存在価値そのものを疑うようなトラウマ的な経験をすることもあります。

アメリカ人と一緒に働く職場でも、自分の英語力に自信がないから、人の会話になかなか入っていけず、孤独を感じてしまうことはあるでしょう。また、自分だけに声をかけてもらえない、なんて経験をする人も少なくありません。

具体的にどんな経験をするかは、人によって異なります。孤独を感じるレベルも、一人でいることが苦痛でない人なら、それほどツラいとは感じないかもしれません。しかし人によっては、渡米して数カ月しかたっていないのに、日本が恋しくてたまらない、ホームシックな状態になってしまうこともあります。

3.合法的に滞在するためのステータスが必要

アメリカに短期間だけの観光で渡米するなら、ビザなどは一切必要ありません。90日間以内の滞在なら、日本のパソポートがあれば、ビザなしでも滞在できます。

しかしアメリカへ移住するとなると、話は別ですよね。留学手も駐在でも、また移住でも、合法的にアメリカに滞在するためのステータスが必要となります。つまり、ビザがなければいけません。

アメリカへ留学するなら、留学先の学校がスポンサーとなって、学生ビザを発行してくれるでしょう。また駐在なら、企業がスポンサーとなって、駐在ビザや就労ビザを発行してくれるので、心配ありません。

しかし、なんとなくアメリカに移住して、そこから人生をやり直したい!という壮大な夢を持っている人の場合には、そう簡単にはいきません。なぜなら、移住するためには移民ビザが必要になるからです。そして、移民ビザは、「欲しい」という理由だけで発行してもらえるわけではありません。

アメリカで就労ビザや永住権を申請するためには、いくつかの条件があります。

  • アメリカ人もしくは永住権保持者と国際結婚をして渡米する
  • 親戚や家族がアメリカに既に住んでいて、保証人になってくれる
  • アメリカの企業に雇用される
  • 100万ドル以上の投資ができる投資家になる
  • アメリカで起業して、10人以上のアメリカ人を雇用する
  • 年に1回行われる永住権の抽選に当選する

これらの条件に当てはまれば、アメリカへ片道切符を手に入れることができます。実際の所、ハードルはかなり高めです。

4.日本人にとっては厳しい就職事情

アメリカの景気は、2008年のリーマンショック以降、少しずつ回復しているとはいいつつも、失業率はまだ高いままですし、企業もサバイバルをかけて事業縮小などを行っています。

アメリカ生まれでネイティブな英語を話し、アメリカの大学や大学院を卒業した人でも、実際に自分に合った就職先を見つけることは、決して簡単ではありません。言葉のハンデを持ち、しかも価値観や考え方がアメリカ人とは違う私たち日本人が、アメリカで就職するためには、

  • 日常会話レベルでは不十分。ビジネスレベルの英語力
  • 日本語を生かせるバイリンガルなマーケットで勝負
  • アメリカ人と互角に交渉ができるスキルや度胸
  • この人材を採用したいと思わせる、秀でた才能や知識
  • これまで築き上げた人脈

などが必要不可欠となります。日本人なら必ずしも、日本語を生かせるマーケットでなければ就職できないということはありません。しかし、アメリカ人と同じ土俵で戦うということは、日本人にとってはあらゆる面で不利になることが多いもの。だからこそ、自分が持っているノウハウや知識、そして日本語という言語を武器として戦える土俵を見つけることが大切ですね。

アメリカでの仕事探しはこちらから

5.就職しても油断大敵!レイオフが横行する社会

日本社会でも、終身雇用が崩壊し、大企業でも終身雇用を守れないと宣言する企業が増えていますよね。もともと終身雇用という概念を持たないアメリカでは、いろいろなハードルを越えてようやく就職できても、そこで安心はできません。社会全体を通して、レイオフや解雇が日常的に行われているからです。

レイオフや解雇をされると、ある日突然仕事を失い、収入が途絶えてしまいます。自分自身に問題がある場合もあるでしょう。しかし、企業の事業縮小などの理由で、部署ごとなくなったり、数十人、数百人という単位で解雇する企業も少なくありません。

そうしたレイオフ嵐のアメリカ社会において、「この人だけは残したい」と思わせたり、解雇されてもすぐに次の職を見つけられる自分になるためには、

  • 企画が良くても企業の利益には繋がらない。とにかく結果を残すこと。
  • 頑張ってますアピールも大切。見えないところで努力する美学は、アメリカにはありません。
  • 結果がだめでも、自分はこんなに努力や工夫をしたというアピールをする。

などを肝に銘じておきましょう。日本の企業モラルと、アメリカのそれとでは、根本的な価値観が異なります。企業同士のM&Aを見ていても通じるところがありますが、企業で働くなら、とにかくその企業にとって利益をもたらすことが、企業に必要だと思われる人材になるためのコツなのです。

アメリカのテレビドラマを見ていても、そういうシーンは多いですよね?法律ギリギリのことをやったり、あるいは法律違反をしてもバレなきゃOKという振る舞いをしたり、最終的にそうした非モラル的な行為がどうなるかはケースバイケースですが、そうしたことはドラマの中だけではありません。

6.税金や年金、保険が複雑

アメリカの税金や年金制度、保険制度は、日本とは大きく違います。そのため、渡米してきた日本人の多くは、その複雑さに頭を抱えてしまいます。私も渡米したばかりのころにはそうでした。当時はインターネットも今ほど発達していなかったので、いろいろな書籍を読み漁り、独学でそれなりに知識を習得しました。

留学や駐在なら、遅かれ早かれ日本へ帰国するので、老後の心配は必要ありませんよね。しかし移住の場合には、老後もアメリカなので、できるだけ早めに年金や保険などの仕組みを理解して、適切な対策をする必要があります。

日本では、老後資金は、老齢年金や厚生年金などの公的資金に頼るのが一般的です。貯蓄もしますけれど、公的資金に頼らずに貯蓄だけで老後を乗り切れる人は、ほんの一握りではないでしょうか。

しかしアメリカでは、公的資金だけで生活することは、簡単ではありません。多くの場合、職場が提供する職域年金に加入したり、個人で老後に備えるための貯蓄をすることが必要不可欠です。

7.まとめ

どこか海外へ移住したい!という人は、たくさんいますよね。その中でも、心の距離が日本と近いアメリカへの移住は、人気があります。アメリカへの移住を考えている人は、バラ色の生活だけを夢見るのではなく、しっかりと現実を見据えた上で賢明な判断ができるように、事前にしっかりと準備することをおすすめします。

どんな土地でも住めば都。悪い所もあればよい所もあるさ、とフレキシブルに考えられる人なら、アメリカへの移住でもきっと幸せを手に入れることができます!

英語力なしでもアメリカ移住可能?

目次

  1. アメリカに移住したい!英語力はどのぐらい必要?
  2. 英語力がなくても移住できるの?
  3. 英語力をアップしてから渡米VS英語力は現地で覚える
  4. 英語力をアップするためのコツ

1.アメリカに移住したい!英語力はどのぐらい必要?

アメリカで生活する際に必要な英語力と言っても、どんな生活をするかによって必要なレベルは大きく変わります。例えば、日本語がペラペラなアメリカ人の旦那様と共にアメリカへ渡米するなら、英語力がほぼなくても、生活はできそうですよね。

しかし、そうした頼れる相手がいない場合には、自分自身の英語力がある程度なければ、アメリカにやって来てからツラい思いをしてしまうかもしれません。

結論から言うと、日常生活を自分でこなすレベルなら、TOEIC600点ぐらいが必要です。いきなりTOEIC600点と言われても、果たしてどのぐらいのレベルなのか分からん!という人は多いかもしれませんね。

TOEIC得点コミュニケーションレベル
860以上Non-Nativeとしては十分なコミュ力アリ
730-860完ぺきではないにせよ、どんな状況でも適切な対応ができるレベル
470-730平和な日常生活の中では、買い物など必要な作業はできるレベル
220-470最低限の日常会話はできるレベル。
220以下コミュ力が不安なレベル。移住する前にもう少しアップしたい。
TOEIC の目安

もしもまだ渡米まで時間があるなら、日本にいる間にTOEICを受験してみるという方法も、良いかもしれませんね。ちなみにTOEICは、非英語圏の人を対象としたテストなので、アメリカ国内で受験することはできません。

TOEICの申し込みはこちらから

2.英語力がなくても移住できる?

アメリカは、移民の国です。今も昔も、アメリカという国は海外からの移民を受け入れて文化を作ってきました。そうした背景があるので、アメリカでは英語を話さない人のためにも、さまざまなサポート制度があります。

ESL(English as Second Language)

ESLとは、英語を母国語としない移民のための、英語のクラスです。小中学校にはESLのクラスが設置されていて、海外からやってきた子供が受講できます。大人向けのESLなら、コミュニティカレッジと呼ばれる社会人のための大学で受講できます。

ESLのクラスは、英会話を中心としたカリキュラムとなっています。日本の学校で習った英語の授業のように、難しい文法や単語を覚えることはありません。毎日をサバイバルするために必要な、最低限のボキャブラリーを覚え、会話を中心としてリスニングとスピーキングを学びます。

ESLのクラスが必要なNon-Nativeの外国人でも、どの程度の英語力かという点は個人差がありますよね。そのため、多くのESLでは、レベル別にクラス分けがされています。そのため簡単すぎてつまらないということもなければ、難しすぎて意味不明、なんてこともありません。

また、学校でなくてもプライベートレッスンで英語力をアップしたいという人には、インストラクターもいます。お値段はコミュニティカレッジと比較すると割高ですが、マンツーマンで英語力を学べるので、上達も早そうですね。

プライベートESLインストラクターはこちらから

日本人が多いエリアなら日本語対応サービスもアリ

アメリカ全土を見渡すと、日本人はそれほど多いわけではありません。しかし、ロサンゼルスエリアやサンフランシスコエリア、またニューヨークシティエリアなどは日本人の駐在ファミリーも多く、日本人をよく見かけることができます。

そうしたエリアにある学校や公的機関では、日本語のサービスが充実しています。必ず全ての場所にある、というわけではありませんが、例えば運転免許を取得する際に、日本語で筆記試験を受けることができたり、病院では日本語の通訳がスタンバイしていたり、英語力がない人にとっては大きな安心感が得られるサービスがあります。

上記したTOEICの点数は、あくまでも目安。というか、このぐらいほしいよね、という理想です。実際には、私も過去にはそうでしたが、英語の読み書きは比較的できるけれど、スピーキングやリスニング、つまり英会話はからきしダメ、なんて人はたくさんいます。そういう人でも、実際にアメリカにやって来て生活をする中で、少しずつ英語力は高まります。だから、心配する必要はありません!

3.英語力をアップしてから渡米vs英語力は現地で覚える

毎日の生活に欠かすことができない言語だからこそ、自分の英語力に自信がないと、渡米そのものに対して不安が大きくなってしまうかもしれません。もちろん、英語力は高ければ高いにこしたことはありません。しかし、日本で生活していて、周囲には日本語を話す日本人ばかりの環境にいるのですから、英語力なんてなくても普通!と割り切る度胸も、持っていて損はしませんよね。

英語力を判断する要素には、いろいろなものがあります。学習した量はもちろん大切です。しかしそれだけではなく、環境という要素も、同じぐらい重要なのです。

例えば、普段は日本語しか話さない環境で、英語を自主的に勉強したとしましょう。英会話の講師を相手にコミュニケーションの練習をしたり、日本で暮らす日本語が分かる外国人を相手に練習をしても、残念ながら上達できる程度は限られています。

その理由は、相手が日本語を理解しているし、こちらが言わんとしていることを読み取ろうと努力してくれているから。

しかしアメリカに来ると、そういうわけにはいきません。英語しか話さず、他の言語には全く理解を示さない(ごめんなさい)アメリカ人もたくさんいます。そういう人にとっては、言わんとしていることを読み取ってほしいと思っても、なかなか伝わりませんよね。

そんな時には、やはり自分の言葉で、単語の羅列でも良いのです。言いたいことをなんとか自分で伝えようとする、その気持ちと熱意、そして追い込まれた環境が、自分自身の英語力を必然的に押し上げてくれます。

そう考えると、英語力がそれほど高くなくても、渡米してからなんとかなる、という気がしませんか?

4.英語力をアップするためのコツ

英語力をアップするためには、まずは普段の生活の中で、できるだけ英語を使う習慣を身に着けることから始めましょう。

言いたいことを英語で話してみる

目の前に相手がいてもいなくても、まずは自分が思ったことを英語で話してみてください。難しい文法はさておき、どんな単語を使うのがピッタリかを考えながら、英語で話す習慣を付けましょう。

テレビドラマや映画のセリフを真似する

テレビドラマや映画の中に出てくるセリフを真似することは、生きた英語を学ぶ上では、理想的な方法です。長いセリフを聞き取れるようになるには、それなりの時間がかかりますが、短いセリフなら、何度もリピートして聞けば、耳に入ってきますよね。それを、そのままコピーするのです。一つ一つの単語が聞き取れなくても、耳で聞いたとおりに真似すれば、相手には伝わります!

街に出て学んだ英語を積極的に使う

英語のボキャブラリーを学んでも、使わなければあっという間に忘れてしまいます。街に出た時には、意識的に学んだ英語を使うように心がけてみてください。

趣味のサークルに入る

英語力がないと、そこで友人を作ることはなかなかハードルが高いですよね。

しかし、自分の趣味や特技を生かせば、言葉の壁があっても意思疎通ができるチャンスはアップします。住んでいる自治体や地域のコミュニティカレッジなどには、たくさんのサークルがあるので、ぜひいろいろチェックして、趣味や特技を生かせそうなものを見つけて参加しましょう。

もしもサークルなどがなければ、ボランティアでも構いません。アメリカ国内にはたくさんのペットを保護するシェルターがあるので、ボランティアで働きながら、英語力を磨き、そして仲間を作ってはいかがでしょうか?

アメリカ移住に必要な英語力とは?

目次

  1. アメリカに移住したい!英語力はどのぐらい必要?
  2. 英語力がなくても移住できるの?
  3. 英語力をアップしてから渡米VS英語力は現地で覚える
  4. 英語力をアップするためのコツ
    • 言いたいことをまずは英語で話してみる
    • テレビドラマや映画のセリフを真似する
    • 街に出て学んだ英語を積極的に使う
    • 趣味のサークルに入る

1.アメリカに移住したい!英語力はどのぐらい必要?

アメリカで生活する際に必要な英語力と言っても、どんな生活をするかによって必要なレベルは大きく変わります。例えば、日本語がペラペラなアメリカ人の旦那様と共にアメリカへ渡米するなら、英語力がほぼなくても、生活はできそうですよね。

しかし、そうした頼れる相手がいない場合には、自分自身の英語力がある程度なければ、アメリカにやって来てからツラい思いをしてしまうかもしれません。

結論から言うと、日常生活を自分でこなすレベルなら、TOEIC600点ぐらいが必要です。いきなりTOEIC600点と言われても、果たしてどのぐらいのレベルなのか分からん!という人は多いかもしれませんね。

TOEIC得点コミュニケーションレベル
860以上Non-Nativeとしては十分なコミュ力アリ
730-860完ぺきではないにせよ、どんな状況でも適切な対応ができるレベル
470-730平和な日常生活の中では、買い物など必要な作業はできるレベル
220-470最低限の日常会話はできるレベル。
220以下コミュ力が不安なレベル。移住する前にもう少しアップしたい。
TOEIC の目安

もしもまだ渡米まで時間があるなら、日本にいる間にTOEICを受験してみるという方法も、良いかもしれませんね。ちなみにTOEICは、非英語圏の人を対象としたテストなので、アメリカ国内で受験することはできません。

TOEICの申し込みはこちらから

2.英語力がなくても移住できる?

アメリカは、移民の国です。今も昔も、アメリカという国は海外からの移民を受け入れて文化を作ってきました。そうした背景があるので、アメリカでは英語を話さない人のためにも、さまざまなサポート制度があります。

ESL(English as Second Language)

ESLとは、英語を母国語としない移民のための、英語のクラスです。小中学校にはESLのクラスが設置されていて、海外からやってきた子供が受講できます。大人向けのESLなら、コミュニティカレッジと呼ばれる社会人のための大学で受講できます。

ESLのクラスは、英会話を中心としたカリキュラムとなっています。日本の学校で習った英語の授業のように、難しい文法や単語を覚えることはありません。毎日をサバイバルするために必要な、最低限のボキャブラリーを覚え、会話を中心としてリスニングとスピーキングを学びます。

ESLのクラスが必要なNon-Nativeの外国人でも、どの程度の英語力かという点は個人差がありますよね。そのため、多くのESLでは、レベル別にクラス分けがされています。そのため簡単すぎてつまらないということもなければ、難しすぎて意味不明、なんてこともありません。

また、学校でなくてもプライベートレッスンで英語力をアップしたいという人には、インストラクターもいます。お値段はコミュニティカレッジと比較すると割高ですが、マンツーマンで英語力を学べるので、上達も早そうですね。

プライベートESLインストラクターはこちらから

日本人が多いエリアなら日本語対応サービスもアリ

アメリカ全土を見渡すと、日本人はそれほど多いわけではありません。しかし、ロサンゼルスエリアやサンフランシスコエリア、またニューヨークシティエリアなどは日本人の駐在ファミリーも多く、日本人をよく見かけることができます。

そうしたエリアにある学校や公的機関では、日本語のサービスが充実しています。必ず全ての場所にある、というわけではありませんが、例えば運転免許を取得する際に、日本語で筆記試験を受けることができたり、病院では日本語の通訳がスタンバイしていたり、英語力がない人にとっては大きな安心感が得られるサービスがあります。

上記したTOEICの点数は、あくまでも目安。というか、このぐらいほしいよね、という理想です。実際には、私も過去にはそうでしたが、英語の読み書きは比較的できるけれど、スピーキングやリスニング、つまり英会話はからきしダメ、なんて人はたくさんいます。そういう人でも、実際にアメリカにやって来て生活をする中で、少しずつ英語力は高まります。だから、心配する必要はありません!

3.英語力をアップしてから渡米vs英語力は現地で覚える

毎日の生活に欠かすことができない言語だからこそ、自分の英語力に自信がないと、渡米そのものに対して不安が大きくなってしまうかもしれません。もちろん、英語力は高ければ高いにこしたことはありません。しかし、日本で生活していて、周囲には日本語を話す日本人ばかりの環境にいるのですから、英語力なんてなくても普通!と割り切る度胸も、持っていて損はしませんよね。

英語力を判断する要素には、いろいろなものがあります。学習した量はもちろん大切です。しかしそれだけではなく、環境という要素も、同じぐらい重要なのです。

例えば、普段は日本語しか話さない環境で、英語を自主的に勉強したとしましょう。英会話の講師を相手にコミュニケーションの練習をしたり、日本で暮らす日本語が分かる外国人を相手に練習をしても、残念ながら上達できる程度は限られています。

その理由は、相手が日本語を理解しているし、こちらが言わんとしていることを読み取ろうと努力してくれているから。

しかしアメリカに来ると、そういうわけにはいきません。英語しか話さず、他の言語には全く理解を示さない(ごめんなさい)アメリカ人もたくさんいます。そういう人にとっては、言わんとしていることを読み取ってほしいと思っても、なかなか伝わりませんよね。

そんな時には、やはり自分の言葉で、単語の羅列でも良いのです。言いたいことをなんとか自分で伝えようとする、その気持ちと熱意、そして追い込まれた環境が、自分自身の英語力を必然的に押し上げてくれます。

そう考えると、英語力がそれほど高くなくても、渡米してからなんとかなる、という気がしませんか?

4.英語力をアップするためのコツ

英語力をアップするためには、まずは普段の生活の中で、できるだけ英語を使う習慣を身に着けることから始めましょう。

言いたいことを英語で話してみる

目の前に相手がいてもいなくても、まずは自分が思ったことを英語で話してみてください。難しい文法はさておき、どんな単語を使うのがピッタリかを考えながら、英語で話す習慣を付けましょう。

テレビドラマや映画のセリフを真似する

テレビドラマや映画の中に出てくるセリフを真似することは、生きた英語を学ぶ上では、理想的な方法です。長いセリフを聞き取れるようになるには、それなりの時間がかかりますが、短いセリフなら、何度もリピートして聞けば、耳に入ってきますよね。それを、そのままコピーするのです。一つ一つの単語が聞き取れなくても、耳で聞いたとおりに真似すれば、相手には伝わります!

街に出て学んだ英語を積極的に使う

英語のボキャブラリーを学んでも、使わなければあっという間に忘れてしまいます。街に出た時には、意識的に学んだ英語を使うように心がけてみてください。

趣味のサークルに入る

英語力がないと、そこで友人を作ることはなかなかハードルが高いですよね。

しかし、自分の趣味や特技を生かせば、言葉の壁があっても意思疎通ができるチャンスはアップします。住んでいる自治体や地域のコミュニティカレッジなどには、たくさんのサークルがあるので、ぜひいろいろチェックして、趣味や特技を生かせそうなものを見つけて参加しましょう。

もしもサークルなどがなければ、ボランティアでも構いません。アメリカ国内にはたくさんのペットを保護するシェルターがあるので、ボランティアで働きながら、英語力を磨き、そして仲間を作ってはいかがでしょうか?