息子が通う大学だけに限ったことではありませんが、アメリカの多くの大学には、海外からの留学生がたくさんいます。私費で留学している超絶お金持ちな生徒もいれば、国費で着ている超絶優秀な生徒もいたりします。
そんな海外からの留学生は、大学が休みになるたびに、母国へ帰っているのでしょうか?
目次
1.留学生はキャンパスに滞在できることが多い
息子が通う大学では、留学生は夏休みも含めてキャンパスに滞在できます。母国と言っても安近短な国ばかりではなく、アフリカや中東などはるか遠くからやってくる留学生もいて、帰国することがその生徒にとって必ずしもベストな選択ではないからです。
多くの大学では、サンクスギビング休暇が1週間ほど、クリスマス休暇が3週間ほど、春休みが2週間ほど、そして3か月程度の夏休みもあります。多くの留学生は、夏休み以外はキャンパスにいますし、夏休みでもリサーチの研究とかインターンなど滞在期間を有意義に過ごせる何かを見つけて、夏もキャンパスにいることもありますね。
ちなみに、キャンパスが空っぽになる期間に滞在する生徒は、寮の移動があるようです。特に夏の期間は、滞在する生徒のための寮があり、皆さんそこへ荷物を持って大移動します。
2.寮費は別払い
これも、息子が通う大学限定の話ですが、クリスマス休暇と夏休みに関しては、キャンパスに残る留学生に対しては、寮費が別途で請求されます。もちろん大学の寮なので、目が飛び出るような金額を請求されるわけではありませんが、1週間いくらという金額が設定されています。
ちなみに、この期間には大学キャンパスで働くスタッフもお休みになりますし、カフェテリアなどもクローズしています。そのため、キャンパスに残ることは許可されていても、食事に関しては自分でUberEatsやGrabHubなどを利用するという選択肢しかありません。
私費で留学してきているお金持ちの生徒は、こちらで中古車を購入し、休みの期間中の足を確保しています。また中には、休み中に「退屈を持て余すだろうから」という理由だけで、キャンパスのそばにコンドミニアムを購入した超富裕層な親もいました。もちろんこれは、一般的なケースではありません。
3.母国へ帰ったきり戻ってこない生徒も
一方で、生徒の中にはこうした休暇を利用して母国に帰国したまま、戻ってこない子もいます。ホームシックで戻りたくなくなったのか、それともアメリカが、もしくはアメリカの大学が肌に合わなかったのか知りませんけれど、そのまま帰ってこないケースは無きにしも非ずです。
息子がフレッシュマンだった頃、友人のルームメートが中国からの留学生だったのですが、彼は秋休みの段階でさっさと荷物をまとめて帰ってしまい、二度とキャンパスに戻ってきませんでした。
年間の学費が8万ドル近くし、留学生はほぼ全額を払わなければいけない私大で、そのような大胆不敵な行為ができるのは、さすがチャイナマネーだなと思ったほどです(笑)。
4.コロナの時にはどうしてた?
コロナが始まったのは、息子がフレッシュマンになったばかりの時でした。フレッシュマンを完結していない春休みの段階で、生徒は留学生を除く全員が帰宅の措置となりました。この時、経済的に余裕がない生徒は、学校が飛行機代を払うなど、色々な配慮をしてくれました。
留学生の場合、多くの国が国境封鎖したため、帰れても戻ってこれなくなる事態が懸念されました。そのため息子の大学では、留学生だけは滞在しても良しという措置になりました。確かにあの頃は、外国人のアメリカ入国が難しくなった時期もありましたから、アメリカ人ではない留学生にとっては、移動してコロナ感染のリスクを冒すよりも、そのままキャンパスにとどまった方が安全だったのだと思います。
しかし中には、そうした配慮をしない大学も多く、コロナなんて幻さとばかりに、マスクすら着用しない大学などもありました。ところ変われば品代わるではありませんけれど、どこへ留学するかによって留学生にとっては大きな影響が出たことは否めませんね。
もしもこれからアメリカの大学への留学を考えている人は、そうした万が一のことも念頭に入れたうえで大学選びをするのが良いかもしれません。