子育てにはいろいろなメソッドがあり、それぞれ何ちゃらペアレンティングと名称がついています。それぞれメリットやデメリットがありますし、親や子供の性格やライフスタイルによって、合う合わないはあるでしょう。
そんな中、賛否両論で二極化しやすい子育てメソッドの一つに、アタッチメントペア連ティング(Attachment Parenthing)があります。
目次
1.Attachment Parentingって何?
Attachment Parentingとは、日本語にすると愛着育児と訳すことができます。要は、子供への愛情を思う存分に表現して、四六時中子供とベッタリしようよ!という子育てですね。イメージとしては、日本の専業主婦に求められる「理想のお母さん」像と言えば、分かりやすいかもしれません。
でも、ワンオペが理想というわけでもなければ、父親には育児をさせないというわけでもありません。あくまでも、子供との向かい方や距離感が、他の育児メソッドと比較してとても近いというのが、この方法の特徴です。
具体的に何をするのでしょうか。いくつか例を挙げると、
- 授乳は母乳が基本。
- 昼も夜も添い寝をするべし
- 可能な限り抱っこをしまくる。抱き癖上等。
- ベビーカーなんて使わずに、抱っこ紐を使おう
あたりが挙げられています。
そこのあなた。鼻息荒くなってますよ(笑)。私もこれを書きながら、へ?という気持ちに包まれています。このメソッドを提唱したマーサ・シアーズ博士という人は、相当なクソだったのか、それとも女性蔑視な人だったのか、はたまた怒りという感情を持たない聖母だったのか、とても気になるところです。
2.子供にどんなメリットがある?
このAttachment Parentingのメソッドを実行すると、子供が成長したときに、たくさんのメリットが期待できるのだそうです。
- 大人になってから情緒がとても安定した人間になる
- 親子間で絶対的な信頼関係が生まれる
- 自分自身を好きになり、自信を持てる
- 不安な気持ちや神経質な気持ちを持ちにくい
- 社会適合力が高くなる
- 長期間にわたる人間関係を築く素質がみにつく
などがあります。
しかしこれは、あくまでも365日24時間、母親がまったく怒りやイライラを感じることなく、いつも最高にハッピーな精神状態で子供と接した場合のみ。だと思います。
でも、そんな人、実在します?
私もほぼワンオペで育児をしてきました。我が家の場合には、息子様が人間的に大人な子供だったので、ワンオペでもほぼ苦労することがなかったので助かりましたが、それでもたまにイラっとしたことは、もちろんありました。
子供の背後霊のようにずっとつきっきりなら、子供はこんな素晴らしい人間に成長する、というわけではありません。大切なのは、付き合い方です。
3.デメリットも知っておきたい
この育児メソッドは、万人に向いているわけではありません。特に現代社会では、粉ミルクじゃなくて授乳を続けられる人は、実際それほど多くありませんし、授乳が圧倒的にベターだなんて言われてしまうと、粉ミルク組は脱落者のような感覚になってしまいますよね。
この時点でもう、このメソッドは炎上必至です。
Attachment Parentingだけに限らず、育児にはいろいろなメソッドがあり、それぞれ長所と短所があります。特定のメソッドだけにこだわる必要はありませんし、All or Nothing的な気持ちで育児をする必要もありません。
大切なことは、自分とパートナー、そして子供を含めた家族の中で、どんな育児スタイルがマッチするかという点だと思います。