クレジットカードを申し込むと、返済能力があるかどうかを審査され、収入がない学生だとなかなか通常のカード審査には通りにくいものです。これは、日本もアメリカも同じですね。
しかし、それでも何とか作れるカードを見つけて作った方が良い理由を、先日私は息子様の経験を通して体感しました。
目次
1.学生でもカードは作れるの?
社会人が持っているようなクレジットカードは、収入がない学生だと、申し込んでも審査に通りません。Best Buyなどのストア系のカードでも例外ではありません。
「カードを作れない学生に対して、それでも作れとは何事だ!」
という罵声が聞こえてきそうですね。はい、それでも学生のうちにカードを作った方が良い理由は、これからご説明しますね。
クレジットカードの中には、学生向けのカードがいくつかあります。この場合でも、バイトをしておらずに収入がゼロだと、残念ながら作ることは難しいかもしれません。しかし、少額でもバイトをして収入があれば、作れる可能性はグンと高まります!
2.アパートの保証金はクレジットスコアで決まる
先日、息子様が就職後に生活するアパート探しの旅へ出かけてきました。事前にリサーチした所、アパートによって保証金(Security Deposit)が$500~となっている所がちらほらとありました。
これはどういうことなのか、内見したときに聞いたところ、申込者、つまり息子様のクレジットスコアによって保証金が変わるということを知りました。
アパートによって、もちろん基準は違うでしょう。しかし、クレジットスコアが700以上なら保証金が$400とか$500とお安く、それ以下になると、スコアが下がれば下がるほど保証金も高くなるのだそうです。ただし保証金には上限があり、家賃1ヶ月分を超えることはないとのことでした。
あ、これはサンフランシスコのお話なので、エリアが違えばルールも変わると思います。
クレジットスコアについてはこちらから
ちなみに息子様の場合には、学生と言う身分だったために、クレジットスコアが何であっても関係なく、保証人を付けなければいけませんでした。そのためアパートの保証金は、本人のクレジットスコアも、そして保証人となった夫のクレジットスコアも関係なく、マックスでアパートの1ヶ月分ずつを徴収されました(涙)
3.カード経験ゼロだと、クレジットスコアはどうなるの?
小中高生なら、普通に考えて本人名義のクレジットカードは持っているはずがありません。収入がないのですから、申し込んでも審査に通りませんよね。
大学生でも、全員が持てるというわけではありません。収入があれば審査に通りやすいというだけのことで、申し込んでも審査に通らないことはもちろんあります。
それでは、本人名義のカードもローンも何も持っていない状態の人は、どんなクレジットスコアになるのでしょうか?
人によってもしかしたら違うのかもしれませんが、真っ白な状態だと600台前半ぐらいと信じられない低さになってしまいます。
おそらくこれは「クレジットが真っ白」なら皆同じなので、学生だけに限らず、アメリカに渡米してきたばかりの人も同じだと思います。私も渡米したばかりの頃には、自分が知らなかっただけで、その道のりを歩んできたのでしょう。
ただ、クレジットを評価するポイントがなく白紙だという点は、明記されています。だから、返済遅延を繰り返している人とか、返済をバックレて払っていない人の600台とは、まったく質は異なります。
その状態から、学生ローンを組んで地道に返済したり、学生向けのカードを持って賢く使ったりすることで、少しずつクレジットを築いてスコアもアップできます。
4.クレジットスコアが低いと何が困る?
クレジットスコアが低いと、上記のようにアパートの保証金が高くなります。大家によっては、クレジットスコアが低い人には貸したくないという人もいるので、借りたくても借りられないという事態が起こる可能性も十分にあります。
それに、クレジットスコアが良い方が、車などのローンも組みやすいですし、金利面でも優遇してもらえます。だから、クレジットスコアは悪いよりも良い方がお得なのです!
学生のうちから少しずつクレジットスコアをよくするためには、
- 学生ローンを本人名義で借りる。支払は親でもOK。
- 学生向けのクレジットカードを作る、少し使っては完済するというスタンスでOK。
を検討するのが良いかもしれません。
ちなみにアメリカの大学生のうち、なんと半数近くは、この事実を知りません。社会人になってから、実際にアパートを借りるとか何かのカードに申し込んだきっかけで、自分のクレジットスコアが驚くほどに低いことを知り、愕然とするのだそうです。
5.銀行の口座はNG
クレジットヒストリーやクレジットスコアに影響するのは、金融商品の借り入れです。銀行の口座にリンクしているデビットカードは、残念ながらクレジットには何の影響も与えません。