日本でも終身雇用は当の昔に崩壊した感がありますが、アメリカではもっとドライ。レイオフや失業が日常茶飯事に起こっています。失業手当などの公的支援はありますが、永久に支援を受けられるわけではありませんし、条件を満たさないために支援対象外となってしまうこともあるでしょう。
失業やレイオフは、ある日突然やってきます。そうした時のために預貯金がある程度あれば、それで何とか次の仕事を見つけるまでやりくりできるでしょう。
しかし、貯金がゼロという人、毎日を謳歌しすぎて家賃すら払えないという人は、どうしたら良いのでしょうか?
目次
1.何もしなければホームレス
人間が生きるためには、お金がかかります。収入がゼロになったからといって、支出もゼロとなるわけではありません。家賃に光熱費、食費だって必要ですよね。
生活にかかる支出分をどこからか賄うことができれば、ホームレスになってしまうことは避けられます。しかし何もせずに、まるで収入があるかのように見栄をはって生活していると、遅かれ早かれホームレスとなります。
アメリカ人でも、これでホームレスになった人はたくさんいるのです。
2.何をするべきか?
それでは、収入がゼロになってしまったら、何をしたら良いのでしょうか?
- STEP1:サブスクはすべて解約。
- STEP2:身の回りのぜいたく品はすべてE-Bayで売却。
- STEP3:公的支援を頼ろう
- STEP4:シェルターへ行く準備をしよう
- STEP5:シェルターは恥ずかしい場所じゃない
STEP1:サブスクはすべて解約。贅沢は敵だ!
まずすることは、生活に必要な電気やガス、水道などを除くすべてのサブスクを解約しましょう。Apple Music?はい、解約です。Blue Apron?そんなもの必要ありません。
収入がなくなって最初にすることは、支出を可能な限り減らしてギリギリの生活に抑えることです。大丈夫。仕事が決まれば元通りの生活に戻れるので、それまでの辛抱です。
もちろん、サブスクを解約するだけで満足せず、今すぐに仕事探しを始めてください。
STEP2:身の回りのぜいたく品はすべてE-Bayで売却。
以前と同じレベルの仕事が今すぐに決まるかどうかは、仕事探しをする中で肌で感じることができると思います。
もしも再就職が難しそうだな、もしかしたらやばいかもしれないなと直感したなら、身の回りのぜいたく品をすべて売却して、お金に変えてしまいましょう。近所のGood Willへ寄付するのではなく、売却してすこしでもお金に変えることが重要です。
中古品のオークションや売却サイトは、たくさんあります。その中でもE-Bayは幅広いジャンルのアイテムを取り扱っていますし、ユーザー数もたくさんいます。つまり、出品したものが売却できるチャンスが高いわけですね。このチャンスを最大限に生かし、今すぐに贅沢品を売却するのです!
ここでポイントは、ガラクタを売却して小銭を稼ぐよりも、高額アイテムを売却してまとまった資金を得ることが大切という事です。まずはギターやピアノなどの楽器、コレクターズアイテムなど、単品でもまとまった利益をもたらしてくれるアイテムから始めましょう。
どこまでが贅沢品か、どこからが生活必需品か、迷うかもしれませんね。そんな時には、最悪の事態を考えてください。はい、ホームレスです。あなたが目にしているものは、何も持っていけません。テレビもステレオもカウチもすべてです。最悪の事態を考えれば、失うよりも売却するのが賢明だと思えるのではないでしょうか。
STEP3:公的支援を頼ろう
公的支援には、色々なものがあります。収入がなくなればフードスタンプを支給してもらえて食費を無料にできるかもしれません。そうでなくても、フードバンクなどを利用すれば、一時的に食料を獲得できます。
公的支援の中には、申請してから認可されるまでに日数がかかるものがあります。そのため、公的支援の申請は、仕事を失ったら翌日にするぐらいの迅速さが必要ですね。
STEP4:シェルターへ行く準備をしよう
賃貸住宅の家賃を滞納すると、割と早い段階で退去命令が出されます。家賃未納で何か月も住み続けることは難しいでしょう。
そろそろシェルターへ行く準備をそろそろ始めておくのが良いかもしれません。
基本的に、シェルターへはバックパック1個、もしくはスーツケース1個ぐらいの身軽な状態で行くのが原則です。シェルター内での盗難もあるので、高価なアイテムは売却してお金に換えておいた方が、自身のためかもしれません。
どこにシェルターがあるかを探したい人はこちらから
シェルターに持っていく最低限のアイテムとは?
シェルターに避難する際には、運転免許証やソーシャルセキュリティカード、そのほか大切な書類はできるだけ保管してシェルターにも持参しましょう。これらの書類は、ホームレスから脱却する際に必要となります。
シェルターでは、スタッフがこうしたアイテムを預かってくれることもあります。そうでなくても、スタッフがこうした書類のコピーを取って、万が一の紛失や盗難に供えることはできます。
その他に持っておきたいものは、シャンプーとボディソープ、歯磨き粉と歯ブラシです。スキンケアアイテムもあると便利ですが、わざわざ買える経済的余裕はないので、自宅にあるものをバッグに入れて持参すればOKです。
STEP5:シェルターは恥ずかしい場所じゃない
住む場所がなくなったら、まずはシェルターを頼りましょう。自治体ごとにどこにどんなシェルターがあるかは多種多様ですし、場合によってはシェルターが満員で収容してもらえないこともあります。しかし、もしかしたらよい方法を教えてもらえるかもしれませんので、必ずシェルターを頼ってください。
ホームレスの間では、シェルターに収容される人は超ラッキーな特権階級だと考えられているようです。風雨を避けて寝られるのですから、確かにそうかもしれません。シェルターならシャワーを浴びることができますし、食事も提供されます。身なりを整えられるスペースがあるので、仕事の面接などにも行けるでしょう。
その機会を無駄にしてはいけません。シェルターに収容されたら、髪は短くさっぱりとカットし、小ぎれいにして仕事に応募しまくって面接を受けまくりましょう。
前向きに挑戦することによって、なんとか自活するために必要な収入を得られるチャンスをゲットできます。
3.まとめ
突然レイオフされたり失業したら、誰でも目の前が真っ暗になってしまいます。1日か2日ぐらいはそれでも良いでしょう。しかし遅かれ早かれ立ち上がって前へ進まなければいけませんよね。
まずは毎月の支出がどのぐらいあるのか、そして可能な限り支出を減らし、何か月ぐらいサバイバルできるのかを計算しましょう。客観的に計算することが、とても大切です。
その上で、自分にできる可能なことをすべて行いながら、仕事探しに奔走してください。働きながら仕事探しすることもできるので、なんでもいいからとりあえず収入になる仕事をみつけ、働きながら次の仕事を探すというスタンスでもOKです。
Hope for the best, Prepare for the worst.
そんな究極の事態に陥らないためには、今日から貯金生活を始めることも、危機対策という点ではとても大切です。