日本でも終身雇用は当の昔に崩れ去った感がありますが、アメリカ砂漠はもっと過酷です。解雇やレイオフは日常茶飯事に行われており、ここ数年は、IT企業の大量解雇がたびたび話題になったりもします。
会社都合の解雇やレイオフの場合、文句を言っても何も変わりません。そのため、もしも自分がそうなった時には、どうやって失業保険をもらえるか、その方法を知っておくことは、速やかに行動するために必要不可欠なことですね。
目次
1.失業保険は誰がもらえる?
失業保険は、それぞれの州が提供している社会保険制度です。受給資格は州によって異なりますが、
- 週の労働時間
- 就業期間(何週以上働いていたか。目安は1年~1年半)
- 会社都合のレイオフや解雇であること(自分に過失があった場合のクビは対象外)
などの条件があり、これを満たさなければ失業しても失業保険はもらえません。
州ごとの失業保険をもらえる条件を知りたい人はこちらから
また、失業保険の対象外となってしまう条件としては、
- 不正による懲戒免職(クビ)
- 嫌だから辞めた(正当な理由が必要です)
- 病気やケガで働けなくなった(障害年金が適用される可能性あり)
- 自営業
- 学校に行くので仕事をやめた
などがあります。
2.失業保険でいくらもらえる?
これは、失業直前に働いていた職場で、いくらのお給料を稼いでいたかによって変わります。原則として、稼いでいた額と同額が支給されることはありません。目安としては、受け取っていた基本給の半額ぐらいのようですね。ただし上限が決まっているので、高給取りだった人は、なんだこれ?というレベルの金額に見えるかもしれません。
いくらもらえるのかが決まると、銀行口座への振り込みか、口座を持っていない人ならデビットカードでの支払いになることが一般的です。
また、今日申請したら明日から受給できるというわけではなく、最初はやはり待期期間を設けている州が多いです。そのため、失業保険をもらえると分かっていても、最初の支給日までは何とか自力でサバイバルしなければいけません。
失業保険の支払いは、多くの州では毎週です。ただし州によっては、隔週という所もあるようです。
失業保険は課税対象
ご存じですか?失業保険は所得として扱われるので、所得税が取られます。その分、当然ですがもらえる金額は目減りします。
3.失業保険はどこに申し込めばよい?
失業保険は州が管理している社会保険なので、申込先は州の失業保険事務所となります。窓口や電話でも申し込めたりするようですけれど、どの州でもオンラインからの申し込みが最速のようです。
4.失業保険はどのぐらいの期間もらえるの?
州によって異なりますが、26週間と設定されている州が多いです。ただし中には、もっと短い期間しか支給してくれない州もあるので、必ず最初にチェックすることをおすすめします。