アメリカでは運転免許が必要!

日本から渡米したばかりの時には、1年間有効の国際運転免許証でも、問題はありません。しかし移住や駐在となると、1年以上アメリカで暮らすことになるので、やはり現地での運転免許証はあったほうが良いですね。

目次

  1. アメリカは車社会。場合によっては必要不可欠。
  2. 運転免許はどうやって取れるの?
  3. 運転免許取得に必要な書類とは?
  4. 免許の取り方
  5. 運転免許の有効期間は何年?
  6. 州を超えて引っ越したら、免許はどうなるの?

1.アメリカは車社会。場合によっては必要不可欠。

アメリカと言っても国内はとても広く、ニューヨークシティやサンフランシスコ、ロサンゼルスやシカゴなどのように、都市部では地下鉄やバスが発達していて、マイカーがなくても生活できる場所はあります。そして、そうしたダウンタウンに住む人の中には、マイカーを持たずに生活している人もいます。

しかし、そうした一部の都市部を除いては、アメリカは日本よりもずっと車社会です。バスなどは通っていても、マイカーがなければ日常生活が信じられないぐらい不便にいなってしまうことは少なくありません。そのため、留学などの短期勘だけの渡米でも、運転免許を取得することはマストだと考えたほうが良いかもしれません。

日本の免許証からの切り替えは無理

日本で取得した免許証を、アメリカの免許証に書き換えることができたら、とても便利ですよね。しかし残念ながら、それはできません。すべての州で、無理です。

2.運転免許はどうやって取れるの?

日本では、運転免許を取得するためには教習所や合宿所などに通わなければいけません。しかし車社会のアメリカでは、日本と比べると信じられないほど簡単に、そして短期間で免許を取ることができます。基本的に、日本の運転免許証をアメリカの免許証に書き換えることはできないので、日本で免許を持っていなくても、問題ありません。

18歳未満のハイスクール留学に関しては、運転免許証の取得方法は州によって異なります。しかし、18歳以上の場合と比べて取得までにかかる期間が長くなるので、場合によっては免許なしでの生活を考えたほうが現実的かもしれません。

しかし18歳以上なら、とっても簡単です。まず視力検査と筆記試験は、特にアポも必要なく、免許センター(DMV:Department of Motor Vehicle)と呼ばれる施設に行ってその場で受けることができますし、教習などは一切なく、実技も一発実践のみです。もしも不合格でも、自分で練習して再試験を受ければOKです。

日本で運転経験がある人なら、問題なく免許を取得できます!

3.運転免許取得に必要な書類とは?

アメリカで運転免許を取得する際に必要となる書類は、

パスポートに関しては、日本のパスポートでもOKです。特にアメリカ入国から何日しないでなければいけないという制限もありません。

また、アメリカに合法的に滞在していることを示す書類が必要です。留学の人なら、学生ビザみたいなものを提示すれば問題ありませんし、移住の人なら入国の際にパスポートに押してもらったスタンプ(グリーンカードが手元に届くまで合法的な滞在であることを示すもの)を提示すればOKです。

申請書は、DMVに置かれているものに記入して窓口へ提出するという州もあれば、オンラインで記入できる州もありますし、必要な書類があれば申請書は不要という州もあります!州によってさまざまなので、くわしくは、各州のDMVサイトを参考にしてくださいね。

各州のDMVはこちらから

4.運転免許の取り方

  1. 最寄りのDMVへ行く
  2. 申請の手続
  3. いよいよ実技試験

1.最寄りのDMVへ行く

DMVは、各州に複数あります。この住所ならこのオフィスでなければいけないということはないので、足を運びやすいロケーションのDMVを探してくださいね。

DMVに行くと、多くの場合には受付があり、運転免許なのか自動車のライセンスプレートなのかによって窓口が異なるので、適切なチケットをもらいます。オフィスによっては待ち時間が5分以内という所もあれば、2時間も待たされるなんてところもあります。

短時間でサッと済ませるためには、できるだけ空いている時間を狙うのがおすすめです。DMVのオフィスがオープンする5分ぐらい前に到着すれば、スムーズに受付を済ませることができますし、名前を呼ばれるまでの時間も最短にできます。

基本的にアポなしでOK

運転免許証の最初の申し込みは、基本的にどの州でもアポなしOKです。

2.申請の手続

受付でもらったチケットの番号が呼ばれたら、対応する窓口に行きましょう。まず最初に必要な書類の内容が確認されて、問題がなければ視力検査を行います。視力検査は各受付のデスクに設置されていて、その場で行います。

次に、筆記試験を受けます。筆記試験を受けるための別室があり、そこで受けます。制限時間はありませんが、きちんと事前に準備していれば10分から20分ぐらいで解けます。筆記試験は、パソコンを使って解く所もあれば、ペーパーテストの場合もあります。

また、日本人が多い州では、日本語で受験できるところもあるようですね。ただし口コミによると、日本語テストの方が難易度が高いという噂もあるので、注意したほうが良いかもしれません。

筆記試験の正答率は、だいたい8割ぐらいが目安です。20問出題されたら4問まで間違えて良いという計算となります。

試験の結果は、その場でわかります。もしも不合格でも大丈夫。どんな問題が出題されるかの傾向が分かったわけですから、自宅でしっかり準備をして臨めば、次はきっと合格できます!

3.いよいよ実技試験

筆記試験に合格したら、いよいよ実技試験を受けます。これは予約制となっていて、週によっては筆記試験に合格してから2週間以上間を開けなければいけないといったルールがあります。

実技試験では、試験に使う車は自分自身で準備しなければいけません。もしも留学などでホストファミリーのお世話になっている人なら、ホストファミリーから車を借りるという方法が良いでしょう。もしも渡米したばかりで知人もおらず、運転免許がないからマイカーも買っていないという場合には、教習所によってはレンタカーを貸してくれることもあります。

実技試験では、実際に路上を走ります。運転経験がある日本人にとっては、難しいことはありません。しかし、3ポイントターンと呼ばれる切り替えしや、パラレルパーキング(並列駐車)は、意外と難しいので、事前に練習しておくと良いでしょう。ちなみにパラレルパーキングは、DMVの敷地内に建てられている2本のポールの間に車を駐車するという課題なので、現地に足を運んで何回か練習するのがおすすめです。

なお、実技試験の結果も、その場でわかります。

実技試験に通ったら、DMVの窓口に戻り、最終的な免許発酵の手続を行います。多くの州では、2週間程度で郵便で郵送されるという受け取り方となりますが、その場で発行してくれるという州もあり、州によって様々ですね。

5.運転免許の有効期間は何年?

ようやく手にした運転免許証!何年間有効か、とっても気になりますよね?

州によって、運転免許証が何年有効かは異なります。カリフォルニア州なら5年間、ワシントンDCなら8年間、バーモント州では2年~4年間です。

各州の運転免許期限はこちら

多くの州では、免許更新の手続きは、オンラインと対面を採用しています。例えば、最初の手続はオンラインでもできるけれど、前回の更新でオンラインを使った人は次の更新は窓口に行かなければいけない、と言う感じですね。

免許証の更新は、有効期限の3か月前当たりにDMVからお知らせが来ます。ただ、郵便事情などでお知らせが来ないこともあるので、自分で有効期限はチェックしておくことをおすすめします。

6.州を超えて引っ越したら免許はどうなる?

アメリカで生活している中では、お仕事の転勤などで州を超えて引っ越すことがありますよね。私もこれまで、複数の州に引越ししてきました。

アメリカの運転免許証は、州が発行しているものなので、異なる州へ引越したら、その週で免許の書き換えをする必要があります。

書き換えをする際には、必要書類と有効な免許証を持参すれば、視力検査だけでその州の免許証をゲットできます。何度もDMVに足を運ぶ必要がないので、手続きはそれほど難しくありません!

アメリカでアパートを借りよう

留学でも駐在でも移住でも、アメリカに渡米すれば最初に必要となるのは、やはり住むところ。アパートが決まるまではホテル暮らしをすることになりますが、できるだけアパートを早く決めたほうが、費用の節約にもつながりますよね。ここでは、アメリカでアパートを探す方法や契約する方法をご紹介します。

目次

  1. アメリカではどこに住む?
  2. 敷金や礼金はいくらかかる?
  3. 物件を探す際に注意したい点
  4. 一人暮らしなら検討したい「ルームシェア」とは?

1.アメリカではどこに住む?

アメリカと言っても国土はとても広く、アパートを借りる際にかかる家賃にも、ロケーションによって雲泥の差があります。留学、駐在、移民などアメリカへ渡米する目的は人それぞれですが、どこに住むという選択肢があるのでしょうか?

アパートや家を賃貸する

駐在の人なら、会社が事前にいくつかの選択肢を絞り込んで紹介してくれたり、会社がすでに所有している物件に入居するという選択肢があります。しかし、そうしたサービスがない場合には、自分でアパートや貸家を探して契約しなければいけません。

賃貸物件はオンラインで紹介されていることが一般的です。

などのサイトを活用して、気に入った物件を探しましょう。

会社が所有する物件へ入居する

会社が所有している物件に入居する場合には、自分で不動産を探す必要はありません。既に会社側が入居できる状態に整えてくれていることが多いので、渡米したらすぐに入居できるというメリットがあります。

物件によっては、前に入居していた住人が家具をそのまま残してくれていた利するので、それはそのまま使用できます。ただし、自分たちが気に入るかどうかは別の話。気に入らなくても勝手に捨てるのは気が引ける、なんてこともありそうですね。

さらに、会社が準備してくれた物件へ入居する場合には、自分たちでロケーションを選べないというデメリットもあります。学校やスーパーなどに近ければ嬉しいですが、周囲の環境がイマイチ自分に合わないと思っても転居できません。

2.敷金や礼金はいくらかかる?

アメリカの賃貸物件においては、日本のような敷金や礼金で家賃の半年分が必要になるということはありません。退去時のクリーニングなどに使う保証金(Deposit)は家賃の1ヶ月分から2か月分程度が必要となりますが、礼金はありません。この点は安心ですね。

3.物件を探す際の注意点

アメリカでアパートでも貸家でも物件を探す際には、いくつか注意点があります。

周囲の環境をチェック

アメリカでは、1ブロック変わるだけでも環境や雰囲気がガラリと変わります。家賃に影響を与える要素は、築年数や間取り、広さだけではなく、そうした環境や雰囲気なども含まれます。

安全な暮らしに慣れている日本人の私達にとっては、やはり心配なのは治安面です。深夜に銃声が聞こえるとか、事件が頻繁に起こるとか、またパーティなどで騒音がひどい、なんて環境は嫌ですよね。そのために、必ず口コミをチェックしたり、実際にその場に足を運んでみて、肌で雰囲気を確認しましょう。

広さの面積の単位が違う

日本では、物件の広さは㎡で表示されていますが、アメリカではメートルではなくフィートが単位として使われているので、square feetという単位での表示となります。

日本では、物件の広さは㎡で表示されていますが、アメリカではメートルではなくフィートが単位として使われているので、square feetという単位での表示となります。

1 sq ft =0.0929㎡

なので、700 sqftのアパートなら、およそ65㎡ぐらいとなります。

家具や家電は備え付け?

アメリカの賃貸物件では、家電製品は大体備え付けが多いです。一般的についているものは、エアコン(Air Conditioner)や冷蔵庫(Refrigerator)、オーブンレンジ(Oven)、電子レンジ(Microwave)、食洗器(Dish washer)などがありますね。

洗濯機と乾燥機については、物件によって変わります。日本だと、Studio(1Rや1K)タイプでも洗濯機や乾燥機は備え付けでなくても、自分専用の設置できる場所が確保されていますよね。しかしアメリカでは、物件の中に設置できる場合と、アパート全体で共有する場合とがあります。

物件の中に洗濯機(Washer)と乾燥機(Dryer)を設置するスペースが設けられている場合には、In Unitという表示があります。もしもない場合には、アパート全体で共同利用という可能性があるので、内見の際には要チェックです。

管理会社にも注意が必要

日本でも、アパートを契約していて問題が起こったら、管理会社へ電話しますよね?日本の場合には、連絡すれば大体迅速に対応してくれる所がほとんどなので、メンテナンスや不具合の点でイライラしながら暮らさなければいけないということはありません。

しかしアメリカでは、管理会社によっては、修理やメンテナンスを依頼してもなかなか来てくれないということがあります。サービスが充実している管理会社なら、いろいろ親切に面倒を見てくれますが、そうでない所では、天井から水漏れしていても数日間来てくれない、なんて最悪な事態も起こりえます。

そうならないためには、アパートだけでなく管理会社についても、評判をチェックしましょう。

管理会社の評判をチェックするならBBB(Better Business Bureau)がオススメ

契約期間はとても重要

アメリカでアパートを契約する際には、日本と大きく違う点があります。それは、契約期間途中の解約ができるかどうかという点です。

日本では、アパートは2年契約が多く、引っ越しなどで解約したい時には、1ヶ月前までに申し出れば、希望する日に退居できますよね。その後、賃料が発生することはありません。

しかしアメリカでは、アパートは1年契約になっていることが多く、しかも、契約終了までは借主に賃料支払いの責任があります。つまり、契約期間中に退居したくても、「退居してもいいけど、賃料は来年の4月までかかりますよ」という事態になる可能性が高いのです。

住んでいないのに、家賃を払い続けるの?

と信じられない人がいるかもしれません。しかし私はこれまで、たくさんの人が、アパートの契約がXX月までだから、引っ越しはその時期に合わせる、という話を聞いたことがあります。それに、自分が引っ越した後の家賃を誰か他の人に払ってほしくて、自身の退去後に住みたい人を探している人もいました。

アパートを借りる際には、この辺は、しっかり質問することをおすすめします。

州によってはアパート契約で最低収入ラインが決まっている

全てのアパートではありませんが、州によって、または物件によっては、アパートごとに最低年収が決められている所があります。例えば、このアパートに入居するなら、最低年収5万ドルは必要、だけど、この間取りなら年収7万ドルなければ無理、という風に、細かく決まっていることは多いです。

これは、大家さんが家賃のとりっぱぐれがないようにするための防衛策ですね。州法で決められているルールではありません。

更新してくれるかどうかは大家次第

アパートの契約ができても、それで安心ではありません。契約期間は1年ごとで、その次に更新できるかどうかは、大家次第と言っても過言ではありません。もしも大家に嫌われたら、契約更新時に賃料が高くなって払えない額になってしまうこともあります。そうしたら、引っ越すという選択肢しかありませんよね。

また、契約するかどうかは、理由を後付けされても、文句が言えません。懇願することはできても、「もう次の人が決まっている」なんて言われたら、契約更新できないまま、次に住む場所を探さなければいけません。

ちなみに、DCエリアでは、アパートではなく一戸建ての物件に多いのですが、9ヶ月だけ契約(更新無し)とか、1年だけ契約(更新無し)という物件がたくさんあります。その期間だけ必要なら、それでも良いでしょう。しかし、数年単位で住みたい人にとっては、短期すぎる契約だと、すぐに引越し先を探さなければいけません。

使えねーなー

という声が聞こえてきそうです。私もきっとそう言います。

4.一人暮らしなら検討したいルームシェアとは?

留学や駐在などで単身の渡米をする際に、できるだけ家賃を安く抑えたいという人にぜひおすすめなのは、ルームシェアです。これは、ベッドルームが2つから3つある家を他人とシェアするというもので、基本的には寝室は自分だけの居住スペースとなり、バスルームやリビングルーム、キッチンなどは他の住人とシェアすることになります。日本で言う所のシェアハウスのような暮らし方ですね。

ルームシェアは、一人暮らしをするとアパートの賃料が何千ドルもかかってしまうニューヨークシティやサンフランシスコ、ロサンゼルスなどでは一般的な暮らし方です。文化や背景が全く異なる赤の他人と生活を共にするということで、慣れない人にとっては精神的なストレスが大きくなってしまうかもしれません。しかし経済面では大きなメリットがあるので、もしも他人との生活に挑戦してみようという人にとっては、毎日が刺激的で新しい発見の連続かもしれません。

ルームシェアは、現地の掲示板や学校、スーパーなどに張り紙が張られていたり、友人の紹介などで見つけるケースが多いです。随時募集が出されているというわけではなく、「前のルームメイトが退居するから、新しいルームメイトを募集している」と言う感じが多いですね。

アメリカの車引越し完全ガイド

アメリカは、日本よりも転職が盛んなため、州の外へ引越しする人がたくさんいます。引越しをする時には、車はどうやって持って行けばよいのでしょうか?ここでは、車のお引越しについて知っておきたい情報をご紹介いたします。

目次

  1. 車での引っ越し。マイカーで大陸横断はアリ?
  2. 車だけ輸送することは可能?
  3. 車を輸送するメリットとデメリット
  4. 車の輸送にかかる費用は?
  5. 輸送業者の選び方
  6. 車の引越し方法、プロセス

1.車での引っ越し。マイカーで大陸横断はアリ?

もしも遠く離れた州へ引越しすることになったら、車を業者に輸送してもらって、自分たちは飛行機で行くという方法もありますが、マイカーでそのまま新天地まで運転していくという方法も、もちろんアリです。業者に頼まずに自分たちで運転することには、たくさんのメリットがあります。

  • 新天地に行ってすぐに車をつかえる
  • 移動をしながら州ごとに異なる景色を楽しめる
  • 車の輸送よりリーズナブル
  • 高速道路沿いにモーテルやホテルを見つけやすい

などが挙げられますね。転勤などで、会社がマイカーの輸送や家族の飛行機代を負担してくれるなら、輸送という選択肢も検討できますが、自己負担で新天地まで引っ越すなら、マイカーでの移動が経済的です。

それでは、マイカーで遠距離の引越しをする事には、どんなデメリットが考えられるのでしょうか?

  • 体力的かつ精神的に疲れる
  • 年式が古い車だと、道中での故障や不調が心配
  • 時間がかかる

などがあります。車での引っ越しは、昼間に300マイルから400マイル程度を走行するのが、安全に運転するための目安と言われています。これは、渋滞などを含まない高速道路なら、6時間~7時間程度です。

しかし、西海岸~東海岸の大陸横断では3000マイル程度もありますから、一日300マイルしか運転しないのでは、移動に10日間もかかってしまいます。道中では外食や宿泊などにもコストがかかるので、もう少し多く走って早く到着したいという人もいるでしょう。その場合には、夫婦で交互に運転をするという方法がおすすめです。しかし、アメリカの高速道路は、基本的に街灯はついておらず、夜間には視界がとても悪くなります。それに、野生動物が高速道路に入ってくることもあり、危険です。できるだけ短期間で到着したい人でも、無理をしない旅のプランニングをしたいものです。

2.車だけの輸送は可能?

自分たちは飛行機で引越し、車だけ業者に輸送してもらうこともできます。1人1台の自動車を所有していると言われているアメリカでは、家庭に複数台の自動車があることも珍しくありません。そのため、1台に家族が乗っていき、残りは業者に依頼して輸送する、という選択肢をする人も多いです。

自動車の輸送は、アメリカではよく用いられているサービスです。ただし、日本とはサービス内容が大きく変わるため、利用する際には注意が必要です。

3.車を輸送するメリットとデメリット

引越しの際に車に乗っていかずに輸送するという方法は、メリットとデメリットがあります。

メリット

  • 複数台の車を持っている人にとっては便利
  • 長距離を運転しないので疲れない
  • 途中で車が故障したり、事故に遭うリスクがない
  • Door to Doorで業者が取りに来てくれる

デメリット

  • コストがかかる(大陸横断だと2000ドル~3000ドル程度)
  • 引き渡しと受け渡しの日時が直前まで分からない
  • 引越し先ですぐ使える車がない

4.車の輸送にかかる費用は?

自動車の輸送にかかる費用は、引き渡すロケーション、受け取るロケーション、そこまでのルートや距離、車のサイズ、屋外輸送かコンテナ内輸送課、などによって変わります。

これまで、何回か自動車の輸送サービスを利用していますが、西海岸から中西部までの輸送では、かかったコストが3000ドル(田舎町だったので、へき地手数料みたいなものが発生)程度かかりました。また、中西部から東海岸までは、1500ドル程度でした。同じ距離でも、業者によっても費用は変わるので、いろいろ比較検討するのがおすすめです。

大体の見積もりはこちらから

5.輸送業者の選び方

自動車の輸送業者は、全米にたくさんあります。しかし、自社で輸送トラックを持っている所はほとんどなく、多くの場合には長距離トラックと提携して、トラックの荷台スペースに輸送したい車を乗せてもらう、というスタイルが多いです。

輸送業者を選ぶ際には、どんな点に注意したら良いのでしょうか?

口コミで評価が高い業者

大切な自動車を、長距離で輸送してもらうわけですから、やはり信頼できる業者を選ぶことは、マストと言えるでしょう。信頼できない業者を選んでしまうと、いつ自動車が到着するのか分からないとか、なかなか連絡がつかないなど、イライラしてストレスが溜まってしまいます。

ダメージに対して補償がついている業者

私はこれまで、何回も自動車の輸送を経験していますが、車にダメージがついていたことは、ありません。しかし、どんな原因でダメージが起こるか分かりませんから、そうしたダメージに対して補償がついている業者を選ぶのが安心です。

Door to Doorのサービスを提供しているか

多くの信頼できる輸送業者は、依頼した自動車を指定した住所まで輸送してくれます。引越し前の自宅で引き渡し、引っ越し先の自宅やホテルで受け取る、ということも可能です。細かい受け取り日時を指定できるわけではないため、事前に「何日後にこの住所」という約束は、残念ながらできません。しかし、Door to Doorのサービスをしている業者なら、すれ違いというアクシデントが起こらないので安心です。

追跡できるか

自分のマイカーが、今どこにあるのかを追跡できるサービスがついている業者なら、高い安心度が期待できるでしょう。利用者がいつでも自由に追跡できるサービスを提供している所はそれほど多くありませんが、業者がトラックのGPSなどを管理しているので、万が一の際にはリアルタイムで輸送トラックがどこにいるかを追跡できます。

カスタマーサービスの丁寧さ

自動車の輸送サービスでは、カスタマーサービスは電話では繋がりにくいため、多くはメールやチャットでの対応となります。メールの場合には、リアルタイムでのレスポンスは難しいかもしれません。しかしチャットでは、できれば24時間必要な時にサッと相談や問い合わせができる業者を選ぶのが安心です。

人気の業者は?

ネットの口コミで高評価を受けている輸送業者は、たくさんあります。それぞれのサイトごとに、だいたいの見積もりを計算できる機能がついているので、まずはざっと見積もりを取ってみると良いでしょう。

Tiger Auto Transport

Road Runner Auto Transport

US SHIP

6.車の引越し方法、プロセス

自動車の輸送の、具体的なプロセスはどうなっているのでしょうか?

まずはネットリサーチで業者を見つけよう

ネットで、Vehicle Shipping Quoteなどのキーワードで検索すると、輸送業者がたくさんリストアップされます。その中でも、口コミで人気が高い業者、およびトップページに表示されるような業者をいくつかピックアップしたら、各業者から見積もりを出してもらいましょう。

見積もりを出す際には、引き渡しの住所、受け渡しの住所、輸送したい自動車のメーカーやモデル、希望する日時などの情報を入力します。引き渡し・受け取り場所については、自宅からのピックアップや、引っ越し先の自宅やホテルへのドロップオフができますが、個人宅でなく施設でもOKです。

支払いはクレジットカードがオススメ

自動車輸送の支払は、事前にクレジットカードで支払う方法と、車をピックアップに来たドライバーに対して現金で支払うという方法があります。

このうち、おすすめなのは、クレジットカード払いですね。数千ドルかかることもある費用をキャッシュで準備することに抵抗がある人は多いですし、後からトラブルになりたくないという人も、クレジットカード払いなら安心です。

また業者によっては、クレジットカード払いをすればディスカウントしてもらえたりするので、輸送費用の節約にもつながります。

ピックアップの希望日はあくまでも希望

自動車輸送では、ハッキリと何月何日の何時に業者が車を取りに来てくれる、という確約はできません。サービスを申し込む際には、希望する日程をリクエストできますが、あくまでもリクエストなので、確約ではありません。

その理由は、長距離のトラック運転手にとっては、どんなに早くても2,3日前、多くの場合にはピックアップ当日の朝でなければ、スケジュールがはっきりしないからです。例えば、カリフォルニアからやってきたドライバーが、まずアリゾナで自動車を下ろし、テキサスに立ち寄って別の車をピックアップして、フロリダへ向かう、なんてこともあります。「道中で車を拾ってくれる」ので、明確なスケジュールは直前にならなければ分かりません。

ピックアップの際には、ドライバーに自動車のカギを渡したり、車体に既存の傷やダメージがないかという確認作業が必要です。そのため、空港の駐車場に放置した車をピックアップしてもらう、ということはできません。希望日ににピックアップしてもらえない可能性を想定して、日程に余裕を持たせてリクエストするか、万が一の際には家族や知人に鍵を預けておくようにしましょう。

輸送にかかる日数はドライバーによりけり

輸送にかかる日数は、ドライバーによって異なります。「だいたい何日ぐらい」と言われていても、予想よりずっと早く到着する事も多いです。

長距離への引越しでは、ドライバーが受け取り場所に到着しても、自分たちがまだそこに到着しておらず、受け取れないというケースが起こりやすいものです。この場合には、指定した住所や駐車場に車を駐車してもらい、鍵を車内に残した状態でインロックし、外観の写真を背景と共に撮影してもらうことで、受け取り完了とする事ができます。

もちろん、引っ越し先に家族や知り合いなどがいれば、受け取りをお願いすることもできます。

アメリカの電圧ってどのぐらい?日本から電化製品は持って行った方が良い?

日本からアメリカへ渡米する際には、これまで使っていたヘアドライヤーとか髭剃り、またちょっとした電化製品をそのまま持っていきたいですよね。しかし、もしも持って行って使えなかったらどうしよう?という不安もあるのではないでしょうか。ここでは、アメリカの電圧についてご紹介するとともに、日本から電化製品を持って行って使えるのかどうかについてもお話しします。

目次

  1. アメリカの電圧は日本と違う?
  2. コンセントの形は同じ?
  3. 日本から持参した電化製品をアメリカで使うとどうなる?
  4. 延長コードはそのまま使っても大丈夫?

1.アメリカの電圧は日本と違う?

日本とアメリカとでは、電圧が違います。日本は100V ですが、アメリカは120Vとなっています。この20Vの差がどのぐらいなのか、気になりますよね?たかが20Vだと思っても、家電製品にかかる負担は意外と大きいものです。たまに使うぐらいなら良さそうですが、継続して使っていると、故障の原因となってしまいます。

もしも日本の電化製品をアメリカで使うなら、変圧器を使うことをおすすめします。

ただし電化製品の中には、パソコンなどのようにグローバルな電圧に対応できるスペックとなっているものもあります。その場合には、特に電圧の違いを意識する必要はありませんし、使い続けても故障するリスクもありません。

これはユニバーサル仕様と呼ばれていて、電化製品に貼られているスペックシールに、入力100v-240vなどと表記されています。

カリフォルニアは110v

アメリカの中でもカリフォルニア州のロサンゼルスのように、電圧が110vという特殊な都市もたまにあります。アメリカの別の場所から持ち込んだ家電製品や電化製品をそのまま使っても問題はありませんが、日本から持ち込む場合には、電圧が高くなるため、故障の原因となってしまいます。

2.コンセントの形も違う

アメリカと日本では、プラグやコンセントの形も若干異なります。日本の場合には、左右平行に2本のコンセントが主流です。しかしアメリカの場合、左右平行のプラグでも、左右の長さが若干異なるため、そのまま日本のコンセントに差し込もうとしても、入りません。

変換プラグは不要

プラグをコンセントに差し込むだけであれば、日本から持参したプラグは、スッとアメリカのコンセントに差し込めます。プラグ変換器などは必要ありません。

ただし、アメリカで使っていた電化製品を日本に帰国してからも使い続けたい時には、コンセントの形が違うので、そのままでは使えません。コンセントの変換プラグが必要です。

3.日本から持参した電化製品をアメリカで使うとどうなる?

アメリカの電圧は日本よりも高いため、日本の電化製品をアメリカで使い続けると、本来持てるパワーよりも過剰に稼働した状態となってしまい、故障の原因となります。イメージとしては、日本で使うよりもパワフルになり、ヘアドライヤーやヘアアイロンは持ち手が熱くなりますし、電気湯沸かし器なども、60度の設定温度なのにパワフルすぎて沸騰状態が続く、なんてこともあります。発熱するタイプの電化製品は、アメリカで使用すると危険かもしれませんね。

時計やタイマーはNG

日本から目覚まし時計やタイマーなどを持参しても、残念ながら使えません。時間を正しく表示しないことが多く、意味をなさなくなってしまいます。

私は日本から、電磁波時計や、コンセントに差し込んで使う目覚まし時計、コンセントに差し込むタイプのタイマーなどを持参しましたが、全滅でした。

電池タイプのものやiPhoneのようなユニバーサル設計になっているものは大丈夫ですが、そうでない時計やタイマーなど時間を表すものは、移住するなら日本の家族や友人に譲ったり、留学や駐在なら日本でお留守番させておくのが良いでしょう。

豆知識:アメリカの電化製品は日本で使える?

アメリカの電化製品は、変換プラグを使えば日本のコンセントに差し込んで使用可能です。しかし、ユニバーサル仕様でない限りは、本来持っているパワーよりも弱くなってしまうので、使用してても「何となく弱いな」と感じることがあるかもしれません。

私の経験では、ヘアドライヤーやアイロンは、日本で使うとパワー弱め。湯沸し器みたいなものも、イマイチ温度が低めとなってしまいました。

日本からアメリカへもっていくと、パワフルすぎて故障

アメリカから日本へもっていくと、パワーが弱くてイマイチ

と覚えておくと良いですね。

4.延長コードはそのまま使っても大丈夫?

日本で販売されている延長コードには、日本国内で使用することを前提とした100vのみ対応のものもあれば、ユニバーサル設計として100v-250vまで幅広く対応できるもの藻あります。

もしも日本から延長コードを持参したい場合には、購入価格は少し割高になりますが、ユニバーサル設計のものを選ぶことをおすすめします。