愛する人と結婚して、遠いアメリカまではるばる引っ越してきた。私のこれからの人生は、Happily Ever After!
。。と思っていたけれど、何もかもが上手くいかなくて離婚を考えている、という人は、決して少なくありません。
どんな結婚でも、自身に仕事があれば離婚をすることはそれほど難しくないでしょう。生活の基盤が自身にあれば、自分の人生からクソ夫をリストラすればOKです。しかし自身が専業主婦の場合には、状況は大きく変わります。
安易な離婚をしてしまうと、地獄へ落ちるのは自分になってしまうから。
だからこそ、離婚をする際には、冷静に着々と準備に時間を費やす必要があるのです。
今回は、アメリカで離婚を考えている人は、何から始めたら良いのかをご紹介します!
1.最初にすること
最初にすることは、
- 自分だけの名義で銀行口座を開設 →収入がなくても開設できます。ネットでもできます。
- 自分だけの名義でクレジットカードを作る→専業主婦でも配偶者に収入があれば作れます。
- とりあえずクレジットレポートを取得→できればモニターサービスへ登録(相手が勝手にあなた名義でローンやカードを作ろうとしたら通知が来ます)
この中で最も大切なことは、クレジットカードを作っておくという事です。
結婚していれば、自身に収入がなくても配偶者の収入が「世帯収入」となるので、自分名義のカードを作れます。でも離婚した後には、世帯収入がなくなるとカードは作れなくなります。
2.現在の状況を把握
現在、家庭にどのぐらいの貯金や資産があって、どのぐらいの借り入れがあるのか、プラスとマイナスの状況を把握することは、とても大切です。
だって、専業主婦なら離婚後にはAlimonyと呼ばれる経済的な支援を配偶者から受けることができます。子供がいれば、養育費だって必要でしょう。
早く離婚して自由になりたい気持ちはあっても、まずは冷静に現状把握した上で、離婚をした後にはどうやって生計を立てたら良いのかを、頭の中でシミュレーションしましょう。
- 健康保険はどうするのか
- 自動車はどうやって買うのか、ローンや保険はどうするのか
- 携帯電話をはじめ、生活に必要な費用はどこから捻出するのか
を考えてください。
アメリカには、低所得者向けの公共の福祉がたくさんあります。
配偶者がお金を握っていて何も分からない場合にはどうする?
もしも配偶者がすべてを握っていて、自分は何も分からない。。。という人もいるでしょう。しかも、家庭の中に不穏な空気が漂っている事で、もしかしたら配偶者も離婚を考えている可能性もあります。
その場合、持っている資産を隠されてしまうリスクがあるので、注意が必要です。
できればそうなる前に資産状況を把握しておくのが良いのですが、すでにその状況に陥っているのでは仕方ありません。その場合には、
- 自宅へ届く金融機関からの明細書(今はオンライン明細が多いので期待薄かも)
- Tax Returnの1040と1099フォーム(配偶者の収入と給与以外の資産が分かる)
- 自宅を所有している人は、購入時の書類(どこにどんな資産があるか分かる)
- 高そうなコレクションがある場合には、動画や写真を撮影しておく
- 自動車やボートなどのRegistration及びナンバープレートを写真撮影
などの情報を、コツコツと集めましょう。
ここで大切なことは、相手に気づかれてはいけないという事です。気づかれたら、資産を隠されたり、売却されたり、使われてしまうリスクが高くなり、離婚後の自分自身にとってはメリットが少なくなります。