UPSが毎日ピンポン!なんじゃこりゃ!もうやめて!

数か月前の話ですが、ある日突然、UPS(アメリカの民間宅配業者の一つ)がやってきて、玄関をピンポンしました。普段UPSが荷物を持ってくるときには、たいていは玄関ドアの前にドンと置かれていて、親切にピンポンしてくれることはありません。

それが今回は、なぜか手ぶらのUPSが玄関をピンポンし、しかも外で待っているのです!

「サインが必要な箱でもあるのかな?」

と思いドアを開けると、なぜか半ギレな配達人が

「で?どこ?」

的な表情で待ってます。人の家をピンポンしておいてキレてるなんて、私にとっては意味が分かりません。

「何か用?」

というと、彼は

「荷物だよ、荷物。で、どこ?ないの?」

と言います。どうやら、彼の巡回ルートの中に私の住所が入っていたらしいく、それでやってきたようでした。

そんなこと言われても、私にとっては全く意味が分かりませんし、何かのミスだろうと思ってやり過ごしました。

そこから毎日、UPSの人が荷物をピックアップにやってきました。

私は3日目でキレてしまいました。スッピンの不細工な顔面を相手につきつけ、

「どうして毎日来るの?荷物なんてないの!昨日も今日も、明日もない!」

というと、私よりもはるかに大人な配達員が

「いや、僕たち時給制だからさ、荷物なければなくても良いんだよ。ないって追い返してくれたらいいだけだよ。」

と私をなだめてくれました。

1週間後、なぜか請求書が来た

ten dollars with inscription and building

そこから1週間後、なぜか自宅に請求書が届きました。UPSからです。

開けてみると、中には$15の請求書が入ってました。何も注文したり登録した記憶がないので、また意味不明です。気持ちを落ち着けて熟読すると、Weekly Smart Pickupというサービスに、どうやら私が登録されたようでした。

何のことかさっぱり分からないので、さっそくUPSへ電話しました。

回線は混雑しているらしく、待たされること10分。ようやくオペレータが出ました。事情を話すと、

「それでもあなたの請求書だから、あなたが払ってくださいね。次回からは届かないようにしますから。」と言います。

「へ?知らない間に勝手に誰かがやったことで、どうして私がはらうんだ?」

と思い、怒りに任せて抗議した所、彼女はいたって冷静な声で

「それでは、知らなかったとのことなので、払わなくて結構です。こちらで処理しておきます。」

とおっしゃいました。えっと、知らなかったというのは最初から言っていたことだし、私が抗議しなければ払わせるつもりだったんだ、と少し呆れました。

でもまあ、最初から登録していないサービスを無事に解約でき、支払い義務もないとのことなので、結果オーライにしました。

それから1週間、毎日UPSが来た

登録した覚えもないサービスを解約する際に、今すぐ解約するか、それとも数日後の解約にするかを聞かれました。もしも今日とか明日に箱をピックアップしたいのなら、数日後の解約にしておけば楽じゃん、という事なのでしょう。

箱を送る予定はありませんでしたし、時差を発生させるとアメリカではややこしくなることが多いので、今すぐの解約にしました。

それなのに!

翌日から約1週間、なぜか毎日UPSの人が家にやってきて、ピンポン。そして私が出ると、「で、箱は?どこ?」の攻撃を受けました。

請求書はエンドレス

解約したはずなのに、解約されていない…というのは、アメリカに一定期間以上住んでいる人にとっては、もう驚くことじゃありません。

私はこの件でも、解約したはずなのに請求書が毎週届き、その度にUPS連絡して同じ手続きを繰り返しました。

解約したと言うのに実際には解約されておらず、別の人がまた「解約しました」と言う…の無限ループです。

こう言う時には、電話よりメールが役立ちます。やりとりした記録が残るからです。私は4回か5回ほど、解約しましたゲームに付き合う羽目になりました😭。

最終的にはBilling部署へようやく辿り着いたようで、解約したと言うメールを別途でいただきました。これで大丈夫。なはずです。

ビジネスをしている人なら便利なサービス

私は自宅で物販ビジネスをしているわけではないので、毎日たくさんの箱を発送する必要はありません。だから、毎日UPSの人に立ち寄ってもらう必要はありませんでした。

でももし、自宅で物販ビジネスをしているなら、$15を払ってもSmart Pickupというサービスは便利だろうなと思います。もしも必要な人は、検討してみてくださいね。ただしこの$15が週当たりの料金なのか、月当たり何かは不明です…(私が申し込んだサービスではないので)

置き配のリスクと安全対策

日本でも、コロナ禍においては、宅配業者が玄関ドアの前に宅配便を置いていく「置き配」が広く普及しましたよね。盗難や紛失などのリスクはありますが、ネットショッピングが増える今後はさらに、置き配が広がると考えられています。アメリカでは、ずっと前から置き配がデフォルトになっていて、基本的に宅配業者からの手渡しは、ほとんどありません。

目次

  1. アメリカの置き配事情
  2. 置き配だからこそのデメリット「私書箱」はどうする?
  3. 置き配だから起こりやすい問題点
  4. アメリカに宅配ボックスはある?

1.アメリカの置き配事情

アメリカでは、基本的に宅配業者はほぼすべてが、置き配です。アメリカの置き配は、一戸建ての場合だと、玄関のドアの前にパッケージを置いたまま、宅配業者は去ってしまうというものです。近年ではネットショップが急増していて、それに伴うトラブルも増えているため、置き配業者の多くは、宅配した証拠写真を撮影していますが、それでもトラブルがなくなる気配はないですね。

置き配は、共働きの家庭にとっては、とても便利です。不在でも家の前に荷物が置かれていて、基本的には安全なエリアがほとんどなので、仕事から帰ってきたらその日の配達分が玄関の前に置かれているというわけです。

ただし、置き配はデフォルトなので、自分は専業主婦で家にいるという人でも、宅配業者は家の玄関の前に荷物を置いていきます。宅配業者によっては、荷物が届いたことを知らせるためにピンポンを押してくれることがありますが、必ずしも押してくれるわけではありません。

2.私書箱に置き配はいかない?

郵便物の紛失や盗難などのリスクを避けたい人や、アパートでは郵便物の受け取りができない人は、郵便局で私書箱(P O BOX)を借ることになります。このPO BOXに関しては、宅配業者によっては宅配そのものができないことがあるので、注意しなければいけません。

あメリカの宅配業者は、主に

  • USPS(郵便局のサービス)
  • FEDEX(フェデックス)
  • UPS(ユーピーエス)

がありますが、このうち公的サービスはUSPS(郵便局)だけで、FEDEXとUPSは民間の宅配業者です。この2つは、基本的に自宅でなければ配達が不可で、PO BOXへの配達は行っていません。

ネットショッピングでも不便がある

ネットショッピングでは、業者ごとに、どの宅配システムを使って発送するかを決めています。もしも自宅がUSPSの宅配しか受け取れないアパートだったりすると、FEDEXやUPSで発送するネットショップは、残念ながら利用ができません。

私も経験があるのですが、夫の両親が暮らすアパートでは郵便物の受け取りができません。ある年、ギフトを贈ろうとネットショップで注文したのですが、住所がPO BOXということで、注文そのものがキャンセルの扱いとなってしまいました。

3.置き配だからこそ起こる問題点とは?

置き配では、トラブルが起こる可能性は少なくありません。私自身も、これまでに何回も配達トラブルを経験しています。しかし、多くの場合には、速やかに解決できています。どんなトラブルが起こるのか、気になりますよね?

誤配

誤配とはつまり、うちに来るはずの宅配便が別の家に配達されてしまうというトラブルですね。我が家でも、何度も経験しています。例えばAmazonの場合には、配達すると、荷物の写真を撮影してAmazonのサイトにアップロードしてくれるのですが、なんと堂々と違う玄関の前にドンと鎮座するパッケージの写真が写っていました。

我が家の場合、道路を挟んだお向かいの家へ誤配されることが多く、あちらのパッケージが我が家に届いたり、我が家のパッケージがあちらに届くことが多くあります。

その場合には、わざわざAmazonの手を煩わせることなく、速やかに解決できるのですが、たまに全く知らない家へ誤配されてしまい、住所も分からないということがあります。

その際には、残念ながら私では解決できないので、Amazonへ連絡して「届いてません」と言うと、再発送もしくは返金処理をしてくれます。

盗難

置き配では、やはり盗難のリスクもあります。私はまだ経験したことはありませんが、クリスマスの時期になると、他人の家に届けられたパッケージを盗む輩が多発するようです。

盗難対策としては、宅配業者に配達日を指定するとか、監視カメラを玄関の所につけておき、警察に被害届を出すとか、もしくはネットでさらすという復讐方法(?)もあるようですね。

4.アメリカに宅配ボックスはある?

アメリカでは、基本的に宅配ボックスのような便利なアイテムはありません。一戸建ての場合には、玄関のドアの所に置き配をしてくれるので、きっと自分で購入した宅配ボックスを設置したとしても、使ってもらえない可能性はかなり高いと思います。

アパートの場合には、ドアの前まで届けてくれることもあれば、共同の郵便箱が設置されている所に置き配されるというケースもあるらしく、ケースバイケースのようです。ただs、共同エリアに置き配されてしまうと、盗難とか紛失のリスクはさらに高くなりそうですよね。もしもこれからアパートを借りようと考えている人は、宅配事情についても契約する前に質問するのが良いかもしれません。

コンシェルジュが常駐しているような高級アパートになると、基本的にはコンシェルジュがパッケージを保管してくれることが多いです。これは、住人にとっては大きな安心感ですね。