最近私がスーパーに行って気づいたことがあります。それは、普段は牛乳を陳列しているはずの場所が、どんどんバラエティ豊かな牛乳製品に変わっていることです。特に多いのは、アーモンドミルクですね。その他にも、アーモンドミルクから誕生したであろうアーモンド・ココナツミルクとか、アーモンドミルクにカルシウムを配合したものなど、たくさんの種類があります。
目次
1.アーモンドミルクとは?
私たちが普段の見慣れている牛乳は、牛の乳から作られている動物性たんぱく質が多く含まれています。しかしアーモンドミルクには、牛乳は一切使われていません。植物のナッツ類であるアーモンドを原料としています。
アーモンドミルクは、アーモンドを水につけてエキスを抽出したうえでミキサーで粉砕し、布でこしてから水分のみを絞ったものです。カロリーが低く、牛乳に含まれている脂質や糖質も少なく、コレステロールに至っては、なんとゼロ。これは、生活習慣病が気になる人にとっては、素晴らしいですよね。
アーモンドミルクには、食物繊維やビタミンE、またミネラル成分やオレイン酸などが豊富に含まれています。商品によってアーモンドの含有量が異なり、含有量が多いものだとアーモンドの風味が強くなります。
値段も高くない!だから買いやすい
アーモンドミルクは、スーパーで購入すると値段はそれほど高くありません。牛乳の代替品として購入できるレベルの価格です。家計を預かる主婦にとっては、これは大きなメリットですよね。
2.牛乳と何が違う?
アーモンドミルクは、牛乳や豆乳の代替品として使われていますが、原料が完全に違うので、全く異なる飲料だと思うのが正解です。牛乳のような味がするけれど、牛乳の加工品ではありませんし、牛乳をヘルシーに変身させたものでもありません。
牛乳 | アーモンドミルク | |
100g中のカロリー | 67 kcal | 17 kcal |
100g中のたんぱく質 | 3.3g | 0.62g |
100g中の脂質 | 3.8g | 1.46g |
3.アーモンドミルクは誰におすすめ?
アーモンドミルクは、牛乳の代替品の中では、最もヘルシーと言われています。日本でも最近ではアーモンドミルクを見かけるようになりましたが、まだまだ「お高いヘルシー牛乳」という位置づけです。しかしアメリカでは、メーカーがラインナップするアーモンドミルクよりもリーズナブルな価格で買えるストアブランドの商品もありますし、無糖タイプ、カルシウム補給タイプ、プロテイン補給タイプなど、バラエティ豊かな商品が出ています。私が普段行くスーパーでは、牛乳売り場よりもアーモンド売り場の方が面積が広くなっていて、ハッキリとした時代の流れ(大げさかもしれませんが)を感じました。
アーモンドミルクは、生活習慣病が気になる人におすすめです。無糖タイプと選べば糖質がほとんどゼロに近いので、糖尿病の人でも安心です。またコレステロールがゼロなので、肥満の人やコレステロールが気になる人にもおすすめです。
ダイエットしたい人にも、アーモンドミルクは良いと思います。カロリーが少ないですし、動物性脂肪が入っていないので、飲んでも太る心配がありません。
アスリートには向いていないかも
ヘルシーなアーモンドミルクですが、タンパク質はあまり入っていません。そのため、たんぱく質をたっぷり摂取して筋肉を付けたいアスリートにとっては、理想的とは言えない飲料かもしれませんね。アスリートがいる家庭でアーモンドミルクを飲むなら、アスリートの人は別途で、プロテインシェイクなどを飲むことをおすすめします。
4.アーモンドミルクの選び方
アメリカには、アーモンドミルクがたくさんあります。ニーズや好みに合わせて、必要な商品を選べるという点は、大きな魅力だと思います。
無糖タイプはヘルシー
我が家で購入しているのは、無糖タイプです。舌音痴なのかもしれませんが、もともと牛乳が甘くておいしいと感じたことがないので、アーモンドミルクを飲んでも、甘くもなく、感想は「いたって普通。まるで牛乳。」です。甘味のあるタイプは、飲むには甘くておいしいらしいのですが、料理などに使う場合には、甘すぎるのだそうです。
オールマイティに使いまわすなら、無糖タイプがおすすめです。
慣れるまではアーモンド含有量が少ないものがオススメ
アーモンドミルクは、原料がアーモンドなので、当然ですがアーモンドの風味があります。イチゴミルクとかコーヒーミルクなど、味付きミルクが好きな人なら、最初からアーモンドたっぷり入ったミルクでも、抵抗なく飲めるかもしれません。しかし、慣れるまではアーモンド含有量が少ないものから始めて、慣れてきたら少しずつ含有量が多いものに切り替える、というスタンスの方が、馴染みやすいかもしれません。
無添加タイプを選ぼう
アーモンドミルクは、ヘルシーです。しかし、ヘルシーな原料なら必ずしも無添加かと言えば、決してそういうわけではありません。アーモンドミルクにも、保存料や安定剤、乳化剤とか香料が入っていることがあります。できるだけヘルシーなミルクを選びたい人なら、アーモンドミルクの中でも無添加タイプを選ぶのがおすすめです。
植物性だからオーガニックもあります
植物性の商品でヘルシーさを求めるなら、やはり注目したいのはオーガニック。アーモンドミルクにも、オーガニックタイプはあります。これは、原料となるアーモンドを栽培する際に、化学肥料を使っていませんよ、ということですね。環境によい土壌で環境によい肥料で作られているので、そこから収穫できるアーモンドも、やはりヘルシーなのです。
フレーバー付もある
アーモンドミルクには、フレーバーがついたものもあります。日本だと、ココア味とかコーヒー味、ココナツ味などがありますが、アメリカでは、バニラ味のように甘さを足したフレーバーが人気です。私は残念ながら飲んだことはありませんが、もし機会があれば、甘そうなフレーバー味アーモンドミルクを試してみたいと思います。
5.アーモンドミルクの注意点
アーモンドミルクの原料は、アーモンドです。もしもアーモンドに対してアレルギーがある人は、残念ながらアーモンドミルクは飲めません。加工しているから大丈夫だと思っても、大丈夫ではありません。注意してください。
もしもアーモンドアレルギーがある人がヘルシーな牛乳を選びたいなら、低カロリーの牛乳を選ぶことをおすすめします。
調理に使う際にも注意が必要
アーモンドミルクの中でも無糖タイプは、牛乳の代替品として調理に使うこともできます。しかしその場合でも、アーモンドが入っているという点で、アレルギーのリスクがあるので注意してください。特に近年では、アレルギー持ちの人が増えていますよね。そのため、大勢が集まるパーティに持参する料理とか、家族にアーモンドアレルギーがいる場合には、調理には通常の牛乳を使うことをおすすめします。