日本では、購入したテレビの電源を差し込めば、とりあえず地上波は映りますよね。住んでいる地域によって、どのチャンネルが映るかは異なりますが、とりあえず最低でも1つぐらいのチャンネルは映るのではないでしょうか。
しかしアメリカでは、その1つのチャンネルすら映らない、つまり電源を差し込んでもテレビの画面に何も映らないということが、割と普通に起こります。
目次
1.映らない理由とは?
都市部に住んでいる人は、この経験はないと思います。しかし「その他大勢」的なエリアに住んでいる人は、テレビを無料で楽しめるという感覚は持ち合わせていません。だって、電源を差し込んでも何も映らない、真っ暗な画面のみなのですから。
その理由は一つ。テレビの電波が遠すぎて届かないからです。
私は渡米したばかりの時、引っ越しの時にテレビが壊れたのかと思いました。当時はテレビの量販店として人気だったBest Buyへ行って聞いてみると、「この辺は、テレビは映らない。有料サービスを利用しなきゃ無理。」と言われました。
テレビの有料サービスというのは、日本でいうならスカパーみたいなもので、アメリカにもサテライトタイプ、ケーブルタイプ、そしてネットタイプなどがあります。テレビ局から発信される電波をキャッチすることはできなくても、有料サービスを利用すれば、有料チャンネルに加えて地上波の番組も映るようになります。
2.DirecTVからHuluに変えて毎月100ドル以上の節約
私が渡米したばかりの時には、地上波すら見れない人のためのサービスと言えば、屋根にアンテナを立てる衛星放送系のサービスしかありませんでした。そのため、DirecTVを契約しました。
細かい話は省略しますけれど、このサービス、決して悪くはないのですけれど、毎月の利用額が高いのです。屋根に建てるアンテナは1つでOKなのですが、テレビごとにチューナーなるものが必要で、これはレンタル。つまり毎月の月額料金がかかります。アメリカの家は広いですから、テレビの数も複数台あるわけですよね。そのため我が家では、解約直前には毎月150ドル程度の料金を払っていました。
しかし時代の流れとともにネット回線を利用した有料サービスが使えるようになりました。変化をあまり好まない夫は、高くてもDirecTVの継続利用を所望しましたけれど、ほとんど見ないサービスに毎月150ドルも払うのは嫌だったので、半ば強制的にHuluに切り替えました。
3.Huluって何?どんなサービス?
Huluにもいろいろなサービスがありますが、地上波のテレビをしっかり見たい人にオススメなのは、Hulu Liveというサービスです。これは、地上波放送も含めたテレビ番組を、録画ではなくリアルタイムで見られるというもので、天気予報やニュースを見たい人にとっては、おすすめです。
我が家も、このサービスを5年ほど前から利用し始めました。
利用し始めた頃は毎月の利用料金は49ドルほどでしたが、数年ごとにどんどん料金が値上がりしており、現在では毎月69ドルにもなっています。
でも、こうした値上がりはHuluだけに限ったことではないので、我慢です。
4.Huluのメリットとデメリット
メリット

Huluのメリットは、
サーバーが安定している
これは、テレビを見る際には重要なポイントだと思います。格安のストリームTVだと、サーバーやネット環境が安定しないために画質が悪くなってしまうようですが、Huluでそういう経験をしたことはありません。普通にテレビを見ているような感覚で楽しめます。
安い
リアルタイムで番組を見たい人は、私が契約しているHulu Liveのサービスなら$69.99です。もしも数分ごとに入ってくる広告を抹消したければ、追加で6ドル払うと、鬱陶しい広告なしで番組を楽しめます。
ただ、ドラマや映画を中心に見たい人なら、料金はずっと安くなります。今だと月額料金が$7.99で、学生ならディスカウント割引があるので、毎月$1.99です。
引っ越しでも面倒な手続きは不要
衛星放送系のサービスだと、引っ越しの時にサテライトを外せとか、チューナーを返却しなければいけないといった面倒な作業が必要です。
それに、新天地に行っても、サービス開始の手続きをしなければテレビすら見ることができません。
でもHuluなら、ネット回線があれば視聴できますし、ネット回線でなくスマホからの接続でも問題なく番組を見ることができます。これは、とっても便利だと思います。
リアルタイムでニュースや天気などの情報番組を見れる
これは、NetflixとHuluの大きな違いだと思います。我が家では、映画がドラマのシリーズが大好きな息子様と夫様のために、Netflixも契約しています。重複する作品は多いのですが、それは仕方ないと割り切っています。
デメリット
しかし、デメリットもいくつかあります。契約する前に知っておくと、助かります。
ロケーションを認識するので、遠方の家族とシェアできない
Huluは、家族がそれぞれアカウントをもって、好きなチャンネルを登録し、カスタマイズできます。それはとても便利なのですが、ロケーションを認識するため、遠方で暮らす人とアカウントを共有するということができません。
例えば私の場合、息子が離れた場所の大学に通っていますが、息子が寮のパソコンやスマホを使ってHuluを見ることはできません。
ネットがダウンすると見られない
Huluを利用するためにはネット環境が必要です。そのため、ネットが接続されていないと見られません。
ただし、ネットがあればスマホやパソコンで見られるので、屋根にサテライトを立てるとか、別途でケーブルを引き込むという作業は不要です。
一度にアクセスできる人数が決まっている
Huluでは、一度にアクセスできる人数が決まっています。確か、2つか3つのデバイスぐらいだったと思います。我が家は3人家族ですし、3人が同時に違うデバイスから違う番組を見ることはほとんどないので、これで問題ありません。
ただ、家族が多い世帯だと、それぞれが見たい番組が違っていたりしてケンカになってしまうかもしれませんよね。その場合には、追加料金を払うと、一度にアクセスできるデバイスの数を無制限にできます。
もしも現在、毎月70ドル以上の料金をテレビに払っている人は、ぜひHuluのようなストリーミング系のサービスを検討してみてはいかがでしょうか?私は乗り換えたことで大きな節約ができ、大満足です!
Huluの申し込みはこちらから