息子様の卒業がいよいよ数か月後に迫りました! いやぁ、長かったようで短かった4年間でした。そこで今日は、4年間に我が家が支払った教育費がどのぐらいだったのかをご紹介します!
目次
1.基本データ
- 私大。ファイナンシャルエイドなしの学費は年間8万ドル(約1,080万円)
- 年度の最初と最後は車で送迎。サンクスギビング休暇、クリスマス休暇、春休みは飛行機で帰省
- 4年間ずっと学生寮
2.年間8万ドルの内訳
年間8万ドルの学費なんて、一体全体どこにお金が使われているんだ?と気になる人は多いと思います。はい、もちろん私も気になります。
項目 | 金額 | |
Direct Cost | Tuition(授業料) | $62,000 |
Room(寮費) | $9,000 | |
Board(食費) | $7,000 | |
アクティビティ費(使途不明) | $700 | |
Indirect Cost | Travel(使途不明) | $500 |
Personal(使途不明) | $500 | |
トータル | $79,700 |
TravelとかPersonal、アクティビティ費などは、もしかしたらクラブ活動費とか、キャンパスで実施していたコロナ検査費用などが含まれているような気がします。
また息子様の大学は、ニューヨーク州のド田舎にあるため、寮費は格安でした。コロンビア大学のように同じニューヨーク州でも都会にある大学だと、寮費だけでも2万ドル超だったりするようです。
3.我が家はいくら払った?その内訳は?
アメリカの大学は、皆さんもご存じの通り、世帯収入によって学費が変わります。そのため、うちがいくら払ったといっても、うちより高額所得の世帯なら、余裕のよっちゃんでもっと多額を請求されることでしょう。
ちなみに息子様の大学では、学生1人当たりの平均額が紹介されており、それによると、定価8万ドルに対して平均は約4万ドル程度となっています。
しかしここで知っておきたいのは、これはあくまでも平均という事です。大学からのお知らせには、学生の約半数は定価8万ドルを全額支払っていると明記されていました。つまり、平均的な4万ドルを払う家庭もあれば、もっと少なくて済む家庭もアリ、そして満額を徴収される家庭もあるというわけですね。
年間のざっくりした収支をご紹介すると、こんな感じです。
ファイナンシャルエイド(大学スポンサーのニードベース。返済義務なし) | $39,700 |
★学生ローン(申し込んだら保証されているローン額) | $4,000 |
★親が払う分(Family Contribution) | $33,000 |
★生徒が払う分(なぜか自動的に組み込まれている) | $1,000 |
★キャンパスでのバイト代(バイトできるかは保証されてない) | $2,000 |
家庭が払う金額の合計 | $40,000 |
★がついている分は、基本的に親が払います。
学生ローン
学生ローンには、低金利で借りられるけれど年間数千ドルしか無理という公的ローンと、そのほか高額な学費を満額で借りられる民間ローンがあります。もちろん、ローンを利用しなければ、その分は親が負担しなければいけません。
キャンパスのバイト?何それ?
基本的に世帯の収入に関わらず、生徒が負担する分$1,000とキャンパスでのバイト代$2,000はなぜか上乗せされています。子供の貯金額を見て計算しているわけではなく、学年によって1年生ならいくら、という感じで数字を出しているようです。
生徒が負担するといっても、生徒あてに請求書がくるわけではありません。
それにキャンパスでのバイト代にしても、バイトを斡旋してくれて、バイト代から学費を差し引いてくれるわけではありません。これはあくまでも「頑張ればこのぐらいバイトで稼げるでしょ」というざっくりとした見積もりです。
バイト代から学費が天引きされるわけではなく、バイト代は生徒の口座へ普通に振り込まれます。そこから学費に当てるなら、親やローンなど立て替えてくれている人へ勝手にどうぞ、というスタンスです。
キャンパスでのバイトは、正直激戦です。学生の数だけバイトがあるということはなく、バイトしたくてもできない生徒もたくさんいます。勉強が忙しすぎてバイトなんて無理という生徒もいます。
息子の場合には、
- 大学1年の時には、ライブラリでバイト。週2時間のシフトでお給料は週に30ドル。
- 大学2年の時には、コロナのため全バイト禁止。
- 大学3年の時には、働きたくてもバイトがなかった。
- 大学4年になっていきなり昇格。バイトリーダー的な仕事をゲットでき、週300ドルを獲得。
やはり上級生になると高額なバイトをゲットできるようになります。息子は、イベントを計画するようなお仕事だったようですが、詳しくは私は知りません。ほかには下級生に勉強を教えるTA(Teacher’s Assistant)バイトなどもあります。
4.大学が遠方だと交通費も高い
大学が自宅から車でさっと行けるロケーションなら、かかる費用は上記だけ。でも車で行けない距離だったり、休みの度に親が車で行くのは面倒だから飛行機で帰ってこいという我が家のような場合には、飛行機代もかかります。はい、もちろん自腹です。
息子の場合、フライト料金は、通常は往復で$350程度なのですが。サンクスギビング休暇とクリスマス休暇には価格が高騰して$800ほどになります。高いから帰らないという選択肢はないので、払いました。
そして大学4年になってからは、インフレの影響なのでしょうか、フライト料金が爆上りしてしまい、通常料金を見る機会すらなくなりました。
年間の帰省回数3回、4年間で1万ドル(約130万円)近くを使いました。
ちなみに、年度の最初と最後は荷物が多いので、車で行きました。自宅から片道6時間程度かかるのですが、渋滞するエリアが多く、7時間程度かかります。そのため、車で行ったら必ず宿泊するのが習慣となっていて、そこにも費用が掛かりました。
車で送迎したときの宿泊費は4年間で、$4,000(約52万円)ぐらいですね。
5. 4年間の収支!
これらをすべてまとめると、我が家では$174,000(約2,300万円)を大学の4年間に払ったことになります。
ちなみに、息子様が小さなころからコツコツと積み立ててきた目標額は10万ドル(1,300万円)でした。これはクリアしたのですが、想像以上に学費が高騰したこと、しかもクソ高い私大に進学したことなどで、まったくお呼びではないレベルで足りませんでした。
これから皆さんのお子様が大学へ進学される時が来たら、ぜひ参考にしてください。