私達日本人の多くは、生まれた時にお尻に蒙古斑(もうこはん)と呼ばれるアザがあります。これは、生まれてくるときに産道にぶつかったとか、お母さんや医者にひっぱたかれた、なんてものではなく、先天性の青あざです。
先天性なので、ついている子もいれば、ついていない子もいます。しかし蒙古斑の存在を知らないアメリカの医者の中には、蒙古斑を親の虐待だと疑う人もいるので注意が必要です!
目次
1.蒙古斑の原因
蒙古斑の原因は、真皮層のメラノサイトです。日本人は他の人種やほかのアジア人と比較して、真皮層のメラノサイトが多いのだそうです。このメラノサイトの数が、蒙古斑の有無や色の濃さと直接的な関係があります。
人種別の発生率をみると、
- アジア人 80%(このうちモンゴル人は95%)
- インド人とヨーロッパ人 10%未満
- ヒスパニック系 40-50%
- 黒人 非公表
となっています。
蒙古斑についての詳しい説明はこちらから
2.アメリカ人の医者は蒙古斑を知らない?
アメリカの医者にはヤブが多いと言っているわけではありません。しかし、多人種が生活しているアメリカでは、蒙古斑何それ?という医者も現実にたくさんいます。特にアジア人が少ない地域では、蒙古斑だと言っても「へ?」という医者が本当に存在するのです。
息子様の生後3か月健診に行った医者も、そんな蒙古斑を知らない医者でした。
息子を全裸にしてチェックしながら、お尻の尾てい骨あたりに残っている蒙古斑を見つけ、私と夫に一言、「これ、何?」と聞いたのです。
蒙古斑という名称を知りませんでいたので、私は、日本人はほぼ全員生まれた時にそこにあざがあり、私も生まれた時についていた、と説明しました。するとその医者は、
「あーそういえば、そんな話を以前に聞いたことがあったなぁ」みたいな感じで写真を撮影し、カルテに残しておきました。
ちなみに、蒙古斑は英語でMongolian Spotとか、Mongolian Blue Spotなどと呼ばれているそうです。もしもこれから出産する予定の人は、覚えておくと万が一の時に医者との無駄なトラブルを回避できるかもしれません。