アメリカの公衆トイレは、皆さんもご存じの通り、ドアの下に大きなスペースが開いています。それだけではありません。ドアの左右にも隙間があり、時には用を足しながらドアの外で待っている人と目が合ったりすることもあるほどです。
このトイレのドアの隙間、本当に必要なのでしょうか。どんな理由で大きな隙間があいているのでしょうか?気になったので調べてみました!
目次
1.理由1:視認性
トイレの扉の下に大きな空間が開いていたり、ドアの左右に隙間があるのは、実は外から中の様子をうかがい知ることができるようにするためです。もしも外から中の様子が全く見えなければ、中で人が倒れていても誰も気づきません。
それに、隙間がなければ、外から鍵を開けて中の人を引きずり出すにも時間がかかってしまいますよね。
最近では、中でドラッグやレイプなどよろしくない事や犯罪をしている人も多くいます。そうした輩を見つけて適切に対処することも、扉の下や左右に隙間があることで可能となっています。
2.理由2:空気の循環
アメリカの公衆トイレは、個室といっても扉の上下が大きく開放されていますし、扉の左右にも外が見える隙間があります。そのため、空気の循環がとても良いのです。
日本では、トイレの個室が密閉されていることが多く、中に入ると臭くて息ができない、なんて悲劇を経験することが少なからずあります。しかしアメリカは、とりあえず空気の循環は良いので、個室の中が臭くて死にそう、なんてことはほとんどありません。はい、タランティーノの映画に登場しそうな怖いトイレでも、空気は循環されています。
3.理由3:リーズナブル
トイレの扉をその場所のスペースにぴったり合わせて密閉しようとすると、設計や施工費用、まだ材料などでコストが多くかかります。しかし上にも下にも隙間があるなら、極端な話、少しぐらいサイズが違っていても問題なく設置できます。
4.理由4:掃除が楽
個室がいくつあっても、床の部分が壁などで仕切られていなければ、床掃除をするのは結構楽かもしれませんね。もちろん、掃除を楽にするためにトイレの扉の下に隙間を設けているわけではありませんが、そうしたことで結果的にお掃除はかなり楽になったようです。
5.近年では密閉トイレも増えている

近年では、ジェンダーレストイレのように、廊下や公共のエリアから見える場所にトイレが設置されているものが増えてきました。中にパニックボタン的なものが設置されていることが多く、扉は密閉されているものが多いです。確かに、多くの人が行きかう場所に設置されているトイレで扉が隙間だらけだと、使用中に外を歩くサラリーマンと目が合ったりして、本気で嫌ですよね。。