アメリカの大学は、世界で一番学費が高いと言われているほど高額です。世界一というのは、決して過言ではないと思います。庶民の我が家でも、子供1人を大学に入れて卒業させるまで、大学に支払う学費だけでも軽く$120K(1,800万円ぐらい)かかりました。
そんな金、払えません!という家庭はもちろんたくさんあります。その場合には、教育ローンという必殺技を使うことになるわけですが、教育ローンにもいろいろな種類があり、
- 子供自身が借りる公的ローン
- 子供の名義で借りて親が保証人となる民間ローン
- 親の名義で子供のために借りるローン
と3タイプがあります。
それぞれメリットとデメリットがあるので、借りる際にはよく考えなければいけません。
目次
1.子供自身が借りる公的ローン
学生自身が借りる公的ローンには、以下の特徴があります。
- 金利が最も低い
- 借りられる金額に制限がある →必要な費用を全額ローンでカバーできるとは限らない
- 学生自身に支払い義務が発生する
- ローン残額免除や返済免除などの公的制度の恩恵を受けられる
- 保証人が必要ない
- 経済的な苦境時には、支払いを一時的に猶予してもらえたりする
学生が利用できる公的ローンはこちらから
2.子供の名義で借りて親が保証人となる民間ローン
返済が長期になるローンの場合、できるだけ低金利で借りたほうが、毎月の返済額を低く抑えられます。しかし収入がゼロの学生に対して、担保も保証もなしで貸してくれるのは、公的なローンしかありません。公的なローンでカバーできない費用に関しては、親を保証人にすることで民間ローンから貸してもらうことが、2番目の選択肢となります。
- 親が保証人になることで、金利が少しだけ割引
- 返済義務は学生と親の両方にある
- 親が保証人になってくれないと借りられない
- 借入限度額はない(大学へ支払う金額は全額化してくれる)
- 借りる時に審査があり、信用度が低いと金利がさらに高くなるリスクがある
- 完済するまで保証人を解除できないローンが多い
子供が民間ローンを利用する際には、多くは親が保証人になることを求めます。しかし中には、親が保証人でなくても貸しますよという所はあります。ただしこの場合、金利の面ではやや高めなので覚悟しておきましょう。
3.親の名義で子供のために借りるローン
テメーの学費はテメーで出す、というイメージのあるアメリカですが、近年では高騰する学費を子供ではなく親が支払う世帯が増えています。我が家も、息子様の学費は全額を親が負担しました。
子供のために親が教育ローンを借りることは、可能です。Federal Parent PLUSローンという親向けの公的ローンもありますし、無理なら民間のローンを借りるという選択肢もあります。
しかしデメリットがあるので、借りる前にしっかり理解しておく必要がありますね。
- 借入限度額が設定されていないことが多く、必要な教育費用を全額借りられる
- 審査は親のクレジットスコアのみで判定される →金利が高くなる可能性がある
- クレジットスコアが低すぎる場合には、保証人を求められることがある
- 返済状況や遅延などはすべて親のクレジットリポートに行く
- 政府の返済免除制度で対象外になることが多い
- 借入に対して手数料が数パーセントかかる
誰が借りても返済が長くて大変な教育ローン。必要な学費を全額ローンで賄うなら、卒業後に返済がいくらになるかをシミュレーションすることを強くお勧めします。