海外生活が吉と出るか凶と出るか?心の変化を知れば楽になれるかも。

海外旅行と海外留学、海外駐在や海外移住は、海外に身を置くという点では共通していますが、どんな環境でどのぐらいの期間そこにいるのかは大きく異なります。期間限定なのか半永久そこで生活しなければいけないかによっても、心構えは大きく違いますよね。

今回は、片道切符でアメリカに来た人の心の変化を考えてみました。

  1. 環境が変わると誰でも不安定になる
  2. それでも人間は環境に適応できる
  3. まとめ

1.環境が変わると誰でも不安定になる

アメリカに来てから心配性になったとか、不安でたまらないという人は少なくありません。何もかもがバラ色で楽しくて仕方ない!という人もいると思いますが、そうでない人もたくさんいます。

その理由は、人間はもともと環境の変化を望む動物ではないからです。人間は未知な環境に置かれると、多かれ少なかれ不安を感じるものです。それが24時間毎日続くのですから、仕方ないと言えば仕方ないかもしれませんね。

私がアメリカに移住してきたのは夫との結婚が理由ですが、結婚した時にはアメリカに来る決意はできていました。そして、帰りたくても帰れない片道切符であることも承知してました。

だから、大げさな話ですが親の死に目に会えないことも覚悟して、納得して渡米しました。右も左も分からない環境でも、試行錯誤しながら頑張ってこれたのは、帰れないという思いがあったからかもしれません。

しかしそんな中でも、やはり言葉や文化の壁、そして人種の壁を感じて落ち込むことは少なからずありました。

皆そんなもんです。最初は、みんな同じです。

2.それでも人間は環境に適応できる

私がアメリカに来たばかりの頃、当時はインターネットも最低限しかなく、現在のように情報がネット上にあふれていたわけではありませんでした。そんな中で偶然目にしたサイトで、海外で暮らす人の心の変化が紹介されていました。その変化は、どういうわけか、今でも私の心の中に焼き付いていて、はっきりと覚えています。

アメリカ生活で心が葛藤している人に、参考にしていただけたら幸いです。

ステージ1:ハネムーン期

アメリカにやってきた人が最初に感じるのは、すべてがバラ色に見えて楽しい!というとてもポジティブな気持ちです。何もかもが新鮮で、家は広いし人はみんなフレンドリー、食事はボリュームたっぷりでアメリカ生活サイコー!なんて思う事でしょう。

はい、私もそうでした。バラ色にしか見えない生活がどのぐらい続くかは、人によって異なります。置かれている環境によっても変わります。日本人がたくさんいるエリアで、都会的な生活を存分に満喫でき、財力もあれば、このハネムーン期が長く続くかもしれませんね。しかし、日本人が誰もいないアメリカの田舎にやってきて、コンビニの一つもなく、あからさまな人種差別攻撃を受けるような場所だと、ハネムーン期は数日で終わってしまうこともあるでしょう。

ステージ2:イヤイヤ期

全てのものがバラ色に見えるハネムーン期が過ぎると、「普通のアメリカ」の「日常生活」が少しずつ見えてきます。これは、リゾラバで出会った相手が実は超絶ダサかったとか、結婚相手の嫌な部分が見えて耐えられない、なんて現象と似ているかもしれません。

医療がクソ高くて破産しないために病院に行けないとか、人が優しいのは表面上だけとか、車がなければどこにも行けず自宅という名の刑務所に入っているようだとか、日本食が買えない、あっても高いなど、色々あると思います。

この時期には、みな「日本はこうだった」「日本ならこうなのに」「ああ、日本へ帰りたいな」なんて気持ちになります。

私にも、もちろんこうした時期はありました。しかし、毎日がイヤイヤ期というわけではなく、嫌なことがあるとイヤイヤ期が顔を出し、「アメリカって本当サイテー!」となっていました。

ステージ3:順応期

人間、ずっと暗い洞窟の中から抜け出せないことはありません。嫌ながらも日々の生活を送っていれば、少しずつお友達ができたり、良いことがあったり、言葉や文化が理解できるようになり、「アメリカも悪くないかもな」と思える日が増えてきます。

これが順応期ですね。

順応期をいかに早く迎えるかは、自分がどれだけ外の世界と関わっているかによると思います。たくさんの人と関われば、悪い人もいるけれど良い人もいることを知り、楽しくて幸せな日が増えるのではないでしょうか。

ステージ4:そしてあなたもアメリカ人

良いこともあれば悪いこともある、それはどこに住んでいても同じです。アメリカには、日本では経験したことがない人種差別がありますし、言葉だって母国語ではない言語を話しているわけですから、ジレンマや屈辱的な経験もあるでしょう。でも、それは仕方ないことです。

だって、母国語じゃない外国語を話しているんですから!

アクセント上等、意味わからない上等。なんだって良いのです。アメリカ人だって、そんなに分かってませんって。私達よりも上手に立ち回れるのは、生まれた時からそういう環境にいるから。ただそれだけです。と思います。たぶんねww

3.まとめ

きっと知らない土地で暮らし始める人は、海外でなくてもこうした心の変化を経験するのかもしれません。何もかもが日本とは違うアメリカでは、想像をはるかに超えた事態も起こります。

それも含めて、アメリカ生活なのです。「生きてるだけで丸儲け」ではありませんけれど、嫌なことは「気にしない」。嬉しい時には「自分サイコー」。

アメリカへの移住を考えている人や、アメリカが嫌いでたまらないという人には、ぜひその先に明るい光もあるという事を知っていただきたいです。

海外だからこそ安心感が欲しい!生命保険の種類と加入方法

アメリカにも、生命保険はあります。結婚している人、そして子供がいる人にとっては、配偶者の万が一に備えて自分と子供を守るための生命保険、もしくは自分に万が一の時には家族を守るための生命保険にぜひ加入したいものです。アメリカには、どんな生命保険があって、どのように加入すれば良いのでしょうか?

目次

  1. 生命保険の種類
  2. 生命保険への加入方法
  3. こんな保険には気を付けよう
  4. 生命保険の選び方

1.生命保険の種類

アメリカの生命保険は、大きく分けると4種類あります。

Term Life(掛け捨ての生命保険)

Term Lifeとは、期間限定の掛け捨てタイプです。期間は10年とか15年、20年などがよくありますが、他の保険と比べるとリーズナブルな保険料で加入できるのが魅力です。掛け金は、年齢及び健康状態、受け取り保険金の額によって異なります。

掛け捨てタイプは、

  • 加入の期間が最初に決まっていて、後から変更できない
  • 毎月の保険料がリーズナブル
  • 掛け捨てなので、満期を迎えても手元には何も戻ってこない
  • 保険加入期間及び支払総額が決まっているので、最初に一括で払い込んでもOK
  • 子育て期間中だけなど、一時的にニーズが高まる時に便利

などの特徴があります。

誰におすすめ?

この保険は、生命保険に加入したいけれど掛け金が高いのは困るという人におすすめです。我が家でも、子供が生まれたことをきっかけに、夫と私とでTerm Lifeへ加入しました。20年で満期を迎えるTerm Lifeで、当時私も夫も30代でしたが、$150,000の保険が毎月20ドル程度、$100,000は毎月10ドル程度で加入できました。

子育て世代にも、Term Lifeはおすすめだと思います。子供が成人するまでは、世帯主が亡くなると家計は危機的な状況となってしまいます。仮に専業主婦の妻が亡くなっても、デイケアなどの負担が大きくなることで、経済的に困窮しそうです。そのため、子供が成人するまではしっかり保障したいという目的でTerm Lifeに加入する人は多いですね。

Whole Life(終身保険)

このタイプは終身保険で、一度加入すると年齢に関わらず、加入者が死亡する時点で満期を迎えるというタイプの保険です。掛け捨てタイプと比較すると、毎月のの保険料は割高ですが、貯蓄性があるという点が魅力です。

  • 加入期間は名義人が死亡するまでずっと続く(保険料を払い続けてもよし、途中でストップすることも可能)
  • 最後は必ず保険金を受け取ることができる
  • 毎月の保険料は割高
  • 解約すると、部分的に返金してもらえる
  • 一定期間以上保険料を納めると、払い込みを辞めても保障が一定期間は続く
  • 家族に必ず何か残したい人におすすめ

という特徴があります。

我が家では、Whole Lifeにも加入しています。正直、加入した当時には生命保険の種類や違いをよく知らず、保険の人にすすめられるまま加入してしまいました。やはりTerm Lifeと比較すると保険料は割高で、夫の場合には$150,000の受取金で毎月の保険料は70ドル程度です。

Whole Lifeは貯蓄性があり、途中で解約しても部分的に返金してもらうことができます。我が家の場合、年に1回ステートメントが送られてきて、払い込み70ドル分の使用用途が詳細に記載されています。70ドル分のうち、返金対象となるのは約20ドル程度で、残りの50ドル分は、生命保険に加入している手数料や安心料ということで、解約しても返金はされません。

Universal Life

ユニバーサル保険というのは、もともとアメリカで考案された生命保険のタイプで、基本的にはWHOLE LIFEタイプと同じです。保険によっては、Universal Whole Lifeという商品になっていることもあります。万が一の時には安心できる保険料を受け取れるだけでなく、毎月の保険料から少額が貯蓄に回されているため、貯蓄性があるという点が、ユニバーサル保険の大きな特徴です。

ユニバーサル保険と終身保険の大きな違いは、毎月の保険料のうち、どのぐらいを保険保障に回すか、そしてどのぐらいを貯蓄に回すかという点を、自由に決められるという点です。全てのユニバーサル保険が加入者にカスタマイズさせてくれるのかは不明ですが、毎月の保険金出費を抑えながら、安心感と貯蓄のどちらもしたいという人におすすめの保険商品です。

ちなみに我が家が加入しているのは、ステートメントをチェックした所、Universal Whole Lifeというタイプでした。私達が自由に貯蓄がいくら、と決めたわけではありませんが、終身型、そして保険という安心感と貯蓄の両方のメリットがある保険商品ということですね。

Variable Life

アメリカの保険には、一般的ではありませんが、変額年金というものがあります。これはユニバーサル保険の一種で、払い込んだ保険の運用を、いろいろなファンドに投資することによって積極的に増やそうという保険です。充実した選択肢の中から自由にファンドを選び、保険加入者が投資のような感覚で生命保険を組み立てられるという点が、大きな魅力なのでしょう。

ただし、運用がうまくいかない場合には、加入した時の満額受け取り保険金が低くなってしまうリスクがあります。残された家族への安心感という意味では、あまり理想的ではないかもしれません。

2.生命保険への加入方法

アメリカで生命保険に加入する方法は、とても簡単です。たくさんの保険会社が多種多様な保険商品をネットで販売しているので、自分で見つけて見積もりを取ることができます。

見積もりを取る際に注意したい事は、生命保険の掛け金は、加入者の年齢だけによって決まるわけではないという点です。加入に当たっては、Risk Assessmentなる健康診断を行い、保険会社が低リスクと判断した人ほど、保険料は安くなります。

この健康診断は、以前では保険会社が看護師を派遣してくれて、自宅で血圧をチェックしたり、採血をしたほか、体重や健康状態などを総合的に判断していました。私が生命保険に加入した時にも、看護師が自宅にやってきました。

近年でも、もしかしたらそういうプロセスはまだあるのかもしれません。しかし近年増えているのは、数か月以内の健康診断の記録を保険会社へ送るという方法です。具体的にどんな項目をチェックしなければいけないかという点は、保険会社から指定されますが、体重や既往症、そして高血圧や糖尿病などのリスクがないかをチェックするという点では、以前と判定基準はそれほど大きく変わっていないのだと思います。

ちなみに、健康状態によっては、保険会社から加入拒否されることもあります。例えば、体重が一定以上の人だと、ハイリスクとみなされて、いくら健康でも加入拒否されます。この場合、健康であることを証明して保険会社を説得できれば、加入させてもらうことは可能ですが、保険料はかなり高めになることが多いです。

糖尿病や高血圧、高脂血症などを持っている人もまた、ハイリスクとみなされることが多いです。

実は私の夫も、30代の時には生命保険に問題なく加入できました。しかしアラフィフになると、やはり体重がヘビー級になってしまい、健康だったのですが、別途加入しようと思った保険会社からは、加入拒否されてしまいました。

健康保険に加入するなら若いうちが良いというのは、そういう理由があるのかもしれませんね。

3.こんな保険には気を付けよう

生命保険と謡われている商品の中には、Accidental Life Insuranceなるものがあります。アクシデント保険とか、事故保険なんて呼ばれているかもしれません。

この保険も、確かに生命保険であることは変わりません。しかし、死亡理由がアクシデント、つまり事故でなければ保険金が下りる対象にならないという点が大きな特徴です。交通事故などの事故なら、保険は満額がおりますが、病気で亡くなった場合には、対象外となってしまいます。

アクシデント保険は、掛け捨て保険が多く、保険料は比較的リーズナブルです。車社会のアメリカなので、毎日マイカーで長距離を通勤する人や、自動車の運転をすることが多い人等、ガテン系の仕事をする人は、加入することで大きな安心感を得られるかもしれませんね。

4.生命保険の選び方

アメリカの生命保険は、保険商品ごとに毎月の保険料が大きく異なります。そのため、加入する際には、複数の商品を比較検討することをおすすめします。

保険金はいくらが目安?

保険金の金額が大きくなると、当然ですが毎月の保険料は高くなります。どのぐらいの保険金にするのが目安なのか、分からないという人は多いかもしれません。保険アドバイザーの話によると、目安は世帯の収入の5倍なのだそうです。つまり、年収が5万ドルの世帯なら、保険金の目安は$250,000ということになりますね。

ただし、アメリカの生命保険は、万が一の時に自宅のMortgage(住宅ローン)を完済できる金額を目安にすることも多いです。アメリカの住宅ローンには、世帯主がなくなった時にローン残債がゼロになるという保険はないため、多くの人はその安心感を生命保険でカバーしています。

そう考えると、年収が5万ドルの家庭の場合、生命保険の目安は$250,000ですが、住宅ローンの残債が$400,000残っているなら、保険金は払い込み料と相談しながら$400,000にできるだけ近い金額にするのが賢明かもしれません。

保険料がディスカウント?

アメリカの金融機関では、銀行口座やローン商品、また保険商品を同じところで契約すると、マルチディスカウントとして保険料がディスカウントされるシステムがあります。全ての金融機関ではありませんが、マルチディスカウントの可能性も視野に入れた上で、生命保険をどこで契約するかを比較しましょう。

ただし、ディスカウントしてもらえるのは、生命保険ではなく、自動車保険となることが多いです。我が家でも、同じ金融機関に銀行口座を持ち、住宅ローンや自動車ローンを持ち、自宅のProperty Insuranceや自動車保険など、複数の商品を契約しています。そのため、自動車保険の料金は、本来の半額以下の金額で契約させてもらっています。

保険が高いアメリカにおいては、こうしたディスカウントでも家計にとっては大きなメリットだと思います。

アメリカで縮毛矯正!安く満足する方法とは?

私は子供のころから癖毛で悩んでおり、学生の頃からなけなしのお小遣いをつぎ込んでは、ストレートパーマをかけていました。そして、時代の流れとともに縮毛矯正が登場すると、金額がさらにパワーアップしましたが、そちらに全力投球してました。

アメリカにも、縮毛矯正なる施術はあります。しかし、アメリカ人美容師のスキルレベルが残念ながら高くはなく、お値段もかなり高めです。日本人の私たちにとっては、決して満足度の高い縮毛矯正体験ができるわけではありません。そんな私が、これまでいろいろ挑戦した中で、最高だったと思う商品をご紹介します!

※私はSweet Professionalの販売員ではありません。

(2024年5月更新)私は10年近くこのアイテムを使っていますが、年々、取り扱う店が激減して、レアアイテムと化しています。以前は公式サイトで購入できたものの、できなくなって販売場所がAmazonとなり、それもなくなって業者でなければ購入できないようです。たまにWalmartのオンラインで出現したりするので、定期的に探しながら見つけたら即買いすることをおすすめします。

目次

  1. アメリカの縮毛矯正はDIY
  2. First Shampooの使い方
  3. 実際に使ってみたメリットとデメリット
  4. 最後に

1.アメリカの縮毛矯正はDIY

アメリカの美容室は、日本人が多い地域なら、きっと日本でも美容師として働いていた人がいる事でしょう。しかし、アメリカ全土に日本人の美容師がいてくれるわけではありません。私はアメリカに来てから美容室に満足した経験がほとんどなく、いつも「あきらめ」と「妥協」でした。

日本人の髪質は欧米人と比べると、「1本が太く、量も多い、だけど強度が弱い」という特徴があるのだそうです。そのため、黒人向けの縮毛矯正をすると、日本人の髪はケミカルに耐えられず、ちぎれてしまうこともあるのだとか。

お洒落な髪形になろうと思って美容院へ行くのに、髪がちぎれたなんて悲劇を経験するのは絶対に嫌ですよね。だからこそ、私が日本人美容師さんから紹介してもらったDIYの縮毛矯正方法を皆さんとシェアしたいと思います!

おすすめ一択!Sweet Professional

私のおすすめ商品は、箱に入ったRelaxerとは何レベルも仕上がりが違う、Sweet Professionalという商品です。これは業務医用スペックなのですが、それほど難しくないので素人でも使えます。

初代Sweet Straight System

2.First Shampooの使い方

使い方は、とっても簡単です。First Shampooはシャンプーで、お風呂の中で素手で使えます。

STEP1:まずは普段使っているシャンプーで髪表面の汚れを落とす。

このステップは、とても大切です。理想的なのはディープクリーニングができるタイプのシャンプーなのですが、なければ普段使っているシャンプーでもOKです。しっかりシャンプーをしたらすすいで、タオルドライをしてください。この後でFirst Shampooを使うので、液だれしないように、かなりしっかり目にタオルドライするのがコツです。

STEP2:First Smapooをオン

タオルドライしたら、First Shampooを付けていきます。タオルドライして、ほぼ乾いたような髪にこのシャンプーを乗せますが、頭皮ではなく髪にまんべんなく乗せることを意識するのがポイントです。

しっかり髪全体に伸ばしたら、シャンプー液が垂れて目に入らないように、シャワーキャップをオンにします。そのまま20分以上放置してください!

STEP3:しっかりすすいでコンディショナー

20分が経過したら、First Shampooをそのまま洗い流します。しっかり洗い流しましょう。髪が結構キシキシした感じになるので、ここでコンディショナーもしくは髪のトリートメントをすることをおすすめします。

私がオススメするのは、同じくSweet ProfessionalからラインナップされているTouch of Silkという商品です。これは、sweet straight systemのNo.3 のボトルなのですが、現在は少しテクスチャーが変わったThe First Conditionerが代替品となっています。

STEP4: ここからが本番。ドライヤーとアイロンのダブル攻撃

First Shampooは、アイロンの高熱によって、髪がストレートになるというメカニズムになっています。そのため、コンディショナーを終えてお風呂から出てきたら、ここからが真剣勝負の本番だと心得ましょう!

しっかりタオルドライした上で、普段使っているヘアドライヤーでざっくりと髪をブロードライします。この後すぐにアイロンを使うので、お洒落なヘアスタイルに整える必要はありませんし、ムースやスプレーなどは使わず、ただドライヤーで乾かしてください。

80%~100%ぐらい乾いたら、いよいよヘアアイロンの登場です。

アイロンは、同じ個所を最低5回から7回ぐらいリピートします。アイロンの熱が、髪をストレートな状態にロックインしてくれるので、しっかり当てたほうが、満足度の高い仕上がりになります。

アイロンはプロ用がマスト

アイロンを使う際には、業務用のアイロンがマストです。その理由は、業務用のアイロンでなければ、高温に対応できないからです。私が以前持っていたアイロンは、確か日本で購入してきたパナソニック製だったのですが、最高温度が十分な高さではありませんでした。髪へのダメージという点では優秀なのですが、First Shampooの仕上げには熱さが足りなかったのです。

アマゾンなら、業務用アイロンも、リーズナブルに購入できます。ちなみに、美容師さんがすすめてくれたのは、CHIブランドのアイロン。私が持っているのはBaBylissProブランドです。どちらも、使いやすくて便利ですよ!アイロン選びの目安としては、450℉以上に対応しているかどうか、です。

Fiest Shampooの使い方

初代Sweet Straight Syetemはどう違う?

First Shampooは、第3世代の商品です。その初期モデルとなっているのがSweet Straight Systemで、これは3本ボトルのセットとなっています。

  • No.1 ディープクリーニングできるシャンプー
  • No.2 First Shampoo
  • No.3 Touch of Silk

がセットです。私は現在ではFirst Shampooを使っていますが、最初はこの3本セットを使っていました。使用した感想は、

  • No.1のシャンプーは、髪表面の油やシリコンも徹底的に落としてくれる。
  • No.2のニオイはFirst Shampooよりもキツメ
  • Touch of Silkはカサカサの髪が一回の使用でサラサラになる。天使の輪もゲット。

ちなみに、このセットならAmazonでも購入できますが、人気商品なので売り切れていることが多いです。

3.実際に使ってみたメリットとデメリット

私は、このFirst Shampooを美容師さんに紹介してもらってから、既に4年以上使い続けています。愛用する中で、気づいたメリットとデメリットをご紹介しますね。

メリット

  • 初期購入は100ドル以上と高いけれど、1回購入すると隔月で施術しても2年は使える
  • 自宅でできるし、自分の好きなタイミングで使える
  • 待機時間は20分だけ。美容室によくある待ち時間は一切なし。
  • 針金のようなピーンとしたストレートではなく、自然なストレートヘアになる
  • 翌日には普段のシャンプーをしてもOK
  • 持ちは2ヶ月から3ヶ月ぐらい

デメリット

  • 最初に購入するボトルが100ドル超で、少しお高い
  • 高温使用ができるアイロンがなければ、それも購入しなければいけない
  • 後頭部にアツアツのアイロンを当てる時に、うっかり触ってしまうと熱い
  • お風呂の中で20分待っている時間が暇
  • ブリーチ成分が入っているので、髪のトーンは若干明るくなる
Sweet Straight System をチェックする

4.最後に

アメリカの美容院でも、Sweet Professionalを採用している美容院はあるそうです。しかし、お値段はどこも高額で、ショートヘアでも200ドル超が一般的です。それなら、100ドル超でも自身でボトルを購入して、DIYでしたほうが、長期的には満足度はずっと高いと思います。

最後にもう一度言いますが、わたしはSweet Professhionalの販売員ではありません。でもこの商品は、ぜひ日本の美容院でも取り入れてほしいと思うほど、癖毛の私にとっては救世主のような商品です!

アメリカのスーパーで注意したい「量り売り」lb当たりの価格って何?

日本のスーパーでも、たまに量り売りのお店はあります。しかし、大きなスーパーではそう言ったショップは少なく、1袋当たりいくらとか、1個もしくは1本当たりいくらという価格設定になっています。アメリカでも、そういう販売方法はもちろんあります。しかし、フルーツや野菜などの生鮮品では、大型のスーパーでも「量り売り」のシステムを採用している所が少なくありません。

目次

  1. 量り売りとは?
  2. LBって何?
  3. 量り売りの生鮮品は、どうやって買えばよい?
  4. 量り売りの注意点

1.量り売りとは?

量り売りとは、lb(パウンド)当たりの単価が決められていて、どのぐらいの重さがあるかによって購入価格が変わるというシステムです。アメリカのスーパーでは、キャベツや白菜、スイカなどのように、比較的重さがある野菜に多く採用されています。

ちなみに、lbは日本ではポンドを発音しますが、アメリカではパウンド(Pound)と言います。

1lb=453.59237g

のコトですが、ザックリと2kgで1lbと覚えているだけでも、普段の生活の中では役立つと思います。

kgとlbの換算はこちらから

アメリカでは、他にも日本とは違う単位がたくさんあります。例えば、重さの単位ならパウンドの他にOz(オンス)もありますし、長さならメートルじゃなくてFootとかYard(ヤード)、Mile(マイル)なんかもありますよね。

アメリカに行ったら全部覚えたほうが良いの?と不安になる人はいるかもしれません。でも大丈夫。それがどのぐらいの単位だってザックリした概念を持っているだけでも困りません。正直、私は1オンスがどのぐらいなのか知りませんけれど、生活の中で困ったことはありません。それに、アメリカ人でも知らない人は結構いるらしく、「分からない!」「私も知らん!」ということは、わりと普通です。

2.lb(パウンド)って何?

日本では、グラム(g)とかキログラム(lg)のメトリックを使うので、パウントを使う習慣はありません。世界各国を見ると、ほとんどの国では日本と同じグラムやキログラムを使います。そして、パウンドを使っているのは、実は世界にアメリカを含めて3国しかありません!それは、アジア圏にあるミャンマーと、アフリカのリベリアです。

このうち、ミャンマーとリベリアでは、キログラムのメトリックスを使う方向へと進んでいて、近い将来にはただアメリカだけがヤード・ポンド法に分類されるlb(パウンド)を使うことになりそうです。

ちなみに、アメリカのパウンドは、生鮮品の重さだけでなく、私達の体重にも使われています。何キロだと絶好調、何キロだとマズいかなと目安にしていた私にとっては、アメリカの体重計の表示にイマイチ危機感を持てず、築いた時にはなんと痩せていた時よりもプラウ15キロを達成していました。。。。あぁ絶句。

3.量り売りの生鮮品は、どうやって買えばよい?

スーパーの生鮮食品売り場には、1袋当たりいくらという価格設定になっている商品もあれば、1lbあたりいくらという商品もありますし、また1本いくらという設定のものもあります。予算内にしっかり納めたい時には、この販売単位を良くチェックした上で購入してください。

lb当たりいくらという量り売りの商品は、例えば「$2.99/lb」のような表示がついています。これは、1パウンド当たり2.99ドルということで、2パウンド分を購入すれば、支払う料金は5.98ドルということになります。

この量り売り、どこで重さを測ればよいのか迷ってしまう人がいるかもしれません。スーパーによって、生鮮売り場の所に秤が置かれている所もあれば、全く見当たらない店もあります。もしも、しっかり重さを測って買いたいひとは、秤のある店に行って購入するのが良いですが、私が知る限り、わざわざ図って買っている人は、見たことがありません。みなさん、悪くなる前に食べ切れる分だけを、目分量で購入してますね。

売り場に秤がない場合でも、売り場に置かれている秤で測った場合でも、最終的にはレジで支払いをする時に、もう一度測ることになります。

前回ご紹介したスーパーのセルフチェックで量り売りの生鮮品を購入する際には、野菜にくっついているバーコードをスキャンしたら、スクリーンに「商品をガラス台の上においてください」というメッセージが表示されます。そして指示通りに置くと、重さが計算されて、実際に支払う料金が出ます。

4.量り売りの注意点

量り売りで注意したい点は、パウンド当たりいくらという価格設定になっているものもあれば、1個いくらという設定ん会っているものもあるという点ですね。レジに行く前に明確にする必要はないわけですが、「これ1個いくらなんだろう?」と知りたい時には、欲商品の前の値段票をチェックすることをおすすめします。

私がよくやってしまいやすい失敗には、1本いくらだと思って購入した野菜が実はパウンド売りしているもので、予想以上に高くついてしまったということがあります。

先日は、アメリカでは珍しい、日本の梨(Asian Pear)を見つけました。とても嬉しくて「高くなければ買おうかな」と値段をチェックしたら、$2.19との表示が。きっと1個$2.19なのだろうと思ってセルフレジに行ったところ、スキャンした後に「商品をガラス台においてください」との表示が。

つまり、そうです。量り売りだったのです!意外と重量のある梨は、2個で4ドル近く払う羽目になりました。1個2ドルって、私的にはとても高いと思うのですが、皆さんはどうでしょう?

高すぎる大学費用!安くする方法とは?

世界中を見ても、アメリカほど大学の学費が高額な国はありません。高額な私立大学になると、年間の学費が8万ドルを超えるところもあり、4年間通うと、ちょっとした家が1軒建つと言っても過言ではありません。

しかしアメリカには、学費がとてもリーズナブルな、良心的な大学もあります。

目次

  1. 学費が安い州立大学はココ
  2. 学費を安くすることはできる?
  3. 高い学費はどうやって払えばよい?

1.学費が安い大学はココ

既にアメリカで暮らしている人なら、住んでいる州の州立大学をチェックすることから始めると良いでしょう。私立大学よりも学費がリーズナブルな大学が多いですし、中には州内で暮らす生徒には学費を優遇する制度があったりします。

州立大学の場合(IN-State)

大学名ロケーション学費
Bridgewater State Universityマサチューセッツ州$910
Framingham State Universityマサチューセッツ州$970
University of North Carolina at Pembrokeノースカロライナ州$1,000
Elizabeth City State Universityノースカロライナ州$1,000
Dine Collegeアリゾナ州$1,320
Gulf Coast State Collegeフロリダ州$1,750
CollegeCalcより

州立大学では、その州で暮らす生徒が対象となるIn State Tuition の方が、州外からやってくるOut of State Tuitionよりも、圧倒的に安くなります。In State Tuition の対象になるかどうかは、各州によって居住年数などの条件があり、1年その州で暮らせばOKという州もあれば、過去3年暮らせばOKという州もあります。

年間の学費が$1,000程度と驚愕的なレベルでリーズナブルな大学が多いのは、主にマサチューセッツ州ノースカロライナ州です。

このIn State Tuitionは、残念ながら日本からの留学生には適用となりません。もしも州立大学を留学先として選ぶなら、学費はOut of Tuitionの金額を参考にすると良いでしょう。

州立の場合(Out of State)

大学名ロケーション学費
Minot State Universityノースダコタ州$6,810
Alcom State Universityミズーリ州$6,888
Central State Universityオハイオ州$8,096
University of Texas of the Permian Basinテキサス州$8,274
Southwest Minnesota State Universityミネソタ州$8,338

州立大学の中には、州内も州外も学費は一律となっている良心的な大学もあります。その場合には、Out of Stateの学生でもリーズナブルな学費で通えそうです。

私立大学の場合

大学名ロケーション学費
Brigham Young Universityユタ州$6,120
Stillman Collegeアラバマ州$11,025
National Louis Universityイリノイ州$11,325
Tougaloo Collegeミズーリ州$11,398
Wilmington Universityデラウェア州$11,750
Willey Collegeテキサス州$12,500

どこに住んでいようと、州内と州外、そして留学生でも学費に大きな差がないのは、私立大学です。その中でも特に、ユタ州にあるBrigham Young Universityは学費が安いことで人気があります。またこの大学は、モルモン教徒が多く入学する大学としても知られています。日本からの留学生も比較的おおいので、リーズナブルにアメリカ留学したい人にとっては、ぜひ検討したい大学と言えるでしょう。

2.学費を安くすることはできる?

アメリカの大学は、全般的に高額です。自宅のすぐそばにリーズナブルな学費で学びたい専攻のある大学が運よくあればよいのですが、必ずしもそういうわけにはいきません。学びたいことで大学を選んだら、びっくりするほど学費が高くなってしまうということの方が多いのではないでしょうか。

そんな高額すぎるアメリカの大学費用は、いくつかの方法で安くすることができます。

Financial Aid( ファイナンシャルエイド)

アメリカの大学に通うほとんどの生徒は、このファイナンシャルエイド制度を利用しています。これは、親の収入に応じて学費がディスカウントされるという制度で、世帯収入が多い親を持つ生徒ほど、支払うべき学費は高くなります。

学費の事情についてはこちらから

Scholarship(スカラーシップ:奨学金)

これは、秀でた成績優秀者に提供されるもので、基本的には貸与ではなく賞与です。日本の大学で奨学金というと、一般的には貸与で、卒業後には返済義務が生じますよね。しかしアメリカの奨学金は賞与なので、返済の義務はありません。ちなみに返済が必要なものはローンと呼ばれていて、区別しやすくなっています。

奨学金は一般的に、提供する機関から大学へ直接支払われます。そのため、生徒の口座に振り込まれることはありません。

Grant(グラント)

返済不要な賞与タイプの奨学金とよく似ていますが、Grantは、生徒が直接現金で受け取れるタイプの奨学金です。学費のために使うことは義務付けられていますが、授業料(Tuition)に使わなければいけないというルールはなく、寮費や教科書代などに充ててもOKです。

3.高い学費はどうやって払えばよい?

アメリカでの大学費用を支払う方法は、いくつかの選択肢があります。

公的な教育ローンを活用する

まず最初に検討したいのは、Subsidized Loanと呼ばれる公的機関からの教育ローンです。大学院は対象外となりますが、年次によって年間$3,500~$7,500を借り入れることができます。

借り入れ額の上限
大学1年目$5,500/y
大学2年目$6,500/y
大学3年目$7,500/y
大学4年目$7,500/y

Subsidized Loanのメリットは、

  • 民間のローン商品よりも低金利で借りられる
  • 返済方法を選べる
  • 10年間遅延なく返済することで、その後の返済が免除になる可能性アリ
  • 世帯収入に関係なく借りられる(大学経由で申請するため)

です。

民間の教育ローンを借りる

公的な教育ローンだけでは、十分に学費を賄えない場合には、民間の金融機関から提供されている教育ローンを利用することもできます。この場合、親が保証人となれば、低金利で借りられますが、保証人を付けなくても借りることは可能です。ただしその場合には、金利の面で割高となってしまうため、注意しなければいけません。

多くの教育ローンでは、学費や寮費など卒業に必要なコストを100%カバーしています。そのため、あちこちから複数の教育ローンを利用しなければいけない人は少なく、一つのローンでまとまった資金を借りるのが一般的です。

ただし、まとまった金額を借り入れると、低金利の教育ローンでも返済は大変です。借りる際には、返済計画も考え、できるだけ低金利で借りられるローン商品を選ぶことをおすすめします。

親が家を担保にして学費を工面

アメリカでは、所有している家を担保にお金を借りるHome Equity Loanという借り方も多いです。自宅を所有している人だけが利用できる借り方ですが、子供本人に多額のローンを負わせる必要がないという点で人気があります。

また近年では、親が自宅のローンをリファイナンスすることで学費分を捻出するという支払い方法も増えています。自宅の価値が、住宅ローンの残高よりも高ければ、その差額を上限としてリファイナンスの際に現金を引き出すことができます。

アメリカの大学費用事情!人によって学費は違うシビアな世界!

アメリカの大学は、学費が世界1高いと言われています。CollegeBoardの調査によると、アメリカの州立大学では、年間にかかる平均の学費は$22,000(約220万円)とも言われていて、その上昇は現在でも右肩上がりに続いています。

アイビーリーグのような私立名門大学となると、年間にかかる学費は、なんと$70,000~$80,000。日本円にすると、年間で1000万円近くの学費を、4年間も払わなければいけないことになります。

このアメリカの大学にかかる学費は、さまざまな点で日本と大きく異なります。

目次

  1. アメリカの学費は大学によって異なる
  2. 同じ大学でも世帯によって学費は違う?
  3. FAFSAとは?
    • FAFSAに影響を与える要素とは?
  4. 我が家のContributionはいくら?
  5. EFC=支払う学費?
    • Student LoanやWork Studyが加算
  6. EFCが考慮されないケースもある
  7. FAFSAは毎年。学費も毎年変わる!
  8. FAFSAをファイルするメリットとデメリット
  9. EFCケーススタディ

1.アメリカの学費は大学によって異なる

アメリカの大学は、それぞれ学費は異なります。これは、日本でも同じですね。同じ学部を専攻しても、学費が高い大学もあれば、リーズナブルな大学もあり、それぞれの世帯の懐事情によって、払える大学を選ぶわけです。

これは、アメリカの大学でも同じです。一般的には、州立大学は私立大学よりも学費がリーズナブルだと言われていますが、州立大学なら絶対に安い、なんてことはありません。年間にかかる学費が1万ドル以下のリーズナブルな大学がある一方で、州立なのに年間の学費が3万ドルという大学もあります。

私立は、全般的に学費は高くなります。奨学金などを一切含まない学費だけを見ると、年間の学費が7万ドルという大学も珍しくありませんし、平均すると約4万ドルぐらいになります。これ、4年間にかかる学費ではありません。1年間にかかる学費です。

アメリカの大学は、基本的に全寮制です。しかし、自宅がすぐそばにあり、通学したいと希望すれば、2年目からは通学が認められるケースが少なくありません。学費の計算には、Tuitionと呼ばれる授業料に加え、Room&Boardと呼ばれる寮費と食費などがあります。ザックリとした平均をまとめると、

コミュニティカレッジ州立(In-State)州立(Out of State)私立大
Tuition$3,500$10,000$26,000$36,000
Room&Boardなし$12,000$12,000$13,000
年間の合計$3,500$22,000$38,000$49,000

となります。

コミュニティカレッジは、2年制の大学で、社会人の受け入れもしています。基本的に寮はなく、自宅から通学するのが一般的です。

州立大学においては、自宅が州内にあるのか州外にあるかによって、学費が大きく変わります。学費を少しでも安く抑えたい場合には、州内にある州立大学を見つけるのが得策です。

私立大学の場合には、州内や州外という要素は、学費においては関係ありません。自宅がすぐそばにある場合には、2年目から通学することによって寮費を節約することは可能ですが、それでも授業料が高いため、全体にかかる学費は高くなります。

2. 同じ大学でも世帯ごとに学費が違う?

アメリカの大学には、日本と異なる大きな特徴があります。それは、同じ大学でも、支払う学費は世帯ごとに大きく違うという点です。

アメリカには、貸与ではなく賞与タイプ(返済不要)な奨学金があります。奨学金を全く利用せずに、年間数万ドルの学費を払う富裕層も、もちろんいますが、庶民を自負する世帯の大半は、奨学金の対象となります。そのため、高額な学費を全額まるまる払う世帯は、それほど多くありません。

実際に学費がいくらになるかという点については、大学から合格通知を受け取る際に、Finaicial Aid Packageとして通知されます。これが、初年度の自己負担分となります。Financial Aid Packageは世帯の収入によって計算されるため、同じ大学に通う生徒でも、学費を年間1万ドル払う生徒もいれば、8万ドル払っているという生徒もいますし、貧困世帯になると学費は年間500ドル、というケースもあります。

実際に自分がいくらのFinancial Aidをもらえるかという点については、毎年10月1日~始まるFAFSAという手続きをすることで、州立大学の場合にはおおよその学費の目安が分かります。

3.FAFSAとは?

FAFSAとは、アメリカに存在する州立・私立の大学すべてが利用しているファイナンシャルエイド制度のことで、US Department of Educationが管理しています。

Free Application for Federal Student Aidを略しています。アメリカ国民を対象とした公的な制度なので、日本からの留学生は、残念ながら対象にはならない可能性が高いですね。

アメリカにある州立および私立の大学で、奨学金制度を利用する際には、かならずFAFSAを事前にファイルしておかなければいけません。この手続きはすべてオンラインで行うのが特徴で、主に世帯の収入や資産についての質問をされます。20分ぐらいに及ぶ質問を終えて情報を送信すると、FAFSA独自の計算に基づいて、EFCという世帯負担額が計算されます。

EFCとは、大学の費用で親が負担してくださいね、という自己負担分のことですね。必ずしも、どの大学でもEFC通りというわけではありませんが、大学ごとに「それなりに」参考にはしてくれるようですね。

FAFSAの記入方法についてはこちらから

FAFSAに影響を与える要素とは?

  • 家族構成(子供が何人いるか)
  • 同時期に大学生となる子供は何人いるか
  • 世帯の収入
  • 住居形態(賃貸か所有か)
  • 住宅ローンの有無
  • 預貯金の額
  • その他の収入
  • 過去に低所得世帯として公的な制度を利用したことがあるか

などがあります。都市伝説では、FAFSAをできるだけ少なくするために、預貯金を親族名義に移し、仕事も止めて無職になる人もいる、なんて話がありますが、実際にそこまでしている人は見たことも聞いたこともありません。それに、FAFSAは毎年ランダムもしくは疑わしい人を調査しており、調査が入ると国税局などと連携して預貯金や収入などが調べられます。そして、虚偽の申請、または悪質なケースと認定されると、その世帯ではFAFSAを利用できなくなってしまいます。

4.我が家のContributionはいくら?

FAFSAをファイルすると、その場でEFCが計算されます。預貯金が多い世帯や、高収入の世帯では、金額が上がるごとにEFCは急激に上昇していきます。

世帯の年間所得EFC
-$35,000$1,871
-$40,000$2,733
-$50,000$4,004
-$60,000$6,015
-$70,000$8,708
-$80,000$12,202
-$90,000$15,697
-$100,000$18,731
-$110,000$21,756
-$150,000$33,967
-$200,000$49,598

表を見ていただくと分かりますが、低所得世帯は、学費もリーズナブルな設定となっています。しかし所得が上がれば上がるほど、学費がどんどん高くなり、年収10万ドル(約1100万円)を超えるあたりからは、驚くほど急カーブで上昇していきます。

自身のEFCを計算したい人はこちらから

5.EFC=支払う学費?

FAFSAを使ってEFCを計算しても、残念ながらそれが各世帯が負担することになる学費というわけではありません。

Student LoanやWork Studyが加算

大学から送られてくる学費の詳細な計算を見ると、多くの人はびっくりします。なぜなら、EFCの上に、更にStudent LoanやWork Studyなどの項目が加算されていて、自分たちが考えていた 学費より、約1万ドル程度多くなっていることが多いからです。

Student Loanとは?

Student Loanとは、親が負担する学費とは別に、生徒自身が教育ローンを組みましょうという金額です。大学によって差はありますが、年間当たり4000ドル~5,000ドル程度に設定されていることが多いですね。

この金額は、もしも生徒が教育ローンを申請したら、きっとこのぐらいの金額は認められるでしょうという目安です。Subsidized Loanと呼ばれる公的なローンを利用しても良いですし、民間のローンを利用してもOK。ローンを利用しないという選択をしても問題ありません。

もしも、ローンを利用しないという選択をしたら、このStudent Loanの金額は、そのまま世帯の負担となります。

Work Studyとは?

Work Studyとは、生徒が在学中にキャンパス内でアルバイトをして稼げるであろう金額です。こちらも大学によって多少の誤差はありますが、年間で4000ドル~5000ドル程度が見込まれていることが多いですね。

ただし、Work Studyをするから学費を安くしてもらえるというわけではありません。キャンパスで学生がアルバイトをしても、そのアルバイト代は学生へ直接支払われます。もしも学費に充てるなら、個人的にやってくださいね、という意味です。

また、キャンパス内のアルバイトは、確かにいろいろなお仕事があります。しかし、必ずしもアルバイトできるわけではありませんし、世帯の収入によっては、働きたいけれど働けないという状況にもなりかねません。

6.EFCが考慮されないケースもある

毎年10月にFAFSAをファイルし、ザックリとしたEFCを計算したからと言って、安心してはいけません。大学の多くは、EFCを考慮した学費計算をしてくれますが、必ずしもそうとは限りません。

世帯のEFCが2万ドルなのに、学校からの請求を見たら学費が4万ドルだった!なんてことも珍しくありません。

その背景には、アメリカの教育機関はビジネスである、というシビアな現実があります。

アメリカの大学へ願書を出した場合、大学にとっては「喉から手が出るほど欲しい生徒」がいる一方で「入学は認めたけれど、来ても来なくてもどちらでも良い生徒」もいるわけです。優秀な生徒に対しては、なんとかして来てもらおうと営業努力をし、学費を徹底的に下げてきます。奨学金によって学費が全額免除になるケースもあります。

しかし来ても来なくてもどちらでも良い平均的な生徒なら、そこまでの営業努力をする必要はありません。少しぐらい学費を高めにしても、その生徒が来たいと思えば払うでしょうし、払いたくないから来ないという選択をしても、大学にとってはそれほどの痛手ではないでしょう。

そう。アメリカの大学はビジネスなのです。

7.FAFSAは毎年。学費も毎年変わる!

FAFSAは、アメリカの大学に在学している期間中は、毎年ファイルしなければいけません。その度に、最新のTax情報を使ってファイルするわけですが、在学期間中には、世帯ごとに様々なライフイベントが起こるかもしれません。

例えば、お父さんが昇進してお給料がアップしたとか、家を購入する際にリタイアメントの貯金を崩して頭金にしたとか、また転勤をした、ということもあります。そうしたライフイベントによって収入が変わると、当然ですがFAFSAによって計算するEFCも変わります。今年の学費は1万ドルだったけれど、来年は2万ドルになる、なんてことも十分に起こりえます。

日本からの留学生の場合には、FAFASは直接影響がありません。そのため、収入がアップしても学費が上がることはないでしょう。なぜなら、もともとFinancial Aidを使わない大学側が提示する金額をそのまま支払っているからです。

しかしアメリカで暮らす人は、世帯のライフイベントによって学費が変わるという点を理解した上で、大学選びをしたいものです。

8.FAFSAをファイルするメリットとデメリット

大学に進学するなら、プロセスの一つとしてFAFSAをファイルする、という世帯は多いものです。しかし、メリットとデメリットを考えたことはありますか?

FAFSAをファイルするメリット

  • 大学の学費を安くできる
  • 公的な教育ローン(Subsidized loan)に申し込める

FAFSAをファイルするデメリット

  • 万が一の有事においては徴兵される
  • 世帯の収入によってはファイルしてもファイナンシャルエイドが対象外
  • 学費負担分がEFC以上になることが多い
  • 州立大学のOut of Stateでは、EFCよりも高額な学費になる

9.EFCケーススタディ

よりファイナンシャルエイドの仕組みを理解しやすくするために、いくつかのケーススタディをご紹介しましょう。

ケース1:大学が提示する学費がEFCより低い場合

  • 大学の学費:年間$10,000
  • 世帯のEFC:$15,000

この場合には、世帯のEFCが大学が定める学費よりも大きいため、学費$10,000を全額支払うことになります。

ケース2:大学が提示する学費がEFCより高い場合

  • 大学の学費 年間$40,000
  • 世帯のEFC $7,000

この場合には、学費の自己負担は$7,000と$40,000の間になりますね。多くの場合、大学が定めるStudent LoanやWork Studyなどの分が上乗せされ、負担する学費は$17,000~$25,000程度が多いのではないでしょうか。

ケース3:In-State$25,000、Out of State$45,000の州立大学の場合

州立大学の中には、州内に自宅がある(親が住んでいる)In-Stateステータスと、州外に自宅があるOut of Stateとで、異なる学費を提示することがあります。この場合、自分がIn-Stateの場合には、負担する学費の上限は$25,000となりますが、Out of Stateになると、上限は$45,000と高くなります。