海外生活が吉と出るか凶と出るか?心の変化を知れば楽になれるかも。

brunette woman feeling sad

海外旅行と海外留学、海外駐在や海外移住は、海外に身を置くという点では共通していますが、どんな環境でどのぐらいの期間そこにいるのかは大きく異なります。期間限定なのか半永久そこで生活しなければいけないかによっても、心構えは大きく違いますよね。

今回は、片道切符でアメリカに来た人の心の変化を考えてみました。

  1. 環境が変わると誰でも不安定になる
  2. それでも人間は環境に適応できる
  3. まとめ

1.環境が変わると誰でも不安定になる

アメリカに来てから心配性になったとか、不安でたまらないという人は少なくありません。何もかもがバラ色で楽しくて仕方ない!という人もいると思いますが、そうでない人もたくさんいます。

その理由は、人間はもともと環境の変化を望む動物ではないからです。人間は未知な環境に置かれると、多かれ少なかれ不安を感じるものです。それが24時間毎日続くのですから、仕方ないと言えば仕方ないかもしれませんね。

私がアメリカに移住してきたのは夫との結婚が理由ですが、結婚した時にはアメリカに来る決意はできていました。そして、帰りたくても帰れない片道切符であることも承知してました。

だから、大げさな話ですが親の死に目に会えないことも覚悟して、納得して渡米しました。右も左も分からない環境でも、試行錯誤しながら頑張ってこれたのは、帰れないという思いがあったからかもしれません。

しかしそんな中でも、やはり言葉や文化の壁、そして人種の壁を感じて落ち込むことは少なからずありました。

皆そんなもんです。最初は、みんな同じです。

2.それでも人間は環境に適応できる

私がアメリカに来たばかりの頃、当時はインターネットも最低限しかなく、現在のように情報がネット上にあふれていたわけではありませんでした。そんな中で偶然目にしたサイトで、海外で暮らす人の心の変化が紹介されていました。その変化は、どういうわけか、今でも私の心の中に焼き付いていて、はっきりと覚えています。

アメリカ生活で心が葛藤している人に、参考にしていただけたら幸いです。

ステージ1:ハネムーン期

アメリカにやってきた人が最初に感じるのは、すべてがバラ色に見えて楽しい!というとてもポジティブな気持ちです。何もかもが新鮮で、家は広いし人はみんなフレンドリー、食事はボリュームたっぷりでアメリカ生活サイコー!なんて思う事でしょう。

はい、私もそうでした。バラ色にしか見えない生活がどのぐらい続くかは、人によって異なります。置かれている環境によっても変わります。日本人がたくさんいるエリアで、都会的な生活を存分に満喫でき、財力もあれば、このハネムーン期が長く続くかもしれませんね。しかし、日本人が誰もいないアメリカの田舎にやってきて、コンビニの一つもなく、あからさまな人種差別攻撃を受けるような場所だと、ハネムーン期は数日で終わってしまうこともあるでしょう。

ステージ2:イヤイヤ期

全てのものがバラ色に見えるハネムーン期が過ぎると、「普通のアメリカ」の「日常生活」が少しずつ見えてきます。これは、リゾラバで出会った相手が実は超絶ダサかったとか、結婚相手の嫌な部分が見えて耐えられない、なんて現象と似ているかもしれません。

医療がクソ高くて破産しないために病院に行けないとか、人が優しいのは表面上だけとか、車がなければどこにも行けず自宅という名の刑務所に入っているようだとか、日本食が買えない、あっても高いなど、色々あると思います。

この時期には、みな「日本はこうだった」「日本ならこうなのに」「ああ、日本へ帰りたいな」なんて気持ちになります。

私にも、もちろんこうした時期はありました。しかし、毎日がイヤイヤ期というわけではなく、嫌なことがあるとイヤイヤ期が顔を出し、「アメリカって本当サイテー!」となっていました。

ステージ3:順応期

人間、ずっと暗い洞窟の中から抜け出せないことはありません。嫌ながらも日々の生活を送っていれば、少しずつお友達ができたり、良いことがあったり、言葉や文化が理解できるようになり、「アメリカも悪くないかもな」と思える日が増えてきます。

これが順応期ですね。

順応期をいかに早く迎えるかは、自分がどれだけ外の世界と関わっているかによると思います。たくさんの人と関われば、悪い人もいるけれど良い人もいることを知り、楽しくて幸せな日が増えるのではないでしょうか。

ステージ4:そしてあなたもアメリカ人

良いこともあれば悪いこともある、それはどこに住んでいても同じです。アメリカには、日本では経験したことがない人種差別がありますし、言葉だって母国語ではない言語を話しているわけですから、ジレンマや屈辱的な経験もあるでしょう。でも、それは仕方ないことです。

だって、母国語じゃない外国語を話しているんですから!

アクセント上等、意味わからない上等。なんだって良いのです。アメリカ人だって、そんなに分かってませんって。私達よりも上手に立ち回れるのは、生まれた時からそういう環境にいるから。ただそれだけです。と思います。たぶんねww

3.まとめ

きっと知らない土地で暮らし始める人は、海外でなくてもこうした心の変化を経験するのかもしれません。何もかもが日本とは違うアメリカでは、想像をはるかに超えた事態も起こります。

それも含めて、アメリカ生活なのです。「生きてるだけで丸儲け」ではありませんけれど、嫌なことは「気にしない」。嬉しい時には「自分サイコー」。

アメリカへの移住を考えている人や、アメリカが嫌いでたまらないという人には、ぜひその先に明るい光もあるという事を知っていただきたいです。

投稿者: samuraipassport

こんにちは!アメリカ在住のジャーナリスト兼ライターです。アメリカへの移住から生活まで初心者が知っておきたい情報を発信していきます!アメリカに住んでみたい人や海外に憧れている人にとっても役立つ情報が満載です!

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