路上での自己防衛!どうやって対抗する?

私はアメリカの中でも郊外に住んでおり、家の玄関の前で車に乗り、目的地の前に駐車するという生活をしています。しかも、活動時間はほぼ昼間です。だから、夜間に路上で誰かに襲われるという危機感を持つことなく生活できています。

しかし、大都会に住んでいる人は、車を持たずに電車やバス、そして徒歩で移動する人がたくさんいます。通勤などで帰宅時間が遅くなれば、夜道を歩かなければいけない人も多いでしょう。

もしもそんな時、路上で頭がおかしい人が襲い掛かってきたら、どのように自己防衛すればよいのでしょうか?気になったので、調べてみました。

目次

  1. 自己防衛について考え始めたきっかけ
  2. 自己防衛に使える合法的な武器
  3. 武器はネットで買える?
  4. 結論

1.自己防衛について考え始めたきっかけ

私が自己防衛について考得たきっかけは、息子の一人暮らしでした。息子は夏の間、ある大都会のダウンタウンにルームメイトといっしょにアパートを借りて生活しています。職場までは徒歩15分ぐらいの距離なのですが、街にはホームレスが多くいて、少し怖いと言っていました。

しかも、暗くなると、頭がおかしい人が外に出てくることもあるのだとか。そうした環境に慣れていない彼にとっては、恐怖なのだと思います。

そんな息子に、万が一の時にはどうするべきかと聞かれ、私は答えが見つかりませんでした。だって、経験もなければノウハウもありません。とりあえず、「全力ダッシュで逃げなさい」とアドバイスをしました。

その後、彼は職場の先輩からアドバイスを受け、身を守るためにサバイバルナイフを持っておくと良いと言われたそうです。

2.自己防衛に使える合法的な武器

man cutting a branch with a knife in forest

アメリカでは、他人に攻撃されたときに自己防衛することは、もちろん合法です。必ずしも丸腰で対抗しなければいけないというわけではなく、Self Defenseに認められている合法的な武器もあります。

Pepper Sppray(ペッパースプレー)

初心者にとっては、最も使いやすい自己防衛アイテムと言えば、ペッパースプレーではないでしょうか。多くのスプレーは、10フィートぐらい離れた場所から攻撃できますし、一時的ではあるものの命中すれば相手の目をつぶせます。商品の中には、懐中電灯機能がついており、相手の目を照らしてスプレーすれば、より確実に命中できるという優れものもあります。

Emergency Whistle(笛)

ハイパーホイッスルと呼ばれているこの笛は、ジェットエンジンや警察のサイレンよりも大きなデシベル数で大音響を出してくれます。電力は使いませんし、充電なども一切不要。口にくわえて吹くだけで大音響が出るのが特徴です。しかも、恐怖で固まってしまう人だと、武器を出して相手を撃退することは、きっとハードルが高すぎると思います。しかし、笛を吹くだけなら、勇気を振り絞って何とかできる気がしませんか?

Biker Whip(ムチ)

これは、これは、簡単に使えて破壊力もある武器なので、おすすめだと思います。一言でいえば、ステンレス製のムチで、恐怖に任せて相手に向かって振り回すと。相手に当たって痛みを与えられるというものです。自己防衛のために設計されていますが、窓ガラスに当たると破壊できるほどの威力があります。

軽量で携帯しやすいですし、それなりに長さのあるタイプを持っていれば、相手とそこまで接近しなくても十分に撃退できるアイテムだと思います。

Stun Gun(スタンガン)

これは、数百万ボルトという高圧電流で相手を攻撃するというもので、髭剃りのような形をしているものが多いです。リーズナブルに購入できますし、充電すれば何回でも使えるという点が大きな魅力です。

ただし、スタンガンは相手に接触しなければ効果がありません。遠く離れた場所から攻撃することはできません。

Tactical knife(アーミーナイフ)

キャンプの時に使うようなナイフで、折りたたむとクレジットカードぐらいのコンパクトサイズになります。これもスタンガンと同じで、近距離でなければ効果はありませんし、奪い取られると逆に凶器として使われるリスクが高まるので、要注意です。

先端がとがったペンやキー

近距離戦になってしまった場合、先端が鋭利なペンやキーホルダーなどをもって相手を殴れば、より大きなダメージを与えることができます。自己防衛用のアイテムはたくさんありますが、相手を殴って命中することが大前提です。

ストリートファイトの経験がない人や、恐怖で固まってしまう人には、持っていてもあまり役に立たないかもしれません。

Taser(テイザー)

これは警察も実際に携帯している武器で、相手から離れている場所でも攻撃できるというメリットがあります。銃のような形をしていて、発射すると高電圧が流れるワイヤーが飛び出し、相手に突き刺さって電流が流れるという仕組みです。

遠距離から発射できるというメリットはありますが、1回に1発しか発射できないので、外すと相手を激怒させて命とりになるリスクはかなり高いと思います。それと、見た目が銃なので、相手を間違えると逆に仕留められてしまうリスクもあります。

3.武器はネットで買える?

自己防衛のために使える合法的な武器は、アマゾンなどでも販売されていますし、そのほかのネットショップでも購入できます。しかし、州や都市によっては、発送することが禁止になっていることがあるので、注意が必要です。購入できても発送してもらえない、という事態が起こる可能性はあるでしょう。

その武器を自己防衛のために使うことが合法的に認められていたとしても、発送がNGとなっていれば、購入できても発送してもらうことはできません。この場合、発送する住所を別の場所にするか、店舗で購入するか、という選択肢になります。

4.結論

もしも路上で変な人に絡まれて恐怖を感じたら?

ストリートファイトに自信がある人なら、近距離戦でのパワーをアップできるナイフやスタンガン、先端がとがったペンなどがあれば、勝利のチャンスを高められると思います。

しかし、そうした緊急時に恐怖で固まってしまう人や、戦い方を知らない人、弱い人は、近距離戦のアイテムを持っていたとしても、おそらく活躍できる場はないでしょう。そんな人には、大音響で他人に気づいてもらえる笛が最も実用的かもしれません。

一瞬のスキをみて逃げられる人なら、ペッパースプレーやムチが実用的ですね。

また、アタシに襲い掛かろうなんて百億万年早いぜ!どうなるか思い知らせてやる!と怒りがマックスになる人なら、色々なリスクはありますが、テイザーという方法もアリかなと思います。

しかし、どんな場面でも覚えていてほしいことは、

逃げることができるなら、全力ダッシュで逃げるのがベスト

という事です。特に若い人やアスリートなどは、おそらくこの方法が、身を守る際には最も確実かもしれません。

それと、もしも相手が銃を持っていて、すでにあなたに向けている場合には、反抗するのは危険です。降参して財布を渡して命が助かるなら、その選択肢の一択です。