アメリカの大麻産業事情、ネットで買える日も近い?

アメリカでは、州によっては大麻(Marijuana:マリワナ、マリファナ)が合法となっており、誰でも自由に購入して楽しむことができます。日本では大麻は違法薬物に分類されており、大麻取締法によって刑罰が処されます。ここでは、アメリカの大麻産業についてご紹介しましょう。

目次

  1. 大麻ってそもそも何?
  2. 日本の大麻事情
  3. アメリカの大麻事情
  4. 大麻が合法になることのメリット
  5. 大麻が合法になることのデメリット
  6. 大麻産業がアメリカ経済を活性化?

1.大麻ってそもそも何?

大麻とは、カンナビスやエル、サティバなど大麻草に分類される植物で、薬物として使われているのは主に、大麻草の花や葉を乾燥させたものや、樹脂の液体、もしくは樹脂化させたものなどが使われています。これらは、日本では違法薬物という取り扱いになりますが、大麻の中には違法にならないものもあります。

例えば、七味唐辛子には、大麻草の一種である麻の実が使われています。実の部分は、花や葉を乾燥させたものではないので、セーフとなるわけです。また、大麻草の茎の部分の皮を使って繊維とした服飾品などがありますが、これも違法にはなりません。

2.日本の大麻事情

日本では、大麻は違法薬物に指定されています。営利目的でも、個人使用目的でも、刑事処罰の対象となります。

営利目的私的な利用目的
栽培、輸入、輸出10年以下の懲役7年以下の懲役
所持、譲渡、譲受7年以下の懲役5年以下の懲役
日本の刑罰

ちなみに、実際に栽培したり輸出入したり、所持していたとか他人に渡したりもらったという事実がなくても、未遂「もらおうとした」だけでも、刑罰の対象となります。

しかし日本の法律では、大麻の所持は違法ですが、大麻の使用は実は罪に問われないという、なんとなく矛盾したルールがあることはご存知ですか?所持というのは、「大麻だと知っていて持っていた」場合で、友達から「吸ってみる?」と言われて、大麻だと知らずに使用した、なんていう場合には、大麻の単純使用とみなされるため、罪に問われないということになります。

ただし、友達にすすめられたからと言って、自分が何を吸っているかも知らずに使用する人はいないと思うので、「使用したけれど持ってないからセーフ」という言い分は通用しにくいでしょう。

3.アメリカの大麻事情

大麻

アメリカでは、州ごとに大麻に対する認識が異なります。大きく分けると「禁止」「非犯罪化」「医療用合法化」「合法化」に分類できます。

禁止大麻は全面禁止。使用も所持も、栽培も販売もすべてNG。
非犯罪化禁止というスタンスだけれど、場合によっては刑罰ではなく罰金にするというもの。例えば、「少量を個人で使用するために所持していた」場合などが該当します。
医療用合法化医療目的で医師から処方された大麻なら、合法的に使用できるというもの。ただし、レジャー目的は違法となります。
合法化医療用はもちろんのこと、レジャー目的でもOK。ただし、栽培や販売に関しては別途でルールの設定が必要で、州ごとに法律の制定が急がれています。
アメリカの大麻認識

アメリカ50州は、大麻をどこまで認めるのかという点で見解が異なります。レジャー目的での使用がOKという州でも、基本的には成人であることが条件となっているのが一般的です。未成年のレジャー大麻を認めている州は、ありません。

州ごとの認識はこちらから

ちなみに、全面禁止となっている州には、アラバマ州、ジョージア州、アイダホ州、インディアナ州、カンザス州、ケンタッキー州、サウスカロライナ州、テネシー州、テキサス州、ウィスコンシン州、ワイオミング州があります。

全米で見ると、医療用大麻ならOKという一部合法化している州は全体の75%にも上り、今後はさらに増えると予想されています。ちなみに、レジャー大麻もOKと認めている州は、全体の30%あります。

4.大麻が合法になることのメリット

大麻栽培

アメリカで大麻が合法化されると、どんなメリットがあるのでしょうか。

  • 犯罪集団の収入減少
  • 大麻産業の成長による雇用機会の増加
  • 大麻関連の逮捕や訴訟が減り、政府にとっては経費削減
  • 国にとっては大麻税の税収が増える
  • 高品質の大麻がリーズナブルに購入できる

メリットを見ると、大麻がたばこや酒のように合法化されると、国は税金によって収入アップとなる他、これまでは違法行為としてこそこそ大麻を使っていた人が堂々と使えるようになり、逮捕者が減ることになります。現在、アメリカ政府は年間100億ドル以上を大麻を阻止するために費やしています。その費用負担がなくなり、おまけに税収が入ってくることは、経済活性化という点でもメリットかもしれません。

さらに、民間企業が堂々と大麻を販売することで市場競争が激化され、より高品質の大麻がリーズナブルに購入できる可能性も期待できそうです。

5.大麻が合法になることのデメリット

大麻が合法になることは、良いことばかりではありません。やはり、デメリットも理解しておきたいですよね。

  • 大麻の過剰摂取による健康への影響
  • 中毒者の増加
  • 大麻が合法な州への転居希望者が増加

中毒者や健康被害は、大麻に限ったことではありません。タバコやお酒も、同じリスクがあります。

6.大麻産業がアメリカ経済を活性化?

アメリカでは、州ごとにルールは違えど、時代の流れによってどの州でも少しずつ大麻合法化に向かって進んでます。大麻が合法化されることによって、アメリカには大麻産業という新しい産業が誕生します。タバコや酒の産業がアメリカ経済に与えたプラスの影響と同様に、大麻産業によってもアメリカ経済は活性化されると考えられており、多くの企業ではその成長に関わることはできないかと、ビジネスチャンスを探しているようです。

例えば、大麻が合法化されると、「大麻ブラウニー」「大麻クッキー」など、一般市民でも楽しめるような食品として、大麻が一般家庭に入ってくることが予想されています。食品メーカーにとっては、大きなビジネスチャンスです。また、「大麻コーヒー」などの飲料水も登場するとみられています。

さらに、サプリメント業界でも、大麻サプリが登場するのではないでしょうか。

農業部門においても、大麻農場が増え、農業が活性化すると考えられていますし、医療用大麻のニーズが高まることによって、製薬会社にも大きな利益をもたらしてくれそうです。

大麻によって税収が増えると、自治体では資金が潤い、公共や教育のプログラムにもより多くの資金が提供されるかもしれません。

そう考えると、大麻の合法化は、遅かれ早かれ州という枠を超えて全米レベルでアメリカ経済の中心的な存在になるかもしれませんね。もしも全米規模で合法化されれば、もしかしたらアマゾンで大麻食品を気軽に購入できる日がやってくる可能性もありそうです。

アマゾンではすでにこんなものが販売

アマゾンでは、大麻そのものは販売されていませんが、大麻を楽しみたい人のために、こんなグッズがすでに販売されています。

投稿者: samuraipassport

こんにちは!アメリカ在住のジャーナリスト兼ライターです。アメリカへの移住から生活まで初心者が知っておきたい情報を発信していきます!アメリカに住んでみたい人や海外に憧れている人にとっても役立つ情報が満載です!

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