アメリカでは運転免許が必要!

日本から渡米したばかりの時には、1年間有効の国際運転免許証でも、問題はありません。しかし移住や駐在となると、1年以上アメリカで暮らすことになるので、やはり現地での運転免許証はあったほうが良いですね。

目次

  1. アメリカは車社会。場合によっては必要不可欠。
  2. 運転免許はどうやって取れるの?
  3. 運転免許取得に必要な書類とは?
  4. 免許の取り方
  5. 運転免許の有効期間は何年?
  6. 州を超えて引っ越したら、免許はどうなるの?

1.アメリカは車社会。場合によっては必要不可欠。

アメリカと言っても国内はとても広く、ニューヨークシティやサンフランシスコ、ロサンゼルスやシカゴなどのように、都市部では地下鉄やバスが発達していて、マイカーがなくても生活できる場所はあります。そして、そうしたダウンタウンに住む人の中には、マイカーを持たずに生活している人もいます。

しかし、そうした一部の都市部を除いては、アメリカは日本よりもずっと車社会です。バスなどは通っていても、マイカーがなければ日常生活が信じられないぐらい不便にいなってしまうことは少なくありません。そのため、留学などの短期勘だけの渡米でも、運転免許を取得することはマストだと考えたほうが良いかもしれません。

日本の免許証からの切り替えは無理

日本で取得した免許証を、アメリカの免許証に書き換えることができたら、とても便利ですよね。しかし残念ながら、それはできません。すべての州で、無理です。

2.運転免許はどうやって取れるの?

日本では、運転免許を取得するためには教習所や合宿所などに通わなければいけません。しかし車社会のアメリカでは、日本と比べると信じられないほど簡単に、そして短期間で免許を取ることができます。基本的に、日本の運転免許証をアメリカの免許証に書き換えることはできないので、日本で免許を持っていなくても、問題ありません。

18歳未満のハイスクール留学に関しては、運転免許証の取得方法は州によって異なります。しかし、18歳以上の場合と比べて取得までにかかる期間が長くなるので、場合によっては免許なしでの生活を考えたほうが現実的かもしれません。

しかし18歳以上なら、とっても簡単です。まず視力検査と筆記試験は、特にアポも必要なく、免許センター(DMV:Department of Motor Vehicle)と呼ばれる施設に行ってその場で受けることができますし、教習などは一切なく、実技も一発実践のみです。もしも不合格でも、自分で練習して再試験を受ければOKです。

日本で運転経験がある人なら、問題なく免許を取得できます!

3.運転免許取得に必要な書類とは?

アメリカで運転免許を取得する際に必要となる書類は、

パスポートに関しては、日本のパスポートでもOKです。特にアメリカ入国から何日しないでなければいけないという制限もありません。

また、アメリカに合法的に滞在していることを示す書類が必要です。留学の人なら、学生ビザみたいなものを提示すれば問題ありませんし、移住の人なら入国の際にパスポートに押してもらったスタンプ(グリーンカードが手元に届くまで合法的な滞在であることを示すもの)を提示すればOKです。

申請書は、DMVに置かれているものに記入して窓口へ提出するという州もあれば、オンラインで記入できる州もありますし、必要な書類があれば申請書は不要という州もあります!州によってさまざまなので、くわしくは、各州のDMVサイトを参考にしてくださいね。

各州のDMVはこちらから

4.運転免許の取り方

  1. 最寄りのDMVへ行く
  2. 申請の手続
  3. いよいよ実技試験

1.最寄りのDMVへ行く

DMVは、各州に複数あります。この住所ならこのオフィスでなければいけないということはないので、足を運びやすいロケーションのDMVを探してくださいね。

DMVに行くと、多くの場合には受付があり、運転免許なのか自動車のライセンスプレートなのかによって窓口が異なるので、適切なチケットをもらいます。オフィスによっては待ち時間が5分以内という所もあれば、2時間も待たされるなんてところもあります。

短時間でサッと済ませるためには、できるだけ空いている時間を狙うのがおすすめです。DMVのオフィスがオープンする5分ぐらい前に到着すれば、スムーズに受付を済ませることができますし、名前を呼ばれるまでの時間も最短にできます。

基本的にアポなしでOK

運転免許証の最初の申し込みは、基本的にどの州でもアポなしOKです。

2.申請の手続

受付でもらったチケットの番号が呼ばれたら、対応する窓口に行きましょう。まず最初に必要な書類の内容が確認されて、問題がなければ視力検査を行います。視力検査は各受付のデスクに設置されていて、その場で行います。

次に、筆記試験を受けます。筆記試験を受けるための別室があり、そこで受けます。制限時間はありませんが、きちんと事前に準備していれば10分から20分ぐらいで解けます。筆記試験は、パソコンを使って解く所もあれば、ペーパーテストの場合もあります。

また、日本人が多い州では、日本語で受験できるところもあるようですね。ただし口コミによると、日本語テストの方が難易度が高いという噂もあるので、注意したほうが良いかもしれません。

筆記試験の正答率は、だいたい8割ぐらいが目安です。20問出題されたら4問まで間違えて良いという計算となります。

試験の結果は、その場でわかります。もしも不合格でも大丈夫。どんな問題が出題されるかの傾向が分かったわけですから、自宅でしっかり準備をして臨めば、次はきっと合格できます!

3.いよいよ実技試験

筆記試験に合格したら、いよいよ実技試験を受けます。これは予約制となっていて、週によっては筆記試験に合格してから2週間以上間を開けなければいけないといったルールがあります。

実技試験では、試験に使う車は自分自身で準備しなければいけません。もしも留学などでホストファミリーのお世話になっている人なら、ホストファミリーから車を借りるという方法が良いでしょう。もしも渡米したばかりで知人もおらず、運転免許がないからマイカーも買っていないという場合には、教習所によってはレンタカーを貸してくれることもあります。

実技試験では、実際に路上を走ります。運転経験がある日本人にとっては、難しいことはありません。しかし、3ポイントターンと呼ばれる切り替えしや、パラレルパーキング(並列駐車)は、意外と難しいので、事前に練習しておくと良いでしょう。ちなみにパラレルパーキングは、DMVの敷地内に建てられている2本のポールの間に車を駐車するという課題なので、現地に足を運んで何回か練習するのがおすすめです。

なお、実技試験の結果も、その場でわかります。

実技試験に通ったら、DMVの窓口に戻り、最終的な免許発酵の手続を行います。多くの州では、2週間程度で郵便で郵送されるという受け取り方となりますが、その場で発行してくれるという州もあり、州によって様々ですね。

5.運転免許の有効期間は何年?

ようやく手にした運転免許証!何年間有効か、とっても気になりますよね?

州によって、運転免許証が何年有効かは異なります。カリフォルニア州なら5年間、ワシントンDCなら8年間、バーモント州では2年~4年間です。

各州の運転免許期限はこちら

多くの州では、免許更新の手続きは、オンラインと対面を採用しています。例えば、最初の手続はオンラインでもできるけれど、前回の更新でオンラインを使った人は次の更新は窓口に行かなければいけない、と言う感じですね。

免許証の更新は、有効期限の3か月前当たりにDMVからお知らせが来ます。ただ、郵便事情などでお知らせが来ないこともあるので、自分で有効期限はチェックしておくことをおすすめします。

6.州を超えて引っ越したら免許はどうなる?

アメリカで生活している中では、お仕事の転勤などで州を超えて引っ越すことがありますよね。私もこれまで、複数の州に引越ししてきました。

アメリカの運転免許証は、州が発行しているものなので、異なる州へ引越したら、その週で免許の書き換えをする必要があります。

書き換えをする際には、必要書類と有効な免許証を持参すれば、視力検査だけでその州の免許証をゲットできます。何度もDMVに足を運ぶ必要がないので、手続きはそれほど難しくありません!

日本から現金はいくら持っていく?

目次

  1. アメリカドルはどこでゲットできる?
  2. こんな方法もアリ

1.アメリカドルはどこでゲットできる?

アメリカへ行く際には、現地通貨のアメリカドルをいくらかゲットしておくと安心ですよね。アメリカドルを手に入れる方法には、

の4通りがあります。それぞれメリットとデメリットがあるので、ニーズに合わせて使い分けるのがおすすめです。

日本国内の銀行に行く

飛行機に乗る前にアメリカドルをキャッシュで持っていたいという人におすすめの方法です。都市銀でも地方銀行でも、基本的にはアポなしで両替することができます。

国際空港なら、空港内にも両替できる窓口があります。両替レートは若干割高かもしれませんが、搭乗ギリギリでやっぱりキャッシュが欲しいという時には安心ですね。

ただし、大金を持ち歩くのは危険なので、両替するのは渡米1週間から2週間に必要な金額に留めておきましょう。

日本国内の両替ショップへ行く

両替ショップや金券ショップでも、日本円かアメリカドルへの両替ができます。近年では、外貨両替宅配サービスなどもあって、ネットで両替の申し込みができる業者も多いですよね。

基本的には銀行とあまり変わらないレートですが、中には銀行よりレートが良い業者もあります。渡米までに期間がある人なら、どこがお得かリサーチするのも楽しいですね。

アメリカ国内のATMから引き出す

長期間アメリカに滞在する人や、移住や転勤などで生活の拠点をアメリカに移した人におすすめの方法です。日本の銀行で発行されたデビットカード、もしくはクレジットカードにvisaやMasterのロゴが入っていることが条件となりますが、アメリカ国内のATMに日本のカードを入れて、その時の為替レートでドルを引き出せます。

ただし、ATMごとに1日あたりの引き出し限度額が決められていて、その金額以上は引き落とすことはできません。上限は500ドル程度のところが多く、日本のATMとは使い勝手の良さが大きく違いますね。

ただ、レートはイマイチです。長期間アメリカで暮らす人なら、背に腹は蹴られないと諦めもつきますけど、短期間の留学だと、迷ってしまいますよね。

アメリカ国内の銀行へ行く

ATMで引き出せる上限額よりも大きな金額が欲しい時には、アメリカの銀行で両替するという方法があります。ただし、銀行の窓口へ日本円を持参する必要があるので、日本円を持っていることが条件となりますね。

この方法も、レートはよくありません。なので、アメリカに到着してすぐに車を買うなど目的がはっきりしているなら、日本で両替を済ませた方が賢明かもしれません。

2. こんな方法もアリ

アメリカはキャッシュレスが進んでいるので、日常生活で現金が必要になることはほぼありません。ウォルマートなどの大型チェーン店はもちろん、個人店でもほとんどがカード払いを受け付けていますし、自動販売機もカードが使えます。

そのため、日本で発行されたクレジットカードを使って支払いをし、利用分が日本の口座から引き落とされるという使い方もできますね。

クレジットカードの多くは、visaやMasterのロゴがついています。そのクレジットカードを使って、ATMからお金を引き出すという方法もできます。

この場合には、海外での使用ということで、カードによっては手数料がかかることがありますが、キャッシュアドバンスの扱いではなく、ショッピングの扱いになるので、キャッシュアドバンスの利用枠が小さい人でも安心ですね。

ただし、アメリカで日本発行のクレジットカードを使う際には、注意点もたくさんあるので、気を付けてください。→注意点はこちら

携帯を持つなら家族割引を活用するべし!家族別おすすめキャリアはココ!

毎日の生活で、とっても便利な携帯電話。アメリカに生活の拠点を移してからも、やっぱり携帯電話は必要ですよね。日本で携帯電話というと、NTTドコモやソフトバンク、auなどの3大キャリアに加えて、各種格安SIMなどがありますが、アメリカにもそうしたサービスはあります!ここでは、アメリカで携帯を契約する際におすすめのキャリアやプランをご紹介します!

目次

  1. 大手キャリアのおすすめプラン:Verizon
    • Apple Music
    • Disney Plus
    • ESPN+やHuluとセット契約なら更にお得
  2. 大手キャリアのおすすめプラン:AT&T
  3. 大手キャリアのおすすめプラン:T-mobile
  4. 単身世帯におすすめのプラン
  5. カップル世帯におすすめのプラン
  6. ファミリー世帯におすすめのプラン
  7. シニアにおすすめのプラン
  8. Unlimitedプランならどこがおすすめ?

1.大手キャリアのおすすめプラン:Verizon

国内のカバレッジ率で選ぶなら、断然優秀なVerizon(ヴェライゾン)。データ通信のスピードや、携帯を契約した時についてくるサービスなどを考えると、他のキャリアよりも少し割高感があっても十分に許容範囲ではないでしょうか。

Verisonの魅力は、

  • アメリカ国内では最大のカバレッジ
  • 通信スピードは最速
  • 5Gスピードは他のキャリアの10倍以上
  • Unlimitedプランを契約すると、Apple MusicDisney Plus, ESPN+, Hulu が含まれている。
プラン$70/m Unlimited Plan$80/m Unlimited Plan
通話UnlimitedUnlimited
テキストUnlimitedUnlimited
データUnlimitedUnlimited
ストリーミング480p720p
HotSpotなし15GB
回線優先度優先順位は若干下がる50GBまで最優先

Apple Music

VerizonのUnlimitedプランを契約すると、追加料金なしでApple Musicのサブスクリプションサービスがついてきます。無料の期間は6か月間のみ。その後は$9.99/mで利用できます。

Apple Musicについてはこちら

Disney Plus

Disney Plusは、無料のサブスクリプション期間は1年間です。その後は毎月$6.99がVerizonの携帯料金と共に請求されます。

Disney Plusについてはこちら

ESPN+やHuluとセット契約なら更にお得

VerizonのUnlimitedプランには、格安料金でESPN+やHuluなどのテレビサービスも追加できます。これはDisney Plusも入った3つのサービスがバンドル(セット)になっているもので、個別に契約すると、毎月$80相当です。しかしVerizonで契約すれば、毎月立った$13で楽しめます。

ESPN+についてはこちら

Huluについてはこちら

2.大手キャリアのおすすめプラン:AT&T

大手キャリアの中でも最も利用者数が多いAT&Tは、国内利用者数は1憶7000慢人以上という大人気のキャリアです。リーズナブルなプランを提供しているのが特徴で、データ使いたい放題のUnlimited Planは3種類がラインナップされています。

AT&Tの特徴は、

  • 通話、テキスト、データ通信使いたい放題
  • OpenSignalとOoklaの調査によると、データ通信の平均スピードは最速
  • Unlimited Planなら5Gアクセスの利用が可能
  • 米軍ディスカウントを始め、医療関係者、教育関係者のディスカウントもアリ
  • カスタマーサービスはイマイチとの声多し
  • HBO Maxが
プラン名料金ついているサービス
Unlimited Plan Starter$65/m5G
Unlimited Plan Extra$75/m5G、ホットスポット15GB
Unlimited Plan Elite$85/m5G、ホットスポット30GB、HBO Max、HDストリーミング

3.大手キャリアおすすめプラン:T-mobile

2020年にSprintと合併したT-mobileは、全米では最大規模の携帯キャリアとして人気があります。T-mobileが提供する全てのプランで、データは使いたい放題です。

  • プリペイドプランが充実
  • 日本への一時帰国では格安国際プランアリ
  • 5Gネットワークでは国内最大規模
  • 2回線以上契約すると、NetflixやQuibi、MagentaやMegenta Plusが含まれている
  • 新規契約者に太っ腹なディスカウント。ミリタリーディスカウントやシニアディスカウントもアリ
  • 3回線契約すると、3回線目は無料
  • 5Gダウンロードのスピードはイマイチ
プラン名料金特徴
T-mobile Unmilited$70/m5GB ホットスポット、100GB優先通信
T-mobile Prepaid$50/m50GB有線通信、ホットスポット600Kbps

4.単身世帯におすすめのプラン

携帯キャリアではそれぞれ、複数回線をまとめて契約すると割引料金となるプランが充実しています。そのため、1回戦しか必要ない単身世帯は、どのキャリアでも割高感があります。

できるだけリーズナブルに携帯を使いたい人におすすめなのは、格安SIMプランです。

キャリア料金データ通信サービス
Tello$11/m2GBデータ無制限、通話100分まで、Hot Spot、WiFi通話
US Mobile$15/m5GBデータ通話無制限、ローミング、国際データ通信、WiFi通話
Red Pocket$30/m10GB国際通話・データ、720P動画、Hot Spot、WiFi通話

5.カップル世帯におすすめのプラン

2回線を契約するカップル世帯では、複数回線契約によるディスカウントや、ついてくるサービスを比較しながら携帯キャリアやプランを選びたいものです。

キャリア料金データ通信サービス
Ting$10/m$5/GB通話テキスト無制限、WiFi通話、1080p動画
Mint Mobile$20.m10GB4Kビデオ、eSIM
Visible$40/mUnlimitedHotspot 5Mbps、国際通話、複数回線割引

6.ファミリー世帯におすすめのプラン

ファミリー世帯におすすめのプランは、複数回線割引がある他、データを共有できるプランなどがあります。

キャリア料金(回線あたり)データ通信サービス
US Mobile Unlimited 45$25/m75GB国際データ、2GB無制限、ローミング
AT&T Unlimited Extra$40/mUnlimited15GBホットスポット、複数割引
Verizon Play More Unlimited$45/mUnmilited15GBホットスポット、720pストリーミング、複数割引

7.シニアにおすすめのプラン

シニアにおすすめのプランは、コスパを重視し、リーズナブルな料金で利用できるプランが良いでしょう。

キャリア料金データ通信サービス
Tello$10/m1GB国際通話、4k動画、通話テキスト無制限
T-mobile Prepaid$15/m2.5GB2.5GB優先通信、国際サービス不可、ローミング
Visible$40/mUnlimited480p動画、国際通話、eSIM

8.Unlimitedプランならどこがオススメ?

リーズナブルな料金で、データ使いたい放題にできるのは、アメリカの携帯の大きな魅力です。Unlimitedのプランにこだわるなら、どのプランがオススメなのでしょうか?

キャリア料金データサービス
Visible$40/mUnlimited国際通話、 複数回線割引、480pビデオ
Xfinity Mobile$45/mUnlimited国際通話・データ、480pビデオ
T-mobile Prepaid$50/mUnlimitedホットスポット600Kbps、eSIM、複数回線割引、50GB 優先通信
AT&T$75/mUnlimited50GB有線通信、15GBホットスポット、480pビデオ
T-mobile$70/mUnlimited100GB優先通信、5GBホットスポット、480pビデオ
Verison$80/mUnlimited50GB有線通信、15GBホットスポット、720pビデオ

アメリカのチップ事情!どのぐらい払ってる?

日本には、チップという習慣はありません。会計で1000円と言われたら、1000円ピッタリを払えばよいわけです。しかしアメリカでは、会計の1000円に対して、チップを上乗せすることが求められています。

目次

  1. 日本にはない慣習!チップとは?
  2. チップは誰に払うモノ?
  3. チップの相場はケースバイケース
  4. 観光客が多いエリアでは料金にチップが含まれていることも
  5. チップの注意点

1.日本にはない慣習!チップとは?

日本になく、アメリカにある風習の一つと言えば、チップ(tip)がありますよね。これは、法律や制度で決められているものではなく、あくまでも「感謝」の気持ちを表すというアメリカの風習です。なので、必ずこうしなければいけないとか、うっかり忘れると逮捕される、なんてことはありません。

チップは、何かサービスをしてくれた人に対して支払うものです。私たち日本人にとっては、いつ、誰に、どんなタイミングで支払えばよいのかが分かりませんし、金額はいくらぐらいが相場なのかという点も、分かりませんよね。

チップは英語で、Tip(ティップ、と発音)と呼びます。その他には、Service ChargeとかGratuityと呼ばれることもあります。

2.チップは誰に払うモノ?

チップは基本的に、何かサービスをしてくれた人に対して支払います。

例えば、レストランなら、お会計の際にサーバーへチップを払いますし、ホテルでは客室清掃をしてくれるスタッフに対して支払ったり、スーツケースを部屋まで運んでくれるスタッフ、またはタクシーを呼んでくれたスタッフなどに対して白羽うこともあります。

アメリカで生活していると、その他にもチップを支払う機会はたくさんあります。家のメンテナンスで業者に自宅まで来てもらった場合には、チップを支払う習慣がありますし、美容室やネイルサロンなどでも、支払います。

3.チップの相場

チップは、いくらぐらい支払えばよいのでしょうか?これは、場所やサービスの内容によっても違いますし、感謝の度合いによっても変わりますね。

飲食店の場合

table in vintage restaurant

飲食店と言っても、レストランもあればファストフードなどもありますし、ビュッフェなどもあります。また昨今ではグルメのデリバリーも増えていて、こうしたサービスでもチップは必要です。

タイプチップの目安
ファストフード不要
フードコート不要
レストラン15%~20%
軽食のみのカフェ10%~15%
食べ放題のビュッフェ一人当たり1ドル~2ドル
グルメのデリバリー10%~15%

バーやクラブの場合

assorted bottle inside bar

アメリカには、バーやクラブがあり、お洒落な大人のスポットとして人気がありますね。バーやクラブでは、バーテンダーが働いているカウンターでドリンクを注文し、客はドリンクが出てくるのを待ち、カウンターで受け取って支払いをします。

このように、ドリンクを注文する度に支払いをするタイプのバーやクラブなら、チップはドリンク1杯ごとに1ドル~2ドルを支払うのがマナーですね。ただし、顔を覚えている常連客に対しては、クレジットカードをOpenと言って預かってくれていて、1日の最期に飲んだ分をカードでまとめて支払えるタイプのバーやカウンターなどもあります。この場合には、約10%~15%のチップを支払代金につけるのが良いでしょう。

美容室(Hair Salon)やネイルサロン、エステの場合

black salon chairs

アメリカでは、美容室などのサロンでも、チップが求められます。高い料金を支払っているうえに、更にチップだなんて!と思う人がいるかもしれませんが、こうしたサロンではチップは支払代金の15%~20%が相場なので、きちんと払いたいものですね。

サロンの場合には、大抵支払いはクレジットカードやデビットカードを受け付けているので、その際にチップもつけてカード払いにするのが便利です。

タクシーにもチップが必要

panning photography of yellow taxi

アメリカでは、タクシーに乗ってもチップが必要です。8ドルのタクシー料金で10ドル札で支払い、「Keep the Change!(お釣りは取っておいて!)」とスマートにできれば理想的ですよね。しかし近年では、タクシー料金にもカード払いが増えているため、チップもカードで支払うのが一般的です。

タクシーのチップは、メーター料金の15%~20%程度が目安です。

ツアーバスやツアーガイド

happy lady finding right direction

アメリカへ観光にやってくる人は、ツアーガイド付きのツアーを利用したり、ツアーバスを使ってたくさんの場所を効率的に回るのが、賢い遊び方です。留学生や移住した人でも、遠く離れた都市へ観光に行く際には、ツアーバスやツアーガイドのサービスを利用することがあり、その際にもチップが必要です。

ツアーガードの場合には、グループあたり5ドル~20ドルぐらいが妥当でしょう。グループの人数や、ツアーの所要時間などを考慮して、金額を決めるのがおすすめです。

ツアーでは、ツアーバスのドライバーに対してもチップを渡したいものです。リムジンのような専属のドライバーがつくラグジュアリーなツアーなら、かかったサービス料金の15%~20%程度が目安となりますが、大勢が乗る観光バスの場合には、1人当たり1ドル~2ドル程度でOKです。

ただし、バスと言っても、公共の交通機関であるバス(街中を走るコミュニティバスなど)では、チップは必要ありません。

4.観光客が多い場所では代金にチップが含まれていることもある

a person holding a device with keypad

世界中から観光客が集まるニューヨークシティやラスベガスなどのエリアでは、レストラン料金の中に、すでにチップが含まれているケースが少なくありません。全ての飲食店でチップ込みの料金を請求されるというわけではありませんが、チップがすでに代金に含まれている場合には、更にチップを上乗せして支払う必要はありません。注意しましょう。

チップが代金に含まれているかを確認するためには、お会計の時にいただく請求書を見ると、そこに明記されています。

レストランなどの飲食店では、食事を終えてお会計(Check,please)と頼むと、何を注文したのかアイテムごとに代金が記載されたレシートのような紙を持ってきてくれます。そこには、代金の合計分、そして税金が加算された合計金額がかかれています。

もしもチップが代金の中に含まれている場合には、そこにGratuityとかService Chargeなどの名目で、いくらかが上乗せされています。

ここで注意しなければいけない点は、チップが含まれているかに関わらず、Tipを自分で加算する項目が必ず設けられているという点です。チップが代金に含まれていない通常のレストランの場合には、そこにチップ分を自分で計算して、代金とチップの合計金額を支払えばOKです。

代金にチップが含まれている場合には、Tipと書かれた部分に「ー」と横傍線を引き、払いませんという意思表示をすれば問題ありません。

5.チップの注意点

チップを支払う際には、いくつかの注意点があります。

サービスがイマイチだった。チップを払わなくてもよい?

チップは、サービスに対して支払うものです。サービスが良くないと、払いたくないという気持ちになってしまいますよね。しかし、払いたくないからと言ってチップがゼロというのは、相手を激怒させかねません。特に、レストランのサーバーなど、お給料を客からのチップに頼っている職種の人にとっては、チップがゼロだと、生活できなくなってしまうかもしれません。

もしもサービスが悪く、チップを払いたくない場合には、払わないのではなく、チップの金額を低めにすることで、サービスの質が悪かったことを相手に伝えると良いでしょう。

チップをサッと簡単に計算したい

チップをいくらにするか、サッとスマートに計算するためには、

  • 加算されている税金を2倍にする→代金の18%程度になります
  • 代金を10分の1にする→代金の10%になります

という方法が簡単です。

日本食レストランでもチップは必要?

close up cuisine delicious dining table

日本食レストランや寿司レストランでは、サーバーに日本人が働いていることが少なくありません。しかしこの場合でも、アメリカの飲食店なので、チップは必要です。

日本食レストランだからと言って、従業員の給料体制も日本式というわけではありません。オーナーはアメリカ人の可能性がありますし、従業員のお給料は、客からのチップを想定して低めの金額に設定されている可能性も高いです。

レジの前にグラスがあり、お金が入っている。チップはそこへ入れるの?

clear shot glass with ice cube and coins

ショップによっては、レジの前にグラスとかお皿などがおいてあり、小銭などがチップのように入っていることがあります。しかし、それは基本的に「現金で支払った人が、細かいお釣りを持ち歩きたくないので、そこへ寄付する」という意味合いが多いですね。

現金払いをして、チップもそこから払いたい。どうしよう?

もしも、チップも含めた金額を現金払いするなら、支払う際に「 I don’t need change」とか「Keep the chaneg」などと伝えればOKです。うっかり伝え損ねて、お釣りを受け取った場合には、そこからチップ分を手渡ししても、問題ありません。

もしも現金払いをしてチップもそこから払いたいけれど、金額が大きいお札で支払うからお釣りも欲しい、という時には、お釣りを受け取ったうえでチップ分を手渡しするのが良いでしょう。

日本からアメリカ:電化製品の使い方ガイド

日本からアメリカへ渡米する際には、これまで使っていたヘアドライヤーとか髭剃り、またちょっとした電化製品をそのまま持っていきたいですよね。しかし、もしも持って行って使えなかったらどうしよう?という不安もあるのではないでしょうか。ここでは、アメリカの電圧についてご紹介するとともに、日本から電化製品を持って行って使えるのかどうかについてもお話しします。

目次

  1. アメリカの電圧は日本と違う?
  2. コンセントの形は同じ?
  3. 日本から持参した電化製品をアメリカで使うとどうなる?
  4. 延長コードはそのまま使っても大丈夫?

1.アメリカの電圧は日本と違う?

日本とアメリカとでは、電圧が違います。日本は100V ですが、アメリカは120Vとなっています。この20Vの差がどのぐらいなのか、気になりますよね?たかが20Vだと思っても、家電製品にかかる負担は意外と大きいものです。たまに使うぐらいなら良さそうですが、継続して使っていると、故障の原因となってしまいます。

もしも日本の電化製品をアメリカで使うなら、変圧器を使うことをおすすめします。

ただし電化製品の中には、パソコンなどのようにグローバルな電圧に対応できるスペックとなっているものもあります。その場合には、特に電圧の違いを意識する必要はありませんし、使い続けても故障するリスクもありません。

これはユニバーサル仕様とバレていて、電化製品に貼られているスペックシールに、入力100v-240vなどと表記されています。

カリフォルニアは110v

アメリカの中でもカリフォルニア州のロサンゼルスのように、電圧が110vという特殊な都市もたまにあります。アメリカの別の場所から持ち込んだ家電製品や電化製品をそのまま使っても問題はありませんが、日本から持ち込む場合には、電圧が高くなるため、故障の原因となってしまいます。

2.コンセントの形も違う

アメリカと日本では、プラグやコンセントの形も若干異なります。日本の場合には、左右平行に2本のコンセントが主流です。しかしアメリカの場合、左右平行のプラグでも、左右の長さが若干異なるため、そのまま日本のコンセントに差し込もうとしても、入りません。

変換プラグは不要

プラグをコンセントに差し込むだけであれば、日本から持参したプラグは、スッとアメリカのコンセントに差し込めます。プラグ変換器などは必要ありません。

ただし、アメリカで使っていた電化製品を日本に帰国してからも使い続けたい時には、コンセントの形が違うので、そのままでは使えません。コンセントの変換プラグが必要です。

3.日本から持参した電化製品をアメリカで使うとどうなる?

アメリカの電圧は日本よりも高いため、日本の電化製品をアメリカで使い続けると、本来持てるパワーよりも過剰に稼働した状態となってしまい、故障の原因となります。イメージとしては、日本で使うよりもパワフルになり、ヘアドライヤーやヘアアイロンは持ち手が熱くなりますし、電気湯沸かし器なども、60度の設定温度なのにパワフルすぎて沸騰状態が続く、なんてこともあります。発熱するタイプの電化製品は、アメリカで使用すると危険かもしれませんね。

時計やタイマーはNG

日本から目覚まし時計やタイマーなどを持参しても、残念ながら使えません。時間を正しく表示しないことが多く、意味をなさなくなってしまいます。

私は日本から、電磁波時計や、コンセントに差し込んで使う目覚まし時計、コンセントに差し込むタイプのタイマーなどを持参しましたが、全滅でした。

電池タイプのものやiPhoneのようなユニバーサル設計になっているものは大丈夫ですが、そうでない時計やタイマーなど時間を表すものは、移住するなら日本の家族や友人に譲ったり、留学や駐在なら日本でお留守番させておくのが良いでしょう。

豆知識:アメリカの電化製品は日本で使える?

アメリカの電化製品は、変換プラグを使えば日本のコンセントに差し込んで使用可能です。しかし、ユニバーサル仕様でない限りは、本来持っているパワーよりも弱くなってしまうので、使用してても「何となく弱いな」と感じることがあるかもしれません。

私の経験では、ヘアドライヤーやアイロンは、日本で使うとパワー弱め。湯沸し器みたいなものも、イマイチ温度が低めとなってしまいました。

日本からアメリカへもっていくと、パワフルすぎて故障

アメリカから日本へもっていくと、パワーが弱くてイマイチ

と覚えておくと良いですね。

4.延長コードはそのまま使っても大丈夫?

日本で販売されている延長コードには、日本国内で使用することを前提とした100vのみ対応のものもあれば、ユニバーサル設計として100v-250vまで幅広く対応できるもの藻あります。

もしも日本から延長コードを持参したい場合には、購入価格は少し割高になりますが、ユニバーサル設計のものを選ぶことをおすすめします。

アメリカの電圧ってどのぐらい?日本から電化製品は持って行った方が良い?

日本からアメリカへ渡米する際には、これまで使っていたヘアドライヤーとか髭剃り、またちょっとした電化製品をそのまま持っていきたいですよね。しかし、もしも持って行って使えなかったらどうしよう?という不安もあるのではないでしょうか。ここでは、アメリカの電圧についてご紹介するとともに、日本から電化製品を持って行って使えるのかどうかについてもお話しします。

目次

  1. アメリカの電圧は日本と違う?
  2. コンセントの形は同じ?
  3. 日本から持参した電化製品をアメリカで使うとどうなる?
  4. 延長コードはそのまま使っても大丈夫?

1.アメリカの電圧は日本と違う?

日本とアメリカとでは、電圧が違います。日本は100V ですが、アメリカは120Vとなっています。この20Vの差がどのぐらいなのか、気になりますよね?たかが20Vだと思っても、家電製品にかかる負担は意外と大きいものです。たまに使うぐらいなら良さそうですが、継続して使っていると、故障の原因となってしまいます。

もしも日本の電化製品をアメリカで使うなら、変圧器を使うことをおすすめします。

ただし電化製品の中には、パソコンなどのようにグローバルな電圧に対応できるスペックとなっているものもあります。その場合には、特に電圧の違いを意識する必要はありませんし、使い続けても故障するリスクもありません。

これはユニバーサル仕様と呼ばれていて、電化製品に貼られているスペックシールに、入力100v-240vなどと表記されています。

カリフォルニアは110v

アメリカの中でもカリフォルニア州のロサンゼルスのように、電圧が110vという特殊な都市もたまにあります。アメリカの別の場所から持ち込んだ家電製品や電化製品をそのまま使っても問題はありませんが、日本から持ち込む場合には、電圧が高くなるため、故障の原因となってしまいます。

2.コンセントの形も違う

アメリカと日本では、プラグやコンセントの形も若干異なります。日本の場合には、左右平行に2本のコンセントが主流です。しかしアメリカの場合、左右平行のプラグでも、左右の長さが若干異なるため、そのまま日本のコンセントに差し込もうとしても、入りません。

変換プラグは不要

プラグをコンセントに差し込むだけであれば、日本から持参したプラグは、スッとアメリカのコンセントに差し込めます。プラグ変換器などは必要ありません。

ただし、アメリカで使っていた電化製品を日本に帰国してからも使い続けたい時には、コンセントの形が違うので、そのままでは使えません。コンセントの変換プラグが必要です。

3.日本から持参した電化製品をアメリカで使うとどうなる?

アメリカの電圧は日本よりも高いため、日本の電化製品をアメリカで使い続けると、本来持てるパワーよりも過剰に稼働した状態となってしまい、故障の原因となります。イメージとしては、日本で使うよりもパワフルになり、ヘアドライヤーやヘアアイロンは持ち手が熱くなりますし、電気湯沸かし器なども、60度の設定温度なのにパワフルすぎて沸騰状態が続く、なんてこともあります。発熱するタイプの電化製品は、アメリカで使用すると危険かもしれませんね。

時計やタイマーはNG

日本から目覚まし時計やタイマーなどを持参しても、残念ながら使えません。時間を正しく表示しないことが多く、意味をなさなくなってしまいます。

私は日本から、電磁波時計や、コンセントに差し込んで使う目覚まし時計、コンセントに差し込むタイプのタイマーなどを持参しましたが、全滅でした。

電池タイプのものやiPhoneのようなユニバーサル設計になっているものは大丈夫ですが、そうでない時計やタイマーなど時間を表すものは、移住するなら日本の家族や友人に譲ったり、留学や駐在なら日本でお留守番させておくのが良いでしょう。

豆知識:アメリカの電化製品は日本で使える?

アメリカの電化製品は、変換プラグを使えば日本のコンセントに差し込んで使用可能です。しかし、ユニバーサル仕様でない限りは、本来持っているパワーよりも弱くなってしまうので、使用してても「何となく弱いな」と感じることがあるかもしれません。

私の経験では、ヘアドライヤーやアイロンは、日本で使うとパワー弱め。湯沸し器みたいなものも、イマイチ温度が低めとなってしまいました。

日本からアメリカへもっていくと、パワフルすぎて故障

アメリカから日本へもっていくと、パワーが弱くてイマイチ

と覚えておくと良いですね。

4.延長コードはそのまま使っても大丈夫?

日本で販売されている延長コードには、日本国内で使用することを前提とした100vのみ対応のものもあれば、ユニバーサル設計として100v-250vまで幅広く対応できるもの藻あります。

もしも日本から延長コードを持参したい場合には、購入価格は少し割高になりますが、ユニバーサル設計のものを選ぶことをおすすめします。

アメリカでメガネ・コンタクトを買いたい!どうする?

目次

  1. 日本からメガネとコンタクトレンズは持っていくべき?
  2. アメリカのメガネ・コンタクトには処方箋が必要
    • 処方箋はどこでもらえる?
    • 処方箋の有効期限はたったの1年
    • 健康保険でカバーされていない可能性は大
  3. 無保険で処方箋を書いてもらうと、いくらの費用がかかる?
  4. アメリカで無保険でもメガネやコンタクトレンズを安く購入するコツとは?

1.日本からメガネとコンタクトレンズは持っていくべき?

目が悪い人にとっては生活必需品となるメガネやコンタクトレンズ。アメリカにも視力が悪い人はたくさんいるので、メガネやコンタクトももちろん購入できます。しかし、日本ほど気軽に購入することはできませんし、価格も驚くほど高額になってしまうことが多いという特徴があります。

そのため、日本でメガネとコンタクトレンズを使っていた人は、できれば渡米前に予備の分についても持参するのが賢明です。

2.アメリカのメガネ・コンタクトレンズには処方箋が必要

close up photo of person s eye

例えば日本でメガネを作りたい時には、大抵のメガネショップで視力検査をしてくれて、その場でフレームを選んでまとめて購入できます。多くの場合には、当日仕上がりができますし、レンズの在庫がショップにない場合でも数日中に仕上がることが多いですよね。

コンタクトレンズを購入する場合でも、レンズのスペックが既に分かっている人なら、購入の度に検眼しなければいけないことはありません。初回は自分のコンタクトレンズのスペックを知るために検眼が必要となるものの、2回目以降は視力が変わらない限りは、ネットでもショップでも、自由にコンタクトレンズを購入できます。

しかしアメリカでは、メガネでもコンタクトレンズでも、購入に際しては医師の処方箋が必要不可欠です。ショップによっては、眼科医がショップ内に常駐していて処方箋をその場で書いてくれるというサービスもありますが、一般的ではありません。

そのため、メガネおよびコンタクトレンズを購入したい時には、処方箋を書いてくれる眼科医をネットや健康保険のネットワークなどで探し、予約を取って受診しなければいけません。

処方箋はどこでもらえる?

メガネとコンタクトレンズ購入のための処方箋をもらうためには、ネットで処方箋を書いてくれるドクターを検索することから始めましょう。アメリカの眼科医は大きく分けて、メガネやコンタクトレンズの処方箋を主に担当する検眼医(Optometrist)と、白内障とか緑内障の検査や治療などを行う眼科医(ophthalmologist)とがいます。

ネットで Eye Exam Near Me などのキーワード検索をすると、検眼してくれる医師のリストが表示されます。その中から足を運びやすいクリニックを選んで、電話で予約を取りましょう。

処方箋の有効期限はたったの1年

処方箋を書いてもらった場合、メガネなら一度作れば何年でも使い続けることはできます。しかしコンタクトレンズの場合には、処方箋で購入できるのは、わずか1年分のレンズだけというルールがあります。

それは、処方箋の有効期間は1年のみだから。

つまり、コンタクトレンズを着用している人は、最低でも1年に1回は医師に検眼してもらい、処方箋を書いてもらわなければいけません。

健康保険でカバーされていない可能性は大

アメリカの健康保険では、歯科と眼科に関しては、デフォルトではカバーされていない保険が多いですね。歯科や眼科によく通院する人は、健康保険プランのオプションとして、歯科や眼科をカバーをする特約のようなものを付ける必要があります。

眼科の特約を付けると、メガネやコンタクトレンズの検眼にかかる費用が1年に1回無料もしくはディスカウントとなったり、メガネやコンタクトレンズを購入する際にかかる費用の一部もしくは全額が保険で負担されることが多いですね。

3.無保険で検眼すると、費用はいくらかかる?

アメリカの眼科の保険はあくまでもオプションです。そのため、加入していない人もたくさんいます。メガネやコンタクトを普段から着用している人でも、毎月の保険料を考えると、無保険で検眼分を自己負担にしたほうが安上がりと判断する人もいますね。

ちなみに、健康保険を使わずに医師に検眼してもらうと、どのぐらいの費用がかかるのでしょうか?

無保険の場合には、基本的にはその医療機関が提示する費用がそのまま自己負担となります。そのため、安いクリニックもあれば割高のクリニックもあります。

私が数年前にテキサス州で検眼してもらった時の例で言うと、

メガネの検眼と処方箋にかかった費用は100ドル

コンタクトレンズの検眼と処方箋では、別途で50ドル

でした。コンタクトレンズだけの処方箋というのは対応しておらず、メガネだけなら100ドル(毎年メガネを新調するなら、毎年かかります)で、コンタクトレンズの処方箋が欲しいという人は、150ドルがかかります。

高いですよね。

4.アメリカで無保険でも安く購入するコツ

アメリカ国内でメガネおよびコンタクトレンズを購入する場合には、店舗型のショップでも、オンラインショップでも、処方箋が必要というルールは変わりません。オンラインショップでメガネやコンタクトレンズを購入しようとしても、会計する前に、処方箋をアップロードするようにと指示があり、アップロードするまでは発送してもらうことはできません。

しかし、アメリカは処方箋が必要というルールでも、他の海外では日本のように処方箋が不要という国もあります。アメリカで眼科保険に加入していない人なら、処方箋が不要という国からメガネやコンタクトレンズを購入すればよいのです!

日本のネットショップでも、度付きのメガネやコンタクトレンズを購入できるショップはたくさんあります。しかし日本の場合には、とっても高い国際発送の送料がかかってしまうショップが多いですね。

それなら、どこから購入すればよい?

おすすめは、イギリスのネットショップです。イギリスは日本と同じようにメガネやコンタクトレンズの購入には処方箋が必要ない国で、イギリス国外から利用する人もたくさんいます。しかも、オンラインショップによっては送料が無料になる所もたくさんあるので、まとめ買いをすればリーズナブルにメガネとコンタクトレンズを購入できます!

私が良く利用しているのは、Vision Directというイギリスのネットショップです。

Vision Directのサイトはこちら

オーダーしてから発送までは2,3日と早いですし、支払いはクレジットカード払いができます。イギリスからアメリカまで送ってもらうわけですが、送料は無料なので、とってもお得ですし、追跡番号をくれるので、こちらからトラッキングもできます。

一度、到着した小包が破損していて、中身が半分しか入っていないというトラブルがありました。その際も、メールで素早く解決できたので、信頼できるサイトだと思いますよ!

アメリカ移住!日本のクレジットカードvsアメリカで作ったカード、どちらを使う?

アメリカへ渡米する際には、多くの人は日本で使っていたクレジットカードを持ってきます。しかしアメリカで生活を始めてからは、日本にいた頃に使っていたクレジットカードと、アメリカに来てから作ったカード、どちらを使うのが便利なのでしょうか?

目次

  1. 日本のクレジットカードを使うメリット
    • JCBは微妙
    • 渡米直後でも使える
    • 使い慣れているカードなので管理しやすい
    • 日本の口座から日本円で引き落とし
  2. 日本のクレジットカードを使うデメリット
    • 為替変動の影響を受ける
    • クレジットカード会社が定めるレートのため割高
    • 口座残高が不足するリスク
    • カード明細などを日本で受け取れない
    • アプリがアメリカで使えない可能性も
  3. アメリカで作ったクレジットカードを使うメリット
    • 万が一の時に金融機関へ連絡しやすい
    • 新しいカードを自宅で受け取れる
    • アメリカで収入がある人なら、長期的に使いやすい
    • アプリが使いやすい
  4. アメリカのクレジットカードのデメリット
    • 書類集めに時間がかかる
    • 短期間しかアメリカにいない人にはメリットが少ない
    • 利用可能上限金額が低い可能性が大
  5. まとめ

1.日本で使っていたクレジットカードを使うメリットとは?

日本で作ったクレジットカードは、基本的にアメリカでも使えます。VISAやMasterのロゴがついたものなら、ほぼ問題なく使えるでしょう。アメリカの金融機関が発行するクレジットカードのロゴは、VISAやMasterが圧倒的に多く、American Expressは厳しい審査をクリアしなければいけないためでしょうか、VisaやMasterほどは多くありませんね。

JCBは微妙

VISAやMasterなら、アメリカ国内で使えない店を見つけるのが大変なくらい、どこでも使えます。しかしJCBカードは、日本由来なので、使えないところは結構ありますね。

観光客が多い都市では、比較的JCBもOKだったりしますが、そうでない場所に行くと、「JCB?なにそれ?」となってしまうことが多いです。そのため、もしも日本で持ってるクレジットカードがJCBの人は、VisaかMasterを作っておくことをおすすめします。

それでは、日本で使っていたクレジットカードをそのままアメリカで使うことのメリットには、どんなことがあるのでしょうか?

渡米直後でも使える

移住でも留学でも駐在でも、渡米したばかりの時期には、ホテル暮らしをしながら住む場所を探したり、銀行口座や運転免許証を取得するなど、たくさんの手続気をしなければいけませんよね、そうした中でも、レストランに行けば支払いがありますし、いろいろな諸経費を支払う機会はたくさんあります。

クレジットカードを一枚も持っておらず、すべて現金決済にするというのは、渡米直後では地獄のような不便さを感じる事でしょう。そのため、これから渡米を予定している人は、日本でまず最初にクレジットカードを作って、それを持って渡米することを強くお勧めします。

使い慣れているカードなので管理しやすい

日本で使っていたクレジットカードなら、アプリやネットで取引明細を確認したり、ポイントが同貯まるのかというった点も、管理把握しやすいというメリットがありますよね。アメリカのクレジットカードでも、アプリやネットでそうした作業はできますが、日本ではなく英語ですし、使い慣れるまではいろいろと不便さを感じるかもしれません。

日本の口座から日本円で引き落とし

日本で作ったクレジットカードは、日本の銀行口座から、日本円で引き落としがかかります。留学や転勤などで数年後には日本へ帰国する人にとっては、アメリカで発行したカードを使って最終的に引き落としの点でトラブルになるよりも、最初から最後まで日本のクレジットカードを使うのが便利かもしれませんね。

2.日本のクレジットカードを使うデメリット

日本のクレジットカードをアメリカで使い続けることは、デメリットもあります。

為替変動の影響を受ける

為替市場は常に変動しているため、今日は為替レートが1ドル=100円でも、来週には1ドル=130円になっている、なんてこともあります。アメリカで同じ100ドルの商品を購入しても、為替レートによって、実際に自分が支払う価格は1万円ということもあれば1万3千円ということもあり、大きく変わりますよね。

観光のように短期間の滞在なら、為替レートが劇的に変わることは少ないでしょう。しかし、数か月~数年、移住の場合には数十年アメリカで生活することになります。その中では、為替レートが予想以上に変動してしまい、割高感をぬぐいきれないことにもなりかねません。

クレジットカード会社が定めるレートのため割高

日本で発行したクレジットカードをアメリカで使う場合、実際の換金レートは、それぞれのクレジットカード会社が規定するレートとなります。そのレートの中には、当然ですが手数料も含まれているわけで、実際の為替市場レートと比較すると、どうしても割高となってしまいます。

口座残高が不足するリスク

日本の銀行口座に、継続的に収入が入ってくる人なら、カードを使い過ぎて銀行口座から引き落とせなくなってしまう、なんてトラブルにはなりにくいでしょう。しかし、万が一、クレジットカード料金を日本の銀行口座から残高不足で引き出せなくなってしまうと、そのカードは利用停止となってしまいます。

利用停止を解除してもらうためには、銀行口座に入金をしたり、もしくはカード会社が指定する口座へと振り込みを行わなければいけません。手間や時間がかかりますし、ネットだけでは対応しきれないこともあるでしょう。

カード明細などを日本で受け取れない

日本に住んでいなければ、クレジットカードの明細やお知らせを、日本で受け取ることはできません。しかも、カードの更新時期が来ても、カードを受け取ることはできませんよね。日本の実家などがサポートしてくれれば良いですが、そうしたサポートがない人にとっては、日本のクレジットカードを長期間使い続けることは難しく、あくまでも期間限定の方法だと考えるのが良さそうです。

アプリがアメリカで使えない可能性も

日本の金融機関のアプリは、日本国内で使うことを前提としています。そのため、アメリカだけでなく、海外に出ると利用不可となってしまう可能性があるので注意しなければいけません。

アプリをスマホにダウンロード・インストールできても、使えないというケースは少なくありませんね。

3.アメリカのクレジットカードのメリット

アメリカにと米してから新しく作ったクレジットカードを使うことには、いくつかのメリットがあります。

万が一の時に金融機関へ連絡しやすい

アメリカ発行のクレジットカードをアメリカ国内で使うことは、利便性という点では理想的です。万が一のトラブル時には、すぐに金融機関へ電話やテキスト、メールなどで連絡できますし、窓口に足を運ぶことも簡単です。

新しいカードを自宅で受け取れる

クレジットカードの更新時期が近づくと、クレジットカード会社は新しいカードを自宅へ郵送してくれます。自宅でスムーズに受け取れるという点は、大きな安心感となります。

またアメリカでは、サイバーテロなどによってクレジットカードの不正利用の被害に遭った場合や可能性がある場合には、速やかに異なる番号の新しいカードを発行してくれます。そうした受け取りも、アメリカに住んでいる人なら、不便さを感じることはないでしょう。

アメリカで収入がある人なら、長期的に使いやすい

アメリカで働き、アメリカの銀行口座へ給料が入金される人にとっては、長期的に残高不足の心配がないアメリカ発行のカードの方が、使い勝手が良くなります。留学生や駐在の人にとっては、あまりメリットを感じないかもしれませんが、移住者の場合には、渡米直後は日本のクレジットカードを使っていても、少しずつアメリカ発行のクレジットカードへ移行するのがおすすめですね。

アプリが使いやすい

アメリカ国内の金融機関のアプリを、アメリカ国内で使うわけですから、使い勝手は良くなります。また、アプリ内では、自分の現在地に近い場所で支店やATM検索ができるなど、アプリの機能を最大限に単能できます。

4.アメリカのクレジットカードのデメリット

アメリカのクレジットカードには、どんなデメリットがあるのでしょうか。

書類集めに時間がかかる

アメリカのクレジットカードを申請する場合には、どの金融機関・信販でも、

が必要です。渡米する前の人なら、どれも持っていませんし、渡米直後でも、これらを取得するためには、それぞれの手続が異なりますから、時間がかかってしまいます。

これらの書類を最短で取得するためには、

  1. 渡米してから2週間程度の期間を開けて、ソーシャルセキュリティを申請する
  2. アパートを契約する
  3. 運転免許証を取得する

の順番がベストですが、どんなに急いでも1ヶ月ぐらいはかかるのではないでしょうか。そして、その後でクレジットカードを申し込み、審査に通ったとしても、実際にカードが送られてくるまでには1週間~2週間ぐらいの期間がかかります。

短期間しかアメリカにいない人にはメリットが少ない

留学生や駐在の人は、数年間という期間限定でアメリカにやってきます。そして、その期間が終了したら、日本へ永久帰国するわけです。わざわざアメリカの銀行口座を開設してクレジットカードを申し込んでも、短期間だけの滞在では、手続きの面倒さの方が、カードを持つ利便性よりも大きくなってしまうかもしれません。

利用可能上限金額が低い可能性が大

渡米したばかりの人は、アメリカ国内でクレジットヒストリーなるものは持っていません。その状態でクレジットカードを作ろうとしても、信用できないと判断されて審査落ちになる可能性が高いでしょう。

仮に審査に通ったとしても、クレジットヒストリーがないために利用上限額は低めの設定となってしまうことが多くなります。日本のクレジットカードなら利用上限額が数十万円あったという人でも、渡米直後だと利用上限額が500ドル、なんてことにもなりかねません。

5.まとめ

日本のクレジットカードを使うのがベターか、それともアメリカのクレジットカードの方が便利なのかという点については、留学や駐在などの期間限定での渡米なのか、それとも半永久的に暮らす移住なのかによって決めるのが良いでしょう。

しかし移住の場合でも、実際にアメリカのクレジットカードを手にするまでには、1ヶ月から2か月ぐらいの期間がかかってしまいます。そのため、まずは日本で使っていたクレジットカードを期間限定のつもりで使用することをおすすめします。

アメリカ移住前に知るべき6つの現実

ハリウッド映画やオシャレなテレビドラマなどで、アメリカに憧れを持つ人は少なくありません。何を隠そう、20代の頃の私も、アメリカって素敵な国なんだろうな、という憧れを持っていました。

確かに、アメリカは経済や医療の面では世界をリードし続けますし、「強い国」というイメージがありますよね。

しかし、アメリカは良い所ばかりではありません。日本と比べると、治安の面や文化の面で、日本人の私たちにとってはいろいろ不便なことや、困ったこともたくさんあります。

ここでは、これからアメリカへ移住したいなと考えている人、また移住することが決まった人、留学や駐在などでアメリカで数年間を過ごす人にとって、まず最初に知っておきたいコトをいくつかご紹介します。

目次

  1. 観光と生活は違う
  2. 誰もが経験する「孤独」
  3. 合法的に滞在するためのステータスが必要
  4. 日本人にとっては厳しい就職事情
  5. 就職できても安心できない!レイオフが横行する社会
  6. 税金や年金、保険が複雑
  7. まとめ

1.観光と住むことは、完全に違う

アメリカに観光でやってくると、多くの人はアメリカの魅力に魅稜されてしまいます。

「食事のボリュームがすごい!しかも安い!」

「細かいことにうるさくない、なんておおらかな人たちなんだ!」

など、素晴らしい経験ができますよね。これは、アメリカ旅行をする醍醐味です。

しかし、実際にアメリカに住んでみると、いろいろなギャップを感じたり、現実が見えてきます。

  • 誰でも自由に銃を持てる社会。キレたらマジで命の危険アリ。
  • 深夜に自由に外出できないのが窮屈
  • レストランでのサービスが普通以下なのに、チップを要求される
  • こちらが言わんとする事が伝わらない。ジレンマを感じる
  • 車がなければ生活できない。
  • 置き引きや盗難、スリがすごい。被害妄想になってしまうレベル。
  • 弱肉強食そのものの文化
  • 人がいい加減すぎる。業者に電話してもすぐに来てくれない。

など、実際に生活してみなければ分からない現実が見えてきます。長期滞在でも、観光なら日本という帰る場所がありますよね。留学や駐在でも、何年間という期間限定なら、嫌な部分は見ずに我慢することもできるでしょう。しかし移住となると、もう帰る場所はありません。

その覚悟、ありますか?

2.誰もが経験する「孤独」

渡米して、日本にいたころと同じように快適な生活を最初から送れる人は、それほど多くありません。生活する中で、仲の良い友人ができたり、職場などで少しずつ心を許せる知り合いができるわけですが、その家庭では全ての人が多かれ少なかれ「孤独」を経験します。

日本にいた時には、友人や家族がすぐそばにいますよね。価値観が違っても、同じ言葉を話し、同じ文化の中で生活する日本人同士として、相手を理解しようとすれば、ハードルはそれほど高くはないでしょう。

しかし移住してまだアメリカ生活に慣れていない時には、そうした心の平穏がありません。業者に電話をしても、言葉が通じなくて切られたり、スーパーに行って店員に質問しても、意味不明な表情を浮かべて立ち去られたり、人によっては自分の存在価値そのものを疑うようなトラウマ的な経験をすることもあります。

アメリカ人と一緒に働く職場でも、自分の英語力に自信がないから、人の会話になかなか入っていけず、孤独を感じてしまうことはあるでしょう。また、自分だけに声をかけてもらえない、なんて経験をする人も少なくありません。

具体的にどんな経験をするかは、人によって異なります。孤独を感じるレベルも、一人でいることが苦痛でない人なら、それほどツラいとは感じないかもしれません。しかし人によっては、渡米して数カ月しかたっていないのに、日本が恋しくてたまらない、ホームシックな状態になってしまうこともあります。

3.合法的に滞在するためのステータスが必要

アメリカに短期間だけの観光で渡米するなら、ビザなどは一切必要ありません。90日間以内の滞在なら、日本のパソポートがあれば、ビザなしでも滞在できます。

しかしアメリカへ移住するとなると、話は別ですよね。留学手も駐在でも、また移住でも、合法的にアメリカに滞在するためのステータスが必要となります。つまり、ビザがなければいけません。

アメリカへ留学するなら、留学先の学校がスポンサーとなって、学生ビザを発行してくれるでしょう。また駐在なら、企業がスポンサーとなって、駐在ビザや就労ビザを発行してくれるので、心配ありません。

しかし、なんとなくアメリカに移住して、そこから人生をやり直したい!という壮大な夢を持っている人の場合には、そう簡単にはいきません。なぜなら、移住するためには移民ビザが必要になるからです。そして、移民ビザは、「欲しい」という理由だけで発行してもらえるわけではありません。

アメリカで就労ビザや永住権を申請するためには、いくつかの条件があります。

  • アメリカ人もしくは永住権保持者と国際結婚をして渡米する
  • 親戚や家族がアメリカに既に住んでいて、保証人になってくれる
  • アメリカの企業に雇用される
  • 100万ドル以上の投資ができる投資家になる
  • アメリカで起業して、10人以上のアメリカ人を雇用する
  • 年に1回行われる永住権の抽選に当選する

これらの条件に当てはまれば、アメリカへ片道切符を手に入れることができます。実際の所、ハードルはかなり高めです。

4.日本人にとっては厳しい就職事情

アメリカの景気は、2008年のリーマンショック以降、少しずつ回復しているとはいいつつも、失業率はまだ高いままですし、企業もサバイバルをかけて事業縮小などを行っています。

アメリカ生まれでネイティブな英語を話し、アメリカの大学や大学院を卒業した人でも、実際に自分に合った就職先を見つけることは、決して簡単ではありません。言葉のハンデを持ち、しかも価値観や考え方がアメリカ人とは違う私たち日本人が、アメリカで就職するためには、

  • 日常会話レベルでは不十分。ビジネスレベルの英語力
  • 日本語を生かせるバイリンガルなマーケットで勝負
  • アメリカ人と互角に交渉ができるスキルや度胸
  • この人材を採用したいと思わせる、秀でた才能や知識
  • これまで築き上げた人脈

などが必要不可欠となります。日本人なら必ずしも、日本語を生かせるマーケットでなければ就職できないということはありません。しかし、アメリカ人と同じ土俵で戦うということは、日本人にとってはあらゆる面で不利になることが多いもの。だからこそ、自分が持っているノウハウや知識、そして日本語という言語を武器として戦える土俵を見つけることが大切ですね。

アメリカでの仕事探しはこちらから

5.就職しても油断大敵!レイオフが横行する社会

日本社会でも、終身雇用が崩壊し、大企業でも終身雇用を守れないと宣言する企業が増えていますよね。もともと終身雇用という概念を持たないアメリカでは、いろいろなハードルを越えてようやく就職できても、そこで安心はできません。社会全体を通して、レイオフや解雇が日常的に行われているからです。

レイオフや解雇をされると、ある日突然仕事を失い、収入が途絶えてしまいます。自分自身に問題がある場合もあるでしょう。しかし、企業の事業縮小などの理由で、部署ごとなくなったり、数十人、数百人という単位で解雇する企業も少なくありません。

そうしたレイオフ嵐のアメリカ社会において、「この人だけは残したい」と思わせたり、解雇されてもすぐに次の職を見つけられる自分になるためには、

  • 企画が良くても企業の利益には繋がらない。とにかく結果を残すこと。
  • 頑張ってますアピールも大切。見えないところで努力する美学は、アメリカにはありません。
  • 結果がだめでも、自分はこんなに努力や工夫をしたというアピールをする。

などを肝に銘じておきましょう。日本の企業モラルと、アメリカのそれとでは、根本的な価値観が異なります。企業同士のM&Aを見ていても通じるところがありますが、企業で働くなら、とにかくその企業にとって利益をもたらすことが、企業に必要だと思われる人材になるためのコツなのです。

アメリカのテレビドラマを見ていても、そういうシーンは多いですよね?法律ギリギリのことをやったり、あるいは法律違反をしてもバレなきゃOKという振る舞いをしたり、最終的にそうした非モラル的な行為がどうなるかはケースバイケースですが、そうしたことはドラマの中だけではありません。

6.税金や年金、保険が複雑

アメリカの税金や年金制度、保険制度は、日本とは大きく違います。そのため、渡米してきた日本人の多くは、その複雑さに頭を抱えてしまいます。私も渡米したばかりのころにはそうでした。当時はインターネットも今ほど発達していなかったので、いろいろな書籍を読み漁り、独学でそれなりに知識を習得しました。

留学や駐在なら、遅かれ早かれ日本へ帰国するので、老後の心配は必要ありませんよね。しかし移住の場合には、老後もアメリカなので、できるだけ早めに年金や保険などの仕組みを理解して、適切な対策をする必要があります。

日本では、老後資金は、老齢年金や厚生年金などの公的資金に頼るのが一般的です。貯蓄もしますけれど、公的資金に頼らずに貯蓄だけで老後を乗り切れる人は、ほんの一握りではないでしょうか。

しかしアメリカでは、公的資金だけで生活することは、簡単ではありません。多くの場合、職場が提供する職域年金に加入したり、個人で老後に備えるための貯蓄をすることが必要不可欠です。

7.まとめ

どこか海外へ移住したい!という人は、たくさんいますよね。その中でも、心の距離が日本と近いアメリカへの移住は、人気があります。アメリカへの移住を考えている人は、バラ色の生活だけを夢見るのではなく、しっかりと現実を見据えた上で賢明な判断ができるように、事前にしっかりと準備することをおすすめします。

どんな土地でも住めば都。悪い所もあればよい所もあるさ、とフレキシブルに考えられる人なら、アメリカへの移住でもきっと幸せを手に入れることができます!

アメリカ移住: 知っておくべき現実とは

ハリウッド映画やオシャレなテレビドラマなどで、アメリカに憧れを持つ人は少なくありません。何を隠そう、20代の頃の私も、アメリカって素敵な国なんだろうな、という憧れを持っていました。

確かに、アメリカは経済や医療の面では世界をリードし続けますし、「強い国」というイメージがありますよね。

しかし、アメリカは良い所ばかりではありません。日本と比べると、治安の面や文化の面で、日本人の私たちにとってはいろいろ不便なことや、困ったこともたくさんあります。

ここでは、これからアメリカへ移住したいなと考えている人、また移住することが決まった人、留学や駐在などでアメリカで数年間を過ごす人にとって、まず最初に知っておきたいコトをいくつかご紹介します。

目次

  1. 観光と生活は違う
  2. 誰もが経験する「孤独」
  3. 合法的に滞在するためのステータスが必要
  4. 日本人にとっては厳しい就職事情
  5. 就職できても安心できない!レイオフが横行する社会
  6. 税金や年金、保険が複雑
  7. まとめ

1.観光と住むことは、完全に違う

※写真はイメージです

アメリカに観光でやってくると、多くの人はアメリカの魅力に魅稜されてしまいます。

「食事のボリュームがすごい!しかも安い!」

「細かいことにうるさくない、なんておおらかな人たちなんだ!」

など、素晴らしい経験ができますよね。これは、アメリカ旅行をする醍醐味です。

しかし、実際にアメリカに住んでみると、いろいろなギャップを感じたり、現実が見えてきます。

  • 誰でも自由に銃を持てる社会。キレたらマジで命の危険アリ。
  • 深夜に自由に外出できないのが窮屈
  • レストランでのサービスが普通以下なのに、チップを要求される
  • こちらが言わんとする事が伝わらない。ジレンマを感じる
  • 車がなければ生活できない。
  • 置き引きや盗難、スリがすごい。被害妄想になってしまうレベル。
  • 弱肉強食そのものの文化
  • 人がいい加減すぎる。業者に電話してもすぐに来てくれない。

など、実際に生活してみなければ分からない現実が見えてきます。長期滞在でも、観光なら日本という帰る場所がありますよね。留学や駐在でも、何年間という期間限定なら、嫌な部分は見ずに我慢することもできるでしょう。しかし移住となると、もう帰る場所はありません。

その覚悟、ありますか?

2.誰もが経験する「孤独」

渡米して、日本にいたころと同じように快適な生活を最初から送れる人は、それほど多くありません。生活する中で、仲の良い友人ができたり、職場などで少しずつ心を許せる知り合いができるわけですが、その家庭では全ての人が多かれ少なかれ「孤独」を経験します。

日本にいた時には、友人や家族がすぐそばにいますよね。価値観が違っても、同じ言葉を話し、同じ文化の中で生活する日本人同士として、相手を理解しようとすれば、ハードルはそれほど高くはないでしょう。

しかし移住してまだアメリカ生活に慣れていない時には、そうした心の平穏がありません。業者に電話をしても、言葉が通じなくて切られたり、スーパーに行って店員に質問しても、意味不明な表情を浮かべて立ち去られたり、人によっては自分の存在価値そのものを疑うようなトラウマ的な経験をすることもあります。

アメリカ人と一緒に働く職場でも、自分の英語力に自信がないから、人の会話になかなか入っていけず、孤独を感じてしまうことはあるでしょう。また、自分だけに声をかけてもらえない、なんて経験をする人も少なくありません。

具体的にどんな経験をするかは、人によって異なります。孤独を感じるレベルも、一人でいることが苦痛でない人なら、それほどツラいとは感じないかもしれません。しかし人によっては、渡米して数カ月しかたっていないのに、日本が恋しくてたまらない、ホームシックな状態になってしまうこともあります。

3.合法的に滞在するためのステータスが必要

アメリカに短期間だけの観光で渡米するなら、ビザなどは一切必要ありません。90日間以内の滞在なら、日本のパソポートがあれば、ビザなしでも滞在できます。

しかしアメリカへ移住するとなると、話は別ですよね。留学手も駐在でも、また移住でも、合法的にアメリカに滞在するためのステータスが必要となります。つまり、ビザがなければいけません。

アメリカへ留学するなら、留学先の学校がスポンサーとなって、学生ビザを発行してくれるでしょう。また駐在なら、企業がスポンサーとなって、駐在ビザや就労ビザを発行してくれるので、心配ありません。

しかし、なんとなくアメリカに移住して、そこから人生をやり直したい!という壮大な夢を持っている人の場合には、そう簡単にはいきません。なぜなら、移住するためには移民ビザが必要になるからです。そして、移民ビザは、「欲しい」という理由だけで発行してもらえるわけではありません。

アメリカで就労ビザや永住権を申請するためには、いくつかの条件があります。

  • アメリカ人もしくは永住権保持者と国際結婚をして渡米する
  • 親戚や家族がアメリカに既に住んでいて、保証人になってくれる
  • アメリカの企業に雇用される
  • 100万ドル以上の投資ができる投資家になる
  • アメリカで起業して、10人以上のアメリカ人を雇用する
  • 年に1回行われる永住権の抽選に当選する

これらの条件に当てはまれば、アメリカへ片道切符を手に入れることができます。実際の所、ハードルはかなり高めです。

4.日本人にとっては厳しい就職事情

アメリカの景気は、2008年のリーマンショック以降、少しずつ回復しているとはいいつつも、失業率はまだ高いままですし、企業もサバイバルをかけて事業縮小などを行っています。

アメリカ生まれでネイティブな英語を話し、アメリカの大学や大学院を卒業した人でも、実際に自分に合った就職先を見つけることは、決して簡単ではありません。言葉のハンデを持ち、しかも価値観や考え方がアメリカ人とは違う私たち日本人が、アメリカで就職するためには、

  • 日常会話レベルでは不十分。ビジネスレベルの英語力
  • 日本語を生かせるバイリンガルなマーケットで勝負
  • アメリカ人と互角に交渉ができるスキルや度胸
  • この人材を採用したいと思わせる、秀でた才能や知識
  • これまで築き上げた人脈

などが必要不可欠となります。日本人なら必ずしも、日本語を生かせるマーケットでなければ就職できないということはありません。しかし、アメリカ人と同じ土俵で戦うということは、日本人にとってはあらゆる面で不利になることが多いもの。だからこそ、自分が持っているノウハウや知識、そして日本語という言語を武器として戦える土俵を見つけることが大切ですね。

アメリカでの仕事探しはこちらから

5.就職しても油断大敵!レイオフが横行する社会

日本社会でも、終身雇用が崩壊し、大企業でも終身雇用を守れないと宣言する企業が増えていますよね。もともと終身雇用という概念を持たないアメリカでは、いろいろなハードルを越えてようやく就職できても、そこで安心はできません。社会全体を通して、レイオフや解雇が日常的に行われているからです。

レイオフや解雇をされると、ある日突然仕事を失い、収入が途絶えてしまいます。自分自身に問題がある場合もあるでしょう。しかし、企業の事業縮小などの理由で、部署ごとなくなったり、数十人、数百人という単位で解雇する企業も少なくありません。

そうしたレイオフ嵐のアメリカ社会において、「この人だけは残したい」と思わせたり、解雇されてもすぐに次の職を見つけられる自分になるためには、

  • 企画が良くても企業の利益には繋がらない。とにかく結果を残すこと。
  • 頑張ってますアピールも大切。見えないところで努力する美学は、アメリカにはありません。
  • 結果がだめでも、自分はこんなに努力や工夫をしたというアピールをする。

などを肝に銘じておきましょう。日本の企業モラルと、アメリカのそれとでは、根本的な価値観が異なります。企業同士のM&Aを見ていても通じるところがありますが、企業で働くなら、とにかくその企業にとって利益をもたらすことが、企業に必要だと思われる人材になるためのコツなのです。

アメリカのテレビドラマを見ていても、そういうシーンは多いですよね?法律ギリギリのことをやったり、あるいは法律違反をしてもバレなきゃOKという振る舞いをしたり、最終的にそうした非モラル的な行為がどうなるかはケースバイケースですが、そうしたことはドラマの中だけではありません。

6.税金や年金、保険が複雑

アメリカの税金や年金制度、保険制度は、日本とは大きく違います。そのため、渡米してきた日本人の多くは、その複雑さに頭を抱えてしまいます。私も渡米したばかりのころにはそうでした。当時はインターネットも今ほど発達していなかったので、いろいろな書籍を読み漁り、独学でそれなりに知識を習得しました。

留学や駐在なら、遅かれ早かれ日本へ帰国するので、老後の心配は必要ありませんよね。しかし移住の場合には、老後もアメリカなので、できるだけ早めに年金や保険などの仕組みを理解して、適切な対策をする必要があります。

日本では、老後資金は、老齢年金や厚生年金などの公的資金に頼るのが一般的です。貯蓄もしますけれど、公的資金に頼らずに貯蓄だけで老後を乗り切れる人は、ほんの一握りではないでしょうか。

しかしアメリカでは、公的資金だけで生活することは、簡単ではありません。多くの場合、職場が提供する職域年金に加入したり、個人で老後に備えるための貯蓄をすることが必要不可欠です。

7.まとめ

どこか海外へ移住したい!という人は、たくさんいますよね。その中でも、心の距離が日本と近いアメリカへの移住は、人気があります。アメリカへの移住を考えている人は、バラ色の生活だけを夢見るのではなく、しっかりと現実を見据えた上で賢明な判断ができるように、事前にしっかりと準備することをおすすめします。

どんな土地でも住めば都。悪い所もあればよい所もあるさ、とフレキシブルに考えられる人なら、アメリカへの移住でもきっと幸せを手に入れることができます!