海外だからこそ安心感が欲しい!生命保険の種類と加入方法

アメリカにも、生命保険はあります。結婚している人、そして子供がいる人にとっては、配偶者の万が一に備えて自分と子供を守るための生命保険、もしくは自分に万が一の時には家族を守るための生命保険にぜひ加入したいものです。アメリカには、どんな生命保険があって、どのように加入すれば良いのでしょうか?

目次

  1. 生命保険の種類
  2. 生命保険への加入方法
  3. こんな保険には気を付けよう
  4. 生命保険の選び方

1.生命保険の種類

アメリカの生命保険は、大きく分けると4種類あります。

Term Life(掛け捨ての生命保険)

Term Lifeとは、期間限定の掛け捨てタイプです。期間は10年とか15年、20年などがよくありますが、他の保険と比べるとリーズナブルな保険料で加入できるのが魅力です。掛け金は、年齢及び健康状態、受け取り保険金の額によって異なります。

掛け捨てタイプは、

  • 加入の期間が最初に決まっていて、後から変更できない
  • 毎月の保険料がリーズナブル
  • 掛け捨てなので、満期を迎えても手元には何も戻ってこない
  • 保険加入期間及び支払総額が決まっているので、最初に一括で払い込んでもOK
  • 子育て期間中だけなど、一時的にニーズが高まる時に便利

などの特徴があります。

誰におすすめ?

この保険は、生命保険に加入したいけれど掛け金が高いのは困るという人におすすめです。我が家でも、子供が生まれたことをきっかけに、夫と私とでTerm Lifeへ加入しました。20年で満期を迎えるTerm Lifeで、当時私も夫も30代でしたが、$150,000の保険が毎月20ドル程度、$100,000は毎月10ドル程度で加入できました。

子育て世代にも、Term Lifeはおすすめだと思います。子供が成人するまでは、世帯主が亡くなると家計は危機的な状況となってしまいます。仮に専業主婦の妻が亡くなっても、デイケアなどの負担が大きくなることで、経済的に困窮しそうです。そのため、子供が成人するまではしっかり保障したいという目的でTerm Lifeに加入する人は多いですね。

Whole Life(終身保険)

このタイプは終身保険で、一度加入すると年齢に関わらず、加入者が死亡する時点で満期を迎えるというタイプの保険です。掛け捨てタイプと比較すると、毎月のの保険料は割高ですが、貯蓄性があるという点が魅力です。

  • 加入期間は名義人が死亡するまでずっと続く(保険料を払い続けてもよし、途中でストップすることも可能)
  • 最後は必ず保険金を受け取ることができる
  • 毎月の保険料は割高
  • 解約すると、部分的に返金してもらえる
  • 一定期間以上保険料を納めると、払い込みを辞めても保障が一定期間は続く
  • 家族に必ず何か残したい人におすすめ

という特徴があります。

我が家では、Whole Lifeにも加入しています。正直、加入した当時には生命保険の種類や違いをよく知らず、保険の人にすすめられるまま加入してしまいました。やはりTerm Lifeと比較すると保険料は割高で、夫の場合には$150,000の受取金で毎月の保険料は70ドル程度です。

Whole Lifeは貯蓄性があり、途中で解約しても部分的に返金してもらうことができます。我が家の場合、年に1回ステートメントが送られてきて、払い込み70ドル分の使用用途が詳細に記載されています。70ドル分のうち、返金対象となるのは約20ドル程度で、残りの50ドル分は、生命保険に加入している手数料や安心料ということで、解約しても返金はされません。

Universal Life

ユニバーサル保険というのは、もともとアメリカで考案された生命保険のタイプで、基本的にはWHOLE LIFEタイプと同じです。保険によっては、Universal Whole Lifeという商品になっていることもあります。万が一の時には安心できる保険料を受け取れるだけでなく、毎月の保険料から少額が貯蓄に回されているため、貯蓄性があるという点が、ユニバーサル保険の大きな特徴です。

ユニバーサル保険と終身保険の大きな違いは、毎月の保険料のうち、どのぐらいを保険保障に回すか、そしてどのぐらいを貯蓄に回すかという点を、自由に決められるという点です。全てのユニバーサル保険が加入者にカスタマイズさせてくれるのかは不明ですが、毎月の保険金出費を抑えながら、安心感と貯蓄のどちらもしたいという人におすすめの保険商品です。

ちなみに我が家が加入しているのは、ステートメントをチェックした所、Universal Whole Lifeというタイプでした。私達が自由に貯蓄がいくら、と決めたわけではありませんが、終身型、そして保険という安心感と貯蓄の両方のメリットがある保険商品ということですね。

Variable Life

アメリカの保険には、一般的ではありませんが、変額年金というものがあります。これはユニバーサル保険の一種で、払い込んだ保険の運用を、いろいろなファンドに投資することによって積極的に増やそうという保険です。充実した選択肢の中から自由にファンドを選び、保険加入者が投資のような感覚で生命保険を組み立てられるという点が、大きな魅力なのでしょう。

ただし、運用がうまくいかない場合には、加入した時の満額受け取り保険金が低くなってしまうリスクがあります。残された家族への安心感という意味では、あまり理想的ではないかもしれません。

2.生命保険への加入方法

アメリカで生命保険に加入する方法は、とても簡単です。たくさんの保険会社が多種多様な保険商品をネットで販売しているので、自分で見つけて見積もりを取ることができます。

見積もりを取る際に注意したい事は、生命保険の掛け金は、加入者の年齢だけによって決まるわけではないという点です。加入に当たっては、Risk Assessmentなる健康診断を行い、保険会社が低リスクと判断した人ほど、保険料は安くなります。

この健康診断は、以前では保険会社が看護師を派遣してくれて、自宅で血圧をチェックしたり、採血をしたほか、体重や健康状態などを総合的に判断していました。私が生命保険に加入した時にも、看護師が自宅にやってきました。

近年でも、もしかしたらそういうプロセスはまだあるのかもしれません。しかし近年増えているのは、数か月以内の健康診断の記録を保険会社へ送るという方法です。具体的にどんな項目をチェックしなければいけないかという点は、保険会社から指定されますが、体重や既往症、そして高血圧や糖尿病などのリスクがないかをチェックするという点では、以前と判定基準はそれほど大きく変わっていないのだと思います。

ちなみに、健康状態によっては、保険会社から加入拒否されることもあります。例えば、体重が一定以上の人だと、ハイリスクとみなされて、いくら健康でも加入拒否されます。この場合、健康であることを証明して保険会社を説得できれば、加入させてもらうことは可能ですが、保険料はかなり高めになることが多いです。

糖尿病や高血圧、高脂血症などを持っている人もまた、ハイリスクとみなされることが多いです。

実は私の夫も、30代の時には生命保険に問題なく加入できました。しかしアラフィフになると、やはり体重がヘビー級になってしまい、健康だったのですが、別途加入しようと思った保険会社からは、加入拒否されてしまいました。

健康保険に加入するなら若いうちが良いというのは、そういう理由があるのかもしれませんね。

3.こんな保険には気を付けよう

生命保険と謡われている商品の中には、Accidental Life Insuranceなるものがあります。アクシデント保険とか、事故保険なんて呼ばれているかもしれません。

この保険も、確かに生命保険であることは変わりません。しかし、死亡理由がアクシデント、つまり事故でなければ保険金が下りる対象にならないという点が大きな特徴です。交通事故などの事故なら、保険は満額がおりますが、病気で亡くなった場合には、対象外となってしまいます。

アクシデント保険は、掛け捨て保険が多く、保険料は比較的リーズナブルです。車社会のアメリカなので、毎日マイカーで長距離を通勤する人や、自動車の運転をすることが多い人等、ガテン系の仕事をする人は、加入することで大きな安心感を得られるかもしれませんね。

4.生命保険の選び方

アメリカの生命保険は、保険商品ごとに毎月の保険料が大きく異なります。そのため、加入する際には、複数の商品を比較検討することをおすすめします。

保険金はいくらが目安?

保険金の金額が大きくなると、当然ですが毎月の保険料は高くなります。どのぐらいの保険金にするのが目安なのか、分からないという人は多いかもしれません。保険アドバイザーの話によると、目安は世帯の収入の5倍なのだそうです。つまり、年収が5万ドルの世帯なら、保険金の目安は$250,000ということになりますね。

ただし、アメリカの生命保険は、万が一の時に自宅のMortgage(住宅ローン)を完済できる金額を目安にすることも多いです。アメリカの住宅ローンには、世帯主がなくなった時にローン残債がゼロになるという保険はないため、多くの人はその安心感を生命保険でカバーしています。

そう考えると、年収が5万ドルの家庭の場合、生命保険の目安は$250,000ですが、住宅ローンの残債が$400,000残っているなら、保険金は払い込み料と相談しながら$400,000にできるだけ近い金額にするのが賢明かもしれません。

保険料がディスカウント?

アメリカの金融機関では、銀行口座やローン商品、また保険商品を同じところで契約すると、マルチディスカウントとして保険料がディスカウントされるシステムがあります。全ての金融機関ではありませんが、マルチディスカウントの可能性も視野に入れた上で、生命保険をどこで契約するかを比較しましょう。

ただし、ディスカウントしてもらえるのは、生命保険ではなく、自動車保険となることが多いです。我が家でも、同じ金融機関に銀行口座を持ち、住宅ローンや自動車ローンを持ち、自宅のProperty Insuranceや自動車保険など、複数の商品を契約しています。そのため、自動車保険の料金は、本来の半額以下の金額で契約させてもらっています。

保険が高いアメリカにおいては、こうしたディスカウントでも家計にとっては大きなメリットだと思います。

アメリカで憧れのマイホーム!購入方法や注意点とは?

アメリカのアパートなど賃貸物件で生活している人の中には、更新の度に容赦なく値上がりする賃料にうんざりしている人も多いのではないでしょうか。「嫌なら出て行けばよい」とはわかっていても、賃料が値上がりする度に生活が圧迫されますし、精神的なストレスも大きくなってしまいますよね。留学や駐在組はあまり関係ないことかもしれませんが、ずっとアメリカにいる移住組なら、遅かれ早かれマイホームを購入することを検討するのも良いかもしれません。

目次

  1. ステップ1:何よりも最初にすることは何
  2. ステップ2:Realtorと物件探し
  3. ステップ3:物件が見つかったら、いよいよMortgage申請
  4. ステップ4:魔の30日間がスタート
  5. ステップ5:いよいよクロージング

1.ステップ1:何よりも最初にすることは何?

マイホームを購入しよう!と思った時に最初にする事は、金融機関からPre-ApproveとかPre-Qualitiedと呼ばれる書類をもらうことです。これは、言ってみるなら住宅ローンの仮審査に位置づけられるもので、「このぐらいの価格なら審査に通るし買えそうでしょう」と太鼓判を押してくれるような役割があります。

Pre-Approveを申請する際には、特定の不動産を抑えておかなければいけないということはありませんし、Realtorを見つけていない状態でもOKです。購入を考えている不動産のざっくりとした予算で申請して、金融機関からOKをもらうという書類です。

Pre-Approveを取得するのにかかる期間は?

フルタイムで仕事をしていて、勤続年数がそれなりにある人なら、Pre-Approveを申請してから承認されるまでにかかる期間は、数日ととても短いです。私もこれまで何回かマイホームを購入しているのですが、どの場合でも、勤続年数が長く安定した収入のある夫を基準に審査を受けるので、1日とか2日程度で承認してもらえます。

しかし、世帯ごとに家計の状況は異なりますよね。そのため、人によってはPre-Approvedをもらう最初のステップでも、数か月かかってしまうこともあるのだとか。ケースバイケースでどんな書類が必要になるか分からないので、提出できそうな収入関連の書類は、全てスキャンしてパソコンにPDFファイルとして保管しておくことをおすすめします。

購入したい不動産の価格よりも高いのが理想的

Pre-Approvedの書類を申請する際には、自身でどのぐらいの予算内で不動産を購入するかという点を決めて申請します。金融機関は、その金額に応じて承認するかしないかを決定するわけですが、ここで注意点があります。

申請する金額を低くすれば、確かに承認してもらえる確率は高くなります。しかし、実際に買いたいと思った不動産の価格が承認された価格よりも高い場合には、ローンのプロセスが遅くなってしまうリスクがあるので注意しなければいけません。

そのため、Pre-Approvedの申請では、予算よりも若干多めの金額で申請するのがおすすめです。例えば、予算が$200,000ぐらいなら、申請は$230,000ぐらいにする、のような感じですね。

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有効期限に注意

Pre-Approvedの書類を発行してもらった場合、有効期限がついているので注意しましょう。多くの場合には、発行してもらった日から90日間で、失効します。失効したらもうマイホームは買えない、ということはなく、失効したら再度申請すれば、全く問題ありません。

引っ越した先でマイホームを購入しようと考えているなら、引っ越す前にPre-Approvedを取ることもできます。しかし、あまりにも早すぎると、実際に住宅ローンのプロセスを始める前にPre-Approvedのステータスが失効してしまうリスクがあるので、注意してくださいね。

2.ステップ2:Realtorと物件さがし

金融機関からPre-APprovedのお墨付きをもらうということは、「その予算内の不動産なら、住宅ローンが下りる可能性がとても高い」ということです。これをもってRealtorを探し、どのぐらいの予算でどんな家を探しているのかを告げれば、いよいよそこから物件探しが始まります。

Realtor の探し方

どのエリアにも、Realtorはたくさんいます。資格を持っていれば誰でもRealtorになれるわけですが、その人のRealtorとしての質や、自分との相性は人それぞれです。

Realtorを選ぶ際には、何を重視するかという点を決めておくことをおすすめします。

  • フレンドリーな対応(愛想が悪い人もいます)
  • 素早いレスポンス(メールしても3日ぐらい放置する人もいます)
  • 交渉力(無理そうなものでも押してくれる人が頼れます)
  • マメかどうか(Inspectionに立ち会ってくれるかどうか、など)

ちなみに私は、待つことがとても嫌な性分なもので、Realtorを選ぶ際には、メールでもテキストでも、こちらからの質問に30分以内、もしくは1時間以内に返信してくれる人を選びました。Realtor探しのプロセスでは、本当にいろんな人がいて、折り返し電話をくださいと言っても完全スルーだったり、レスポンスが遅いことに対して真剣に言い訳する人などもいました。

Realtorのサービス料はかかりません

不動産の売買では、RealtorFeeなるものが、売買価格の6%程度含まれています。基本的にこれを支払うのはSellerですが、契約方法によってはBuyerが負担するとか、折版にするなど、さまざまです。しかし、デフォルト設定はSeller、つまり不動産を売る側が、クロージングの際にこの費用を負担することになっています。

売買価格の6%って、結構な金額です。$200,000の物件なら、6%で$12,000です。これを、売る側のRealtorと、買う側のRealtorとで折半します。つまり、$6,000ずつということですね。

そして、下世話な話をするなら、独立しているRealtorなら、この$6,000はすべて自身の利益となりますが、どこかの不動産業者に所属している人だと、不動産業者と折半になったり、半分以下が自身の取り分になったりするようです。

物件探しは即決がオススメ

アメリカの不動産購入は、じっくり慎重に考えていると、あっという間に他の人に買われてしまう可能性がとても高いです。これは私自身、とても驚いたことの一つです。そのため、事前にしっかりリサーチをして、自分たちに譲れないものを優先順位ごとにリストアップし、満足できる物件があったら、即決するぐらいの勢いが必要です。

家の雰囲気が分かる形容詞とは?

それと、Realtorが物件をどのような形容詞で表現するかによって、なんとなくイメージを掴むことができます。

  • Cozy →狭い
  • Charm →古い
  • Character →ダサい、時代遅れ

これらの言葉は、要注意です。もちろん、古くて小さな家を安く購入して、DIYで変身させたいという人もいます。その場合には、

” We’re Fixer Upper.(私たちはリモデルなどで家を価値を上げることが得意なの!”

と言えば、Realtorは喜んで、古くて汚く、修理が必要そうな家を紹介してくれることでしょう。

ちなみに、私が探していた家は、

  • Open (Open conceptとも言う) →間取りが開放的
  • Bright →光が入って明るい
  • Move-in Ready →修理の必要がなく、掃除やペイントなどもすべて終了しており、すぐに入居できる

でした。Move-in Readyは、Fixer-Upper物件と比べると当然ですが高額になります。しかし、引っ越しで疲労困憊している時に、家のことでストレスを抱えたくなかったので、私は不動産探しをする際には、まずRealtorにこの3点を明確にしました。そして、Cozy、Charm、Characterな物件は、時間の無駄なので見せないでくれ、ともお願いしました。

早く決めるなら事前リサーチが必須

Realtorも忙しいので、一日中つきっきりで物件探しを手伝ってくれるわけではありません。viewingという内見も、多くても1日3件程度しか連れて行ってくれません。

しかし、これは交渉次第でどうにでもできます!

引っ越し先や転勤先で不動産探しをするなら、何度も足を運べませんし、長引くとホテル生活が長くなってしまいますよね。

私が実践したことは、ネットでRealtorを見つけてコミュニケーションをとり、Zillowrealtor.comなどで見つけた物件をリストアップしていきます。

実際の物件を見ずに決めるのはさすがにリスキーでしたので、3日間だけ新天地へ下見のために足を運び、Realtorには「この日で決めるので、1日中時間を作ってほしい」とお願いしました。

Realtorはとても協力的な人で、viewingを6件したあと、その日のうちにオファーを入れることができました。

Earnest Money Deposit(手付金)を入れる

気に入った不動産に正式にオファーする際には、Earnest Money Depositと呼ばれる手付金をいれます。これは、物件の価格によって変わるのかもしれませんが、$200,000~$400,000程度の価格の不動産なら、Earnest Moneyは$1,000ぐらいが相場です。

これは、手数料ではなく手付金なので、最終的に家をClosingする際には、そこに組み込まれます。ただし、書いたチェックがClosingの時まで監禁されないというわけではありません。チェックを描いて渡すと、数日中に換金されるので、注意してくださいね。

ちなみに、このEarnest MoneyはNon-Refundableです。もしローンの審査に通らなくても、戻ってきません。

3.ステップ3:物件が見つかったら、いよいよMortgage申請

気に入った物件が見つかったら、いよいよ住宅ローン(Mortgage:モゲージ)を申請します。申請するのは、Pre-approvedをもらった金融機関です。ここからいよいよ本格的に、ローンの利子や毎月の支払、そしてローンを通すために必要な書類を提出する作業が始まります。

金利はどうやって決まる?

ローンの申し込みをすると、クレジットチェックをした上で、金利(Interest rate)がどのぐらいになるのか、そして30年Fixed Loanだと毎月の支払がいくらになるかという点で見積もりを出してくれます。

金利は、クレジットスコアによって変わりますが、スコアが800前後ある人なら、その金融機関が提供する金利の中でも最低金利を獲得できる可能性が高いので安心してください。

スコアが700以下になってしまうと、金利面ではかなり不利な状況になってしまうかもしれません。低金利で借りられる人と比較すると、毎月の支払がずいぶん高くなってしまうので、場合によっては「負担が大きすぎて買えない」状況にもなりかねません。

ポイントとは?

提案された金利を下げる方法の一つに、Point購入があります。これは、いくらか費用を払う事で金利を下げてもらえるというものです。自身のFICOスコアが高くても、市場の金利情勢が良くなければ、金利は高くなってしまいます。そんな時に、ポイントを購入することで、金利を下げてもらうことができ、毎月の住宅ローン返済額を低く抑えられるのです。

ポイント購入については、金融機関によって異なりますし、金融情勢によっても変わると思います。例えば、3%の金利を2.9%にするなら$1,000、2.8%にするなら$1,800、のようにいくつかの選択肢があり、選べます。もちろん、購入しないという選択もできます。

どんな書類が必要?

住宅ローンのプロセスでは、主に収入と雇用に関する書類の提出を求められます。

  • 過去3年分の納税状況(1040フォームとかW2フォームなど)
  • 資産状況(審査に含めたい口座をリストアップし、過去の明細書を提出します。これはかかり数年分ではなく、過去数カ月分程度でOKです。私は、Saving AccountやIRA口座、職場でしている401K口座などを提出しました。
  • 雇用状況。雇用主から何かを取得する必要はなく、いつから働き始めたという自己申告でOKです。

ちなみに、これらの書類は、Mortgageの申請をする前に分っていることなので、マイホームを購入すると決めた時から少しずつ準備しておくことをおすすめします。特に金融機関からのステートメントは、全てPDFなどのデジタルで提出しなければいけません。フォルダに分かりやすいラベルを付け、整理して見やすくしてから提出すると、感謝されますよ!

働きながら金融機関とのやり取りは大変

我が家では、住宅ローンの手続はすべて私が担当しました。毎日朝から晩まで連絡が必要ということはないものの、ローン会社から「この書類を提出してください」とか「この部分の説明をしてください」的なメールは結構頻繁に来ました。書類などは速やかに提出しなければいけませんし、説明する場合にも、明確かつ簡潔に説明することが求められます。結構ドキドキしますし、ストレスにもなりました。

もしもカップルのどちらかが専業主夫や専業主婦、もしくはパートなどで自宅にいる時間が多いなら、ぜひその人が手続き対応をすることをおすすめします。

私は、普段の仕事は自宅が多く、しかもパソコンを使って作業しているため、メールが来たらリアルタイムで分かります。そのため、必要だと言われた書類も速やかに提出できたので、手続きは比較的スムーズに進みました。

4.ステップ4:魔の30日間がスタート

住宅ローンのプロセスは、一般的に申請してから30日でのクロージングを目指すと言われています。審査のプロセスは簡略化されていないものの、確実にスピードアップしているようですね。

この30日間というのは、必要な書類がすべて提出されて問題なかった場合のコトです。もしも書類に不備があったり、もっと必要な書類が増えたり、審査が難航すると、当然ですが時間はかかります。その点は、覚えておきましょう。

お金の動きには要注意

住宅ローンのプロセスでは、注意しなければいけないことがあります。それは、審査が終了するまでは、可能な限りお金は使わないということです。

  • クレジットカードでショッピングするのは少額でもNG
  • ローンを組んだり、新しく車を買うのもNG
  • 貯金を引き落とすのもNG。口座間の移動もダメ。ただし入金はOK。

ローンがクローズするまでは、とにかくお金は使わない、何も買わないことを徹底してください。このぐらいなら大丈夫かな、と思っても、大丈夫ではないことが多いです。もしも大丈夫でない場合、ローンが不承認となり、住宅ローンが組めません。つまり、不動産も購入できない結果となってしまいます。

引っ越した先で家具を買うのにカードを使いたいというのも、クローズするまではNG、待ちましょう。

私の場合、普段の生活で浸かっているチェッキングアカウントは、審査の対象に含めていなかったので、問題ありませんでした。しかし、クレジットカードはお財布から出して自宅に置いておき、ネットショッピングなどもすべて一時的に凍結しましたね。

不動産購入のダウンペイメントを引き下ろしたい

預貯金の中には、不動産を購入する際に必要となるダウンペイメントもあるでしょう。それを引き落とすのも、ローン業者から審査完了の連絡が来るまでは待ちましょう。

私の場合、ローンを組む際に、「頭金がこのぐらいになるから、この口座とこの口座からいくらずつ引き出そうと考えています」と事前に申告しました。できれば時期に余裕をもって早めに下ろしたかったのですが、ローン業者から「クローズの準備ができるまで、下ろさないように」と言われ、結局、口座間の移動ができたのはクローズの1週間前でした。

5.ステップ5:いよいよクロージング

ローン業者から「クローズの準備が整いました」と審査完了の連絡が来たら、いよいよ最終段階です。不動産の初期費用を持って、クロージングを行います。

不動産のクローズは、不動産名義の書き換えなどが作業があるため、Taitleカンパニーと呼ばれるところで行います。法律事務所というわけではありませんが、Title Officerと呼ばれる人が仕切り、売主とそのRealtor,買主とそのRealtorが一堂に会して行います。

クロージングの際に必要な書類は、

  • 身分証明書
  • 初期費用(現金持参はNG。事前に銀行でCheckを発行してもらいます。)

夫婦でJoint名義なら、どちらも出席が必要

不動産を購入する際には、夫婦でJoint名義にすることが多いですよね。うちも、そうしています。この場合には、クロージングの際にも、夫婦が両方同席することが必要です。

出席できない時にはどうする?

遠方に住んでいるために出席できない時には、夫婦の片方が出席して、もう一人は委任状を提出するという形でも認められます。ただし、そのためには前もって準備しなければいけない分厚い書類があります。

その書類は、まるでちょっとした本のように分厚くて、おそらく100ページ以上はあったような気がするのですが、夫婦どちらも署名しなければいけない箇所が複数カ所あり、1つでも抜けていると、書類不備となってしまいます。

私も実は、現在住んでいる自宅を購入した時には、遠方からの引越しで、子供の学校などがあったため、夫だけがクロージングに出席しました。事前に分っていたので、Realtorにもローン会社にも伝えておいたのですが、クロージングのギリギリ前になって分厚い書類を夫が渡され、「署名をしたらNotarizeし、奥さんにも署名してもらってNotarizeし、それをこちらに返送するように」と言われたのです。

署名をするだけなら、その日にできますよね。しかし、引っ越したばかりの新天地でNotarrizeできるオフィスを検索してアポを取り、それを郵送で私が住んでいる場所まで送り、私も署名したらNotarizeしてもらい、書類を返送するという作業を、とても限られた時間で行わなければいけませんでした。

実際、ギリギリで間に合ったからよかったのですが、間に合わなければクロージングの予定日時が変更となったことでしょう。

ちなみに、Notarizeは法律事務所で対応してもらえるのが一般的ですが、近年ではUPSでも対応可能となりました。UPSならアポなしで行けますし、費用もリーズナブルなのでおすすめですよ!

アメリカは返品しやすい!返品のルールややり方

日本でも、購入した商品を返品することはできます。しかし、返品のルールはかなり厳しくて、返品したいけれどできないというケースは少なくありません。アメリカでは、日本よりもずっと返品ルールが緩いため、大抵のものは返品しやすいですね。ここでは、アメリカの返品事情をご紹介します。

目次

  1. アメリカの返品は購入後何日までOK?
  2. レシートがない!返品できる?
  3. 返品のやり方
  4. オンラインの返品もラクチン
  5. 返品したけれど返金がまだ。返金はいつされる?

1.アメリカの返品は購入後何日までOK?

購入してから何日まで返品を受け付けるかについては、ショップによってポリシーが異なります。日本のように、購入後1週間以内というような厳しいルールを課すショップはほとんどなく、1ヶ月とか2ヶ月、Lowe’sなどのホームセンターになると、1年以内ならOK、なんてショップもあります。

返品の理由は、さまざまです。明らかに商品の欠陥や故障などで返品することもあれば、日本人としては首をかしげてしまうような理由もあります。例えば、

  • 庭に植えた木が枯れたから返品したい(本当は水やりをしなかったから枯れた)
  • クリスマスギフトとして購入したけれど余った。だからクリスマス後に返品。
  • SかMか、どちらのサイズが合うか分からなかったので、両方購入。そして1つは返品。
  • 妻(夫)にダメって言われた。返品してこいと言われた。
  • 使ってみたけれど、使い勝手が悪い。
  • 購入したシャンプーを1週間遣ったらかぶれた。だから返品。
  • 1回使ったら壊れた。

などは、よく耳にする返品理由です。たまに、既に半分ぐらい使っているシャンプーのボトルを返品しに持ってきた人が、店員から「半分も使ってるから返品はダメ」と諭されている光景を見にすることもあります。

これでも、アメリカの返品ルールは、以前よりも厳しくなりました。私が渡米したばかりの20年ほど前は、とにかくレシートさえあれば何でも返品ができていたような気がしますね。まぁ、良いか悪いかは別問題ですが。

2.レシートがない!返品できる?

日本では、明らかにその店で販売されている商品でも、レシートがなければ返品することはできません。それは、そういうルールですし、本当に購入した商品かどうかを確認できないからです。

アメリカでも、基本的にはレシートがないと現金で返品してもらうことは難しいです。店によっては、売上情報がデータベースに2か月~3か月ほどまで残っているので、クレジットカードと商品コードを照らし合わせ、購入の事実を確認できれば、レシートがなくてもショップのクレジットとして返品扱いにしてもらうことはできます。

アメリカで生活する人の9割が足を運ぶと言われている大型スーパーのWalmartでも、レシートがなければ現金での返金をしてもらうことはできません。しかし、Walmartで使えるクレジットという形で返金してもらえるので、事実上は返品可能ということですね。

3.返品のやり方

返品のやり方は、いたって簡単です。ショップによっては、返品受付専用カウンターがあり、そこに返品したい商品とレシート、そして支払ったクレジットカードなどを持参します。返品専用カウンターがないショップなら、通常のレジに持って行けば対応してもらうことができます。

カウンターに返品したい商品を置けば、こちらから何も言わずとも返品だということが分かるので、あちらから「Return?」と聞いてくれます。もちろん、こちらから「This is for Return」と言っても問題はありません。

レシートと商品のバーコードをスキャンする際には、「商品に何か欠陥があったの?Anything wrong with this?」と聞かれることが多いですが、問題があった場合には、簡潔に説明をすればOKです。この質問は、その商品を再販売できるかどうかのチェックなので、壊れているなら「This doesn’t work」などと言えばよいです。

商品に問題がないからと言って、返品理由を隠す必要はありません。

「イマイチだった(I just didn’t like it)」のように正直に答えでもOKです。

通常は、現金払いとデビットカード払いの人は、返金はその場でキャッシュで受け取ります。クレジットカードの場合には、そのカードへ返金という対応となります。しかしコロナ禍で不要な接触を避けるために、デビットカードでの支払いに関しても、カードへの返金対応となりました。

4.オンラインでの返品もラクチン

man using laptop on table against white background

オンラインでの返品も、ラクチンです。アマゾンの返品を始め、返品の手続がすべてオンラインだけで完結する事が多く、英語が苦手な人にとってはまさに天国!

オンラインで購入した商品を返品する際には、そのサイトからオーダー情報に行き、「Return(返品)」という選択肢がないかを見つけます。そうすると、返品理由を聞かれたりしますが、そのまま返品用の郵送ラベルをプリントアウトできたり、返品用の紙をプリントアウトして商品に同封するなどの指示があります。それに従えば、問題なく返品手続をしてもらえます。

大抵の場合には、

  1. オンラインで返品の手続き
  2. オンラインで返送用ラベルをプリントアウト(送料はショップ持ち)
  3. 自分で梱包する
  4. UPSやFEDEX、もしくはUSPS(郵便局)へ持っていく
  5. ショップが返品アイテムを受け取流(追跡可能)
  6. 数日程度でカードへ返金
  7. 返金が済むとメールが来ることが多い

と言う流れになります。

5.返品したけれど返金がまだ。いつ返金される?

young troubled woman using laptop at home

クレジットカードで購入した商品の返金は、その場で現金で受け取ることはできません。支払ったクレジットカードへの返金となります。これは、日本でもアメリカでも同じですし、金額や購入した商品の種類などによって変わることはありません。

アメリカでカード払いをすると、早ければ当日中、遅ければ購入から2,3日後に、クレジットカード会社のActivityに購入の事実が反映されます。

返金の場合には、返品した当日に返金が反映されることはなく、若干時間がかかります。ショップのスタッフは、5-10営業日、なんて言いますが、そんなに長くかかることは稀で、多くの場合には早ければ3日ぐらい、遅くても1週間程度で返金の事実をクレジットカードのActivitiyで確認できます。

心配な人は、返品した時に受け取るレシートを、返金を確認するまで保管しておきましょう。

アメリカの銀行口座!日本と違って分かりづらい?

アメリカの銀行の仕組みは、日本と大きく違います。まず、口座の種類がたくさんあって分かりにくいですし、かかる手数料なども違います。ここでは、アメリカの銀行の仕組みや銀行口座の種類、かかる手数料など基本的な所を、分かりやすく説明しています。

目次

  1. Checking Accountとは?
  2. Saving Accountとは?
  3. Checking accountとSaving Accountの違い
  4. 銀行口座はいつ開く?
  5. どんな手数料がある?
  6. 最初に開設するならこの銀行がオススメ

1.Checking Accountとは?

アメリカに行って銀行口座を開く時には、このChecking Accountのことを指します。これは、日本でいう”普通預金口座”のようなもので、店舗に足を運んでも開設できますし、ネットでも開くことができます。

Checking Accountを開くと、口座番号やデビットカードとともに、CheckBookなるものが発行されます。口座番号はその場で教えてもらえるので、日本からの送金などもすぐできます。デビットカードは、1週間~2週間ぐらいで、口座開設の時に登録した住所まで、郵送で贈られてきます。書留のように受け取りにサインが必要ということはなく、ポストに他の郵便物と一緒に投函されるので、在宅でいる必要はありません。

Checking Acccountは、バイト代やお給料の振込口座として使えるだけでなく、光熱費やカードの支払や、チェック(小切手)による支払口座としても使えます。

なお、アメリカの銀行では、口座を開設しても銀行通帳というものはありません。利用明細や残高などは、郵送で送ってもらえるほか、オンラインを使ってチェックします。パソコンからオンラインのサイトへアクセスしても良いですし、アプリをスマホにインストールしておけば、いつでも簡単に取引明細や残高のチェックができます。

2.Saving Accountとは?

Saving Accountとは、貯蓄用の口座のことで、Checking Accountと一緒に開設しても良いですし、別途で開くこともできます。口座にお金が入っていると利子がつくという特典付きの嬉しい口座ですが、毎月の平均残高が一定額以下になると、口座維持費として10ドルから15ドルぐらい徴収されることが多いです。

また、貯蓄することを目的としている口座なので、毎月の引き出し回数制限は6回までと決められています。もし6回以上引き出した月が半年以内に2月以上あると、そのSaving Account口座は、自動的に利子がつかないChecking Accountへと変更されてしまいます。

3.Checking AccountとSavingAccountの違い

Checking AccountとSaving Accountとの違いは、いくつかあります。

違い1:チェックを書けるかどうか

1つ目は、Check Bookと呼ばれる小切手を発行してもらえるかどうか。キャッシュレスが進んでいるアメリカでは、お財布の中に現金が入っておらず、支払いはカードかCheckという人が多いです。しかも近年では電子マネーなども普及しているため、Checkによる支払をする人も減っています。

違い2:利子がつくかどうか

2つ目は、利子がつくかどうか。Checking Accountでは、基本的にはノー利子。日本の銀行では、普通預金でも利子はつきますが、アメリカでは利子がつかない口座もあります。ただし銀行によっては、最低預金残高などの制限はあるものの、利子がつくChecking Accountもあります。

違い3:デビットカードとして使えるか

3つ目は、デビットカードを発行してもらえるかどうか。毎日のお買いものでカード払いをする際には、このデビットカードを使う人が多いです。利用回数や利用金額に制限はなく、1ドルぐらいな少額ショッピングでも、カード払いができます。このデビットカードを発行してもらえるのは、Checking Accountのみ。Saving Accountだと、ATMから現金を引き出すためのカード発行されますが、VISAやMasterのロゴがついたデビットカードは発行してもらえません。

違い4:毎月引き出せる回数

4つ目の違いは、引き出し制限の有無です。Checkingは制限がないので、毎月何回でも、いくらでもカード払いやATMからの引き出しなどで使えますし、それに対するペナルティはありません。しかしSavingの場合には、毎月6回までの引き出ししかできないので、ATMや別口座への振り替えなどの合計が6回未満になるように注意しなければいけません。

4.銀行口座はいつ開く?

アメリカに行ったら、まずやりたい事は銀行口座を開くことではないでしょうか。数週間の留学のような短期滞在なら、わざわざ口座を開く必要はありませんが、半年以上滞在する人や、移住する人なら、銀行口座は必要ですね。

アメリカの銀行口座を開くためには、

  • 身分証明書
  • アメリカ国内で有効なビザ(学生ビザI-20、就労ならJ-1ビザやH-1Bビザ、L-1ビザなど)
  • 最初の入金額$25程度

が必要です。身分証明書は、アメリカ国内で発行された運転免許証があれば理想的なのですが、渡米したばかりの人がそんなものを持っているはずがありません。その場合には、日本のパスポートでもOKです。

などがあれば、銀行口座を開設できます。ちなみに、観光客というステータスでは口座を開くことはできません。

ビザの種類についてはこちら

5.どんな手数料がかかる?

アメリカの銀行口座には、さまざまな手数料がかかります。口座を開くときに渡される書類みたいなものを熟読すれば記載されていますし、ネットでも調べることができます。

口座維持管理手数料

銀行によって、口座を持っていることに対してかかる手数料です。金額は銀行によって異なり、毎月5ドルから12ドルぐらいが多いです。銀行ごとに、毎月の口座残高が一定額以上なら手数料がかからない条件などもあります。

ATM手数料

口座を持っている銀行のATM以外を使うと、手数料がかかります。これは日本でも同じですよね。しかし、手数料のかかり方が、アメリカでは若干異なります。銀行から3ドル程度の手数料がかかる他、使用したATMからも手数料が3ドル程度かかります。いくらかかるかは銀行やATMごとに異なるため、頻繁にATMを利用するという人は、どの銀行で口座を開設するのがお得かという点を考えましょう。

6.最初に開設するならこの銀行がオススメ

ある程度生活が落ち着いたら、もっと便利な銀行があるかもしれない。だけど渡米直後に最初に開設するなら、やはり使い勝手が良くて便利な銀行を選ぶのがおすすめです。まず最初に口座を開設するなら、

あたりがおすすめですね。

Case Bank

国内大手銀行の一つで、支店やATMの数が充実しています。しかも、ATMが最新式で、操作性がバツグンという点も魅力ですね。

ただし、Checking Accountは、毎月の残高が$1,500以上でなければ、口座維持費として毎月$12かかります。

Chase Bank口座開設はこちらから

Bank of America

アメリカ最大の銀行で、口座開設の手間が少なく、手数料も大手の割には比較的リーズナブルです。ATMや支店の数はChaseほどではありませんが、都市銀なので使い勝手はバツグンです。

この銀行も、Checking Accountの平均残高が$1,500以上でなければ、口座維持費として毎月$12がかかります。

Bank of America口座開設はこちらから

Wells Fargo

ChaseやBank of Americaと並んでトップ規模を誇る大手銀行です。ATMや支店の数は充実していて、特に東海岸ではATMが非常に多いので、使い勝手が良いでしょう。

Checking Accountの平均残高が$1,500以上でなければ口座維持費がかかるという点はChaseやBank of Americaと同じですが、維持費は毎月$10で少しだけ良心的ですね。

Wells Fargo口座開設はこちらから

Union Bank

海外銀行への送金が便利な銀行として人気があります。日本への送金では、三菱東京UFJ銀行と提携しているので、日本でのメインバンクが三菱東京UFJの人は、Union Bankの口座を持っていると送金手数料を節約できます。

Union Bank 口座開設はこちらから

 

アメリカで携帯電話を契約しよう!渡米前にゲットする方法やおすすめのキャリアは?

アメリカは、日本よりもスマホ普及率が高く、使い勝手は良くなっています。日本の携帯電話普及率は92%、スマホ普及率は2021年現在で77%ですが、アメリカでは携帯電話普及率は94%、スマホ普及率は82%と高めです。

世界各国のスマホ普及率はこちらから

これから渡米する人にとっては、やはり気になるのは、アメリカのスマホ事情ではないでしょうか。ここでは、アメリカのスマホの仕組みや購入方法、おすすめのキャリアまでご紹介します。

目次

  1. アメリカの携帯電話の形態
  2. アメリカで携帯電話を購入する方法
  3. 購入に必要な書類
  4. どんなキャリアがある?
  5. アメリカの携帯を購入してから渡米することもできる?
  6. 通話もデータも使いたい放題プランがオススメ
  7. 日本から携帯を持ってきたら、使える?

1.アメリカの携帯電話の形態

アメリカの携帯電話は、大きく分けるとプリペイドタイプ(PrePaid:先払い)と、ポストペイドタイプ(Post Paid:後払い)に分類できます。

プリペイド

  • 契約が必要なく、誰でも気軽に購入できる。観光客でも購入可能。
  • 購入したら、その場ですぐに使用できる
  • 機種の選択肢は少ない。
  • 通話コストの単価は高め。
  • プリペイドなので、残高分しか通話ができない。
  • 使い捨てタイプもあれば、料金を追加して長く使えるタイプもアリ

ポストペイド

  • クレジットカードのような後払い制なので、契約をして審査を受ける。
  • 機種の選択肢が多い
  • 申し込んだ当日に携帯電話をゲットすることも可能だが、契約に時間がかかる。
  • 1分当たりの通話コストなど、コスパが良い。
  • 機種の購入でディスカウントが適用される

2.アメリカで携帯電話を購入する方法

アメリカで携帯電話を購入するには、

という方法があります。

店舗に行って購入

これは、携帯キャリアの店舗に足を運び、必要な書類を提示して契約するという方法です。最新の機種を選べますし、申し込んだ当日に携帯電話をゲットできるという点で、大きなメリットがあります。アメリカではじめて携帯電話を持つ人にとっても、日本で使い慣れている機種とよく似た機能を持つ機種が欲しいという人にとっても、また自分の携帯の使い方パターンが分かっている人にとっても、フレキシブルに対応してもらえる方法ですね。

店舗で購入するメリットは、全ての初期操作はすべてスタッフが目の前でしてくれて、店舗を出る際には使用できる状態になっているという点です。携帯の仕組みや使い方がイマイチ分からないという人なら、店舗に行くのが安心です。

携帯キャリアのオンラインで購入

携帯キャリアの多くは、オンラインで機種を購入して、契約までできます。マイペースで自分なりに比較検討しながら機種やプランを決めたい人にとっては、この方法がおすすめです。また、オンラインで購入することでディスカウントが適用される場合もあり、コスト面でもお得度が高い購入方法です。

オンラインで購入する場合でも、契約に必要な書類のチェックはあります。

また、オンラインで携帯機種を購入すると、郵送で自宅まで配達してもらえますが、その際にはキャリアごとに、受領サインを求められることもあります。

オンラインで配達された携帯電話は、自宅でアクティベートして使える状態にできます。しかし、もしも上手くできなかったとか、やり方がイマイチ分からんという人なら、自宅に届いた携帯電話を持って、契約したキャリアの店舗に足を運んでもOKです。追加料金がかかることなく、初期設定をしてもらえます。

量販店のブースで購入

携帯キャリアの中には、CostcoとかSamsなどのホールフーズストア、Best Buyなどの家電量販店、またショッピングモールの中にブースを出し、そこで携帯電話の購入と契約をしている所もあります。キャリアの店舗ではなく量販店で購入する場合には、必要な手続きや書類などは変わりませんが、価格面でリーズナブルになりやすいですね、

日本でも、家電量販電に携帯キャリアのブースが出ていて、そこで機種を購入したり契約できたりしますよね?あれと同じです。

3.購入に必要な書類

アメリカで携帯電話を購入・契約するために必要な書類は、いくつかあります。

申し込みをすると、まず最初に身分証明書を確認されます。そして、申込書に記入しながら、ソーシャルセキュリティナンバーで審査が行われます。審査にかかる時間は数分~数十分程度で、その場で結果が分かります。

日本から渡米したばかりの人だと、ここで審査落ちする可能性があります。なぜなら、アメリカ国内におけるクレジットヒストリーがないからですね。

また、渡米したばかりでまだ生活の拠点が決まっておらず、とりあえずホテル暮らしをしているという人も、残念ながらポストペイドタイプの携帯を契約することは難しいですね。基本的には、運転免許証のような現住所が反映された身分証明書が必要です。

高額なDepositを払えば契約できるキャリアも

基本的には、アメリカはカード社会なので、携帯電話の利用料金などはすべて、クレジットカード払いなどを求められます。渡米直後の場合には、上記のような理由でポストペイドタイプの携帯電話を購入したり契約することは難しいのですが、 中には例外的に、高額なDepositとよばれる保証金を納めれば契約できるキャリアもあります。

例えば、大手キャリアのAT&Tでは、初期デポジットは~$800と高額です。しかしこれはあくまでも保証金なので、12ヶ月間利用料金を遅延することなく支払っていれば、12か月後に保証金を全額返金してもらうことができます。

4.どんな携帯キャリアがある?

日本の携帯キャリアと言えドコモやソフトバンク、そしてauが3大ビッグキャリアとして知られていますよね。アメリカにも、携帯の大手キャリアがります。

少し前までは、ソフトバンク会長である孫正義氏がオーナーだったSprintという大手キャリアもありました。しかし現在では、SprintはT-mobileへ吸収合併されたので、これから携帯の購入や契約をする人は、この3つのキャリアから選ぶのがおすすめです。

キャリアによってカバレッジが大きく異なる

日本でもアメリカでも、都市部でしか使わない人なら、キャリアごとのカバレッジの違いを意識する必要はないでしょう。しかし、田舎や中都市で生活する人や、出張などでいろいろな場所に行かなければいけない人だと、携帯を購入契約する際には、カバレッジもしっかりチェックしておきたいものです。せっかく契約したのに、住んでいる場所や出先で自分のスマホが全く使えない、なんて事態も起こりかねません。

全米内のカバレッジで選ぶなら、Verizonがおすすめです。契約できるプランは全般的に高めですが、カバレッジ率は全米の99%と高いというメリットがあります。どんな田舎に行ってもとにかくつながりやすいのはVerizonでしょう。

T-mobileは、Sprintのネットワーク網をそのまま引き継いだため、以前よりもカバレッジは良くなっています。まだ成長を続けているキャリアなので、今後も少しずつ改善すると期待されていますが、カバレッジにおいてはVerizonほどではありません。少し郊外に行くと、つながりにくい状況に陥りやすいです。

しかし、T-mobileはコスト面でリーズナブルな点で人気があります。普段自分が生活する自宅や職場などの圏内で問題なくつながるなら、T-mobileでも良いかもしれませんね。

AT&Tは、VerizonとT-mobileの中間に位置しています。都市部では問題ありませんが、少し郊外に行くと使えないエリアが多くなるため、契約前にカバレッジマップをチェックすることをおすすめします。

Verizonのカバレッジはこちらから

T-mobileのカバレッジはこちらから

AT&Tのカバレッジはこちらから

5.渡米前にアメリカの携帯を購入することはできる?

アメリカには、日本人向けの格安携帯サービスがあります。これを利用すると、渡米する前にアメリカ国内で使える携帯の契約ができるので、渡米直後の空港でも電源を入れればすぐに利用できます。

渡米してからスマホがないと困るという人や、仕事やコミュニケーションでスマホが使えない期間が少しでもあるとまずいという人にとっては、とりあえずアメリカで落ち着くまでの期間だけでも、こうした日本人向けのサービスを利用するのがおすすめです。

3大キャリアから選べてリーズナブルな「アメスマ」

アメスマは、日本人向けの携帯サービスを提供している業者で、一言で言うなら的な位置づけになります。アメスマの特徴は、

  • 渡米前に、日本で契約し、日本で機種を受け取れる
  • アメリカ3大キャリアを選べる(Verizon$49.99~、T-mobile$29.99~、AT&T$69.99)
  • アメリカで正規の携帯契約をするよりもリーズナブル(通常は1台あたり$80程度かかります)
  • 契約期間の縛りがない、いつでも解約可能
  • 動画もデータも使いたい放題
  • SIMのみ購入プランもある
  • 日本へ一時帰国した時には、国際ローミングが無料

アメスマは、アメリカで長く生活している人にとっては、通信スピードの点などで若干の不便さを感じることがあるかもしれません。これは、格安SIMの宿命ですね。

しかし、日本へ里帰りする人や頻繁に一時帰国する人なら、日本でもアメリカでも不便なく使えるアメスマは、通信スピードの遅さなど吹き飛ばしてしまうほど、使い勝手が良いと感じるのではないでしょうか。

アメスマモバイルはこちらから

ハナセル(HanaCell)

ハナセルも、アメリカで暮らす日本人向けの携帯サービスです。ただしハナセルは、アメリカのニューヨークだけではなく、ロンドンや東京にも支社を展開し、グローバルに展開している企業です。ハナセルの特徴は

  • 格安SIMカードの販売
  • 日米どちらでも使用できる
  • カスタマーサービスは完全日本語の対応可能
  • アメリカでも購入可能、日本でも購入可能、しかもどちらで購入しても送料無料
  • 使い慣れている携帯機種をSIMロック解除すれば、機種変更する必要がない
  • 月額料金は、使った月だけ$59.00

ハナセルはこちらから

6.通話もデータも使いたい放題プランがオススメ

アメリカの携帯プランは、通話もテキストもデータも、使いたい放題プランがリーズナブルで、おすすめです。多くのキャリアでは、使いたい放題プランの料金は携帯1台当たり $40 ~$60程度で、家族で複数台を契約するとさらにディスカウントになったりします。

また、毎月どのぐらいのデータを使うか把握している人なら、使うデータ量をマックスにしたプランもあります。

無料Wi-Fiが充実

アメリカでは、日本よりも無料Wi-Fiが充実しています。特定のキャリアでなければ利用できないというものではなく、ホテルやレストラン、ショップでは利用客のために無料Wi-Fiを提供していますし、病院や学校でも無料Wi-Fiが使えるところがたくさんあります。スターバックスなどの故―フィーショップやカフェ、マクドナルドなどのファストフードでも普通にWi-Fiが無料提供されています。

都市部なら、地下鉄の中で無料で利用できるWi-Fiがあったり、公園などのアウトドアでもWi-Fiが使えたりします。(全米すべてではなく、あくまでも都市部です)

そのため、携帯の契約プランが上限なしプランでなくても、こうした無料Wi-Fiを使うことによって、使用データ量を低く抑えることができます。

7.日本の携帯電話は、アメリカでは使える?

日本で使っていた、使い慣れた携帯をアメリカでもそのまま使えたら、便利ですよね?基本的には、持っている携帯のSIMロックを解除すれば、ほとんどの場合には、アメリカに来てからSIMを入れ替えて、そのまま使えます。しかし、中には周波数が異なるために使えないものもあるので、注意してくださいね。

ちなみに、iPhoneは使えます。

アメリカの医療費の闇は深かった!

アメリカの医療費って、信じられないぐらい高いですよね!アメリカで自己破産する人の60%は、医療費が払えないことが原因と言われているほどですし、新型コロナウィルスで入院すると、1億円の医療費請求を受け取るという噂もまことしやかにささやかれています。

どうしてアメリカの医療費は、こんなに高いのでしょうか?気になりますよね?

目次

  1. アメリカの医療費が高い理由(1) 医療費は自由価格
  2. アメリカの医療費が高い理由(2) 医師が高給すぎる
  3. アメリカの医療費が高い理由(3) 人件費が高い

1.アメリカの医療費が高い理由(1) 医療費は自由価格

※写真はイメージです

アメリカの医療費が高い1つ目の理由は、医療費は医療機関が自由に設定できる仕組みになっていることが考えられます。日本の場合には、同じ治療を受ける場合には、都道府県や病院が変わっても、かかる医療費は同じですよね?これは、厚生労働省が医療費を一元管理しているからです。

しかしアメリカでは、医療はビジネスという考えが根底にあるため、医療費は病院やクリニックがそれぞれ自由に設定できます。同じ治療を受けても、ニューヨーク州のマンハッタンだと治療費が2万ドル、しかしアーカンソー州の田舎町ではたったの500ドル、なんて雲泥の差が出てしまうことも、不思議ではありません。

2.医師が高給すぎる

アメリカの医師が稼ぐ給料は、他の先進国と比較しても驚くほど高額です。

日本を含めた先進国では、医師の平均給料は、870万円~1600万円程度です。もちろん、健康保険が適用されない美容整形の分野に行くと、アメリカのように治療費が医療機関ごとに自由設定となるので、私が大ファンの「イエス!」医師のように高給の医師もいますが、決して一般的ではありませんよね。

しかしアメリカでは、医師の平均給料は、なんと2200万円と超高給です。

医師が高給な背景には、学校のビジネス化がある

医師になるためには、大学や大学院などの教育機関でMedicalを専攻し、州のライセンスを取得しなければいけません。アメリカは医学部だけでなく、大学全体がとても高額で、社会問題にもなっていますが、その中でも医学部は特に高額な学部として知られています。

医師になるためには、この高額な学費を支払わなければいけませんよね。親が超リッチな富裕層なら良いですが、誰もが富裕層出身というわけではありません。庶民だと医師になるために多額の教育ローンを組み、卒業するまでに1000万円~2000万円のローン借り入れとなってしまうことは珍しくありません。

このローン、どうやって返済するのでしょうか?

ローン返済のためには、高給を稼げる仕事につくしかありません。医師の給料が少しずつ上がって現在の状況となっているのは、学費の高騰と連動しているのです。

訴訟対策にもお金がかかる

アメリカは、訴訟大国です。個人レベルでも簡単に訴訟できますし、訴訟とか裁判に対してハードルはとても低いですね。

アメリカの医療機関も、患者が望む結果にならなければ、訴えられるリスクを抱えています。医療ミスのような、明らかに病院側に問題がある場合だと、信じられないぐらいの高額な賠償金を支払うことになりますし、そうでなくても患者さんからの訴訟に対しては、常に不安が付きまといます。

そのため、アメリカの医療費には、この万が一の訴訟に備えた弁護士費用が含まれています。

また、アメリカの医療機関では、訴訟が嫌なので、患者に対して過剰なサービスや治療をする傾向があります。そうした過剰な治療に対して費用を支払うのは患者なので、結果的に医療費が高くなってしまうわけですね。

研究費にも巨額を投資

アメリカの医療機関の多くは、研究のために莫大な金額を投資しています。新薬の開発を始め、アメリカの医療技術が世界のトップレベルに君臨し続けているのは、こうした研究の結果によるものです。

その研究費は、どこから出ているのでしょうか?

そうです、私達、患者です。もちろん、いろいろな所から資金集めはしていますけれど、私達が支払う医療費の一部は、こうした研究費に回っているのでしょう。

3.アメリカの医療が高い理由(3) 人件費が高い

アメリカの医療現場には、医師だけでなく、看護師をはじめとするスタッフなど、たくさんの人が働いています。これらのスタッフには、全て人件費がかかります。アメリカは全般的に人件費が他の先進国と比較しても高額なため、これらの人件費が治療代の中に含まれていると考えると、必然的に医療費が高くなってしまうのも納得できるのではないでしょうか。

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アメリカの医療費の仕組み

高すぎる大学費用!安くする方法とは?

世界中を見ても、アメリカほど大学の学費が高額な国はありません。高額な私立大学になると、年間の学費が8万ドルを超えるところもあり、4年間通うと、ちょっとした家が1軒建つと言っても過言ではありません。

しかしアメリカには、学費がとてもリーズナブルな、良心的な大学もあります。

目次

  1. 学費が安い州立大学はココ
  2. 学費を安くすることはできる?
  3. 高い学費はどうやって払えばよい?

1.学費が安い大学はココ

既にアメリカで暮らしている人なら、住んでいる州の州立大学をチェックすることから始めると良いでしょう。私立大学よりも学費がリーズナブルな大学が多いですし、中には州内で暮らす生徒には学費を優遇する制度があったりします。

州立大学の場合(IN-State)

大学名ロケーション学費
Bridgewater State Universityマサチューセッツ州$910
Framingham State Universityマサチューセッツ州$970
University of North Carolina at Pembrokeノースカロライナ州$1,000
Elizabeth City State Universityノースカロライナ州$1,000
Dine Collegeアリゾナ州$1,320
Gulf Coast State Collegeフロリダ州$1,750
CollegeCalcより

州立大学では、その州で暮らす生徒が対象となるIn State Tuition の方が、州外からやってくるOut of State Tuitionよりも、圧倒的に安くなります。In State Tuition の対象になるかどうかは、各州によって居住年数などの条件があり、1年その州で暮らせばOKという州もあれば、過去3年暮らせばOKという州もあります。

年間の学費が$1,000程度と驚愕的なレベルでリーズナブルな大学が多いのは、主にマサチューセッツ州ノースカロライナ州です。

このIn State Tuitionは、残念ながら日本からの留学生には適用となりません。もしも州立大学を留学先として選ぶなら、学費はOut of Tuitionの金額を参考にすると良いでしょう。

州立の場合(Out of State)

大学名ロケーション学費
Minot State Universityノースダコタ州$6,810
Alcom State Universityミズーリ州$6,888
Central State Universityオハイオ州$8,096
University of Texas of the Permian Basinテキサス州$8,274
Southwest Minnesota State Universityミネソタ州$8,338

州立大学の中には、州内も州外も学費は一律となっている良心的な大学もあります。その場合には、Out of Stateの学生でもリーズナブルな学費で通えそうです。

私立大学の場合

大学名ロケーション学費
Brigham Young Universityユタ州$6,120
Stillman Collegeアラバマ州$11,025
National Louis Universityイリノイ州$11,325
Tougaloo Collegeミズーリ州$11,398
Wilmington Universityデラウェア州$11,750
Willey Collegeテキサス州$12,500

どこに住んでいようと、州内と州外、そして留学生でも学費に大きな差がないのは、私立大学です。その中でも特に、ユタ州にあるBrigham Young Universityは学費が安いことで人気があります。またこの大学は、モルモン教徒が多く入学する大学としても知られています。日本からの留学生も比較的おおいので、リーズナブルにアメリカ留学したい人にとっては、ぜひ検討したい大学と言えるでしょう。

2.学費を安くすることはできる?

アメリカの大学は、全般的に高額です。自宅のすぐそばにリーズナブルな学費で学びたい専攻のある大学が運よくあればよいのですが、必ずしもそういうわけにはいきません。学びたいことで大学を選んだら、びっくりするほど学費が高くなってしまうということの方が多いのではないでしょうか。

そんな高額すぎるアメリカの大学費用は、いくつかの方法で安くすることができます。

Financial Aid( ファイナンシャルエイド)

アメリカの大学に通うほとんどの生徒は、このファイナンシャルエイド制度を利用しています。これは、親の収入に応じて学費がディスカウントされるという制度で、世帯収入が多い親を持つ生徒ほど、支払うべき学費は高くなります。

学費の事情についてはこちらから

Scholarship(スカラーシップ:奨学金)

これは、秀でた成績優秀者に提供されるもので、基本的には貸与ではなく賞与です。日本の大学で奨学金というと、一般的には貸与で、卒業後には返済義務が生じますよね。しかしアメリカの奨学金は賞与なので、返済の義務はありません。ちなみに返済が必要なものはローンと呼ばれていて、区別しやすくなっています。

奨学金は一般的に、提供する機関から大学へ直接支払われます。そのため、生徒の口座に振り込まれることはありません。

Grant(グラント)

返済不要な賞与タイプの奨学金とよく似ていますが、Grantは、生徒が直接現金で受け取れるタイプの奨学金です。学費のために使うことは義務付けられていますが、授業料(Tuition)に使わなければいけないというルールはなく、寮費や教科書代などに充ててもOKです。

3.高い学費はどうやって払えばよい?

アメリカでの大学費用を支払う方法は、いくつかの選択肢があります。

公的な教育ローンを活用する

まず最初に検討したいのは、Subsidized Loanと呼ばれる公的機関からの教育ローンです。大学院は対象外となりますが、年次によって年間$3,500~$7,500を借り入れることができます。

借り入れ額の上限
大学1年目$5,500/y
大学2年目$6,500/y
大学3年目$7,500/y
大学4年目$7,500/y

Subsidized Loanのメリットは、

  • 民間のローン商品よりも低金利で借りられる
  • 返済方法を選べる
  • 10年間遅延なく返済することで、その後の返済が免除になる可能性アリ
  • 世帯収入に関係なく借りられる(大学経由で申請するため)

です。

民間の教育ローンを借りる

公的な教育ローンだけでは、十分に学費を賄えない場合には、民間の金融機関から提供されている教育ローンを利用することもできます。この場合、親が保証人となれば、低金利で借りられますが、保証人を付けなくても借りることは可能です。ただしその場合には、金利の面で割高となってしまうため、注意しなければいけません。

多くの教育ローンでは、学費や寮費など卒業に必要なコストを100%カバーしています。そのため、あちこちから複数の教育ローンを利用しなければいけない人は少なく、一つのローンでまとまった資金を借りるのが一般的です。

ただし、まとまった金額を借り入れると、低金利の教育ローンでも返済は大変です。借りる際には、返済計画も考え、できるだけ低金利で借りられるローン商品を選ぶことをおすすめします。

親が家を担保にして学費を工面

アメリカでは、所有している家を担保にお金を借りるHome Equity Loanという借り方も多いです。自宅を所有している人だけが利用できる借り方ですが、子供本人に多額のローンを負わせる必要がないという点で人気があります。

また近年では、親が自宅のローンをリファイナンスすることで学費分を捻出するという支払い方法も増えています。自宅の価値が、住宅ローンの残高よりも高ければ、その差額を上限としてリファイナンスの際に現金を引き出すことができます。

アメリカの大学費用事情!人によって学費は違うシビアな世界!

アメリカの大学は、学費が世界1高いと言われています。CollegeBoardの調査によると、アメリカの州立大学では、年間にかかる平均の学費は$22,000(約220万円)とも言われていて、その上昇は現在でも右肩上がりに続いています。

アイビーリーグのような私立名門大学となると、年間にかかる学費は、なんと$70,000~$80,000。日本円にすると、年間で1000万円近くの学費を、4年間も払わなければいけないことになります。

このアメリカの大学にかかる学費は、さまざまな点で日本と大きく異なります。

目次

  1. アメリカの学費は大学によって異なる
  2. 同じ大学でも世帯によって学費は違う?
  3. FAFSAとは?
    • FAFSAに影響を与える要素とは?
  4. 我が家のContributionはいくら?
  5. EFC=支払う学費?
    • Student LoanやWork Studyが加算
  6. EFCが考慮されないケースもある
  7. FAFSAは毎年。学費も毎年変わる!
  8. FAFSAをファイルするメリットとデメリット
  9. EFCケーススタディ

1.アメリカの学費は大学によって異なる

アメリカの大学は、それぞれ学費は異なります。これは、日本でも同じですね。同じ学部を専攻しても、学費が高い大学もあれば、リーズナブルな大学もあり、それぞれの世帯の懐事情によって、払える大学を選ぶわけです。

これは、アメリカの大学でも同じです。一般的には、州立大学は私立大学よりも学費がリーズナブルだと言われていますが、州立大学なら絶対に安い、なんてことはありません。年間にかかる学費が1万ドル以下のリーズナブルな大学がある一方で、州立なのに年間の学費が3万ドルという大学もあります。

私立は、全般的に学費は高くなります。奨学金などを一切含まない学費だけを見ると、年間の学費が7万ドルという大学も珍しくありませんし、平均すると約4万ドルぐらいになります。これ、4年間にかかる学費ではありません。1年間にかかる学費です。

アメリカの大学は、基本的に全寮制です。しかし、自宅がすぐそばにあり、通学したいと希望すれば、2年目からは通学が認められるケースが少なくありません。学費の計算には、Tuitionと呼ばれる授業料に加え、Room&Boardと呼ばれる寮費と食費などがあります。ザックリとした平均をまとめると、

コミュニティカレッジ州立(In-State)州立(Out of State)私立大
Tuition$3,500$10,000$26,000$36,000
Room&Boardなし$12,000$12,000$13,000
年間の合計$3,500$22,000$38,000$49,000

となります。

コミュニティカレッジは、2年制の大学で、社会人の受け入れもしています。基本的に寮はなく、自宅から通学するのが一般的です。

州立大学においては、自宅が州内にあるのか州外にあるかによって、学費が大きく変わります。学費を少しでも安く抑えたい場合には、州内にある州立大学を見つけるのが得策です。

私立大学の場合には、州内や州外という要素は、学費においては関係ありません。自宅がすぐそばにある場合には、2年目から通学することによって寮費を節約することは可能ですが、それでも授業料が高いため、全体にかかる学費は高くなります。

2. 同じ大学でも世帯ごとに学費が違う?

アメリカの大学には、日本と異なる大きな特徴があります。それは、同じ大学でも、支払う学費は世帯ごとに大きく違うという点です。

アメリカには、貸与ではなく賞与タイプ(返済不要)な奨学金があります。奨学金を全く利用せずに、年間数万ドルの学費を払う富裕層も、もちろんいますが、庶民を自負する世帯の大半は、奨学金の対象となります。そのため、高額な学費を全額まるまる払う世帯は、それほど多くありません。

実際に学費がいくらになるかという点については、大学から合格通知を受け取る際に、Finaicial Aid Packageとして通知されます。これが、初年度の自己負担分となります。Financial Aid Packageは世帯の収入によって計算されるため、同じ大学に通う生徒でも、学費を年間1万ドル払う生徒もいれば、8万ドル払っているという生徒もいますし、貧困世帯になると学費は年間500ドル、というケースもあります。

実際に自分がいくらのFinancial Aidをもらえるかという点については、毎年10月1日~始まるFAFSAという手続きをすることで、州立大学の場合にはおおよその学費の目安が分かります。

3.FAFSAとは?

FAFSAとは、アメリカに存在する州立・私立の大学すべてが利用しているファイナンシャルエイド制度のことで、US Department of Educationが管理しています。

Free Application for Federal Student Aidを略しています。アメリカ国民を対象とした公的な制度なので、日本からの留学生は、残念ながら対象にはならない可能性が高いですね。

アメリカにある州立および私立の大学で、奨学金制度を利用する際には、かならずFAFSAを事前にファイルしておかなければいけません。この手続きはすべてオンラインで行うのが特徴で、主に世帯の収入や資産についての質問をされます。20分ぐらいに及ぶ質問を終えて情報を送信すると、FAFSA独自の計算に基づいて、EFCという世帯負担額が計算されます。

EFCとは、大学の費用で親が負担してくださいね、という自己負担分のことですね。必ずしも、どの大学でもEFC通りというわけではありませんが、大学ごとに「それなりに」参考にはしてくれるようですね。

FAFSAの記入方法についてはこちらから

FAFSAに影響を与える要素とは?

  • 家族構成(子供が何人いるか)
  • 同時期に大学生となる子供は何人いるか
  • 世帯の収入
  • 住居形態(賃貸か所有か)
  • 住宅ローンの有無
  • 預貯金の額
  • その他の収入
  • 過去に低所得世帯として公的な制度を利用したことがあるか

などがあります。都市伝説では、FAFSAをできるだけ少なくするために、預貯金を親族名義に移し、仕事も止めて無職になる人もいる、なんて話がありますが、実際にそこまでしている人は見たことも聞いたこともありません。それに、FAFSAは毎年ランダムもしくは疑わしい人を調査しており、調査が入ると国税局などと連携して預貯金や収入などが調べられます。そして、虚偽の申請、または悪質なケースと認定されると、その世帯ではFAFSAを利用できなくなってしまいます。

4.我が家のContributionはいくら?

FAFSAをファイルすると、その場でEFCが計算されます。預貯金が多い世帯や、高収入の世帯では、金額が上がるごとにEFCは急激に上昇していきます。

世帯の年間所得EFC
-$35,000$1,871
-$40,000$2,733
-$50,000$4,004
-$60,000$6,015
-$70,000$8,708
-$80,000$12,202
-$90,000$15,697
-$100,000$18,731
-$110,000$21,756
-$150,000$33,967
-$200,000$49,598

表を見ていただくと分かりますが、低所得世帯は、学費もリーズナブルな設定となっています。しかし所得が上がれば上がるほど、学費がどんどん高くなり、年収10万ドル(約1100万円)を超えるあたりからは、驚くほど急カーブで上昇していきます。

自身のEFCを計算したい人はこちらから

5.EFC=支払う学費?

FAFSAを使ってEFCを計算しても、残念ながらそれが各世帯が負担することになる学費というわけではありません。

Student LoanやWork Studyが加算

大学から送られてくる学費の詳細な計算を見ると、多くの人はびっくりします。なぜなら、EFCの上に、更にStudent LoanやWork Studyなどの項目が加算されていて、自分たちが考えていた 学費より、約1万ドル程度多くなっていることが多いからです。

Student Loanとは?

Student Loanとは、親が負担する学費とは別に、生徒自身が教育ローンを組みましょうという金額です。大学によって差はありますが、年間当たり4000ドル~5,000ドル程度に設定されていることが多いですね。

この金額は、もしも生徒が教育ローンを申請したら、きっとこのぐらいの金額は認められるでしょうという目安です。Subsidized Loanと呼ばれる公的なローンを利用しても良いですし、民間のローンを利用してもOK。ローンを利用しないという選択をしても問題ありません。

もしも、ローンを利用しないという選択をしたら、このStudent Loanの金額は、そのまま世帯の負担となります。

Work Studyとは?

Work Studyとは、生徒が在学中にキャンパス内でアルバイトをして稼げるであろう金額です。こちらも大学によって多少の誤差はありますが、年間で4000ドル~5000ドル程度が見込まれていることが多いですね。

ただし、Work Studyをするから学費を安くしてもらえるというわけではありません。キャンパスで学生がアルバイトをしても、そのアルバイト代は学生へ直接支払われます。もしも学費に充てるなら、個人的にやってくださいね、という意味です。

また、キャンパス内のアルバイトは、確かにいろいろなお仕事があります。しかし、必ずしもアルバイトできるわけではありませんし、世帯の収入によっては、働きたいけれど働けないという状況にもなりかねません。

6.EFCが考慮されないケースもある

毎年10月にFAFSAをファイルし、ザックリとしたEFCを計算したからと言って、安心してはいけません。大学の多くは、EFCを考慮した学費計算をしてくれますが、必ずしもそうとは限りません。

世帯のEFCが2万ドルなのに、学校からの請求を見たら学費が4万ドルだった!なんてことも珍しくありません。

その背景には、アメリカの教育機関はビジネスである、というシビアな現実があります。

アメリカの大学へ願書を出した場合、大学にとっては「喉から手が出るほど欲しい生徒」がいる一方で「入学は認めたけれど、来ても来なくてもどちらでも良い生徒」もいるわけです。優秀な生徒に対しては、なんとかして来てもらおうと営業努力をし、学費を徹底的に下げてきます。奨学金によって学費が全額免除になるケースもあります。

しかし来ても来なくてもどちらでも良い平均的な生徒なら、そこまでの営業努力をする必要はありません。少しぐらい学費を高めにしても、その生徒が来たいと思えば払うでしょうし、払いたくないから来ないという選択をしても、大学にとってはそれほどの痛手ではないでしょう。

そう。アメリカの大学はビジネスなのです。

7.FAFSAは毎年。学費も毎年変わる!

FAFSAは、アメリカの大学に在学している期間中は、毎年ファイルしなければいけません。その度に、最新のTax情報を使ってファイルするわけですが、在学期間中には、世帯ごとに様々なライフイベントが起こるかもしれません。

例えば、お父さんが昇進してお給料がアップしたとか、家を購入する際にリタイアメントの貯金を崩して頭金にしたとか、また転勤をした、ということもあります。そうしたライフイベントによって収入が変わると、当然ですがFAFSAによって計算するEFCも変わります。今年の学費は1万ドルだったけれど、来年は2万ドルになる、なんてことも十分に起こりえます。

日本からの留学生の場合には、FAFASは直接影響がありません。そのため、収入がアップしても学費が上がることはないでしょう。なぜなら、もともとFinancial Aidを使わない大学側が提示する金額をそのまま支払っているからです。

しかしアメリカで暮らす人は、世帯のライフイベントによって学費が変わるという点を理解した上で、大学選びをしたいものです。

8.FAFSAをファイルするメリットとデメリット

大学に進学するなら、プロセスの一つとしてFAFSAをファイルする、という世帯は多いものです。しかし、メリットとデメリットを考えたことはありますか?

FAFSAをファイルするメリット

  • 大学の学費を安くできる
  • 公的な教育ローン(Subsidized loan)に申し込める

FAFSAをファイルするデメリット

  • 万が一の有事においては徴兵される
  • 世帯の収入によってはファイルしてもファイナンシャルエイドが対象外
  • 学費負担分がEFC以上になることが多い
  • 州立大学のOut of Stateでは、EFCよりも高額な学費になる

9.EFCケーススタディ

よりファイナンシャルエイドの仕組みを理解しやすくするために、いくつかのケーススタディをご紹介しましょう。

ケース1:大学が提示する学費がEFCより低い場合

  • 大学の学費:年間$10,000
  • 世帯のEFC:$15,000

この場合には、世帯のEFCが大学が定める学費よりも大きいため、学費$10,000を全額支払うことになります。

ケース2:大学が提示する学費がEFCより高い場合

  • 大学の学費 年間$40,000
  • 世帯のEFC $7,000

この場合には、学費の自己負担は$7,000と$40,000の間になりますね。多くの場合、大学が定めるStudent LoanやWork Studyなどの分が上乗せされ、負担する学費は$17,000~$25,000程度が多いのではないでしょうか。

ケース3:In-State$25,000、Out of State$45,000の州立大学の場合

州立大学の中には、州内に自宅がある(親が住んでいる)In-Stateステータスと、州外に自宅があるOut of Stateとで、異なる学費を提示することがあります。この場合、自分がIn-Stateの場合には、負担する学費の上限は$25,000となりますが、Out of Stateになると、上限は$45,000と高くなります。

アメリカの歯医者は高額!?

アメリカに来ると、とにかく医療費が高額というイメージが強すぎて、医者にかかることもためらってしまう人は多いですよね?確かに、アメリカの医療は日本と比べると比較できないほど高額ですが、その中でも歯医者は別格です。ここでは、アメリカの歯医者にかかると、どのぐらいの費用がかかるのか、そして歯医者で治療を受ける方法などをご紹介します。

目次

  1. アメリカの歯科治療は高額?
    • 加入している健康保険に歯科プランがあるかを確認する方法
    • ガッカリ、歯科はカバーされていなかった。どうする?
    • うちは駐在。大丈夫だよね?
  2. アメリカでの歯医者の見つけ方
  3. 歯科治療はどのように進む?
    • クリニックに来院してチェックイン
    • まずは歯科助手がお口の中をクリーニング
    • いよいよ医師が登場
    • 治療はその日は行わず
  4. 歯科治療の相場はどのぐらい?
    • 歯科検診とクリーニング
    • 虫歯治療
    • 神経の根幹治療(Root Canal)
    • 歯周病によるディープクリーニング
  5. 歯科保険の選び方
    • Deductible(年間の免責額)
    • 保険を安く抑えるコツ
  6. アメリカの歯医者はココがすごい!
    • 麻酔フレンドリー
    • テレビ付き歯医者が多い
    • 通院回数が少ない
    • 待ち時間が少ない
※写真はイメージです

1.アメリカの歯科治療は高額?

アメリカで歯科治療を受ける際には、まず最初に、健康保険で歯科治療がカバーされているかどうかをチェックすることから始めましょう。日本では、健康保険に加入していれば、内科でも外科でも歯科でも、基本的にはリーズナブルな料金で治療を受けられます。しかしアメリカでは、健康保険の中に歯科プランが含まれていない場合があるので、要注意です。

この場合には、まずは歯科保健に加入した上で歯医者に行くことを、強くお勧めします!

加入している健康保険に歯科プランがあるかを確認する方法

健康保険は、プランごとにどこまでカバーされるかが異なります。歯科治療でも、チェックアップやクリーニングなどの予防歯科分野ならカバーするけれど、後はしないというプランもありますし、歯科治療は全くカバーしないというプランもあります。

確認する方法としては、加入している健康保険の会社に電話をして確認するか、それともホームページで紹介されているプランのBenefitを確認するという方法が良いでしょう。

ガッカリ、歯科はカバーされていなかった。どうする?

もしも加入している健康保険で歯科の治療がカバーされていない場合には、どうしたら良いのでしょうか?方法は3つあります。

  • 加入している健康保険のOpen Season(11月ごろ)まで待ってから、歯科プランを追加する
  • 個人で歯科保険を購入する
  • 自費でそのまま治療する

ちなみに、自費でそのまま治療することは、おすすめしません。信じられないほど高額な治療費になってしまいます。

うちは駐在。大丈夫だよね?

駐在でも、保険会社のプランによっては歯科治療がカバーされていないというケースは少なくありません。手厚い保険を会社が選んでくれているはず、だと過度の期待をせずに、まずはBenefitをチェックしましょう。

2.アメリカで歯医者を見つける方法

アメリカには、たくさんの歯医者があります。しかし、歯医者ならどこに行っても良いというわけではありません。健康保険プランのネットワークごとに、ネットワーク対象となる歯医者と、そうでない歯医者とがあります。

自分が通えるネットワーク内の歯医者を見つけるためには、健康保険のホームページもしくはアプリを使い、dentist(歯医者)を検索して見つけます。歯医者と言っても、口腔内手術を行えるOrthodontistなどもいますが、チェックアップや虫歯治療、歯周病治療などは、General DentistなどでOKです。

歯医者を見つけたら、いよいよ電話で予約を入れます。日本でも歯医者は予約制が多いですが、それでも緊急の時にはアポなしでも来院すれば受診できますよね。

しかしアメリカでは、アポがなければ見てもらえない可能性が大です。そのため、まずは電話で予約を入れてください。緊急の場合には、いかに緊急なのかを電話で訴えれば、できるだけ早い時間や日時に予約を入れてもらうことができるかもしれません。

電話予約をする際には、どんな目的で受診したいのかという質問をされるほか、健康保険の種類についても確認されます。ここで、うっかりネットワーク外の歯医者だと、「その保険はうちで取り扱っていませんよ」と教えてくれます。

3.歯科治療はどのように進む?

クリニックによって、多少の順番は違うかもしれませんが、簡単な流れをご紹介しますね。

クリニックに来院してチェックイン

クリニックにいったら、受付で名前とアポの時間を告げて、チェックインします。これは、日本と同じですよね。この時、初診だと、健康保険証のコピーを取ることが多いので、提示を求められます。2回目以降は、「健康保険は前回と同じですか?」と聞かれ、同じなら再コピーは必要ありません。

一般的なクリニックだと、受付する時にCo-Payを徴収されるところも多いのですが、歯科の場合にはCo-Payシステムが少ないからでしょうか。受付時に徴収される歯医者は、ほとんどありませんね。

まずは歯科助手がお口の中をクリーニング

アメリカの歯医者は、完全個室というわけではありませんが、患者同士が顔をあわせずに済むような個室のようなスペースになっています。そこへ通されると、まずは歯科助手がやって来て、レントゲンを撮るなど、必要な作業を行います。

その上で、医師が診察しやすいように、お口の中をクリーニングしてくれます。日本のクリーニングだと、超音波を使う所が多いのですが、アメリカはマニュアル式が多いですね。私は個人的に、超音波だとキーという高音で謎の痛みを感じるので、アメリカ式のマニュアルクリーニング、つまり手彫りタイプが好きです。

いよいよ医師が登場

歯科助手がお口の中をある程度綺麗にしてくれたら、医師がやってきます。レントゲンを確認したり、口の中を実際にチェックして、虫歯の有無とか歯周病の有無などを検査してくれます。

もし虫歯や歯周病で治療が必要な場合には、どんな状態のトラブルがあって、どんな治療が必要かという説明を受けた後で、治療にかかる費用の見積もりを出してもらえます。

見積もりの出し方ですが、クリニックが健康保険会社に連絡をして、ざっと見積もりを出すことになります。

そして、治療方針及び見積もりに納得した上で、治療を開始することになります。

ここで注意したいのは、アメリカの歯医者では、見積もりを取って患者が納得してから、治療が始まるという点ですね。なんせ日本よりも歯科治療が高額なので、場合によっては「これ、高いな、今回はちょっと無理」なんてことがあるかもしれません。万が一のトラブルを避けるために、まずはお金の話、治療はその後、なのです。

治療はその日は行わず

歯科検診でトラブルが見つかっても、その場で治療することはまずありません。

多くの場合には、次の予約を取らなければいけません。

その理由は、歯医者は完全予約制で、一人の患者の治療時間が決められているからですね。歯科検診だけのはずだった人に、あれもこれもと治療をしてしまうと、時間がかかって次の患者さんに影響があります。そのため、治療が必要な場合には、治療は次回しましょう、となるわけです。

ちなみに、アメリカの歯医者では、何度通院しても再診料はかかりません。治療の内容に対して費用がかかるので、それを1度に終わらせても、3回に分けても、歯医者が受け取れる治療報酬の金額は同じです。

日本だと、再診料が発生するので、ダラダラと治療を続ける医師もいたりしますよね、アメリカにはそういうモノはないので、治療は基本的に早いです。

4.歯科治療の相場はどのぐらい?

アメリカの歯科治療は、内科や外科に行った時と同じで、健康保険がどこまでカバーしてくれるかによって治療費は大きく変わります。ザックリとした目安とか相場を見ても、日本よりはかなり高額だと感じる人は多いですね。

歯科検診とクリーニング

特に問題がない人でも、6か月に1回は歯科検診とクリーニングを進められます。もしもこれを無保険で行うと、相場としては300ドル~500ドル程度かかることが多いですね。しかし、健康保険が歯科治療をカバーしている場合には、自己負担ゼロとなることが多いです。

しかし近年では、健康保険のカバーが劣悪になりつつあり、クリーニングはカバーするけれどレントゲンはカバーしません、なんてこともあります。

虫歯治療

簡単な詰め物をするだけの虫歯治療だと、保険が適用される銀歯(アマルガム)でも、70ドルぐらいかかります。しかし、銀歯の人気が最低なアメリカでは、健康保険がきかない白色のセラミックを所望する人も多く、この場合には1本あたり150ドル~200ドルぐらいかかります。

神経の根幹治療(Root Canal)

虫歯を放置すると、やがては歯の神経にも影響がでて、根幹治療が必要になります。この場合、保険を使っても200ドル~500ドルぐらいかかりますが、無保険だと、治療費は2500ドル~ということが多いです。

歯周病によるディープクリーニング

歯周病の治療としては、スケーリングと呼ばれるディープクリーニングを行うのが一般的ですよね。これは、歯と歯茎の間の隙間をスッキリクリーニングするという治療で、麻酔をかけて行います。かかる治療費は、上下左右のスケーリングで、700ドル~900ドルぐらいが相場となります。

5.歯科保険の選び方

歯科保険商品を選ぶ際には、どんな点に注意して比較検討したら良いのでしょうか?

Deductible(年間の免責額)

歯科保険にも、Deductibleはあります。Deductibleとはつまり、健康保険を適用する前に自己負担として払わなければいけない金額ということです。

例えば、Deductibleが1000ドルの歯科保険だとしましょう。ルートカナル2500ドルという治療をすると、まず自己負担分の1000ドルに関しては、支払いが確定します。そして、残りの1500ドルに対して、保険の適用率に応じた額がカバーされます。もしもルートカナルの適用率が80%だとすると、自己負担分は

Deductibleの分 $1,000

保険適用分($1,500分のうちの自己負担)300ドル

合計の支払額 $1,300ドル となります。

お口の中に自信がある人なら、このDeductibleの額が高めの保険を選んで毎月の保険料を安く抑えるという方法もありますが、年に2回の歯科検診が無料になる保険プランを選ぶのが得策です。

歯科保険を安く抑えるコツ

歯科保険を少しでも安く抑えるためには、既に加入している健康保険に、歯科保険の特約が付いていないかを調べてみてください。独立した歯科保険を個人で購入するよりも、健康保険の特約としてつける方がリーズナブルになることが多いです。

また、保険会社の中には、異なるDeductibleのプランを複数ラインナップしている所もあります。毎月の保険料が高くなれば、やはりカバー率も良くなるわけですが、お口の中の状態によって歯科保険のニーズは変わりますよね。そのため、自分にとって最もリーズナブルな保険を選びたいものです。

6.アメリカの歯医者はココがすごい!

アメリカの歯医者は、日本の歯医者とは大きく違う点がたくさんあります。

麻酔フレンドリー

アメリカの歯医者は、患者の痛みに対してとても良心的です。「何となく痛い気がする」というわずかな痛みでも、より強力な麻酔をしてくれます。ただし、強い麻酔になると、そのあと半日、顔が麻酔で動かない、なんてこともあるので注意してくださいね。

また、痛みに対して恐怖心がある人には、笑気ガスを使ってくれます。ただし、このガスは神経をリラックスさせるものなので、痛みを取り除く作用はありません。

テレビ付きの歯医者が多い

完全個室タイプの治療スペースがある歯医者では、患者の目の前にテレビが設置されていて、治療中には視聴できるところもあります。ただし、映画などは放送されてはおらず、基本的には地上波やケーブルテレビでやっているニュース系を流しています。チャンネルを変えてほしいというリクエストにも、応じてもらえます。

通院回数が少ない

上記した通り、アメリカの医療機関には、再診料という概念がありません。一つの治療に対して費用がかかるので、1回で治療を終わらせても3回に分けても、医師が受け取る報酬は同じなのです。それなら、1回で治療を終わらせた方が、医師にとっては効率的ですよね。

患者にとっても、少ない通院回数で治療が終わることは、大きなメリットがあります。

待ち時間が少ない

完全予約制、アポなし患者は受診不可、となっているからでしょうか。アメリカの歯科クリニックは、基本的に待ち時間はかなり少なめです。受付に座っている人も1人とか2人ぐらいですね。