アメリカで爆増中の人身売買

今回は、ショッキングな内容です。心臓が弱い方や不眠症の方は、読まずに退出されることをおすすめします。現実社会に何が起こっているのかを直視して対策を取りたい人のみ、勇気を振り絞ってお読みください。

少し前に、高速道路のサービスエリアの洗面所に、こんなサインを見つけました。

2023年に出現したサイン

このサービスエリアは、息子様の大学へ向かう高速道路沿いにあり、私は結構頻繁に利用していました。去年まではこうしたサインはなかった気がするのですが、2023年に入り、手を洗う鏡の表面、しかも意識しなくても目に入る場所に何枚も貼られていたのです。

これって、Human Trafficing、つまり人身売買がアメリカで横行しているということです。

目次

  1. 人身売買が起こる背景
  2. 人身売買された人の行く末
  3. 人身売買は利益率が高いビジネス
  4. 人身売買の被害に遭わないために私たちができること

1.人身売買が起こる背景

人身売買は、世界中で毎年100万人が犠牲になっているという統計があります。中でもアメリカは性的な目的のための人身売買が活発で、世界中から性奴隷が売られてくるのだとか。ちなみにこの性的な目的での人身売買は、世界規模でみても割合はとても多く、全体の58%程度を占めています。

人身売買は、もちろん違法です。当たり前です。自分はパスポートを持ってないから平気、なんて甘いことは言ってられません。海にも陸にも、そして空にも人身売買のルートは無数に存在していて、目的地まで迅速に輸送されてしまいます。

人身売買が起こる背景は、さまざまです。誘拐のように、最初から被害者の意に反して売買されたり、被害者自身が犯罪に巻き込まれていると理解しているケースは、もちろんあります。しかし、そうではないケースも少なからずあるようですね。

夢の国で暮らせるという甘い言葉に乗せられて、自身は移民のつもりでアメリカに来たら実際には、、と言うケースも少なからずあります。偽のパスポートやビザなどが発行されることもあり、気づきにくいのだとか。

もちろん、背景は他にもあります。

  • 戦争や宗教による迫害による難民
  • 貧困から抜け出したい

などが考えられます。

テキサスの人身売買事情

2.人身売買された人の行く末

人身売買は違法行為ですし、アメリカへ売られてきた人は、もちろん合法的な滞在資格などはありません。あったとしても、パスポートは没収されてしまいます。

多くは、ただ物理的にアメリカに連れてこられ、逃げられない状況の中で奴隷のような扱いを受け続けているわけです。

具体的に、どんな労働を強いられるのでしょうか?

  • 性奴隷(売春、ポルノなど性産業への従事)
  • 強制労働(工場、農業、ホテルやレストラン)
  • 犯罪(詐欺や窃盗、麻薬取引をさせられる)
  • 臓器売買

などが挙げられます。売られる場所や状況によっては、訓練も受けずにいきなり兵士となり、戦場へ送られることもあるようです。

3.人身売買は利益率が高いビジネス

人身売買のビジネスは、ここ数年で始まったわけではありません。犯罪組織にとって儲かるビジネスと言えば、麻薬の取引、そして武器の取引がありますが、実は人身売買は3番目に儲かるビジネスとして知られています。

4.人身売買の被害に遭わないために私たちができること

どんなに注意していても、犯罪の被害者になることを避けられないケースは、もちろんあると思います。でも、できることもたくさんあります!

  • 甘い話に乗らない。うまい話には裏がある。
  • 外を歩く時には常に警戒する。ぼーっと歩きスマホはNG。
  • 他人の話を無条件に信じない。必ず自身でクロスチェックする。
  • 悪い予感がしたら、すぐに外部へ助けを求める
  • 社交の輪を広げすぎない。広く浅くより、狭く深くの友人関係を築く。
  • よく知らない人と閉鎖された空間に入らないように意識する。エレベーターや自宅など。
  • ホームセキュリティを活用する
  • 貴重品や現金、武器は見えるところに置かない
  • ベビーシッターやハウスキーパーなどを利用する際には、疑ってかかる
  • 毎日決まったルーティンは危険。特に通勤の時間やルートは変える。
  • 財布やバッグ、スマホを友人に預けてはいけない。

などがあります。

人身売買に関する相談やレポートは、以下で受け付けています↓

1-888-373-7888 もしくはスマホのテキストでBeFree(233733)

また、公共の場で助けを求めている人の手話も、理解しておきましょう!

このサインを見たら大至急で近くの店員かセキュリティに連絡

大切なスマホが盗まれた!さぁどうする?

私は一日の大半を家で過ごしていますし、外出の際はDoor to Doorで車です。だから、万が一にもスマホが盗まれてしまうだなんて考えたこともありませんでした。

しかし息子様がサンフランシスコへ引っ越すことが決まってから、私が知っている日常とはどうやら異次元の生活が、都会には存在していることを知りました。

その一つが、スマホの紛失です。

目次

  1. スマホを盗まれると何もできない
  2. 追うことはかならずしも賢明ではない
  3. スマホの盗難にはどうすればよい?
  4. 盗まれたスマホは戻ってこない。でもできることはある。

1.スマホを盗まれると何もできない

スマホを手放せない人は、少なくないと思います。電話にテキストなど、コミュニケーションにスマホは必須です。というか、スマホがなければどこの誰にも連絡する手段がありません。

土地勘がない場所に行った時にも、スマホは活躍してくれます。だってGPSがついていますから。旅行中でもスマホ1つあれば、自分がどこにいるか分かるし、行きたい場所まで正確に行けますよね。

でもスマホがなければ、自分がどこにいるのかすら分からなくなってしまうかもしれません。

それだけじゃありませんよ。スマホは、LyftやUberなど交通手段を確保する時にも使いますし、地下鉄に乗る時にもスマホで支払う人は多いですよね。つまり、スマホをなくすと電車やバスにすら乗れないということになってしまいます。

2.追うことはかならずしも賢明ではない

スマホをどこかに紛失したのなら、Find My Phone機能を使えば、なくした場所を特定できます。スマホが手元になくても、Apple Watchとかタブレットがあれば、とりあえず場所を特定できます。

しかし、自分がどこかに置き忘れたのではなく、強盗に遭ってスマホを奪われたとしたら、必ずしもスマホがある場所を特定して追跡することが賢明な選択とは言えません。よほど腕力に自信があって確実に取り返せると確信している人か、自身が武器を持っていて、命に代えてでも絶対に取り返すぞという強い意志がある人以外は、私は追いかけることはおすすめしません。

3.スマホの盗難にはどうすればよい?

それでは、スマホを盗まれたら、どうすればよいのでしょうか?

盗まれる前の今だからできる事

スマホが実際に盗まれてからパニックになるのではなく、有事に備えることは大切です。たかがスマホ、されどスマホ、ですから。

  • スクリーンがロックされるまでの時間を最短に設定する
  • スマホのキャリアで保険に入っておく
  • クラウド同期を有効にしておく

スマホのスクリーンがロックされていると、残念ながらよほどハイレベルなスキルを持った強盗でない限り、何もできません。Face IDや6桁の暗証番号が設定されていれば、かなり高い確率であきらめるかもしれません。

またスマホのキャリア、もしくはApple Careなどでは、万が一の紛失や盗難の際には、新しいスマホをもらえる保険があります。なくしたら買い替えようと考えている人なら加入する必要はありませんが、スマホ機種によっては新品で購入したら1,000ドル以上するので、買ったばかりの時期には加入しておくのが賢明です。

クラウド同期の機能をオンにしておくことも、防犯対策というか、いざというときには役立ちます。これは一言でいうなら、スマホの中身をクラウドにバックアップするという機能で、設定画面でオンにしておけば、普段特に意識しなくてもスマホの内容が勝手にクラウド上で保管されます。

そうすれば、スマホを盗まれた時に電話の中に格納されているデータを全消去しても、大切なデータはクラウド上にあるので痛くもかゆくもないという安心感につながりますね。

盗まれたらどうする?

もしもスマホが目の前で強盗に盗まれたら、どうすればよいのでしょう?

  • 遠隔でスマホのデータを全消去→iCloudからできます
  • 速やかにスマホのキャリアへ連絡。→新しいスマホを手配できます
  • スマホとリンクしているアプリやサイトのパスワードを全て変更

4.盗まれたスマホは戻ってこない。でもできることはある。

盗まれたスマホが戻ってきたら、天にも昇る気持ちになれるかもしれません。しかし現実の世界では、かなり高い確率で戻っては来ないでしょう。だって、盗んだスマホを取引する闇市場がありますし、そこに売り飛ばすつもりで盗む強盗だっているのですから。

戻ってくることを期待すると、ガッカリ度が大きくなってしまいます。だから期待はせず、自分にできることを速やかにすることで、経済的かつ精神的なダメージを最小限に抑えることが賢明かもしれませんね。

もちろん一番ベストなのは、スマホが盗まれないことですけれど。

電話ハラスメントを受けたらどうする?

先日私は、アメリカではじめて業者からのハラスメント電話の被害を受けました。

息子様が夏に引っ越しをする計画だったため、半年前あたりから業者探しをはじめ、見積もりを取りながら比較検討をしました。

アメリカの業者だけでなく、おそらく日本の業者も似たような感じなのかもしれませんが、業者の中には、

  • 他業者の悪口しか言わない。優良な業者は自分だけだと主張する
  • 来週もしくは来月から値上がりして大変なことになるから、今すぐ決めろと急かす

などが数多くあります。

私はこれまで何度も転勤をしているので、引越しの作業がどれだけ大変かは心得ています。しかし夫の転勤による引越しは、業者を決める作業から支払いまで、すべて会社がしてくれるため、私達は自分で業者探しをする必要が一度もありませんでした。

しかし息子様の引っ越しでは、会社側はそこまで手配してくれず、基本的には自分たちで決めなければいけませんでした。

目次

  1. 決めようと思っていた業者。でもやめた。その理由は?
  2. ハラスメントの嵐
  3. 業者からのハラスメント電話、対策はあるのか?
  4. 電話するなリストに載せるのは少しだけ効果あり
  5. 最後の手段は警察へ通報。どうやればよい?

1.決めようと思っていた業者。でもやめた。その理由は?

私がのちにハラスメント攻撃を受ける羽目になった業者は、ファミリーでやってる引っ越しビジネスだと言っていました。引っ越しの仕組みや比較の仕方を詳しく教えてくれたりして、とても献身的だと私は感じたので、いくつか比較したらそこに決めても良いと8割決心していました。

しかし、土壇場で私は別の業者にしました。その理由は、

  • BBBのレビューが悪かった。契約したら音信不通になるというレビュー多数。
  • 急かし方がすごい。来月から値上がりするから、来週から値上がりするに変わり、挙句の果てには明日から高くなるから今ここで決めろとなった。しかも、いくら高くなるか聞いても知らないと言う始末。
  • 少し考えたいと言ったら、じゃあ明日の朝決めろをごり押し。
  • クロスチェックした所、話が違うことに気づいた。不信感が募った。
  • 引っ越す本人が息子なら、息子の電話番号を教えろと迫ってきた

でした。

引っ越し業者は春から夏にかけてが繁忙期です。それは知ってます。その時期に高くなることも、分かってます。でも、だからと言って今すぐ決めることはできないといったところ、半分キレ気味に、考えている間に値上がりするぞと脅してきました。

この時点で、辞めたほうが良さそうだなという勘が働きました。

そのため、大手の引っ越し業者へ見積もりを取り、交渉して値下げしてもらうことができたので、最終的にはそこに決めました。

その大手業者へは何度も電話をしていますが、夫婦がやっているイカサマ事業ではなく、きちんとカスタマーサービスに複数人が勤務しており、きちんと対応してくれているので、満足しています。

2.ハラスメントの嵐

別の業者へ決めて、引越しの準備も着々と進めていた頃、その業者から再び電話がかかってきました。

後から電話がくるのはフォローアップなので、よくあることです。ほかの業者からも、こういう電話はかかってきました。そして大半は、別の業者で決めましたと言えば、分かりましたと言って電話を切ります。

しかしその業者だけは、違いました。

「うちだって安いじゃないか、なんでほかで決めたんだ」

「どこの業者にしたのか教えてくれ!」

「嫌がらせの電話なんてしてないよ!」

と、行き場もなく解決策もでない文句の嵐です。

電話を切っても一瞬でかかってくる。ブロックしても別の番号からかけてくる。放置してもすぐかけ直してくるのです。結局、4分間で10本の電話がかかってきました。

4分間で10本の電話

電話を無視し続け、やんだ瞬間にブロックするという作業をしたところ、最後の2本はUnknown出かけてきましたけれど、私が電話に出る気がないとようやく理解したのか、電話はトータル10本で終わりました。

3.業者からのハラスメント電話、対策はあるのか?

こうしたハラスメント電話は、正直、私がアメリカに住んでから初めての経験でした。本当に嫌な気分というか、怒りがこみ上げてきましたね。

そんな時、冷静かつ迅速に的確で最も効果的な反撃をするためには、どうすればよいのかを知っているかどうかで変わります。

私は残念ながら、ハラスメント被害の経験がなかったので、どうすればよいか分からず、ただ怒りでワナワナするだけでした。

でも、次の万が一に備えようと、調べてみました!

鍵を握るのは電話会社

毎回同じ電話番号からハラスメント電話をかけてくるなら、ブロックすればそこでハラスメントは終わります。しかし私のように、ブロックしても別の電話番号からかけてくる場合は、エンドレスです。

この場合、電話番号に関係なくどこからかけてきたのかを突き止めて根本的にブロックしてくれるかどうかは、電話会社が鍵を握っているそうです。

ちなみに、スマホよりも固定電話の方がこうしたハラスメント対策はしやすいようです。

解決できないケースが大半

私のように、敵がいろいろな電話番号を使ってハラスメント電話をかけてくる場合、この方法なら絶対に解決できるという天才的な方法は、残念ながらありません。スマホのキャリア、そして警察がチームになって取り組んでも、難しいのだそうです。

ネットをくまなく調べたところ、おすすめされているのは

我慢できなければ自分の電話番号を変える

事でした。

4.電話するなリストに載せるのは少しだけ効果

私が受けたハラスメント電話は、人間が嫌がらせ目的でかけてくる電話でした。この場合には、相手がすでに私の電話番号を知っているので、どうすることもできません。

しかし、セールスやマーケティング目的のロボコールや、市場に流通している私たちの電話番号を、ロボコールのリストから削除することはできます。これによって、ロボコールは少しだけ減るのではないでしょうか。

それが、National DO NOT CALL Registryです。これはFederal Trade Commissionという政府機関が運営しているサービスで、私は過去に何度も登録しています。以前では、何年かで有効期限が切れていましたが、近年では一度登録すると半永久的に有効となっています。

National DO NOT CALL Registryへの登録はこちらから

5.最後の手段は警察へ通報。どうやればよい?

私に対して行ったクソ業者のハラスメント行為は、違法行為です。一度だけでおさまれば私も警察へ通報するといった面倒なことはしませんけれど、頻繁に行ったり、あえて深夜とか早朝などにかけてくる完全な嫌がらせ行為に発展した場合には、私も適切な対応をしなければいけないでしょう。

ハラスメント行為は違法なので、証拠をそろえて警察へ通報すれば、面倒だなと思われてもそれなりに刑事事件として取り扱ってもらえる可能性はあります。

  • スマホの着信記録をプリントアウト(上記のスクショなどでもOKです)
  • ハラスメントをしてくる人物に関する情報(名前や住所、電話番号、関係性など

基本的には、この2つが証拠として使われます。メールでデータを送信できるのか、それとも郵送での通報となるかは分かりませんけれど、必ず書類を紛失された場合に備えて、

  • 内容をまとめたカバーレターを作る
  • 自分用のコピーをとる
  • Certified Mailで送り、警察が確実に受け取ったことを確認できるようにする

をしておきましょう。

警察も忙しいですから、いたずら半分のような通報は受け付けてくれません。そのためカバーレターとは別紙で、自身の連絡先を必ず明記してください。

ちなみに、警察はCityやCountyごとに異なります。もしもハラスメント野郎がどこに住んでいるのか分かっているのなら、ハラスメント野郎の住所を管轄している警察署へ書類を送付します。もしも可能なら、直接持参して通報するのがベストです。

EBayを使ったら詐欺師がまとわりついてきた話

日本だと、自宅に眠っている不用なアイテムを手放すなら、楽天やYahooのオークションとか、メルカリあたりが人気ですよね。

我が家では、息子様も成人したことだし、もう二度と使わないことが分かっているアイテムは断捨離しようと思い、今更ジローなEBayを初めて使ってみました。

そうしたらなんと、初日から詐欺師としか思えない嫌な野郎がまとわりついてきたのです。その時のエピソードをお話ししますね。

目次

  1. 売り出したのは人気のスポーツ設備
  2. 数時間でオファー。それが詐欺だった。
  3. 紆余曲折しながら見つけたBuyerは、私と同類のバカ親女子
  4. Ebayで多いのはこんな詐欺

1.売り出したのは人気のスポーツ設備

我が家で最初の断捨離対象となったのは、息子様がハイスクールの時に購入した、フットボールマシンです。

これはJugsというメーカーからラインナップされているプロ仕様のマシンで、フットボールを投げ出してくれる設備です。自由自在のスピード、角度、高さで打ち出せるという便利なもので、ボールを上手にキャッチしなければいけないスキルポジションにとっては、ボールを投げてくれる人が居なくても練習ができるアイテムですね。

この設備、100lb以上あってかなり重く、私一人では持ち上げる事すらできません。

私たちが購入した時には、定価で$2,100でした。それが今ではモデルチェンジをしたせいか、なんと価格が高騰して$3,800までなっています。

息子様はもうフットボールはしませんし、この高くて重い機械がガレージの中で腐っていくのなら、誰か私達のように子供に金をかけたい方にお譲りしたほうが良いだろうというのが、売却の理由でした。

我が家がこのマシンを購入した当時、周囲からは「馬鹿じゃね?」とよく言われました。はいそうです、バカ親ですから。重くてデカくて、しかも高額な業務用設備なので、家庭で持ってる人はほとんど見たことありません。

でもね、世の中には私たちのようなバカ親がほかにもワンサカといるのですよ(笑)。

ちなみにこのマシンは、アマゾンでも売ってます。フットボール以外にも、野球のピッチングマシンもあります。

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2.数時間でオファー。それが詐欺だった。

ちなみにこのマシン、Ebayで売却に出しましたけれど、発送できないのでローカルなピックアップのみと設定しました。つまり、落札した人は我が家まで受け取りに来なければいけないというわけです。

持ち上げる事すらできない重たい重機なので、どうやって何で梱包すればよいかもわかりませんでした。それに、そんな苦労をして配送しても、配送中に壊れでもしたら、もう目も当てられません。だったら、引き取りに来たときに作動確認をしてもらい、直接引き渡すのがベストです。

自宅まで取りに来れる人限定だったので、私は売れるかどうかは半信半疑でした。でも息子様と共に青春時代を過ごした機械なので、売れなければ私たちが最期まで面倒を見ようという気持ちもありました。

しかし夫は、人気があるマシンだからすぐ売れると確信していました。

そしたら夫の言う通り、出品してからわずか数時間でオファーが入ったのです!

しかしそれは、正式なオファーではなくて「僕と個別に内緒話しようぜ」的なメッセージでした。

それが、詐欺だったと思います。そいつは、なぜかオクラホマ局番の電話番号を教えてきて、ここに今すぐダイヤルして!と言いました。DC近郊にある私の自宅まで取りに来れるのか?と半信半疑でその人のプロフィールを見たら、なんとロケーションは「モーリシャス」。

ふざけてるのか?を通り越して苦笑してしまいました。

ただし、詐欺じゃなくて本当に取りに来るつもりだったらと思い、

  • あなた今どこにいるの?
  • ここまで取りに来れるの?
  • Ebayの外では取引しません

と送ったら、案の定その後は音信不通となりました。

3.紆余曲折しながら見つけたBuyerは、私と同類のバカ親女子

その後、何人かから問い合わせをもらいましたが、その中でフロリダ女子から「送料は払うから送ってくれない?だってフロリダから取りに行くのって不可能でしょ?」というメールをいただきました。

はい、こんな感じの軽い口調だったので、私も相手に合わせて

「それは無理!だって100Lb以上あって超重いのよ!持ち上げる事すらできないの!」

と返しました。

まぁ音信不通になるだろうなと思いきや、彼女はどうしても破格のフットボールマシンを買いたかったらしく、梱包から配送まですべてに対応してくれる業者を見つけました。

後からこんなはずじゃなかったとトラブルになるのは嫌だったので、梱包もピックアップも全部やってくれるのね、と何度も確認した上で、オファーを受けました。

ちなみに彼女は、まだ小学校の娘がフットボールを嗜んでいるらしく、レシーバーというスキルポジションの練習用に、このマシンがピッタリだと考えたのだそうです。まさにそれは、私たちがハイスクールの息子様に対して考えたことと同じです(笑)。

彼女もきっと私と同じバカ親なのかな、なんて考えたら、少し親近感を覚えました。

4.Ebayで多いのはこんな詐欺

気になったので調べたところ、Ebayで多発している詐欺の手口はいくつかのパターンがあるようです。ご紹介しますね。

あなたが買い手の時に注意するべき手口

  • 空箱にアイテムの写真が入っているだけ→確認しない買手が悪いと言い張る
  • 偽の追跡番号→そして相手は送ったと言い張る
  • 意図的に名前を間違えて返送されるように仕向ける
  • 偽造品や模倣品を送り付ける

あなたが売り手の時に注意するべき手口

  • Ebayの外で取引しようとする→現金は偽札、電子マネーはDispute、チェックは不渡
  • 盗んできたクレジットカードで支払う →売り手はお金を回収できない
  • 中身を抜いて空箱を返送、空箱だったと主張する

などがあります。もしも可能なら、あなたが売り手・買い手どちらの立場でも、まずは相手のプロフィールやレビューをチェックした上で、信頼できる相手かどうかを見極めることをおすすめします。

うっかりするとヤられる!車上荒らしの予防法と対処法

車上荒らしは、世界中どこにでもいます。日本にもアメリカにも、もちろんいます。統計によると、アメリカで車上荒らしを経験した人の割合は5人に1人。自宅への不法侵入と比べると4倍も多い数字です。

我が家では、車は息子の分も入れて3台所有しています。ガレージの中に駐車する車もあれば、ドライブウェイに出しっぱなしの車もあります。息子が通学で運転していた時には、家の前の道にも駐車していました。

今回は、アメリカでも比較的被害にあいやすい車上荒らし事情をご紹介します。

目次

  1. 被害経験これまで2度
  2. 車上荒らしが狙うもの
  3. 予防することはできる?
  4. 車上荒らしにあった!どうすれば良い?

1.被害経験これまで2度

私はこれまでの人生の中で、車上荒らしの被害にあったことが2度あります。1度目は若い頃に日本で。車の後部座席に放置していたお気に入りのバッグを、窓ガラスを割って取られました。これは危機管理ができていなかった自分自身にも責任がありますね。

2度目はアメリカで。自宅のドライブウェイに車を停めていたら、やられました。この時被害にあったのは、なんと20年落ちの夫のセダン。自宅のドライブウェイに駐車していたという事、比較的安全だと思っていたエリアだったこともあり、車はロックせずに駐車していました。

朝起きて夫が出勤しようとしたら、車のグローブボックスが開けられており、車内にモノが散乱していました。車をロックしていなかったので窓ガラスを割る必要もなく、車上荒らしはドアを開けるだけで車内に侵入できたのですが、特に何かを取られた形跡がありません。

夫はとりあえず警察に連絡をすると、警官がすぐにやってきました。

何も盗られたものがないことを告げると、警察官は驚いた様子。

「本当に??たいていは、カーステレオとか盗られちゃうんだよね。」

と言っていました。盗人は、盗品をネットで売りさばくのだそうです。

しかし夫の車は20年落ち。ステレオもついていましたけれど、おそらく古すぎて泥棒ですら欲しくなかったのでしょう(笑)。

しかもちょうどその時、車内には300ドルほどしたブランド物のサングラスがあったのですが、残念ながら見た目の高級感に欠けるらしく、盗られませんでした。

2.車上荒らしが狙うもの

車上荒らしは、目的をもって車にアプローチしてきます。何を狙うかというと、

  • 現金
  • 貴金属や時計(高級そうに見えるもの限定)
  • カーステレオ
  • バッテリー
  • カーナビ
  • オシャレな服やバッグなども盗られます

などがあります。近年では個人でも中古品をネットで販売できるので、ブラックマーケットでなくても盗品を簡単にカネに変えることができます。そのため、ネットで販売してカネになりそうなものは、狙われると思って間違いありません。

3.予防することはできる?

車をどこに駐車していても、すぐそばで人がずっと見はっていない限りは、完全に予防することはできません。しかし、車上荒らしも見つかるかもしれない、捕まるかもしれないというリスクを冒して窓ガラスを壊したりするわけですから、そのリスクに値するものが車の中に入っていなければ、狙われる可能性は低くなりますよね。

私たちが今すぐにできることは

  • 車内には何も残さない
  • 後付けのカーナビは外して外から見えない所に隠しておく
  • 個人情報が分かりそうな書類は絶対に置かない

でしょう。

また停める場所を工夫することも、予防策として有効です。

  • ドライブウェイが家の裏にあったり暗い場所にあるなら、灯りを付けて真っ暗にしない
  • 木の陰やフェンスの影など、死角になりそうな場所には駐車しない
  • バレットパーキング(係員がいる駐車場)があれば、少し高くてもそっちが安全
  • 防犯アラーム機能があるなら使う

防犯システムは効果アリ

アメリカで車上荒らし予防対策として多く人が選択しているのは、セキュリティシステムですね。自動車によっては、すでに購入時に装備されていますが、そうでない場合には後付けタイプでも高い防犯効果があります。

車の鍵を車内に残すのは危険

私の周辺にはいませんが、映画やドラマの中では、車のサンバイザー裏やシート下に鍵が置かれている光景をよく目にします。これは、とても危険です。特に高級車や人気車種は、車ごと取られてしまうリスクがあるからです。

車のボディには、VINと呼ばれる車体番号が複数個所に刻印されています。盗難車を発見できれば、そのVINから自分の車だと認識できるでしょう。しかし車を盗む犯罪集団は海外へ盗難車を売り飛ばしてしまうこともあるため、手元に車が戻ってくる可能性は限りなく低くなってしまうかもしれません。

4.車上荒らしにあった!どうすれば良い?

どんなに注意していても、どんな予防策をしていても、被害にあってしまう可能性はあります。万が一被害にあってしまったら、速やかに警察へ連絡しましょう。

警察へ連絡というと、緊急通報の911をイメージする人は多いのですが、命の危険が迫っているような一刻も争う事態でなければ、911ではなく最寄りの警察へ電話をするのがおすすめです。

警察が来ると、ポリスレポートという報告書を作ってもらえます。このレポートは、保険会社へ請求する際に必要となるので、必ず作ってもらいましょう。

この時、具体的に何が盗まれたのかとか、何が破壊されたかという点をレポートに明記してもらうと、加入している保険会社によっては補償を受けられることもあります。

車上荒らしは優先順位が低い犯罪

アメリカでは車上荒らしよりもはるかに凶悪な犯罪が多く起こるため、車上荒らしぐらいで速やかに警察が足を運んでくれるとは限りません。軽犯罪が多発する地域だと、ポリスレポートを作りたければ警察署に免許証と登録証を持参しろと言われることもあります。

その場合、現場の状況をスマホで写真撮影をしておくことをおすすめします。車内や外の様子、周辺の様子などを複数枚撮影しましょう。

保険は使ったほうが良い?

アメリカの自動車保険は、使うことで保険料が上がります。これは日本でも同じですね。そのため、保険会社に連絡する際には、保険を使うと保険料が上がるのかどうか、あがるならいくら上がるのかという点を質問しましょう。

もしもダメージがそれほど大きくなく、自己負担した方が安上がりだと感じるなら、保険を使わずに修理するという方法もアリです。

警察に止められたら、どうする?すべき事、してはいけない事、知ってる?

車を運転していて警察に止められることは、アメリカだけでなく日本でもあります。スピードオーバーあたりが多いのですが、それ以外にも、なんとなく怪しいと警察が感じれば、止められます。高速道路でもローカルな道路でも、あります。

警察に止められない平和な毎日を過ごせれば理想的なのですが、万が一にも止められた時には、どうすれば良いのでしょうか?対応を間違えると、必要以上に事態が悪化したり、最悪の場合には命を落とすことにもなりかねません。ここはアメリカですから。

目次

  1. 警察に止められた!最初にすることは?
  2. 車を路肩に止めた。次はどうする?
  3. License and Registration, Please
  4. 降りろって言われたらどうすれば良い?
  5. 自分にはどんな権利があるかを知ろう

1.警察に止められた!最初にすることは?

車を運転中にバックミラーを見たら、パトカーが真後ろにぴったりくっついていて、サイレンを鳴らしたり、自分に対してパッシングしていたら、それはおそらく、「止まれ」と言われているサインです。

その場合、路肩によって止まっても安全なら、速やかに止まりましょう。

止めた車がパトカーじゃない、本当に警察なの?

大半は、なんちゃらPDと車に大きくペイントされているパトカーに止められます。しかし中には覆面パトカーらしきものあり、場合によってはパトカーには見えない車に止められることもあります。この場合、注意が必要です。

それは、パトカーではない悪質な犯罪者の可能性があるから。

少し前に、パトカーを装って市民の車を止めようとした事件がありました。夜間に高速道路を運転中の女性に、パトカーではない車が真後ろにぴったりとくっついて、サイレンを鳴らしたのだそうです。スピード違反をしたつもりもなければ、止められる理由も見当たらず、しかもパトカーではなくほかに車がいない場所だったので、その女性は怖くなり、911へ連絡をしました。

そこで分かったことは、パトカーに見せかけたその車、犯罪者の車でした。誘拐目的で他人の車を停止させようと企んでいたのだそうです。この女性は、機転を利かせて911へ連絡したので、一命をとりとめることができました。

ちなみにこの時の警察の指示は、そのままゆっくりと走行し続けなさい、すぐに他の警察官を向かわせるから、というものだったそうです。

もしもそうした怪しい状況になった場合には、超高速で逃げるのではなく、止まらずに走りながら緊急番号へ電話してください。911でも良いですし、スマホの緊急電話でもよいでしょう。そこで、状況を説明して、本当にパトカーなのかどうかを確認したうえで止まれば安心です。

2.車を路肩に止めた。次はどうする?

a police car on the road

車を路肩に止めたら、次にすることは、ドライバー側の窓を全開にして、ハンドルに両手を置きましょう。コレ、とても大切です。

警察官にとって、止めた車の中に乗っている人が善良な市民なのか凶悪犯なのかは分かりません。銃を持っているかという事も分かりませんから、とても警戒しながら車に向かってきます。

この時、シートの下とかグローブボックスなどに手を伸ばすのは、絶対にNGですし、急な動きをするのもNG。ジャケットやパンツなどに手を伸ばすのも、やめましょう。こうした動きはすべて警官にとっては、「武器に手を伸ばそうとしている動き」なのです。

運が悪ければ、撃たれます。知らなかったではすみません。命は1個しかありませんから。

私たちがすべきことは、

  • ドライバー側の窓を全開
  • ハンドルに両手を置く。
  • 夜間なら車内灯をつける(これはオプション)
  • 車の中から絶対に降りない事

警察官がやってくるまでにするべきことは、これだけです。

それでは、ここでしてはいけない行為はどんなものがあるのでしょう?

  • バッグやポケット、グローブボックスに手を伸ばす
  • 急な動き、素早い動き
  • 誰かに電話をする
  • 車から降りてしまう
  • くだらない冗談を言う

などはNGです。

3.License and Registration, Please

man giving his driver s license to the policewoman

警官が車にやってきたら、多くの場合には、License and Registration, Pleaseと言われます。ライセンスというのは運転免許証のこと。Registration は自動車の登録証のことです。これでクロスチェックをし、無免許運転ではないか、盗難車でないかをチェックします。

停止された理由を教えてくれるのは、その後が多いです。

どうして止められたのか分からなくても、ひとまず先に、免許証と登録証を警察官に渡すのが先決です。止められた理由は、そのあとで教えてくれます。

車の運転をする時に、免許証と車の登録証を手に持って運転する人はいません。そんな人は、私も見たことがありません。多くの場合、免許証は財布の中。財布はポケットに入ってたり、バッグの中に入っていたりするものです。

そして、車の登録証はグローブボックスに入っていることでしょう。警察官が出せと言っているのですから、そこに手を伸ばして出すことになるわけですが、念には念を入れて、

「登録証はグローブボックスにあるので、とっても良いですか?」とお伺いを立てるのが賢明です。免許証も同じですね。「バッグの中にお財布が入っているので、とっても良いですか?」「パンツのポケットにお財布があるんだけど、とっても良いですか?」

と聞けば、NOという警察官はいないと思います。

そして、手を伸ばす時には、必ず、ゆーっくりと取り出してください。この時にも、急に機敏な動きをしたり、素早い動きをすると、怪しまれて撃たれるリスクが高まります。

4.降りろって言われたらどうすれば良い?

a police arresting a man

スピード違反程度なら、車から降りろと言われることはまずありません。車の中で待機していれば、警察官が違反切符をもってきます。

この段階では、警察官に車内をチェックする権限は与えられていません。

しかしその時、酒気帯びとかよろしくない匂いが車内にしているとか、普通ではないやばい行動や挙動不審な動きをすると、警察官は臨機応変に応じて対応する権限が与えられているので、車から降りろと言われます。

もしそういわれたら、抵抗などしてはいけません。パニックにならないように冷静さを保ちながら、言われたとおりに車から降りてください。

車から降りても、それがすぐ逮捕というわけではありません。口論をしたり暴れたりすると、逮捕のリスクが高まりますし、場合によっては射殺される可能性もあります。また、無免許で運転してるとか酒気帯びで運転しているなど違法行為をしていたことが分かれば、その場で逮捕という可能性はもちろんあります。

5.自分にはどんな権利があるかを知ろう

市民として生活する上では、自分にどんな権利があるかを知っておくのが得策です。まず、警察に止められた時には、私たちには

  • 黙秘権(ドライバーだけでなく同乗者も)
  • 同乗者は、警察が行って良しと言えば、ドライバーを残してその場から去ることができます

の権利があります。

ちなみに、警察官が怪しいと思えば、車の中を調べられます。しかし、スマホの中を見るには捜査令状が必要となるので、その場で見せろとか没収されるという心配はありません。

アメリカで2,000ドルの詐欺にあった話

私は、オレオレ詐欺などに引っかかった経験はありませんし、セールス電話に対しても、話をじっくり聞くことはありません。しかし人格者の夫はとても善人で、相手を疑わずに信じてしまう傾向があります。今回は、そんな夫が詐欺被害にあったエピソードをご紹介します。

目次

  1. 買った家にフェンスがなかった
  2. 半額は手付金、施工後に残金
  3. 訴えるか?泣き寝入りか?
  4. 解決には至らなかったけれど
  5. 詐欺に引っかからないことはできるのか?

1.買った家にフェンスがなかった

私が以前住んでいた家は、庭にフェンスがついていて、犬はいつでも外に行きたいときには自由に外に出ることができました。しかし夫の異動で引っ越すことになり、新天地で購入した家には、フェンスがついていませんでした。

ワンコのために、フェンスは必要です。私たちよりも一足早く新天地に越してきた夫は、忙しい合間を縫いながら様々な業者にアポを取り、私たちが越してくるための準備を整えていてくれました。

フェンス以外にも、壁にペンキを塗ったり、窓にブラインドをつけたり、庭にパティオを設置するなど、やることはたくさんあります。以前の家は中古住宅だったので、その辺は何もする必要がなかったのですが、今回購入した家は新築だったため、そうした作業はすべて自分たちでしなければいけませんでした。

すべて業者へ依頼しましたが、フェンス以外は問題なく対応してもらうことができました。

2.半額は手付金、施工後に残金

フェンス業者は、HomeAdvisorというアプリで見つけました。このアプリは、アメリカの巨大ホームセンターチェーンのLowesなども利用しており、Lowesで対応していない取り付け施工をしてくれる業者を簡単に見つけることができる、便利なアプリです。

そこで見つけた業者へ連絡し、見積もりを取ってもらったところ、4,000ドルだと言われました。私も夫も相場を知らなかったため、4,000ドルだと言われれば、それが安いのか高いのかもよく分からず、そういうものなのだろうとしか思いませんでした。

その業者は夫に「手付金として半額、あとは施工後に残額」と言い、夫は半額の2,000ドルを支払いました。

その後、その業者はトン面を決め込んだのです。

夫が連絡するといつも、材料を注文して納品を待ってるとか、まだ来ない、親が死んだ、Permitを待ってる、今日は大雨だから施工できない、など色々な言い訳をしてきました。そんな中2か月が過ぎ、私も息子も、そしてワンコも引っ越し先の家に合流しました。それでもフェンスはまだありません。

冷静に考えたところ、どうやら詐欺なのではないかという結論に至りました。

Permitの申請はされているのかを役所へ問い合わせたところ、それすら出ていませんでいた。はい、これで詐欺決定です。

警察へ相談に行ったら、民事案件だから裁判所へ行けと言われました。

裁判所へ行ったら、Small Court案件なのでここではない、別の場所だ、と。

3.訴えるか?泣き寝入りか?

brown wooden gavel on brown wooden table

たらい回しにされるうちに、夫も私も半分あきらめの境地になりました。でも夫は、2,000ドルは大金だから取り返すべきだ、と主張しました。

私も賛成でした。しかし、この物騒なアメリカで、なんとなくいやな予感がしたのも事実です。

業者の男は単独犯なのですが、私たちがどこに住んでいるかを知っています。もしも訴えて2,000ドルを取り返したとしても、逆恨みされて仕返しされることは、十分に考えられます。

例えば、家の前のドライブウェイに駐車している2台の車、すべてのタイヤを深夜にパンクさせられることだって考えられます。朝起きて、夫は仕事に行けず、息子は学校に行けず、車庫に入っている私の車も出せずで、家族は自宅で立ち往生することでしょう。タイヤを全交換する費用や手間、精神的なストレスや労力を考えると、2,000ドルで訴える意味はないのではないか、という気がしてきました。

4.解決には至らなかったけれど

それに、うちには子供がいます。すでにハイスクールで大きい男子ですが、まだ16歳の子供です。もしも奴が逆恨みで息子を攻撃することだって考えられます。返してほしい、たった2,000ドルと思っていても、それが詐欺師を経済的にどこまで追い詰めるかはわかりませんし、それが原因で息子に何かされたらと考えると、心配でたまらなくなりました。

だって、失うものが何もない奴は最強なのです。何をするか分かりません。

その気持ちを夫に話したところ、夫は理解してくれました。そして、じゃあ今回は泣き寝入りをしようという結論に至りました。

しかし、何もしないというのはやはり胸糞悪いものです。そのため、私はできることはしました。

警察へ被害届

auto automobile blur buildings

まず、警察に行って被害届を提出しました。やはりカネのことは民事案件だから裁判所へ行けと言われましたが、カネのことではなく詐欺被害を刑事事件として被害届を提出したい旨を伝えました。捜査や逮捕を望んでいるわけではないけれど、別の案件でそいつの名前が浮上したら、ぜひ私の案件も加えてほしい、と依頼しました。

Home Advisorへ報告

詐欺師を紹介したのは、Home Advisorです。私は、このアプリ管理会社へ報告しました。アプリ会社はあの手この手で詐欺師へ連絡を取ろうと努力してくれたようでしたが、詐欺師なので返信するはずがありません。それに、Home Advisorはユーザーと業者をマッチングするだけのサービスで、法的効力を持っているわけでもありません。運営会社側でいろいろ調査及び審議した結果、金銭的な弁済はできないし詐欺師に対して法的な措置もできないけれど、Home Advisorからは除名しました、と報告を受けました。

Taxでも申告

a woman holding white printer paper

Taxには、犯罪の被害にあった場合、その被害額を申告できるCasualtyという項目があります。そこで、申請しました。私は公認会計士ではないので、その項目が税金にどのぐらい影響を与えたかはわかりませんけれど、申告しただけでも少しだけ気分は晴れました。

BBBへ報告

BBBにも報告しました。BBBは法的措置をとれるわけではありませんし、相手は詐欺師なので、おそらく次の詐欺を働く際には社名を変更することでしょう。しかしそれでも、一応報告しておきました。

BBBについてはこちらから

関連書類はすべてデジタル保管

関連する書類は、万が一の時にさっと提出できるよう、すべてスキャンしてデジタル保管しています。テキストのやり取りは、スクショしたものを保存しました。日の目を見る日がやってくるとは思っていないものの、1%でも可能性があることに関しては、アメリカにおいては特に書類の保管はマストです。

5.詐欺に引っかからないことはできるのか?

個人の業者に依頼する場合、完全に詐欺を回避することはできないと思います。ネットで見ても、我が家より多額の被害を受けている人はたくさんいますし、中にはキッチンのキャビネットをすべて除去した後に高跳びされた、なんて被害も見かけます。

我が家ではあの一件以来、業者を探す際にはまず最初にLowesへ足を運ぶようにしました。Lowesに依頼しても、実際に施工するのは業者なのですが、間にLowesを入れることによって、万が一の時にはLowesが対応してくれるからです。この安心感は、私と夫にとっては重要ですね。

友人の中には、「Lowesから紹介される業者は、自身で集客できない業者だから、腕はイマイチ。しかもLowesから安く叩かれているので、テキトーな仕事しかしない。」と否定的な人もいます。もちろん、その理論は理解できますし、そうなのかもしれません。

信頼できる業者を友人に紹介してもらえるなら、その方法もアリでしょう。しかし、そうしたコネやツテが一切ない引っ越し先などでは、安心感のためにLowesを通すという方法も悪くない選択肢だと思います。

ちなみに、Lowesを通してプロジェクトを施行すると、もれなく1年間の保証がついています。その間に不具合が見つかれば、無償で対応してもらえます。

わがやのフェンスも、Lowesに依頼してようやく施工してもらうことができました。詐欺師が言う4,000ドルでは全く収まらず、9,000ドルもかかりました。しかし、庭にはフェンスが建ち、私も夫も、そして今は亡きワンコ様も大満足だったので、結果オーライです。

アメリカの裁判所から出頭命令⁉私、なにした?

私がテキサス州に越したばかりのころ、裁判所からの出頭命令らしき紙が玄関のドアに挟んでありました。裁判所からの通達なんぞ、アメリカだけでなく日本でも受け取ったことがないという人は多いでしょう。異国の地アメリカで、そうした紙を受け取った場合、どうしたら良いのでしょうか?

目次

  1. それはある日突然起こった
  2. 裁判所には長蛇の列が・・
  3. NOLOとは?
  4. こんな時はどうする

1.それはある日突然起こった

アメリカと言っても国土は広く、州ごとにルールは異なります。同じ州の中でも、カウンティなど地域ごとに独自のルールがあったりします。同じ場所にずっと暮らしていれば、生活の中で少しずつそうしたローカルなルールを学ぶことはできるでしょう。しかし、引っ越したばかりの時や転勤などで引越しが多い人にとっては、ローカルルールとは簡単に学べそうで、意外と難しい存在なのかもしれません。

私にとっても、その日は突然やってきました。

朝6時ごろに玄関の扉を開けたら、ストームドア(玄関のドアの外についているガラスのドアです)の部分にピンク色をした紙が挟まっていました。誰かがチラシでも入れたのかな?とみると、なんと裁判所からの通達らしきお手紙が。

寝ている夫を起こして見せてもよかったのですが、我が家では職務分担制を採用していて、子供の仕事は「学校に行って勉学に励むこと」、夫の仕事は「仕事を頑張ってお給料をたっぷり稼ぐこと」、そして私の仕事は、「自分の仕事を適度に頑張りながら、家事と育児、その他全てに対応すること」です。

つまり、裁判所からの通達に対応するのは、私の職務なのです。

通達の内容を読むと、どうやら引っ越してきたエリアでは干ばつが起こりやすいエリアらしく、ちょうど取水制限をしていた時期のようでした。そんなことをつゆも知らない我が家では、早朝に庭のスプリンクラーを使っていたのです。そして、それを目撃した近所の誰かが通報して、警察官に切符(Citation)を切られた、というわけでした。

Citation [ sɑɪtéɪʃən ]

【法律, 法学】召喚.召喚状

このCitationというのは、スピード違反をして切られる切符などにも使われます。警察官が切る切符=Citation と覚えておきましょう。

ちなみに、日本の警察官が切る交通違反切符の場合には、青とかピンクの色によって罪の重さが違いますが、アメリカの場合には、色の違いによる分類はありません。私が受け取った切符はピンク色でしたが、その他にも黄色とか白とか、自治体によっていろいろあるようです。

2.裁判所には長蛇の列が・・

Citationをよく読むと、どうして切符が切られたのかという理由が、紙の裏面に、おそらく警察官の手書きなのでしょうけれど、ほぼ殴り書きかつ箇条書きで書かれていました。

2021.8.6, 05:46, Sprinkler usage

みたいな感じだったと思います。具体的にいつ出頭しろとは記載されておらず。とりあえずこの裁判所へ行くように、と住所が記載されていました。

何しろ初めての経験なので、右も左も分かりません。とりあえず行ってみようと、スマホのナビをセットして裁判所に向かったところ、裁判所らしき建物を発見。その前には、長蛇の列ができていました。

おそらく100人ほどいたと思います。その人たち、皆が手にピンクの紙を持っています(笑)。Citationを持ってきた人たちで、きっと何かの罰金を払うためにやってきたのだということは想像できました。

3.NOLOとは?

長蛇の列に参戦して待つこと約30分程度。意外と早いなと思いながら自分番がやってきました。

アメリカでも日本でも官公庁が無愛想なことは共通しているらしく、窓口の人はニコリともせずに「How can I help you?」と一言。

私は、朝起きたらこんな紙が玄関にあって、とりあえず来た、と伝えました。するとその女性係員は、表情を全く変えることなく、その切符を見て、「で、どうするの?」と私に聞きました。

私は、相手の不親切な対応にイラッとし、少しだけ強めの口調で「どうするって何が?」と聞き返しました。そしたら彼女はCitationに書かれている3つの選択肢、

  • 「はい、私は有罪です。有罪であることを認めて、罰金を払います。」
  • 「いいえ、私は無罪です。裁判で徹底的に争います。」
  • NOLO

を指して、どれかを選べというのです。最初の2つは、まあ読めば理解できました。しかし、3つ目のNOLOってなんじゃ?と思ったので、聞いたのです。そしたら、

「有罪だと認めないけど、裁判になるのは面倒なので、とりあえず罰金は払います」

という選択肢でした。

Nolo contendere is a legal term that comes from the Latin phrase for “I do not wish to contend”. It is also referred to as a plea of no contest. In criminal trials in certain United States jurisdictions, it is a plea where the defendant neither admits nor disputes a charge, serving as an alternative to a pleading of guilty or not guilty.

Wikipedia

私の場合、越して来たばかりで知らなかったため、有罪と認めるのは嫌でした。しかし、罰金は数十ドル。裁判に出廷して戦うほどのコトでもありません。なので、NOLOを選択して、その場で罰金をカード払いにし、トラブルを収めることができました。

4.こんな時はどうする?

この時は、自宅で切符を切られ、自宅から車で5分程度の裁判所に出頭して罰金を払えばOKでした。

しかし、もしも旅行中にスピード違反などで切符を切られたとしたら、わざわざ遠く離れたロケーションにある裁判所へ出頭するのは無理ですよね。来いと言われても、イヤです。

その時には、CitaionにWebサイトや電話番号がかかれているので、まずはWebサイトへアクセスしてみて、自分にどんな選択肢があるのかをチェックすることをおすすめします。

多くの場合、オンラインで罰金を払うという選択肢があります。そうすれば、遠方の裁判所まで出かける必要はありません。広いアメリカだからこそ、トラブルになりたくない善良な市民のために、オンラインを活用してさっさと罰金を収められるシステムが確立されています。