日本では、どんな予防接種でも、薬剤師は注射を打つことはできません。これは医療行為とみなされるからですね。
しかしアメリカでは、薬剤師でも筋肉注射なら打つことができます!採血など血管をとる作業は、残念ながら薬剤師ではできません。しかしインフルエンザとかコロナの予防接種など、筋肉へ注射するタイプの予防接種なら、看護師や医師でなくても、薬剤師が対応してくれます。
目次
1.薬剤師ができる注射の種類
薬剤師が注射できるのは、基本的に筋肉へ打つ予防接種です。子供が学校へ通学するために必要なワクチン接種はだいたい、薬剤師でも対応できます。
- インフルエンザ
- 肺炎
- 帯状疱疹
- ポリオ
- Tdap
- 疾病管理予防センター(CDC)が勧める予防接種(ジフテリアや破傷風、百日咳)
- 海外旅行へ行く前の予防接種(腸チフス、黄土熱、髄膜炎など)
などが挙げられます。病院に行っても予防接種は打ってくれますが、多くの場合には予防接種だけだと医者は出てきません。看護師とかアシスタント的な人が対応してくれます。
2.薬剤師が注射するのはどんな場所?
薬剤師が注射してくれるのは、主にドラッグストアですね。アメリカのドラッグストアは日本のドラッグストアとよく似ていて、店内には調剤薬局が内設されています。
薬剤師はそこに常駐して調剤業務をしているわけですが、予防接種の予約が入ると、注射を打ってくれるというわけですね。
ちなみに、ドラッグストアには看護師や医師はいないので、薬剤師しか対応してくれる人はいません。
3.薬剤師に予防接種してもらっても保険は効く?
アメリカでは、何かしらの健康保険に加入していれば、予防接種は無料の所がほとんどです。これは、どこで予防接種をした場合でも同じで、ドラッグストアで打ったから保険適用外ということはありません。それに、薬剤師が打ったから保険適用外ということもないので、安心しましょう。
4.薬剤師に予防接種してもらう際の注意点とは?
注射してくれるのが看護師ではなく薬剤師だから何か特別に注意しなければいけないということはありません。
注射が上手な人は、看護師でも医者でも薬剤師でも、あまり痛くありません。でも下手な人は、残念ながら医者にもたくさんいます。
薬剤師に打ってもらう場合、クリニックではなくドラッグストアを選べば待ち時間が少ないというメリットがありますね。でもその反面、アポは必須です。アポがないと問答無用に追い返されることは多いですし、薬剤がないと言われることもあります。
この点だけ、注意が必要かなと思います。