アメリカで2,000ドルの詐欺にあった話

私は、オレオレ詐欺などに引っかかった経験はありませんし、セールス電話に対しても、話をじっくり聞くことはありません。しかし人格者の夫はとても善人で、相手を疑わずに信じてしまう傾向があります。今回は、そんな夫が詐欺被害にあったエピソードをご紹介します。

目次

  1. 買った家にフェンスがなかった
  2. 半額は手付金、施工後に残金
  3. 訴えるか?泣き寝入りか?
  4. 解決には至らなかったけれど
  5. 詐欺に引っかからないことはできるのか?

1.買った家にフェンスがなかった

私が以前住んでいた家は、庭にフェンスがついていて、犬はいつでも外に行きたいときには自由に外に出ることができました。しかし夫の異動で引っ越すことになり、新天地で購入した家には、フェンスがついていませんでした。

ワンコのために、フェンスは必要です。私たちよりも一足早く新天地に越してきた夫は、忙しい合間を縫いながら様々な業者にアポを取り、私たちが越してくるための準備を整えていてくれました。

フェンス以外にも、壁にペンキを塗ったり、窓にブラインドをつけたり、庭にパティオを設置するなど、やることはたくさんあります。以前の家は中古住宅だったので、その辺は何もする必要がなかったのですが、今回購入した家は新築だったため、そうした作業はすべて自分たちでしなければいけませんでした。

すべて業者へ依頼しましたが、フェンス以外は問題なく対応してもらうことができました。

2.半額は手付金、施工後に残金

フェンス業者は、HomeAdvisorというアプリで見つけました。このアプリは、アメリカの巨大ホームセンターチェーンのLowesなども利用しており、Lowesで対応していない取り付け施工をしてくれる業者を簡単に見つけることができる、便利なアプリです。

そこで見つけた業者へ連絡し、見積もりを取ってもらったところ、4,000ドルだと言われました。私も夫も相場を知らなかったため、4,000ドルだと言われれば、それが安いのか高いのかもよく分からず、そういうものなのだろうとしか思いませんでした。

その業者は夫に「手付金として半額、あとは施工後に残額」と言い、夫は半額の2,000ドルを支払いました。

その後、その業者はトン面を決め込んだのです。

夫が連絡するといつも、材料を注文して納品を待ってるとか、まだ来ない、親が死んだ、Permitを待ってる、今日は大雨だから施工できない、など色々な言い訳をしてきました。そんな中2か月が過ぎ、私も息子も、そしてワンコも引っ越し先の家に合流しました。それでもフェンスはまだありません。

冷静に考えたところ、どうやら詐欺なのではないかという結論に至りました。

Permitの申請はされているのかを役所へ問い合わせたところ、それすら出ていませんでいた。はい、これで詐欺決定です。

警察へ相談に行ったら、民事案件だから裁判所へ行けと言われました。

裁判所へ行ったら、Small Court案件なのでここではない、別の場所だ、と。

3.訴えるか?泣き寝入りか?

brown wooden gavel on brown wooden table

たらい回しにされるうちに、夫も私も半分あきらめの境地になりました。でも夫は、2,000ドルは大金だから取り返すべきだ、と主張しました。

私も賛成でした。しかし、この物騒なアメリカで、なんとなくいやな予感がしたのも事実です。

業者の男は単独犯なのですが、私たちがどこに住んでいるかを知っています。もしも訴えて2,000ドルを取り返したとしても、逆恨みされて仕返しされることは、十分に考えられます。

例えば、家の前のドライブウェイに駐車している2台の車、すべてのタイヤを深夜にパンクさせられることだって考えられます。朝起きて、夫は仕事に行けず、息子は学校に行けず、車庫に入っている私の車も出せずで、家族は自宅で立ち往生することでしょう。タイヤを全交換する費用や手間、精神的なストレスや労力を考えると、2,000ドルで訴える意味はないのではないか、という気がしてきました。

4.解決には至らなかったけれど

それに、うちには子供がいます。すでにハイスクールで大きい男子ですが、まだ16歳の子供です。もしも奴が逆恨みで息子を攻撃することだって考えられます。返してほしい、たった2,000ドルと思っていても、それが詐欺師を経済的にどこまで追い詰めるかはわかりませんし、それが原因で息子に何かされたらと考えると、心配でたまらなくなりました。

だって、失うものが何もない奴は最強なのです。何をするか分かりません。

その気持ちを夫に話したところ、夫は理解してくれました。そして、じゃあ今回は泣き寝入りをしようという結論に至りました。

しかし、何もしないというのはやはり胸糞悪いものです。そのため、私はできることはしました。

警察へ被害届

auto automobile blur buildings

まず、警察に行って被害届を提出しました。やはりカネのことは民事案件だから裁判所へ行けと言われましたが、カネのことではなく詐欺被害を刑事事件として被害届を提出したい旨を伝えました。捜査や逮捕を望んでいるわけではないけれど、別の案件でそいつの名前が浮上したら、ぜひ私の案件も加えてほしい、と依頼しました。

Home Advisorへ報告

詐欺師を紹介したのは、Home Advisorです。私は、このアプリ管理会社へ報告しました。アプリ会社はあの手この手で詐欺師へ連絡を取ろうと努力してくれたようでしたが、詐欺師なので返信するはずがありません。それに、Home Advisorはユーザーと業者をマッチングするだけのサービスで、法的効力を持っているわけでもありません。運営会社側でいろいろ調査及び審議した結果、金銭的な弁済はできないし詐欺師に対して法的な措置もできないけれど、Home Advisorからは除名しました、と報告を受けました。

Taxでも申告

a woman holding white printer paper

Taxには、犯罪の被害にあった場合、その被害額を申告できるCasualtyという項目があります。そこで、申請しました。私は公認会計士ではないので、その項目が税金にどのぐらい影響を与えたかはわかりませんけれど、申告しただけでも少しだけ気分は晴れました。

BBBへ報告

BBBにも報告しました。BBBは法的措置をとれるわけではありませんし、相手は詐欺師なので、おそらく次の詐欺を働く際には社名を変更することでしょう。しかしそれでも、一応報告しておきました。

BBBについてはこちらから

関連書類はすべてデジタル保管

関連する書類は、万が一の時にさっと提出できるよう、すべてスキャンしてデジタル保管しています。テキストのやり取りは、スクショしたものを保存しました。日の目を見る日がやってくるとは思っていないものの、1%でも可能性があることに関しては、アメリカにおいては特に書類の保管はマストです。

5.詐欺に引っかからないことはできるのか?

個人の業者に依頼する場合、完全に詐欺を回避することはできないと思います。ネットで見ても、我が家より多額の被害を受けている人はたくさんいますし、中にはキッチンのキャビネットをすべて除去した後に高跳びされた、なんて被害も見かけます。

我が家ではあの一件以来、業者を探す際にはまず最初にLowesへ足を運ぶようにしました。Lowesに依頼しても、実際に施工するのは業者なのですが、間にLowesを入れることによって、万が一の時にはLowesが対応してくれるからです。この安心感は、私と夫にとっては重要ですね。

友人の中には、「Lowesから紹介される業者は、自身で集客できない業者だから、腕はイマイチ。しかもLowesから安く叩かれているので、テキトーな仕事しかしない。」と否定的な人もいます。もちろん、その理論は理解できますし、そうなのかもしれません。

信頼できる業者を友人に紹介してもらえるなら、その方法もアリでしょう。しかし、そうしたコネやツテが一切ない引っ越し先などでは、安心感のためにLowesを通すという方法も悪くない選択肢だと思います。

ちなみに、Lowesを通してプロジェクトを施行すると、もれなく1年間の保証がついています。その間に不具合が見つかれば、無償で対応してもらえます。

わがやのフェンスも、Lowesに依頼してようやく施工してもらうことができました。詐欺師が言う4,000ドルでは全く収まらず、9,000ドルもかかりました。しかし、庭にはフェンスが建ち、私も夫も、そして今は亡きワンコ様も大満足だったので、結果オーライです。

ネガティブなことは言わないアメリカ人!でもマイナスの影響を私たちは受けてる!

アメリカ人が全員、ポジティブで明るい性格だと言っているわけではありません。性格なんてどの国でも千差万別ですから、ポジティブな人もいれば、ネガティブな人だってたくさんいます。

しかし私がこれまで接してきたアメリカ人を見ると、日本よりも「ネガティブなことは言わない」ことを徹底している人が多いような気がします。表面だけを見ると、「ネガティブなことを言わないように心がけてるなんて、素晴らしい国民性じゃないか!」と感じるかもしれません。確かに、表面上はそうでしょう。しかし私たちにとっては、この国民性のせいで、大恥をかき続けるリスクがあるかもしれません!

目次

  1. ネガティブなことを言うなら、何も言わないほうがまし
  2. Tab vs Tub事件
  3. 太った子にデブと言ったらアウト
  4. 指摘する人がいることは大切

1.ネガティブなことを言うなら、何も言わないほうがまし

アメリカの家庭では、他人に対してネガティブなことをいうのは悪いこと。それなら何も言わないほうがずっと良い、と教えることが多いようです。私が以前仲良くしていたママ友も、子供にそのように教えていました。

アメリカの家庭の中には、家族間でもネガティブなことはお互いに言わないというルールを徹底している世帯がたくさんあります。そうした家庭の中には、食事中でも「相手の顔色をうかがいながら発言する」ことが当たり前となっている所もあるのだとか。それが健康的な家族の形態かどうかは別として、ネガティブな発言をしないという徹底した教育を受けている人は、日本よりも多いと思いますね。

ネガティブなことは悪口だと考える人がいます。しかし、この2つは違います。例えば他人に対して

「そのヘアスタイル、全然似合ってないわよ」

「あなた、本当に運動音痴なのね。」

などというのは、ネガティブではなく意地悪です。そういう点は、思っていても口に出して言わないと徹底することは、素晴らしいと思います。

でも日常生活の中には、自分が間違っていたら正してほしいとか、他人の間違いを指摘するのが親切、ということもありますよね。例えば

「彼の名前はジムじゃなくてボブよ」

「あなた、パンツに穴が開いてるわよ」

などは、他人から指摘されると顔から火が出るほど恥ずかしいですが、指摘されないままよりもずっとましです。

私たちの英語に関しても、同じことが言えると思います。私たちにとっては、英語は母国語ではありません。話の内容はしっかりしていても、やはり文法的におかしいとか、aとかtheをうまく使えていないなど、指摘してほしい部分は誰にでもあると思います。

しかし、ナイスすぎるアメリカ人、こうした指摘すらしてくれないことが多いのです!

皆さん、よく言えば「大人の対応」でスルーするわけですね。きっと心の中では「間違ってるし。」と思いながらも、顔には笑みをたたえてやりすごします。

英語の発音や文法などは、誰も自分で間違っていると思いながら使っている人などいないわけですから、誰かが指摘してくれなければ、私たちはずーっと使い続けてしまうことだってあるのです。

2.Tab vs Tub事件

person pouring an ingredient from a plastic container to a weighing scale

何事でもそうですが、間違ったものをそのまま継続していても、成長することはできません。英語という言語だけに限ったことではなく、なんでもそうですよね。

私は、今でもそうなのですが、aとuの発音がとても苦手で、単語のスペルを思い浮かべれば正しく発音できるのですが、そうでない場合には迷ってしまいます。

プラスチックの収納ケース、ありますよね?英語では、Tub(タブ)と呼びます。私は頭の中で、英語のTubではなくカタカナで「タブ」と覚えていました。冷静に考えればTubだと分かりますけれど、深く考えていないお友達の会話の時などには、とっさにスペルがtubなのかtabなのか分からなくなることもありました。

息子が通っていた小学校では、毎週PTOでポップコーンを作って販売するというイベントをしていました。私はPTOに参加していたので、毎週ママ友たちとポップコーン作りを楽しんでいたのですが、その時に、この「タブ」の話題になったのです。

私はおそらくその時、「Tab]と発音していたのでしょう。私とそれほど仲良しではない人は、笑顔のまま表情が凍り付き、別の人は目をおおきく見開いて「何言ってんだ、こいつ?」的な顔をしたのです。

そこで、私はとっさに気づきました。あっ、TabじゃなくてTubだ、と。

私と仲良しだったママ友がその時には気を利かせてくれて「もう、TabじゃなくてTubよ、Tub!」と私の発音をその場で指摘してくれました。でももしもあの時、彼女がいなかったらと考えると、今でも怖いですね。

その直後、表情をフリーズさせたママと、大きく目を見開いたママは、私のTabを修正してくれたママのほうを向いて、「(間違いを指摘するなんて)信じられない!」的な表情を見せていました。

彼女はそうしたママたちに対して、「彼女は良いの。仲がいいから指摘したって失礼にはならないのよ」とフォローをしていました。

3.太った子にデブと言ったらアウト

chips hamburger and ketchup

アメリカでも日本でも、太った子に対してデブと呼ぶのは、道徳的にアウトです。もちろん、デブというのは大半の場合には、生活習慣や食生活が原因なので、本人のやる気と正しい指導があれば、解消することはできます。本人の努力ではどうすることもできないブスとかチビなどとは、根本的な部分が違うと思います。しかし、何が原因かにかかわらず、モラル的にはどれもアウトでしょう。

息子が中学校の時に、デブに対してデブと呼ぶことは許されるのかという点が、クラスで話題となったことがありました。

「デブは生まれつきのものじゃないし、自己責任。デブと呼ばれても自業自得だ」

という意見もあれば

「先天性の疾患で太ったまま痩せられない人もいる。見た目では分からない。だからデブをデブと呼ぶのは悪いことだ。」

という意見もありました。

考え方や価値観の違いによる意見の相違、ですね。まあ、何が正しいかという客観的な正解はないにせよ、他人の心をえぐるような発言をあえてする必要もメリットもありません。その日の夜、我が家の家庭でその話題が出てきたときには、デブと呼ぶメリットがなければ避けるのが賢明という結論にいたりました。

4.指摘する人がいることは大切

こうした他人からの指摘に対して、感謝する人もいれば、不快に感じる人ももちろんいます。「英語」という言語スキルに関しては、私はできるだけスキルアップのためにも間違いは指摘・修正してもらいたいと考えるタイプです。

日本にある英会話スクールなら、インストラクターがきっと間違いを指摘してくれることでしょう。でもアメリカで実際に生活すると、指摘してくれる人はほとんどいません。「パンツにウンコついてるわよ」レベルの話ができるママ友以外は、おそらく自分自身の夫とか子供ぐらいしかいないかもしれませんね。

私は、結婚当初から夫に一貫してお願いしていることがあります。それは、私の言い間違いは、「どんなに小さなことでも」「その場で」指摘して欲しい、ということです。彼は「意味が通じていれば、別にそんな細かいところは気にならない」とおっしゃってくれるのですが、私自身が、間違った英語をノホホンと使い続けることがいやなのです。

もちろん、どんな表現方法で、どんな声のトーンで、どんなふうに指摘するかによって、私の受け取り方は大きく変わると思います。でも、指摘してくれる人がそばにいるということは、英語という言語スキルを伸ばすためには、必要不可欠な要素だと思います。

卒業祝いvs入学祝 アメリカには入学祝はない?

日本では、卒業祝いもあれば入学祝もありますよね。基本的に、贈る時期に合わせて決めれば良いとか、一つにまとめるのもマナー的にOKとなっています。

アメリカで生活して気づいたことは、卒業に対しては小学校から大学まで、年齢を問わずに保護者や関係者は感無量になりますが、入学に対しては、誰も特別な意識を持たないということです。私としては違和感を感じたので、その理由を調べてみました!

目次

  1. 理由1:効率的ではない
  2. 理由2:入学は誰でもできる、でも卒業は全員ができるわけじゃない
  3. 理由3:結果ではなく努力を評価するべき

1.理由1:効率的ではない

よく耳にする理由は、入学を祝うことは効率的ではないというものです。入学式という形式上のセレモニーをしても、それは時間の無駄。子供たちを変に興奮させるのではなく、新学期のはじめこそ、腰を据えて真剣モードでスタートしたい、という考え方があるようです。

一方の卒業式は、高校や大学になれば一大イベントで、遠方から祖父母がやってくることもあります。小中学校でも、簡易的な卒業式を開催したり、親が主催でパーティを主催することもあります。

卒業に関するイベントは、子供たちが浮かれ気分になっても、すぐ後には夏休みが控えているので問題ありません。夏休みは浮かれ気分で過ごすものだと考える人も多いですね。

2.理由2:入学は誰でもできる、でも卒業は全員ができるわけじゃない

入学と卒業とで大きな温度差がある理由にはまた、入学は誰でもできるけれど、卒業は全員ができるわけではないという考え方もあるようです。確かにアメリカでは、高校まで入試は一切なく、誰でも高校まで進学できます。しかし高校になると、勉強が難しくて落第したり、問題を起こして停学になる学生も多いですし、妊娠とか逮捕などの理由で退学する人もいます。この辺は、とてもアメリカらしい部分かもしれません。

そのため、誰でもできる入学に関してお祝いをするなんて、アメリカ人にとっては理解不能なのです。卒業という偉業を達成したことに対して、盛大に祝いたいという気持ちがあるのでしょう。

3.理由3:結果ではなく努力を評価するべき

別の記事でも紹介しましたが、アメリカ人と日本人とでは、何を評価するかという点が大きく異なります。日本人は、努力を評価するのではなく、まずは結果を評価する文化です。しかしアメリカ人は、努力したことを最大限に評価し、結果は二の次三の次、という人も多いです。

例えば高校卒業と大学入学を比較したときに、日本だと大学へ進学する人に対しては、おそらく入学祝を贈るでしょう。進学しない人に対しては、卒業祝いよりも就職祝いとなることが多いと思います。つまり、進学とか就職という結果に対して、そして未来へ対しての激励という意味もあるのでしょう。

アメリカの場合には、努力を評価することが大切なので、どう考えても入学祝や就職祝いではなく、「高校を頑張って卒業しました、おめでとう!」という気持ちになる人が多いのかもしれません。

みんな大好きな花火!でも意外と知られていない事もある!

アメリカでは、7月4日の独立記念日をはじめ、1月1日のカウントダウンでは、全米たくさんの都市で花火が上がります。花火は日本人もアメリカ人も大好きなイベントですが、必ずしも万人がハッピーになれるというわけではありません。中には、花火を打ち上げる際の爆音によって悪夢がよみがえってしまう人も少なからずいます。

目次

  1. PTSDとは?
  2. どうして花火がPTSDと関係あるの?
  3. 自分は花火が大嫌い、どうすれば良い?
  4. 周囲に花火NGな人がいる、対策は?

1.PTSDとは?

PTSDとはPost Traumatic Stress Disorder のことで、日本語では心的外傷後ストレス障害と呼ばれています。戦地へ行ってすさまじい光景を目の当たりにした兵士がかかりやすい病気として知られていますが、それ以外にも家庭内暴力やレイプ、痴漢被害など、生死に直接影響しないケースでもPTSDを発症することはあります。

PTSDについて厚生省の説明はこちらから

2.どうして花火がPTSDと関係あるの?

man with fireworks

アメリカで花火と言えば、やはり打ち上げ花火が大人気です。イベント時にはたくさんの打ち上げ花火が上がりますが、突然聞こえる爆音に対してPTSDを再発したり、体調を崩してしまう人は少なからずいます。特に退役軍人の中には、こうした花火の音や暗闇に突然現れる光が戦争を思い出させるという声があり、毎年何千人もの退役軍人たちは、花火が上がる日は憂鬱で仕方ないのだとか。

3.自分は花火が大嫌い、どうすれば良い?

花火は、PTSDを抱える人たちだけでなく、犬や猫などのペットにとっても大きな負担となってしまうことはあります。花火の爆音に大きな不安を抱える子がいたり、中には心臓発作などを起こして動物病院に運ばれるペットたちも実際にいます。

もしも自分自身が大きな音が苦手だったり、そうしたペットと一緒に暮らしていたり、また花火の音や光で心がザワザワしてしまう場合には、どうしたらよいのでしょうか?

選択肢はいくつかあります。

耳栓はすぐにできる対処法

耳栓をしても、音を完全に消すことはできません。しかし、音のレベルを低くすることはできます。耳栓をして花火の爆音を少し軽減するとともに、テレビや音楽の音で気持ちを紛らわせることで、心にかかる負担を軽減できます。

旅行する

花火が上がるイベント日には、全米各地で花火を開催します。しかし、すべての場所から花火が見えたり爆音が聞こえるというわけではありません。もしも逃避することが可能なら、その選択肢が良いかもしれません。ただし、独立記念日にはたくさんの人が旅行する時期なので、航空機や宿泊代は割高です。また1月1日も場所によっては予約が取りづらかったりします。注意してくださいね。

地下室へ避難

もしも自宅に地下室があるなら、地上の音が聞こえづらい地下室で過ごすという選択肢もアリだと思います。特にペットの健康が心配な人は、一緒に地下室へ避難して、楽しくテレビを見るのが得策かも。

4.周囲に花火NGな人がいる、対策は?

もしもパートナーやペットが花火NGだった場合、自分も花火そのものを楽しめないというのは残念なものです。

そんな時には、打ち上げ花火ではなく線香花火的な、手で持って静かに楽しめる花火を楽しむなど工夫することで、お互いに妥協できる部分を見つけられると思います。

また、花火だけでなく大きな音や光に対して極度な不安を感じる場合には、カウンセリングやセラピーなど、プロのサポートを受けることで、症状を軽減できる可能性があります。やんわりと勧めてみるのもアリかも。

アメリカにも嫁姑問題はあるのか?日本とどう違う?

嫁姑問題は、結婚している人にとっては永遠の課題かもしれません。家族という単位に「嫁」という新参者が入ってくるという古い概念を持つ封建的な文化ではないアメリカですが、嫁姑問題がゼロというわけでは決してありません。ここでは、私自身が経験したり、私の周囲にいる国際結婚をしている女性、アメリカ人同士で結婚している友人などから聞いた、嫁姑問題をご紹介しますね。

この記事には、不快に感じる内容が含まれているかもしれません。できるだけ客観的にまとめていますが、不快になりたくない方は、ここでご退出されることをおすすめします。

目次

  1. 嫁と姑の同居は少ない
  2. 嫁と姑の関係はどう?
  3. アメリカにも嫁いびりはある?
  4. 女の上下関係は難しい

1.嫁と姑の同居は少ない

私がこれまでアメリカで暮らしてきて気づいたことがあります。それは、嫁と姑の同居が少ないということです。80代でも90代でも、体が元気で独居で生活できるうちは、皆さん子供と同居という考えはなく、ひとりでも単身世帯を維持していますね。

ある知り合いは、彼自身がすでに定年を迎えた60代です。80代以上だろうと思われる彼の母親は、彼の自宅のすぐそばで独居です。彼は、生存チェックも含めて頻繁に顔を出しているようですが、先日嘆いていました。

「母は昔からタバコを吸うんだけど、最近、タバコを食べちゃうんだ。やめるように言ったけれど、辞めなければもう一人では住ませておけない。」

ちなみに彼には奥さんがいて、すでに成人して独立した子供たちもいます。全員が同じ街に住んでいます。私は、ひとりで生活できなくなった高齢の母親が、どこで暮らすことになるのか、とても興味がありました。彼曰く、同居することは全く考えておらず、母親自身の家を売却して施設に入れるのだそうです。

アメリカでは、もしも高齢の両親が持ち家を持っている場合には、売却してその資金で老人ホームに入るというパターンが多いような気がします。ただし、アメリカ人だからと言って全員がマイホームを持っているわけではありません。高齢で持ち家がなく賃貸で暮らしている人がどうなるのか、気になりますよね?

高齢の親を迎え入れて同居に踏み切る家庭は、日本だけでなくアメリカにもあります。日本の場合には、長男が親と同居するケースが多いと思うのですが、アメリカの場合には、基本的に同居するのは娘のほうが圧倒的に多いような気がしますね。

その場合にも、高齢の両親が元気な時から同居するケースはほとんどなく、多くの場合には、お爺さんがなくなって、残されたお婆さんを娘が迎え入れる、というパターンです。その理由も、独り身だからというものではなく、お爺さんが亡くなったことで経済的に一人での生活ができなくなったから、というものが多いです。

確かに、娘のほうが自分の親に対して言いたいことを言えますし、親としても同じことを言われるにしても、嫁よりも娘のほうが風当たりは弱いような気がします。

元気なうちに同居するのは経済的な理由

残されたお婆さんが、まだ元気だけれど子供と同居を選択しなければいけないケースもあります。

こちらで知り合った日本人女性は、すでに80代でした。でも元気いっぱいで車の運転もしており、地域の日本人女性が集うランチパーティなどにも、毎回出席していらっしゃいました。

彼女には子供が一人いて、同居しています。彼女はその理由を「経済的な理由」とおっしゃってました。なんでもずっと専業主婦だった彼女は、旦那様が亡くなった時に遺族年金を受け取ることができず、公的な年金のみを受給しているのだそうです。そのため、生活ができないので子供の家で厄介になるという選択肢しかないのだとか。

国際結婚した日本人女性に限らず、アメリカ人女性でも旦那様の死後、どれぐらいの年金を受給できるかによっては、子供と同居するという選択肢しか残されていないケースは多いです。

息子がハイスクールの時に、一度聞かれたことがあります。

「お友達の家は、みんなグランマ(お婆さん)がいる。どうして?」

必ずしも経済的な理由だけではないと思いますが、経済的な理由で仕方なくという人は多いと思います。

2.嫁と姑の関係はどう?

アメリカ人は全般的に、日本人から見ると「性格がきつい」ように見える人が多いです。それは、皆さん自分の意見をはっきり口に出しておっしゃるからだと思います。

私自身、自分が思ったことを口に出して発言することに抵抗がないため、我慢して言葉を飲み込むことは、あまりありません。そのため、夫の両親に対しても、以前から思ったことは口に出していました。はい、今ではすっかり鬼嫁です。

周囲の友人を見ると、「姑とは話をしない」「言いにくいことは全部夫に言ってもらう」という人が多いです。これは、日本人だけでなく、アメリカ人女性でも多いですね。

その理由は、やはり嫁が言うと角が立つから、というものでした。

お金が絡むと関係は泥沼

アメリカでも、お金が絡むと嫁姑の関係が泥沼になることは少なくありません。

アメリカ人の友人は、義親が隣町に住んでいることもあり、子供が生まれた際にはずっとベビーシッターをお願いしていました。アメリカでは保育園の料金がとても高く、毎月1,000ドル~2,000ドル程度かかります。特に0歳児や1歳児の場合には、ひとり分のお給料がすべて保育費となってしまうことも珍しくありません。それでも仕事をキープできるならと、皆さん働きながら高額な保育料に耐えます。

彼女の場合、親がすぐにそばに住んでいたこともあり、子供の世話を保育園ではなく親にお願いしました。子供を見てくれていることに対してのお金に関しては、最初は気を遣っていくらか渡していたようですが、やはり少しずつナーナーになり、最後は払っていなかったようです。もちろん、契約書なども作成していませんでした。

私はまだ姑の立場になったことがないので、姑の気持ちはわかりません。報酬を受け取りたいと考えいたのに無料で奉仕する羽目になったのか、それとも孫の面倒を見させてくれてありがとうという気持ちで無料上等だったのか、その辺は分かりません。

しかしその子がハイスクールに入った今、大昔の「無料ベビーシッター」のツケが回ってきました。

すでに70代を迎えた彼女の義両親は経済的に困窮していたこともあり、息子(彼女の夫)のもとへ、たびたび金銭の催促をするようになったのです。最初の頃は、

「XXXのレストランでXXが食べたい」というおねだりから始まり、

「XXグループで遠足に行くから参加したい、でもお金がない」

「ベッドの寝心地が悪い。新しいのを買ってもらえない?」

と、どんどん要求がエスカレートしているのだとか。

彼女の夫はNOと言えない性格のため、無心されるままにお金を渡し、最終的には彼女たちの生活にも影響が出るようになったそうです。一度、旦那さんが親へ「援助はもうできない」とやんわりと伝えたそうですが、「無料ベビーシッターのおかげで、今までさんざん稼いだくせに」みたいなことを言われたのだとか。

彼女はそれ以来、姑と顔を合わせたくないという理由で、家族の集まりなどにも顔を出していないそうです。

墓場に持っていけないでしょ

日本人の多くは、自身の老後に向けて若い頃からせっせと貯金にいそしみ、老後は持っている範囲で身の丈に合った生活をしようと考えるのではないでしょうか。しかし私の周囲を見てると、アメリカ人の場合には必ずしもそういう思考回路ではないような気がします。

老後、経済的に困窮しても、それまでの生活レベルは維持して、不足する資金をどこからか調達してこよう、というか、誰かにもらおうという魂胆の人が、少なからずいます。

別の友人なのですが、アメリカ人と国際結婚をしている韓国出身の友人は、義両親から度重なるカネの無心に、うんざりしていたようです。夫も親に対してNOとは言っていたようですが、そうすると親が逆切れして

「お金なんて、そんなに貯めてどうするんだ?どうせ墓場にもっていけないのだから、今ここで私たちのために使いなさいよ!」

と言われたようです。

そんな彼女、旦那様が転職して海外へ引っ越していきました。海外転職と親からの金の無心に関係があったかどうかは、私は分かりません。

3.アメリカにも嫁いびりはある?

アメリカに嫁いびりがあるかどうか、それは本当にケースバイケースで違うと思います。お互いの性格によっては、鬼嫁におびえる気弱な老婆ということもあるでしょうし、嫁に対してメイドか奴隷のようにあれこれ指図する姑もいます。

嫁がアメリカ人なのか、それとも日本出身の「移民」なのかによっても、お互いの関係は違うと思います。

アメリカには根強い差別があります。結婚相手が人種差別者でなくても、その親は差別者というケースも少なくありません。

もしもそういう義親にあたってしまったら、嫁にとっては不幸としか言いようがないですよね。

知り合いの日本人女性の中には、

「面と向かって人種差別的な言葉を言われる。旦那さんは助けてくれない。」

「ほかの嫁と明らかに待遇が違う。歓迎されていない雰囲気を肌で感じる。」

「日本の親からお金を借りろと意味不明な無心をされた」

など、愚痴はいろいろあるようです。

ただし、アメリカ人の姑が全員こんな意地悪ババアというわけではありません。中には、思いやりをもって接してくれるやさしい姑様もいらっしゃいます。

人種差別的な側面も

アメリカは人種のるつぼですが、結婚して義家族になれば、異人種でも受け入れてもらえるかと言えば、決してそうではありません。

移民ではないアメリカ人女性でも、旦那様の人種が違うことで、義両親からいびりの刑を受けることはあるようです。これは、必ずしも白人の義両親からマイノリティの嫁がいじめられるというだけではなく、黒人でもラテン系でも、アジア系の義両親でもあります。

これはアメリカという国が、平等なんだと言いながらも、現実的には民族ごとに固まっており、多人種に対するネガティブな気持ちが多くの人に残っている表れかもしれません。

ただし、こうした人種や民族間の確執みたいなものは、世代が低くなるごとに、確実に良くはなっています。現在の70代や80代よりも、50代や60代のほうが確実に親和性がありますし、30代や40代にあれば、肌の色や見た目の違いなんて鼻くそにもならない、と考える人もいるでしょう。

私の息子はミレニアム世代の20代ですが、人種で人を選ぶという概念は持ち合わせていません。これから様々な経験をする中で、彼なりのステレオタイプや偏見が生まれる可能性はもちろんあるでしょう。しかし今後、そうした概念を持たない人が増えることは、素晴らしいことだと思います。

ママは世界一大切な人

姑が大きく出るのは、日本もアメリカもそれほど大きく変わらないと思います。しかし、日本の場合には「嫁は格下」みたいな古くさい考え方が根強く残っているため、姑の独裁になるケースは多いですよね。

アメリカの場合、嫁という概念はないものの、「母親ラブ」な息子が多く、母親に対してあまり強く言えない男が多いという点が、「息子が母親の言いなりで嫁がうんざりする」という構図に大きく関係しているかもしれません。

例えば、高齢でふらつきながら階段を上る母親を、ぴったり寄り添ってエスコートする息子。アメリカではよく見かける光景です。その後ろで、嫁が重たい荷物を持って階段を上る、という光景もあります。嫁にとっては、そんな待遇を受ければ、どんな女性だって姑と出かけるのは嫌になってしまうかもしれません。

ちなみに母親にも嫁にも気を遣う男性だと、全員の荷物を一人で抱え、高齢の母親をエスコートし、嫁は手ぶらで後ろからブラブラついてくる、なんてパターンもあります。

4.女の上下関係は難しい

嫁と姑の関係は、言ってみるなら女子の上下関係のようなものです。アメリカには、あまり上下関係という概念がないので、姑が年上だからという理由でへつらうという人は少ないと思います。しかし、お互いに言いたいことを言うと争いが勃発してしまうため、どうしても嫁が我慢する、という家庭は多いですね。

減らない置き配トラブル!ケース別解決法!

日本でも置き配が増えるに伴って、さまざまなトラブルが起こっていますよね。すでに置き配文化が確立されているアメリカでも、置き配トラブルはなくなりません。しかし、宅配業者も企業側も、トラブルに対しての対応はマニュアル化されています。私たちユーザー側も、どんな対応をすればよいかを知っていれば、万が一トラブルが起こっても速やかに対応できます!

目次

  1. パッケージが届かない
  2. 配達済みとなっているけれど届いていない
  3. パッケージが配達されたけれど中身が入っていない、もしくは破損

1.パッケージが届かない

店舗や企業からはすでに発送済みとなっているのに、待てど暮らせどパッケージが届かないという事はあります。追跡番号が発行されていても、途中で追跡が止まっていたりして、パッケージが迷子になっていることがあります。

この場合には、配達キャリア(USPSとかUPSとかFEDEX)に連絡して追跡してもらう方法と、発送した店に連絡する方法とがあります。ネットショップで購入した場合には、ネットショップへ連絡するわけですが、この場合、ショップ側が配達キャリアへ連絡して、本当に紛失したのかどうかを確認することになります。

USPSの追跡依頼はこちらから

FedExの追跡依頼はこちらから

UPSの追跡依頼はこちらから

2.配達済みとなっているけれど届いていない

ネットショップでは、配達予定日からどのぐらいの期間が経てば返金対応をするというマニュアルがあります。2週間とか2か月とか、ショップによって様々ですが、ショップへ連絡すると何日までに届かなかったら返金するのでまた連絡くださいと言われます。

これも、よくあるパターンですね。誤配で他の家へ配達されたか、配達されたけれど泥棒に持っていかれたか、どちらかのパターンだと思います。

この場合、連絡するのは発送元のネットショップです。あちらで調査するのかもしれませんけれど、基本的には再送もしくは返金かを選ぶことになります。

3.パッケージが配達されたけれど中身が入っていない、もしくは破損

cardboard box on table in room with plants

配達されたけれど中身が空っぽだったということは、私も経験があります。配送ルートのどこかの地点で箱が破損して中身が出てしまったのでしょう。場合によっては、「届いた時には空でした」的なメモがパッケージといっしょに届くこともありますが、これは各地点のスタッフが「うちじゃないよ!」と言っているだけなので、あまり私たちには直接的な関係はないです。

私はこうしたときには、パッケージの写真(空なので箱の写真です)と共に、ショップ側へ連絡をします。この場合にも大抵は、再送もしくは返金の選択肢をくれます。

商品が破損していた場合でも、発送元が店なら、対応は再送か返金ですね。

日本より楽しいアメリカの洗車事情!

車に乗っている人なら、日本でもアメリカでも洗車場(Car Wash)を利用したことがある人は多いでしょう。私自身、新車を購入したり、若くて何でもハッスルできた時には、自宅の庭でせっせと手洗い洗車していたこともありました。しかし、どんなに丁寧に洗っても車は乗るとあっという間に汚れますし、屋外に駐車しておけば、乗らなくても汚れてしまいます。

日本よりも自動車を足とする人が多いアメリカには、たくさんの洗車場があります。ここでは、アメリカの洗車事情や日本との違いについて、分かりやすくご紹介しています。

目次

  1. 洗車場はまだ伸びしろが多い業界
  2. アメリカと日本の洗車場の違いとは?
  3. アメリカの洗車場は楽しい!
  4. アメリカの洗車場の利用方法
  5. 洗車場を利用する際の注意点

1.洗車場はまだ伸びしろが多い業界

アメリカには、全部で6万施設とも言われる洗車場があります。自宅のそばを見渡しても、比較的足を運びやすいロケーションや距離に、洗車場がいくつかあって選べる、という人は多いのではないでしょうか。

このアメリカの洗車業界は、実はまだ頭打ちの状態にはなっていません。まだまだ伸びしろが多い業界だと注目されていて、業界の成長率は何と年間で5%を維持しています。つまり、これからも洗車場は増える可能性が期待できますし、洗車場に導入されている洗車機の技術も高くなる余地があるというわけです。

2.アメリカと日本の洗車場の違いとは?

アメリカと日本の洗車場には、大きな違いがあります。

日本の洗車場は基本的に、1台完結タイプ

日本のカーウォッシュはこんな感じ

日本に設置されている洗車機は、ガソリンスタンドに設置されているものも含めて、基本的に洗車機1台が自動車1台を最初から最後まで洗い、終了してから次の車を洗車する、という流れです。多くの場合には、洗車場に車を入れると、洗車機が前後に動きながら車をシャンプーしたりすすいだり、またワックスをかけてくれたりします。

この洗車機だと、1台を洗うのに数分かかるので、長い行列ができていると、自分の順番が回ってくるまでに結構な時間がかかってしまいます。花粉が大量に飛んだ翌日などは、みなさん車が汚れるので洗車場が混雑することが多いものです。しかし混んでいると「時間かかりそうだし、やめておこうかな」と考える人は多いでしょう。

アメリカの洗車場はベルトコンベア式

アメリカの洗車場にも、日本のように1台完結タイプのものはあります。これは多くの場合、ガソリンスタンドに併設されている洗車場ですね。省スペースで接地できる点がメリットです。

しかし、洗車のみを行う施設だと、大きなトンネルのような設備があり、その中を複数台の自動車がベルトコンベアで流されていくトンネルカーウォッシュと呼ばれるタイプが主流となります。

このトンネルカーウォッシュは、長いトンネルの中で洗車が流れ作業のように行わていて、車はその中をベルトコンベアに乗ってサービスを受けるという特徴があります。車をニュートラルに入れると、ベルトコンベアが自動的に出口まで運んでくれるので、乗っているドライバーは何もする必要がありません。

このベルトコンベア式のカーウォッシュは、1時間あたりに洗車できる台数が40台から120台と多い点がメリットです。長い行列ができていても、トンネルの中に車がどんどん入っていけるので、自分の順番がやってくるまで時間はそれほどかかりません。

トンネルカーウォッシュはこんな感じです

3.アメリカの洗車場は楽しい!

このトンネルタイプのカーウォッシュは、最初から最後までは数分程度です。上の動画を見てもらうと分かりますが、トンネルの中は真っ暗というわけではないものの、暗くなっていて、両サイドから洗車機が泡や水を噴射するので、正直、車の外はほとんど見えない状態となります。私は大人なので、恐怖を感じることはありません。でも小さな子供だと怖いと感じる子入ると思いますね。

「洗車にそれ以外のサービスなんて求めていない」

「余計なサービスはいらないから、安くしてほしい」

という人は多いと思います。確かに、頻繁にする洗車だからこそ、できるだけリーズナブルな料金であってほしいと思います。

数年前に開催されたラスベガスの洗車ショーでは、なんとこの洗車機にエンターテイメントをコラボさせた活気的で斬新なアイデアが紹介されました。それは、洗車中の泡にLEDライトを照射して、いろいろな色を車内から楽しめるようにしたり、泡そのものを着色することで車内から洗車の様子をワクワク観察できるようにすると言った、サービスです。

中には、トンネル内の壁に恐竜とか魚などの絵を描き、ダークライド的な楽しみ方ができる洗車場もあります。さらには、トンネルが透明になっていて、外部から洗車の様子を見学できるシステムになっている設備もあるのだとか。また、エンターテイメント性を考えて、洗車アームの動きがクルクルと回ったり楽しい洗車設備も登場しています。

これは、カーウォッシュを利用するユーザーがオプションで選べるものではありません。どちらかと言えば、洗車場が集客のために導入できるサービスという位置づけです。しかし利用するユーザーにとっても洗車時間が楽しい時間になるなら、それはぜひ実現してもらいたいですよね。

実はこの試みは、すでに実用化されており、実際に導入している洗車場はたくさんあります。

まるでテーマパーク

小さな子供がいる家庭なら、テーマパークに行かなくても近所の洗車場で楽しいダークライドを楽しめることは、車もきれいになって子供達も大満足という一石二鳥ですね。大人の私でも、洗車をするたびにLEDライトが華やかにライトアップしてくれるので、ワクワクしながら洗車タイムを楽しんでいます。

4.アメリカの洗車場の利用方法

アメリカの洗車場は、先払いシステムです。これは日本に置かれている無人洗車機と同じですね。洗車のみを行う施設の場合、完全に無人ということはなく、複数のスタッフがいるので、使い方が分からないということはありません。

洗車場に行くと、まず最初にコースを選んでお金を払います。カード払いができるので、現金を持参する必要はありません。

トンネルの入り口にもスタッフがいて、タイヤがきちんとベルトコンベアに乗るように、右とか左とか指示してくれます。それに合わせてタイヤの位置をあわせましょう。難しくありません。適当でも、コンベアがタイヤをキャッチしてくれるので、誰でもできます!

ベルトコンベアに乗ったら、車は「N(ニュートラル」に入れます。窓がすべてしまっていることを確認して、いよいよトンネル内に突入します。サイドミラーは、閉じても良いですし、出しっぱなしでも問題ありません。アメリカの車は、サイドミラーが自動開閉しないタイプも多く、その場合にはわざわざ車を降りてミラーをたたむ必要はないので、そのまま放置です。

洗車を終えると、洗車中にブラシがミラーに接触したために、サイドミラーが反ってしまっていることがあります。しかし、これは故障ではなく、あくまでも想定内。トンネルを出たところで、サッとミラーを治せばOKです。

タオルドライしている所もある

タオルドライサービス

洗車場の中には、トンネルを出た所にタオルを持った人が待っていて、希望すればタオルドライしてくれるサービスもあります。基本的に無料なので、チップを支払う必要はありません。しかし、払っている人は多いですし、払えばあちらは受け取ります。私は普段タオルドライは利用しないのですが、たまに気が向いた時には利用して、チップをお支払いしてます。金額にして、2ドルぐらいで十分だと思います。

洗車場の利用にかかる料金はいくら?

洗車場では、ただのシャンプーか、撥水剤とかワックスをするかによって、かかる金額は異なります。洗車場によっても、かかる金額は違います。目安としては、一番安いコースだと10ドルぐらい、高いコースになると20ドル~30ドルぐらいですね。

冬でも利用できるところもある

トンネルカーウォッシュは、コンベアに乗って車がどんどん入ってくるので、入り口を開閉することはできません。そのため、水が氷るレベルの気温になると、施設はクローズとなることが多いです。

しかし、1台完結タイプのカーウォッシュ施設の中には、車が入庫すると前後の扉がクローズして、冬季でも洗車してもらえる施設もあります。融雪剤に含まれている塩害対策とか、雪で汚れた車を洗車したい時には、とても便利です。

私も雪道を運転していて車がとても汚れた時に、何度か利用したことがあります。温水が出てくるわけではないと思いますが、庫内に湯気が立っているように見えるので、それほど外の気温が低いのか、何かしらの防寒対策をしているのだと思います。

5.洗車場を利用する際の注意点

アメリカの洗車場を利用する際には、いくつか注意点があります。

車高が低い車は使えない

自動車には、カスタムして低車高にしている車もあれば、もともと低車高な車種もあります。ベルトコンベア式のカーウォッシュを始め、アメリカには低車高の車種は利用NGとなっている所が大半です。無理に進入すると、バンパーがどこかに引っかかって破損するので、注意してください。

多くの場合、カーウォッシュには入り口に看板があって、低車高の車は使用するなと注意書きがあります。多くの人は読まずに通り過ぎてしまうのですが、この看板があることによって、万が一の故障でも、カーウォッシュ側に損害賠償責任は生じません。たまに、バンパーが破壊されたと怒り心頭な人がSNSに写真と苦情をアップしていますが、多くの場合には他の利用者などに「看板読んでないお前が悪い」的な返り討ちを受けているようです。

皆さん、気を付けてくださいね。

機械が故障していることもある

ベルトコンベアタイプのカーウォッシュなら、スタッフがいるので、お金を払ってトンネル内に入ったけれど機械が故障して洗車してもらえない、という事態にはなりません。しかし日本のような1台完結タイプの洗車場だと、無人サービスになっていることが多く、機械が故障していると洗車してもらえない、という事態が起こることはあります。

この場合、壁に出されている張り紙などに、連絡先が記載されています。その場でそこに連絡をしましょう。オーナーが近くにいれば、駆けつけてくれることが多いです。それに、扉の開け方を教えてくれたり、返金してもらうこともできます。

もしも車庫の扉がクローズになって出られない時には、警察へ助けを求めてください。私の夫は数年前にカーウォッシュに閉じ込められたことがあり、扉があかなかったので警察に来てもらいました。カーウォッシュのオーナーの連絡先へ電話しても繋がらず、とても怒り心頭でしたが、留守電にメッセージを入れたら数時間後に連絡があり、払った分を返金してもらい、謝罪もいただきました。

洗車場にはいろいろな種類がある

アメリカにはたくさんの洗車場がありますが、全てが同じタイプではありません。ここでご紹介したトンネル式のカーウォッシュもあれば、日本と同じような1台完結タイプの洗車場もあります。

DIY洗車場
扉が閉まる洗洗車場

1台完結タイプの洗車場の中にも、全自動で洗車してくれる所がある一方で、ホースや水、洗剤は一定時間提供するけれど、手洗いのように自分で洗ってくださいという洗車場もあります。手洗いしたい人なら、そうした洗車場を選ぶのも良いかもしれませんね。

事故が起こることもある

カーウォッシュの事故

カーウォッシュ内では、ごくまれですが、事故が起こることもあります。リスクはゼロではないことは、利用前に理解しておきましょう。

まず、ベルトコンベア内での追突事故があります。これは、ユーザーの責任ではなく、何かしらのコンベアの異常が原因の場合が多いです。ユーザーは車内に座っているので、もしも前の車に危険なぐらい接近すれば、危ないと思います。その時には、遠慮なくクラクションを鳴らしてください。ベルトコンベア式のカーウォッシュには、必ずスタッフが立っているので、緊急停止うボタンを押してくれます。これに関しては、私自身も何度かヒヤリ経験があります。

洗車設備の故障による事故もあります。これは、完全に施設側の責任です。事故の種類はいろいろあって、洗浄アームのセンサーが壊れていて、車のボディに突撃したとか、洗車ブラシで車がつぶされた、という恐ろしい事故もあるようです。しかし、しつこいようですが、稀です。私はこのタイプの事故を見たこともなければ、ニュースで聞いたこともありません。

水流が強すぎて車がダメージを受ける事故もあります。これも、施設側の責任です。水流が強すぎると、車が押されてサイドの壁にぶつかったり、トンネル内が洪水のようになってしまうこともあるようです。このタイプの事故も、まれだと思います。

元気すぎるアメリカ人!ADHDなの?

私がアメリカで暮らしてきた中で、ずっと不思議だったことがあります。それは、

アメリカ人って元気すぎる!

ということです。月曜日から金曜日まで皆さんフルタイムで働きますし、ママさんなら育児にてんてこまいです。これは私も同じだったわけですが、平日クタクタになるので、私はいつも週末が待ち遠しかったものです。週末は目覚ましをかけずに寝ていられるし、家の中でのんびりできる!といつも週末を指折り数えていました。

もともと私は子供のころからテンションは決して高い方ではなく、学生のころも女子たちのキャピキャピはそれほど得意ではありませんでした。そんな私が、テンション高めのアメリカ人達と比較すると、いかに自身のテンションの低さを実感したか、簡単に想像できると思います。

そんな私でも20代や30代のころには、平日は仕事の日、週末はプライベートな日として、週末には楽しい予定をたくさん詰めていたものです。子供ができてからも、30代まではなんとか頑張れました。でも40代になると、もう自分の体力が追い付かず、週末はできる事ならどこにも行きたくないし、何もしたくないという気持ちでいっぱいでしたね。はい、息子様、こんな母で申し訳ございません。

目次

  1. 週末が平日以上に忙しいアメリカ人
  2. もしかしてADHDなのでは?
  3. アメリカでは欧米の中でもADHD率が高い
  4. 近年増えている「積極的なADHD]

1.週末が平日以上に忙しいアメリカ人

toddler playing soccer

私がアメリカで子育てをしてきた中で、周りの家庭を見てずっと不思議だったことは、

「そんなエネルギー、どこから出てくるんだろう?」

ということです。私は29歳の時に出産したので、周りのママ友と比較すると、平均よりは年齢は高かったと思います。しかし、仲良しのママ友の中には、子供が3人とか4人いる人もいて、彼女たちも平日はてんてこ舞いで疲労困憊なのです。

それなのに、土曜日は平日よりも早起きして、子供たちを連れてビーチに行くとか、公園でピクニックとか、アクティビティが詰まっている人が多いこと!私も、子供が小学生だったことには、週末ずっと家にいるのも可哀そうだという罪悪感から、色々な所へ連れて行きました。しかし、土曜日にハッスルしすぎると日曜日にはバタンキューとなってしまうのが常でした。週に最低1日は、何もしない日が欲しかったですね。

アメリカ人でも、日曜日にゆっくりしているのでは?と考える人は多いでしょう。しかし!アメリカ人の多くは、日曜日は朝早くに教会へ行くというイベントが待っています。毎週です!

しかも、教会へ行くときには、平日はすっぴんで髪がぼさぼさな人でも、しっかりおめかしをして、朝早くに家族そろって出かけていくのです。

2.もしかしてADHDなのでは?

ある時、日本人のママ友とそういう会話になり、彼女が「アメリカ人ってADHDが多いよね」と言っていました。その時は「そうかもな~」ぐらいに聞き流していたのですが、気になったので調べてみました。

ちなみに、ADDとADHDとは、とてもよく似ていますが、症状は若干異なります。どちらも、集中力が続かないという注意欠如という症状があります。中には、一つの場所にじっとしていられない人もいます。集中し続けることが難しいので、ミスが多くなってしまうこともあるようですね。

ただし、人によって症状の度合いは違います。明らかにADDやADHDだろうと他人が見てわかるケースもあれば、本人も他人も気づかず、大人になってからなんとなく調べてみたらそうだった、なんていうケースもあります。

ADDとADHDの大きな違いは、Hの要素、つまりハイパー(多動性)が入っているかという点です。ハイパーというのは、一言でいえば「元気」ということで、落ち着きがないという症状から、じっとしていられずにその場を歩き回ったり動き回ってしまうという度合いまで、さまざまです。

3.アメリカでは欧米の中でもADHD率が高い

ADDもADHDも、近年ではよく耳にする言葉ですし、注目されています。しかし、必ずしも昔はなかった現代病というわけではありません。昭和の時代にもADDやADHDは存在していましたが、「落ち着きのない子」「じっとしていられない子」「注意散漫」などで表現されていて、疾患だという認識はなかったケースが多いのかなと思います。

国別にADHD率をみると、国によって大きな差があることが分かりました。

ADHDの割合
イギリス17%
アメリカ14%
プエルトリコ7%
ニュージーランド6.5%
カナダ6.3%
中国5.8%
スウェーデン2%

こう見ると、私たちから見て「アクティブだな」と感じる国は、ADHD率が高いような気がします。無自覚なADHDが多いのかもしれません。

4.近年増えている「積極的なADHD]

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ADDもADHDも、脳にトラブルのある疾患です。つまり、病気です。そのため、アメリカのハイスクールや大学では、ADDやADHDだと診断されている子に対しては、試験の時間を延長してくれるという措置をとっている所が多いです。

息子が通う大学でも、ADDやADHDだと診断されている人は、2時間の試験時間が4時間になったりして、時間面での高待遇を受けることができます。

ADDやADHDは、血液検査などで分かる疾患ではありません。問診やカウンセリングなどで医師がそうかもしれないと診断する疾患です。

近年では、そうした学校からの試験時間延長してもらおうと、積極的にADDとかADHDだと診断を受ける子供が増えているのだそうです。ある学校では、クラスの半数がADHD診断を受けているほどなのだとか。50%の割合です。

冷静に考えれば、いくら何でも変だろうと思うところですが、基本的に医師の問診で診断される疾患なので、そうしたことも起こりうるのかもしれません。とてもアメリカらしいという気がしてしまいますが。

また、ADDやADHDだと診断されると、集中力をアップできるお薬を出してもらうこともできます。おそらく、スマートドラッグと呼ばれる類のものではないかと思います。集中力や記憶力がアップするという点で、息子も欲しがっていました。

ADDやADHD自体は、治療が必要な疾患です。しかし、その治療や学校の対策を逆手にとって、ズルをする子が増えていることは、何とも言えない複雑な気持ちになりますね。

アメリカの親あるある!Because I said soは毒親かも!?

アメリカで子育てをする中で、私が何度も耳にした言葉があります。それは、親が子供に対して、”Because I said so!”というもの。意味としては、親の言うことを黙って聞け、というニュアンスですね。

例えば、子供が何かをして、親が「NO!」と叱ったとしましょう。子供は、それがどうしてNOに値するのか、理由がわからなければ、親に対して「Why?(どうして?」と聞くでしょう。しかしアメリカでは、それに対して親が逐一説明をすることは、必ずしも良しとはされていません。

私自身、育児では子供を常に対等に扱ってきました。だから、子供に「どうしてダメなの?」と聞かれれば、理由をきちんと説明してきました。しかし、そんな光景を見ていた周囲の友人からは、「子供に対していちいち説明する必要なんてないの。Because I said so! と言えばいいのよ。」と何度も私がたしなめられました。

でも理由を知りたい子供に説明しないというのは、私の中では変だと思っていたので、何度たしなめられてもスルーでしたが。

目次

  1. 親が子供に「Because I said so」をいう背景
  2. どんな親が言う傾向にあるのか?
  3. 答え方から見るあなたの育児方法
  4. アメリカにはどのタイプが多い?

1.親が子供に「Because I said so」をいう背景

親が子供に「どうして?」と聞かれたとき、説明するのが面倒だなと感じることはあると思います。私も、もちろんありました。

例えば、我が家では子供のゲームは、平日は宿題などがあるので基本的にはNG、でも金曜日と土曜日は翌日学校がないから宿題が終わってるなら夜遅くまでしてもよし、というルールにしていました。この「夜遅く」というぼんやりした線引きは、親子で誤解を生じる原因になります。

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例えば金曜日の夜12時になっても、子供が大興奮でゲームに興じているとしましょう。もうそろそろ寝てほしいな、と思っている親は、「あと10分でゲームを止めて、寝なさい」というかもしれません。しかし子供は、「どうして?」とくるわけです。

親にとっては、

  • 12時で遅い
  • 子供が寝ないと親も心配で寝られない
  • 子供が睡眠不足になると健康や成長への影響が心配

など、まぁいろいろな理由があります。しかしこれは、あくまでも親の言い分です。子供にとっては、「金曜日の夜は遅くまでゲームしても良いって言ったじゃないか!」という言い分があるわけです。だから、「どうして?」と聞いてくるわけです。

私は子供に何か言うときには、常に言われた子供の立場になって考えたうえで発言してました。夫からは「甘すぎる」と叱責されたこともありましたけれど、理不尽なNOだけは言いたくありませんでした。だから、昔も「Because I said so」と子供に対していったことは一度もありません。

2.どんな親が言う傾向にあるのか?

子供に理由を聞かれたとき、理由を言わずに「Because I said so」と言って黙らせようとするのは、権威主義的(Authoritarian)な子育てをする人に多い傾向があります。

権威主義的というのは、親は子供よりも高い位置にあり、指示を出す側でなければいけないという信念を持っている子育て方法です。親である自分の言うことは、子供にとっては絶対であり、それに対して疑問や質問を投げかけられたり、まして異議を唱えられるなんてありえない、と考えています。

金曜日のゲームの例では、親が「Because I said so」と言えば、その時点で会話は終了です。子供は「この間は、ママは金曜日は遅くまでゲームしていいって言ったのに」と不満を抱えたまま就寝することになるでしょう。

子供が受ける影響とは?

この育児方法で育てられる子供は、親が間違ったことを言っていると思っても、異議を唱えることは認められていません。「どうして?」と率直に思っても、質問できません。親の言うことは絶対であり、それが家庭のルールなのです。だから、黙って従うという選択肢しかありません。

police fun funny uniform

この育児を受けて育つ子供は、世の中や集団のルールに対して従うことが、とても上手になります。黒いものを白、白いものを黒といわれても、あまり疑うことなく「リーダーがそういうのなら、そうなのです」と信じることができます。

しかしこの従順さには、リスクが伴います。それは、自尊心が育たないという点です。必ずしもそうだというわけではありませんが、自分の考えよりも組織のルールを重視するため、自分の気持ちや考えは最優先される項目にはならないわけですね。

また権威主義的に子育てをすると、子供は親に対して恐怖を感じるようになってしまいます。親が怖い、怒られるのが怖いから何も話せないと感じると、親子間の距離はどんどん離れてしまいます。

3.答え方から見るあなたの育児方法

子供から「どうして?」と聞かれたとき、どのように対応するかによって、その家庭での育児方法を垣間見ることができます。

権威と理解を両立(Authoritative)

このタイプは、子供に「どうして?」と聞かれたときに、言葉で理由を説明します。「Because I said so」と言って突き放すことはしません。親の中で持っている持論やルールを、子供に説明するという点が、権威主義的な育児と大きく異なります。

またこのタイプは、子供の気持ちも考慮します。そのうえで、解決策を提案したり、前向きに問題を解決しようという姿勢で子供と向き合います。

金曜日のゲームの例なら、「子供が12時を過ぎて起きていると、成長にもマイナスだし、親ももう寝たいから、あなたも寝てほしい。でもその代わり、明日の朝は早起きしてゲームすれば良いじゃない?」と打開案を提案するでしょう。そうすれば子供も、親がなぜそういうのかを理解でき、提案された打開案で手を打つのも悪くないな、と考えられます。

子供が受ける影響は?

このタイプの子育てをすると、子供自身も他人に意見をする際には、その理由や背景を言葉で説明できる能力が高くなります。また、リスク管理のスキルが高くなりやすいという研究結果もあるようです。

寛容な育児(Permissive)

このタイプは、ルールを決めても子供になかなか実践できない親が該当します。例えば「もう寝なさい」といっても、子供が「だって金曜日は遅くまでゲームしていいって言ったじゃないか!僕はまだ眠くない!」と反論してきたら、「眠くないなら仕方ないか」と折れるタイプですね。

子供が受ける影響は?

子供の自主性を大切にするといえば聞こえは良いですが、子供にとっては、親の言うことに全く権威性を感じないというデメリットが発生してしまいます。理にかなっていれば、相手が親でも自分の意見を認めてくれるという方式が、成長の過程で刷り込み式に植えつけられるため、子供は自身の考えていることを主張するスキルが身に付きます。

cheerful ethnic man resting with kid on bed

これは悪く言えば「子供になめられる」親となってしまう方法なのですが、必ずしもデメリットばかりとは限りません。子供にとって親は、権威のある存在ではなくなるものの、なんでも話せる兄弟や姉妹、また友人のような存在となります。お互いに信頼関係を築くことによって、上下関係ではなく対等な関係を築けるというメリットもあります。

ただし、権威に対しての免疫を持たないため、学校のルールに従ったり、先生の指導に従うことに対して、苦労するリスクは高くなるかもしれません。子供は、ルールに従うのではなく、自分に正当性があればルールに従う必要はないと覚えてしまうからです。

無関心な親もいる(Uninvolved)

親の中には、子供は経験から自主的に学ぶという育児メソッドを持つ人もいます。この場合、親が指導したり何かを強制的にさせるのではなく、子供の自主性を大切にして、良いことも悪いことも経験を通して学べばよいという考えが多いです。

無関心と無関与とは、若干の違いはあるものの、この育児方法は「Because I said so」という子育てとは対極にある方法だといえるでしょう。

  • 子供が学校からの宿題をしたかを聞かないし、宿題はあるのかとも聞かない
  • 子供の友達のことも、すべて本人に任せている
  • 親子で過ごす時間が少ない

など、放任主義を思わせるような言動も多いです。

子供が受ける影響は?

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無関与な子育ての中で育つ子供は、親は自分に興味や関心がないと感じる機会が多くなってしまいます。その結果、自信のない人間になったり、自尊心の面でもデメリットが発生するかもしれません。

また、親にルールを守れと強制されないため、いやなルールには従わないという姿勢が確立されてしまうでしょう。学校の勉強でも苦労したり、集団生活で真野るべきルールもうまく守れないという事態が起こりかねません。

4.アメリカにはどのタイプが多い?

私がアメリカで育児をしてきた中では、「Because I said so」という権威主義的な親か、子供の自主性に完全に任せて放任無関心的なUninvolvedな親が多かったような気がします。

もちろん、子供に説明して理解を求めたり、子供と友達親子の関係を築く人もいますが、私が見てきた中では、これらのタイプは日本の親子関係によくみられるような気がしました。あくまでも私の狭い世界での経験による感想ですが。

アメリカの子育て事情!「褒めて伸びるのは中くらいまで」は本当か?

シャロン・ストーンという女優をご存知ですか?1992年に公開された「氷の微笑」という映画で、一躍スターとなった女優なのですが、女優としてはとても遅咲きだったこともあり、売れた際には周囲からバッシングの嵐を受けたそうです。その中には、「プロデューサーに枕営業したのよ、きっと」など悪意を感じるものも多かったのだとか。

そんな彼女が放ったひとこと

「枕でのし上がれるのは、中くらいまでよ。その後は、実力が必要。」

でした。

センセーショナルな名言ですが、実はこの考え方は、育児や教育にも通じるところがあります。

「褒める教育」の本場アメリカで子育てを終了した私が、今から振り返って思う事をまとめてみました。

目次

  1. アメリカでも日本でも「褒める育児」が主流
  2. 日本で「ほめる育児」が誕生した背景
  3. アメリカと日本で違う育児スタイル
  4. 評価されるべきは努力、結果じゃない
  5. 社会はアメリカでも結果重視
  6. 褒めて延びるのは中くらいまで、その先を狙うなら?

1.アメリカでも日本でも「褒める育児」が主流

アメリカでも日本でも、現在は褒める育児が主流ではないでしょうか。アメリカは「褒める育児」という点では先進国で、もともとそういう育て方をするべきだという土壌があります。

アメリカはまだ歩けない赤ちゃんでも「個」とみなし、個性を大切にして育てる土壌があります。そのため、親子でも同じ高さで意見交換をすることもあれば、子供が親に対してダメ出しすることもあります。その際でも親は子供に対して、「親に向かってなんだ!生意気だぞ!」なんてことは言いません。

2.日本で「ほめる育児」が誕生した背景

映画「不良少女とよばれて」

もともと日本では、親が子供に対して躾をするというトップダウン式の育児がメインでした。昭和女子の私も、育児は親から「厳しくダメ出し」をされることが多かったですね。決して楽しいものではありませんでしたし、子供の頃に戻りたいという気持ちもゼロです。

80年代ぐらいまでのこうした育児スタイルは、不良とか非行という社会問題を生み出しました。親の掲げる理想についていけない子供たちは抑圧されていると感じ、親や学校、社会に対して反抗心をむき出しにしたわけです。そんなことをしても親子間の距離が縮まることはあるはずもなく、非行対策が社会全体の大きな課題となりました。

そんな背景の中で生まれたのが「ほめる育児」です。これは「叱るばかりが子育てじゃない、ほめることで子供のやる気を伸ばす」という育児方法です。

既に日本に紹介されてから半世紀近くがたっているので、自身が「ほめる育児」で育ったという人も多いかもしれませんね。

3.アメリカと日本で違う育児スタイル

褒める育児では、結果ではなくプロセスを褒めるのが特徴です。結果はどうであれ、そこに至るまでの努力に対して、褒めるのです。結果重視の日本文化で育った私にとっては、結果を見ずに努力だけを褒めろと言われても、なんとも難しいのですが、これが褒める育児の基本形ですね。

日本の育児は、褒める育児が主流になったとはいえ、まだまだ結果に対して褒めてしまうことが多いと思います。もしくは、親が期待する結果へ誘導しようと画策した褒め方をすることも多いかもしれません。

例えば子供がテストで100点を取ったとしましょう。これは快挙です。しかし、100点という結果に対して褒めるのでは、子供は「100点でなければ褒めてもらえない」というプレッシャーを感じます。

アメリカの褒める育児では、「昨日しっかり準備した成果だね!」とプロセスに対して褒めます。プロセスを褒めるので、点数は100点でも80点でも、あるいは30点ぐらいでも同じように褒めます。

なのでアメリカの子供は、頑張るというプロセスを大切だと感じるようになるのです。結果がどうであれ、頑張ることがとても大切なのだ、と。

4.評価されるべきは努力、結果じゃない

しかし、ここにアメリカの子育てや教育の闇があります。

結果度外視でプロセスだけを褒められた子供は、頑張ることが評価されるべきで、結果はどうであれ頑張ったものが勝利すると考えるようになります。これは、私がアメリカで子育てした中で、とても強く感じたことであり、もどかしく感じたことでもありました。

例えば、学校で試験を行い、85点取った子がいたとします。アメリカのハイスクールでは、成績がすべて大学入試の審査材料となるので、90点取ってAが欲しい所ですが、85点では残念ながら点数が足りません。

日本人なら、大半は「自分の頑張りが足りなかあった」とあきらめるのではないでしょうか。

しかしアメリカの子は違います。85点をなんとか90点にするべく、先生に交渉へ行くのです。これ、アメリカの学校あるあるです。

「90点にするためには、何をすれば良いですか?」

と先生に交渉しに来ます。先生もそうした交渉にはなれているので、驚くことはありません。既に、そういう生徒のために別途で宿題やプロジェクトを準備している先生もいれば、「ダメなものはダメ」と突き放す先生もいます。

しかし、この考え方は、結果よりもプロセスが大切だと教えられて育つアメリカの子供の根本にある考え方だと思います。

5.社会はアメリカでも結果重視

努力次第で結果を変えられるのは、アメリカでは大学入試でも見受けられます。基本的にアメリカの大学入試は、SATやACTのスコアだけでなく、それぞれ評価基準が違う全米のハイスクールの成績や頑張ったクラブ活動、ボランティアや仕事の経験などが、まるでAO入試のように多方向から検討されます。

アメリカの入試制度についてはこちらから

この際、大学によって何をどのぐらい重要視するかは、それぞれ異なります。SATやACTの成績が良ければ、他は何でもOKという大学もあるでしょう。何でもOKとまではいかなくても、SATやACTが最低基準を超えていなければ、他が良くても不合格にする大学もあります。特に、難関大学と呼ばれるところは、その傾向が強いかもしれませんね。

テストのスコアというのは、生徒にとっては「結果」であり、「努力」というプロセスではありません。日本の大学のように、テストの結果だけで合否が決まるというわけではないにせよ、「結果を伴わない努力は実らない」という現実をアメリカの子供が初めて突き付けられるのは、もしかしたら大学入試の時なのかもしれません。

6.褒めて伸びるのは中くらいまで、その先を狙うなら?

話を元に戻しましょう。

アメリカの育児では、結果がどうであれ、親はプロセス、つまり子供の頑張りに対して褒めます。そうすることで、子供は自信がつきます。そして、もっと頑張ろうという気持ちが湧いてきます。

。。。というのはあくまでも理想論です。

もちろん、小さな子供は皆そうです。しかし子供は成長するにしたがって、ずるがしこさを覚えます。ちょっとした演技で親をちょろまかせることが分かれば、嘘も方便とばかりに嘘を塗り重ねる子だっています。

例えば、試験の前に子供が勉強せずにゲームにはまってしまい、そのせいでテストの点が70点だったとしましょう。正直者のできた子なら、

「ゲームやり過ぎて点数が悪かった。次はもっと努力する」

と自白するかもしれません。しかしそんな子は、きっと少数派です。多くの場合には、試験がいかに難しかったのかを力説し、70点は決して悪い点数ではないと真剣に説くのではないでしょうか。

頑張って70点なら仕方ありません。でももし、頑張らずに70点だったなら、どうしますか?

ここで役立つのが、私達日本人がよく知っている「管理教育」です。

取ってしまった70点は仕方ない。でも次に同じ試験をした時には、70点以上取れるようにアフターケアすることが、「中くらいよりも上」に行くためには必要不可欠な作業だと思います。

親が家庭で勉強のフォローができればよいのですが、必ずしもそういうわけではありませんよね。その場合には、「先生に時間を作ってもらったら?」とアドバイスするだけでも、子供にとっては大きな意味があります。

私の息子がハイスクールの時にも、私が分かる科目(と言っても数学しかありませんでしたが)は家庭でサポートしました。でもほかの科目に関しては、学校の先生に放課後時間を作ってもらってフォローしてもらうなど、「わからない所を放置しない」ことを徹底しました。

アメリカにはサポートしない親が多い?

アメリカの家庭では、私が見た範囲ですが、小さな年齢でも子供の勉強には一切ノータッチという親がとても多いです。勉強が好きなのも嫌いなのも個性、やりたきゃするだろうし、しなくても生きていける、ぐらいにリラックスした育児なのかもしれません。

大半がそうしたリラックス系ペアレンツの中、少数派ですが親が家庭でしっかりと子供のケアをする所もあります。勉強だけでなく、スポーツや芸術においても、そういう家庭はあります。そして、結果を出しています。

「褒めて伸びるのは中くらいまでよ」という考え方は、あながち間違ってはいないのでしょう。