修学旅行は希望者のみ!子供たちはこうして格差を学ぶ【修学旅行・前編】

日本では多くの場合、小学校と中学校、そして高校とで修学旅行なるものがありました。私が学生だった昭和の時代には、基本的には全員が参加する一大イベントで、1年から2年間ぐらいかけてコツコツと毎月学校で積み立てをしていたような記憶があります。

アメリカにも、こうした修学旅行的なSchool Tripは存在します。しかし、すべての学校がこのイベントを開催するというわけではなく、行くかどうか、また行く場所や日数などは千差万別です。

息子はミドルスクールの終わり、8年生の時に修学旅行に参加しました。いろいろな面で日本と大きく違っていたので、ここでご紹介しますね。

目次

  1. 参加は希望者のみ
  2. 払えない人はどうする?
  3. 意外とハードなFund Raiser
  4. そんな修学旅行、どうだった?

1.参加は希望者のみ

息子が通ったミドルスクールでは、毎年8年生がフロリダのディズニーワールドへ1週間の旅行に行くというのが慣例でした。子供たちはミドルスクールに入学したときから、それを楽しみにしていたそうです。

修学旅行に向けてのオリエンテーションなるものは、1年前にスタートします。保護者が足を運べるであろう夕方ぐらいに「修学旅行へ参加したい人は保護者同伴で」オリエンテーションに参加するように申し付けられました。

実際に足を運んでみると、全体の半分以下しかおらず、驚きました。しかも、大半は女子。男子生徒は、息子を含めて10人程度しかいなかったと思います。

ちなみに、1週間の滞在でかかる費用は、1,500ドル程度でした。これには渡航費と宿泊費、そして食費、それにディズニーワールドへ入園する代金も含まれていました。金額だけを見ると、とてもお得だと思います。しかし、この1,500ドルをポンと出せる家庭もあれば、どう頑張っても出せない家庭もあるわけです。

オリエンテーションは、そのためのものでした。

2.払えない人はどうする?

私たちに与えられた選択肢は、3つでした。

  • 全額を一括もしくは分割で払う(一括で払ってもディスカウントはナシ)
  • Fund Raiserをすれば、払う金額が安くなる。いくら安くなるかは自身の売上次第。
  • 金額を見て「行かない」「行けない」という選択肢もOK

金額を聞いて「やっぱり行けない」という判断をした家庭もあったと聞いています。事前にいくらぐらいかかるのかを知っていたために、最初からオリエンテーションにも参加しない家庭もあったことでしょう。

子供の中には、本人は行きたいと思っているけれど、家庭の経済的な事情で行けない子もいました。そのため息子の友達が家に遊びに来ても、傷口に塩を塗り込むような言動をしないために、

「ディズニー、君は行くの?」

「行かない」

「なんで?」

という会話は控えていました。

3.意外とハードなFund Raiser

handing of dollar bills

アメリカの学校で良く行われているFund Raiserは、楽しそうに見えますが、実際にはかなり大変です。学校側が提携するFund Raise業者からカタログをもらい、それを訪問販売するわけです。

しかも、商品はFund Raiser向けのものなので、正直ちゃっちい…。そして割高です。これを、知らない人の自宅を訪問して売らなければいけません。時間をかけても、頑張っても、まったく売れずに売り上げゼロという子もいるわけですね。

ちなみにアメリカでは、祖父母や親戚が同じコミュニティの中で暮らしているというケースがたくさんあります。また、ずっと同じ土地で生活している人なら、仲良しがたくさんいるので、子供が何もしなくても親が職場で売りさばいてくれるという事も多いものです。

しかし夫の職場では、そうした公私混同的なものが禁止されていましたし、私は友人にガラクタ的なものを販売することに抵抗があったので、できませんでした。

そのため我が家では、旅行費は全額を親が負担して払うという選択をしました。周囲のお友達も、やはり保護者の方が頑張って全額を負担していたようです。

4.そんな修学旅行、どうだった?

家庭の経済力によって参加できるかどうかが決まった修学旅行でしたが、旅行先でも息子はハプニングに見舞われました。そのエピソードについては、次回ご紹介しますね。

後半へ続く

最安でアメリカ横断をしたい!いくらあればOK?

平成の時代には、テレビで「アメリカ横断ウルトラクイズ」という楽しいバラエティクイズ番組がありました。アメリカを横断しながらクイズをする番組でしたが、地域によって風景がガラリと変わるアメリカを見ながら、自分も一度は横断の旅をしてみたいな、なんて憧れたものです。

その後、夫の仕事の異動で、私はいやおうなくアメリカを横断する機会を得ることができました。その時の経験をもとにしながら、最安で横断するならいくらあればOKなのかという点を、簡単にご紹介しますね。

ちなみに今回の計算では、アメリカの東海岸から西海岸までを余裕をもって2週間かけて自動車で横断することを想定しています。

目次

  1. レンタカー代$1,500~$2,000
  2. ガソリン代$2,100程度
  3. 高速道路料金$20~$30
  4. 食費$420(一人当たり)
  5. 宿泊費はトータルで$1,400~$2,800
  6. その他にかかる費用とは?
  7. まとめ:アメリカ横断は4人旅なら一人当たり$1,700

1.レンタカー代$1,500~$2,000

アメリカ横断やアメリカ縦断に挑戦する人の中には、RVを使う人もいます。ホテルに宿泊する必要がないという点でメリットはあるものの、持っていない人はレンタルするか購入しなければいけません。のんびり数か月をかけてアメリカの風土を楽しむなら、RVを長期レンタルしたほうがホテルへ宿泊するよりリーズナブルかもしれませんが、アメリカには1泊50ドル程度の安いモーテルはたくさんあるので、自家用車での旅も十分に可能です。

マイカーを持っていない人や、年式が古くて横断できる自信がない人は、レンタカーを借りるという方法もアリです。アメリカのレンタカー会社にはHertzAVISなどがありますが、こうしたチェーン系のレンタカーを利用すれば、借りた場所とは別の州にドロップオフできます。ただし、$100~$200ぐらいの追加料金はかかります。

レンタカーを借りる際には、有料オプションでGPSシステムもつけることができます。持っていない人は、ぜひこちらも借りておきましょう。アメリカ国内では、スマホのキャリアでは電波が届かないエリアもたくさんあります。

必ずクレジットカード払い

レンタカーを借りる際には、基本的にはクレジットカード払いが定番です。現金払いにできるかどうかはわかりませんし、もしも現金払いにするとなれば、多額の保証金を徴収されるかもしれません。クレジットカード払いなら、そうした心配もないので安心です。

2.ガソリン代$2,100程度

silver and yellow fuel pump

ガソリン代は、場所によっても何回満タンにするかによっても変わります。カリフォルニアでは1ガロン当たり8ドル近くと高騰していることもあれば、中西部になると5ドルなんてこともあります。日本と比較するとガソリン代はおそらく若干安めだとは思いますが、横断の旅では、1日2回満タンにするつもりでいましょう。

1ガロン当たり5ドルの計算にすると、15ガロンタンクなら1回満タンで$75かかります。これを14日間続けると、$2,100となります。

3.高速道路料金$20~$30

アメリカの高速道路は、大半の地域で無料です。しかし中には、Tollと呼ばれる有料道路もあり、そこでは通行する際に料金所があって、そこで料金を払います。基本的には料金は現金払いのみが多く、中にはおつりが出ない所もあります。そのため、必ず現金は1ドルや25セントなど細かく持っていることをおすすめします。

高速道路料金は、それほど高くありません。多分横断しても$30かからないと思います。

もしもレンタカーを借りる際には、Toll用のデバイスを無料でつけてくれることもあります。どの州で借りるかによって変わりますが、有料道路が多い東海岸でレンタカーを借りるなら、車に最初からついているチャンスもありそうです。

4.食費$420(一人当たり)

アメリカ横断の旅では、最初は、ドライブしながらあそこにも立ち寄って、このレストランに行って、なんていろいろな計画をすることでしょう。それも、もちろん可能です。しかし1日中の運転が連日続くと、ドライバーだけでなくみな疲労困憊になってしまいます。

食費を安く抑えるためには、

  • 朝食はホテルで無料でいただく
  • ランチは高速道路沿いのファストフード
  • ディナーはファストフードもしくはホテルのそばにあるレストラン

という選択肢になるのかなと思います。ずっと車の中に座りっぱなしなので、1日3食も食べなくてOKという人もいるでしょう。朝食べたら夜まで水だけでも、動かなければそれほどお腹は空かないので、考えるほどヒモジイ気持ちにはなりません。

最近はファストフードのお値段も上昇しており、1人当たり$10ぐらいかかります。レストランで食事をするなら、リーズナブルなところでもチップやドリンク込みで$20ぐらいは準備しておくのが安心かもしれません。そうすると、1人当たり1日$30となり、2週間では$420となりますね。

ファストフードにも地域性がある

cheeseburger and fries

たかがファストフード、されどファストフード。ファストフードというと全国チェーンのマクドナルドをイメージする人は多いですが、その地域にしかないローカルチェーンのファストフードもたくさんあります。せっかくたくさんのエリアをドライブするのですから、その地域性を楽しむというのも、思い出に残る楽しみ方かもしれません。

5.宿泊費はトータルで$1,400~$2,800

宿泊費は、ピンキリです。高速道路沿いのモーテルなら比較的リーズナブルに泊まれますが、それでも直前の予約たと、お値段は割高です。宿泊費をできるだけ安く抑えるなら

  • できるだけ早めに予約する(1年前ぐらいから予約を受け付けている)
  • 都市部は避けて郊外に宿泊する
  • 金曜日と土曜日は高いので覚悟しておく
  • 朝食が無料でついてくるホテル(Complimentary Breakfast)を選ぶ

など工夫すると良いでしょう。場所によっても、どんなホテルに泊まりたいかによっても予算は変わりますが、一泊当たり$100~$200ぐらいを目安としましょう。ちなみに、アメリカのホテルは1部屋あたりの料金なので、1部屋に2人で宿泊しても、ベッドが2つなら4人家族で宿泊しても、料金は変わりません。

車中泊はおすすめか?

unrecognizable woman standing on ladder near boyfriend recreating in tent during camping at lakeside

日本では近年、車中泊が人気です。アメリカでも、車中泊をしている人や、車の中で生活している人などはいますが、場所を選ばずに車中泊をしてしまうと、取り返しがつかない事故や事件に巻き込まれるリスクがあるので、あまりお勧めではありません。

どうしても車中泊をしてみたいなら、24時間営業しているウォルマートやガソリンスタンドのパーキングで車中泊をしてください。店の入り口から離れた場所の方が落ち着けますが、店の入り口から死角になるような場所は避けましょう。

またRVパーキングなどに行けば、シャワー設備などがあり、車中泊も少しは快適になるかもしれません。

6.その他にかかる費用とは?

アメリカ大陸横断の旅では、それぞれ目的が違います。私の場合には、夫の仕事で引っ越しのための移動だったので、どこかに立ち寄って観光を楽しむなんて心の余裕はありませんでした。とにかく限られた日数の中で目的地に到着することだけを考えて、ひたすら運転をしました。

しかし、観光も兼ねてアメリカ横断するなら、スケジュールに余裕を持たせて、それぞれの場所で観光を楽しむのもアリだと思います。どんなスケジュールで観光するのかを頭の中でシミュレーションしておくと、失敗しにくいです。

お土産ショップに立ち寄るのも楽しい

高速道路沿いのガソリンスタンドなどでは、旅行者のためにちょっとしたお土産を販売している所もたくさんあります。例えばテキサスを通過するならカウボーイブーツを買うとか、ミズーリを通過するならルート66のマグネットを買うとか、ご当地なんちゃら的な土産にすると、あとから思い出せるステキな記念となるでしょう。

近年なら、スターバックスでご当地マグを買うのも人気です。

7.まとめ:アメリカ横断は4人旅なら一人当たり$1,700

もしもアメリカ横断を1人で実行すると、かかる費用はレンタカーなどすべて含めて$5,000以上がかかります。しかし、カップルや友人たちとグループ旅行にすれば、1人当たりかかる料金は安く抑える故tができます。4人旅なら$2,000ドル以下でも実現できます!

もしも日本からアメリカにやってきて横断の旅をするなら、日本からの渡航費や海外旅行保険などがかかりますが、アメリカで暮らす留学生同士が夏休みなどを利用して横断の旅をするなら、とてもリーズナブルにビッグな旅ができそうです!

おい金返せ!ホテルで返金トラブルにあったらどうする?

ショップに返品したり、サービスで返金を受けたりすると、私たちは疑うことなく、クレジットカードに反映されているものだと盲目的に信じていることが多いものです。しかし、私が少し前に経験した返金トラブルは、目からうろこな経験でした。

目次

  1. 2週間の滞在
  2. チェックアウトの際に返金300ドル
  3. 案の定たらいまわし
  4. クレジットカード会社へ泣きついた
  5. 経験から学んだこと

1.2週間の滞在

数か月前に、息子が夏のインターンをするため、とある都市のホテルに2週間ほど滞在しました。ホテルはHome2というヒルトン系ホテルチェーンで、キッチンやリビングのスペースがついているSuiteタイプでリーズナブルな価格帯が人気です。彼はルームメイトとアパートを契約していたのですが、入居日まで2週間ほどあったため、それまではホテルにいたのです。

ホテルの予約は、私が半年ほど前に取りました。その時には具体的なチェックアウト日がまだわかっていなかったため、余裕をもって日数を確保しました。早めに予約を入れたため、本来なら一泊200ドル程度のホテルが、1泊当たり120ドルというお得な価格でとれました。

2.チェックアウトの際に返金300ドル

luxury reception in hotel

ホテルでは一般的に、チェックインした時点でチェックアウトまでの宿泊費が全額チャージされます。息子の場合もそうでした。しかし彼の場合、予定よりも数日早くチェックアウトして契約したアパートへ入居しました。

ホテルの予約システムは、何日前もしくは何時間前まででなければキャンセルできませんというルールになっています。定価で宿泊するなら24時間前までにキャンセルすればチャージはされませんが、格安料金で泊まる場合には、これが2日前とか3日前までにキャンセルしてください、というルールだったりします。

息子の場合もおそらく、数日前のキャンセルルールだったのだと思います。返金が発生すれば返してもらえるだろうと軽く考えており、細かい部分はチェックしませんでした。そして実際にチェックアウトの際に、300ドル程度の返金がありました。

こうした返金は、ケースバイケースではあるものの、多くは数日以内、遅くても2週間以内にはクレジットカードに反映されます。しかしこのホテルの場合、1か月待っても返金の事実がカードに反映されませんでした。

3.案の定たらいまわし

a sad man talking on the phone

私はホテルへ直接電話を掛けました。どうやらBilling部署で働いている人はリモートワークをしているのか、いつかけても不在で、毎回フロントデスクの人が彼のメールアドレスを教えてくれました。

彼のメールへ連絡しても、返信が返ってきません。

これまでの長いアメリカ生活の中で、このパターンはよく心得ています。シカトを決め込もうというパターンですね。ヒルトン系列の大きなホテルだったので、この対応には驚きましたが、ホテルへ直接連絡してもらちが明かないので、ネットからヒルトングループのカスタマーサービスを見つけ、そこへ連絡しました。

こちらも、アメリカらしく、人によって言うことが違います。グループの側で解決しましょうという人もいれば、ホテルへ直接連絡しろという人もいます。返金されているはずなのにカードへクレジットされていない事実を裏付ける証拠として、カードの取引明細などもすべて提出しているのですが、そうしたものに目を通していないのか、「返金したでしょ」という人もいました。挙句の果てには「グループは各ホテルの問題を解決することはできません。」と全く役に立たないアドバイスを頂戴しました。

夫に事情を話し、息子がお世話になったホテルだし、金額が300ドルでめくじら立てる金額でもなく、あきらめたほうが良いのかなと聞きました。彼は、それとこれとは全く異なる問題だから、解決するべきだと言いました。そして、時間を見つけて彼がホテルの支配人と話をしようと提案してくれました。

4.クレジットカード会社へ泣きついた

そんな中、ある日ふと、もしかしたらホテル側は返金したけれど、クレジットカード会社の側でシステムエラー的な何かが起こっているのではないか?という案がひらめきました。

そこで、カード会社へ連絡したのです。すると、

通常、法人が返金をした場合には、業者には2週間の猶予が与えられており、その期間内に返金額をクレジットする義務があります。猶予期間を超えた場合には、返金額に金利が付いた額をカード会社から業者に対して請求します。

ユーザーには、返金から2週間以内にクレジットがない場合には、Diputeする選択肢があります。

この場合には、Disputeすることをおすすめします。証拠書類とカバーレターをこちらの住所まで郵送してください。

Barclay Creditcard

とのアドバイスを受けました。つまり、ホテルが300ドルの返金をしなければ、私はホテルからチャージされた1000ドル以上を全額Disputeして良いですよ、とのことです。

本当かなと思いながらも、カード会社のアドバイス通り、Disputeしました。その後、1か月程度の調査を行った結果、私たちが払った全額ではない返金分を、無事に返金してもらえました。

5.経験から学んだこと

クレジットカード払いは、現金を持たなくて便利という利便性はありますが、それだけではありません。今回のようにトラブルが起こった時には、私たちユーザーを守ってくれる役割もしています。

これまでDisputeは、使っていないチャージをされた時にするものだと思っていました。しかし、今回のように返金されるべきものがなかった場合にも適用されることが分かりました。

ちなみに、そのホテルのレビューを読んだところ、多くの人がBilling Departmentとトラブルを抱えていることが分かりました。私たちのように返金がないという人もいれば、よくわからないチャージをされたという人もいました。皆が解決したのかどうかは知りません。夫曰く、誰かが何か悪いことをしている香りがすると。そうなのかもしれませんし、頭の悪い人が経理を担当しているだけなのかもしれません。その辺は、私にはわかりません。

もしも今回のようなトラブルが起こった場合、ホテル側が誠意のない対応をしても、クレジットカード会社が助けてくれるので、あきらめる必要はありません!

乗ってる飛行機から降りろってどゆこと?オーバーブッキングの罠と対処法

民間の航空会社はどこも、ガラガラの状態よりも乗客をできるだけ満員にした状態で飛びたいものです。そのため、予約を入れても後からキャンセルする人が出ることを見越し、飛行機の定員よりも若干多めの予約を受け付けることがよくあります。

JALやANAでもするこのオーバーブッキングは、アメリカでももちろんあります。今回は、このアメリカ系航空会社のオーバーブッキングへの対処法と、あとから怒り心頭にならないためのコツをご紹介します!

目次

  1. 搭乗した後にオーバーブッキング対応?
  2. 降りても良いボランティアがいない!どうなるの?
  3. キャッシュのオファーもある!
  4. ボランティアで降りた人はどうなるの?
  5. 降りろと言われた。NOと言っても良い?
  6. バウチャーも現金ももらえないことがある?

1.搭乗した後にオーバーブッキング対応?

私はこれまで、飛行機に搭乗した後にCAが客席を右往左往しながら「オーバーブッキングなので自主的に降りてくれる客」を探している現場に何回か居合わせたことがあります。

皆さん、座席に座っているし、今更降りたくはないわけです。だから大抵は、CAを目を合わせないように下を向いたり寝たふりを決め込みます。

CAにとっては、決められた数をボランティアとして降りてもらわなければいけないので、必死です。誰も手を挙げなければ、あちらから客に声をかけてきます。多くの場合、中高年者が声を掛けられるケースはとても少なく、ターゲットとなるのは「時間にフレキシブルに対応できそうな」若者、特に若い男性などは良く狙われてしまいます。はい、私の息子も、これで何度も声をかけられました。

うちはアメリカン航空のマイルをためているので、基本的にフライトはすべてアメリカン航空にしています。なので、ほかの航空会社の対応方法は分かりません。しかしアメリカン航空の場合には、この状態になると、飛行機は飛びません。以前、ボランティア待ちで2時間ほど遅れたことがありました。

2.降りても良いボランティアがいない!どうなるの?

もしも、CAが必死にボランティアで降りてくれる乗客を探し回っても、誰もYESと言わない場合、航空会社は次に、バウチャーと呼ばれる割引券を提示してきます。

例えば、降りてくれたら1,000ドル分のバウチャーを差し上げます!みたいな飴を差し出してくるわけですね。

このバウチャー、実はとっても注意が必要です。

orange and green label airplane ticket

制限がありすぎて死ぬほど面倒

1,000ドルのバウチャーをもらっても、ネットで次のフライトを予約する時にさっと番号か何かを入力して無料で予約できる、なんて簡単なわけではありません。多くの場合、

  • バウチャーを換金するなら電話で予約を取らなければいけない。ネット予約は不可。
  • 電話しても予約を入れられない。仮予約しかできない。運を天に任せろということ。
  • 本予約するにはフライト時間の24時間前に空港に足を運んで、カウンターで直接予約を入れなければいけない。
  • 別の空港で使おうとすると「何それ?見たことない」と拒否されることもある

などの事態が起こるケースが多いのです。

近年ではなんでもデジタルなのだから、バウチャーもデジタルにすればよいのに!と思うところですが、デジタルバウチャーも存在はするようです。しかし、一般乗客は残念ながら使えないらしく、まったく役に立ちません。

一人分しかカバーされない

たとえ1,000ドル分のバウチャーをもらっても、500ドルのチケットを2人分取る時に使えるわけではありません。大半のバウチャーは、受け取った人にしか適用できません。そして、おつりなんて出ません。場合によっては、複数の人が一緒に使えるバウチャーもあるようですが、そこらへんはしっかり説明を受けたほうが良いかもしれません。

3.キャッシュのオファーもある!

航空会社のこのバウチャー作戦は、すでに多くの乗客に知れ渡っています。だから、「いいや、その手には乗らない」という人は多いですね。大学から飛行機で帰省する息子は、何度もこのバウチャーという飴で降りろと言われたそうですが、そのたびに私が「NOと言え」と断らせています。

もしもバウチャーで誰も釣れない場合には、次にキャッシュのオファーを出してくるそうです。もしかしたら、時間的に素早く降りてくれる人を見つけたいときには、バウチャーなんて遠回りなことをせずに、最初からキャッシュオファーをすることも、十分に考えられます。

ちなみに、こうしたキャッシュのオファーには上限はありません。つまり、交渉次第では、思いがけない高額キャッシュをゲットすることも可能です。

もしもキャッシュのオファーなら、時間的にフレキシブルに対応できる人なら、対応するのもアリかもしれません。

4.ボランティアで降りた人はどうなるの?

オーバーブッキングのためにボランティアで飛行機を降りた人は、通常は航空会社が無償で次の便にブッキングしてくれます。ただし、同じ経路というわけではなく、直行便のはずが経由便となったり、場合によっては目的地から数時間離れた「最寄りの」空港で降ろされるなんてこともあります。

食費と宿泊費も出してもらおう

もしも当日便がなく、翌日便になってしまった場合には、乗客側からリクエストした場合に限り、宿泊施設も確保してくれます。これはホテルバウチャーを支給してくれるというもので、もしかしたらこれも制限があるのかもしれません。。。

また、ボランティアで降りたために2時間以上の遅延となる場合には、フードバウチャーと呼ばれるものもリクエストすればもらえます。これも現金ではなくバウチャーとして受け取ることができるもので、リクエストしなければもらえないので注意しましょう

これを、降りる価値があると判断するか、いやいやカネなんていらないから予定通り飛んだほうがマシだと判断するかは、その人次第だと思います。

5.降りろと言われた。NOと言っても良い?

person holding letters

すでに飛行機に搭乗して座席に座っている自分に対して、CAがボランティアで降りてくれないかと圧をかけてきた場合、圧に負けずにNOという事は、もちろん可能です。もしも条件次第で降りても良いと考えるなら、譲れない条件を提示して、それを飲むなら降りてやってもいいぐらいの強気な態度でも良いでしょう。

多くの場合、そうした強気の態度をすぐに飲んでもらえるわけではなく、なんだこいつ的な軽蔑の視線を受けたり、「その条件じゃ無理」と言われるかもしれません。その場合には、「それなら降りない」で問題ありません。

6.バウチャーも現金ももらえないことがある?

アメリカ国内線の場合には、バウチャーや現金のオファーは良くあります。しかし、日本を含めた海外からからアメリカへの便だと、オーバーブッキングされてもこうした特典をもらえないので、注意してください。その理由は、アメリカの法律で認められていないから。つまり、日本からアメリカに来る時の便では、ボランティアで降りても何も見返りをもらえません。

憧れのアメリカ横断!失敗しないコツとは?

日本人にとっては、アメリカ横断とかアメリカ縦断ときくと、とても壮大なロマンを感じるのではないでしょうか。私自身、息子が2歳のころに、夫の異動でアメリカ横断をした経験があります。その他にも何回か数日間かけて車で移動する経験をしていますが、こうした経験をしているアメリカ人は、とても多いと思いますね。その理由は、アメリカ人は車での移動がデフォルトだから!だと思います。

ここでは、アメリカ横断(縦断でも)で失敗しないプランニングや知っておくと便利なコツをご紹介しますね。

目次

  1. あなたはどちらのタイプ?
  2. 1日どのぐらい走るのが目安?
  3. 宿泊先の決め方
  4. 持っていると便利なもの
  5. 高速道路での注意点
  6. ハードだけど一生の思い出になる

1.あなたはどちらのタイプ?

アメリカは広いです。グーグルマップで東海岸の都市と西海岸の都市の距離を計算すると、ニューヨークからロサンゼルスまでは車で41時間かかると出てきます。

「あ、41時間ね。1日は24時間だから、4日ぐらいでつくね。」

なんて単純計算しているあなた!それはいくら何でも無謀です!

この41時間を、1日当たり何時間ぐらい運転すればよいのかを計算すれば、大体何日ぐらいかかるのかが分かります。しかしこれはあくまでも、「このぐらい運転できるだろう」という仮定で、渋滞や天候などによる影響は全く考慮していないベストな状態での予測です。

何日もかかる距離を車で移動する場合、

  • 毎日できるだけ進み、暗くなってきたり疲れてきたら、そこで宿泊先を見つけるタイプ
  • 最初に毎日何マイル走るかを計画し、事前に宿泊先を押さえておきたいタイプ

のどちらが自分の性格に合っているかを考えて、旅の計画を立てることをおすすめします。

フレキシブルに対応したいタイプ

事前に計画を立てると、今日はどこまで行かなければならないという義務感が生まれます。それが精神的な圧になるという人なら、その日の気分で可能な限り走り、一日の終わりには気に入ったところで宿泊先を探すという旅の方法が良いかもしれません。

ただし、アメリカは日本のように高速道路が整備されているわけではありませんし、ガソリンスタンドや宿泊できる場所が充実しているわけでもありません。かなり疲れてきたけれど、山の中だったり砂漠の中だったりして、宿泊先もガソリンスタンドも見つからずに走りつづけなければならないという事態が起こるリスクはあります。

事前に計画したいタイプ

これは、会社の異動などで移動に自由気ままな日数をかけられない人にオススメの方法です。出発前に、今日は何マイル走ってどこに泊まる、という計画をすべて立ててしまうので、計画通りに目的地に到着できるという安心感があります。しかし無理な計画をすると、疲労困憊の状態に陥ったり、道中を楽しむ気力も体力も残っていないという悲惨な状況にもなりかねません。

2.1日どのぐらい走るのが目安?

black wing mirror

人によって、何時間ぐらいの運転なら疲れないかという基準は違います。3時間ぐらいでダウンしてしまう人もいれば、10時間ぐらい走れるという人もいるでしょう。アメリカ横断や縦断では、旅の期間が10日前後かかることが多いです。そのため、疲れすぎない状態を維持するのが最終的にはベストだと思いますね。

アメリカ政府が公務員の異動に対して推奨している一日の移動距離は、350マイルです。これは563kmに当たります。民間企業でも社員が車で異動する場合には、このぐらいの距離を走ると推定して、交通費や宿泊費などの手当てを計算することが多いようです。

1日350マイルって疲れる距離?

もしも高速道路を70マイルで走れば、350マイルは5時間です。80マイルで走行すれば、4時間半ぐらいで到着します。普段運転しなれている人なら、このぐらいの距離は「全く問題ない」距離だと思います。

ただし、アメリカ横断や縦断では、大都市も通過します。時間帯によっては通過する際に渋滞に引っかかったりすることがあり、5時間のつもりが7時間になってしまう事はもちろんあります。疲れている時にそうした状況になると、さらに疲れがアップします。

上限はどのぐらい?

10日ぐらい連日運転しなければいけないことを考えると、1日の上限は450マイルから500マイルぐらいが限度だと思います。もちろん、強靭な精神を持っている人なら、もっと長距離を運転してもへっちゃらでしょう。私が横断したときには、夫が一人でドライバーをしていたため、1日450マイル以上は走らないような計画を立てました。

3.宿泊先の決め方

people standing at parking lot

高速道路沿いには、モーテルと呼ばれるホテルがたくさんあります。ヒルトンやリッツカールトンなどと比べれば、当然ですが高級感はありません。しかし、お得感は確実にありますし、ホテルを選べば衛生面でも問題なく泊まれます。

日本人にとって衛生面で抵抗なく泊まれるモーテルを選ぶなら、Best WesternとかHoliday InnComfort Innあたりがおすすめです。もしも価格重視でチャレンジャーな衛生環境もいとわないなら、ごめんなさい、Super 8とかEconomy Inn、そのほかチェーンになっていないローカルな激安モーテルもたくさんあります。旅の記念にどうぞ。

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都市部を避ければ節約できる

宿泊先を事前に決める際には、渋滞になりやすい都市部はできるだけ避けるのが得策です。人里離れた場所にあえて宿泊する必要はありませんが、都市部の近郊なら安心感があると思います。

アメリカの人里離れた場所での宿泊は、土地勘がある人か肌で危険を察知できる人以外は、避けたほうが無難だと思います。部外者は目立ちますし、狙われやすいものです。

ディスカウントは積極活用

アメリカのホテルの多くは、さまざまな割引制度があります。早めに予約するだけでも割り引いてもらえたりしますし、場合によっては半額ぐらいになったりするのでお得です。

4.持っていると便利なもの

アメリカ横断や縦断では、車に携帯していると便利なものがいくつかあります。

GPSシステム

人気ブランドはGarmin

スマホのキャリアによっては、電波が届かない地域があります。土地勘が全くない場所でスマホの電波も入らないとなると、かなり精神的なストレスとなってしまうでしょう。出発前に必ず携帯している携帯キャリアの電波状況マップを見て、怪しいなと感じたらBest Buyなどでサテライトを使ったGPSシステムを購入しておきましょう。

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ミネラルウォーター

500ml入りのミネラルウォーターは、数本ではなくケースでトランクに入れておくことをおすすめします。高速道路沿いのガソリンスタンドで販売されている水は、高いです。しかも、万が一路上でトラブルが起こった時には、水がないと熱中症や脱水症状のリスクもあります。

トイレットペーパー

私は心配性なので、トイレットペーパーを必ず持参します。その理由は、アメリカ横断中や縦断中には、信じられないほど人里離れた場所でトイレに行きたくなったりすることがあるからです。トイレはあっても、ペーパーがないという事は普通にありますし、高速道路沿いのトイレにも、ペーパーがないという事もあります。大量に持っていく必要はありませんが、万が一の時のために持参しておくと安心感が違います。

鎮痛剤と解熱剤はマスト

解熱剤、整腸剤はマストです。私が横断したときには東海岸北部のマサチューセッツ州から、西海岸南部のロサンゼルスまで3200マイル程度の旅でした。9日間という日数を会社から頂いていたので、事前に計画を立ててドライブしましたが、2歳の息子は道中、ちょうどオクラホマ当たりまでついたところで、熱を出しました。おそらく精神的なストレスだったのだのでしょう。

医者に連れて行ったところで寝かせておくことには変わらないですし、引き返すことも滞在することもできなかったため、解熱剤を飲ませて車の後部座席に寝かせ、そのまま移動を続行しました。

子供の退屈しのぎはゲーム

一日の大半を車の中に座りっぱなしの状態でいると、誰でもイライラするし退屈もします。道中の景色を楽しむことはできますが、毎日そればかりでは子供は退屈してしまうでしょう。

そんな時には、場所を取らずに長く子供を楽しませてくれるスマホやタブレットの一択です。ゲーム三昧に対して否定的な人でも、背に腹は代えられません。

5.高速道路での注意点

アメリカの高速道路では、いくつか注意点があります。

基本的には無料、しかしTollは有料

toll gate on a concrete pavement

アメリカの高速道路は、基本的に無料です。しかし都市部の周辺には、Tollと呼ばれる有料道路もあります。避けて通ることは可能ですが、アメリカ横断や縦断ではできるだけ労力を最小限に抑えたほうが良いので、支払うことをおすすめします。場所によっては通行料金が10ドルぐらいすることはあるものの、2ドルとか3ドルぐらいが多いです。

このToll料金は、基本的に現金オンリーとなっている所が多いです。中にはおつりすら出ないという事もあるので、1ドル札と25セントを多めに準備しておくと安心です。

夜間の走行は控えよう

日本の高速道路は、夜間には照明がついて明るいですよね。しかしアメリカの場合、照明が全くなく、自身のヘッドライドだけが頼りとなることは少なくありません。疲労の度合いが昼間とは大きく変わりますし、動物の飛び出しなどもあるので危険です。

ちなみに、鹿など大型動物が飛び出してきて轢いてしまうと、旅行を続行できないレベルで車にダメージを負います。昼間なら視界が良くて見えるので、避けることもできますよね。しかし夜は、真っ暗な中を走るので、そういった危険にも注意が必要です。

また、夜間には高速道路沿いのパーキングエリアなども危険です。ずいぶん昔ですが、早朝4時ぐらいの高速道路パーキングで、トイレに行った女性がレイプされて殺害されるという事件が起こりました。それ以来私は、暗くなってから高速道路のRest Area系のパーキング(長距離トラックのドライバーが仮眠をとっていることが多いです)には近寄りません。

ただし、フードコートがあるサービスエリアは別です。

6.ハードだけど一生の思い出になる

私が東海岸から西海岸まで横断したのは、30代前半のころです。夫がずっと運転してくれたこともあり、当時はほとんど疲れることなく、道中を楽しみながら旅ができました。その前にも後にもたくさんの旅行をしましたが、一生のうち最も思い出に残っているのは、この横断の旅です。特に観光をしたわけでもなければおいしいグルメをいただいたわけでもないのに、です。

40代後半にも似たような横断をしましたが、この時は死ぬほど疲れました。良い思い出にならなかったどころか、ハードな1週間だったという記憶しかありません(笑)。

もしもアメリカ横断や縦断の旅をするなら、ぜひ若いうちに慣行することをおすすめします!

アメリカのホテルは朝食が無料?本当に追加料金はかからない?

日本のホテルだと、ビジネスホテルなら朝食サービスがあったりしますが、一般的には食事つきプランか食事なしのプランかを選ぶ選択肢が多いのではないでしょうか。アメリカの場合には、宿泊客なら誰でも無料で朝食をいただけるホテルがたくさんあります。

  1. ホテルの朝食?何それ?
  2. どんなホテルに朝食付きが多い?
  3. ホテルで朝食を食べるメリットは多い!
  4. 中には平日の夕食も提供してくれるホテルがある!

1.ホテルの朝食?何それ?

ホテルの朝食というのは、小規模から中規模なホテルがサービスの一環として行っているもので、ロビーのあたりに朝食エリアが設けられていて、朝になるとスタッフがバフェスタイルの朝食を準備してくれるというものです。

メニューはホテルによって違いますが、けっこう充実している所も多いです。

  • ドリンクはコーヒー、オレンジなどのフルーツジュース、牛乳もある
  • パン系はベーグルにマフィン、パンケーキ、トーストしてバターを塗るパンもある
  • ホットミールは、ベーコンに卵、ハッシュドブラウンなどが一般的。
  • シリアルやグリッツも充実
  • バナナやリンゴなどのフルーツもアリ

ただし、内容はホテルによって異なります。中には、その辺で買ってきたドーナツを箱のままポイと置いてあるとか、食欲が全くわかないメニューという事もあります。その点は、フレキシブルに対応することをおすすめします!

2.どんなホテルに朝食付きが多い?

都会にあるハイライズなホテルには、このサービスは少ないです。しかし、低層ホテル、例えば私はヒルトン系をよく利用するのですが、Homewood SuiteとかHilton Garden Inn、Home2などのチェーンだと、比較的朝食が無料でついてくるところが多いです。

アメリカで郊外へ旅行すると、4階建てぐらいの低層ホテルが高速沿いにたくさん建っています。ああいうホテルです。

都会のハイライズなホテルだと、きっと宿泊客数が多いために、無料で朝食を提供すると多分ホテルがパンクしてしまうのでしょう。こういうサービスは、ないですね。たまに、ホテルの中に入っているレストランで$10~$20ぐらいで朝食をいただけたりしますが、有料になってもメニューは無料のバフェと大差ないので、たいていガラガラです。このぐらいの価格を払うなら、外のIHOPに行くよ!というアメリカ人が多いのだと思います。

3.ホテルで朝食を食べるメリットは多い!

私は、ホテル内で朝食を済ませることが大好きです。ケチというのももちろんありますけれど、コスパが最高に良いし、おいしいものを出してくれるホテルなら、満足度は高いです!夫はたくさんのメニューから選べるIHOPに行きたいようですが、夫が食べたいものはホテルの朝食で十分に賄えるので、いつも朝はホテル内で済ませています。

ホテル内で食べるメリットは、

  • 食べた後に歯磨きをしてから外出できる
  • 食事をしてからゆっくりチェックアウトしても間に合う
  • お金がかからない
  • ホテルによってはレストランより落ち着いていただける
  • バフェなので、待ち時間などは一切ない
  • スッピンでも行ける
  • 朝5時とか6時ぐらいからスタートし、10時ぐらいまでと時間が長い

4.中には平日の夕食も提供してくれるホテルがある!

ヒルトン系の中でもHomewoood Suiteは、コロナ前には平日の夕食も無料で提供していました。観光なら、外でおいしいものを食べに行きたいと思うでしょうけれど、仕事などで何日も滞在していると、お金を使って毎日食べることが嫌になったり、疲れていてレストランに行くのが面倒だと感じることがあるかもしれません。そんな時には、ホテル内の夕食で済ませるという方法もアリだと思います。

もしも旅行などで食費を少しでも浮かしたい!という人は、ぜひ朝食付きのホテルをチェックしてみてください。予約を入れる時に朝食付きと記載されているわけではなく、ホテルのサービス欄に「朝食無料(Complimentary Breakfast)」の記載があります。

アメリカでホテルを最安でゲットする方法

日本は、ホテルでも旅館でも、基本的には1人当たりいくらという料金設定になっています。だから2人で1部屋を利用する場合でも、1人当たりの料金x2人分です。

しかしアメリカでは、1部屋ごとに料金が発生するので、そこに1人で宿泊しても、2人とか3人で宿泊しても、部屋の最大人数をオーバーしない限りは、何人で利用しても料金は変わりません。

そんなアメリカの宿泊施設、できるだけ安く予約するには、どんな方法があるのでしょうか?

目次

  1. まずは割引制度を知ろう
  2. ホテルの公式サイトをチェック
  3. 旅行代理店は本当に安い?
  4. 日本からの予約も完全ネットで対応

1.まずは割引制度を知ろう

アメリカのホテルでは、大体どのホテルでもディスカウント制度があります。同じ部屋でもどのタイミングで予約するかによって料金は変わりますが、ディスカウントを利用できる人は、積極的に利用することで宿泊費を安く抑えられます。

どんな割引制度があるのかというと、

  • AAAメンバー割引(車での旅行する人向けサービス)
  • AARPメンバー割引(シニア向けサービス)
  • 公務員割引
  • シニア割引

などが一般的です。このうち、シニアの年齢なら、シニア割引が利用しやすいと思います。ミリタリーをはじめ、連邦政府系および州政府で働く公務員なら、公務員割引制度を利用できます。

民間企業で働く若い世代だと、これらの割引制度の中で利用できるのはAAAメンバー割引ですね。AAAは私も以前入会していたサービスで、主に旅行に関する割引サービスを提供しています。ロードサービスやホテル割引など特典はたくさんありますが、その中にはすでに加入している保険でカバーされるなど、重複するものも多いです。だから、内容を見て加入しないと決断する人は多いと思いますね。

しかし、もしも年間に多くホテルに宿泊する人なら、ベーシックなメンバーとして年会費$38を払っても、元は取れると思います。

ちなみに、AAA割引はシニア割引と同じぐらいビッグな割引が多く、1泊当たりの宿泊料金が半額ぐらいになることもあります。場合によっては、年に2,3泊でも元が取れるという事もありそうです!

AAAの料金プランやサービスについてはこちらから

2.ホテルの公式サイトをチェック

photo of vehicles on road near buildings

自分がどんな割引を利用できるか知ったら、最初にチェックするのは、ホテルの公式サイトです。アメリカのホテルでは、大半は公式サイトがあり、そこから直接予約できることが多いです。私の経験上、直接の予約が最安になる可能性は、けっこう高いですね。

ホテルの公式サイトで予約すると、

  • ホテルチェーンごとにポイントがたまる。→マイルや無料宿泊につながる
  • チェックインの時にミネラルウォーターがもらえるなどの特典がついている
  • チェックインとチェックアウトがフロントデスクを通過せずにできる

など、たくさんの特典がついています。多くの場合、ホテルチェーンごとにアプリがあり、そこから予約するとチェックインの際にデジタルキーが発行され、スマホで施錠や開錠ができます。そして、チェックインもチェックアウトもフロントデスクに立ち寄る必要がありません。これは、とても便利です!

予約は1年前から

ホテルによって、どのぐらい先まで予約できるかは異なりますが、大体11か月から1年ぐらい先まで予約ができます。アプリを使うと、いつの宿泊でどの部屋タイプならいくらかが表示されるだけでなく、そのまま予約することも可能です。

上記の割引制度を使って安く泊まりたい人は、できるだけ予約がスタートしてから早い段階で部屋を抑えることをおすすめします。なぜなら、割引価格で予約できる枠には制限がついているからです。

例えば、息子の大学のすぐそばにあるホテルでは、一切割引しない通常価格は$250ですが、1年前に割引制度を利用すると1泊$100でゲットできます。しかし、宿泊したい2か月ぐらい前に割引制度を使おうと思っても、すでにその枠は完売となっていることが多く、取れません。その場合には通常価格を払う羽目となります。

こまめにチェックすることも大切

brown framed eyeglasses on a calendar

ホテルによっては、予約の受付をスタートした直後にはそれほど安くないレートを提示して、半年ぐらい前になったら部屋を埋めるためにリーズナブルなレートを提供するところもあります。

そんな時には、1年前に抑えておいた部屋をキャンセルせずに、もっと安いレートがあれば、そのレートで部屋を予約してもOKです。安いレートで新しい予約を入れたら、古い方はキャンセルしなければいけませんが、たいていは宿泊する3日ぐらい前まではキャンセル料金が発生しません。

とりあえず部屋を抑えておいて、条件が良いものが出たら乗り換える、という姿勢が最安で部屋を抑えるコツです。

クレジットカードが必要な場合もある

ホテルによって、予約する際にクレジットカードが必要となることは少なくありません。しかし、返金なしの前払いプラン以外は予約の時点でカードがチャージされるわけではないので安心してください。

3.旅行代理店は本当に安い?

アメリカにも、旅行代理店的なものはたくさんあります。カリフォルニアやニューヨークなどには、日本からの駐在員を対象とした代理店もあるようですけれど、そうした特殊なものではない一般的な旅行代理店もたくさんあります。

などがよく知られていますが、どれも甲乙つけがたく、必ずしも特定の代理店がいつも最安という事はありません。そのため、もしも代理店を利用するなら、必ず複数を比較したうえで最安のところを利用するのがおすすめです。

幅広くホテル探しをしたい人におすすめ

代理店を使ってホテル検索をすると、ヒルトン系列とかマリオット系列、リッツ系列など系列に関係なく、幅広い検索ができます。高級ホテルからリーズナブルなものまでが見つかるので、予算に合わせて選びやすいというメリットがあります。

ただし、旅行代理店を経由してホテルを予約した場合、公式サイトで予約したときのようなポイントを貯めることはできないことが多いです。そのため、特定のホテルチェーンでポイントやマイルを集めている人は、公式サイトからの予約をおすすめします。

ワンストップで予約できるのがメリット

person pointing a location on the map

上記の旅行代理店は、航空チケットやホテル、レンタカーなどすべてまとめてワンストップ予約できます。もちろん、航空チケットは航空会社から直接予約して、ホテルは公式サイトから、そしてレンタカーは、、、と別途で予約することもできますし、場合によってはそちらの方が安いこともあります。

とりあえず値段は最安でなくて良いので時短で予約したい問人は、旅行代理店の利用も良いかもしれません。

ホテルに関しては、場合によってはホテルの公式サイトから予約するよりも安くゲットできることもあります。そのため、普段から底値が分かっているホテル以外は、とりあえず代理店での宿泊費用もチェックしてみて、安い方で決めるというスタンスでも良いと思います。

代理店は必ずしも最安とは限らない

代理店は、無料サービスではありません。高額な手数料がかかるわけではありませんが、ホテルの場合には代理店経由で予約すると、$10~$15ぐらいの手数料がかかります。ホテルの公式サイトで予約するよりも代理店の方が$10安かったという場合には、手数料を入れることでかえって割高になってしまうこともあるでしょう。この点は、注意が必要です。

4.日本からの予約も完全ネットで対応

アメリカのホテル予約は、ネットで完結します。アメリカ国内からだけでなく、世界中からアクセスできるので、どこに住んでいる人でもわざわざアメリカへ英語で電話をする必要はなく、ネットに接続できればさっと予約できます。

日本の旅行代理店の中には、留学者向けのサービスで手数料がびっくりするほど高額な所もありますよね。しかし、この最安で予約する技を知っていれば、手数料を節約できます!

空港にスーツケースが来なかった⁉紛失したらどうする?

目的地に到着してBaggage Claimのターンテーブルに行き、待てど暮らせど自分のスーツケースが流れてこないとなると、誰もがパニックに陥るものです。スーツケースの中に入っているものは、旅行中だけでなく普段の生活においても必要なアイテムが入っているからです。

目的

  1. スーツケースの紛失は、頻繁ではないけれど起こる
  2. スーツケースが紛失したとわかったら、どうする?
  3. 紛失しないように予防することはできる?

1.スーツケースの紛失は、頻繁ではないけれど起こる

スーツケースだけが目的地に到着しないという事態は、よく起こるわけではありません。しかし、起こることはあります。私はこれまで、3回経験があります。どのように対応すればよいかが分かれば、それほどパニックになることはないのですが、それでも不便な時間を過ごすことは変わりなく、イライラはマックスになります。

2.スーツケースが紛失したとわかったら、どうする?

スーツケースが目的地に届かなかった場合には、紛失(Lost Baggage)として対応してもらうことになります。

STEP1:空港の係員に告げる

スーツケースの紛失が分かったら、空港の係員に告げます。航空会社の係員でも良いですが、空港によってはBaggage Claimのエリアにカスタマーサービス的な窓口やカウンターが設けられています。まずは、それがあるかをキョロキョロして探してください。もしもなければ、空港の中を歩いているスタッフを捕まえて、スーツケースが紛失した旨を告げれば、どこに行けばよいかを教えてくれます。

STEP2:手荷物の控えから追跡開始

手荷物はすべて、出発した空港でチェックインした時からスキャンされて管理されています。カスタマーサービスの人に手荷物の控えを見せると、そこからリアルタイムでスーツケースがどこにあるかが分かります。

空港のスタッフは、スーツケースの紛失は特に珍しいことではないので、手続きや対応はとても慣れています。利用者としては、あまりにアッサリしていて不安になってしまうかもしれませんが、紛失だと確認できると手荷物紛失証明書を発行してもらえます。

手荷物控えは絶対必要

控えはシールタイプが多い

スーツケースを預け入れる時に受け取る手荷物の控えは、追跡してもらう際には必ず必要です。これがないと空港のスタッフは何もできませんし、何もしてくれません。多くの場合、この控えは搭乗券にホチキス止めされていることが多いですが、搭乗券とは別に受け取っていることもあります。でも、受け取っているので、ポケットの中やバッグの底などを探してください。

1つのスーツケースに1つの控えを受け取っているので、まずは控えを手に持ってカウンターへ行きましょう。

STEP3:スーツケースの届け先を教える

私の経験では、大半の場合にはスーツケースは多くの場合、数時間後~翌日に届きます。旅行の帰路で自宅に届けてもらいたい場合には、届け先をどこにすれば良いか分からないということはないでしょう。しかし旅行や出張などでホテルに滞在する場合には、そこのホテル名だけでなく住所など、届け先を明確にする必要があります。住所だけでなく、連絡がつく電話番号も必要です。アメリカ国内ならアメリカ国内の電話番号がベターですが、もしも日本から来たばかりで持っているスマホの電話が日本番号なら、アメリカからその電話へつながるように、011-81-と最初にどの番号を入力すれば良いかも書いておくと親切です。

航空会社によってはトラベルキットをくれることも

コンパクトにポーチに入っていることが多い

紛失したスーツケースは、かなり高い確率で当日中もしくは翌日に手元に戻ってくることが多いです。しかし、それまでの間には、とても不便な生活を強いられてしまいます。歯磨きができないとか、下着を変えられないなど、どのぐらいの不便さが発生するかは人によって異なります。

航空会社によっては、そうした不便さを最小限に抑えるためにトラベルキットなるものをくれることがあります。全ての航空会社ではありませんが、歯ブラシなどの洗面用具を始め、簡易的な下着などが入っていることもあります。

必要なものは購入してOK,航空会社が補償してくれる

もしもビジネスの出張などでスーツや革靴が必要だとしたら、スーツケースの紛失は一大事です。まさか大切な商談にTシャツとジーンズで行くわけにはいかないでしょう。

そんな時には、航空会社の補償制度を利用することをおすすめします。スーツケースの紛失によって不便が生じた場合には、必要な最低限の衣類を購入した代金などを航空会社が補償してくれます。「最低限の」という点がポイントなので、何千ドルもするお高いブランドのスーツを買うなんていうのはNGかもしれません。しかし、正当な理由があって必要最低限のモノに関しては、補償で返金してもらうことができます。

この際には、レシートが必要となります。もし何かを購入したなら、必ずレシートを保管しておきましょう。

アメリカン航空の対応ポリシーはこちらから

ユナイテッド航空の対応ポリシーはこちらから

デルタ航空の対応ポリシーはこちらから

JALの対応ポリシーはこちらから

ANAの対応ポリシーはこちらから

STEP4:スーツケースは届けてもらえる

スーツケースが見つかったら、指定した住所まで持って来てくれます。空港まで取りに来いとは言われません。アメリカでは、空港から何時間も車を運転しなければいけないこともありますが、それでも持って来てくれます。

スーツケースが見つかったら、ドライバーから連絡が入ります。早朝でも週末でも、です。住所の確認と、だいたい何時ごろにつくというお知らせをしてくれるので、できるだけ直接受け取れるように時間を調整しましょう。ただしホテルに滞在している場合には、フロントデスクに渡しておいてもらうことはできますし、自宅まで持って来てもらうけれど外出してしまう場合には、具体的にどこに置いておいてくださいと言えば、その通りにしてくれます。

ちなみにドライバーは航空会社の職員とか空港の職員というわけではなく、委託を受けているドライバーが多いですね。

私がこれまで3回のスーツケース紛失を経験していますが、そのうち2回は滞在先のホテル、1回は自宅でした。滞在先のホテルでは、夜遅くにスーツケースが届き、フロントデスクまで取りに行ったこともあります。仕事で外出するから直接受け取れない時には、フロントデスクで預かってくださいと依頼したこともあります。いずれの場合にも、その辺はしっかりしているので、それほど心配することはないと思います。

ちなみに、空港からスーツケースをわざわざ届けてくれるドライバーに対しては、私は感謝の気持ちで10ドル~20ドルぐらいのチップを差し上げるようにしています。

3.紛失しないように予防することはできる?

スーツケースの紛失は、何をどう講じても、完全に予防することはできません。だって、旅行者側に非があるわけではないのですから。時間に十分な余裕をもってチェックインするなどの対策方法はありますが、それでもスーツケースの紛失は起こる可能性はあります。

過去のBaggageシールは剥がそう

飛行機に搭乗すると、チェックインしたスーツケースに対して、直接シールが貼られることがあります。最近ではハンドルの部分に装着するのがスタンダードとなっているので、スーツケースに直接貼ることは少ないです。それでも、統一されていない航空会社だと、貼られることはあるでしょう。その場合、スーツケースの取り間違いを防ぐために、過去のシールはできるだけ剥がしておくことをおすすめします。特に、スキャン対応のバーコードなどは、空港のバックヤードで働く人にとっては、どのシールが最新なのか分かりません。うっかり別のシールをスキャンすると、スーツケースだけ完全に別の目的地に送られてしまう可能性もあるのです。

スーツケースベルトよりもタグがオススメ

スーツケースに巻いて他人のものと間違えないようにできるベルトは、簡単に利用できる便利なアイテムです。しかし、航空会社の中にはベルトの使用を禁止している所が増えているので、注意したほうが良いかもしれません。

スーツケースベルトがNGな理由は、スーツケースを運搬する際に、ベルトが引っかかって飛行機に搬入できないまま置き去りとなる事故が多発しているから。全ての航空会社がNGではないものの、数年前からベルトをまいていてもチェックインカウンターで外すように言われることが多くなりました。

スーツケースの多くは、どれも似たような色や見た目、サイズです。そのため、うっかり他人の物と取り間違えてしまうことがあるかもしれません。そうした事故を防ぐためには、やはり自分のものだと明確に分かる印が欲しいですよね。

そこでおすすめなのは、タグです。スーツケース用のネームタグは、いろいろなショップで多種多様なアイテムが販売されています。素材によっては、運搬途中でちぎれたり割れたりという事態になりますが、近年では乱暴に取り扱っても破損しない耐久性のあるタイプも多く登場しています。

スマートタグなら防犯効果も

スーツケースにつけるネームタグには、いろいろな種類があります。その中でも私がオススメするのは、スマートタグと呼ばれているタイプで、QRコードで個人情報を読み取るタイプです。

紙に名前や住所、メールアドレスや電話番号を記入してスーツケースにつけておくと、実は防犯という点ではマイナスです。犯罪グループの中には、空港にやってくる利用者のスーツケースから住所を入手し、空き巣に入るという手口もあります。確かに、家族連れで空港にいるなら、おそらくその家は空っぽで、数日間は帰宅しないだろうということは容易に想像できるでしょう。

スマートタグでも、犯罪者グループがQRコードを読み取れば、住所などの個人情報は表示されます。しかし、遠くからでもはっきり住所が見えているのと、近づいてQRコードをスキャンしなければわからないのとでは、手間が大きく違い、それが犯罪防止効果につながるというわけですね。

私も仕事でよく飛行機を利用するのですが、スーツケースにはスマートタグをつけています。他人のスーツケースと見分ける目印としても使えるので、とても便利ですよ!

アメリカで携帯電話を契約しよう!渡米前にゲットする方法やおすすめのキャリアは?

アメリカは、日本よりもスマホ普及率が高く、使い勝手は良くなっています。日本の携帯電話普及率は92%、スマホ普及率は2021年現在で77%ですが、アメリカでは携帯電話普及率は94%、スマホ普及率は82%と高めです。

世界各国のスマホ普及率はこちらから

これから渡米する人にとっては、やはり気になるのは、アメリカのスマホ事情ではないでしょうか。ここでは、アメリカのスマホの仕組みや購入方法、おすすめのキャリアまでご紹介します。

目次

  1. アメリカの携帯電話の形態
  2. アメリカで携帯電話を購入する方法
  3. 購入に必要な書類
  4. どんなキャリアがある?
  5. アメリカの携帯を購入してから渡米することもできる?
  6. 通話もデータも使いたい放題プランがオススメ
  7. 日本から携帯を持ってきたら、使える?

1.アメリカの携帯電話の形態

アメリカの携帯電話は、大きく分けるとプリペイドタイプ(PrePaid:先払い)と、ポストペイドタイプ(Post Paid:後払い)に分類できます。

プリペイド

  • 契約が必要なく、誰でも気軽に購入できる。観光客でも購入可能。
  • 購入したら、その場ですぐに使用できる
  • 機種の選択肢は少ない。
  • 通話コストの単価は高め。
  • プリペイドなので、残高分しか通話ができない。
  • 使い捨てタイプもあれば、料金を追加して長く使えるタイプもアリ

ポストペイド

  • クレジットカードのような後払い制なので、契約をして審査を受ける。
  • 機種の選択肢が多い
  • 申し込んだ当日に携帯電話をゲットすることも可能だが、契約に時間がかかる。
  • 1分当たりの通話コストなど、コスパが良い。
  • 機種の購入でディスカウントが適用される

2.アメリカで携帯電話を購入する方法

アメリカで携帯電話を購入するには、

という方法があります。

店舗に行って購入

これは、携帯キャリアの店舗に足を運び、必要な書類を提示して契約するという方法です。最新の機種を選べますし、申し込んだ当日に携帯電話をゲットできるという点で、大きなメリットがあります。アメリカではじめて携帯電話を持つ人にとっても、日本で使い慣れている機種とよく似た機能を持つ機種が欲しいという人にとっても、また自分の携帯の使い方パターンが分かっている人にとっても、フレキシブルに対応してもらえる方法ですね。

店舗で購入するメリットは、全ての初期操作はすべてスタッフが目の前でしてくれて、店舗を出る際には使用できる状態になっているという点です。携帯の仕組みや使い方がイマイチ分からないという人なら、店舗に行くのが安心です。

携帯キャリアのオンラインで購入

携帯キャリアの多くは、オンラインで機種を購入して、契約までできます。マイペースで自分なりに比較検討しながら機種やプランを決めたい人にとっては、この方法がおすすめです。また、オンラインで購入することでディスカウントが適用される場合もあり、コスト面でもお得度が高い購入方法です。

オンラインで購入する場合でも、契約に必要な書類のチェックはあります。

また、オンラインで携帯機種を購入すると、郵送で自宅まで配達してもらえますが、その際にはキャリアごとに、受領サインを求められることもあります。

オンラインで配達された携帯電話は、自宅でアクティベートして使える状態にできます。しかし、もしも上手くできなかったとか、やり方がイマイチ分からんという人なら、自宅に届いた携帯電話を持って、契約したキャリアの店舗に足を運んでもOKです。追加料金がかかることなく、初期設定をしてもらえます。

量販店のブースで購入

携帯キャリアの中には、CostcoとかSamsなどのホールフーズストア、Best Buyなどの家電量販店、またショッピングモールの中にブースを出し、そこで携帯電話の購入と契約をしている所もあります。キャリアの店舗ではなく量販店で購入する場合には、必要な手続きや書類などは変わりませんが、価格面でリーズナブルになりやすいですね、

日本でも、家電量販電に携帯キャリアのブースが出ていて、そこで機種を購入したり契約できたりしますよね?あれと同じです。

3.購入に必要な書類

アメリカで携帯電話を購入・契約するために必要な書類は、いくつかあります。

申し込みをすると、まず最初に身分証明書を確認されます。そして、申込書に記入しながら、ソーシャルセキュリティナンバーで審査が行われます。審査にかかる時間は数分~数十分程度で、その場で結果が分かります。

日本から渡米したばかりの人だと、ここで審査落ちする可能性があります。なぜなら、アメリカ国内におけるクレジットヒストリーがないからですね。

また、渡米したばかりでまだ生活の拠点が決まっておらず、とりあえずホテル暮らしをしているという人も、残念ながらポストペイドタイプの携帯を契約することは難しいですね。基本的には、運転免許証のような現住所が反映された身分証明書が必要です。

高額なDepositを払えば契約できるキャリアも

基本的には、アメリカはカード社会なので、携帯電話の利用料金などはすべて、クレジットカード払いなどを求められます。渡米直後の場合には、上記のような理由でポストペイドタイプの携帯電話を購入したり契約することは難しいのですが、 中には例外的に、高額なDepositとよばれる保証金を納めれば契約できるキャリアもあります。

例えば、大手キャリアのAT&Tでは、初期デポジットは~$800と高額です。しかしこれはあくまでも保証金なので、12ヶ月間利用料金を遅延することなく支払っていれば、12か月後に保証金を全額返金してもらうことができます。

4.どんな携帯キャリアがある?

日本の携帯キャリアと言えドコモやソフトバンク、そしてauが3大ビッグキャリアとして知られていますよね。アメリカにも、携帯の大手キャリアがります。

少し前までは、ソフトバンク会長である孫正義氏がオーナーだったSprintという大手キャリアもありました。しかし現在では、SprintはT-mobileへ吸収合併されたので、これから携帯の購入や契約をする人は、この3つのキャリアから選ぶのがおすすめです。

キャリアによってカバレッジが大きく異なる

日本でもアメリカでも、都市部でしか使わない人なら、キャリアごとのカバレッジの違いを意識する必要はないでしょう。しかし、田舎や中都市で生活する人や、出張などでいろいろな場所に行かなければいけない人だと、携帯を購入契約する際には、カバレッジもしっかりチェックしておきたいものです。せっかく契約したのに、住んでいる場所や出先で自分のスマホが全く使えない、なんて事態も起こりかねません。

全米内のカバレッジで選ぶなら、Verizonがおすすめです。契約できるプランは全般的に高めですが、カバレッジ率は全米の99%と高いというメリットがあります。どんな田舎に行ってもとにかくつながりやすいのはVerizonでしょう。

T-mobileは、Sprintのネットワーク網をそのまま引き継いだため、以前よりもカバレッジは良くなっています。まだ成長を続けているキャリアなので、今後も少しずつ改善すると期待されていますが、カバレッジにおいてはVerizonほどではありません。少し郊外に行くと、つながりにくい状況に陥りやすいです。

しかし、T-mobileはコスト面でリーズナブルな点で人気があります。普段自分が生活する自宅や職場などの圏内で問題なくつながるなら、T-mobileでも良いかもしれませんね。

AT&Tは、VerizonとT-mobileの中間に位置しています。都市部では問題ありませんが、少し郊外に行くと使えないエリアが多くなるため、契約前にカバレッジマップをチェックすることをおすすめします。

Verizonのカバレッジはこちらから

T-mobileのカバレッジはこちらから

AT&Tのカバレッジはこちらから

5.渡米前にアメリカの携帯を購入することはできる?

アメリカには、日本人向けの格安携帯サービスがあります。これを利用すると、渡米する前にアメリカ国内で使える携帯の契約ができるので、渡米直後の空港でも電源を入れればすぐに利用できます。

渡米してからスマホがないと困るという人や、仕事やコミュニケーションでスマホが使えない期間が少しでもあるとまずいという人にとっては、とりあえずアメリカで落ち着くまでの期間だけでも、こうした日本人向けのサービスを利用するのがおすすめです。

3大キャリアから選べてリーズナブルな「アメスマ」

アメスマは、日本人向けの携帯サービスを提供している業者で、一言で言うなら的な位置づけになります。アメスマの特徴は、

  • 渡米前に、日本で契約し、日本で機種を受け取れる
  • アメリカ3大キャリアを選べる(Verizon$49.99~、T-mobile$29.99~、AT&T$69.99)
  • アメリカで正規の携帯契約をするよりもリーズナブル(通常は1台あたり$80程度かかります)
  • 契約期間の縛りがない、いつでも解約可能
  • 動画もデータも使いたい放題
  • SIMのみ購入プランもある
  • 日本へ一時帰国した時には、国際ローミングが無料

アメスマは、アメリカで長く生活している人にとっては、通信スピードの点などで若干の不便さを感じることがあるかもしれません。これは、格安SIMの宿命ですね。

しかし、日本へ里帰りする人や頻繁に一時帰国する人なら、日本でもアメリカでも不便なく使えるアメスマは、通信スピードの遅さなど吹き飛ばしてしまうほど、使い勝手が良いと感じるのではないでしょうか。

アメスマモバイルはこちらから

ハナセル(HanaCell)

ハナセルも、アメリカで暮らす日本人向けの携帯サービスです。ただしハナセルは、アメリカのニューヨークだけではなく、ロンドンや東京にも支社を展開し、グローバルに展開している企業です。ハナセルの特徴は

  • 格安SIMカードの販売
  • 日米どちらでも使用できる
  • カスタマーサービスは完全日本語の対応可能
  • アメリカでも購入可能、日本でも購入可能、しかもどちらで購入しても送料無料
  • 使い慣れている携帯機種をSIMロック解除すれば、機種変更する必要がない
  • 月額料金は、使った月だけ$59.00

ハナセルはこちらから

6.通話もデータも使いたい放題プランがオススメ

アメリカの携帯プランは、通話もテキストもデータも、使いたい放題プランがリーズナブルで、おすすめです。多くのキャリアでは、使いたい放題プランの料金は携帯1台当たり $40 ~$60程度で、家族で複数台を契約するとさらにディスカウントになったりします。

また、毎月どのぐらいのデータを使うか把握している人なら、使うデータ量をマックスにしたプランもあります。

無料Wi-Fiが充実

アメリカでは、日本よりも無料Wi-Fiが充実しています。特定のキャリアでなければ利用できないというものではなく、ホテルやレストラン、ショップでは利用客のために無料Wi-Fiを提供していますし、病院や学校でも無料Wi-Fiが使えるところがたくさんあります。スターバックスなどの故―フィーショップやカフェ、マクドナルドなどのファストフードでも普通にWi-Fiが無料提供されています。

都市部なら、地下鉄の中で無料で利用できるWi-Fiがあったり、公園などのアウトドアでもWi-Fiが使えたりします。(全米すべてではなく、あくまでも都市部です)

そのため、携帯の契約プランが上限なしプランでなくても、こうした無料Wi-Fiを使うことによって、使用データ量を低く抑えることができます。

7.日本の携帯電話は、アメリカでは使える?

日本で使っていた、使い慣れた携帯をアメリカでもそのまま使えたら、便利ですよね?基本的には、持っている携帯のSIMロックを解除すれば、ほとんどの場合には、アメリカに来てからSIMを入れ替えて、そのまま使えます。しかし、中には周波数が異なるために使えないものもあるので、注意してくださいね。

ちなみに、iPhoneは使えます。