日本よりも耳にする機会が多いアメリカの国歌!国歌斉唱の時にはどうすれば良い?

日本でもアメリカでも、国歌を耳にする機会は多かれ少なかれあります。しかしなんとなく、アメリカでアメリカの国歌を耳にする機会の方が、日本で国歌斉唱を聞く機会よりも多いような気がします。

息子様は子供のころからフットボールを嗜んでいましたが、観客がお金を払って入場するような試合になると、試合の前に国歌が流れました。ハイスクールの試合でも、です。

アメリカで国歌が流れるのは、イベントが始まる前です。会場に「みなさん起立してください」的なアナウンスが流れることが多いのですが、仮に流れなくても、曲が流れればその場にいる全員が立ち上がります。そして、帽子は取りますし、バッグなどの荷物は椅子に置きます。

そして、アメリカ市民は、右手を左胸に当てて国歌を聞きます。中には歌う人もいます。歌うかどうかはどちらでもOKなのですが、私は歌詞を何度聞いても覚えられないので(笑)、歌いません。

グリーンカードで生活していた時には、手を左胸に当てることはしませんでした。でも市民になってからは、一応しています。

国歌斉唱にはエチケットがあった!

アメリカで生まれ育つ子供たちなら当然のようにしていること、移民の私でも見よう見まねで国歌斉唱に何をすれば良いかというマナーとかルールを学びました。この部分に関しては、国歌斉唱のエチケットとして書籍にもなっています。

Amazonで買えるエチケット本

そのエチケット本によると、

  • 立ち上がる
  • 歩いている場合には立ち止まる
  • 星条旗の方に体を向ける
  • 旗がなくて音楽がかかっているだけなら、前を向いているだけでOK
  • 右手を心臓の上に置く
  • 帽子は右手で脱いで、右手を胸に当てながら帽子は左肩にかける
  • スマホやバッグ、食べ物やドリンクは椅子に置く
  • 演奏中は私語禁止
  • 国歌斉唱の後には拍手はしない

と明記されています。

アメリカのほぼすべてのイベントでは、上記のルールが適用されます。ただし、ケンタッキーダービーの場合だけ、帽子は脱がなくて良いという例外的なルールとなっています。

日本からの観光客も従おう

日本からスポーツ観戦などでアメリカに来ると、この国歌斉唱の時に外国人である自分たちはどうすれば良いのか分からない、という人が少なくありません。

これは、訪問国へ敬意を払うという理由から、アメリカ人と同じように立ち上がって帽子などは取ることが求められています。

そうしなければ法律違反になるというわけではありませんが、アジアヘイトのある場所だと、裏に連れていかれてボコボコにされるリスクもあるので要注意です。

ただし、アメリカ市民でなければ胸に手を置く必要はないので、棒立ちでOKです。

子供の権利はどこまで通用するのか?

まずはこちらをご覧ください。

動画を要約すると、飛行機の座席に座っている子供が、足をずっとバタバタさせて前列の人がイライラした所からスタートします。

彼は何度か振り返って「あの、ちょっと、足のバタバタやめてもらえませんか?」的なお願いをするのですが、そのたびに母親が「フライトが長くて子供だって退屈なの!我慢しなさいよ」的な言い返しをしたことで、どんどんトラブルがヒートアップする様子が動画に収められています。

He’s just being a kid.という価値観

アメリカで生活していると、

He’s just being a kid.

He’s being a boy.

というセリフを耳にする機会が少なくありません。ざっくり言うならこれは、

「子供なんだから仕方ないじゃん」

「男の子ってこんなもんでしょ」

的な意味ですが、迷惑を掛けられた側が「大丈夫ですよ」的に言うこともあれば、迷惑をかけている側が「うるせー黙ってろ」的に使うこともあります。

使い方によって、その場を丸く収められる言葉になることもあれば、その場を余計にピりつかせる言葉になってしまうこともあるのです。

この動画の場合にも、もし母親が

「すみません。止めようとしているのですけれど、この子XXXという疾患を持っているので。。。」

「ごめんなさい、止めるように言っているのだけれど、なかなか聞いてくれなくて。」

と申し訳なさそうに言ったなら、前席のカップルもきっとここまでは怒り心頭にならなかったような気がしますし、むかつきながらも

He is Fine. He is just being a kid.

と言ってその場を収めてくれたかもしれません。

しかし母親が放った言葉は

「私の子供に話しかけないでよ!話しかけるなら私に言ってよ!」

「子供は何も悪くないの!悪いのはイライラしているあなたでしょ!」

と言った、火に油を注ぐような反発。

これでは残念ながら、国籍や文化に関係なく、誰でも立腹してしまいそうです。

我が家のトイレをおしっこまみれにされた経験

私にとって、He is just being a kid.というセリフは、正直あまり良い印象がありません。

なぜなら息子様がキンダーの時、近所に住んでいた同年代の子が遊びに来て、我が家のトイレをおしっこまみれ地獄にされた経験があるからです。

お前、キンダーだろ?何をどうしたらこうなるんだ?

と思いながら、あまりにも腹がたったので、その場でその子を帰して母親に事態を報告しました。

するとソーリーと言うわけでもなく、彼女は涼しい顔で

「この子は数年前におむつが取れたばっかりなんだから、仕方ないわよ。He is being a kid」と言い放ったのです。

こいつら、親子そろって頭おかしいなと確信したので、それ以来、その子を出禁にしたことは、言うまでもありません。

子供の名前ランキング!アメリカで人気の名前って何?

子供が生まれた時に、どんな名前を付けようかな~と考えるのって、本当に楽しいものです。アメリカ人と日本人の親を持つ子供なら、名前は日本っぽいものにしようかな、それともアメリカっぽい方が良いかな、なんて考えたりもするのではないでしょうか。

子供の名前は、時代と共にトレンドが変わっていて、日本では

  • 陽翔

などが人気のようです。

あ、あえて読み仮名はふっていません。読み方に関しては、各自で自由に想像してくださいね。

アメリカの名前も、日本と同じようにトレンドがあります。息子様が生まれた頃には、女の子ならMayaとかNaomiという名前が大流行していました。右を向いても左を向いてもMayaとNaomiばかり、、、と言うことはさすがにありませんでしたけど、人気の名前はやはり多いですよね。

ちなみに、息子様は男なので、MayaでもNaomiでもありません。悪しからず。

アメリカのトレンディな名前は、

女の子男の子
1OliviaNoah
2EmmaLiam
3AmeliaOliver
4AvaElijah
5SophiaMateo
6CharlotteLucas
7IsabellaLeo
8MiaLevi
9LunaJames
10LilyAsher
11HarperEzra
12GiannaEthan
13EvelynLuca
14AuroraHudson
15AriaSebastian
16EllieTheo
17SofiaAiden
18VioletJack
19MilaHenry
20LaylaMason
人気の子供名前ランキング

となっています。

ちなみに、去年はOliviaとLiamがナンバーワン人気だったそうです。

名前のトレンドにも、やはりドラマや映画、セレブなどいろいろな理由があるのだと思いますけれど、そうしたことを検証するのも時間があったら面白そうですね。

年間400万件超!児童虐待の定義とは?

アメリカでは、年間400万件を超える児童虐待が報告されています。

子供を虐待するというと、殴ったり蹴ったりといった暴行をイメージする人は多いですよね。もちろん、それも虐待です。

しかし、虐待は肉体的なものだけではありません。ほかにもたくさんあります。

ここでは、私達が既に知っていると思っている虐待について、定義や具体的な例を考えてみます。

目次

  1. Physical Abuse
  2. Sexual Abuse
  3. Emotional Abuse
  4. Child Neglect
  5. Bullying&Cyberbullying
  6. Grooming

1.Physical Abuse

これは身体的に子供を虐待することで、具体的には以下があります。

  • 殴る
  • 蹴る
  • ぶつかる
  • 噛む
  • 髪を引っ張る
  • 首を絞める
  • 投げ飛ばす
  • 口の中にモノを詰め込む
  • 叩く
  • その他、子供に怪我を負わせる行為

アメリカで暮らす成人の約28%は、子供の頃に身体的虐待を受けたという報告があります。

そういえば昭和の日本では、こうした身体的な虐待を「しつけ」と呼んで称賛していた時代がありましたっけ。私も父親から、しつけと言う名目でひっぱたかれたことが何度もありましたが、あれは虐待です。

2.Sexual Abuse

これは性的な虐待です。アメリカの成人のうち、約20%は子供の頃に性的虐待を受けたことがあるのだそうです。

性的虐待には、

  • 大人の性行為を子供に見せる
  • 大人の性器を子供に見せる
  • 不適切な性的な話を子供にする
  • 子供と性行為やオーラルセックスをする
  • 子供に売春をさせる
  • 子供に性的な言動をさせる
  • 子供をポルノ作品へ出演させる

などがあります。ここでいう子供とは、小さな就学前の子供ばかりではなく、法律でっ未成年だと決められている年齢なら、中高生もすべて含まれます。直接子供に触れる/触れないに関わらず、虐待は成立します。

3.Emotional Abuse

心理的な虐待です。ひっぱたいたりと言った身体的な暴力行為はなくても、ネチネチと嫌味を言い続ける行為は、子供の精神状態に大きな負担がかかる虐待行為です。

  • 子供を無視したり拒絶して、自分は愛されていないのだと子供に思わせる
  • 子供からの愛情表現を拒絶して気持ちを傷つける
  • 子供を辱める言動。批判や避難、無理な要求や大きなため息、きつい言葉で子供の自尊心を叩き潰す行為
  • テロ的な行為。脅迫や恐怖によるしつけ、傷つけたり殺すと脅すなど。
  • 隔離。子供を他の子供や好影響な環境から遠ざけて隔離する。
  • 子供を犯罪に巻き込む行為

などがあります。「だからお前はダメなんだ」「何度言っても分からないのか、このクソ野郎」なども、すべて心理的な虐待行為です。

4.Child Neglect

ネグレクト行為です。子供の健康や安全、福祉を提供するはずの大人が、その義務を果たさずに無視したりネグレクトをする行為が含まれます。

  • 子供を置き去りにして親が外出してしまう。旅行に行くというクズもいる。
  • 子供に食事や飲み物を与えない
  • 季節や気温に適した服を与えない
  • 育児不適合者に子供を預ける
  • 子供にアルコールや薬物の使用を認めたり、犯罪行為を認める
  • 子供が病気になっても病院へ連れて行かない
  • 子供を学校に通わせない

などがあります。育児をするのは親の義務なのですから、それを非常識な範囲で怠ると虐待となります。

5.Bullying&Cyber bullying

イジメやネットイジメです。大人から子供に対する虐待とは限らず、子供同士のイジメなども虐待となります。最近ではお互いに顔が見えないネット環境でのいじめが深刻な問題となっており、対策が求められています。

イジメには、

  • からかう
  • 変なあだ名で呼ぶ
  • 仲間外れにする
  • 噂を流す
  • 公共の場で辱める
  • 身体的な暴力も含まれる。叩いたり蹴ったり、突いたり押すなど。

などがあります。

サイバーイジメには、

  • 掲示板など不特定多数が見る場所に相手が傷つくコメントを残す
  • 恥ずかしい画像や動画を投稿したり共有する
  • ネットで「死ね」と言う
  • テキストやオンラインなどを使って脅迫する
  • 個人情報を流出させる
  • その人の評判を地に落とし、ネガティブな風評被害を与える
  • 悪意を持って意図的に仲間外れにする

などがあります。

6.Grooming

グルーミングとは、一言でいえば「手なづける」という行為です。多くの場合には、性的虐待のターゲットに対して犯罪者が近づくための手段となっており、特にネット上には常時5万人以上の犯罪者がウロウロしているというデータもあります。

グルーミング行為には、

  • ターゲットを特定して近づき、信頼を得る
  • 親に内緒で特別なお友達と言う関係を築く
  • 子供を親や友人から孤立させ、自分に近づくように仕向ける
  • 突然レイプなどの性的接触はせず、少しずつ様子を見ながら行うのが特徴
  • 恐怖と罪悪感で子供の気持ちを支配する

などがあります。

虐待にはいろいろな種類があり、それぞれ定義や特徴は異なります。しかし大きくまとめて言うなら、子供の健康や安全、そして将来に対してマイナスの影響を意図的に行う行為だと言えますね。

二重国籍の子はいつ国籍を選べばよい?

私のように、もともとは日本国籍で、国際結婚をしてずっとアメリカに住み、その中でアメリカ市民権を取得したという人は、「いつ国籍を選べばよい?」なんて贅沢は言えません。アメリカ市民権を取得した瞬間に、自動的に日本国籍を失うというルールを、日本では決めています。

しかし、私の息子は違います。アメリカ国籍の夫と、日本国籍の私の間に生まれたので、生まれた時には日本とアメリカ、両方の国籍がもれなくついてきました、日米2つのパスポートを持ち、日本のパスポートを問題なくアメリカで更新し続けています。

目次

  1. ターニングポイントは20歳
  2. 国籍を選ばなければどうなるの?

1.ターニングポイントは20歳

息子はずっと、アメリカで生活しながら日本のパスポートを二重国籍者として更新し続けてきました。

息子はずっとアメリカで生まれ育ち、母国語は英語です。頻繁に日本へ行くわけでもありませんし、将来アメリカと日本のどちらで生活するかを選べと言われたら、迷うことなくアメリカを選ぶアメリカ人です。

そのため、日本のパスポートは絶対に必要なものではなく、「あると便利かもしれない」位置づけです。

そんな息子様のパスポートがちょうど今年、更新の年になりました。これまでは未成年だったので5年ごとの更新でしたが、今回は息子様22歳となり、10年パスポートを初めてゲットできます。

私が住んでいる場所は、日本領事館から遠いため、申請は郵送ですることができ、受け取りだけ本人が直接領事館に足を運ぶ、というルールになっていました。

指定された書類をすべてそろえて郵送で申請した所、パスポート担当の方から、お電話をいただきました。内容は、二重国籍の選択についてでした。

その方のお話によると、

  • 選べと言われているけれど、選ばなくても現時点では罰則は特にありません
  • 選ばない、選びたくない、選べない、どんな理由でも、選ばないことで処分や処罰を受けることは、今はありません
  • もし将来、法務大臣が国籍選択を催告した場合には、強制的にどちらかを選択することになります
  • 今は、その可能性がゼロではないことを念頭に入れておいてください

とのことでした。もちろん、公的機関の方ですから、「選ばなくてOK」とはおっしゃいません。そんなこと、言えるはずがありません。

国籍選択については私も了解していたので、そのように伝え、息子様にも伝えました。

息子様も選択に関しては理解していたので、了解しました。

2.国籍を選ばなければどうなるの?

2023年現在では、息子様のように生まれた時に勝手に二重国籍になったという人は、特に国籍を選べと迫られることはありません。

しかしもし将来、法務大臣が「選べ」と催告したなら、その時には必ず選ばなければいけません。具体的にその催告がどんな内容かというと、

  • 催告を受けてから1か月以内に国籍を選ぶこと
  • 選ばなければ、日本国籍を自動的に喪失します

という流れです。つまり、隠れていれば大丈夫というわけではなく、こちらから何もアクションを起こさなければ、失うのは日本国籍となるのです。

息子のように、アメリカで生まれ育ってアメリカ人という人なら、催告を受けて何もせずに日本国籍を失ったとしても、残念の一言で終わるかもしれません。

しかし出生によって二重国籍となった人の中には、日本で日本人として暮らしている人もたくさんいますよね。そういう人の場合には、選べと催告を受けて選ばなければ、日本国籍がなくなって外国人の扱いになってしまいますし、最悪の場合には不法滞在の外国人の扱いを受け、強制退去とか逮捕なんてことも無きにしも非ず。

怖い怖い。

Political Correctness?アメリカ人が持つ表と裏の顔とは?

アメリカには、Political Correctness(ポリティカル・コレクトネス)、という言葉があります。直訳すると「政治的に正しい」という意味なのですが、分かりやすく一言でいうなら「公共の場ではこういうべきだ」みたいな事です。つまり、自分の発言によって誰も不快にならないように気を付けて言うならこういう発言だよね、というお手本がポリティカル・コレクトネスに当たります。

アメリカは多民族国家で、人種も違えば生まれ育ってきた背景や環境、経済的な立場も、何もかもが多種多様です。そんな中で自分が「誤解を恐れずに発言するなら。」なんて言ってしまうと、必ずどこかの誰かが不快になってしまうわけですね。ネットなら大炎上、有名人なら謝罪の刑となるかもしれません。

だからアメリカ人の多くは、公共の場では、特に多くの人が自分の発言を聞いている場では、優等生的な発言しかしません。それでやる気を掻き立てられるという人もいるのでしょうけれど、つまらんと感じる人ももちろんいます。

ここからは、不快になるかもしれない内容です。ネガティブな気持ちにさせてくれるなという人は、退出することをおすすめします。

目次

  1. 私が見たポリティカル・コレクトネスの裏側
  2. 表と裏がない人にとっては嫌悪感、だけど社会には必要

1.私が見たポリティカル・コレクトネスの裏側

息子が通っていた大学では、保護者のためのFacebookページがあります。これは、在学生でなければ閲覧も投稿もできない閉鎖された空間です。皆さん、普段は

「子供にケーキを配達したいんだけど、どこがおすすめ?」

「冬休みのシャトルバス、もう予約はじまった?」

なんてたわいもない情報交換の場になっており、私もたまに利用していました。

しかし先月、大学のキャンパス内でShooting Threat があり、地元の警察だけでなくFBIまで出動し、キャンパスが半日ほどロックダウンしたという事件がありました。

翌日、犯人が警察に逮捕されたのですが、それがなんと学生だったのです。

そのFacebookページでは、怒り狂った保護者たちが、ポリティカル・コレクトネスなどクソ食らえとばかりに本音を吐き出していて、私は怖くなりました。

100名ほどの保護者が髪を振り乱しながら感情をむき出しにして投稿していたその内容は、ざっくりまとめると、こんな感じでした。

「ちょっと、学生が逮捕されたんですって!誰よ?名前、誰か知らない?」

「それは、公表しないでしょ、大学側のポリシーなんだし」

「ポリシーなんてクソ食らえよ!うちの可愛いメアリーちゃんが恐怖体験をしたのよ!つるし上げるべき!」

「そうよそうよ!うちのボビー君だって、トイレにも行けずに大変だったって言ってたわ!逮捕だけなんて生ぬるい!民事にもして賠償責任を取らせるべき!」

「それはいいアイデアね、誰かニューヨーク州の弁護士、これ読んでない?」

「ちょっとみんな、落ち着いてよ。そんなことよりも、その学生がどうしてそうしたのか、理由を追求して必要な医療ケアを提供するべきじゃない?」←ポリティカル・コレクトネス

「あんた頭おかしいの?ケアなんて自分で勝手にやればいいのよ!最低でも永久追放!退学決定でしょ!」

「退学程度じゃ甘くない?まずは実刑、その後民事で搾り取りましょうよ!」

「いやだから、みんな、冷静になってよ。私たちも学生の親でしょ?まずはその子の心のケアを優先に考えるべきよ」←ポリティカル・コレクトネス

「そうよ、その子の親だってこれを見てるかもしれないわ」

「誰が知るかそんなこと!クソ食らえだ!」

「そうだ!制裁を!」

。。。。。とまあ、こんな調子で延々と討論されてました。

後日、その学生に対する退学を求める署名運動がFacebook上で繰り広げられていましたが、私は気分が悪くなったので詳しくは見てません。

2.表と裏がない人にとっては嫌悪感、だけど社会には必要

発言に表や裏がない人にとっては、ポリティカル・コレクトネ自体が不快かもしれません。ポリティカル・コレクトネスを使う人を、二枚舌だと呼ぶ人もいるでしょう。

確かに会話がポリティカル・コレクトネスだけだと、誰も本音を言わずに表面だけの浅い会話で終わってしまいます。アメリカではそういうケースはとても多く、会議をしても時間の無駄ということも少なくありません。

しかし、普段は耳障りが良い言葉で正義を語っていた人が、豹変して一人の学生をつるし上げようと声を大にする姿に、私は何とも言えない不快感を覚えました。

アメリカに限らず、社会人として生活する上ではある程度のポリティカル・コレクトネスは必要不可欠だと思います。でも人はどんなタイミングで本性を出すかは分からず、それを見た時には幻滅を通り越して反吐が出るほどの嫌悪感を感じることを、私は遅ればせながら経験しました。

信じるか信じないかは、あなた次第です!

毎年持ってこいと言われるSchool Supplyで知っておきたい事とは?

アメリカの小学校では、毎年School Supplyのリストが渡されて、それを学期の初日に持ってこいと命じられます。

近年ではオンラインでリストを公表している学校が多いのですが、息子様がキンダーに上がったばかりの大昔には、夏休み中に学校の受付にサプライのリストがリストアップされた紙が置かれていて、それをママ友同士でシェアしていました。

今回は、知らない人にとっては「へ?何これ?」となるであろうSchool Supplyについて、知っておきたいことをご紹介しますね。

目次

  1. School Supplyとは?
  2. 名前は書いた方が良い?
  3. 年度の途中でなくなることもある!どうなるの?
  4. 去年の残りを翌年に使ってもOK?

1.School Supplyとは?

School Supplyとは、一言でいうなら子供たちが教室の中で使用する文房具などですね。中には、手を拭くワイプとか、ティッシュの箱などを持ってこいという学校もあり、学校ごと、学年ごと、またはクラスごとによって必要なリストは異なります。

アメリカの学校では、特にキンダーから低学年にかけては、学年の初めに生徒が持ってきたSchool Supplyを先生がすべて教室内で管理して、皆で使います。多くのクラスでは、机が班のようになっており、そこにハサミとかノリなどが置かれています。それを、班で仲良く使いましょう、というスタンスですね。

School Supplyには、

あたりが一般的ではないでしょうか。

中には、ラミネートのシートを持ってこいと言われたり、マグネットタイプのアルファベットを持ってこいなど、探すのにけっこう苦労するようなアイテムを指定されることもあります。その他にも、クラスで使うポスターやラグを買うので10ドルのチェックを持ってこいという先生もいたりします。

2.名前は書いた方が良い?

名前を書くかどうかは、先生が指定します。学校によっては、これとこれには名前を書いてください、これは書いちゃダメ、と言った指定があったり、全部に名前を書けというクラスもあります。また、何にも名前を書かないでくださいというクラスもあります。

年齢が低い学年だと、クラス内でシェアするので名前は書くなと言われるものが多いですが、小学校の中学年ぐらいになると、School Supplyは自分で使うものを自分で持ってくるというスタンスとなり、名前を書いてくださいということが増えるような気がしますね。

3.年度の途中でなくなることもある!どうなるの?

鉛筆などは、年度の初めにみんなが持ち寄るので、1年を待たずに使い切ってしまうということはほとんどありません。しかし中には、学校の鉛筆を家に持って帰ったまま返却しない生徒もちらほらいます。そういう子が多いクラスだと、なぜか鉛筆が足りないという事態になりかねません。

そういう事態が起こった時には、先生から親全員へメールが送られてきて、寄付してくださいと言われます。誰が何を寄付するという担当制ではなく、不足しているのは鉛筆とマーカー、消しゴムなので、この中から選んで寄付してほしい!というスタンスが多いですね。

もしも保護者が誰も反応しなかったら、先生が自腹で購入することになります。さすがにそれは嫌だという先生が多いので、家庭に何度もお知らせメールを送ってきたり、「まだ間に合います!」的なメールを送ってきたりします。

私は一度、先生から個人的に「ミセスXX、もし可能なら、XXを寄付してくれないかしら?」とお願いされたことがあります。心の中では「自分で買えばいいじゃん」と思いましたが、NOと言えるはずがなく、その足ですぐに店へ買いに行き、多めにクラスへ届けました。

4.去年の残りを翌年に使ってもOK?

これは、ほとんどの親が経験していることではないでしょうか。クレヨンとか色鉛筆などは、1年使うと確かに使い古した感が出ます。でもすべての色がそろっていれば、まだ使えます。この古びたクレヨンを翌年に持たせるべきか、もしくは新しいクレヨンを買って持たせるべきか、私は毎年悩みました。そして、買っても数ドルなら新しいものを持たせようと毎年クレヨンを買い続け、自宅には使い古した半分ぐらいの長さのクレヨンたちがどんどん増えていきました。

クラスでシェアするわけではないノートは、今でも大量に自宅に残っています。私が手作りのメモ帳にしたりして積極的に消費していますが、とても使い切れる量ではありません。これから何年も、息子様のノートをメモ帳として使う私の人生は続くことでしょう。。

使い古しのものでも新品のものでも、スクールサプライとしては問題ありません、特に自分で使うアイテムなら、毎年新しいものを買いそろえる必要はないので、去年のものをそのまま使うのもアリだと思います。息子様のノートも、リサイクルすればよかったな、と今になって思います。

お尻の蒙古斑は虐待の証拠!?

私達日本人の多くは、生まれた時にお尻に蒙古斑(もうこはん)と呼ばれるアザがあります。これは、生まれてくるときに産道にぶつかったとか、お母さんや医者にひっぱたかれた、なんてものではなく、先天性の青あざです。

先天性なので、ついている子もいれば、ついていない子もいます。しかし蒙古斑の存在を知らないアメリカの医者の中には、蒙古斑を親の虐待だと疑う人もいるので注意が必要です!

目次

  1. 蒙古斑の原因
  2. アメリカ人の医者は蒙古斑を知らない?

1.蒙古斑の原因

蒙古斑の原因は、真皮層のメラノサイトです。日本人は他の人種やほかのアジア人と比較して、真皮層のメラノサイトが多いのだそうです。このメラノサイトの数が、蒙古斑の有無や色の濃さと直接的な関係があります。

人種別の発生率をみると、

  • アジア人 80%(このうちモンゴル人は95%)
  • インド人とヨーロッパ人 10%未満
  • ヒスパニック系 40-50%
  • 黒人 非公表

となっています。

蒙古斑についての詳しい説明はこちらから

2.アメリカ人の医者は蒙古斑を知らない?

アメリカの医者にはヤブが多いと言っているわけではありません。しかし、多人種が生活しているアメリカでは、蒙古斑何それ?という医者も現実にたくさんいます。特にアジア人が少ない地域では、蒙古斑だと言っても「へ?」という医者が本当に存在するのです。

息子様の生後3か月健診に行った医者も、そんな蒙古斑を知らない医者でした。

息子を全裸にしてチェックしながら、お尻の尾てい骨あたりに残っている蒙古斑を見つけ、私と夫に一言、「これ、何?」と聞いたのです。

蒙古斑という名称を知りませんでいたので、私は、日本人はほぼ全員生まれた時にそこにあざがあり、私も生まれた時についていた、と説明しました。するとその医者は、

「あーそういえば、そんな話を以前に聞いたことがあったなぁ」みたいな感じで写真を撮影し、カルテに残しておきました。

ちなみに、蒙古斑は英語でMongolian Spotとか、Mongolian Blue Spotなどと呼ばれているそうです。もしもこれから出産する予定の人は、覚えておくと万が一の時に医者との無駄なトラブルを回避できるかもしれません。

アメリカには塾がない!じゃあ勉強はどうするの?

日本では、何十年も昔から塾というものがあり、多くの子供が通いますよね。塾に行かなければ高校や大学に合格できないというわけではありませんが、分からない所を教えてくれる塾、また学校では教えてくれない難しいところまで学習できる塾は、多くの受験生に人気があります。

しかしアメリカに来ると、塾という文化がないことに気づきます。サリバンなど、塾的なサービスがないわけではありません。しかしそうしたものは、都会限定、そして日本人や韓国人、中国人などアジア人が多い地域限定となっているのが一般的です。

その理由は、簡単。もともと塾という文化を知らないアメリカ人を対象にしても、ビジネスとして成立しない可能性が高いからですね。

目次

  1. 塾がない。じゃあ勉強は誰が教えるの?
  2. 必殺技。天才に聞く。
  3. 基本的には学校の勉強オンリーがアメリカ流
  4. アメリカに塾が浸透しない理由

1.塾がない。じゃあ勉強は誰が教えるの?

私の息子様が育った環境には、塾というものは全くありませんでした。塾?何それ聞いたことない、という人が大半でした。苦手な教科だけでも個人的にサポートしてくれる何かが欲しいと思い、家庭教師的なものを模索しましたが、それすら都会限定で私たちが住んでいるエリアにはありませんでした。

言葉があまり関係ない数学なら、私でもある程度教えることができます。しかし他の学科に関しては、私なんて正直何の役にも立たないでしょう。だから、最初から私が家庭教師をしようという考えは持ちませんでした。

それじゃ、誰が教えるの?

そうです。教えるのは学校の先生なのです。

アメリカの学校には、放課後に先生に個人的に勉強を見てもらえるTutor Hourなるものが存在しています。毎日すべての先生が見てくれるわけではないものの、事前に予約しておけば先生は時間を作ってくれます。

中にはライブラリを放課後に開放し、先生が交代で常駐しながら勉強を見てくれる学校もあります。

息子様の学校には、個人的に先生へ事前予約をすれば勉強を見てくれるというシステムだったはずなのですが、残念なことにやる気ゼロな先生がいたりして、まったく意味をなしていませんでした。はい、公立の学校あるあるです。

2.必殺技。天才に聞く。

そこで私は、ある必殺技を考え付きました。それは、同じ学年にいる天才少女へ聞くという方法です!

息子の学年には超絶天才な女子が一人いて、3年も飛び級しているのにVerdictorianという圧倒的な優秀さを誇っています。彼女はのちに余裕のよっちゃんでMITへ、しかも全額無料のフルライドで進学したほどの子で、ハイスクールの時からも優秀すぎて困っちゃうレベルでした。

我が家は偶然にもその天才女子と同じストリートに住んでおり、息子はそれなりに面識があったようです。同じアジア人つながりで、何回か会話をしたこともありました。

私が一度、先生の都合が悪いなら天才少女へ行けばいいじゃないの、教えてくれるのでは?と息子へ吹き込んだところ、そこからは時間がある時には彼女へ聞くこともあったようですね。

3.基本的には学校の勉強オンリーがアメリカ流

基本的にアメリカの公立校では、そんなに難しすぎて解けないというレベルはやりません。やったところで意味不明ぽかんになってしまう子が続出するだけなので。

それに、大学受験のためのSATやACTも、難しすぎて解けねーぞという日本の私大受験問題のような感じではなく、しっかり準備すれば満点も取れるような標準試験となっています。

つまり、学校の勉強をしっかりやっていればハイレベルな大学にも合格できますよ、という考え方がアメリカ人全般に浸透しているのです。学校以外の時間はクラブ活動や友達との楽しい時間、なんで勉強なんかに費やすわけ?という考えなのかもしれません。

4.アメリカに塾が浸透しない理由

アメリカに塾が浸透しない理由はずばり、

アメリカの大学進学は一発勝負じゃないから

だと思います。

  • 大学在学中の編入は日常茶飯事
  • 社会人になってから大学へ入学し直すことも可能
  • SATやACTの試験は一発ではなく、何度もチャンスがある
  • 少数ではあるものの、大学に行かなくても経済的に成功することも可能

だから、楽しい青春時代を勉強一筋に費やすことがベスト、という結論に至らないのかもしれません。

ティーンの運転免許!書き換えができないって本当?

アメリカの運転免許証は、州ごとに発行されます。州をまたぐ引っ越しをすると、当然ですが免許証も書き換えることになります。

大人なら、有効な免許証を持っていて、そのほかに必要な書類を提出すれば、筆記試験や実技試験を受けなくても免許は簡単に書き換えができます。その日のうちに書き換えられますし、当日発行の州なら、その日のうちに新しい免許を持って帰宅できます。

しかしどんな州でも、ティーンの運転免許証となると、話は別です。今回は、息子が経験したエピソードをご紹介します!

目次

  1. ティーンの免許は書き換えができない?
  2. 2つの州で2回免許の試験を受けた息子
  3. 大人でも書き換えられない事はある!

1.ティーンの免許は書き換えができない?

ティーンの免許証は、大人の免許証と同じように簡単に他州のものへ書き換えられるというわけではありません。免許そのものに限定的なコードか何かが仕込まれていて、というと大げさですが、他州へ引っ越しても、持っている免許証を書き換えることはできない州が多いです。

ティーンの免許書き換えができるかどうかについては、州ごとにどのオプションを提供しているかが変わります。大きく分けると、

  • ティーンというだけで書き換えはNG。ゼロから取り直せ。
  • それが嫌なら18歳まで待って成人として免許を取れ。
  • お金と時間をかけてスクールに通った免許なら書き換えOK。親が教えたのは認めない。

ぐらいでしょうか。

ティーンが免許を取る際には、州によって「親が教えてもいいしスクールに通わせてもいいよ」という州もあります。ただしスクールに通わせると数百ドルかかるので、ほとんどは親が教えます。もしも時間とお金をかけてスクールに通ったとしても、引越し先の州が「ティーンは無条件で書き換えなし」というルールなら、そのお金と時間は、残念ながら免許の書き換えにおいては何の役にも立ちません。

州ごとのルールをチェックするならこちらから

2.2つの州で2回免許の試験を受けた息子

私たちが引っ越した州では、ハイスクールで免許のクラスを提供していました。ゼロから取り直すためには、学校でクラスを取らなけれいけませんでした。ダラダラと1セメスターもかけて免許の勉強をするのは気が遠くなりそうでしたし、新学年が始まる秋セメスターではなく、クリスマス明けの春学期にしか提供されていないクラスだったので、これは却下しました。

そしてもう一つの選択肢は、18歳になってから成人として一発試験で取るという方法です。

息子の誕生日は1月でしたので、成人として一発試験に挑む方が、時間的にも労力的にも少なかったので、そちらを選びました。

結果、2つの州で2回も免許試験を経験したわけですが、息子は皆さんのご想像通り、とても憤慨していました。でも既に大人の免許を持っているので、今後は引っ越し先で忘れずに更新していけば、二度と免許の試験を受ける必要はないはずです。

3.大人でも書き換えられない事はある!

ずっとアメリカ国内に住んでいれば、州をまたぐ引っ越しでも免許の書き換えは難しくありません。筆記や実技もすべて免除されることがほとんどでしょう。

しかし海外に何年か暮らしていて、その間に免許が失効してしまうと、話は別です。失効します。州によっては、政府系のお仕事なら特別に免除してあげるとか、失効してから一定期間なら更新できるという例外的なルールはありますが、該当しなければ取り直しです。すでに何十年も車の運転をしている人にとって、また筆記の勉強をして実技のテストを受けろというのは非常に面倒なことですから、できれば避けたいですよね。

そのため、もしも海外に引っ越すのなら、免許がいつ失効するかを念頭に入れておくことをおすすめします。また、州によっては州外の実家など別の住所へ免許を郵送してくれる所もあるので、まずはDMVへ問い合わせるのが良いかもしれません。