育児はマウントに始まり、マウントに終わる~アメリカのマウント事情

アメリカの学校は、日本よりも親が関わる比率は多いような気がします。子供が一人で屋外を歩けないというルールがあるので、どこに行く時でも親がついていきます。そんな中で感じた「親同士のマウント」。アメリカに限ったことではないのでしょう。しかし、アメリカならではのマウント合戦もあります!ここでは、私が経験した親のマウント合戦について、ご紹介します。

大人同士のマウントが多く登場します。気分を害したくない方は、ここで退出されることをおすすめします!

目次

  1. マウントは赤ちゃんの頃からすでに始まっている!
  2. キンダー前後のマウンティングは「頭がいい」
  3. 小学校中高学年は「アスリートが偉い」
  4. 彼氏・彼女がもうできたマウンティングも
  5. ミドルスクールでは履修レベルPre-APやAPでマウンティング
  6. ハイスクールで始まるGPAマウンティング
  7. ハイスクール中盤からは「スカラシップ」
  8. この先にはどんなマウントがあるのだろう?

1.マウントは赤ちゃんの頃からすでに始まっている!

赤ちゃんの頃から、マウント合戦はすでに始まっています。生後間もない赤ちゃんでも、

  • うちの子は、もう夜泣きをしない
  • もう首が座った!
  • こんなに早く歩けるようになった!
  • 他の子よりオムツが早く取れた!

など、マウントの内容は満載です。赤ちゃんの頃って、親としては子供の成長が心配ですし、同じぐらいの月齢の子と成長スピードを比べながら、一喜一憂することはあると思います。

ちなみに、この年齢のマウントは、マウントしている本人は自覚していないことがほとんどです。本人は純粋に、子供の成長を喜んでいるだけなので、悪気はありません。

対策方法

言いたい奴には言わせておく。長い人生の中で赤ちゃんのそうした成長の時期は、後から振り返ると誤差でしかありません。オムツが1歳半で取れたからと言って天才というわけではありませんし、3歳を過ぎてもオムツしているからと言って、脳に異常があるわけでもありません。

一生ハイハイのままじゃありませんし、大きくなってもオムツが外れないなんてことはありません。その子にとってベストなタイミングには個人差があるのです。焦らない、焦らない。

2.キンダー前後のマウンティングは「頭がいい」

crop boy with dry solution and glasses preparing for experiment

プリスクールやキンダーぐらいの年齢になると、今度は「うちの子は頭がいい」マウントがスタートします。

  • うちの子は、もうアルファベットを読める
  • 教えてないのに勝手に本を読めるの!(←そんなわけあるはずない)
  • もう数を数えられる
  • うちの子はGiftedなの!

など、いろいろです。これは、子供の興味と親の教え方によるものだと思うのですが、周囲を見ると、キンダー前後で読み書きができたとしても、それがイコール天才というわけではありません。あくまでも、スタートラインでつま先分だけ先にスタートできた、というレベルです。

対策方法

心配ご無用です。アルファベットの読み方や数の数え方は、すべてキンダーで教えてくれます。もちろん、親がキンダー前に教えられれば良いですが、私たちにとってアルファベットを教える事って至難の業だったりしますよね。キンダーではPhonenixというカリキュラムがあり、発音と読み方を集中的に教えてくれます。親が教えられなくても、子供は学校できちんと学んでくれます。

もしも何かできることをするなら、一緒にテレビでセサミストリートでも見ましょう。専門家が分かりやすく教えていますよ!

3.小学校中高学年は「アスリートが偉い」

little girl wearing a superhero cape running

頭がいいマウンティングは、小学校の低学年ぐらいまで続きます。しかし、2年生ぐらいになると、子供自身の学力が視覚化および数値化されるので、親が必死にマウンティングしなくても、頭が良い子はすぐに分かるようになります。

そのため、頭が良いとかIQが高いという学力マウンティングは、自然と消滅します。

そこに台頭するのが、アスリートはすごいというマウンティングです(笑)

小学校でアスリートと言ったって、走るのが速いとか、スポーツが上手とか、そのレベルなのですが、

  • 運動神経がどういうわけか抜群に素晴らしい
  • 年齢別に区切られているスポーツは、年上の子に混ざってPlay Upを望む
  • 将来はプロを目指してると豪語
  • 運動神経が良いから、もっと本格的に教えてくれるコーチを探している

など、色々出てきます。

対策方法

これも放置です。スポーツが得意なことは悪いことではありませんけれど、そんな小さな年齢で子供が将来プロになれると期待して、「勉強なんてしなくていい」という態度をする親は、お先真っ暗以外の何物でもありません。

4.彼氏・彼女がもうできたマウンティングも

小学校の中高学年になると、早い子だと彼氏とか彼女ができたりします。親に早々と紹介してくれる子もいれば、親は全く知らないというケースも普通にあります。

  • うちの子がXXちゃんと校庭でキスしてたって聞いたの
  • 彼女ができたらしくて~
  • お宅も早くできるといいわね~

など、色々あります。

対策方法

はい、右から左でオッケーです。そんな早くから性に目覚めてしまうと、ミドルスクール以降の問題の方が心配です。

5.ミドルスクールでは履修レベルPre-APやAPでマウンティング

man wearing gray dress shirt and blue jeans

アメリカでは、ミドルスクールあたりからレベル別にクラスが分かれるところが多いです。例えば数学なら、基本的な部分を習うベーシックなクラスと、少し難易度が高い所もカバーするPre-APと呼ばれるクラスが登場します。

学校では、大学への進学を考えているなら難しいクラスをとってくださいとアドバイスします。はい分かりました、で済むところを、親によっては

  • うちは全部のクラスでPre-APを取ってる
  • 勉強が簡単すぎてつまらないと言っている

など、マウンティングの材料にすることもあります。

対策方法

もう、無視しかありません。そんなことに神経をすり減らすなら、子供の勉強をチェックしたほうが、よほど有効な時間の使い方ができると思います。

6.ハイスクールで始まるGPAマウンティング

ハイスクールに入ると、今度はGPAマウンティングが始まります。学校ごとにGPAの計算方法は異なりますが、そんなことは関係なし。その学校で取得できる最高GPAが4.5の親に対して、最高GPAが6.0の学校で5.0のGPAをとっている子の親が、「うちの方がGPAが高いじゃない!」とマウントをとったりします。

対策方法

GPAを単純に数値比較することは、正直なんの役にも立ちません。GPAマウンティングをする親の多くは、GPAが高ければレベルの高い大学へ行けると考えているわけで、大学側が地域的な要素や学校のレベル、ほかにもACTやSATの試験結果、そのほかの活動など幅広く考慮したうえで合否を決めることは、まったく考えていません。

大学への進学で有利になることは、難しいクラスを履修して、そこで良い成績をとることです。簡単なクラスばかりをとってオールAでも、残念ながら大学からは評価されません。それを知っている親は、GPAマウントは取りません。

7.ハイスクール中盤からは「スカラシップ」

person swimming on body of water

スポーツや音楽をしている子の親なら、経験あると思います。アメリカの大学は、スポーツや音楽などで奨学金を出すシステムがあり、スカラシップを獲得することが子供たちにとっては一種のステータスだと感じる部分があるようです。

アメリカのスカラシップ事情についてはこちらから

  • うちは、XX大学とXX大学のコーチが興味を持ってくれてるの!(真偽は不明)
  • D1からオファーをもらった!お宅は?(と聞いてくる)
  • お宅のオファーってD1?あら、D3なの?ふーん(と見下す)
  • キャンプの時に、XX大学のコーチがうちの子を見てたから、きっとオファーをくれるに違いないわ!

など、色々あります。

息子はフットボールをしており、例外にもれず「大学でもフットボールを続けたい」と言っていました。大学でスポーツを続けるためには、金銭的なスカラシップの有無にかかわらず、コーチからスカウトを受けなければいけません。

そのため、露出を増やすために複数の大学が集うフットボールキャンプなるものに何度も、そして毎年参加しました。フィールドでプレーするのは子供で、親はスタンドに座って待っているのですが、マウントは主に、このスタンドで行われます。

親が他の親をマウントしたところで、子供のスカラシップには全く関係がないのですけれど、アウトマウントすればスカラシップが転がり込むと考える人は、残念ながら少なくありません。

対策方法

小さなころからずっと親同士のマウントに浸ると、いい加減疲れます。もしもマウント野郎と関わらずに済むなら、そうすることをおすすめします。

8.この先にはどんなマウントがあるのだろう?

子供の生活に親が関わっている限り、マウント合戦はいろいろな形であると思います。アメリカの場合、大学に入ると子供は親元を離れて寮に入るので、親同士のかかわりは一切なくなります。

私自身も、息子が大学生になってからは親同士の関わりがなくなり、マウント合戦からは解放されました。

しかし日本だと、就職マウントがあったり、結婚マウント、そして孫が生まれたマウントなどがありますよね。アメリカではこの先、どんなマウントがあるのか、興味半分、うんざり半分で見ていくことにします。

アメリカは本当にベビーにやさしい国なのか?

少し前にツイッターで、テーマパークのアトラクションで赤ちゃんが泣いてしまい、パーク側の対応がどうだったのか、また赤ちゃんが泣くことに対しての様々な意見が繰り広げられていました。

そういえば日本では、電車にベビーカーを持って乗ろうとすると文句を言われたり、ベビーカーを持っている人が乗れる専用の車両を作ると非難ゴーゴーだったり、赤ちゃん連れの人にとっては暮らしにくい文化だと感じることが多々あります。

しかしその一方で、ショッピングモールにはベビールームなるオムツ変えルームが設置されていて、授乳ができたり、中には離乳食の販売までされているような場所もあります。

アメリカは、日本と比べてベビーに対する風当たりはどうなのでしょうか?私が経験したエピソードをご紹介しますね。

ベビーの選別

miniature of a plane

私は夫の職業柄、息子が生後数か月の頃から飛行機に乗る機会が多々ありました。ベビー連れなので優先的に搭乗させてもらえるわけですが、あとから乗ってくる乗客の表情は皆、とても冷たいものです。

「あら~、今日はベビーがいるのね、ラッキー♪」

「赤ちゃん、何ケ月?」

なんて人は、正直、皆無です。皆、息子を見ては、

  • 大きなため息(訳:まじかよ、今日はついてねーな)
  • 黒目を回す(訳:うそだろ、赤ちゃんの近くかよ!)
  • 聞こえるレベルでの舌打ち(訳:ふざけんな、なんでベビーが乗ってんだよ!)
  • 「混んでるのに、子供なんて乗せんな」(心の声が言葉に出てしまった)
  • 「子供なんて、床に置けよ!」(これも、心の叫びが声になってしまった)

など、色々な洗礼を受けました。はい、私自身も、もし息子が泣き叫んだらどうしよう、と不安な気持ちでいっぱいでしたし、赤ちゃんですからおもちゃで遊べるわけでもなく、泣いても抱っこして通路をウロつくぐらいしか対策はありませんでした。

あいにく、息子はどういうわけかよくできた子供で、フライト中に泣くことは今まで一度もありませんでした。本当に、親孝行ものです。私が何か素晴らしいスキルを使ったというわけではなく、しつけたというわけでもなく、彼が生まれ持った性格なのだと思います。

数時間のフライト中、トイレが近い私は何回も席を立つことがありました。おそらく皆さん、泣くかもしれないベビーの親が私であることを明確に認識していたのでしょう。フライト後しばらく経過したぐらいから、私がトイレに行くたびに

「ベビーは寝てるの?」

と聞いてくれる人がチラホラいました。たいていは、中高年のオバサンが多かったですね。おそらく、私の不安を少しでも軽減しようと、親切心で声をかけてくれたのだと思います。

そしていつも、赤ちゃんが全く泣かずに目的地へ到着した途端、事態は急変するのです。はい、ほぼ毎回、同じパターンでした。

舌打ちや文句を言っていたオジサンたちが、次々と

  • 「いや~ホントに静かなベビーで、最高だよ!」
  • 「どうなることかと思ってたけど、泣かないベビーっているんだね!」
  • 「全然泣かないからさ、途中で死んでるんじゃないかと思ったよ!」
  • 「こんなベビーとのフライトなら、いつだって大歓迎さ!」

など、満面の笑みで息子に称賛の言葉を投げかけてくれました。

私が、こうした経験の中で感じたことは、アメリカは無条件にベビーに優しいというわけではないという事です。大人たちを不快にさせないベビーに対して温かいのだ、という事でした。

ちょっとした親切はアメリカが優秀

息子を育てる中では、私はずっと車社会の生活をしてきました。車を持たずに電車で移動することは、これまで一度もありませんでした。

車での移動と言っても、ショッピングモールなどに行くと移動はとても大変です。本音 としては、エスカレーターにベビーカーごと乗ってしまうと楽なのですが、知らない人から説教を受けそうでしたし、何かに躓いて事故になっても大変なので、いつもエレベーターを利用してました。

エレベータはドアが勝手に開くので、それほど利用は難しくありません。しかし、モールの入り口のドアなどは、ボタンを押すと勝手に扉が開く自動ドアがなければ、私がお尻でドアを開け、ベビーカーを後ろ向きにして通る、という方法を駆使していました。

そんな時でも、そばに人がいると、たいていはドアを開けてくれます。ベビーカー持ちの人にとっては、これは大きな親切だと思いますね。ママ友の中には、エレベーターがない階段の移動の時、知らない男性がさっとやってきてベビーカーを持ってくれた、なんて人もいました。

こうした「困っている人に手を差し伸べる」ことに関しては、アメリカ社会は日本社会よりもはるかに優しいと思います。もちろん、ベビー連れだけにやさしいわけではなく、高齢の人や障碍者の人に対しても、そしてペットに対しても、皆さん同じように、さっと手を差し伸べます。

もちろん、アメリカ人が全員弱者に対して親切で、日本人は全員冷たいというわけではありません。社会とか文化というざっくりとしたくくりで見ると、弱者に対する個人レベルの優しさという点では、アメリカの方が他人の優しさを感じる機会が多いな、という気がしました。

海外でぼっちママはつらい!ワンオペ育児の乗り切り方!

日本でも、専業主婦のワンオペは社会との接点が少なく、孤独を感じやすいものです。しかし、それがアメリカとなると、さらに孤独感はアップします!ここでは、私の経験、そして周囲のママ友たちの経験をもとに、アメリカでのぼっちワンオペ育児を乗り切る方法をご紹介します!

目次

  1. ワンオペは平日だけ!週末はパパに甘えよう!
  2. 家にいると気分が沈むだけ!とりあえず行くのは公園
  3. 暑い時には図書館へ!
  4. 時間単位でデイケアも利用できる!
  5. ベビーシッターもいる
  6. 子供にとっての天国は「ママといっしょに家で遊ぶこと」

1.ワンオペは平日だけ!週末はパパに甘えよう!

アメリカ男子は、日本男子よりも育児に積極的に参加してくれます。「休みの日ぐらいゆっくりさせてくれよ!」なんて寝言を言うパパは、そう多くないでしょう。ワンオペ育児で頑張る人は、パートナーがお休みの日は、育児をパートナーに丸投げしてしまうという方法がおすすめです。

しかし、ここで大切なのは、言い方を工夫して、相手に気持ちよく育児をしてもらうという事です。「平日はアタシがやってるんだから、休日はテメーがやれよ!」なんて言ってしまうと、ケンカになってしまい、せっかくの週末を嫌な気分で過ごす羽目になりかねません。できるだけ相手に気持ちよくお願いするなら、あくまでも「パパと過ごせて子供はなんてハッピー!」という方向でアピールすることをおすすめします。

2.家にいると気分が沈むだけ!とりあえず行くのは公園

three women sitting on benches

どんなにかわいいわが子でも、毎日朝から晩まで家の中で顔を合わせているのでは、気分転換ができません。日本でもそうですが、とりあえず日課として公園に足を運んではいかがでしょうか?

アメリカにはいろいろなところに公園があります。必ずしも小さい子向けの遊具ばかりではないですし、中にはどさくさに紛れて子供を誘拐する輩もいます。そのため、子供から一瞬も目を離してはいけません。

広い公園に自分と子供だけなら、リラックスするのもアリでしょう。しかし複数の大人やこどもでにぎわっている公園では、ベンチに座って他のママさんとおしゃべりに没頭するのは、残念ながらNGです。できるだけ子供のすぐそばにいて、落ちないように注意すると同時に、誘拐犯からターゲットにされないように気を付けてくださいね。

3.暑い時には図書館へ!

暑くて外で遊ぶことがきついときには、図書館があります!図書館では、定期的に子供向けのイベントが開催されていたりするので、要チェックです。またアメリカの図書館の多くは、子供向けのセクションがあり、子供は遊びながら本を読めることが少なくありません。

日本の図書館のように、受験生が真剣に勉強していて、少しでも口を開くとガンにらみされる、なんてことはないので安心してくださいね。

4.時間単位でデイケアも利用できる!

girl in red dress playing a wooden blocks

日本でも最近では増えているようですが、アメリカのデイケアの中には、時間単位で預かってくれるところがたくさんあります。ぜひ最寄りのデイケアをチェックしてみてください。対象年齢は2歳ぐらいから、もしくはオムツが取れていることが条件となっている施設が多いのですが、1時間でも2時間でも見てもらえることで、ママさんは息抜きができます。それにデイケアに行けば、子供は他の子供と遊べて社交性が身につくというメリットもありますよ!

5.ベビーシッターもいる

アメリカには、時間単位で子供を見てくれるベビーシッターがたくさんいます。必ずしもプロの資格を持っている人というわけではないので注意は必要ですけれど、いろいろお願いしてみて、気に入ったシッターさんを見つけるという方法もおすすめです。

ベビーシッターは、自宅まで来て子供を見てくれるタイプと、シッターさんの自宅で見てくれるというタイプがあります。ニーズに合わせて利用しやすいタイプを選びましょう。

6.子供にとっての天国は「ママといっしょに家で遊ぶこと」

毎日大変な気持ちは、私も経験者なのでよくわかります。ワンオペ育児は、決して楽ではありません。

でも、子供が学校に行き始めると、もう子供と一緒に過ごせる時間はありません!私の息子はすでに大学生で、夏休みなどもほとんど家にいないので、共に過ごせる時間は皆無となってしまいました。

子育ては長いですけれど、後から振り返ると、やっぱり素晴らしい思い出として心に残っているのは、子供が小さい時に自宅で過ごしたかけがえのない日々です。

毎日がワクワクのイベントでなくても良いのです。「今日は2時間も昼寝をした!」なんて毎日でも、子供にとってはママと安心して過ごせる天国のような時間なのですから、それを良しとすることも、子育ての醍醐味だと思います。

ちなみに、幼少のころに母親と自宅で落ち着いた時間をたっぷり過ごした子供は、成長する中で情緒が安定した子供に育つという統計があります。毎日誰かを家に呼んでワイワイと過ごすのも良いですが、落ち着きのある子どもに育つと考えれば、ぼっちのワンオペも悪くありませんよ!

アメリカの学年はフレキシブル!留年と飛び級制度とは?

日本の義務教育では、飛び級もなければ留年もありません。天才的に頭が良い子でも、自身の学年を飛び越えて一つ上の学年に進級することは、認められていません。留年も同じです。劇的に何も理解しなかった子でも、義務教育なら進級はできます。

しかしアメリカでは、学年の概念が日本よりもフレキシブルです。そのため、留年もあれば飛び級もあります。クラスの中に1つ年上の人がいたり、年下の子がいたりしても、不思議ではありません。

目次

  1. 飛び級とは?
  2. Gifted and Talentedでは何をする?
  3. 留年とは?
  4. こんなケースがありました

1.飛び級とは?

飛び級(Acceleration)とは、自分がいるべき年齢よりも上の年齢のクラスで授業を受けるという制度です。学校によっては、学年そのものを底上げして、本来なら7年生なのに8年生や9年生に進級できるケースもあれば、得意な教科だけ飛び級の扱いにするケースもあります。

飛び級は、アメリカでは古くから存在している制度です。ニュースなどでも、11歳の子供が大学を卒業しました、なんていう天才少年少女の話題がたまに上がりますが、これは飛び級のシステムによって、学年がどんどん上がったことによって起こることです。

飛び級に対しては、子供も保護者も賛否両論です。学問を学ぶ問部分にだけ焦点を当てるなら、飛び級は効率的に自身のレベルにあった内容を学べるという点で、メリットです。しかし自身よりも年齢が上の子供たちに混ざることによって、社交性や性格形成の面にも多少の影響はあるでしょう。そのため、飛び級を打診されても断るケースもたくさんあります。

2.Gifted and Talentedでは何をする?

a smart boy playing chess

飛び級ではないけれど、勉強が得意な子供のために提供されているカリキュラムと言えば、Gifted and Talentedプログラムがよく知られています。これは州もしくはISDが提供する試験を受けて、一定ラインを超えると認定され、Gifted and Talentedから提供されているプログラムを受ける権利が与えられるというものです。

これは、一度認定されるとハイスクールを卒業するまでずっとその資格を維持できるという特徴があります。

小学校からハイスクールまで存在していますが、学校によって具体的にどんな対応をするかは多種多様です。

息子は、小学校3年生の時にこの認定を受けました。どんな素晴らしいプログラムを経験できるのか、親の私の方がワクワクしていましたが、結局何もないまま、学年は終わりました。その学校では、人員不足という理由で、認定はするけれど特別なことはしないという方針だったようです。

ミドルスクール以降になると、Math BeeとかSpelling Beeなどアカデミックな競技大会へ参加する資格を得ることができました。ただしこれも、認定されている生徒全員が参加できるというわけではなく、学校ごとにアカデミッククラブ的なものがあり、そこに自主的に入部して参加しなければ競技大会へは参加できません。息子の場合、掛け持ちができないフットボール部に所属していたため、こうしたアカデミックなイベントとは無縁でした。

3.留年とは?

留年と聞くと、日本人の私たちにとっては、落第の烙印を押されたような気がして、とてもネガティブに受け止めてしまうかもしれません。しかしアメリカでは、留年は日常茶飯事に起こりますし、必ずしもアカデミックな原因で落第するとは限りません。

例えばキンダーぐらいの年齢に多いのは、英語を母国語としない子供たちの留年です。ESLで学びながらキンダーを2年リピートすることで、学力的にも語学的にも飛躍的な成長が期待できます。

そのほかにも、キンダーをあえて1年遅らせることで子供の学校での理解度を高めたいと考える親はたくさんいます。こういう理由の場合には、早い学年での留年を決意するケースが多いです。

ミドルスクールやハイスクールになると、授業で赤点だったことが理由の留年が多くなります。しかし多くの場合には、留年しないように学校がサマースクールなるものを実地して、生徒のサポートをします。息子が通っていたハイスクールでも、赤点で学年を終えた留年候補生は100人以上いたものの、サマースクールのおかげで実際に留年するのは0人か1人ぐらいにまで抑えられていました。

また留年の場合には、年齢制限が設けられていることが多いです。ハイスクールなら20歳以上はNG、などのルールがあるので、何回も留年を繰り返して年齢が上がりすぎてしまうと、高校の卒業はあきらめてGEDなど高校卒業と同等の資格を得られる試験を受験するという方法を選択することになります。

4.こんなケースがありました

飛び級と留年は、これまで私もごく普通に見てきました。1年程度の留年や飛び級は全く珍しくなく、話題にすらならないことが多いですね。そんな中で、少しユニークな例をいくつかご紹介しましょう。

3年の飛び級、そしてVerdictorian

man wearing black graduation gown and cap

息子のハイスクールの同級生に、3年飛び級している天才的な女子がいました。たまたま同じストリートに住んでおり、何度か顔を合わせたことはあります。

この彼女、3年の飛び級でもまだ伸びしろが多かったらしく、なんとハイスクールをVerdictorian(最優秀生徒)として卒業し、本来ならアカデミックな奨学金を出さないアイビーリーグの大学へ、フルライドと呼ばれる全額奨学金待遇で進学しました。

少年院へ送られ、時間切れ

息子のハイスクールのフットボール部に、2年年上の先輩がいました。彼は在学中に車の窃盗で逮捕され、そのまま少年送りとなってしまいました。少年院に入っていたのは1年程度だったのですが、彼はキンダーのころに1年すでに留年をしており、しかもミドルスクールでも留年した経験があったのです。その結果、少年院から戻ってきてハイスクールを修了することは年齢制限に引っかかるためにNGとなってしまいます。そのため、少年院に入った時点で退学の扱いとなりました。

ミドルスクールの試合に車でやってきた選手

happy girl posing next to car

アメリカでは、ハイスクールで自動車の免許を取得できます。しかし留年している生徒の場合には、ミドルスクールでも自動車の免許を持っているケースはあります。

息子がミドルスクールだった頃、フットボールの試合で少し離れた町へ行った時のことです。1台の車がフィールドのすぐ隣に駐車し、中から降りてきたのがミドルスクールの子供だったのです。どうやら試合の直前に自宅へ何かを取りに帰ったらしく、試合の恰好をして車から降りてきました。

今となっては全く驚かない光景ですが、最初にその光景を見た時には驚愕でした。

子供の学校でボランティア!どんなことをする?

アメリカの学校では、親がボランティアをする機会がたくさんあります。主に小学校の頃が多いのですが、子離れしたくなかった私は率先して、学校のボランティアに励んでいました。ここでは、アメリカの学校でどんなボランティアができるのかをご紹介しますね。

目次

  1. クラス内のボランティアから
  2. PTOへ昇格!
  3. ボランティアのメリットとデメリット

1.クラス内のボランティアから

children sitting on chairs in front of table with art materials

ボランティアの機会は、たくさんあります。しかし、何をきっかけにしてボランティアのチャンスをゲットできるか、その方法が分からないという人は多いと思います。

私は息子がキンダーになった時、少しでも息子のそばにいたいという自分勝手な理由から、学校でボランティアができないかと画策しました。そこで、担任の先生に、自分がいかに時間を持て余していて、学校が大好きで、ボランティアを切望しているかを、しつこく訴えました。なんでもいいから手伝いたいとハラスメント気味にお願いしていたところ、少しずつお仕事を振ってもらえるようになりました。

例えば、

  • 子供たちの遠足に行く時の引率
  • 教室内でイベントをする際にお手伝い
  • 子供が作った作品を廊下に飾る作業

などをしました。ボランティアで大切なことは、

  • 機会をもらったら絶対にNOと言わず、二つ返事でOKする
  • 責任をもって遂行する。ドタキャンなんてもってのほか。
  • 先生との報連相はとにかくマメに。
  • すべての子供たちと元気よく接する

などですね。

私の場合、カメラが趣味だったこともあり、勝手にカメラを持参してクラス中の子供たちの写真を撮りまくり、編集して先生へ渡したりもしていました。これはとても感謝されて、年度終わりには、先生が「子供たちの素顔」みたいな感じで各家庭へ送ったそうです。

クラスの担任の先生と仲良しになれば、いろいろな話をして子供の学校内での様子が分かります。それに、先生との距離が近くなることで、先生にとっても子供との心の距離を近く感じてもらえるというおまけもついてきます。

そして、クラスのボランティアとして頑張っていると、クラス内だけじゃなくてPTOもやってみない?と声をかけてもらえたりもします!これは昇格です!

2.PTOへ昇格!

children sitting on brown chairs inside the classroom

アメリカの学校にも、PTO(PTAと呼ばれる所もあります)があります。これは、クラス内だけではなく学校規模で開催されるイベントなどでお手伝いをするボランティアのお仕事で、学校へ足を運ぶ頻度は多くなりますし、学校に滞在する時間も長くなります。

私がクラスの担任の先生から紹介されてPTOのお手伝いを始めてから、

  • 眼科健診の測定係
  • クリスマス時期にはサンタのワークショップで販売員
  • ブックフェアでの準備や販売
  • 学校で行われる運動会やお祭りでの係
  • スクールストアでの販売
  • 写真撮影のお手伝い
  • 週1で子供たちに販売していたポップコーンの準備

などがありました。

グイグイくるアメリカ人のお母さんなどは、クラスのボランティアをせずにいきなりPTOの役員になろうという人もいたりします!もちろん可能ですが、先生にとっては学校の内部を知り尽くしている人に役員をしてもらいたいので、いきなり役員という近道は難しいと思います。しかし何年もPTOをしていれば、役員になれるチャンスは意外と簡単に回ってきます!

3.ボランティアのメリットとデメリット

子供の学校でのボランティアには、たくさんのメリットがあります。

  • 子供の学校での様子が手に取るように分かる(勉強、社交など)
  • 子供にとって学校が楽しい場所になりやすい
  • ママ友がたくさんできて、自分も楽しい
  • 先生との距離が縮まり、なんでも話せる間柄になれる
  • 子供の社交が広まる

私にとっては、楽しいことばかりだったボランティアですが、デメリットもいくつかあります。知っておくと、あとから後悔せずに済むので、ご紹介しますね。

  • 時間的な拘束が長い(子供と一緒に登校して下校時間まで学校にいる、ということもよくありました)
  • フルタイムで働いている人には難しい(私は在宅で働いていたので可能でした。時には、昼間は子供の学校に行き、本業の仕事は夕方から始めるという事もありました)
  • お金がかかる(食材を買うなどの持ち出しは結構あります)
  • 新学年の準備などがあると、夏休みも学校に行くことがあった
  • イベントのお手伝いをすると、イベント中は子供と一緒に回れない(子供は友人の家族と一緒に回ることになる)

アメリカでも、小学校のころにはボランティアのニーズはたくさんありますが、大きくなるにつれてニーズは少なくなります。もしも子供の学校生活をより近くで観察したいなら、ぜひボランティアにいそしむことをおすすめします。楽しいですよ!

新学期の定番「First day of school」を思い切り楽しもう!

アメリカでは8月に始まる新学期の初日には、First Day Of Schoolとタグ付けされた写真が、SNSを埋め尽くします。小さな子供からハイスクールまで、みな、First Day of Schoolを楽しむのです。

私は、毎年学年が上がることに興奮するわけではなかったため、FIRST First Day of Schoolはキンダーの時、そしてハイスクールの最後の年に「LAST First day of school」として記念撮影をしました。そういうイベントが大好きな親だと、学年が始まる「First Day of School 」を毎年写真に収めてアルバムにまとめていた人もいましたね。

キリが良いタイミングで子供の成長を記録に収めておくことは、家族でワクワクできるので、ぜひおすすめです。今回は、First Day of Schoolのアイデアをまとめてみました。

目次

  1. 子供と一緒にボードを作る
  2. 記念アイテムを作る
  3. ランチで子供をサプライズ!

1.子供と一緒にボードを作る

これは、多くの家庭で実際に行っていることで、ボードを作る際には子供と一緒にクラフト作業ができるという楽しみ方もできるので、おすすめです!

ボードは、基本的になんでもOKです。コピー用紙にクレヨンでさっと手書きするだけでも良いですし、段ボールとか厚紙に、色々なものを張り付けて作ってもOK。ルールなんてありませんから、思い切り、その時の親子の気分で作りましょう。数年後、数十年後に見れば、どんなボードだって素晴らしい思い出になってくれるはずです。

もちろん、手作りに自身がない人や、完成度が高いボードが欲しい!という人なら、Amazonで購入もできます!

2.記念アイテムを作る

新学期の初日は、ほぼ勉強もせず、子供たちは楽しい一日を過ごして、目をキラキラさせて帰宅します。もしもクラス替えがなければ、そのままバックパックを放り投げてすぐに遊びに出かけてしまう子もいると思います!

私のママ友には、料理がとても得意な人や、クラフトが天才的に上手な人などもいました。見ていると、彼女たちはそれぞれに家庭ごとの伝統を作っていて、毎年新学期の初めには、子供たちと続けていました。

例えば、子供の手形をとってTシャツを作るとか、手形をとって写真フレームに入れてコレクションするのは、子供の成長をずっと楽しめるという点でも素敵なアイデアだと思います。

その他にも、First Dayの前日に親子でカップケーキを作り、初日に学校へクラスメート分を持参してくれる子もいました。もちろん、アレルギーを持っている子は食べることができないので、その辺の配慮は必要だと思いますが。

3.ランチで子供をサプライズ!

これも、新学期初日のあるあるだと思います。普段ランチを自宅から持参する子なら、新学期の初めには特別にケーキが入っていたり、その子が大好きなおかずが入っていたり、ランチタイムに子供がお弁当箱を開けてニコリとするようなサプライズをするのも、イキだと思います。

日本人のママさんなら、キャラ弁とか上手な人がいそうですよね。私は残念ながら、キャラ弁なるものは一度も作ったことがなく、それどころか子供のランチは、超手抜きなアメリカスタイルのランチを継続していたので、キャラ弁は作り方すら知りません。

子供がキャラ弁を所望するなら、大好きなキャラクターのテーマで作れば初日から子供はクラスの人気者になれるかも!

$0 の健康診断で$300の請求書が来た!

アメリカでは、子供は年に1回Annunal Checkupと呼ばれる健康診断を受けます。学校に医師がやってくる集団検診ではなく、個人がクリニックに行って受けるものですね。アメリカの健康保険の大半は、健康診断に関しては年に1度は無料、となっています。無料だから行く人が多いのだと思います。

目次

  1. アスリートは年に1回健康診断書を提出する
  2. 突然$300の請求が来た!
  3. 学校に医者が来ることもある

1.アスリートは年に1回健康診断書を提出する

shallow focus photo of man playing american football

子供の頃に年1回の健康診断を受けることは、政府や健康保険会社が推奨しているもので、義務ではありません。だから、どの子が受けているかどうかは、基本的に学校はノータッチです。

しかし学校でスポーツ部に所属している場合には、指定されるフォームがあり、医師が「スポーツをしても問題ない健康体です」と署名しなければいけません。これは、毎年必要です。スポーツ部という部活が始まるミドルスクールぐらいから大学まで、例外なくこのフォームがあり、そのために子供たちは毎年夏になると健康診断に行きます。

息子はずっとフットボールをしており、ほかの子と同じように、毎年夏休みに健康診断を受けていました。そして、シーズンが始まる8月に提出していました。ちなみに、提出しない場合には、練習にも試合にも参加できないという仕組みになっています。

アスリートが受ける子の健康診断は、Sports Physical(スポーツ・フィジカル)と呼ばれています。検査の内容は基本的に、年に1度の健康診断(Annual Checkup)と同じです。そのため、クリニックに予約を入れる際にはいつも、Sports Physicalde予約を入れてもAnnual Checkupとして予約を入れても、診察してもらう内容はほぼ同じです。多くの人は、Annual Checkupとして予約を入れると思います。

上記の通り、年に1度の健康診断は、無料です。毎年たくさんの子が「記入してください」と持ってくるSports Physicalの用紙に記入してもらうのも、無料で対応してもらえます。

2.突然$300の請求が来た!

小さなころから毎年無料だったAnnual Checkupですが、ある年、突然$300の請求が来ました。

「???」

と思って、健康保険会社から送付されてきたEOB(Explanation Of Benefit:保険適用の明細書)を熟読すると、「Sports Physicalは保険適用外です」と書かれていました。

健康保険会社に電話をして、いつもと同じ健康診断なのに、なぜ今年は適用外になるのかを聞いたところ、どうやらクリニックが健康保険会社へ申告する際に、

  • クリニックが保険会社へ「Annual Checkup」として申請→自己負担ゼロ
  • 「Sports Physical」と申告→保険適用外。つまり、全額が自己負担

となることが分かりました。クリニックにすぐ連絡してその旨を伝えると、「だって受けたのはSports Physicalですよね?」とか「スポーツ目的なんだから間違ってません」なんて言われることなく、「それではAnnual Checkupとして申請しなおします」との返事。とても良心的なクリニックだと思います。

その後、問題なく受理されて、自己負担額はゼロとなりました。

同じ検査内容でも、クリニックがどのように申告するかによって、患者側の自己負担は大きく変わるという事を、この時に知りました。

3.学校に医者が来ることもある

アメリカは日本のように国民皆保険ではありません。だから当然、健康保険がないという子もいます。健康保険がないという子は貧困層の家庭が多いのですが、そういう子だと、スポーツをするためだけにわざわざクリニックに行って、何百ドルも払うというのは経済的に難しいものです。

そのため学校によっては、1日数時間だけ医者が体育館みたいなところに足を運び、健康診断をしてくれるサービスがあります。スポーツをするけれどSports Physicalをまだ記入していない生徒を対象にしたもので、息子が通っていたハイスクールでは$20ぐらいの格安料金で受けられました。

これはとても便利で、わざわざ学校の後にクリニックへ行く必要がありませんし、夏休みの終わりにアポが取れないと焦る必要もありません。無料で受けられるサービスに$20を払うモヤモヤはあるかもしれませんが、何しろ楽という点は、大きなメリットだと思いますね。

元気すぎるアメリカ人!ADHDなの?

私がアメリカで暮らしてきた中で、ずっと不思議だったことがあります。それは、

アメリカ人って元気すぎる!

ということです。月曜日から金曜日まで皆さんフルタイムで働きますし、ママさんなら育児にてんてこまいです。これは私も同じだったわけですが、平日クタクタになるので、私はいつも週末が待ち遠しかったものです。週末は目覚ましをかけずに寝ていられるし、家の中でのんびりできる!といつも週末を指折り数えていました。

もともと私は子供のころからテンションは決して高い方ではなく、学生のころも女子たちのキャピキャピはそれほど得意ではありませんでした。そんな私が、テンション高めのアメリカ人達と比較すると、いかに自身のテンションの低さを実感したか、簡単に想像できると思います。

そんな私でも20代や30代のころには、平日は仕事の日、週末はプライベートな日として、週末には楽しい予定をたくさん詰めていたものです。子供ができてからも、30代まではなんとか頑張れました。でも40代になると、もう自分の体力が追い付かず、週末はできる事ならどこにも行きたくないし、何もしたくないという気持ちでいっぱいでしたね。はい、息子様、こんな母で申し訳ございません。

目次

  1. 週末が平日以上に忙しいアメリカ人
  2. もしかしてADHDなのでは?
  3. アメリカでは欧米の中でもADHD率が高い
  4. 近年増えている「積極的なADHD]

1.週末が平日以上に忙しいアメリカ人

toddler playing soccer

私がアメリカで子育てをしてきた中で、周りの家庭を見てずっと不思議だったことは、

「そんなエネルギー、どこから出てくるんだろう?」

ということです。私は29歳の時に出産したので、周りのママ友と比較すると、平均よりは年齢は高かったと思います。しかし、仲良しのママ友の中には、子供が3人とか4人いる人もいて、彼女たちも平日はてんてこ舞いで疲労困憊なのです。

それなのに、土曜日は平日よりも早起きして、子供たちを連れてビーチに行くとか、公園でピクニックとか、アクティビティが詰まっている人が多いこと!私も、子供が小学生だったことには、週末ずっと家にいるのも可哀そうだという罪悪感から、色々な所へ連れて行きました。しかし、土曜日にハッスルしすぎると日曜日にはバタンキューとなってしまうのが常でした。週に最低1日は、何もしない日が欲しかったですね。

アメリカ人でも、日曜日にゆっくりしているのでは?と考える人は多いでしょう。しかし!アメリカ人の多くは、日曜日は朝早くに教会へ行くというイベントが待っています。毎週です!

しかも、教会へ行くときには、平日はすっぴんで髪がぼさぼさな人でも、しっかりおめかしをして、朝早くに家族そろって出かけていくのです。

2.もしかしてADHDなのでは?

ある時、日本人のママ友とそういう会話になり、彼女が「アメリカ人ってADHDが多いよね」と言っていました。その時は「そうかもな~」ぐらいに聞き流していたのですが、気になったので調べてみました。

ちなみに、ADDとADHDとは、とてもよく似ていますが、症状は若干異なります。どちらも、集中力が続かないという注意欠如という症状があります。中には、一つの場所にじっとしていられない人もいます。集中し続けることが難しいので、ミスが多くなってしまうこともあるようですね。

ただし、人によって症状の度合いは違います。明らかにADDやADHDだろうと他人が見てわかるケースもあれば、本人も他人も気づかず、大人になってからなんとなく調べてみたらそうだった、なんていうケースもあります。

ADDとADHDの大きな違いは、Hの要素、つまりハイパー(多動性)が入っているかという点です。ハイパーというのは、一言でいえば「元気」ということで、落ち着きがないという症状から、じっとしていられずにその場を歩き回ったり動き回ってしまうという度合いまで、さまざまです。

3.アメリカでは欧米の中でもADHD率が高い

ADDもADHDも、近年ではよく耳にする言葉ですし、注目されています。しかし、必ずしも昔はなかった現代病というわけではありません。昭和の時代にもADDやADHDは存在していましたが、「落ち着きのない子」「じっとしていられない子」「注意散漫」などで表現されていて、疾患だという認識はなかったケースが多いのかなと思います。

国別にADHD率をみると、国によって大きな差があることが分かりました。

ADHDの割合
イギリス17%
アメリカ14%
プエルトリコ7%
ニュージーランド6.5%
カナダ6.3%
中国5.8%
スウェーデン2%

こう見ると、私たちから見て「アクティブだな」と感じる国は、ADHD率が高いような気がします。無自覚なADHDが多いのかもしれません。

4.近年増えている「積極的なADHD]

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ADDもADHDも、脳にトラブルのある疾患です。つまり、病気です。そのため、アメリカのハイスクールや大学では、ADDやADHDだと診断されている子に対しては、試験の時間を延長してくれるという措置をとっている所が多いです。

息子が通う大学でも、ADDやADHDだと診断されている人は、2時間の試験時間が4時間になったりして、時間面での高待遇を受けることができます。

ADDやADHDは、血液検査などで分かる疾患ではありません。問診やカウンセリングなどで医師がそうかもしれないと診断する疾患です。

近年では、そうした学校からの試験時間延長してもらおうと、積極的にADDとかADHDだと診断を受ける子供が増えているのだそうです。ある学校では、クラスの半数がADHD診断を受けているほどなのだとか。50%の割合です。

冷静に考えれば、いくら何でも変だろうと思うところですが、基本的に医師の問診で診断される疾患なので、そうしたことも起こりうるのかもしれません。とてもアメリカらしいという気がしてしまいますが。

また、ADDやADHDだと診断されると、集中力をアップできるお薬を出してもらうこともできます。おそらく、スマートドラッグと呼ばれる類のものではないかと思います。集中力や記憶力がアップするという点で、息子も欲しがっていました。

ADDやADHD自体は、治療が必要な疾患です。しかし、その治療や学校の対策を逆手にとって、ズルをする子が増えていることは、何とも言えない複雑な気持ちになりますね。

アメリカの親あるある!Because I said soは毒親かも!?

アメリカで子育てをする中で、私が何度も耳にした言葉があります。それは、親が子供に対して、”Because I said so!”というもの。意味としては、親の言うことを黙って聞け、というニュアンスですね。

例えば、子供が何かをして、親が「NO!」と叱ったとしましょう。子供は、それがどうしてNOに値するのか、理由がわからなければ、親に対して「Why?(どうして?」と聞くでしょう。しかしアメリカでは、それに対して親が逐一説明をすることは、必ずしも良しとはされていません。

私自身、育児では子供を常に対等に扱ってきました。だから、子供に「どうしてダメなの?」と聞かれれば、理由をきちんと説明してきました。しかし、そんな光景を見ていた周囲の友人からは、「子供に対していちいち説明する必要なんてないの。Because I said so! と言えばいいのよ。」と何度も私がたしなめられました。

でも理由を知りたい子供に説明しないというのは、私の中では変だと思っていたので、何度たしなめられてもスルーでしたが。

目次

  1. 親が子供に「Because I said so」をいう背景
  2. どんな親が言う傾向にあるのか?
  3. 答え方から見るあなたの育児方法
  4. アメリカにはどのタイプが多い?

1.親が子供に「Because I said so」をいう背景

親が子供に「どうして?」と聞かれたとき、説明するのが面倒だなと感じることはあると思います。私も、もちろんありました。

例えば、我が家では子供のゲームは、平日は宿題などがあるので基本的にはNG、でも金曜日と土曜日は翌日学校がないから宿題が終わってるなら夜遅くまでしてもよし、というルールにしていました。この「夜遅く」というぼんやりした線引きは、親子で誤解を生じる原因になります。

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例えば金曜日の夜12時になっても、子供が大興奮でゲームに興じているとしましょう。もうそろそろ寝てほしいな、と思っている親は、「あと10分でゲームを止めて、寝なさい」というかもしれません。しかし子供は、「どうして?」とくるわけです。

親にとっては、

  • 12時で遅い
  • 子供が寝ないと親も心配で寝られない
  • 子供が睡眠不足になると健康や成長への影響が心配

など、まぁいろいろな理由があります。しかしこれは、あくまでも親の言い分です。子供にとっては、「金曜日の夜は遅くまでゲームしても良いって言ったじゃないか!」という言い分があるわけです。だから、「どうして?」と聞いてくるわけです。

私は子供に何か言うときには、常に言われた子供の立場になって考えたうえで発言してました。夫からは「甘すぎる」と叱責されたこともありましたけれど、理不尽なNOだけは言いたくありませんでした。だから、昔も「Because I said so」と子供に対していったことは一度もありません。

2.どんな親が言う傾向にあるのか?

子供に理由を聞かれたとき、理由を言わずに「Because I said so」と言って黙らせようとするのは、権威主義的(Authoritarian)な子育てをする人に多い傾向があります。

権威主義的というのは、親は子供よりも高い位置にあり、指示を出す側でなければいけないという信念を持っている子育て方法です。親である自分の言うことは、子供にとっては絶対であり、それに対して疑問や質問を投げかけられたり、まして異議を唱えられるなんてありえない、と考えています。

金曜日のゲームの例では、親が「Because I said so」と言えば、その時点で会話は終了です。子供は「この間は、ママは金曜日は遅くまでゲームしていいって言ったのに」と不満を抱えたまま就寝することになるでしょう。

子供が受ける影響とは?

この育児方法で育てられる子供は、親が間違ったことを言っていると思っても、異議を唱えることは認められていません。「どうして?」と率直に思っても、質問できません。親の言うことは絶対であり、それが家庭のルールなのです。だから、黙って従うという選択肢しかありません。

police fun funny uniform

この育児を受けて育つ子供は、世の中や集団のルールに対して従うことが、とても上手になります。黒いものを白、白いものを黒といわれても、あまり疑うことなく「リーダーがそういうのなら、そうなのです」と信じることができます。

しかしこの従順さには、リスクが伴います。それは、自尊心が育たないという点です。必ずしもそうだというわけではありませんが、自分の考えよりも組織のルールを重視するため、自分の気持ちや考えは最優先される項目にはならないわけですね。

また権威主義的に子育てをすると、子供は親に対して恐怖を感じるようになってしまいます。親が怖い、怒られるのが怖いから何も話せないと感じると、親子間の距離はどんどん離れてしまいます。

3.答え方から見るあなたの育児方法

子供から「どうして?」と聞かれたとき、どのように対応するかによって、その家庭での育児方法を垣間見ることができます。

権威と理解を両立(Authoritative)

このタイプは、子供に「どうして?」と聞かれたときに、言葉で理由を説明します。「Because I said so」と言って突き放すことはしません。親の中で持っている持論やルールを、子供に説明するという点が、権威主義的な育児と大きく異なります。

またこのタイプは、子供の気持ちも考慮します。そのうえで、解決策を提案したり、前向きに問題を解決しようという姿勢で子供と向き合います。

金曜日のゲームの例なら、「子供が12時を過ぎて起きていると、成長にもマイナスだし、親ももう寝たいから、あなたも寝てほしい。でもその代わり、明日の朝は早起きしてゲームすれば良いじゃない?」と打開案を提案するでしょう。そうすれば子供も、親がなぜそういうのかを理解でき、提案された打開案で手を打つのも悪くないな、と考えられます。

子供が受ける影響は?

このタイプの子育てをすると、子供自身も他人に意見をする際には、その理由や背景を言葉で説明できる能力が高くなります。また、リスク管理のスキルが高くなりやすいという研究結果もあるようです。

寛容な育児(Permissive)

このタイプは、ルールを決めても子供になかなか実践できない親が該当します。例えば「もう寝なさい」といっても、子供が「だって金曜日は遅くまでゲームしていいって言ったじゃないか!僕はまだ眠くない!」と反論してきたら、「眠くないなら仕方ないか」と折れるタイプですね。

子供が受ける影響は?

子供の自主性を大切にするといえば聞こえは良いですが、子供にとっては、親の言うことに全く権威性を感じないというデメリットが発生してしまいます。理にかなっていれば、相手が親でも自分の意見を認めてくれるという方式が、成長の過程で刷り込み式に植えつけられるため、子供は自身の考えていることを主張するスキルが身に付きます。

cheerful ethnic man resting with kid on bed

これは悪く言えば「子供になめられる」親となってしまう方法なのですが、必ずしもデメリットばかりとは限りません。子供にとって親は、権威のある存在ではなくなるものの、なんでも話せる兄弟や姉妹、また友人のような存在となります。お互いに信頼関係を築くことによって、上下関係ではなく対等な関係を築けるというメリットもあります。

ただし、権威に対しての免疫を持たないため、学校のルールに従ったり、先生の指導に従うことに対して、苦労するリスクは高くなるかもしれません。子供は、ルールに従うのではなく、自分に正当性があればルールに従う必要はないと覚えてしまうからです。

無関心な親もいる(Uninvolved)

親の中には、子供は経験から自主的に学ぶという育児メソッドを持つ人もいます。この場合、親が指導したり何かを強制的にさせるのではなく、子供の自主性を大切にして、良いことも悪いことも経験を通して学べばよいという考えが多いです。

無関心と無関与とは、若干の違いはあるものの、この育児方法は「Because I said so」という子育てとは対極にある方法だといえるでしょう。

  • 子供が学校からの宿題をしたかを聞かないし、宿題はあるのかとも聞かない
  • 子供の友達のことも、すべて本人に任せている
  • 親子で過ごす時間が少ない

など、放任主義を思わせるような言動も多いです。

子供が受ける影響は?

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無関与な子育ての中で育つ子供は、親は自分に興味や関心がないと感じる機会が多くなってしまいます。その結果、自信のない人間になったり、自尊心の面でもデメリットが発生するかもしれません。

また、親にルールを守れと強制されないため、いやなルールには従わないという姿勢が確立されてしまうでしょう。学校の勉強でも苦労したり、集団生活で真野るべきルールもうまく守れないという事態が起こりかねません。

4.アメリカにはどのタイプが多い?

私がアメリカで育児をしてきた中では、「Because I said so」という権威主義的な親か、子供の自主性に完全に任せて放任無関心的なUninvolvedな親が多かったような気がします。

もちろん、子供に説明して理解を求めたり、子供と友達親子の関係を築く人もいますが、私が見てきた中では、これらのタイプは日本の親子関係によくみられるような気がしました。あくまでも私の狭い世界での経験による感想ですが。

アメリカの子育て事情!「褒めて伸びるのは中くらいまで」は本当か?

シャロン・ストーンという女優をご存知ですか?1992年に公開された「氷の微笑」という映画で、一躍スターとなった女優なのですが、女優としてはとても遅咲きだったこともあり、売れた際には周囲からバッシングの嵐を受けたそうです。その中には、「プロデューサーに枕営業したのよ、きっと」など悪意を感じるものも多かったのだとか。

そんな彼女が放ったひとこと

「枕でのし上がれるのは、中くらいまでよ。その後は、実力が必要。」

でした。

センセーショナルな名言ですが、実はこの考え方は、育児や教育にも通じるところがあります。

「褒める教育」の本場アメリカで子育てを終了した私が、今から振り返って思う事をまとめてみました。

目次

  1. アメリカでも日本でも「褒める育児」が主流
  2. 日本で「ほめる育児」が誕生した背景
  3. アメリカと日本で違う育児スタイル
  4. 評価されるべきは努力、結果じゃない
  5. 社会はアメリカでも結果重視
  6. 褒めて延びるのは中くらいまで、その先を狙うなら?

1.アメリカでも日本でも「褒める育児」が主流

アメリカでも日本でも、現在は褒める育児が主流ではないでしょうか。アメリカは「褒める育児」という点では先進国で、もともとそういう育て方をするべきだという土壌があります。

アメリカはまだ歩けない赤ちゃんでも「個」とみなし、個性を大切にして育てる土壌があります。そのため、親子でも同じ高さで意見交換をすることもあれば、子供が親に対してダメ出しすることもあります。その際でも親は子供に対して、「親に向かってなんだ!生意気だぞ!」なんてことは言いません。

2.日本で「ほめる育児」が誕生した背景

映画「不良少女とよばれて」

もともと日本では、親が子供に対して躾をするというトップダウン式の育児がメインでした。昭和女子の私も、育児は親から「厳しくダメ出し」をされることが多かったですね。決して楽しいものではありませんでしたし、子供の頃に戻りたいという気持ちもゼロです。

80年代ぐらいまでのこうした育児スタイルは、不良とか非行という社会問題を生み出しました。親の掲げる理想についていけない子供たちは抑圧されていると感じ、親や学校、社会に対して反抗心をむき出しにしたわけです。そんなことをしても親子間の距離が縮まることはあるはずもなく、非行対策が社会全体の大きな課題となりました。

そんな背景の中で生まれたのが「ほめる育児」です。これは「叱るばかりが子育てじゃない、ほめることで子供のやる気を伸ばす」という育児方法です。

既に日本に紹介されてから半世紀近くがたっているので、自身が「ほめる育児」で育ったという人も多いかもしれませんね。

3.アメリカと日本で違う育児スタイル

褒める育児では、結果ではなくプロセスを褒めるのが特徴です。結果はどうであれ、そこに至るまでの努力に対して、褒めるのです。結果重視の日本文化で育った私にとっては、結果を見ずに努力だけを褒めろと言われても、なんとも難しいのですが、これが褒める育児の基本形ですね。

日本の育児は、褒める育児が主流になったとはいえ、まだまだ結果に対して褒めてしまうことが多いと思います。もしくは、親が期待する結果へ誘導しようと画策した褒め方をすることも多いかもしれません。

例えば子供がテストで100点を取ったとしましょう。これは快挙です。しかし、100点という結果に対して褒めるのでは、子供は「100点でなければ褒めてもらえない」というプレッシャーを感じます。

アメリカの褒める育児では、「昨日しっかり準備した成果だね!」とプロセスに対して褒めます。プロセスを褒めるので、点数は100点でも80点でも、あるいは30点ぐらいでも同じように褒めます。

なのでアメリカの子供は、頑張るというプロセスを大切だと感じるようになるのです。結果がどうであれ、頑張ることがとても大切なのだ、と。

4.評価されるべきは努力、結果じゃない

しかし、ここにアメリカの子育てや教育の闇があります。

結果度外視でプロセスだけを褒められた子供は、頑張ることが評価されるべきで、結果はどうであれ頑張ったものが勝利すると考えるようになります。これは、私がアメリカで子育てした中で、とても強く感じたことであり、もどかしく感じたことでもありました。

例えば、学校で試験を行い、85点取った子がいたとします。アメリカのハイスクールでは、成績がすべて大学入試の審査材料となるので、90点取ってAが欲しい所ですが、85点では残念ながら点数が足りません。

日本人なら、大半は「自分の頑張りが足りなかあった」とあきらめるのではないでしょうか。

しかしアメリカの子は違います。85点をなんとか90点にするべく、先生に交渉へ行くのです。これ、アメリカの学校あるあるです。

「90点にするためには、何をすれば良いですか?」

と先生に交渉しに来ます。先生もそうした交渉にはなれているので、驚くことはありません。既に、そういう生徒のために別途で宿題やプロジェクトを準備している先生もいれば、「ダメなものはダメ」と突き放す先生もいます。

しかし、この考え方は、結果よりもプロセスが大切だと教えられて育つアメリカの子供の根本にある考え方だと思います。

5.社会はアメリカでも結果重視

努力次第で結果を変えられるのは、アメリカでは大学入試でも見受けられます。基本的にアメリカの大学入試は、SATやACTのスコアだけでなく、それぞれ評価基準が違う全米のハイスクールの成績や頑張ったクラブ活動、ボランティアや仕事の経験などが、まるでAO入試のように多方向から検討されます。

アメリカの入試制度についてはこちらから

この際、大学によって何をどのぐらい重要視するかは、それぞれ異なります。SATやACTの成績が良ければ、他は何でもOKという大学もあるでしょう。何でもOKとまではいかなくても、SATやACTが最低基準を超えていなければ、他が良くても不合格にする大学もあります。特に、難関大学と呼ばれるところは、その傾向が強いかもしれませんね。

テストのスコアというのは、生徒にとっては「結果」であり、「努力」というプロセスではありません。日本の大学のように、テストの結果だけで合否が決まるというわけではないにせよ、「結果を伴わない努力は実らない」という現実をアメリカの子供が初めて突き付けられるのは、もしかしたら大学入試の時なのかもしれません。

6.褒めて伸びるのは中くらいまで、その先を狙うなら?

話を元に戻しましょう。

アメリカの育児では、結果がどうであれ、親はプロセス、つまり子供の頑張りに対して褒めます。そうすることで、子供は自信がつきます。そして、もっと頑張ろうという気持ちが湧いてきます。

。。。というのはあくまでも理想論です。

もちろん、小さな子供は皆そうです。しかし子供は成長するにしたがって、ずるがしこさを覚えます。ちょっとした演技で親をちょろまかせることが分かれば、嘘も方便とばかりに嘘を塗り重ねる子だっています。

例えば、試験の前に子供が勉強せずにゲームにはまってしまい、そのせいでテストの点が70点だったとしましょう。正直者のできた子なら、

「ゲームやり過ぎて点数が悪かった。次はもっと努力する」

と自白するかもしれません。しかしそんな子は、きっと少数派です。多くの場合には、試験がいかに難しかったのかを力説し、70点は決して悪い点数ではないと真剣に説くのではないでしょうか。

頑張って70点なら仕方ありません。でももし、頑張らずに70点だったなら、どうしますか?

ここで役立つのが、私達日本人がよく知っている「管理教育」です。

取ってしまった70点は仕方ない。でも次に同じ試験をした時には、70点以上取れるようにアフターケアすることが、「中くらいよりも上」に行くためには必要不可欠な作業だと思います。

親が家庭で勉強のフォローができればよいのですが、必ずしもそういうわけではありませんよね。その場合には、「先生に時間を作ってもらったら?」とアドバイスするだけでも、子供にとっては大きな意味があります。

私の息子がハイスクールの時にも、私が分かる科目(と言っても数学しかありませんでしたが)は家庭でサポートしました。でもほかの科目に関しては、学校の先生に放課後時間を作ってもらってフォローしてもらうなど、「わからない所を放置しない」ことを徹底しました。

アメリカにはサポートしない親が多い?

アメリカの家庭では、私が見た範囲ですが、小さな年齢でも子供の勉強には一切ノータッチという親がとても多いです。勉強が好きなのも嫌いなのも個性、やりたきゃするだろうし、しなくても生きていける、ぐらいにリラックスした育児なのかもしれません。

大半がそうしたリラックス系ペアレンツの中、少数派ですが親が家庭でしっかりと子供のケアをする所もあります。勉強だけでなく、スポーツや芸術においても、そういう家庭はあります。そして、結果を出しています。

「褒めて伸びるのは中くらいまでよ」という考え方は、あながち間違ってはいないのでしょう。