新学期の定番「First day of school」を思い切り楽しもう!

アメリカでは8月に始まる新学期の初日には、First Day Of Schoolとタグ付けされた写真が、SNSを埋め尽くします。小さな子供からハイスクールまで、みな、First Day of Schoolを楽しむのです。

私は、毎年学年が上がることに興奮するわけではなかったため、FIRST First Day of Schoolはキンダーの時、そしてハイスクールの最後の年に「LAST First day of school」として記念撮影をしました。そういうイベントが大好きな親だと、学年が始まる「First Day of School 」を毎年写真に収めてアルバムにまとめていた人もいましたね。

キリが良いタイミングで子供の成長を記録に収めておくことは、家族でワクワクできるので、ぜひおすすめです。今回は、First Day of Schoolのアイデアをまとめてみました。

目次

  1. 子供と一緒にボードを作る
  2. 記念アイテムを作る
  3. ランチで子供をサプライズ!

1.子供と一緒にボードを作る

これは、多くの家庭で実際に行っていることで、ボードを作る際には子供と一緒にクラフト作業ができるという楽しみ方もできるので、おすすめです!

ボードは、基本的になんでもOKです。コピー用紙にクレヨンでさっと手書きするだけでも良いですし、段ボールとか厚紙に、色々なものを張り付けて作ってもOK。ルールなんてありませんから、思い切り、その時の親子の気分で作りましょう。数年後、数十年後に見れば、どんなボードだって素晴らしい思い出になってくれるはずです。

もちろん、手作りに自身がない人や、完成度が高いボードが欲しい!という人なら、Amazonで購入もできます!

2.記念アイテムを作る

新学期の初日は、ほぼ勉強もせず、子供たちは楽しい一日を過ごして、目をキラキラさせて帰宅します。もしもクラス替えがなければ、そのままバックパックを放り投げてすぐに遊びに出かけてしまう子もいると思います!

私のママ友には、料理がとても得意な人や、クラフトが天才的に上手な人などもいました。見ていると、彼女たちはそれぞれに家庭ごとの伝統を作っていて、毎年新学期の初めには、子供たちと続けていました。

例えば、子供の手形をとってTシャツを作るとか、手形をとって写真フレームに入れてコレクションするのは、子供の成長をずっと楽しめるという点でも素敵なアイデアだと思います。

その他にも、First Dayの前日に親子でカップケーキを作り、初日に学校へクラスメート分を持参してくれる子もいました。もちろん、アレルギーを持っている子は食べることができないので、その辺の配慮は必要だと思いますが。

3.ランチで子供をサプライズ!

これも、新学期初日のあるあるだと思います。普段ランチを自宅から持参する子なら、新学期の初めには特別にケーキが入っていたり、その子が大好きなおかずが入っていたり、ランチタイムに子供がお弁当箱を開けてニコリとするようなサプライズをするのも、イキだと思います。

日本人のママさんなら、キャラ弁とか上手な人がいそうですよね。私は残念ながら、キャラ弁なるものは一度も作ったことがなく、それどころか子供のランチは、超手抜きなアメリカスタイルのランチを継続していたので、キャラ弁は作り方すら知りません。

子供がキャラ弁を所望するなら、大好きなキャラクターのテーマで作れば初日から子供はクラスの人気者になれるかも!

卒業祝いvs入学祝 アメリカには入学祝はない?

日本では、卒業祝いもあれば入学祝もありますよね。基本的に、贈る時期に合わせて決めれば良いとか、一つにまとめるのもマナー的にOKとなっています。

アメリカで生活して気づいたことは、卒業に対しては小学校から大学まで、年齢を問わずに保護者や関係者は感無量になりますが、入学に対しては、誰も特別な意識を持たないということです。私としては違和感を感じたので、その理由を調べてみました!

目次

  1. 理由1:効率的ではない
  2. 理由2:入学は誰でもできる、でも卒業は全員ができるわけじゃない
  3. 理由3:結果ではなく努力を評価するべき

1.理由1:効率的ではない

よく耳にする理由は、入学を祝うことは効率的ではないというものです。入学式という形式上のセレモニーをしても、それは時間の無駄。子供たちを変に興奮させるのではなく、新学期のはじめこそ、腰を据えて真剣モードでスタートしたい、という考え方があるようです。

一方の卒業式は、高校や大学になれば一大イベントで、遠方から祖父母がやってくることもあります。小中学校でも、簡易的な卒業式を開催したり、親が主催でパーティを主催することもあります。

卒業に関するイベントは、子供たちが浮かれ気分になっても、すぐ後には夏休みが控えているので問題ありません。夏休みは浮かれ気分で過ごすものだと考える人も多いですね。

2.理由2:入学は誰でもできる、でも卒業は全員ができるわけじゃない

入学と卒業とで大きな温度差がある理由にはまた、入学は誰でもできるけれど、卒業は全員ができるわけではないという考え方もあるようです。確かにアメリカでは、高校まで入試は一切なく、誰でも高校まで進学できます。しかし高校になると、勉強が難しくて落第したり、問題を起こして停学になる学生も多いですし、妊娠とか逮捕などの理由で退学する人もいます。この辺は、とてもアメリカらしい部分かもしれません。

そのため、誰でもできる入学に関してお祝いをするなんて、アメリカ人にとっては理解不能なのです。卒業という偉業を達成したことに対して、盛大に祝いたいという気持ちがあるのでしょう。

3.理由3:結果ではなく努力を評価するべき

別の記事でも紹介しましたが、アメリカ人と日本人とでは、何を評価するかという点が大きく異なります。日本人は、努力を評価するのではなく、まずは結果を評価する文化です。しかしアメリカ人は、努力したことを最大限に評価し、結果は二の次三の次、という人も多いです。

例えば高校卒業と大学入学を比較したときに、日本だと大学へ進学する人に対しては、おそらく入学祝を贈るでしょう。進学しない人に対しては、卒業祝いよりも就職祝いとなることが多いと思います。つまり、進学とか就職という結果に対して、そして未来へ対しての激励という意味もあるのでしょう。

アメリカの場合には、努力を評価することが大切なので、どう考えても入学祝や就職祝いではなく、「高校を頑張って卒業しました、おめでとう!」という気持ちになる人が多いのかもしれません。

アメリカの親あるある!Because I said soは毒親かも!?

アメリカで子育てをする中で、私が何度も耳にした言葉があります。それは、親が子供に対して、”Because I said so!”というもの。意味としては、親の言うことを黙って聞け、というニュアンスですね。

例えば、子供が何かをして、親が「NO!」と叱ったとしましょう。子供は、それがどうしてNOに値するのか、理由がわからなければ、親に対して「Why?(どうして?」と聞くでしょう。しかしアメリカでは、それに対して親が逐一説明をすることは、必ずしも良しとはされていません。

私自身、育児では子供を常に対等に扱ってきました。だから、子供に「どうしてダメなの?」と聞かれれば、理由をきちんと説明してきました。しかし、そんな光景を見ていた周囲の友人からは、「子供に対していちいち説明する必要なんてないの。Because I said so! と言えばいいのよ。」と何度も私がたしなめられました。

でも理由を知りたい子供に説明しないというのは、私の中では変だと思っていたので、何度たしなめられてもスルーでしたが。

目次

  1. 親が子供に「Because I said so」をいう背景
  2. どんな親が言う傾向にあるのか?
  3. 答え方から見るあなたの育児方法
  4. アメリカにはどのタイプが多い?

1.親が子供に「Because I said so」をいう背景

親が子供に「どうして?」と聞かれたとき、説明するのが面倒だなと感じることはあると思います。私も、もちろんありました。

例えば、我が家では子供のゲームは、平日は宿題などがあるので基本的にはNG、でも金曜日と土曜日は翌日学校がないから宿題が終わってるなら夜遅くまでしてもよし、というルールにしていました。この「夜遅く」というぼんやりした線引きは、親子で誤解を生じる原因になります。

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例えば金曜日の夜12時になっても、子供が大興奮でゲームに興じているとしましょう。もうそろそろ寝てほしいな、と思っている親は、「あと10分でゲームを止めて、寝なさい」というかもしれません。しかし子供は、「どうして?」とくるわけです。

親にとっては、

  • 12時で遅い
  • 子供が寝ないと親も心配で寝られない
  • 子供が睡眠不足になると健康や成長への影響が心配

など、まぁいろいろな理由があります。しかしこれは、あくまでも親の言い分です。子供にとっては、「金曜日の夜は遅くまでゲームしても良いって言ったじゃないか!」という言い分があるわけです。だから、「どうして?」と聞いてくるわけです。

私は子供に何か言うときには、常に言われた子供の立場になって考えたうえで発言してました。夫からは「甘すぎる」と叱責されたこともありましたけれど、理不尽なNOだけは言いたくありませんでした。だから、昔も「Because I said so」と子供に対していったことは一度もありません。

2.どんな親が言う傾向にあるのか?

子供に理由を聞かれたとき、理由を言わずに「Because I said so」と言って黙らせようとするのは、権威主義的(Authoritarian)な子育てをする人に多い傾向があります。

権威主義的というのは、親は子供よりも高い位置にあり、指示を出す側でなければいけないという信念を持っている子育て方法です。親である自分の言うことは、子供にとっては絶対であり、それに対して疑問や質問を投げかけられたり、まして異議を唱えられるなんてありえない、と考えています。

金曜日のゲームの例では、親が「Because I said so」と言えば、その時点で会話は終了です。子供は「この間は、ママは金曜日は遅くまでゲームしていいって言ったのに」と不満を抱えたまま就寝することになるでしょう。

子供が受ける影響とは?

この育児方法で育てられる子供は、親が間違ったことを言っていると思っても、異議を唱えることは認められていません。「どうして?」と率直に思っても、質問できません。親の言うことは絶対であり、それが家庭のルールなのです。だから、黙って従うという選択肢しかありません。

police fun funny uniform

この育児を受けて育つ子供は、世の中や集団のルールに対して従うことが、とても上手になります。黒いものを白、白いものを黒といわれても、あまり疑うことなく「リーダーがそういうのなら、そうなのです」と信じることができます。

しかしこの従順さには、リスクが伴います。それは、自尊心が育たないという点です。必ずしもそうだというわけではありませんが、自分の考えよりも組織のルールを重視するため、自分の気持ちや考えは最優先される項目にはならないわけですね。

また権威主義的に子育てをすると、子供は親に対して恐怖を感じるようになってしまいます。親が怖い、怒られるのが怖いから何も話せないと感じると、親子間の距離はどんどん離れてしまいます。

3.答え方から見るあなたの育児方法

子供から「どうして?」と聞かれたとき、どのように対応するかによって、その家庭での育児方法を垣間見ることができます。

権威と理解を両立(Authoritative)

このタイプは、子供に「どうして?」と聞かれたときに、言葉で理由を説明します。「Because I said so」と言って突き放すことはしません。親の中で持っている持論やルールを、子供に説明するという点が、権威主義的な育児と大きく異なります。

またこのタイプは、子供の気持ちも考慮します。そのうえで、解決策を提案したり、前向きに問題を解決しようという姿勢で子供と向き合います。

金曜日のゲームの例なら、「子供が12時を過ぎて起きていると、成長にもマイナスだし、親ももう寝たいから、あなたも寝てほしい。でもその代わり、明日の朝は早起きしてゲームすれば良いじゃない?」と打開案を提案するでしょう。そうすれば子供も、親がなぜそういうのかを理解でき、提案された打開案で手を打つのも悪くないな、と考えられます。

子供が受ける影響は?

このタイプの子育てをすると、子供自身も他人に意見をする際には、その理由や背景を言葉で説明できる能力が高くなります。また、リスク管理のスキルが高くなりやすいという研究結果もあるようです。

寛容な育児(Permissive)

このタイプは、ルールを決めても子供になかなか実践できない親が該当します。例えば「もう寝なさい」といっても、子供が「だって金曜日は遅くまでゲームしていいって言ったじゃないか!僕はまだ眠くない!」と反論してきたら、「眠くないなら仕方ないか」と折れるタイプですね。

子供が受ける影響は?

子供の自主性を大切にするといえば聞こえは良いですが、子供にとっては、親の言うことに全く権威性を感じないというデメリットが発生してしまいます。理にかなっていれば、相手が親でも自分の意見を認めてくれるという方式が、成長の過程で刷り込み式に植えつけられるため、子供は自身の考えていることを主張するスキルが身に付きます。

cheerful ethnic man resting with kid on bed

これは悪く言えば「子供になめられる」親となってしまう方法なのですが、必ずしもデメリットばかりとは限りません。子供にとって親は、権威のある存在ではなくなるものの、なんでも話せる兄弟や姉妹、また友人のような存在となります。お互いに信頼関係を築くことによって、上下関係ではなく対等な関係を築けるというメリットもあります。

ただし、権威に対しての免疫を持たないため、学校のルールに従ったり、先生の指導に従うことに対して、苦労するリスクは高くなるかもしれません。子供は、ルールに従うのではなく、自分に正当性があればルールに従う必要はないと覚えてしまうからです。

無関心な親もいる(Uninvolved)

親の中には、子供は経験から自主的に学ぶという育児メソッドを持つ人もいます。この場合、親が指導したり何かを強制的にさせるのではなく、子供の自主性を大切にして、良いことも悪いことも経験を通して学べばよいという考えが多いです。

無関心と無関与とは、若干の違いはあるものの、この育児方法は「Because I said so」という子育てとは対極にある方法だといえるでしょう。

  • 子供が学校からの宿題をしたかを聞かないし、宿題はあるのかとも聞かない
  • 子供の友達のことも、すべて本人に任せている
  • 親子で過ごす時間が少ない

など、放任主義を思わせるような言動も多いです。

子供が受ける影響は?

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無関与な子育ての中で育つ子供は、親は自分に興味や関心がないと感じる機会が多くなってしまいます。その結果、自信のない人間になったり、自尊心の面でもデメリットが発生するかもしれません。

また、親にルールを守れと強制されないため、いやなルールには従わないという姿勢が確立されてしまうでしょう。学校の勉強でも苦労したり、集団生活で真野るべきルールもうまく守れないという事態が起こりかねません。

4.アメリカにはどのタイプが多い?

私がアメリカで育児をしてきた中では、「Because I said so」という権威主義的な親か、子供の自主性に完全に任せて放任無関心的なUninvolvedな親が多かったような気がします。

もちろん、子供に説明して理解を求めたり、子供と友達親子の関係を築く人もいますが、私が見てきた中では、これらのタイプは日本の親子関係によくみられるような気がしました。あくまでも私の狭い世界での経験による感想ですが。

アメリカでは給食費の未払いトラブルが起こらない?その理由とは?

日本の学校では、子供たちが食べる給食にかかる費用は、親が負担します。給食がなければ、親が毎日お弁当を作らなければならず、大変な労力や時間がかかってしまいますよね。

それに、学校で提供される給食は栄養バランスが取れているだけでなく、リーズナブルです。自治体によって毎月かかる給食費は違いますが、平均すると4,000円~5,000円程度が一般的ではないでしょうか。

しかしこの給食費、日本では未払いが大きな問題となっています。その理由は払えないとか払いたくないとか様々ですが、この未払いによって自治体は大きなダメージを受けていたり、取り立て役を仰せつかる担任の先生は、白髪が増えるような苦労を強いられています。

この給食費の未払いトラブルは、実はアメリカにはほぼありません。少なくとも、私がアメリカで子育てをしてきた中では、見たことがありません。その理由と仕組みをご紹介しますね。

目次

  1. アメリカの給食費の仕組み
  2. Free LunchとReduced Lunchとは?
  3. 該当するなら利用したほうが良い、その理由は?

1.アメリカの給食費の仕組み

アメリカでは、キンダーから大学まですべて、学校では給食を提供しています。しかし全員が給食を食べなければいけないというわけではなく、自宅からお弁当を持参する子もたくさんいます。生徒や家庭に選択権があり、家庭でお弁当を作るのが面倒な人は、給食という選択肢もあります、というスタンスですね。

この給食費は、プリペイド式になっています。親が事前にランチアカウントなるものを開設して、そこにいくらかを入金しておきます。子供は学校で給食を食べたいときに、4桁の暗証番号(PIN)を会計の時に伝えることで、子供が現金を持たなくてもランチを購入でき、学校側も未払いのリスクを回避できるという仕組みになっています。

子供が自身で現金を管理できるぐらいの年齢になると、学校側もプリペイドだけでなく、子供がその場で現金払いするという選択肢もくれます。プリペイドでもその場で現金払いでも、給食の代金は変わりません。私の息子はほとんどお弁当を持参していたので、給食代金がどのぐらいかはよく覚えていないのですが、確か1食あたり$3(500円程度)ぐらいだったような気がします。

ランチアカウントがない!子供はどうなる?

学校の新学期が始まると、子供達は学校からたくさんのお知らせをもらって帰宅します。これは、日本でも同じですよね。そのお知らせの紙の中には、ランチに関するものもあって、どのサイトでランチアカウントを開設するか、入金はどうやってできるか、といった説明が書かれています。

最初から「年間を通してお弁当を持参させます」という家庭なら、ランチアカウントを開設する必要はありません。しかし、今日はお弁当だけど明日は給食、という子や、毎日給食という家庭では、ランチアカウントを開設することが多いです。

もしも子供が給食の時間にカフェテリアに行き、給食を購入しようとしたのにアカウントに残金が入ってなかったり、アカウントが開設されていない場合には、どうなるのでしょうか?

a boy leaning his head on the table

結論から言うと、ランチは購入できません。キンダーぐらいの年齢だと、担任が慈悲の心で「今日は私が払うから」と言って購入してくれることは、あるかもしれません。しかしその場合、必ず担任から親に「ランチアカウントを開設していないので、してください」という連絡がいきます。

1回ぐらいなら、担任が費用を負担して給食を購入してくれることはあるでしょう。しかし何回も続くと、残念ながらその子はランチタイムには何も食べられない事態となります。周囲の子が給食やお弁当を食べていても、その子は何も食べられません。はい、これは親の責任なのです。

2.Free LunchとReduced Lunchとは?

「給食代が払えない貧困層に対して、それはあんまりじゃないか?」

という声があるかもしれませんね。アメリカにはそうした貧困層向けの福利厚生プログラムがあります。USDAから提供されているNational School Lunch Program(NSLP)という制度で、全米で2,300万人程度が利用しています。

公立の学校では、世帯の収入が一定以下の場合には、給食費は完全無料となります。さらに、無料になるレベルではないけれど客観的に見て生活が貧しい家庭だと認定されると、給食のディスカウント制度を利用できます。

  • Free Lunch(給食費が無料)世帯収入が、政府が定める貧困ラインの130%以内が対象
  • Reduced Lunch(割引価格)政府が定める貧困ラインの130%から185%まで

貧困ラインというのは、毎年政府が決定するもので、世帯人数によって収入のラインは異なります。

世帯の人数2022年度の貧困ライン
(Poverty Guideline)
Free Lunch
2$18,310$23,803以下
3$23,030$29,939以下
4$27,750$36,075 以下
5$32,470$42,211以下
6$37,190$48,347 以下
7$41,910$54,483 以下
8$46,630$60,619 以下
Poverty Guideline チャート

ちなみにこの貧困ガイドラインは、WICが定めるラインとは異なります。

Free LunchとReduced Lunchは、現在Webで申請できるような環境整備が進められています。それまでは、学校のカウンセラーに相談すると、必要な書類を教えてくれますし、場合によっては学校側で手続きをしてくれることもあるかもしれません。

Free LunchとReduced Lunchの申請はこちらから

Free LunchとReduced Lunch に関するガイドラインはこちらから

3.該当するなら利用したほうが良い、その理由は?

このランチプログラムは、自身の世帯が貧困層であるという一定の基準となります。子供が学校に通っている間には、とりあえず栄養のある食事ができるということは、親にとっては大きな安心感ではないでしょうか。

しかし、メリットはそれだけではありません。例えば大学入学のためのSATやACTを受験する際には、ランチプログラムで無料もしくは割引きの人は、テスト料金にも反映されます。

それに、もしも将来、子供が成長して大学を受験する場合には、Free LunchやReduced Lunchを「過去に1度でも」利用した経験があると、FAFSAをファイルする際に考慮されます。自己負担額ゼロ円と計算される可能性も大いにあります。

アメリカの大学費用についてはこちらから

日本に多い友達親子、アメリカでは悪?

日本には、親子が上下関係というよりは友達のような関係で仲が良い「友達親子」が大人気です。親友のように何でも話すことができるこの関係は、親が子供に対して威圧的な態度をとらず、子供は親に対して恐怖心を抱くことがありません。

日本と比べて、親は威厳ある存在であることを重視する傾向にあるアメリカでは、この友達親子は、どこまで浸透しているのでしょうか?

目次

  1. アメリカにおける友達親子の実態
  2. 友達親子のメリット
  3. 友達親子のデメリット
  4. アメリカで増えている友達親子
  5. アメリカの専門家が友達親子に否定的な理由

1.アメリカにおける友達親子の実態

アメリカにも、友達親子はいます。しかし親子関係は上下関係であるべきだと信じる人が多いからでしょうか、友達親子の関係を築いている人はそれほど多くありません。中には「そんな関係。。」と否定的な人もいます。

アメリカの市場調査によると、アメリカで暮らす親の約40%程度は、子供と親友のような関係を築きたいと考えています。そしてその多くは、子供が成人してからも実家暮らしを続けることに対して、否定的ではありません。

子供にできるだけ快適な生活環境を提供しようと、子供におねだりされたわけでもないのにモノを買い与えることも少なくありません。私はこれを書きながら、まさに自分のことだと思っております。

親が「子供の親友になりたい」と思っている一方で、子供はそんな親をどう見ているのでしょうか?

実は子供自身も、約半数は親のどちらかを「親友の一人」だとみなしているのだそうです。そうなると、子供にとっては家庭がとても居心地の良い空間となり、時間がある時にはできるだけ家にいたいと感じたり、成人しても親と同居する選択肢があるのなら、迷わずに同居を選ぶことが多くなるのだとか。

2.友達親子のメリット

upset little ethic boy looking at faceless father during argument

友達親子には、たくさんのメリットがあります。日本では、子育て専門家の尾木ママも、この友達親子の育児方法を称賛されてましたね。

  • 子供の反抗期が軽減される(親が子供の気持ちに理解を示すため)
  • 親は、子供の社交や生活環境を把握しやすい(子供が臆することなく話してくれる)
  • 子供の親に対する不満が減る
  • 親は、子供が言うことを聞いてくれるので精神的に楽

ぐらいでしょうか。友達親子の関係を築いている人のほとんどは、その関係に満足しているという点もまた、友達親子の特徴ですね。

3.友達親子のデメリット

a woman getting mad to a young girl

友達親子には、デメリットもあります。日本では友達親子に対して賛成派と反対派がきっぱり分かれる傾向にあり、賛成派は約40%程度なのに対して、反対派は30%もいて、賛成派と同じぐらい反対の人もいます。その理由は、

  • しつけができない(親に威厳がないため)
  • 子供の精神的な成長を妨げる
  • 反面教師で学べない

この点は、アメリカの専門家の多くも口をそろえて指摘する部分です。アメリカでは、親は子供の上に立って指導するべき存在という考え方が根付いており、子供に対して毅然とした態度で対応する人が、とても多いです。そして、そうあるべきだと信じている人も多いですね。

その人たちの考えは、「親は子供と同等の立場ではないのだから、友達になる必要はない。子供は友達を家の外で見つけたらよい。親は親、友達は友達。同じではない。」というものです。

専門家も、親が子供の親友になってしまうと、子供が悪いことをしても、その気持ちを理解して受け入れてしまい、正しい方向へと導くことが難しくなってしまうと指摘しています。例えば未成年の飲酒でも、威厳のある親なら、「未成年なのだからダメ」と言うでしょうけれど、友達親子だと「外はダメだけど家の中でならOK」と許可を出してしまうかもしれません。子供の「ルールに従う」スキルが育たないという点は、確かにデメリットですね。

また親子間に一定の距離があると、子供は成長過程の中で、親の悪い面を見たら「自分はそうならないように」と反面教師で学ぶ経験をするでしょう。しかし友達親子の場合には、親の悪い部分を見て、そのまま受け入れて真似をしてしまう子が増えてしまうのだそうです。

4.アメリカで増えている友達親子

専門家からは批判的な意見が多い友達親子ですが、アメリカのミレニアム世代の子は、両親と友達親子となるケースが多いようです。その理由はずばり、ヘリコプターペアレンツやブルドーザーペアレンツがそのまま友達親子になることが多いから。私も多分、このタイプだと思います。

ヘリコプターペアレンツやブルドーザーペアレンツについてはこちらから

アメリカは車社会ですし、子供が一人で近所の公園に歩いていくだけでも親が逮捕されるので、基本的に親は子供が中学生ぐらいの年齢になるまでは、四六時中べったりと張り付いています。その中では、子供にあれこれ言う大人に対して、子供の代わりに戦うこともあるでしょう。これ、ヘリコプターやブルドーザーの特徴ですね。

そうした生活が続くことによって、子供にとっては親は一番のよき理解者となります。そしてその関係が少しずつ友達親子になっていくのかもしれません。

威厳のある育て方をした場合にはどうなる?

私の周囲には、子供に対して威厳のある子育てを貫いた友人が何人もいます。彼女たちは、子供がお願いしても間髪入れずNOと言い、子供が「どうして?」と聞けば「Because I Said so!」と言っていました。

この育て方が良いか悪いかは、私が判断することではありません。しかし多くの場合、親は自分よりも上の立場にいる存在だとだと認識して育ちます。その上下関係を受け入れて、ルールを守る人間に成長する子もいましたし、子供が高校を卒業すると同時に家を出た子もいましたね。

多くの家庭に共通しているなと感じたことは、子供が18歳の段階で精神的にかなり大人だったという点です。自分は成人だと自覚して、親とは異なる考え方と価値観で行動しようと考えている子が多かった気がします。

5.アメリカの専門家が友達親子に否定的な理由

アメリカの専門家が、この友達親子に対して否定的な理由は、ほかにもあります。それは、アメリカは「成熟した文化」なので、子供がいつまでも子供の気持ちを持ち続けることは、必ずしも善ではありません。子供は成長したら早く独立して、大人としての責任と自覚をもって生活するべきだという考え方が根付いています。

友達親子だと、子供は大人になっても快適な実家から出たいと思わないでしょう。実家にいる限りは、子供が何歳になってもヘリコプターペアレンツが守ってくれるので、大人としての責任を実感する機会は減ってしまいます。この点が問題だと、専門家は指摘するわけですね。

実は私の息子も、そろそろ大学を卒業する時期が近付いており、就職先を模索しています。友達親子だった息子は、就職先は実家のそばが良いと言っておりました。

でも私は、子供には世界を見てたくさんの経験をしてほしいと思っています。なので、「獅子は子を谷へ突き落す」戦法に切り替えて、遅ればせながら子供の自立を応援している次第です。

アメリカの親あるある!NOと言わないエレファント・ペアレンツは毒親?

日本にも、育児の仕方を例える表現はたくさんあります。過保護、放任主義、教育ママなど、どれも子供によかれと思ってしている育児方法なのですが、メリットもあればデメリットもあります。それでは、アメリカに多い「Elephant Parents(エレファント・ペアレンツ)とは、どのような育児方法なのでしょうか?

目次

  1. エレファント・ペアレンツとは?
  2. エレファント・ペアレンツの傾向
  3. 結果vs努力、どちらが大切?

1.エレファント・ペアレンツとは?

エレファント・ペアレンツとは、一言でいうなら「何よりも子供の感情を最優先する」という育児スタイルです。子供の気持ちを大切に考える、という一般的なレベルではなく、学業や運動で結果を残すことよりも、その時の子供の気持ちを優先してしまうのが、この育児スタイルの特徴です。

エレファント・ペアレンツのメリットは、子供は精神的なストレスを感じることが少なく、好きなことをのびのびと楽しみながら成長できるという点です。このタイプの親は、子供が「これは嫌い」と言えば強要することはほぼありません。そのため、子供にとっては「好きなことだけをして、嫌いなことはしなくて良い」という考え方となってしまう傾向があります。また、嫌なことは親に言えば何でも解決してくれますし、子供が直接対峙する必要もありません。

エレファント・ペアレンツは「行き過ぎた過保護」とも表現できるかもしれませんね。日本にも多いと思いますけれど、私がいろいろ見てきた中では、アメリカの方が多い気がします。

2.エレファント・ペアレンツの傾向

私がこれまで見てきたエレファント・ペアレンツには、以下のような行動をする人がいました。

  • 子供が「数学は嫌い」だと言えば、数学は勉強する必要なし。「数学なんてやらなくても生きていける」と逆に励ます。
  • テストの点が悪くても、子供が「頑張った」と言えば叱ることはない。
  • 長期的なスパンではなく、目の前の幸福度で物事を判断する
  • 子供が「クラブ活動を辞めたい」と言えば、即OK
  • 子供のスポーツ試合をしても、抗議してスコアを禁止させる
  • 勝敗がつくイベントを嫌う

つまり分かりやすく言うと、子供の気持ちや感情を優先するあまり、子供に「辛くても将来役立つことだから頑張ろう」と教えるのではなく、「ツライものを続けても意味がない」と教えるのがエレファント・ペアレンの特徴です。

エレファント・ペアレンツは、子供にとっては、「自分の気持ちを理解し、サポートしてくれるよき理解者」です。子供の中には、そうした親の育児方針に感謝し、何事にも全力で頑張る子もいるでしょう。しかし残念ながら、全ての子供が、それほど人間的にできた子ではありません。

子ともにとっては、何をしても文句を言われず、勉強せずにテストの点が悪くても、「頑張った」と言えば御咎めなし。これはもう、親ガチャ大当たりですよね。

エレファント・ペアレンツな育て方は、子供の能力やポテンシャルを無駄にするリスクが高く、長期的には子供にとって大きなダメージがあることも、理解しておいた方が良いと思います。

3.結果vs努力、どちらが大切?

アメリカでは、結果よりもそこに至るまでの過程を評価しよう、という風潮が日本よりも強いです。大学受験のプロセスを見ても分かりますが、試験の結果だけでなく、それまでに頑張ったボランティアとかクラブ活動などが幅広く評価の対象となっています。

私は日本で生まれ育った昭和女子です。だから、勉強でもスポーツでも芸術でも、結果を出してナンボ、という価値観を持っています。努力をするのは当たり前。その中で、結果を出せる人が勝利するという、誰にとっても分かりやすい図式で、客観的な評価をしやすい環境であることが大切だと教えられてきました。

しかしアメリカでは、結果が悪くても交渉次第で「特別に」覆ることが少なくありません。

例えば学校で、80点以上がAというルールだったとします。アメリカでは、75点の生徒が教師に「どうしてもAでなければ困る」とアピールすることは珍しくありません。日本人ならきっとそういう光景を見ても、「だったら最初から勉強しろよ」「頑張りが足りなかったんだ」と思うところでしょう。

アメリカにも、そういう先生はもちろんいます。でも生徒は食らいつき、「何をしたらAにしてくれますか?」と交渉しようと試みるのです。

先生の中には、根負けして「じゃあ、レポート書いてきたら特別に」という人もいれば、「何を言っても無理」と拒否する人もいます。

エレファントペアレンツは、ここでも怯みません。親が学校に電話して、「子供はこんなに頑張ったのだから、教師はそこを評価するべきだ」とクレーマーになることも多いです。

アメリカでも結果を出してナンボ

アメリカでも、努力の有無に関わらず結果が評価されることは、多いですね。特に社会人になると、結果を伴わない頑張りが評価される機会は、かなり少ないのではないでしょうか。

自分はこういう実績を上げたから給料を上げてほしい、という交渉はよく聞きますが、毎日残業して頑張ったのだから給料アップすべきだ、という交渉は、私は未だ聞いたことがありません。

育児のやり方は、家庭ごとに違いますし、子供の性格に合わせて完全カスタマイズするべきだと思います。その中には、もちろん子供の気持ちを大切にすることは大切です。でもそればかりでは。。。ということなのでしょう。何事にも、加減やバランスが大切ですね。

アメリカの親あるある!放任主義はどこまで許される?

子育てには、いろいろなスタイルがあります。こんな子育てをしようと目標を設定する人もいれば、自分が育てられた育児法をそのまま自身の子供に適用する人もいます。私は子供のころ、親がかなりのタイガーペアレンツぶりを発揮していたため、放任主義で何をしても親にうるさく言われない友達が、とても羨ましかったものです。

アメリカにも、放任主義はあります。しかし日本とは異なり、放任主義を認めない厳しい法律も存在しています。ここでは、アメリカの育児における放任主義の実態をご紹介しますね。

目次

  1. 放任主義(Free Range Parents)とは?
  2. 放任主義のメリット
  3. 放任主義のデメリット
  4. アメリカでは放任主義が法律で規制されている
  5. 放任主義は普及するのか?
  6. 過保護から急に放任となるアメリカの子育て

1.放任主義(Free Range Parents)とは?

アメリカの放任主義は、Free Range Parentingと呼ばれています。子供の周囲からリスク要因を積極的に取り除いてしまうヘリコプターペアレンツとは、正反対の場所に位置する育児スタイルです。よく言えば、子供が自身の幸せを「自給自足」で手に入れられる子育て、悪く言えば、子供を「放し飼い」の状態にする子育てです。

放任主義とは、子供が自身で考えて行動をし、経験から学習するという育児スタイルです。きっかけは1946年に出版された「The common sense book of body and child care]という本で、小児医学博士が子供の精神面における発展に関して、親が全てを管理するよりも、子供自身にもっと自由を与えて自身で考えさせた方が長期的にプラスになる、という育児方法を奨励したのが始まりです。

アメリカでは、州によって法律は異なりますが、基本的に放任主義奈子育ては厳しく制限されています。日本では「当たり前」だと考えられていることでも、アメリカでは放任主義、もしくは育児放棄だとみなされることがたくさんあります。例えば、

  • お母さんがちょっと買い物に行く間、子供が一人でお留守番
  • 「はじめてのお使い」のように子供一人での外出
  • カギっ子

これらは、アメリカでは御法度です。日本にいる感覚で気軽にしてしまうと、すぐに通報されて警察から尋問を受けると思います。最悪の場合には、児童虐待のレッテルを貼られて子供は保護施設に連れていかれる可能性すらあります。

2.放任主義のメリット

放任主義というと、親が育児を放棄して子供を野放しにするというようなネガティブなイメージがあるかもしれません。しかし実際に、メリットはたくさんあります。

  • 子供が考えて行動できるようになり、積極性が高くなる
  • 子供に自信がつく
  • 子供の創造性を養うことができる
  • 子供の責任感が育つ
  • 危険を察知するスキルを養える
  • 子供の社交性が身につく

小児児童精神学の研究でも、小学校低学年ぐらいの年齢は、リスクから学ぶスキルを身に着けられる唯一の年齢という結果が出ています。つまりこの年齢の時に、子供が親とは関係ない場所でいろいろな経験をし、怖い思いをしたり、危険から学ぶことによって、その後の人生にも危険察知能力がプラスに作用するのだとか。

もちろん、安全であることが分かっているなら、それもアリだと思います。しかしアメリカの社会の仕組みや事件や事故を見ると、残念ながら現実的なものではないですよね。

3.放任主義のデメリット

放任主義には、いくつかのデメリットももちろんあります。

  • 子供が事件や事故に巻き込まれるリスクが劇的に高くなる
  • 度を超えると育児放棄という犯罪になる
  • 法規制がある場所では、親が逮捕されたり子供が保護施設に入れられる可能性もある

などです。

とくにアメリカでは、子供から一瞬目を離したすきに誘拐される事件が全米各地で日常的に起こっています。年間46万人以上の子供が誘拐されています。もちろん、大半は放任していない家庭でです。そうした環境なので、放任主義で子育てをすると、かなり高い確率で誘拐されてしまいそうです。

4.アメリカでは放任主義が法律で規制されている?

アメリカでは、州やコミュニティごとに、児童労働法などの法律が存在しています。その中で、州によっては具体的に、何歳以下は一人で留守番させてはいけないとか、一人で学校や公園まで行かせてはいけない、と言った規則があります。

例えば、子供が一人で家で留守番できる年齢を見ると、メリーランド州では8歳以上、イリノイ州では12歳以上と年齢が大きく異なります。具体的な年齢を制限していない州もありますが、その場合にはケースバイケースでの対処となっています。

育児放棄との線引きが不明瞭

アメリカの中には、フリーレンジな子育てを認めようという動きの州もあります。しかしそれはまだごく少数で、多くの州では子供の安全を確保するという目的で、子供一人だけの行動は厳しく制限されています。

育児放棄との線引きが難しいという理由もあるでしょう。アメリカでは、育児放棄は犯罪です。児童福祉情報ゲートウェイという公的機関があり、ここでは具体的に何を育児放棄や虐待とみなすのかを細かく定義しています。

5.放任主義は普及するのか?

アメリカでも近年は、育児放棄との線引きを明確にすることで、フリーレンジな子育ても認めようという動きがチラホラ出てきています。

最初に立ち上がったのはユタ州で、2018年に「子供をフリーレンジなスタイルで育てる事」を権利として認めました。ただし何でもOKというわけではなく、どこまでがOKかという線引きがあります。

またテキサス州とオクラホマ州でも、現在ではユタ州と似たような権利が州法によって認められています。

6.過保護から急に放任となるアメリカの子育て

man inside vehicle

上記のように、アメリカで育つ子供はほとんどの場合、どこに行くにも親と一緒、一人で家で留守番することもないという環境で育ちます。学校から徒歩で帰宅することも、州によっては認められていません。公園で遊ぶ際にも、親が監督として目が届く所にいなければなりません。

アメリカでは州によって多少の差はありますが、子供は16歳ごろから自動車の免許を取得できます。車社会のアメリカなので、それまでは親がいなければ1人でどこにも行けなかった子でも、免許を取得すると自分自身の世界が一気に広がります。友人と一緒にドライブするとか、友人の家に遊びに行くのも、親がいなくても車を運転できればお茶の子さいさいです。

私がアメリカで子育てをしてきて感じたことなのですが、アメリカでは、多くの親は自動車の免許を取れない15歳あたりまではとても過保護に育てます。しかし、子供が自動車免許を取ったら突然放任主義になることが多いですね。

その時によく耳にする言葉は「Well, that’s his(her) decision」(子供が決めたことだから)です。悪い判断をしても、そこから学べば良いじゃないかというフリーレンジな子育てのメソッドに基づく子育てへと、突然切り替わるのです。

ここで注意したいのは、突然自分では管理できないほどの自由を手に入れたことで、羽目を外し過ぎてしまったり、事件に巻き込まれて矯正施設へ送られる子もいるということです。高校生ぐらいの年齢は、背伸びして大人になりたくて仕方ない年齢ですし、反抗期の子もいますよね。そこに親から「放任」という特権をもらうことで、良からぬ方向に行ってしまうこともあるのです。

我が家はLife360アプリで問題解決

私の息子も、似たようなものでした。車の免許を取るや否や、週末には夜遅くになっても帰ってこないのです。テキストすればすぐに返信をくれますが、やはり親としては夜中の11時や12時に息子が帰宅しないというのは、心配でたまりません。

息子は「友達の親はみんなもう寝てるから、ママも寝てていいよ」というのですが、心配で寝れるはずがありません。

子供が羽を伸ばして自由を謳歌したいのは理解できます。私自身、親から非現実的な門限を強制されていたため、自身の子供にもそうするのは嫌だという気持ちもありました。それに、学生としての義務はしっかり果たしているのだから、自由を与えるべきだという考えもありましたね。

そこでいろいろリサーチして、Life360というGPSアプリを子供に入れてもらうことにしたのです。このアプリは、以前は無料だったのですが、今では無料版と有料版とがあります。無料版だけでも使い勝手はとても良いので、もしも思春期のお子さんを持つ方には、おすすめですよ!

ちなみに我が家では、

  • Life360を勝手に削除したりDeactivateしないこと
  • 翌日に学校がある日は、深夜に遊ぶのはナシ
  • 金曜と土曜は、12時までに帰ってくること。遅れる時には必ず連絡すること。

というルールを作りました。Meet the half Way、つまり落としどころを決めたわけです。

子供を一方的に押さえつけると、たぶん反発するだけで事態は改善しにくいと思います。しかし野放しにするのも、親としては心配ですよね。家庭で話し合って、両者が歩み寄れる中間地点を作ることが、子育てでは大切なのかなと思います。

アメリカの親あるある!日本人はタイガーペアレンツ?

アメリカの親には、いろいろなタイプがあります。その一つでもあるタイガーペアレンツとは、一言でいうなら「教育ママ」と言えるかもしれません。ただしお勉強のことだけでなく、スポーツや芸術などのアクティビティにおいてもタイガーペアレンツは存在します。

目次

  1. タイガーペアレンツとは?
  2. アジア人はタイガーペアレンツだと思われてる!その理由は?
  3. タイガーペアレンツのメリットとデメリット
  4. 子供に与える影響

1.タイガーペアレンツとは?

タイガーペアレンツとは、2011年にアメリカで出版された「Battle Hymn of the Tiger Mother」という書籍を起源としています。日本でも出版されたので、もしかしたら詠んだことがある人もいるかもしれませんね。

本の中では、中国系の母親の教育法がスポットライトを浴びていました。しかし中国系だけでなく、日本人も韓国人も自国の教育方法を実践すると、それはアメリカでは「タイガーペアレンツ」なのかもしれません。

タイガーペアレンツは、

  • 完璧な結果を出すために、自己を犠牲にするべき
  • 今日の幸せより、明日の成功
  • 努力するなら結果を出せ。結果が出ない努力は努力とは呼ばない。

などの概念に基づいています。日本人なら、賛成するかどうかは別として「はいはい、分かりますよ」という教育方針ではないでしょうか。日本で生まれ育った人ならきっと、多かれ少なかれタイガー的な教育や育児を受けていると思います。

タイガーペアレンツにも、いろいろな度合いがあります。度を超えた強烈なタイガーペアレンツになってしまうと、

  • 友達との遊びは生産性がなく無駄。遊ぶべからず。
  • 結果の出ない習い事は時間の無駄。
  • 将来に役立つ学校の勉強と習い事以外は、一切を禁止。

と、子供にとっては拷問のような日々を強いることになってしまいます。

2.アジア人はタイガーペアレンツだと思われてる!その理由は?

アメリカでは、アジア人の親はタイガーペアレンツだというステレオタイプがあります。もしも子供の成績が良ければ、かなり高い確率で「もしかしてあなた、タイガーペアレンツなの?」と聞かれるでしょう。

その言葉の背景には、「あなたのお子さん、優秀なのね!」と称賛してくれているのか、それとも「そんな風には見えないのにね」というネガティブな意味があるのか、その辺は分かりません。でも多くのアジア人父兄は、この言葉を耳にしていると思います。

アジア人がタイガーペアレンツだと言われるのは、上記の通り、私達が慣れ親しんできた教育システムが大きく関係しています。日本も韓国も、そして中国も、世界でも有数の「受験大国」です。受験大国では、結果を出すことが全てです。どれだけ頑張っても、結果を伴わなければ目標とする学校に入学できません。そのために、親子は一丸となってなりふり構わず受験に取り組むわけですね。

日本には、子供4人全員を東大に入れた佐藤ママという方がいらっしゃいます。日本のメディアによく出演していらっしゃいますし、彼女の教育方法を少しでも知りたいというママたちに対して、講演会などもしていらっしゃいます。彼女も教育方法も、やはり根底にあるのはタイガーペアレンツ思想です。

日本では近年、「結果ではなく、努力をたたえよう」という褒める教育がトレンドとなっています。しかしそれでも、結果を出さなければ受験に勝てない日本人にとっては、褒めることで成績が上がってくれたらいいなとか、褒めてやる気が出るなら褒めようと、結果ありきの「褒める育児」なのかもしれません。

3.タイガーペアレンツのメリットとデメリット

タイガーペアレンツ育児には、メリットとデメリットがあります。

メリット

  • 自分の感情をコントロールするスキルが身につく
  • 結果を視野に入れての努力ができる
  • 目標達成率が高くなる
  • 将来の選択肢が広がる

デメリット

  • 個性や創造性が育たない
  • 社交性が身につかない
  • 子供時代に幅広い経験ができない
  • 勉強が得意でない子供にとっては地獄

4.子供に与える影響

タイガーペアレンツというと、どうしてもアメリカではネガティブなイメージがあるかもしれません。実際に、マイナスの意味で使われることが多い単語です、しかし、メリットもたくさんあることを忘れてはいけません。

「Battle Hymn of the Tiger Mother」は、アメリカ国内でも一台センセーショナルを巻き起こしました。特に、それまで結果重視ではなく努力重視で「褒める教育」しか知らなかったヨーロッパ系の父兄にとっては、目からうろこが出る育児本だったようです。

この本の出版後、著者の元には「私もタイガーペアレンツになりたいのですが、もっと具体的に何をしたらよいのか教えてほしい」というリクエストが殺到したのだとか。

タイガーの名言「スポーツするなら個人スポーツ」

以前、中国系のタイガーペアレンツから聞いた言葉があります。

「スポーツをするなとは言わない。才能があるならすればいい。だけど、自分の頑張りがストレートに反映される個人スポーツのみ。だってチームスポーツは、自分の頑張りが他の子の手柄になってしまうからね。」

はい、タイガーペアレンツ様。その通りだと思います。名言です。

man wearing white sweater and black shorts about to run

私も子供に対しては、タイガーペアレンツの要素が満載の育児をしてきました。チームスポーツもしてきた中では、息子の頑張りが他の子の手柄になったことも、数えきれないほどあります。息子は陸上という個人スポーツもしていたので、その違いは、経験を通して実感しましたね。

我が家の場合には、チームスポーツから学べることもたくさんあると考えて続けてきました。それはそれで、息子にとっては素晴らしい経験だったと思います。どこで線引きをするかは、その家庭次第という事なのかもしれません。

もしもタイガーペアレンツの由来となった本を読んでみたい方は、こちらからどうぞ。日本語版もあります。

WICプログラムの基本ガイド

アメリカには、自分で調べなければ分からない福祉制度がたくさんあります。WICとはNutrition program for Women, Infants, and Childrenのことで、略してWIC(ウィック)とと呼ばれています。

目次

  1. WICとは?
  2. WICは誰が利用できる?
  3. WICの申請方法
  4. WICでは何をもらえる?
  5. WICの利用方法

1.WICとは?

WICとは、妊娠している女性や、小さな子供を抱える女性がシッカリと栄養補給できるように、という福祉プログラムのことです。妊娠6週目ぐらいの妊娠初期から、子供が5歳になるまで受給できます。

WICについてはこちらから

2.WICは誰が利用できる?

WICは、妊娠している人や、小さな子供がいる人なら全員が利用できるというわけではありません。福祉制度の一つなので、やはり経済的な弱者であることが必要条件となります。WICを利用できる条件としては

  • 妊娠している女性(妊娠6週目から出産するまで)
  • 子供が1歳未満で母乳育児をしている女性
  • 母乳育児ではないけれど、子供が生後6か月までの女性
  • 子供が1歳未満の母親
  • 5歳未満の幼児
  • 世帯収入が政府が定める基準以下

となります。妊娠している女性や母乳育児をしている女性、また産後すぐの女性なら、女性に対してWICが支給されます。しかしそれ以降は、5歳以下の子供に対して支給されることになります。ちなみに、アメリカで生まれる新生児のなんと53%は、WICを受給しているのだとか。

世帯収入がいくら以下なら受給できる?

WICの受給資格は、州ごとに基準が決められているわけではなく、アラスカとハワイを除くすべての州で一律の基準となっています。そのため、物価が高くて収入も高めのにニューヨークやカリフォルニアなどでは、そうでないノースダコタやアーカンソーなどと比較すると、受給しづらい傾向にありますね。

政府が定める受給資格の世帯収入はこちら

ここで注意したいのは、WICには所得制限は設けられていますが、必ずしもフードスタンプを受給できる所得上限と一致するわけではありませんし、貧困層だと定義される所得というわけでもありません。

また、州ごとに独自のWICラインを設けている州もたくさんあります。連邦政府が決める所得上限を超えていても、州ごとの上限を超えていなければ、WICを受けられます!

州ごとの受給資格の世帯収入はこちら

州によって多少の差はありますが、目安としては、母子家庭のような2人世帯だと、年収3万ドル以下、3人世帯だと4万ドル以下ぐらいが目安となります。

自動的にWIC受給対象となるケースもある

WICは低所得世帯向けの福祉プログラムなので、既に別の低所得世帯向けの福祉制度を利用している人なら、自動的に受給対象となることもあります。例えば、

  • SNAP(フードスタンプ)やメディケイドを既に利用している人
  • 家族がメディケイドを利用している人
  • 州政府が提供する福祉制度を利用している人

こんな人も受給対象

アメリカでも、妊婦さん検診があり、妊娠すると定期的に病院へ行って検診を受けることになります。その際、医師や看護師、もしくは栄養士から危機的な栄養状態にあると判断された人は、WICの受給対象となりますね。例えば、極度の貧血とか、妊娠しているのに体重が増えていないとか、また劣悪な栄養状態にある人は、医師の判断でWIC対象となります。

まずは、自分がWICの対象となるかどうかをチェックしてみましょう。

WIC PreScreening Toolはこちらから

3.WICの申請方法

WICを申請するためには、ローカルオフィスで面接を受ける必要があります。面接と言っても難しいことはなく、妊娠や育児で困っていることを相談しながら、どんなアイテムがオススメかという点をアドバイスしてくれたり、書類の確認をします。

申請に必要なモノ

  • 母親の身分証明書(運転免許証など)
  • 世帯の収入を証明するための書類(給料明細や雇用主からの収入証明レターなど)
  • 子供の出生証明書
  • 現住所を確認できるもの(運転免許証でOK)

まずは電話予約

以上の書類を揃えたら、まずは足を運びやすいロケーションにあるローカルオフィスへ電話をしましょう。面接には予約が必要です。

WICローカルオフィスはこちらから

申請面接では血液検査もアリ

WICのローカルオフィスには、看護師が常駐しています。そして、書類をチェックしなら血液検査も行います。この血液検査では、主に貧血で内科をチェックするのが目的です。

面接では、栄養士の人と木綿男子、どんな食事を心がけたほうが良いのかという説明を受け、WIC制度についての説明も受けます。

結構時間がかかり、アポをとった時間からの所要時間は3時間ぐらいかかったという人も多いですね。

4.WICで何がもらえる?

WICでは、妊娠中の妊婦さんに必要な栄養成分、そして乳児や幼児に必要な栄養成分をしっかりとれるような食品を受け取ることができます。ただし食品なら何でもOKというわけではなく、お菓子とかスナックなどは、ありません。主に、乳製品と考えると良いでしょう。

粉ミルク牛乳チーズヨーグルト
豆乳ベビーフードベビー用シリアル
ピーナツバター缶詰に入ったお魚全粒のパンやパスタ100%フルーツジュース
野菜フルーツ全粒のトルティーヤ玄米

具体的に、このプログラムで何がもらえるのかは、州によって若干異なります。

詳しく知りたい人はこちらから

ちなみに、粉ミルクの支給は、子供が1歳になるまでとなっています。

5.WICの利用方法

WICを利用する場合には、3ヶ月に1回、WICオフィスに足を運び、子供の検診をしたり、育児の相談をしながら、スーパーで商品に交換できるクーポンや、プリペイドタイプのカードを受け取ります。

粉ミルクやベビーフードなどは、クーポンを提示してお店で交換してもらうというシステムですが、野菜やフルーツなどの食品に関しては、WICオフィスが事前にチャージしてくれたプリペイド式のカードを受け取り、それで自分たちでショッピングをします。

アメリカのスーパーでは、WICが使える商品にはマークが付けられているので、何を選べばよいかが分かりやすくなっています。ただし、食料品なら何でも買えるわけではなく、お米とかシリアルなどのカテゴリーごとに、毎月いくらまで使えるかという点は決められています。

アメリカで妊娠育児をするならWICを活用しよう!

アメリカには、自分で調べなければ分からない福祉制度がたくさんあります。WICとはNutrition program for Women, Infants, and Childrenのことで、略してWIC(ウィック)とと呼ばれています。

目次

  1. WICとは?
  2. WICは誰が利用できる?
    • 世帯収入がいくら以下なら受給できる?
    • 自動的にWIC受給対象となるケースもある
    • こんな人も受給対象
  3. WICの申請方法
    • ずは電話予約
    • 申請面接では血液検査もアリ
  4. WICでは何をもらえる?
  5. WICの利用方法

1.WICとは?

WICとは、妊娠している女性や、小さな子供を抱える女性がシッカリと栄養補給できるように、という福祉プログラムのことです。妊娠6週目ぐらいの妊娠初期から、子供が5歳になるまで受給できます。

WICについてはこちらから

2.WICは誰が利用できる?

WICは、妊娠している人や、小さな子供がいる人なら全員が利用できるというわけではありません。福祉制度の一つなので、やはり経済的な弱者であることが必要条件となります。WICを利用できる条件としては

  • 妊娠している女性(妊娠6週目から出産するまで)
  • 子供が1歳未満で母乳育児をしている女性
  • 母乳育児ではないけれど、子供が生後6か月までの女性
  • 子供が1歳未満の母親
  • 5歳未満の幼児
  • 世帯収入が政府が定める基準以下

となります。妊娠している女性や母乳育児をしている女性、また産後すぐの女性なら、女性に対してWICが支給されます。しかしそれ以降は、5歳以下の子供に対して支給されることになります。ちなみに、アメリカで生まれる新生児のなんと53%は、WICを受給しているのだとか。

世帯収入がいくら以下なら受給できる?

WICの受給資格は、州ごとに基準が決められているわけではなく、アラスカとハワイを除くすべての州で一律の基準となっています。そのため、物価が高くて収入も高めのにニューヨークやカリフォルニアなどでは、そうでないノースダコタやアーカンソーなどと比較すると、受給しづらい傾向にありますね。

政府が定める受給資格の世帯収入はこちら

ここで注意したいのは、WICには所得制限は設けられていますが、必ずしもフードスタンプを受給できる所得上限と一致するわけではありませんし、貧困層だと定義される所得というわけでもありません。

また、州ごとに独自のWICラインを設けている州もたくさんあります。連邦政府が決める所得上限を超えていても、州ごとの上限を超えていなければ、WICを受けられます!

州ごとの受給資格の世帯収入はこちら

州によって多少の差はありますが、目安としては、母子家庭のような2人世帯だと、年収3万ドル以下、3人世帯だと4万ドル以下ぐらいが目安となります。

自動的にWIC受給対象となるケースもある

WICは低所得世帯向けの福祉プログラムなので、既に別の低所得世帯向けの福祉制度を利用している人なら、自動的に受給対象となることもあります。例えば、

  • SNAP(フードスタンプ)やメディケイドを既に利用している人
  • 家族がメディケイドを利用している人
  • 州政府が提供する福祉制度を利用している人

こんな人も受給対象

アメリカでも、妊婦さん検診があり、妊娠すると定期的に病院へ行って検診を受けることになります。その際、医師や看護師、もしくは栄養士から危機的な栄養状態にあると判断された人は、WICの受給対象となりますね。例えば、極度の貧血とか、妊娠しているのに体重が増えていないとか、また劣悪な栄養状態にある人は、医師の判断でWIC対象となります。

まずは、自分がWICの対象となるかどうかをチェックしてみましょう。

WIC PreScreening Toolはこちらから

3.WICの申請方法

WICを申請するためには、ローカルオフィスで面接を受ける必要があります。面接と言っても難しいことはなく、妊娠や育児で困っていることを相談しながら、どんなアイテムがオススメかという点をアドバイスしてくれたり、書類の確認をします。

申請に必要なモノ

  • 母親の身分証明書(運転免許証など)
  • 世帯の収入を証明するための書類(給料明細や雇用主からの収入証明レターなど)
  • 子供の出生証明書
  • 現住所を確認できるもの(運転免許証でOK)

まずは電話予約

以上の書類を揃えたら、まずは足を運びやすいロケーションにあるローカルオフィスへ電話をしましょう。面接には予約が必要です。

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申請面接では血液検査もアリ

WICのローカルオフィスには、看護師が常駐しています。そして、書類をチェックしなら血液検査も行います。この血液検査では、主に貧血で内科をチェックするのが目的です。

面接では、栄養士の人と木綿男子、どんな食事を心がけたほうが良いのかという説明を受け、WIC制度についての説明も受けます。

結構時間がかかり、アポをとった時間からの所要時間は3時間ぐらいかかったという人も多いですね。

4.WICで何がもらえる?

WICでは、妊娠中の妊婦さんに必要な栄養成分、そして乳児や幼児に必要な栄養成分をしっかりとれるような食品を受け取ることができます。ただし食品なら何でもOKというわけではなく、お菓子とかスナックなどは、ありません。主に、乳製品と考えると良いでしょう。

粉ミルク牛乳チーズヨーグルト
豆乳ベビーフードベビー用シリアル
ピーナツバター缶詰に入ったお魚全粒のパンやパスタ100%フルーツジュース
野菜フルーツ全粒のトルティーヤ玄米

具体的に、このプログラムで何がもらえるのかは、州によって若干異なります。

詳しく知りたい人はこちらから

ちなみに、粉ミルクの支給は、子供が1歳になるまでとなっています。

5.WICの利用方法

WICを利用する場合には、3ヶ月に1回、WICオフィスに足を運び、子供の検診をしたり、育児の相談をしながら、スーパーで商品に交換できるクーポンや、プリペイドタイプのカードを受け取ります。

粉ミルクやベビーフードなどは、クーポンを提示してお店で交換してもらうというシステムですが、野菜やフルーツなどの食品に関しては、WICオフィスが事前にチャージしてくれたプリペイド式のカードを受け取り、それで自分たちでショッピングをします。

アメリカのスーパーでは、WICが使える商品にはマークが付けられているので、何を選べばよいかが分かりやすくなっています。ただし、食料品なら何でも買えるわけではなく、お米とかシリアルなどのカテゴリーごとに、毎月いくらまで使えるかという点は決められています。