アメリカにもあるよ!不在者投票!

4年ごとに到来する大統領選挙。アメリカでは一大イベントで、半年ほど前から大きく盛り上がりますが、盛り上がれば盛り上がるほど大変になるのが、

選挙日の混雑

です。

信じられないかもしれませんが、アメリカの州によっては、投票しやすいエリアと、死ぬほど投票しづらいエリアとがあります。

投票しづらいエリアでは、

  • 住民の数に対して投票マシンが少なすぎる
  • その結果、投票の列が長蛇となり、投票できるまでに8時間以上かかる。
  • 投票所によっては、列に並んでいる間の飲食禁止という鬼畜のルールがある
  • 並んでも投票時間内に自分の順番が来なくて投票できない可能性もある

など、まったく信じられない事態が起こります。たまにニュースにもなりますね。

そのため近年では、不在者投票(Absentee Voting)をする人が増えています。

ちなみに我が家も、家族3人全員が不在者投票をしています。

目次

  1. 不在者投票は事前申請が必要?
  2. 不在者投票の申請をしよう
  3. 不在者投票の注意点

1.不在者投票は事前申請が必要?

不在者投票は、事前に州に登録しておかなければいけません。しかも、州によって、誰が不在者投票の対象となるかが異なります。身体的な障害を持つ人だけが郵送で不在者投票できるという州もあれば、仕事などの理由でもOKという州もあります。

州ごとの対象者を公式サイトでチェックしたい人はこちらから

不在者投票の登録をすれば、この先ずっと郵送で投票できる州

  • Arizona,
  • DC
  • Maine
  • Maryland
  • Michigan
  • Minnesota
  • Montana
  • New Jersey
  • New Mexico
  • Virginia.

身体的な障がい者だけが永久不在者投票の申請ができる州

  • Alabama
  • Connecticut
  • Delaware
  • Illinois
  • Kansas
  • Louisiana
  • Mississippi
  • New York
  • Tennessee
  • West Virginia
  • Wisconsin

高齢者なら永久不在投票の登録ができる州

  • Louisiana
  • Maine
  • Wisconsin

永久不在者投票に登録しなくても、有権者として登録していれば投票用紙を自動的に郵送してくれる州(郵送で投票しても良し、投票用紙を持参して投票所に行っても良し)

  • California
  • Colorado
  • Hawaii
  • Nevada
  • Oregon
  • Utah
  • Vermont
  • Washington 

その他の州は、不在者投票の申請をすると、1年間だけ有効なので、毎年この申請をする必要があります。面倒ですが、やっておくと、全ての選挙で事前に自宅からさっと投票できるので、とても便利です。

2.不在者投票の申請をしよう

州によって申請方法は異なりますが、私が住んでいる州では、

  • ネットで申請できる
  • 本人確認のために運転免許証の番号を入力
  • その場で不在者投票の登録が完了

という流れです。

申請しておくと、投票日の4週間から6週間ぐらい前に、郵送で投票用紙が届きます。

記入方法を間違えないように投票し、表の封筒に自筆で署名をしてポストへ投函すると、投票が完了します!

3.不在者投票の注意点

不在者投票をする際には、いくつか注意点があります。

  • その州の運転免許証を持っていたほうが、事前の登録がスムーズ
  • 不在者投票には締め切りがあるので、間に合うように返送するべし
  • 自筆の署名は確認されます。必ず自分で署名すること

この点を守れば、事前に投票を済ませることができ、選挙の投票日には長蛇の列に並ぶ必要がなくなります!

アメリカの選挙や投票に関する公式サイトUSA.govはこちらから

別の州から持ってきた車を登録したい!手続きとかかる費用は?

我が家は転勤族なので、州をまたぐ引越しの時にも、基本的には車を全て持っていきます。そして、その度に激おこプンプンとなることがあります。それは、

登録料がクソ高い

という事です。

州によって、どんな手続きが必要かは若干異なりますが、

  • その州の運転免許証
  • 州が課している車の検査をしましたという紙
  • 州内に住んでいますという証拠(家の契約書、光熱費など)
  • 自分がオーナーだという証拠(買ったばかりなら購入した契約書やTitleなど)

などが一般的です。

もしも引越してきたばかりで、運転免許証と車の登録をどちらも手続きしなければいけない場合には、最初に免許証、それから車の登録、という順序になります。

DMVによっては同じ日に手続きできる事もありますが、これは州によって異なるので、住んでいる州もしくは引越し先の州のDMVの公式サイトで確認することをおすすめします。

他州からの切り替えは登録料がクソ高い

新車でも中古車でも、車を買って登録する時には、安くても数百ドル、高ければ数千ドルという新規登録費用がかかります。

ディーラーで車を買うと、この登録料は契約費用に含まれていることが多いので、気づかない人も多いかもしれません。でも、契約書を見てください。払っています。

登録にいくらかかるかは州によって違いますし、車の年式や価値によっても変わります。

しかしどういうわけか、他州のプレートを付けた車を持ってきてDMVで切り替えの手続きをしようとすると、再びこのクソ高い新規登録手数料を課されます。

数年前、別の州から今住んでいる場所へ車を3台持ってきて、ナンバープレートの変更手続きをするべくDMVへ行ったら、登録手数料として2,000ドル以上払う羽目になりました。3台分とはいえ、高すぎて驚きのあまり文句を言いそうになってしまいました。

この登録料を決める要素は、

  • 車両価格(DMVによっては冊子が置いてあって、それに基づいて決める)
  • 車種(事故りやすい車だと高めの設定)
  • 保険会社(評判が悪い保険会社だと登録料が高くなる)
  • 何処で車を購入したか(ディーラーより個人売買だと登録料がなぜか高くなる)

などがあります。DMVではただ自動車の登録をするだけじゃなく、面倒を掛けそうな車や持ち主だと、若干割高なチャージをしているようですね。。

努力なしで家が売れる?リロケーションのバイアウトとは?

アメリカの不動産は、状態が良ければだいたい売れる、と考える人は多いものです。確かにそうでしょう。しかし、家を売りに出せば必ず高値で売れる保証なんてものは、当然ですがどこにもありません。

ロケーションによっては、住んでる家を売りに出したら、その日のうちに買い手がつくということはもちろんあります。しかし一方で、数か月買い手がつかず、仕方ないので売却ではなく賃貸物件にした、なんてことも普通にあります。

売れたらラッキー、売れなければ住み続ければ良い、と選択できれば良いのですが、そうできないこともありますよね。

例えば私達のような転勤族は、行けと言われたらどんなに遠くても行くしかありません。家が売れなくても行かなければいけません。

そんな転勤族のために会社が提供している福利厚生の一つに、リロケーションのバイアウトというものがあります。

今回は、この便利なバイアウトプログラムについてご紹介しますね。

目次

  1. バイアウトは不動産を買い取ってくれるサービス
  2. 気になる買取価格はどう?
  3. バイアウトを使うメリット
  4. 注意点

1.バイアウトは不動産を買い取ってくれるサービス

本来、家を売却する際には、不動産業者に仲介してもらい、買い手を見つけるまで気長に待ちます。すぐに売れることもあれば、なかなか売れずにイライラすることもあります。この場合、売り手は自分、そして買い手は見知らぬ個人となりますね。

リロケーション業者が行っているバイアウトでは、このリロケーション業者が買い手となって不動産を買い取ってくれます。Realtorと呼ばれる仲介不動産業者は、バイアウトの場合にも利用します。

2.気になる買取価格はどう?

きっと業者によって違うと思いますが、夫の会社が契約しているリロケーション業者の場合には、マーケット価格でした。

どうやってマーケット価格を計算するのか、気になりますよね。

私達がこのサービスを利用した時には、20人ぐらいリストアップされている地域の査定士の中から2人を選び、自宅を査定してもらいます。

この2人が出した査定額の平均が、その業者が買い取ってくれる価格となります。

もちろん、買取価格を聞いて「ふざけんな!」となるケースもあるかもしれません。その時には、このサービスを利用せずに自分で買い手を見つける通常の売却方法を選択することも、アリです。

私はテキサスからの引っ越しをした時に、このサービスを使いました。地域の不動産価格が全体的に上がっていたこともあり、査定してもらった額はZillowでチェックした市場価格と比べて、大きな差はありませんでした。ラッキーでした。

3.バイアウトを使うメリット

バイアウトを使うメリットは、たくさんあります。

  • 家が売れない心配がない
  • クロージングコストは不要。ローン残債を引いた金額がそのまま手元に入る。
  • 査定額でOKなら、2週間ぐらいでお金が入る
  • 途中でキャンセルになる悲劇がない
  • バイアウトのプロセスを進めながら買手を探すのもアリ

この家を売った後に住む家を既に購入している人にとっては、必ず買ってもらえるというのは大きな安心感だと思います。それに、数万ドルになることも多いクロージングコストが一切かからないのも、大きなお得感ですね。

4.注意点

バイアウトを使った結果、不便だな、面倒だなと感じたこともありました。

  • 買取前のインスペクションがやたら厳しい。
  • 査定額の有効期限前に、修理箇所を直すか見積もりを出すかしなければいけない。業者を呼ぶのが大変
  • 引っ越した後だと、修理などの依頼を仲介のRealtorへ丸投げすることになって申し訳ない

修理しろと言われる個所が多ければ多いほど、めんどくせーなというストレスは大きくなります。特に、来ると言って来ない業者が多い地域だと、そのストレスも大きいと思います。

私の場合、夫の異動は春でしたが、息子が5月で夏休みに入るので、私と息子は学校が一段落するまで古い家に残っていました。とりあえず自宅にいたので、修理しろと言われても業者へ自分で電話を掛けることができました。でももし家族全員が引っ越した後だったら、、と考えると、ストレスはマックス以上になっていたかもしれません。

ちなみに、私達の家を買い取ってくれたリロケーション業者は、今度は売り手となって買い手を探します。売り出し価格は私達に払った市場価格ですが、仮に私たちに支払った金額より低い値段で売れたとしても、損失は私達が払う必要はありません。

誰が払うか?さぁ。。誰でしょうね。。

アメリカ引越しで知っておきたい21日ルールとは?

アメリカの国土は、日本と比較すると比較できないほど広大です。その中を私たちは、東海岸から西海岸へ、北部から南部へ向かって引越しをします。自分たちでトラックをレンタルして引っ越す人ももちろんいると思いますが、東西3,000マイル( 約4,800㎞)の距離を何日もかけて運転するのは超絶ハードなので、引越し業者に依頼する人が大半です。

私はこれまで、夫の転勤で何度も引っ越しをしていますが、とりあえず新天地についても私は家にいますから、いつまでに荷物が届かないと大変だと言った焦りは一切ありませんでした。

しかし東海岸から西海岸へ引っ越す息子様の場合には、状況は大きく変わります。息子様は独身ですし、仕事をスタートする日はすでに決まっています。やはり住まいを整えた状態で新生活をスタートして欲しいと思い、私はいろいろリサーチをしました。

引越しで気になることと言えば、やはり

搬出してから引越し先の住所へ搬入してもらえるまで、何日かかるのか?

という事ではないでしょうか。1週間しかかからないのか、それとも最低1ヶ月かかるのかによって、他の準備も大きく変わりますよね。

そんな中、引越し業者なら誰もが理解している21日ルールというものを知りました。今回は、引越しに無縁な人にとっては知る必要もないどうでもよいルールについて、ご紹介します!

目次

  1. 21日ルールとは?
  2. 引越し業者がくれる搬入予定日vs21日、どちらが優先?
  3. イカサマをするクソ業者が増えている
  4. 私たちにできることとは?
  5. 悪いサービスは通報しよう

1.21日ルールとは?

引っ越し業者の21日ルールとは、引越し前の自宅から荷物を搬出した日から、引越し先へ搬入するまでにかかる日数が、距離に関係なく最大で21日を越えてはいけないというものです。これは引っ越す距離に関係なく適用される業界ルールです。

規定によると、もしも21日を超えてしまった場合には、引越し業者から客に対して1日当たり$50程度の補償を支払わなければいけません。

注:守ってない業者はたくさんあります。これまあくまでもルールの話です。

2.引越し業者がくれる搬入予定日vs21日、どちらが優先?

引越し業者を利用する場合、たいていは搬出する日ギリギリのタイミングで、Bill of Landingを作成してコピーをもらいます。ここに、引越し先への搬入予定日が記載されています。

引っ越す場所までの距離によって、このBill of Landingに記載されている日にちは、1週間後だったり10日後だったりするわけですが、これはあくまでも予定なので、必ずしも法的にその日までにデリバリーしなければいけないという法的な責任を負っているわけではありません。

法律によって守られているのは、21日の方です。だから、21日以内に家財道具が届けば、その業者の計画より遅くても、法的には問題なしです。

3.イカサマをするクソ業者が増えている

どんな長距離の引っ越しでも、必ず21日以内に荷物が届くはず。ルール上は、あくまでもそうです。

しかし実際には、届かないケースは少なくありません、しかしそれでも、補償を受けることもできず、中には謝罪の一つもないケースすらあります。

21日を過ぎても届かなければ、客としては補償を受けることができるはずです。それなのに補償も受けられず、その業者が法的に処分されないのは、長距離引越トラックのカラクリにあります。

引越し業者は、客ごとに個別にクレートを準備します。一人暮らしならクレート1本ぐらいで収まるでしょうし、荷物が多いファミリー家庭なら、クレート20本とということもあるでしょう。国内の引越しなら大型のコンテナにすべての家財道具を詰めるという方法も少なくありません。

大型のトラックに何本も積載できるクレートを使った場合には、行先ごとに振り分けてトラックに積みます。複数のクレートが1台のトラックに積載されるので、トラックは最終目的地に行くまで何カ所かに寄り道をしながら、クレートを降ろしたり、別のクレートを積んだりするわけですね。

本来なら、どこに寄り道をしても、出発地から目的地までにかかる日数が21日以内でなければいけません。しかしインチキ業者は、途中の寄り道をしたところで日数をリセットしてしまうことがあります。

そのため、客が21日ルールを指摘しても、業者は涼しい顔で

「僕たちのシステムでは、まだ7日になってるよ」

なんて間抜けなことを言うわけです。

4.私たちにできることとは?

引っ越し業者の中には、私達の家財道具をまるで人質か何かのように考えている所もあります。何日かかろうと、文句を言わないだろうし、金も払うはずだ、と思っているわけですね。

できるだけ信頼できる引越し業者を見つけるなら、

  • 引越しの申し込みをしてから最終的な受け取りまで、窓口は一つの所を選ぶ
  • ローカルな業者はハイリスク・ハイリターン。安心感で選ぶなら大手の業者がおすすめ。
  • 日数には余裕をもって引越しの計画を立てる

ことを念頭に入れましょう。

5.悪いサービスは通報しよう

もしも悪質な引っ越し業者から最悪な経験をさせられたとしたら、おとなしく泣き寝入りをする必要はありません。

まずは引っ越す業者へクレームを入れる

最初の窓口は、引越しの契約をした引越し業者です。たいていの場合、引越し業者は保険に入っていて、ダメージや損害に関しては金銭で解決できます。

クレームを入れる際には、どんな解決策を希望しているのかという最終的な着地点をしっかり念とに入れたうえで、理論的に詰めましょう。感情的に訴えても相手にしてもらえません。

搬出されてから21日が経過しても荷物が一向に届かない場合でも、21日が過ぎるのを待つのではなく、毎日でも良いので「まだですか」「まだですか」と業者の予定していた日を過ぎたらこまめにフォローアップの電話を入れることもまた、圧となります。

レビューを侮ってはいけない

イカサマ業者の悪行に対しては、私達が声をあげて共有するべきです。そうでなければ、被害者がどんどん出るでしょうし、クソ業者が甘い汁を吸い続けることにもなります。

レビューを書く際には、できるだけ分かりやすく事実関係をまとめたうえで書きましょう。Googleレビューでも良いですし、BBBへ通報しても公開してもらえます。

当局へ正式なクレームを入れることもできます

引越し業者を管轄しているのは、FMCSA(Federal Motor Carrier Safety Administration)です。ここへもクレームを入れることができますが、できるだけ強いパンチを放つためには、必要な証拠書類を全てそろえ、しっかりカバーレターもつけ、よりビジネスライクな書類セットに仕上げたものを提出するのが得策です。

ここでも、クレームを入れる際には、どんな解決策を希望しているのかを明確にするのがおすすめです。

オンラインでクレームする人はこちらから

ただし正式にDMCSAへクレームを入れても、刑事及び民事における判断をしてはもらえません。また、クレームだけでは裁判所や警察は動かないでしょう。あくまでもここにクレームを入れて受理されると、悪質業者ポイントが加算されるというだけです。

ついでにBBBへも通報しておこう

BBBはビジネスの質を評価する機関で、ここにも通報することができます。ここもFMCSAと同じように、警察とか裁判所の役割は持っていないので、クレームを入れると悪質業者ポイントが増えるというだけという結果しか期待できません。

しかし、業者を選ぶ際にBBBをチェックする人はとても多く、悪質ポイントが高い業者は避けられるという効果が期待できます。

BBBへの通報はこちらから

トラック協会へも通報

アメリカ国内を運行するトラックは、すべてATA(American Trucking Assoiation)に加盟しています。荷物が遅延続きでなかなか配達してくれないという場合には、このサイトへアクセスしてクレームすると、ATAから引越し業者へ圧をかけてくれます。

ATAへのクレームはこちらから

オンラインでクレーム用紙に記入するならこちらから

損害賠償請求だってできる

家具を破壊されたのに損害賠償を拒否されたなど、金銭的な損害が出て我慢の限界を超えてしまった人は、スモールコートへ損害賠償請求をすることもできます。

基本的にスモールコートは、手続きなども簡単ですし、弁護士を付けなくても自分で対応できる可能性は高いです。しかし、そうはいっても確実に勝利を収めるためには、やはり弁護士に依頼するのが理想的ですね。

ただし、弁護士費用は引越し業者からゲットできる賠償金を超える可能性があるため、その点も含めてあらかじめ弁護士に相談することをおすすめします。

最初のステップとなる申し立てだけなら、有料ですがオンラインでもできます

ペットを日本からアメリカへ連れて行く方法

日本からアメリカへ引っ越す際には、パスポートやビザは必要ないけれど別途で手続きが必要なメンバーがいます。そうです、ペットですね。犬や猫などのペットに関しては、手続きをすれば日本からアメリカへの引越しで連れてくることができます。同じ飛行機に乗って渡米することも可能です。

私も日本からアメリカへ、大切なワンコを連れてきた経験があります。最新の情報に私の経験も交えながら、日本からアメリカへペットを連れてくる方法やかかるコストをご紹介しますね。

目次

  1. 日本からアメリカへペットを連れていくことはできる?
  2. 最初に知っておくべきこと
  3. 手続き方法
  4. 現地での隔離は必要?

1.日本からアメリカへペットを連れていくことはできる?

日本からアメリカへ犬や猫などのペットを連れていくことは、できます。犬と猫以外の動物については、私は経験がないので分かりませんけれど、全ての手続は動物検疫所という公的機関が対応してくれるので、問い合わせてみることをおすすめします。

動物検疫所はとても親切

動物検疫所は何をしてくれるかというと、ペットを日本からアメリカへ「輸出」する際に、健康面で問題がないことを確認するという作業を行います。渡米の何カ月前から準備しなけばいけないというルールはありませんが、必要な書類が揃わなければ許可が下りません。そのため、渡米することが決まったなら、できるだけ早めに動物検疫所へ連絡をして、手続きを始めることをおすすめします。

私の場合、渡米する1年ほど前から準備を始めました。今はすべてメールでコミュニケーションができますし、さすが日本の政府機関、レスポンスはかなり早いので、助かりますよ!

動物検疫所のホームページはこちらから

2.最初に知っておくべきこと

ペットの引越しでは、この日に渡米しなければいけないとか、そうした私たちの事情や都合は一切考慮してもらうことはできません。しっかり準備しなければ、連れていきたくてもつれて行けないという悲惨な状況になってしまいます。もしも日本の実家でペットの引越して続きができるまで預かってもらえるなら、バックアップとして最悪の結末にはならないでしょう。しかしそれでも、大切な家族と離れてしまうことは、ペットにとっては私たちが受けるよりも大きなストレスです。

私達がきちんと前もって準備をすれば、問題なくペットと同じ飛行機で渡米できます。そのためにも、前もって準備を始めることが必要なのです。

渡米のための条件

ペットが渡米するためには、

  • マイクロチップが埋め込まれていること
  • マイクロチップに必要な予防接種の記録が入力されていること
  • 必要な予防接種の種類や回数、時期が条件にあっていること

が必要です。

ただしこれは、動物検疫所から課せられる条件です。条件を満たしても、航空会社が定める条件を満たさなければ、ペットは一緒に渡米できないので注意してください。その条件とは、

  • ペットが安全に渡航できる気温であること(航空会社によって規定はちがいます)
  • 事前に予約してあり、スペースを確保していること
  • 動物検疫所から輸出の許可が出ていること

です。このうち、私が一番頭を抱えたのは、「その日の気温」でした。

犬種や気温による制限にはご用心

10年ほど前から、ペットの渡航条件がどの航空会社でも厳しくなっています。これは、ワンちゃんの渡航で事故が多発したために決められたルールです。

ペットが渡航する際には、座席の下に立った状態で収まる小さな子を除いては、貨物の扱いで飛ぶことになります。飛行機の中の貨物スペースは、それなりに温度調整はされています。しかし空港のフライトラインで荷物を詰め込む際には、どうしてもケージに入ったペットたちは、灼熱のコンクリート地獄を味わうことになってしまいます。

当時、パグとかフレンチブルドッグのように鼻が短いワンちゃんたちの悲しい事故が相次ぎました。そのために、航空会社は足並みをそろえて「鼻の短い犬種」に対して気温が何度を超える場合の渡航をNGにしたのです。

現在では、犬種による制限や気温による制限など、航空会社ごとにさまざまな制限が設けられています。犬種によっては条件を満たしても飛べないということがあるので、その場合にはペットを家族として迎えてくれる人を探さなければいけません。

特に、気温制限が設けられている航空会社は要注意です。

動物検疫など手続きを済ませてケージに入れたペットと共に、空港のチェックインカウンターに行きますよね。ペット連れの場合には、その場で外気の気温をチェックします。そう、チェックインする時点での気温が一定範囲の温度でなければ、その場で却下されます。最高気温だの最低気温だの、また上空での気温などは一考慮してもらえません。

そのため、夏のフライトならできるだけ早朝便を抑えたり、冬のフライトでは午後の早い時間のフライトを抑えることで、ペットも一緒に飛べる可能性を高くできます。

もちろん、それでも飛べないというリスクはあるでしょう。そうした万が一に備え、空港へのお見送りには、事情を把握している人に来てもらうことをおすすめします。

航空会社ごとに対応は違う

そのほかの条件
JAL温度制限なし温度制限なし犬種制限アリ
ANA温度制限なし温度制限なし犬種制限アリ
アメリカン航空出発地と目的地が85℉(29.4℃)以上出発地と目的地が45℉(7.2℃)以下・1回のフライト時間は12時間以内
・夏は目的地や経由地に制限あり
ユナイテッド航空あり(詳細な情報は非公表)あり(詳細な情報は非公表)・貨物としての預け入れはペットセーフプログラムへの登録が必要
・乗り継ぎ回数が制限
デルタ航空出発地と目的地が80℉(29℃)以上出発地と目的地が20℉(7℃)以下

JALのペットルールはこちらから

ANAのペットルールはこちらから

アメリカン航空のペットルールはこちらから

ユナイテッド航空のペットルールはこちらから

デルタ航空のペットルールはこちらから

3.手続き方法

STEP1:電子手続の申請をする

動物検疫所では、NACCS(動物検疫関連業務)として、電子手続を行っています。

まずは公式サイトから申請書をダウンロードして、記入した上でメールに添付して送ります。

その際には、狂犬病やワクチン接種の記録やロットナンバーなども必要です。動物病院へ連絡をして、カルテの必要な部分をコピーしてもらった上で、それをメールで動物検疫所へ送ります。

この手続きは、簡単そうで意外とややこしいですし、必要な書類なども複数あります。渡米ギリギリになってからあたふたするのは大変なので、時間に余裕をもって済ませておくことをおすすめします。

私自身、渡米する半年ぐらい前からこの申請を始めました。あれが必要、これも、といろいろ言われるので、動物病院でカルテをもらったりしながら、動物検疫所の人にサポートしてもらいながら申請書を作って提出しました。何度メールで質問しても、嫌な対応をされたことはなく、とても親切で丁寧に教えてくれます。これは、さすが日本のカスタマーサービスだと思います。

STEP2:ケージを準備する

ワンちゃんでも猫ちゃんでも、体に合ったサイズのケージが必要です。普段使っているものをそのまま使えることもありますが、航空会社ごとにケージの規定が決まっていて、満たしていないとダメと言われてしまいます。

ケージは、

  • ペットがケージの中で立ち上がることができる
  • ペットがケージの中で反対側を向ける事(十分なスペースがあるかということ)
  • 頑丈な素材出てきていて耐衝撃性があること

などの条件が付いています。私が実際に使って、検疫所の人からも空港の人からも「このメーカーは安心だ」と言われたのは、Vali Kennel(バリケン)と呼ばれているメーカーのものです。

ケージには給水ボトルと給仕トレイをセット

ペットショップなどで、ケージに装着できる給水ボトルや給仕トレイなどが販売されています。中に直置きするタイプだと、輸送の際にはひっくり返ってしまうので、ケージの扉に固定できるタイプがおすすめです。

ボトルは、↑のようなタイプがイチオシです。ボトルもセット販売されているタイプもあれば、自身で手持ちのペットボトルを自由に装着できるタイプもあります。どちらでも良いですが、私はコンビニで買った500mlのペットボトルをセットして使いました。

ここで注意したいのは、日本のペットボトルは装着できますが、アメリカ仕様のペットボトルは装着できないという点です。ボトルの口の部分のスペックが日米で違っているので、アメリカで購入したペットボトルは残念ながら、ボトルサイズやメーカーを問わず、使えません。

ケージに装着する給餌トレイは、↑のようにケージの扉に固定できるタイプがおすすめです。飛行中には恐怖やストレスで元気に食事をしてくれる子はそれほど多くないので、どのぐらいの量が入るかはそれほど問題ではないと思います。ただ、ケージについていないといけないので、とりあえずつけました、的な感じでOKです。

STEP3:予防接種などの条件を満たすこと

日本からアメリカへの渡航では、この条件を満たすことは、それほど難しくありません。ただし、既往症を持っているペットの場合には、疾患によっては飛行機に乗ることがハイリスクだったり、連れて行けない可能性はあると思います。

STEP4:渡航日の前日もしくは当日に検疫をうける

渡航予定日の1週間以内に、動物病院で健康診断書を取得します。英語で書かれている必要はありません。また、検疫所にテンプレートがあるので、それを動物病院へ持参して、獣医さんに記入してもらうというのもアリです。

テンプレートはこちらから

健康診断書に係れている内容は、マイクロチップの番号や狂犬病およびワクチンの接種日などの記録です。

この健康診断書を持って、空港にある検疫所で渡航前の最終的な検査を受けます。アポなしでは対応してもらえないので、必ず事前にアポを取ってから足を運んでください。

検疫検査は、渡航日当日でなければいけないということはありません。もしも可能なら、前日とかその前あたりに検査を受けておくこともできます。私の場合、実家が成田空港からそれほど遠くなかったので、渡航日の前日に検疫を済ませておきました。そうすることで、渡航日の当日は時間に追われることなく、チェックインカウンターに直行すれば良かったので、とても楽でした。

ちなみにこの検疫は、24時間体勢で対応しているわけではありません。営業時間がありますし、土日などは対応していない可能性もあります。そのため、時間や日数に余裕を持った渡航計画を立てることをおすすめします。例えば、普段は朝早い便で渡航する人でも、ペットがいる時には平日の午後の便にするなど、工夫できることはあると思います。

検疫所での検査は、時間にして約30分から1時間程度かかります。書類をチェックするだけでなく、実際にペットの体に獣医さんが触れる触診もします。混んでいることはほとんどないと思いますが、他のペットが検疫を受けていれば、当然ですが待ち時間が発生しますよね。そうした点も、考慮しておくと良いと思います。

STEP5:証明書を持って航空会社のチェックインカウンターへ行く

ペットの検疫が終了したら、後は航空会社のカウンターでペットをチェックインするだけです。事前に予約をしていれば、乗れないということはありませんが、ギリギリに行ったら「もうペットの数が満席なので乗れません」と言われることはあるようです。そのため、できるだけ早い時間にチェックインすることをおすすめします。

チェックインする際には、ケージがうっかり開いてしまうことがないように、プラスチックタイで扉が固定されます。安全対策なので仕方ないですが、私はこのせいで、アメリカに到着して解放されても、プラスチックタイのせいでペットをケージから出せない!という悲劇を経験しました。

当然ですが、ハサミの機内持ち込みは禁止されていますし、目的地に到着しても誰もハサミを貸してはくれません。絶対持ってるじゃん!と思える業者やショップでも、絶対に貸してはくれません。これもすべて、テロ対策なのです。

そのため、スーツケースの中にハサミを入れておくことを、強くお勧めします。

また、ペットの渡航ではスペースを確保するために、事前の予約が必要です。しかし、予約をした時に料金を払うわけではなく、チェックインのカウンターで150ドル程度のペット料金を払います。この料金は、客席に手荷物として持ち込む場合でも、貨物として預ける場合でも同額です。

4.現地での隔離は必要?

基本的に、日本を出国する際に手続きを全てしていれば、アメリカについてから難しい手続きは一切ありません。

アメリカに到着すると、入国審査を済ませてスーツケースを受け取る場所に行きますよね。ペットが入ったケージは、そこに運ばれてきます。スーツケースと同じようにターンベルトの上を流れてくるわけではなく、スタッフがケージを持って来てくれます。私は心配だったので、その辺にいたスタッフを捕まえでペットはどこでピックアップできるかと聞いたところ、あるドアを指さして「あそこから出てくるよ」と教えてもらうことができました。

そこで待っていたら、ペットが出てきました。受け取りの際には、特に身分証明書を確認されることもなく、「ほーら、ママだよー」みたいな感じで渡してくれて、そのまま自宅に連れてくることができました。

アメリカの場合、ハワイ州だと隔離措置があるようですが、その他の州ではそういう措置は全くありません。

アメリカでの引越し、子供は転校!学校の探し方や手続き、スクールカーストについても!

日本でも終身雇用はすでに崩壊した感がありますが、アメリカでは終身雇用という概念がなく、みなさん気軽に転職をします。日本のように転職が多すぎるからと言って仕事探しで不利になることは少ないようで、給料アップやキャリアアップを求めて積極的に転職していますね。

しかし転職による転居となると、影響を受けるのは働く親だけではありません。子供の学校のことも、調べて手続きしなければいけません。

目次

  1. アメリカの学校は高校まで学区制
  2. 転校の準備
  3. 転入の準備
  4. アメリカで転校生になることはストレス?
  5. アメリカのスクールカーストについて

1.アメリカの学校は高校まで学区制

アメリカの学校は、School Districtと呼ばれる学区制となっています。これは小学校から高校までずっとです。アメリカの高校は、日本のように高校受験をして入学が認められるというシステムにはなっておらず、中学校の延長として高校へ進学します。

アメリカの学区は、それぞれ保護者の満足度やカリキュラムが異なります。もしもお子さんがいる家庭で、引っ越し前にある程度住む場所を自分たちで選べるなら、まずは学区をチェックして、住むエリアをザックリと決めることから始めると良いでしょう。

学区や学校、カリキュラムや保護者の感想などは、GreatSchool.netで調べることができます。このサイトでは、それぞれの学校が1から10までのスコア評価されていて、学校のザックリとした目安が分かるシステムとなっています。

  • 学校の生徒数
  • 生徒の人種割合
  • Reduced Lunch適用となる生徒の割合(貧困層)
  • 教師の数や経験値
  • カリキュラム
  • 実際に関係した保護者や生徒からの口コミ

などが分かりやすくまとめられています。

高スコア=学力レベルが高い、わけではない

GreatSchools.netのスコアは、学校を選ぶ際には目安の一つとなります。スコア評価には親の満足度が大きく影響しているため、満足度が高ければスコアは高くなる傾向があります。

親の満足度が高くなる要素は、いろいろあります。もちろん、学力が高ければ親としても満足度は高くなることが多いのですが、必ずしもそうとは言えないのが、アメリカらしいのです。

私はこれまで何回か引越しをしており、その度に子供は転校生となりました。その時に、複数の学校を比較しながら住む場所を選んで来ました。リサーチの結果、私が分かったことを、独断と偏見となってしまいますが、いくつかあげたいと思います。

  • 学力レベルが高い学校は、アジア人生徒の割合が高い。
  • 白人が90%以上で多様性がない学校は、親の満足度が高い傾向にある。
  • 貧困層が多い学区にある学校では、難易度が高いカリキュラムを提供して生徒集めに頑張っている。

あくまでも、これは私が自身でリサーチした中で、ぼんやりと浮かんできた傾向です。必ずそうだというわけではないので、参考程度にしてくださいね。

2.転校の準備

転校することが決まったら、現在通っている学校のカウンセラーに届出を出します。何カ月も前に通知する必要はなく、2週間~3週間ぐらい前でも十分です。

カウンセラーに届出を出すと、次の学校へ転入するために必要な書類を集めてくれます。大きめの封筒にいろいろな書類が入っていて、主に成績表などの記録が渡されます。しかしこの封筒は、封印されていて、転入先の学校のカウンセラーに封印された状態で渡さなければいけません。うっかり中を見たり、破ってしまうと、無効になるので注意してくださいね。

小学校の場合には、クラスの先生が気を利かせて、最終日にサヨナラパーティをしてくれる、なんてことがあるかもしれません。しかし、特別なことは何もなく、いたって普通の最終日、ということも多いです。私の子供が小学校の時に転校した時には、最終日に担任の先生が使い捨てカメラをくれて、友達との思い出を写真にとって楽しんでいました。また別の時には、クラスの友達が大きな画用紙に一言ずつ寄せ書きをしてくれたものを、最終日に持って帰ってきました。

転入手続きに必要な書類は手荷物として持参

引越しでは、家財道具を全て荷造りして業者に運んでもらうことが多いですよね。しかし、引越し先で転入の手続をすぐにしたい場合には、できるだけ転入に必要な書類は、手荷物として持っていくようにしましょう。梱包されてしまうと、どのダンボールの中に必要な書類が入っているか分からなくなってしまいますし、最悪の場合には紛失のリスクもあります。

子供は、転校することに対して精神的に大きなストレスを抱えます。だからこそ、できるだけスムーズに手続きを済ませて、新しい環境に慣れてもらうためには、親としてできる限りの準備をしておくのが良いと思います。

3.転入の準備

引っ越したら、まず最初に転入の手続をしに、新しい学校へ足を運びます。アメリカの学校では、それぞれの学区を管理しているISD(Independent School District)がありますが、転入の手続でISDのオフィスに行けと言われることはほとんどなく、大抵は学校のカウンセラーが対応してくれます。

転入の手続には、

などが必要でした。

住所を確認できる書類

ISDごとに学区が決まっているので、それを確認するために必要な書類です。引っ越したばかりの時には、光熱費の領収書などは持っていないことが多いので、アパートの賃貸契約書とか、家を購入した人ならその契約書を持って行けばOKです。

住所を確認したいだけの書類なので、住宅を購入する手続きをしているけれどまだクローズになっていない、という状態でも問題ありません。

生徒のBirth Certificate

子供が学校に通う資格があることを確認するための書類です。

Birth Certificateがなければ、代わりにパスポートでもOKかもしれませんが、日本発行のパスポートが認められるかどうかは、ごめんなさい、経験がないので分かりません。でも、日本のパスポートと有効なビザがあれば問題ないと思います。

ちなみに、観光というステータスだと、子供を学校に入れることは難しいですね。

ちなみに、アメリカの学校はさまざまなスタイルがあり、通学だけが選択肢ではありません。そのためでしょうか、転入に必要な書類が揃わなければ、揃ってから出直すように言われます。とりあえず学校に通わせながら、書類を後から揃えてください、という親切な対応は、期待しないほうが良い気がしますね。

不法滞在の移民でも子供は学校に通える?

税金で運営されているアメリカの公立学校ですが、不法滞在の子供でも教育を受ける権利は、法律によって認められています。少し前までは、不法滞在という理由で学校側が拒否出来ましたが、現在では基本的には学校側は拒否できません。

不法滞在だからといって、「税金払ってないのだから代わりに学費をよこせ」なんてこともありません(1970年代にはテキサスで実際にあり、裁判まで発展しました)。

生徒のSocial Security Card

これも、持参するように言われた書類の一つです。とりあえず持って行った所、その場でコピーを取ってすぐに返してくれました。

予防接種カード

これは、生徒が生まれてから現在に至るまでの予防接種の記録が記載されているVaccination Recordです。日本では、子供が小さい頃なら母子手帳にどの予防接種をいつしたかという記録を残すことができますが、持っていないという人は多いでしょう。

アメリカでは、生まれた時に黄色いカードをくれて、次回からはその紙を予防接種の度に持参して、ドクターに記録を書いてもらうことになります。

ちなみにこの予防接種カードは、いろいろなところで提出しろと求められます。大学への入学でもチェックされますし、アルバイト先からもチェックされたりします。

この予防接種カードには、摂取した日やLot 番号、対応した医師の名前とサインなどがかかれています。このうち、学校がチェックしたいのは「国や州が義務付けている接種を済ませているかどうか」という点です。ロット番号などは詳しくチェックされませんが、いつどの予防接種をしたかという点は確認されます。

予防接種カードをなくした。どうすれば良い?

もしも予防接種カードをなくした場合には、おもいだせる限り、これまでに通ったクリニックに連絡をして、いつどこでどの予防接種をしたのかを確認することをおすすめします。

転校する前の学校で入学の手続をしていれば、その記録が残っているでしょうし、転校すれば予防接種記録も封印されている封筒の中に入っています。

どうしても見つからない、いつ何を受けたかを思い出せない、記録もない時には、どうなるのでしょうか?

私自身、経験がないのでわかりませんけれど、打ち直しという羽目になる可能性は十分に考えられますね。

4.アメリカで転校生になることはストレス?

転校生になることは、アメリカでも日本でも、生徒にとっては大きな精神的なストレスです。私自身、小学校1年生の時に転校した経験がありますが、小学校1年生ですら緊張したことを覚えています。

私の子供は、小学校の時に数回の転校、そしてハイスクールで1回の転校をしました。全て夫の異動による転居が理由でしたが、親としては、何度も転校させてしまい、本当に申し訳ないと今でも感じています。

そんな複数回の転校を間近で見てきた感想をご紹介します。

  • 小学校低学年まではウェルカムムード満載なので、転校はストレスになりにくい
  • 小学校高学年からは、クラスメートに自分から話しかけるなどの積極性が重要
  • 授業ごとにクラスが変わるミドルとハイスクールの転校は、難易度高め。スポーツや音楽など、所属するクラブがあれば、救いになる。
  • 男の子より女の子の方が、馴染むのは大変かも
  • スポーツをしているイケメンや美女は例外の可能性大

年齢が上がると、学校内でヒエラルキー(スクールカーストとも呼ばれていますね)が確立されるので、転入生が来ると、みな子供なりにも防御的になることは多いです。陰湿ないじめなどは、あまり見たり聞いたりしたことはありませんが、積極的に社交をしなければ、ぼっちのまま時間が過ぎる、ということは十分にあり得ます。

私のように、引っ越しが多くて子供の転校回数が多いというお母さんは、他にもいると思います。私がこれまでしてきたことは、

  • 学校のボランティアやクラスのボランティア、遠足の付き添いは、積極的にすること。
  • クラスのボランティアは、募集されるのを待つのではなく、学校に押しかけて何かないか聞けば、何かしらあるものです。
  • 子供がクラブ活動をしているなら、進んでボランティアをしたり、役員などをする。
  • 親が積極的に他の親と社交をして、子供のプレイデートやスリープオーバー、スランバーパーティをホストすること。

などがありました。親がボランティアをすると、親自身も子供の学校の様子とか事情、内情が分かるというメリットもありますし、子供にとっても、親がすぐそばにいることが、なんとなく安心感につながることもあるようです。もちろん、これは私自身がやってきて良かったなと思っていることなので、全てのケース当てはまることではないかもしれません。

5.アメリカのスクールカーストについて

ここからは、アメリカのスクールカーストについて、一般論をお話しします。あくまでも一般論なので、もちろん例外もあります。参考程度にしてくださいね。

アメリカのミドルスクールやハイスクールでは、クラブ活動とか趣味などで共通点を持つ友達同士がグループを作ります。これは、日本でも同じですね。そして、このグループがそのまま、スクールカーストに直結することは多いです。

例えば、このカーストの頂点に君臨するのは、男子なら「ジョック」と呼ばれているスポーツクラブのメンバーたち。スポーツの種類は特に問わず、それぞれのスポーツチームごとに固まってグループとなっていることが多いです。どのスポーツがベターかという競争はなく、フットボールもサッカーも野球も、みなジョックとして学校内ではリスペクトされることが多いようです。

女子の場合には、クイーンビー(女王バチ)と呼ばれる女王様がいて、その周囲にオシャレな取り巻きがいる、というイメージですね。クイーンビーは、だいたいお金持ちの娘が多く、チアリーダーのキャプテンをやっていたりします。

その下には、スケボーが好きな子のグループとか、ゲームが好きな子のグループとか、異性に興味ありありなグループ(女の子に多い傾向あり)などがいます。

勉強熱心な生徒のグループは?と気になりませんか?多分、います。でも、スポーツとか外見がすべて、みたいなアメリカのスクールカーストでは、目立たない存在です。

グループ間の会話はほぼなし

このアメリカのスクールカーストでは、グループ間の会話はほとんどないようです。場合によっては、話しかけても無視されるなんて扱いもあります。

自分がどこかのグループに所属していれば、他のグループと会話がなくても、それほど困ることはないかもしれません。しかし転校生の場合、これは一大事です!

私の息子の場合には、アメフトをしていたので、転校初日からアメフト部のグループに入ることができました。比較的シャイな息子だったので、親としてはひそかに心配していました。初日に帰宅した息子に聞くと、ボッチにならないようにアメフト部の子が気を使ってくれて、カフェテリアで一緒に座る席を確保してくれたりなど、息子を仲間に入れてくれたようです。

こういう救いの手があれば、ハイスクールで転校生になっても、それほどロンリーな時間を過ごすことは少ないと思います。でもクラブ活動をしていない子だと、手を差し伸べてくれる子が転校初日に現れるとは限りません。そうすると、慣れるまでは腹をくくってボッチになるのかな、という気がしてしまいました。

後日アメフトの試合の日、息子に気を遣ってくれた第一人者の子の親を見つけたので、私は律義にお礼に行ったほどです。子供の学校生活のことってハイスクールぐらいになるとなかなか親の耳に入ってこないので、そういう良い話は、私は積極的に当人の親とシェアするように心がけていましたね。

アメリカに車を持ってきたい!方法やかかる費用は?

日本の愛車をアメリカに輸送するには、時間と費用がかかります。具体的な手続き方法や費用の目安はどのぐらいなのでしょうか。

日本で乗っていた大好きな愛車を、アメリカにそのまま持ってこれるなら、自動車を購入する費用を節約できますし、何よりも便利ですよね。日本で左ハンドルの輸入車が走っているのだから、アメリカでも右ハンドルの日本車が走っていても、おかしくありません。ここでは、日本からアメリカで車をもってきたい人が知っておきたいコトをご紹介しています。

目次

  1. 日本からアメリカに車を持ってくることは可能?
  2. どこで手続きすれば良い?
  3. かかる費用はどのぐらい?
  4. まとめ:自動車はアメリカで購入するのがベター

1.日本からアメリカに車を持ってくることは可能?

日本からアメリカへ、日本で乗っていた自動車を持っていくことは、可能です。その際には、自動車を空輸か海運でアメリカまで送り、通関手続きやアメリカ仕様に車をカスタム、そして関税を支払えば、アメリカで登録できる自動車のスペックになります。

考えてみれば、日本の中古車は海外へ輸出されて、現地で乗られているわけですから、不可能ということはありません。しかし、経験したことがない人にとっては、どこでそんな風に手続きをしたらよいのか、また費用や時間はどのぐらいかかるのかなど、暗中模索です。

右ハンドルの車は州によって登録不可

日本で乗っていた自動車の多くは、右ハンドルですよね。州によっては登録できることはありますが、ハンドルの位置が右だと登録不可になってしまう州もあります。そのため、手続きを始める前には、引っ越す先の州のルールをしっかりリサーチした上で、決断することをおすすめします。

アメリカで右ハンドルだと、正直、普段の生活でもかなり不便を強いられることは多いと思います。例えば、ドライブスルーはアメリカの方が充実していて、ファストフードのドライブスルーだけでなく、銀行のATMとか薬局もドライブスルーになっています。それに、アメリカのカスタマーサービスは日本ほど丁寧ではないので、ドライバーが車の右に座っているからと言って、わざわざ店員が持ってきてくれるという親切は期待しない方が良いでしょう。右ハンドルの車でアメリカのドライブスルーを利用するなら、ドライバーが車を降りて車の左側へ移動して、立った状態でオーダーすることになります。

はい、不便です。

2.どこで手続きすれば良い?

自動車の整備や通関に関する手続きは、ノウハウを知っている人が手続きをしても、時間がかかるものです。そうした知識を持たない私達のような素人がすると、更に時間がかかったり、書類が足りないから出直せと言われてストレスを感じたり、良い結果にはなりません。ただでさえ渡米前は誰でも忙しいものです。そのため、手続きに関しては、経験と実績のある業者に依頼するのがおすすめです。

3.かかる費用はどのぐらい?

自動車は重量があるので、リーズナブルなコンテナで輸送しても、まとまった送料がかかってしまいます。その他にも、業者への手数料や、通関のための書類作成、倉庫での保管料など諸経費がかかりますし、アメリカ仕様へカスタマイズするための整備費用も掛かります。

通関にかかる費用

日本からアメリカに車を送り、通関するまでにかかる費用を見ると、空輸する場合には最低でも250万円程度、船で送る場合には50万円程度は見ておいた方が良いでしょう。車種によっても状況によってもかかる費用はケースバイケースですが、だいたいこのぐらいはかかることが多いです。

1年以内の留学なら、関税が免除?

もしも海外の滞在が1年以内なら、AIT/FIA Carnet de Passages en Douane(自動車カルネ)の制度を利用して、通関手続きを簡略化することができます。しかしこの制度は、アメリカは対象外となっているので、残念ながら利用できません

ちなみに、この制度を利用すると、自動車をその国の仕様へカスタマイズする必要がなく、現地でナンバープレートを取得する必要もありません。そのため、リーズナブルに車を持って行けます。有効期間は1年のみで、日本のJAFが手続きをサポートしてくれます。

アメリカ仕様への整備費用

さらに、アメリカを通関できても、そのまま現地でその車を乗れるわけではありません。日本のプレートを付けたままでは走行できませんから、アメリカのプレートへ付け替えなければいけません。

その際には、アメリカの州ごとに決められている排ガス基準や安全基準を満たすべく、必要な整備を行います。古い年式でなければ、大きなカスタマイズが必要になるケースは少ないですが、最低でも距離表示のメーター系は交換しなければいけません。日本の自動車だと、メーターはkm表示となっていますよね。しかしアメリカではマイル表示なので、そのあたりを整備工場で対応してもらうことになります。

アメリカに走っていない車だと費用は無限天井

アメリカに輸入されていない車種の場合には、費用はさらにかかることになります。その理由は、アメリカの安全基準を満たすかどうかの検査に、クラッシュテストがあるからです。既にアメリカに輸入されている車なら、メーカーが最初にそうしたテストを行った上での販売開始となっているので、日本から車を持ち込むユーザーの車を使う必要はありません。しかし、アメリカに輸入されていない車種の場合には、なんとクラッシュテストを行わなければいけません。

クラッシュテストとは、衝撃に耐えられるかというテストなわけですが、自分の車を使って行うので、車をつぶすテストを受けることになります。

げげげ。。と思いますよね?大切な車を、検査という名目でCollisionダメージを与えられ、それを修理した上での引き渡しとなるので、かかる費用が数千万円て単位になってしまうこともあります。

そのため、アメリカへ輸出されていない車種に関しては、持って行かないことを強くお勧めします。

ライセンスプレートを取得するための登録費用

アメリカで自動車の登録をする際には、各州にあるDMV(Department of Motor Vihecle)という公的機関に足を運びます。これは陸運局と免許センターをあわせたようなもので、自動車の登録や、運転免許所に関する業務を行っています。

最寄りのDMVはこちらから検索

登録の際には、州の規定や基準に合っているかが検査され、合格すれば自動車を登録して、その場でナンバープレートを手渡しされます。日本のように、プレートを車に設置するネジを封印するという習慣はなく、手渡しされたプレートを、ドライバーが自身で車に装着することになります。

登録の際には、登録料がかかります。かかる費用は、車の年式や車種によっても異なりますが、一般的には年式が新しい車ほど高く、古い車ほどリーズナブルになります。目安としては、数百ドル~1000ドル超程度です。DMVではカード払いができるので、現金を持参する必要はありません。

4.まとめ:自動車はアメリカで購入するのがベター

日本でよほどの高級車に乗っていて、金に糸目はつけないからとにかくアメリカにも持っていきたいというのであれば、自動車の持ち込みは不可能でなありません。しかし大半の場合には、いろいろな障害があり、費用や時間がかかります。予想を上回るコストがかかり、現地で新車を購入したほうが安いということも多いでしょう。

そのため、アメリカへ自動車を持っていくことは、おすすめしません。

アメリカで憧れのマイホーム!購入方法や注意点とは?

アメリカのアパートなど賃貸物件で生活している人の中には、更新の度に容赦なく値上がりする賃料にうんざりしている人も多いのではないでしょうか。「嫌なら出て行けばよい」とはわかっていても、賃料が値上がりする度に生活が圧迫されますし、精神的なストレスも大きくなってしまいますよね。留学や駐在組はあまり関係ないことかもしれませんが、ずっとアメリカにいる移住組なら、遅かれ早かれマイホームを購入することを検討するのも良いかもしれません。

目次

  1. ステップ1:何よりも最初にすることは何
  2. ステップ2:Realtorと物件探し
  3. ステップ3:物件が見つかったら、いよいよMortgage申請
  4. ステップ4:魔の30日間がスタート
  5. ステップ5:いよいよクロージング

1.ステップ1:何よりも最初にすることは何?

マイホームを購入しよう!と思った時に最初にする事は、金融機関からPre-ApproveとかPre-Qualitiedと呼ばれる書類をもらうことです。これは、言ってみるなら住宅ローンの仮審査に位置づけられるもので、「このぐらいの価格なら審査に通るし買えそうでしょう」と太鼓判を押してくれるような役割があります。

Pre-Approveを申請する際には、特定の不動産を抑えておかなければいけないということはありませんし、Realtorを見つけていない状態でもOKです。購入を考えている不動産のざっくりとした予算で申請して、金融機関からOKをもらうという書類です。

Pre-Approveを取得するのにかかる期間は?

フルタイムで仕事をしていて、勤続年数がそれなりにある人なら、Pre-Approveを申請してから承認されるまでにかかる期間は、数日ととても短いです。私もこれまで何回かマイホームを購入しているのですが、どの場合でも、勤続年数が長く安定した収入のある夫を基準に審査を受けるので、1日とか2日程度で承認してもらえます。

しかし、世帯ごとに家計の状況は異なりますよね。そのため、人によってはPre-Approvedをもらう最初のステップでも、数か月かかってしまうこともあるのだとか。ケースバイケースでどんな書類が必要になるか分からないので、提出できそうな収入関連の書類は、全てスキャンしてパソコンにPDFファイルとして保管しておくことをおすすめします。

購入したい不動産の価格よりも高いのが理想的

Pre-Approvedの書類を申請する際には、自身でどのぐらいの予算内で不動産を購入するかという点を決めて申請します。金融機関は、その金額に応じて承認するかしないかを決定するわけですが、ここで注意点があります。

申請する金額を低くすれば、確かに承認してもらえる確率は高くなります。しかし、実際に買いたいと思った不動産の価格が承認された価格よりも高い場合には、ローンのプロセスが遅くなってしまうリスクがあるので注意しなければいけません。

そのため、Pre-Approvedの申請では、予算よりも若干多めの金額で申請するのがおすすめです。例えば、予算が$200,000ぐらいなら、申請は$230,000ぐらいにする、のような感じですね。

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有効期限に注意

Pre-Approvedの書類を発行してもらった場合、有効期限がついているので注意しましょう。多くの場合には、発行してもらった日から90日間で、失効します。失効したらもうマイホームは買えない、ということはなく、失効したら再度申請すれば、全く問題ありません。

引っ越した先でマイホームを購入しようと考えているなら、引っ越す前にPre-Approvedを取ることもできます。しかし、あまりにも早すぎると、実際に住宅ローンのプロセスを始める前にPre-Approvedのステータスが失効してしまうリスクがあるので、注意してくださいね。

2.ステップ2:Realtorと物件さがし

金融機関からPre-APprovedのお墨付きをもらうということは、「その予算内の不動産なら、住宅ローンが下りる可能性がとても高い」ということです。これをもってRealtorを探し、どのぐらいの予算でどんな家を探しているのかを告げれば、いよいよそこから物件探しが始まります。

Realtor の探し方

どのエリアにも、Realtorはたくさんいます。資格を持っていれば誰でもRealtorになれるわけですが、その人のRealtorとしての質や、自分との相性は人それぞれです。

Realtorを選ぶ際には、何を重視するかという点を決めておくことをおすすめします。

  • フレンドリーな対応(愛想が悪い人もいます)
  • 素早いレスポンス(メールしても3日ぐらい放置する人もいます)
  • 交渉力(無理そうなものでも押してくれる人が頼れます)
  • マメかどうか(Inspectionに立ち会ってくれるかどうか、など)

ちなみに私は、待つことがとても嫌な性分なもので、Realtorを選ぶ際には、メールでもテキストでも、こちらからの質問に30分以内、もしくは1時間以内に返信してくれる人を選びました。Realtor探しのプロセスでは、本当にいろんな人がいて、折り返し電話をくださいと言っても完全スルーだったり、レスポンスが遅いことに対して真剣に言い訳する人などもいました。

Realtorのサービス料はかかりません

不動産の売買では、RealtorFeeなるものが、売買価格の6%程度含まれています。基本的にこれを支払うのはSellerですが、契約方法によってはBuyerが負担するとか、折版にするなど、さまざまです。しかし、デフォルト設定はSeller、つまり不動産を売る側が、クロージングの際にこの費用を負担することになっています。

売買価格の6%って、結構な金額です。$200,000の物件なら、6%で$12,000です。これを、売る側のRealtorと、買う側のRealtorとで折半します。つまり、$6,000ずつということですね。

そして、下世話な話をするなら、独立しているRealtorなら、この$6,000はすべて自身の利益となりますが、どこかの不動産業者に所属している人だと、不動産業者と折半になったり、半分以下が自身の取り分になったりするようです。

物件探しは即決がオススメ

アメリカの不動産購入は、じっくり慎重に考えていると、あっという間に他の人に買われてしまう可能性がとても高いです。これは私自身、とても驚いたことの一つです。そのため、事前にしっかりリサーチをして、自分たちに譲れないものを優先順位ごとにリストアップし、満足できる物件があったら、即決するぐらいの勢いが必要です。

家の雰囲気が分かる形容詞とは?

それと、Realtorが物件をどのような形容詞で表現するかによって、なんとなくイメージを掴むことができます。

  • Cozy →狭い
  • Charm →古い
  • Character →ダサい、時代遅れ

これらの言葉は、要注意です。もちろん、古くて小さな家を安く購入して、DIYで変身させたいという人もいます。その場合には、

” We’re Fixer Upper.(私たちはリモデルなどで家を価値を上げることが得意なの!”

と言えば、Realtorは喜んで、古くて汚く、修理が必要そうな家を紹介してくれることでしょう。

ちなみに、私が探していた家は、

  • Open (Open conceptとも言う) →間取りが開放的
  • Bright →光が入って明るい
  • Move-in Ready →修理の必要がなく、掃除やペイントなどもすべて終了しており、すぐに入居できる

でした。Move-in Readyは、Fixer-Upper物件と比べると当然ですが高額になります。しかし、引っ越しで疲労困憊している時に、家のことでストレスを抱えたくなかったので、私は不動産探しをする際には、まずRealtorにこの3点を明確にしました。そして、Cozy、Charm、Characterな物件は、時間の無駄なので見せないでくれ、ともお願いしました。

早く決めるなら事前リサーチが必須

Realtorも忙しいので、一日中つきっきりで物件探しを手伝ってくれるわけではありません。viewingという内見も、多くても1日3件程度しか連れて行ってくれません。

しかし、これは交渉次第でどうにでもできます!

引っ越し先や転勤先で不動産探しをするなら、何度も足を運べませんし、長引くとホテル生活が長くなってしまいますよね。

私が実践したことは、ネットでRealtorを見つけてコミュニケーションをとり、Zillowrealtor.comなどで見つけた物件をリストアップしていきます。

実際の物件を見ずに決めるのはさすがにリスキーでしたので、3日間だけ新天地へ下見のために足を運び、Realtorには「この日で決めるので、1日中時間を作ってほしい」とお願いしました。

Realtorはとても協力的な人で、viewingを6件したあと、その日のうちにオファーを入れることができました。

Earnest Money Deposit(手付金)を入れる

気に入った不動産に正式にオファーする際には、Earnest Money Depositと呼ばれる手付金をいれます。これは、物件の価格によって変わるのかもしれませんが、$200,000~$400,000程度の価格の不動産なら、Earnest Moneyは$1,000ぐらいが相場です。

これは、手数料ではなく手付金なので、最終的に家をClosingする際には、そこに組み込まれます。ただし、書いたチェックがClosingの時まで監禁されないというわけではありません。チェックを描いて渡すと、数日中に換金されるので、注意してくださいね。

ちなみに、このEarnest MoneyはNon-Refundableです。もしローンの審査に通らなくても、戻ってきません。

3.ステップ3:物件が見つかったら、いよいよMortgage申請

気に入った物件が見つかったら、いよいよ住宅ローン(Mortgage:モゲージ)を申請します。申請するのは、Pre-approvedをもらった金融機関です。ここからいよいよ本格的に、ローンの利子や毎月の支払、そしてローンを通すために必要な書類を提出する作業が始まります。

金利はどうやって決まる?

ローンの申し込みをすると、クレジットチェックをした上で、金利(Interest rate)がどのぐらいになるのか、そして30年Fixed Loanだと毎月の支払がいくらになるかという点で見積もりを出してくれます。

金利は、クレジットスコアによって変わりますが、スコアが800前後ある人なら、その金融機関が提供する金利の中でも最低金利を獲得できる可能性が高いので安心してください。

スコアが700以下になってしまうと、金利面ではかなり不利な状況になってしまうかもしれません。低金利で借りられる人と比較すると、毎月の支払がずいぶん高くなってしまうので、場合によっては「負担が大きすぎて買えない」状況にもなりかねません。

ポイントとは?

提案された金利を下げる方法の一つに、Point購入があります。これは、いくらか費用を払う事で金利を下げてもらえるというものです。自身のFICOスコアが高くても、市場の金利情勢が良くなければ、金利は高くなってしまいます。そんな時に、ポイントを購入することで、金利を下げてもらうことができ、毎月の住宅ローン返済額を低く抑えられるのです。

ポイント購入については、金融機関によって異なりますし、金融情勢によっても変わると思います。例えば、3%の金利を2.9%にするなら$1,000、2.8%にするなら$1,800、のようにいくつかの選択肢があり、選べます。もちろん、購入しないという選択もできます。

どんな書類が必要?

住宅ローンのプロセスでは、主に収入と雇用に関する書類の提出を求められます。

  • 過去3年分の納税状況(1040フォームとかW2フォームなど)
  • 資産状況(審査に含めたい口座をリストアップし、過去の明細書を提出します。これはかかり数年分ではなく、過去数カ月分程度でOKです。私は、Saving AccountやIRA口座、職場でしている401K口座などを提出しました。
  • 雇用状況。雇用主から何かを取得する必要はなく、いつから働き始めたという自己申告でOKです。

ちなみに、これらの書類は、Mortgageの申請をする前に分っていることなので、マイホームを購入すると決めた時から少しずつ準備しておくことをおすすめします。特に金融機関からのステートメントは、全てPDFなどのデジタルで提出しなければいけません。フォルダに分かりやすいラベルを付け、整理して見やすくしてから提出すると、感謝されますよ!

働きながら金融機関とのやり取りは大変

我が家では、住宅ローンの手続はすべて私が担当しました。毎日朝から晩まで連絡が必要ということはないものの、ローン会社から「この書類を提出してください」とか「この部分の説明をしてください」的なメールは結構頻繁に来ました。書類などは速やかに提出しなければいけませんし、説明する場合にも、明確かつ簡潔に説明することが求められます。結構ドキドキしますし、ストレスにもなりました。

もしもカップルのどちらかが専業主夫や専業主婦、もしくはパートなどで自宅にいる時間が多いなら、ぜひその人が手続き対応をすることをおすすめします。

私は、普段の仕事は自宅が多く、しかもパソコンを使って作業しているため、メールが来たらリアルタイムで分かります。そのため、必要だと言われた書類も速やかに提出できたので、手続きは比較的スムーズに進みました。

4.ステップ4:魔の30日間がスタート

住宅ローンのプロセスは、一般的に申請してから30日でのクロージングを目指すと言われています。審査のプロセスは簡略化されていないものの、確実にスピードアップしているようですね。

この30日間というのは、必要な書類がすべて提出されて問題なかった場合のコトです。もしも書類に不備があったり、もっと必要な書類が増えたり、審査が難航すると、当然ですが時間はかかります。その点は、覚えておきましょう。

お金の動きには要注意

住宅ローンのプロセスでは、注意しなければいけないことがあります。それは、審査が終了するまでは、可能な限りお金は使わないということです。

  • クレジットカードでショッピングするのは少額でもNG
  • ローンを組んだり、新しく車を買うのもNG
  • 貯金を引き落とすのもNG。口座間の移動もダメ。ただし入金はOK。

ローンがクローズするまでは、とにかくお金は使わない、何も買わないことを徹底してください。このぐらいなら大丈夫かな、と思っても、大丈夫ではないことが多いです。もしも大丈夫でない場合、ローンが不承認となり、住宅ローンが組めません。つまり、不動産も購入できない結果となってしまいます。

引っ越した先で家具を買うのにカードを使いたいというのも、クローズするまではNG、待ちましょう。

私の場合、普段の生活で浸かっているチェッキングアカウントは、審査の対象に含めていなかったので、問題ありませんでした。しかし、クレジットカードはお財布から出して自宅に置いておき、ネットショッピングなどもすべて一時的に凍結しましたね。

不動産購入のダウンペイメントを引き下ろしたい

預貯金の中には、不動産を購入する際に必要となるダウンペイメントもあるでしょう。それを引き落とすのも、ローン業者から審査完了の連絡が来るまでは待ちましょう。

私の場合、ローンを組む際に、「頭金がこのぐらいになるから、この口座とこの口座からいくらずつ引き出そうと考えています」と事前に申告しました。できれば時期に余裕をもって早めに下ろしたかったのですが、ローン業者から「クローズの準備ができるまで、下ろさないように」と言われ、結局、口座間の移動ができたのはクローズの1週間前でした。

5.ステップ5:いよいよクロージング

ローン業者から「クローズの準備が整いました」と審査完了の連絡が来たら、いよいよ最終段階です。不動産の初期費用を持って、クロージングを行います。

不動産のクローズは、不動産名義の書き換えなどが作業があるため、Taitleカンパニーと呼ばれるところで行います。法律事務所というわけではありませんが、Title Officerと呼ばれる人が仕切り、売主とそのRealtor,買主とそのRealtorが一堂に会して行います。

クロージングの際に必要な書類は、

  • 身分証明書
  • 初期費用(現金持参はNG。事前に銀行でCheckを発行してもらいます。)

夫婦でJoint名義なら、どちらも出席が必要

不動産を購入する際には、夫婦でJoint名義にすることが多いですよね。うちも、そうしています。この場合には、クロージングの際にも、夫婦が両方同席することが必要です。

出席できない時にはどうする?

遠方に住んでいるために出席できない時には、夫婦の片方が出席して、もう一人は委任状を提出するという形でも認められます。ただし、そのためには前もって準備しなければいけない分厚い書類があります。

その書類は、まるでちょっとした本のように分厚くて、おそらく100ページ以上はあったような気がするのですが、夫婦どちらも署名しなければいけない箇所が複数カ所あり、1つでも抜けていると、書類不備となってしまいます。

私も実は、現在住んでいる自宅を購入した時には、遠方からの引越しで、子供の学校などがあったため、夫だけがクロージングに出席しました。事前に分っていたので、Realtorにもローン会社にも伝えておいたのですが、クロージングのギリギリ前になって分厚い書類を夫が渡され、「署名をしたらNotarizeし、奥さんにも署名してもらってNotarizeし、それをこちらに返送するように」と言われたのです。

署名をするだけなら、その日にできますよね。しかし、引っ越したばかりの新天地でNotarrizeできるオフィスを検索してアポを取り、それを郵送で私が住んでいる場所まで送り、私も署名したらNotarizeしてもらい、書類を返送するという作業を、とても限られた時間で行わなければいけませんでした。

実際、ギリギリで間に合ったからよかったのですが、間に合わなければクロージングの予定日時が変更となったことでしょう。

ちなみに、Notarizeは法律事務所で対応してもらえるのが一般的ですが、近年ではUPSでも対応可能となりました。UPSならアポなしで行けますし、費用もリーズナブルなのでおすすめですよ!

日本からアメリカへの荷物送付ガイド

日本からアメリカへの引越しは、日本国内の引越しとは比較できないほど多額の費用がかかります。そのため、基本的には衣類など身の回りのものだけを持参し、家具や寝具など生活に必要なものは現地で調達するというスタンスが一般的ですね。

目次

  1. 日本からアメリカへ荷物を送る方法
  2. 荷物はどこから送る?

1.日本からアメリカへ荷物を送る方法

日本からアメリカへ荷物を送るには、

という選択肢があります。

渡米の際に手荷物として持っていく

飛行機で渡米する際には、手荷物として一定量の荷物を持っていくことができます。エコノミークラス、ビジネスクラス、ファーストクラスによって荷物1つ当たりの許容重量は異なりますが、渡米してすぐに必要となる服や下着など身の回りのものは、手荷物として持参するのがおすすめですね。

手荷物として持っていく場合には、基本的に2つまでは無料で持って行けます。しかしその数を超えると追加料金がかかりますし、一つ一つの荷物にも重量制限やサイズの制限があるため、詳しくは航空会社の規定をチェックしてください。

JALの手荷物規定

ANAの手荷物規定

アメリカン航空の手荷物規定

ユナイテッド航空の手荷物規定

デルタ航空の手荷物規定

航空便で送る

手荷物として持っていく以外の方法の中でもスピード重視なのは、航空便です。最も高額なのはEMS便で、送ってから1週間~2週間程度で現地へ到着します。EMS便よりもリーズナブルなのはSAL便と呼ばれるもので、船便よりも早く、そしてEMSよりも早く到着するという点で、アメリカへ引越しする人に人気があります。

重量費用の目安
2kg3,850円
4kg6,150円
6kg8,350円
8kg10,455円

船便で送る

日本からアメリカへ荷物を送る方法の中でも、最もリーズナブルなのは船便です。コスト重視で送りたい人におすすめですが、到着までの時間が2ヶ月程度かかってしまうため、渡米後すぐに必要なアイテムを送るのは控えたほうが良いかもしれませんね。

重量費用の目安SAL便との差額
2kg2,350円1,500円
4kg3,450円2,700円
6kg4,550円3,800円
8kg5,650円4,800円

2.荷物はどこから送る?

日本からアメリカへ荷物を送る際には、どこから送るかという選択肢がいくつかあります。

郵便局

日本からアメリカへ荷物を送る際には、郵便局から送ることができます。SAL便も船便も、荷物の大きさと重量にいは規定があるので、あまり大きな家具などを送ることはできません。

重量の制限30kgまで
最長辺の長さ1.5メートル以内
長さ+胴回り3メートル以内

DHL

「金に糸目はつけないから、とにかく早く送りたい」という人におすすめなのは、世界220か国以上に対応しているDHLです。日本からアメリカへ荷物を送る際でも、早ければ3日程度でついてしまうという超高速スピードが魅力です。郵便局から送るSAL便よりも早いので、超特急で送りたい人にはおすすめの方法ですね。

DHLは、日本国内に170カ所の受付ポイントがあります。中には24時間受付ているオフィスもあるので、要チェックです。

気になる価格ですが、DHLが規定する箱の大きさによって価格が変わります。

梱包材料金
封筒5,800円
ボックス28,800円
ボックス312,100円
ボックス418,400円
ボックス525,600円
DHL料金表

Fedex

Fedexは、世界220か国以上に流通している大手サービスで、1日に取り扱う貨物の数は、なんと1500万個にも上ります。価格はDHLと変わらない割高感があり、SAL便と比べるても高めです。

梱包材価格
封筒6,470円
2kg15,410円
プライオリティ4kg30,610円
プライオリティ5kg37,750円
Fedex 料金表

集荷は、オンラインが便利です。最初にオンラインでアカウントを作る必要がありますが、重たい箱をいくつも搬送するなら、自宅まで受け取りに来てくれるオンライン予約をおすすめします。

ヤマト運輸

日本国内の宅配業者として大人気のヤマト運輸もまた、アメリカへの荷物を受け付けています。ただし、クロネコヤマト便がそのままアメリカにサービスを提供しているというわけではなく、日本側ではクロネコヤマトが集荷を行ってくれて、実際の配送はアメリカの輸送会社であるUPSが担当するという仕組みとなっています。

重量価格
2kg22,200円
3kg28,100円
5kg38,900円
ヤマト運輸/UPSの料金表

アメリカで携帯電話を契約しよう!渡米前にゲットする方法やおすすめのキャリアは?

アメリカは、日本よりもスマホ普及率が高く、使い勝手は良くなっています。日本の携帯電話普及率は92%、スマホ普及率は2021年現在で77%ですが、アメリカでは携帯電話普及率は94%、スマホ普及率は82%と高めです。

世界各国のスマホ普及率はこちらから

これから渡米する人にとっては、やはり気になるのは、アメリカのスマホ事情ではないでしょうか。ここでは、アメリカのスマホの仕組みや購入方法、おすすめのキャリアまでご紹介します。

目次

  1. アメリカの携帯電話の形態
  2. アメリカで携帯電話を購入する方法
  3. 購入に必要な書類
  4. どんなキャリアがある?
  5. アメリカの携帯を購入してから渡米することもできる?
  6. 通話もデータも使いたい放題プランがオススメ
  7. 日本から携帯を持ってきたら、使える?

1.アメリカの携帯電話の形態

アメリカの携帯電話は、大きく分けるとプリペイドタイプ(PrePaid:先払い)と、ポストペイドタイプ(Post Paid:後払い)に分類できます。

プリペイド

  • 契約が必要なく、誰でも気軽に購入できる。観光客でも購入可能。
  • 購入したら、その場ですぐに使用できる
  • 機種の選択肢は少ない。
  • 通話コストの単価は高め。
  • プリペイドなので、残高分しか通話ができない。
  • 使い捨てタイプもあれば、料金を追加して長く使えるタイプもアリ

ポストペイド

  • クレジットカードのような後払い制なので、契約をして審査を受ける。
  • 機種の選択肢が多い
  • 申し込んだ当日に携帯電話をゲットすることも可能だが、契約に時間がかかる。
  • 1分当たりの通話コストなど、コスパが良い。
  • 機種の購入でディスカウントが適用される

2.アメリカで携帯電話を購入する方法

アメリカで携帯電話を購入するには、

という方法があります。

店舗に行って購入

これは、携帯キャリアの店舗に足を運び、必要な書類を提示して契約するという方法です。最新の機種を選べますし、申し込んだ当日に携帯電話をゲットできるという点で、大きなメリットがあります。アメリカではじめて携帯電話を持つ人にとっても、日本で使い慣れている機種とよく似た機能を持つ機種が欲しいという人にとっても、また自分の携帯の使い方パターンが分かっている人にとっても、フレキシブルに対応してもらえる方法ですね。

店舗で購入するメリットは、全ての初期操作はすべてスタッフが目の前でしてくれて、店舗を出る際には使用できる状態になっているという点です。携帯の仕組みや使い方がイマイチ分からないという人なら、店舗に行くのが安心です。

携帯キャリアのオンラインで購入

携帯キャリアの多くは、オンラインで機種を購入して、契約までできます。マイペースで自分なりに比較検討しながら機種やプランを決めたい人にとっては、この方法がおすすめです。また、オンラインで購入することでディスカウントが適用される場合もあり、コスト面でもお得度が高い購入方法です。

オンラインで購入する場合でも、契約に必要な書類のチェックはあります。

また、オンラインで携帯機種を購入すると、郵送で自宅まで配達してもらえますが、その際にはキャリアごとに、受領サインを求められることもあります。

オンラインで配達された携帯電話は、自宅でアクティベートして使える状態にできます。しかし、もしも上手くできなかったとか、やり方がイマイチ分からんという人なら、自宅に届いた携帯電話を持って、契約したキャリアの店舗に足を運んでもOKです。追加料金がかかることなく、初期設定をしてもらえます。

量販店のブースで購入

携帯キャリアの中には、CostcoとかSamsなどのホールフーズストア、Best Buyなどの家電量販店、またショッピングモールの中にブースを出し、そこで携帯電話の購入と契約をしている所もあります。キャリアの店舗ではなく量販店で購入する場合には、必要な手続きや書類などは変わりませんが、価格面でリーズナブルになりやすいですね、

日本でも、家電量販電に携帯キャリアのブースが出ていて、そこで機種を購入したり契約できたりしますよね?あれと同じです。

3.購入に必要な書類

アメリカで携帯電話を購入・契約するために必要な書類は、いくつかあります。

申し込みをすると、まず最初に身分証明書を確認されます。そして、申込書に記入しながら、ソーシャルセキュリティナンバーで審査が行われます。審査にかかる時間は数分~数十分程度で、その場で結果が分かります。

日本から渡米したばかりの人だと、ここで審査落ちする可能性があります。なぜなら、アメリカ国内におけるクレジットヒストリーがないからですね。

また、渡米したばかりでまだ生活の拠点が決まっておらず、とりあえずホテル暮らしをしているという人も、残念ながらポストペイドタイプの携帯を契約することは難しいですね。基本的には、運転免許証のような現住所が反映された身分証明書が必要です。

高額なDepositを払えば契約できるキャリアも

基本的には、アメリカはカード社会なので、携帯電話の利用料金などはすべて、クレジットカード払いなどを求められます。渡米直後の場合には、上記のような理由でポストペイドタイプの携帯電話を購入したり契約することは難しいのですが、 中には例外的に、高額なDepositとよばれる保証金を納めれば契約できるキャリアもあります。

例えば、大手キャリアのAT&Tでは、初期デポジットは~$800と高額です。しかしこれはあくまでも保証金なので、12ヶ月間利用料金を遅延することなく支払っていれば、12か月後に保証金を全額返金してもらうことができます。

4.どんな携帯キャリアがある?

日本の携帯キャリアと言えドコモやソフトバンク、そしてauが3大ビッグキャリアとして知られていますよね。アメリカにも、携帯の大手キャリアがります。

少し前までは、ソフトバンク会長である孫正義氏がオーナーだったSprintという大手キャリアもありました。しかし現在では、SprintはT-mobileへ吸収合併されたので、これから携帯の購入や契約をする人は、この3つのキャリアから選ぶのがおすすめです。

キャリアによってカバレッジが大きく異なる

日本でもアメリカでも、都市部でしか使わない人なら、キャリアごとのカバレッジの違いを意識する必要はないでしょう。しかし、田舎や中都市で生活する人や、出張などでいろいろな場所に行かなければいけない人だと、携帯を購入契約する際には、カバレッジもしっかりチェックしておきたいものです。せっかく契約したのに、住んでいる場所や出先で自分のスマホが全く使えない、なんて事態も起こりかねません。

全米内のカバレッジで選ぶなら、Verizonがおすすめです。契約できるプランは全般的に高めですが、カバレッジ率は全米の99%と高いというメリットがあります。どんな田舎に行ってもとにかくつながりやすいのはVerizonでしょう。

T-mobileは、Sprintのネットワーク網をそのまま引き継いだため、以前よりもカバレッジは良くなっています。まだ成長を続けているキャリアなので、今後も少しずつ改善すると期待されていますが、カバレッジにおいてはVerizonほどではありません。少し郊外に行くと、つながりにくい状況に陥りやすいです。

しかし、T-mobileはコスト面でリーズナブルな点で人気があります。普段自分が生活する自宅や職場などの圏内で問題なくつながるなら、T-mobileでも良いかもしれませんね。

AT&Tは、VerizonとT-mobileの中間に位置しています。都市部では問題ありませんが、少し郊外に行くと使えないエリアが多くなるため、契約前にカバレッジマップをチェックすることをおすすめします。

Verizonのカバレッジはこちらから

T-mobileのカバレッジはこちらから

AT&Tのカバレッジはこちらから

5.渡米前にアメリカの携帯を購入することはできる?

アメリカには、日本人向けの格安携帯サービスがあります。これを利用すると、渡米する前にアメリカ国内で使える携帯の契約ができるので、渡米直後の空港でも電源を入れればすぐに利用できます。

渡米してからスマホがないと困るという人や、仕事やコミュニケーションでスマホが使えない期間が少しでもあるとまずいという人にとっては、とりあえずアメリカで落ち着くまでの期間だけでも、こうした日本人向けのサービスを利用するのがおすすめです。

3大キャリアから選べてリーズナブルな「アメスマ」

アメスマは、日本人向けの携帯サービスを提供している業者で、一言で言うなら的な位置づけになります。アメスマの特徴は、

  • 渡米前に、日本で契約し、日本で機種を受け取れる
  • アメリカ3大キャリアを選べる(Verizon$49.99~、T-mobile$29.99~、AT&T$69.99)
  • アメリカで正規の携帯契約をするよりもリーズナブル(通常は1台あたり$80程度かかります)
  • 契約期間の縛りがない、いつでも解約可能
  • 動画もデータも使いたい放題
  • SIMのみ購入プランもある
  • 日本へ一時帰国した時には、国際ローミングが無料

アメスマは、アメリカで長く生活している人にとっては、通信スピードの点などで若干の不便さを感じることがあるかもしれません。これは、格安SIMの宿命ですね。

しかし、日本へ里帰りする人や頻繁に一時帰国する人なら、日本でもアメリカでも不便なく使えるアメスマは、通信スピードの遅さなど吹き飛ばしてしまうほど、使い勝手が良いと感じるのではないでしょうか。

アメスマモバイルはこちらから

ハナセル(HanaCell)

ハナセルも、アメリカで暮らす日本人向けの携帯サービスです。ただしハナセルは、アメリカのニューヨークだけではなく、ロンドンや東京にも支社を展開し、グローバルに展開している企業です。ハナセルの特徴は

  • 格安SIMカードの販売
  • 日米どちらでも使用できる
  • カスタマーサービスは完全日本語の対応可能
  • アメリカでも購入可能、日本でも購入可能、しかもどちらで購入しても送料無料
  • 使い慣れている携帯機種をSIMロック解除すれば、機種変更する必要がない
  • 月額料金は、使った月だけ$59.00

ハナセルはこちらから

6.通話もデータも使いたい放題プランがオススメ

アメリカの携帯プランは、通話もテキストもデータも、使いたい放題プランがリーズナブルで、おすすめです。多くのキャリアでは、使いたい放題プランの料金は携帯1台当たり $40 ~$60程度で、家族で複数台を契約するとさらにディスカウントになったりします。

また、毎月どのぐらいのデータを使うか把握している人なら、使うデータ量をマックスにしたプランもあります。

無料Wi-Fiが充実

アメリカでは、日本よりも無料Wi-Fiが充実しています。特定のキャリアでなければ利用できないというものではなく、ホテルやレストラン、ショップでは利用客のために無料Wi-Fiを提供していますし、病院や学校でも無料Wi-Fiが使えるところがたくさんあります。スターバックスなどの故―フィーショップやカフェ、マクドナルドなどのファストフードでも普通にWi-Fiが無料提供されています。

都市部なら、地下鉄の中で無料で利用できるWi-Fiがあったり、公園などのアウトドアでもWi-Fiが使えたりします。(全米すべてではなく、あくまでも都市部です)

そのため、携帯の契約プランが上限なしプランでなくても、こうした無料Wi-Fiを使うことによって、使用データ量を低く抑えることができます。

7.日本の携帯電話は、アメリカでは使える?

日本で使っていた、使い慣れた携帯をアメリカでもそのまま使えたら、便利ですよね?基本的には、持っている携帯のSIMロックを解除すれば、ほとんどの場合には、アメリカに来てからSIMを入れ替えて、そのまま使えます。しかし、中には周波数が異なるために使えないものもあるので、注意してくださいね。

ちなみに、iPhoneは使えます。