アメリカは本当にベビーにやさしい国なのか?

少し前にツイッターで、テーマパークのアトラクションで赤ちゃんが泣いてしまい、パーク側の対応がどうだったのか、また赤ちゃんが泣くことに対しての様々な意見が繰り広げられていました。

そういえば日本では、電車にベビーカーを持って乗ろうとすると文句を言われたり、ベビーカーを持っている人が乗れる専用の車両を作ると非難ゴーゴーだったり、赤ちゃん連れの人にとっては暮らしにくい文化だと感じることが多々あります。

しかしその一方で、ショッピングモールにはベビールームなるオムツ変えルームが設置されていて、授乳ができたり、中には離乳食の販売までされているような場所もあります。

アメリカは、日本と比べてベビーに対する風当たりはどうなのでしょうか?私が経験したエピソードをご紹介しますね。

ベビーの選別

miniature of a plane

私は夫の職業柄、息子が生後数か月の頃から飛行機に乗る機会が多々ありました。ベビー連れなので優先的に搭乗させてもらえるわけですが、あとから乗ってくる乗客の表情は皆、とても冷たいものです。

「あら~、今日はベビーがいるのね、ラッキー♪」

「赤ちゃん、何ケ月?」

なんて人は、正直、皆無です。皆、息子を見ては、

  • 大きなため息(訳:まじかよ、今日はついてねーな)
  • 黒目を回す(訳:うそだろ、赤ちゃんの近くかよ!)
  • 聞こえるレベルでの舌打ち(訳:ふざけんな、なんでベビーが乗ってんだよ!)
  • 「混んでるのに、子供なんて乗せんな」(心の声が言葉に出てしまった)
  • 「子供なんて、床に置けよ!」(これも、心の叫びが声になってしまった)

など、色々な洗礼を受けました。はい、私自身も、もし息子が泣き叫んだらどうしよう、と不安な気持ちでいっぱいでしたし、赤ちゃんですからおもちゃで遊べるわけでもなく、泣いても抱っこして通路をウロつくぐらいしか対策はありませんでした。

あいにく、息子はどういうわけかよくできた子供で、フライト中に泣くことは今まで一度もありませんでした。本当に、親孝行ものです。私が何か素晴らしいスキルを使ったというわけではなく、しつけたというわけでもなく、彼が生まれ持った性格なのだと思います。

数時間のフライト中、トイレが近い私は何回も席を立つことがありました。おそらく皆さん、泣くかもしれないベビーの親が私であることを明確に認識していたのでしょう。フライト後しばらく経過したぐらいから、私がトイレに行くたびに

「ベビーは寝てるの?」

と聞いてくれる人がチラホラいました。たいていは、中高年のオバサンが多かったですね。おそらく、私の不安を少しでも軽減しようと、親切心で声をかけてくれたのだと思います。

そしていつも、赤ちゃんが全く泣かずに目的地へ到着した途端、事態は急変するのです。はい、ほぼ毎回、同じパターンでした。

舌打ちや文句を言っていたオジサンたちが、次々と

  • 「いや~ホントに静かなベビーで、最高だよ!」
  • 「どうなることかと思ってたけど、泣かないベビーっているんだね!」
  • 「全然泣かないからさ、途中で死んでるんじゃないかと思ったよ!」
  • 「こんなベビーとのフライトなら、いつだって大歓迎さ!」

など、満面の笑みで息子に称賛の言葉を投げかけてくれました。

私が、こうした経験の中で感じたことは、アメリカは無条件にベビーに優しいというわけではないという事です。大人たちを不快にさせないベビーに対して温かいのだ、という事でした。

ちょっとした親切はアメリカが優秀

息子を育てる中では、私はずっと車社会の生活をしてきました。車を持たずに電車で移動することは、これまで一度もありませんでした。

車での移動と言っても、ショッピングモールなどに行くと移動はとても大変です。本音 としては、エスカレーターにベビーカーごと乗ってしまうと楽なのですが、知らない人から説教を受けそうでしたし、何かに躓いて事故になっても大変なので、いつもエレベーターを利用してました。

エレベータはドアが勝手に開くので、それほど利用は難しくありません。しかし、モールの入り口のドアなどは、ボタンを押すと勝手に扉が開く自動ドアがなければ、私がお尻でドアを開け、ベビーカーを後ろ向きにして通る、という方法を駆使していました。

そんな時でも、そばに人がいると、たいていはドアを開けてくれます。ベビーカー持ちの人にとっては、これは大きな親切だと思いますね。ママ友の中には、エレベーターがない階段の移動の時、知らない男性がさっとやってきてベビーカーを持ってくれた、なんて人もいました。

こうした「困っている人に手を差し伸べる」ことに関しては、アメリカ社会は日本社会よりもはるかに優しいと思います。もちろん、ベビー連れだけにやさしいわけではなく、高齢の人や障碍者の人に対しても、そしてペットに対しても、皆さん同じように、さっと手を差し伸べます。

もちろん、アメリカ人が全員弱者に対して親切で、日本人は全員冷たいというわけではありません。社会とか文化というざっくりとしたくくりで見ると、弱者に対する個人レベルの優しさという点では、アメリカの方が他人の優しさを感じる機会が多いな、という気がしました。

海外でぼっちママはつらい!ワンオペ育児の乗り切り方!

日本でも、専業主婦のワンオペは社会との接点が少なく、孤独を感じやすいものです。しかし、それがアメリカとなると、さらに孤独感はアップします!ここでは、私の経験、そして周囲のママ友たちの経験をもとに、アメリカでのぼっちワンオペ育児を乗り切る方法をご紹介します!

目次

  1. ワンオペは平日だけ!週末はパパに甘えよう!
  2. 家にいると気分が沈むだけ!とりあえず行くのは公園
  3. 暑い時には図書館へ!
  4. 時間単位でデイケアも利用できる!
  5. ベビーシッターもいる
  6. 子供にとっての天国は「ママといっしょに家で遊ぶこと」

1.ワンオペは平日だけ!週末はパパに甘えよう!

アメリカ男子は、日本男子よりも育児に積極的に参加してくれます。「休みの日ぐらいゆっくりさせてくれよ!」なんて寝言を言うパパは、そう多くないでしょう。ワンオペ育児で頑張る人は、パートナーがお休みの日は、育児をパートナーに丸投げしてしまうという方法がおすすめです。

しかし、ここで大切なのは、言い方を工夫して、相手に気持ちよく育児をしてもらうという事です。「平日はアタシがやってるんだから、休日はテメーがやれよ!」なんて言ってしまうと、ケンカになってしまい、せっかくの週末を嫌な気分で過ごす羽目になりかねません。できるだけ相手に気持ちよくお願いするなら、あくまでも「パパと過ごせて子供はなんてハッピー!」という方向でアピールすることをおすすめします。

2.家にいると気分が沈むだけ!とりあえず行くのは公園

three women sitting on benches

どんなにかわいいわが子でも、毎日朝から晩まで家の中で顔を合わせているのでは、気分転換ができません。日本でもそうですが、とりあえず日課として公園に足を運んではいかがでしょうか?

アメリカにはいろいろなところに公園があります。必ずしも小さい子向けの遊具ばかりではないですし、中にはどさくさに紛れて子供を誘拐する輩もいます。そのため、子供から一瞬も目を離してはいけません。

広い公園に自分と子供だけなら、リラックスするのもアリでしょう。しかし複数の大人やこどもでにぎわっている公園では、ベンチに座って他のママさんとおしゃべりに没頭するのは、残念ながらNGです。できるだけ子供のすぐそばにいて、落ちないように注意すると同時に、誘拐犯からターゲットにされないように気を付けてくださいね。

3.暑い時には図書館へ!

暑くて外で遊ぶことがきついときには、図書館があります!図書館では、定期的に子供向けのイベントが開催されていたりするので、要チェックです。またアメリカの図書館の多くは、子供向けのセクションがあり、子供は遊びながら本を読めることが少なくありません。

日本の図書館のように、受験生が真剣に勉強していて、少しでも口を開くとガンにらみされる、なんてことはないので安心してくださいね。

4.時間単位でデイケアも利用できる!

girl in red dress playing a wooden blocks

日本でも最近では増えているようですが、アメリカのデイケアの中には、時間単位で預かってくれるところがたくさんあります。ぜひ最寄りのデイケアをチェックしてみてください。対象年齢は2歳ぐらいから、もしくはオムツが取れていることが条件となっている施設が多いのですが、1時間でも2時間でも見てもらえることで、ママさんは息抜きができます。それにデイケアに行けば、子供は他の子供と遊べて社交性が身につくというメリットもありますよ!

5.ベビーシッターもいる

アメリカには、時間単位で子供を見てくれるベビーシッターがたくさんいます。必ずしもプロの資格を持っている人というわけではないので注意は必要ですけれど、いろいろお願いしてみて、気に入ったシッターさんを見つけるという方法もおすすめです。

ベビーシッターは、自宅まで来て子供を見てくれるタイプと、シッターさんの自宅で見てくれるというタイプがあります。ニーズに合わせて利用しやすいタイプを選びましょう。

6.子供にとっての天国は「ママといっしょに家で遊ぶこと」

毎日大変な気持ちは、私も経験者なのでよくわかります。ワンオペ育児は、決して楽ではありません。

でも、子供が学校に行き始めると、もう子供と一緒に過ごせる時間はありません!私の息子はすでに大学生で、夏休みなどもほとんど家にいないので、共に過ごせる時間は皆無となってしまいました。

子育ては長いですけれど、後から振り返ると、やっぱり素晴らしい思い出として心に残っているのは、子供が小さい時に自宅で過ごしたかけがえのない日々です。

毎日がワクワクのイベントでなくても良いのです。「今日は2時間も昼寝をした!」なんて毎日でも、子供にとってはママと安心して過ごせる天国のような時間なのですから、それを良しとすることも、子育ての醍醐味だと思います。

ちなみに、幼少のころに母親と自宅で落ち着いた時間をたっぷり過ごした子供は、成長する中で情緒が安定した子供に育つという統計があります。毎日誰かを家に呼んでワイワイと過ごすのも良いですが、落ち着きのある子どもに育つと考えれば、ぼっちのワンオペも悪くありませんよ!

アメリカ男子はイクメンが多い!?

私が子供のころには、テレビCMでも「亭主元気で留守がいい!」なんてキャッチコピーが人気で、育児は基本的に母親のワンオペが主流でした。そういう姿を見て育ってきたので、私自身も出産してからは、夫の役割は仕事、家事と育児は私だと考えており、ほぼワンオペでしたが不満を感じたことはありませんでした。

しかし!周りを見ると、ワンオペ育児の家庭ってとても少ないのです。アメリカ男子は、日本男子と比べると、明らかにイクメンが多いですね。そこで今日は、アメリカのイクメン事情についてご紹介します。

目次

  1. アメリカにイクメンが多い理由とは?
  2. パパ役とママ役をするメンズもいる

1.アメリカにイクメンが多い理由とは?

アメリカにイクメンが多い理由は、自身が育児に積極的に参加することで妻の労をねぎらおうと男気のある漢気のあるメンズが多いというよりは、彼らがイクメンの家庭に育っているので、それが普通だと考えているからだと思います。社会的にも父親の育児参加は当たり前のことなので、理解してもらえる環境にあることも、イクメンが多い理由ですね。

男女ともに育児をしやすい環境にいる

アメリカでは、多くの家庭で共働きです。子供が生まれたことで女性が一時的に仕事を辞めて育児に専念するケースはもちろんありますが、そうしないケースもたくさんあります。

夫婦が共働きの場合、どちらが保育園への送迎をするとか、どちらが家事と育児を負担するか、なかなか悩ましい問題ですよね。アメリカの場合、多くの人はマイカーでの出勤ですし、職場までの通勤時間は30分以内という人が多いです。それに、残業ナシで帰宅できる人が多いので、男性も女性も、アフターファイブは育児に力を注ぎやすい環境があります。

もちろん、例外はあります。妻が専業主婦だったり、どちらかが残業が多かったり不規則な勤務時間だったりすると、アメリカ人同士の結婚でもワンオペになることはあります。

育児は女性の仕事、という概念がない

日本では、まだまだ育児は女性の仕事だと思われています。しかしアメリカでは、育児は女性だけの義務ではなく男性にも同等の義務があると考えています。これは社会全体の風潮です。保育園へのお迎えも、朝はパパで夕方はママだったり、学校でのイベントがあると、ママだけでなくパパも仕事を休んで積極的に参加することは珍しくありません。

2.パパ役とママ役をするメンズもいる

daughter looks at his father s cooking

一般的ではありませんが、アメリカにはワンオペのイクメンもいます!日本でいえば、梅宮アンナさんの父親の故・梅宮辰夫さんあたりが似たタイプかもしれませんが、日本では、男性がワンオペで育児と家事をするなんて、想像できないという人は多いでしょう。

夫の弟、つまり私の義弟もこのタイプです。自身の息子をこよなく愛し、育児は新生児のころからすべて母親以上に取り組んでいました。仕事も、子供をデイケアに送迎するためにセーブしていましたし、子供が病気で仕事を休むのは、決まって母親ではなく父親という徹底ぶり。

ちなみに義弟は、育児だけでなく家事もすべて担当しています。もちろん、フルタイムで仕事をしながら、です。毎日仕事から帰宅すると、Uターンでスーパーで夕食を買いに行き、急いで帰宅して夕食の準備をします。

かなりハードそうですが、本人は子供の成長を間近で見ることができ、とても幸せそうです。

ちなみに義弟の奥さんは、自身の仕事をする以外は、友達とショッピングに行ったりして、まるで独身のような生活を謳歌しています(笑)。彼女は、母親や妻であるよりも女でいることを重視するタイプで、義弟もそんな彼女でいてほしいと考えているので、抜群の相性なのだと思います。

授業中にガム!トイレ!アメリカの学校はやりたい放題?

アメリカは、個性を大切にする国です。それは学校でも同じで、授業中でも子供たちは日本と比べると自由度が高いような気がします。

授業中にガムをクチャクチャ

日本だと、授業中にガムをクチャクチャ噛むなんて、昭和の時代には不良ぐらいしかいませんでした。しかしアメリカでは、授業中のガムが認められています。

息子が小学校3年生ぐらいの時、友達でガムを噛んでいる子を発見しました。一つ分けてもらい授業中にクチャクチャしてみたところ、本人曰く、集中力がアップしたのだそうです。もちろん、本当かどうかは全く不明です。

それに味を占めた彼は、そこからハイスクールを卒業するまで毎日、朝から晩までガムをクチャクチャしまくっていました。先生に怒られないのかと聞いても、誰にも何も言われない、と。友達におすそ分けすることもあり、2日1箱のペースでガムを食べてました。

私は、少しでも息子のガム習慣にプラスの効果を与えたいと思い、キシリトール入りのガムばかりを与えてました。そのためかどうかは知りませんが、彼はガムを卒業するまでは、適当な歯磨きでも虫歯は一本もありませんでした。

小学校高学年でもおやつタイムがある!

これは学校によって千差万別だと思いますが、学校によっては小学校の高学年でもおやつタイムが設けられている所がたくさんあります。息子の場合、小学校高学年の時に通っていた小学校では、授業中に自由におやつを食べてよいシステムとなっていて、各自食べたいおやつを持ってきて、自由に食べていました。授業と並行しながら食べられるおやつに限定されていたものの、お弁当箱みたいな容器を開けてフルーツを食べていたり、ドーナツやマフィンなどを食べる子もいました。

トイレは自由に行き放題!

woman studying inside the classroom

日本の学校では、トイレは授業の間に行かなければいけないというルールがありますよね。授業中に手を挙げてトイレに行きたいといっても、先生に却下されたことが多かったものです。

しかしアメリカでは、トイレは授業中に手を挙げていくシステムとなっている所が多いです。特に小学校では、授業と授業の間の休み時間というものが明確ではなく、あっても移動時間となってしまうため、トイレに行きたい人は、自分のペースで先生に申告して行けるわけです。

クラスによっては、友達同士でトイレに行ったまま帰ってこないという事態を避けるため、1度に行けるのは1人だけというルールを設けている先生もいました。また別の先生はトイレパスなるものを自作して、トイレに行く時にはそのパスを子供に渡していました。

ミドルスクールになると、授業の間は教室の移動時間となるため、のんびりトイレに行く時間はやはりありません。そのためトイレは、やはり授業中に手を挙げて行く子が多いです。

テストが終わったらスマホで遊んでもOK!

日本では、テストの時間内に終了した場合には、見直しをするか、机に突っ伏して寝るかの2択しかないと思います。しかしアメリカでは、テストを終了したら目の前にいる先生へ提出し、残りの時間は静かにしていれば何をしてもOKなことが多いです。もちろん寝ても良いですし、スマホでゲームをしてもOKです。

息子もミドルスクールになってからは、このシステムがとてもお気に入りだったらしく、スマホといっしょにイヤホンを持参していました。イヤホンをうっかり忘れた日には、最悪な機嫌で帰宅することもありましたね。

学年がミックスのクラスがある!

すべての学校にそうしたクラスがあるわけではありません。これは小規模な学校に多いのですが、例えば2年生と3年生とミックスしたクラスなどが、アメリカにはあります。

息子が小学校2年生の時、1年生の生徒数と2年生の生徒数の数が半端だという事で、1年生と2年生を混ぜたクラスが作られました。2つの学年があるからと言って担任が2人になるというわけではなく、一つのクラスの中で、限られた時間の中で、担任の先生が1年生と2年生の両方を教えるというわけです。

1年生にとっては、上の学年の内容も学べるという事で、親は大歓迎でしたね。でも2年生の親は、大反対。だって2年生で学ぶべきところを完全に網羅してもらえないことが分かっていましたから。

カリキュラムという点では、親も子供も満足度はそれほど高くはなかったようです。実際そうしたクラスに入った息子の友人は、不満しかなかったと言っていました。

アメリカ人はどうして計算が苦手?

私が育った昭和の時代には、小学校の算数でも、中学校以上の数学でも、計算機を使うなんて御法度でした。計算機はカンニングと同じぐらいの位置づけで、テストでも入試でも、計算機は使わないもの、という認識がありましたよね。

しかしアメリカでは、子供たちは小学校から電卓を使うことが許されています。息子が学校に通った時にも、まだまだ頭で計算しようよ、というレベルでも、電卓を使いましょうという指導を受けていました。

目次

  1. 計算機は効率化アップの道具
  2. どんな計算機がオススメ?

1.計算機は効率化アップの道具

アメリカの算数は、計算することを重要としていません。小学校の授業で計算機を使ってもokなのは、そのためです。それでは何を重視しているか、気になりますよね。計算することではなく、概念の方が大切だと考えているようです。どうやったらその問題を解けるか、基本的な考え方や方針を考えることが大切で、実際の計算は計算機にやらせましょう、という感覚なのだと思います。

そういう考えで、子供たちは小学校のころから計算機を使います。ただし、さすがに小学校1年生や2年生で習う足し算や引き算から電卓を認めている先生には、いまだ出会ったことはありません。しかし高学年になると、電卓を使っても良いですよ、という先生は増えます。

先生曰く、計算する作業に時間を費やしても生産性は上がらない。考え方や解き方にもっと時間を使ったほうが良い、のだそうです。

学校でしっかり計算する習慣をつけないため、アメリカ人の子供は九九をマスターしている子はそれほど多くはありません。子供の時にマスターしていないものを大人になってからマスターするはずもないので、大人になっても九九を知らない人はたくさんいますね。

アメリカの学校でも、九九は小学2年生の時に学びます。しかしわずか1ヶ月ぐらいでさっさと終了し、その後は九九を覚えていなくても問題ないチャプター(例えば時計の針の読み方とか)へ突入します。

だって、計算機を使えば九九を知らなくても正解は出るのです。

2.どんな計算機がオススメ?

小学校と中学校までは、計算機は基本的になんでも良いと思います。基本的な四則演算しか使いませんし、暗算で対応できる子なら、計算機は不要でしょう。ちなみに我が家の場合には、小学生の時には自分で計算をさせてました。計算力をつけて欲しかったからです。

そんな息子も、中学校からは計算機を持っていくようになりました。一応、計算機というガジェットを購入しましたが、結局使い慣れているスマホの計算機アプリ(無料で入っているものです)が便利だったらしく、それを使っていました。

しかしハイスクールになると、スマホの計算機アプリでは十分ではなくなります。ハイスクールでは大学進学のためのSATの準備もありますし、SATでも計算機の使用が認められます。だから、計算機の使い方をマスターするという点でも、高機能な計算機を購入することをおすすめします。高機能な計算機だと、グラフをかけたり、サインやコサインなど、日本では高校の数IIでなければ習わないような機能も使えます。

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ハイスペックな計算機は、色々なブランドからラインナップされています。その中でもハイスクールの授業で実際に役立ち、学校からもお墨付きをもらえて、そしてSATでの持ち込みと使用が認められているという点では、Texas Instrumentメーカーのものがおすすめです。お値段は少し高いのですが、うちは息子がハイスクールの時に、購入しました。

このハイスペックな計算機、機能が多すぎて、正直普通の人では使いきれません。専攻によっては大学でも使うそうですし、大人でも使っている人はきっといると思います。そういうレベルのツールです。だからこそ、早めに購入して使い方をマスターしておくことは、SAT対策という点でも大切だと思います。

子供の学校でボランティア!どんなことをする?

アメリカの学校では、親がボランティアをする機会がたくさんあります。主に小学校の頃が多いのですが、子離れしたくなかった私は率先して、学校のボランティアに励んでいました。ここでは、アメリカの学校でどんなボランティアができるのかをご紹介しますね。

目次

  1. クラス内のボランティアから
  2. PTOへ昇格!
  3. ボランティアのメリットとデメリット

1.クラス内のボランティアから

children sitting on chairs in front of table with art materials

ボランティアの機会は、たくさんあります。しかし、何をきっかけにしてボランティアのチャンスをゲットできるか、その方法が分からないという人は多いと思います。

私は息子がキンダーになった時、少しでも息子のそばにいたいという自分勝手な理由から、学校でボランティアができないかと画策しました。そこで、担任の先生に、自分がいかに時間を持て余していて、学校が大好きで、ボランティアを切望しているかを、しつこく訴えました。なんでもいいから手伝いたいとハラスメント気味にお願いしていたところ、少しずつお仕事を振ってもらえるようになりました。

例えば、

  • 子供たちの遠足に行く時の引率
  • 教室内でイベントをする際にお手伝い
  • 子供が作った作品を廊下に飾る作業

などをしました。ボランティアで大切なことは、

  • 機会をもらったら絶対にNOと言わず、二つ返事でOKする
  • 責任をもって遂行する。ドタキャンなんてもってのほか。
  • 先生との報連相はとにかくマメに。
  • すべての子供たちと元気よく接する

などですね。

私の場合、カメラが趣味だったこともあり、勝手にカメラを持参してクラス中の子供たちの写真を撮りまくり、編集して先生へ渡したりもしていました。これはとても感謝されて、年度終わりには、先生が「子供たちの素顔」みたいな感じで各家庭へ送ったそうです。

クラスの担任の先生と仲良しになれば、いろいろな話をして子供の学校内での様子が分かります。それに、先生との距離が近くなることで、先生にとっても子供との心の距離を近く感じてもらえるというおまけもついてきます。

そして、クラスのボランティアとして頑張っていると、クラス内だけじゃなくてPTOもやってみない?と声をかけてもらえたりもします!これは昇格です!

2.PTOへ昇格!

children sitting on brown chairs inside the classroom

アメリカの学校にも、PTO(PTAと呼ばれる所もあります)があります。これは、クラス内だけではなく学校規模で開催されるイベントなどでお手伝いをするボランティアのお仕事で、学校へ足を運ぶ頻度は多くなりますし、学校に滞在する時間も長くなります。

私がクラスの担任の先生から紹介されてPTOのお手伝いを始めてから、

  • 眼科健診の測定係
  • クリスマス時期にはサンタのワークショップで販売員
  • ブックフェアでの準備や販売
  • 学校で行われる運動会やお祭りでの係
  • スクールストアでの販売
  • 写真撮影のお手伝い
  • 週1で子供たちに販売していたポップコーンの準備

などがありました。

グイグイくるアメリカ人のお母さんなどは、クラスのボランティアをせずにいきなりPTOの役員になろうという人もいたりします!もちろん可能ですが、先生にとっては学校の内部を知り尽くしている人に役員をしてもらいたいので、いきなり役員という近道は難しいと思います。しかし何年もPTOをしていれば、役員になれるチャンスは意外と簡単に回ってきます!

3.ボランティアのメリットとデメリット

子供の学校でのボランティアには、たくさんのメリットがあります。

  • 子供の学校での様子が手に取るように分かる(勉強、社交など)
  • 子供にとって学校が楽しい場所になりやすい
  • ママ友がたくさんできて、自分も楽しい
  • 先生との距離が縮まり、なんでも話せる間柄になれる
  • 子供の社交が広まる

私にとっては、楽しいことばかりだったボランティアですが、デメリットもいくつかあります。知っておくと、あとから後悔せずに済むので、ご紹介しますね。

  • 時間的な拘束が長い(子供と一緒に登校して下校時間まで学校にいる、ということもよくありました)
  • フルタイムで働いている人には難しい(私は在宅で働いていたので可能でした。時には、昼間は子供の学校に行き、本業の仕事は夕方から始めるという事もありました)
  • お金がかかる(食材を買うなどの持ち出しは結構あります)
  • 新学年の準備などがあると、夏休みも学校に行くことがあった
  • イベントのお手伝いをすると、イベント中は子供と一緒に回れない(子供は友人の家族と一緒に回ることになる)

アメリカでも、小学校のころにはボランティアのニーズはたくさんありますが、大きくなるにつれてニーズは少なくなります。もしも子供の学校生活をより近くで観察したいなら、ぜひボランティアにいそしむことをおすすめします。楽しいですよ!

新学期の定番「First day of school」を思い切り楽しもう!

アメリカでは8月に始まる新学期の初日には、First Day Of Schoolとタグ付けされた写真が、SNSを埋め尽くします。小さな子供からハイスクールまで、みな、First Day of Schoolを楽しむのです。

私は、毎年学年が上がることに興奮するわけではなかったため、FIRST First Day of Schoolはキンダーの時、そしてハイスクールの最後の年に「LAST First day of school」として記念撮影をしました。そういうイベントが大好きな親だと、学年が始まる「First Day of School 」を毎年写真に収めてアルバムにまとめていた人もいましたね。

キリが良いタイミングで子供の成長を記録に収めておくことは、家族でワクワクできるので、ぜひおすすめです。今回は、First Day of Schoolのアイデアをまとめてみました。

目次

  1. 子供と一緒にボードを作る
  2. 記念アイテムを作る
  3. ランチで子供をサプライズ!

1.子供と一緒にボードを作る

これは、多くの家庭で実際に行っていることで、ボードを作る際には子供と一緒にクラフト作業ができるという楽しみ方もできるので、おすすめです!

ボードは、基本的になんでもOKです。コピー用紙にクレヨンでさっと手書きするだけでも良いですし、段ボールとか厚紙に、色々なものを張り付けて作ってもOK。ルールなんてありませんから、思い切り、その時の親子の気分で作りましょう。数年後、数十年後に見れば、どんなボードだって素晴らしい思い出になってくれるはずです。

もちろん、手作りに自身がない人や、完成度が高いボードが欲しい!という人なら、Amazonで購入もできます!

2.記念アイテムを作る

新学期の初日は、ほぼ勉強もせず、子供たちは楽しい一日を過ごして、目をキラキラさせて帰宅します。もしもクラス替えがなければ、そのままバックパックを放り投げてすぐに遊びに出かけてしまう子もいると思います!

私のママ友には、料理がとても得意な人や、クラフトが天才的に上手な人などもいました。見ていると、彼女たちはそれぞれに家庭ごとの伝統を作っていて、毎年新学期の初めには、子供たちと続けていました。

例えば、子供の手形をとってTシャツを作るとか、手形をとって写真フレームに入れてコレクションするのは、子供の成長をずっと楽しめるという点でも素敵なアイデアだと思います。

その他にも、First Dayの前日に親子でカップケーキを作り、初日に学校へクラスメート分を持参してくれる子もいました。もちろん、アレルギーを持っている子は食べることができないので、その辺の配慮は必要だと思いますが。

3.ランチで子供をサプライズ!

これも、新学期初日のあるあるだと思います。普段ランチを自宅から持参する子なら、新学期の初めには特別にケーキが入っていたり、その子が大好きなおかずが入っていたり、ランチタイムに子供がお弁当箱を開けてニコリとするようなサプライズをするのも、イキだと思います。

日本人のママさんなら、キャラ弁とか上手な人がいそうですよね。私は残念ながら、キャラ弁なるものは一度も作ったことがなく、それどころか子供のランチは、超手抜きなアメリカスタイルのランチを継続していたので、キャラ弁は作り方すら知りません。

子供がキャラ弁を所望するなら、大好きなキャラクターのテーマで作れば初日から子供はクラスの人気者になれるかも!

$0 の健康診断で$300の請求書が来た!

アメリカでは、子供は年に1回Annunal Checkupと呼ばれる健康診断を受けます。学校に医師がやってくる集団検診ではなく、個人がクリニックに行って受けるものですね。アメリカの健康保険の大半は、健康診断に関しては年に1度は無料、となっています。無料だから行く人が多いのだと思います。

目次

  1. アスリートは年に1回健康診断書を提出する
  2. 突然$300の請求が来た!
  3. 学校に医者が来ることもある

1.アスリートは年に1回健康診断書を提出する

shallow focus photo of man playing american football

子供の頃に年1回の健康診断を受けることは、政府や健康保険会社が推奨しているもので、義務ではありません。だから、どの子が受けているかどうかは、基本的に学校はノータッチです。

しかし学校でスポーツ部に所属している場合には、指定されるフォームがあり、医師が「スポーツをしても問題ない健康体です」と署名しなければいけません。これは、毎年必要です。スポーツ部という部活が始まるミドルスクールぐらいから大学まで、例外なくこのフォームがあり、そのために子供たちは毎年夏になると健康診断に行きます。

息子はずっとフットボールをしており、ほかの子と同じように、毎年夏休みに健康診断を受けていました。そして、シーズンが始まる8月に提出していました。ちなみに、提出しない場合には、練習にも試合にも参加できないという仕組みになっています。

アスリートが受ける子の健康診断は、Sports Physical(スポーツ・フィジカル)と呼ばれています。検査の内容は基本的に、年に1度の健康診断(Annual Checkup)と同じです。そのため、クリニックに予約を入れる際にはいつも、Sports Physicalde予約を入れてもAnnual Checkupとして予約を入れても、診察してもらう内容はほぼ同じです。多くの人は、Annual Checkupとして予約を入れると思います。

上記の通り、年に1度の健康診断は、無料です。毎年たくさんの子が「記入してください」と持ってくるSports Physicalの用紙に記入してもらうのも、無料で対応してもらえます。

2.突然$300の請求が来た!

小さなころから毎年無料だったAnnual Checkupですが、ある年、突然$300の請求が来ました。

「???」

と思って、健康保険会社から送付されてきたEOB(Explanation Of Benefit:保険適用の明細書)を熟読すると、「Sports Physicalは保険適用外です」と書かれていました。

健康保険会社に電話をして、いつもと同じ健康診断なのに、なぜ今年は適用外になるのかを聞いたところ、どうやらクリニックが健康保険会社へ申告する際に、

  • クリニックが保険会社へ「Annual Checkup」として申請→自己負担ゼロ
  • 「Sports Physical」と申告→保険適用外。つまり、全額が自己負担

となることが分かりました。クリニックにすぐ連絡してその旨を伝えると、「だって受けたのはSports Physicalですよね?」とか「スポーツ目的なんだから間違ってません」なんて言われることなく、「それではAnnual Checkupとして申請しなおします」との返事。とても良心的なクリニックだと思います。

その後、問題なく受理されて、自己負担額はゼロとなりました。

同じ検査内容でも、クリニックがどのように申告するかによって、患者側の自己負担は大きく変わるという事を、この時に知りました。

3.学校に医者が来ることもある

アメリカは日本のように国民皆保険ではありません。だから当然、健康保険がないという子もいます。健康保険がないという子は貧困層の家庭が多いのですが、そういう子だと、スポーツをするためだけにわざわざクリニックに行って、何百ドルも払うというのは経済的に難しいものです。

そのため学校によっては、1日数時間だけ医者が体育館みたいなところに足を運び、健康診断をしてくれるサービスがあります。スポーツをするけれどSports Physicalをまだ記入していない生徒を対象にしたもので、息子が通っていたハイスクールでは$20ぐらいの格安料金で受けられました。

これはとても便利で、わざわざ学校の後にクリニックへ行く必要がありませんし、夏休みの終わりにアポが取れないと焦る必要もありません。無料で受けられるサービスに$20を払うモヤモヤはあるかもしれませんが、何しろ楽という点は、大きなメリットだと思いますね。

元気すぎるアメリカ人!ADHDなの?

私がアメリカで暮らしてきた中で、ずっと不思議だったことがあります。それは、

アメリカ人って元気すぎる!

ということです。月曜日から金曜日まで皆さんフルタイムで働きますし、ママさんなら育児にてんてこまいです。これは私も同じだったわけですが、平日クタクタになるので、私はいつも週末が待ち遠しかったものです。週末は目覚ましをかけずに寝ていられるし、家の中でのんびりできる!といつも週末を指折り数えていました。

もともと私は子供のころからテンションは決して高い方ではなく、学生のころも女子たちのキャピキャピはそれほど得意ではありませんでした。そんな私が、テンション高めのアメリカ人達と比較すると、いかに自身のテンションの低さを実感したか、簡単に想像できると思います。

そんな私でも20代や30代のころには、平日は仕事の日、週末はプライベートな日として、週末には楽しい予定をたくさん詰めていたものです。子供ができてからも、30代まではなんとか頑張れました。でも40代になると、もう自分の体力が追い付かず、週末はできる事ならどこにも行きたくないし、何もしたくないという気持ちでいっぱいでしたね。はい、息子様、こんな母で申し訳ございません。

目次

  1. 週末が平日以上に忙しいアメリカ人
  2. もしかしてADHDなのでは?
  3. アメリカでは欧米の中でもADHD率が高い
  4. 近年増えている「積極的なADHD]

1.週末が平日以上に忙しいアメリカ人

toddler playing soccer

私がアメリカで子育てをしてきた中で、周りの家庭を見てずっと不思議だったことは、

「そんなエネルギー、どこから出てくるんだろう?」

ということです。私は29歳の時に出産したので、周りのママ友と比較すると、平均よりは年齢は高かったと思います。しかし、仲良しのママ友の中には、子供が3人とか4人いる人もいて、彼女たちも平日はてんてこ舞いで疲労困憊なのです。

それなのに、土曜日は平日よりも早起きして、子供たちを連れてビーチに行くとか、公園でピクニックとか、アクティビティが詰まっている人が多いこと!私も、子供が小学生だったことには、週末ずっと家にいるのも可哀そうだという罪悪感から、色々な所へ連れて行きました。しかし、土曜日にハッスルしすぎると日曜日にはバタンキューとなってしまうのが常でした。週に最低1日は、何もしない日が欲しかったですね。

アメリカ人でも、日曜日にゆっくりしているのでは?と考える人は多いでしょう。しかし!アメリカ人の多くは、日曜日は朝早くに教会へ行くというイベントが待っています。毎週です!

しかも、教会へ行くときには、平日はすっぴんで髪がぼさぼさな人でも、しっかりおめかしをして、朝早くに家族そろって出かけていくのです。

2.もしかしてADHDなのでは?

ある時、日本人のママ友とそういう会話になり、彼女が「アメリカ人ってADHDが多いよね」と言っていました。その時は「そうかもな~」ぐらいに聞き流していたのですが、気になったので調べてみました。

ちなみに、ADDとADHDとは、とてもよく似ていますが、症状は若干異なります。どちらも、集中力が続かないという注意欠如という症状があります。中には、一つの場所にじっとしていられない人もいます。集中し続けることが難しいので、ミスが多くなってしまうこともあるようですね。

ただし、人によって症状の度合いは違います。明らかにADDやADHDだろうと他人が見てわかるケースもあれば、本人も他人も気づかず、大人になってからなんとなく調べてみたらそうだった、なんていうケースもあります。

ADDとADHDの大きな違いは、Hの要素、つまりハイパー(多動性)が入っているかという点です。ハイパーというのは、一言でいえば「元気」ということで、落ち着きがないという症状から、じっとしていられずにその場を歩き回ったり動き回ってしまうという度合いまで、さまざまです。

3.アメリカでは欧米の中でもADHD率が高い

ADDもADHDも、近年ではよく耳にする言葉ですし、注目されています。しかし、必ずしも昔はなかった現代病というわけではありません。昭和の時代にもADDやADHDは存在していましたが、「落ち着きのない子」「じっとしていられない子」「注意散漫」などで表現されていて、疾患だという認識はなかったケースが多いのかなと思います。

国別にADHD率をみると、国によって大きな差があることが分かりました。

ADHDの割合
イギリス17%
アメリカ14%
プエルトリコ7%
ニュージーランド6.5%
カナダ6.3%
中国5.8%
スウェーデン2%

こう見ると、私たちから見て「アクティブだな」と感じる国は、ADHD率が高いような気がします。無自覚なADHDが多いのかもしれません。

4.近年増えている「積極的なADHD]

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ADDもADHDも、脳にトラブルのある疾患です。つまり、病気です。そのため、アメリカのハイスクールや大学では、ADDやADHDだと診断されている子に対しては、試験の時間を延長してくれるという措置をとっている所が多いです。

息子が通う大学でも、ADDやADHDだと診断されている人は、2時間の試験時間が4時間になったりして、時間面での高待遇を受けることができます。

ADDやADHDは、血液検査などで分かる疾患ではありません。問診やカウンセリングなどで医師がそうかもしれないと診断する疾患です。

近年では、そうした学校からの試験時間延長してもらおうと、積極的にADDとかADHDだと診断を受ける子供が増えているのだそうです。ある学校では、クラスの半数がADHD診断を受けているほどなのだとか。50%の割合です。

冷静に考えれば、いくら何でも変だろうと思うところですが、基本的に医師の問診で診断される疾患なので、そうしたことも起こりうるのかもしれません。とてもアメリカらしいという気がしてしまいますが。

また、ADDやADHDだと診断されると、集中力をアップできるお薬を出してもらうこともできます。おそらく、スマートドラッグと呼ばれる類のものではないかと思います。集中力や記憶力がアップするという点で、息子も欲しがっていました。

ADDやADHD自体は、治療が必要な疾患です。しかし、その治療や学校の対策を逆手にとって、ズルをする子が増えていることは、何とも言えない複雑な気持ちになりますね。

アメリカの親あるある!Because I said soは毒親かも!?

アメリカで子育てをする中で、私が何度も耳にした言葉があります。それは、親が子供に対して、”Because I said so!”というもの。意味としては、親の言うことを黙って聞け、というニュアンスですね。

例えば、子供が何かをして、親が「NO!」と叱ったとしましょう。子供は、それがどうしてNOに値するのか、理由がわからなければ、親に対して「Why?(どうして?」と聞くでしょう。しかしアメリカでは、それに対して親が逐一説明をすることは、必ずしも良しとはされていません。

私自身、育児では子供を常に対等に扱ってきました。だから、子供に「どうしてダメなの?」と聞かれれば、理由をきちんと説明してきました。しかし、そんな光景を見ていた周囲の友人からは、「子供に対していちいち説明する必要なんてないの。Because I said so! と言えばいいのよ。」と何度も私がたしなめられました。

でも理由を知りたい子供に説明しないというのは、私の中では変だと思っていたので、何度たしなめられてもスルーでしたが。

目次

  1. 親が子供に「Because I said so」をいう背景
  2. どんな親が言う傾向にあるのか?
  3. 答え方から見るあなたの育児方法
  4. アメリカにはどのタイプが多い?

1.親が子供に「Because I said so」をいう背景

親が子供に「どうして?」と聞かれたとき、説明するのが面倒だなと感じることはあると思います。私も、もちろんありました。

例えば、我が家では子供のゲームは、平日は宿題などがあるので基本的にはNG、でも金曜日と土曜日は翌日学校がないから宿題が終わってるなら夜遅くまでしてもよし、というルールにしていました。この「夜遅く」というぼんやりした線引きは、親子で誤解を生じる原因になります。

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例えば金曜日の夜12時になっても、子供が大興奮でゲームに興じているとしましょう。もうそろそろ寝てほしいな、と思っている親は、「あと10分でゲームを止めて、寝なさい」というかもしれません。しかし子供は、「どうして?」とくるわけです。

親にとっては、

  • 12時で遅い
  • 子供が寝ないと親も心配で寝られない
  • 子供が睡眠不足になると健康や成長への影響が心配

など、まぁいろいろな理由があります。しかしこれは、あくまでも親の言い分です。子供にとっては、「金曜日の夜は遅くまでゲームしても良いって言ったじゃないか!」という言い分があるわけです。だから、「どうして?」と聞いてくるわけです。

私は子供に何か言うときには、常に言われた子供の立場になって考えたうえで発言してました。夫からは「甘すぎる」と叱責されたこともありましたけれど、理不尽なNOだけは言いたくありませんでした。だから、昔も「Because I said so」と子供に対していったことは一度もありません。

2.どんな親が言う傾向にあるのか?

子供に理由を聞かれたとき、理由を言わずに「Because I said so」と言って黙らせようとするのは、権威主義的(Authoritarian)な子育てをする人に多い傾向があります。

権威主義的というのは、親は子供よりも高い位置にあり、指示を出す側でなければいけないという信念を持っている子育て方法です。親である自分の言うことは、子供にとっては絶対であり、それに対して疑問や質問を投げかけられたり、まして異議を唱えられるなんてありえない、と考えています。

金曜日のゲームの例では、親が「Because I said so」と言えば、その時点で会話は終了です。子供は「この間は、ママは金曜日は遅くまでゲームしていいって言ったのに」と不満を抱えたまま就寝することになるでしょう。

子供が受ける影響とは?

この育児方法で育てられる子供は、親が間違ったことを言っていると思っても、異議を唱えることは認められていません。「どうして?」と率直に思っても、質問できません。親の言うことは絶対であり、それが家庭のルールなのです。だから、黙って従うという選択肢しかありません。

police fun funny uniform

この育児を受けて育つ子供は、世の中や集団のルールに対して従うことが、とても上手になります。黒いものを白、白いものを黒といわれても、あまり疑うことなく「リーダーがそういうのなら、そうなのです」と信じることができます。

しかしこの従順さには、リスクが伴います。それは、自尊心が育たないという点です。必ずしもそうだというわけではありませんが、自分の考えよりも組織のルールを重視するため、自分の気持ちや考えは最優先される項目にはならないわけですね。

また権威主義的に子育てをすると、子供は親に対して恐怖を感じるようになってしまいます。親が怖い、怒られるのが怖いから何も話せないと感じると、親子間の距離はどんどん離れてしまいます。

3.答え方から見るあなたの育児方法

子供から「どうして?」と聞かれたとき、どのように対応するかによって、その家庭での育児方法を垣間見ることができます。

権威と理解を両立(Authoritative)

このタイプは、子供に「どうして?」と聞かれたときに、言葉で理由を説明します。「Because I said so」と言って突き放すことはしません。親の中で持っている持論やルールを、子供に説明するという点が、権威主義的な育児と大きく異なります。

またこのタイプは、子供の気持ちも考慮します。そのうえで、解決策を提案したり、前向きに問題を解決しようという姿勢で子供と向き合います。

金曜日のゲームの例なら、「子供が12時を過ぎて起きていると、成長にもマイナスだし、親ももう寝たいから、あなたも寝てほしい。でもその代わり、明日の朝は早起きしてゲームすれば良いじゃない?」と打開案を提案するでしょう。そうすれば子供も、親がなぜそういうのかを理解でき、提案された打開案で手を打つのも悪くないな、と考えられます。

子供が受ける影響は?

このタイプの子育てをすると、子供自身も他人に意見をする際には、その理由や背景を言葉で説明できる能力が高くなります。また、リスク管理のスキルが高くなりやすいという研究結果もあるようです。

寛容な育児(Permissive)

このタイプは、ルールを決めても子供になかなか実践できない親が該当します。例えば「もう寝なさい」といっても、子供が「だって金曜日は遅くまでゲームしていいって言ったじゃないか!僕はまだ眠くない!」と反論してきたら、「眠くないなら仕方ないか」と折れるタイプですね。

子供が受ける影響は?

子供の自主性を大切にするといえば聞こえは良いですが、子供にとっては、親の言うことに全く権威性を感じないというデメリットが発生してしまいます。理にかなっていれば、相手が親でも自分の意見を認めてくれるという方式が、成長の過程で刷り込み式に植えつけられるため、子供は自身の考えていることを主張するスキルが身に付きます。

cheerful ethnic man resting with kid on bed

これは悪く言えば「子供になめられる」親となってしまう方法なのですが、必ずしもデメリットばかりとは限りません。子供にとって親は、権威のある存在ではなくなるものの、なんでも話せる兄弟や姉妹、また友人のような存在となります。お互いに信頼関係を築くことによって、上下関係ではなく対等な関係を築けるというメリットもあります。

ただし、権威に対しての免疫を持たないため、学校のルールに従ったり、先生の指導に従うことに対して、苦労するリスクは高くなるかもしれません。子供は、ルールに従うのではなく、自分に正当性があればルールに従う必要はないと覚えてしまうからです。

無関心な親もいる(Uninvolved)

親の中には、子供は経験から自主的に学ぶという育児メソッドを持つ人もいます。この場合、親が指導したり何かを強制的にさせるのではなく、子供の自主性を大切にして、良いことも悪いことも経験を通して学べばよいという考えが多いです。

無関心と無関与とは、若干の違いはあるものの、この育児方法は「Because I said so」という子育てとは対極にある方法だといえるでしょう。

  • 子供が学校からの宿題をしたかを聞かないし、宿題はあるのかとも聞かない
  • 子供の友達のことも、すべて本人に任せている
  • 親子で過ごす時間が少ない

など、放任主義を思わせるような言動も多いです。

子供が受ける影響は?

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無関与な子育ての中で育つ子供は、親は自分に興味や関心がないと感じる機会が多くなってしまいます。その結果、自信のない人間になったり、自尊心の面でもデメリットが発生するかもしれません。

また、親にルールを守れと強制されないため、いやなルールには従わないという姿勢が確立されてしまうでしょう。学校の勉強でも苦労したり、集団生活で真野るべきルールもうまく守れないという事態が起こりかねません。

4.アメリカにはどのタイプが多い?

私がアメリカで育児をしてきた中では、「Because I said so」という権威主義的な親か、子供の自主性に完全に任せて放任無関心的なUninvolvedな親が多かったような気がします。

もちろん、子供に説明して理解を求めたり、子供と友達親子の関係を築く人もいますが、私が見てきた中では、これらのタイプは日本の親子関係によくみられるような気がしました。あくまでも私の狭い世界での経験による感想ですが。