大学費用を抑えるための節約テクニック

アメリカの大学は、皆さんが想像する通り、高額です。その中には、比較的リーズナブルに通学できる所もあれば、年間の学費が年収より高いじゃないか!なんていう驚愕的な大学などもあるわけですね。

しかしこれはあくまでも、大学1年生から4年生までを同じ大学で学ぶことを前提とした場合の話です。アメリカの大学には、コミュニティカレッジなども多くあり、工夫すれば驚くほどリーズナブルに大学を卒業することも不可能ではありません。

ここでは、お金をできるだけかけずに大学を卒業するための節約術をご紹介します。

目次

  1. まずは高校のカウンセラーに相談
  2. ハイスクールでしておくこと
  3. コミュニティカレッジに2年通ってAssociateを獲得しよう
  4. 大学へのトランスファー、そして2年で卒業
  5. 注意点

1.まずは高校のカウンセラーに相談

できるだけコストをかけずに大学を卒業するためには、まず安くスタートできる大学探しから始めなければいけません。そのためには、ハイスクールのカウンセラーに相談するのがベストです。

何を相談するのかが分からない、という人がいるかもしれませんね。

相談する内容は、住んでいる街の周辺に、自宅から通えそうなコミュニティカレッジがあるかどうかを聞くのです。

コミュニティカレッジのリストをゲットするだけではNGです。ここから先が大切なポイントです。

そのコミュニティカレッジを卒業したら、単位を自動的に丸事すべて受け入れている4年制大学はあるかどうか、という点まで必ず確認してください。

もしも同じコミュニティにコミュニティカレッジと4年生の州立大学がある場合、多くの場合には、コミュニティカレッジの単位を4年制大学が受け入れるという協定を結んでいます。それをチェックするのです。

はいこれで、大学4年間のプランが見えてきましたね。

4年制大学と比較すると、コミュニティカレッジはハードルがとても低く設定されています。寮がなく、憧れのキャンパスライフをエンジョイしたい人にとっては期待外れかもしれません。天才や秀才たちがおらずにガッカリしたり、キャンパス中が盛り上がるスポーツの試合などもなく、つまらないと感じる学生生活になる可能性もあります。

しかし安心してください、ここはアメリカ。あとからいくらでも挽回できるチャンスはあるのです!

2.ハイスクールでしておくこと

大学にかかる費用をすこしでも安く抑えるためには、ハイスクールでDual Creditとなるクラス、そしてAPクラスを積極的に、少しでも多く獲得することをおすすめします。

理由は、大学の単位としてカウントされるからです。

  • Dual Credit →州内の州立大学なら大体カウントしてもらえる。
  • APクラス →年度末にAP TESTなるものを受け、1から5までのスコアを獲得。スコアによって進学する大学で受け入れてもらえるかどうかが変わる。

こうしたクラスは、ハイスクールで受講する際に100ドル程度の費用がかかるかもしれません。かかる費用、無料か有料かに関してはISD次第です。お金がかかったとしても、ハイスクールで受講しておいた方が大学に入ってから受講するよりもリーズナブルなのでおすすめです。

3.コミュニティカレッジに2年通ってAssociateを獲得しよう

さて、ハイスクールで複数の大学単位を獲得している状態でコミュニティカレッジに進学すると、どんなメリットがあるのでしょうか?

  • コミュニティカレッジの卒業に必要な単位数が減る
  • 2年を待たずに卒業できるチャンスがある
  • コミュニティカレッジ卒業までにかかる費用を安く抑えられる

しかも、コミュニティカレッジは自宅から通学することが前提なので、寮費などは一切かかりません。アルバイトをしながら両親のすねをかじるのも上等です。

4.大学へのトランスファー、そして2年で卒業

コミュニティカレッジを卒業する見込みがついたら、すべての単位をトランスファーできる大学へ入学を申し込みます。トランスファーなので、新規入学を希望する高校生たちとは合否基準が若干異なり、編入しやすいはずです。

コミュニティカレッジの単位を受けいてくれる大学は、私立よりも州立大学が多いです。上記のように、あらかじめコミュニティカレッジを提携を結んでいる大学なら、もれることなく単位をすべてトランスファーできるので、金銭面でも最低限に抑えられます。

4年生の大学へトランスファーしたら、あなたは卒業まであと2年の所にいます。

必要な専門科目を積極的に取得しながら、必ずガイダンスオフィスと連携プレーで、どの単位をいつ取れば最短で卒業できるかというプランニングをしながら大学生活を送ってください。

アメリカの大学は、専門単位が不足していても、卒業に必要な単位を取得していれば、General Studyという専攻名で卒業することはできます。だから、専攻する履修単位が足りなくて卒業できないからと言って、焦る必要はありません。

5.注意点とは?

それでは、この最安の方法で大学へ行くことには、どんな注意点があるのでしょうか?

  • 学力面での難易度は度外視した大学選びになる →大学院で知名度のある所へ行けばV字回復できるのでOK
  • 地域によってはコミュニティカレッジでも費用が高い可能性がある
  • 行きたい大学、学びたい事がある人にとっては、コストをとるか学びをとるか、究極の選択になるかもしれない
  • 選民意識のある私立大学だと、その大学院への進学が難しくなる可能性はある

などがありますね。

アメリカの大学へ、できるだけお金をかけずに通って卒業することは可能です。試行錯誤しながらでも良いですし、学費を稼ぐために数年間働くという人もたくさんいます。大切なことは、無理せずに通える大学を見つけ、できるだけ無駄を省いて最短で卒業する道を見つけることと、目標を設定したら最後までやり遂げる実行力なのかもしれませんね。

No Child Left Behind政策の真実

アメリカでは、2002年にNo Child Left Behindというプログラムがスタートしました。これは、クリントン政権が行っていた「貧困層の子供にも最低限の教育をうけさせよう」という政策の流れをブッシュ政権が引き継いだもので、2002年に政策の一つとして誕生したのです。

正式な政策となった背景には、世界に台頭する中国の理系力に対して、アメリカの子供たちが圧倒的に負けていたことに対する危惧や懸念がありました。アメリカは世界のナンバーワンなのだから、子供たちが受ける教育もナンバーワンにしようぜ、という意図だったのかもしれません。

目次

  1. 2015年に失効。成果は出たのか?
  2. 国民の完全な勘違い
  3. ワークブックを買うときの注意点

1.2015年に失効。成果は出たのか?

No Child Left Behindは、2002年にスタートして2015年までという期間限定の政策でした。具体的に何をしたのかは公式サイトを見ていただけると分かると思いますが、ざっくり一言でまとめると、

  • 学校で何を教えるかは州でも先生でもなく連邦政府が決める
  • 生徒にきっちり教えることは先生の義務

としました。皆さんもご存じの通り、アメリカは連邦政府が決めることに対して反対する人が多く、州ごとに独自の方法を好む人がたくさんいます。子供に対する教育でも、州とか学区、または先生が自由に何を教えるか決めたらよいだろう!という反発があったようですね。

またアメリカでは、日本のように全国1億人総中流階級というような横並びではなく、貧困層が多い学区もあれば、裕福な学区もあり、同じカリキュラムで同じ成果を出せというのは、現実的にも難しかったようです。

No Child Left Behindについて詳しく知りたい人はこちらから

最初から期間限定の政策だったNo Child Left Behindは、2015年をもって終了となり、現在では「政府じゃなくて州が決めようぜ」という別の政策に生まれ変わっています。

2.国民の完全な勘違い

きっとアメリカに限ったことではないのでしょう。政府が意図する政策には、それぞれ目的とか希望、理想などがあるものですけれど、国民が正確にそれを理解するとは限りません。

我が家では、No Child Left Behindがスタートしてから数年したころに、ちょうど息子がキンダーの年を迎えました。そこから私の長いボランティア生活がスタートし、たくさんの保護者と話をする中で、私はいろいろなことを考えさせられました。

  • 家庭では何もしなくても、学校が子供を天才にしてくれると思い込んでいた親
  • 学校が子供の教育に全責任を負うべきだと考え、宿題を出すなら鉛筆もよこせと先生に迫った親
  • 宿題出したらBehindになる子供が出るぞ、それでもいいのか、宿題やめろ、と先生に迫った親

などがいました。それは変だろアメリカ人。。。という人は多かったですね。

そうした親と関係しているのかどうかは知りませんけれど、先生の中にも「へ?」という人が居たりしました。

  • どういうわけか、数学の授業に民主主義を採用して答えを多数決で決めた先生
  • 「私は離婚したばっかりなので、今年はやる気ゼロです」と宣言した先生
  • 「できません、やりません、クレーム受けません」のポリシーを体現した先生

この親にしてこの教師あり。。。絶望的な気持ちになったこともありましたね。

そんな私に、最も強烈な印象を与えた人がいました。その方は、

「No Child Left Behindは、Leve Everyone Behindのことだ」

と言い切り、学校を相手にせずせっせと家庭での学習に力を入れていました。

当時の私は、まだアメリカでの教育には暗中模索な状態でした。でも私がこれまで経験してきた狭い常識を考えたら、Leave Everyone Behindがなんとなく現実味を帯びていたというか、理にかなっているなという気がしました。

それからは、我が家でも自宅での学習に力を入れるようになりました。

ちなみに、息子様が小学校の時に使っていたワークブックは、本屋とかアマゾンで格安で購入できるアイテムでした。別に難しい教材でなくても学校で習う範囲をしっかり理解できましたし、そこに私の受験経験から得た応用スキルをちょっとだけ試してみる、というスタンスで取り組みました。

3.ワークブックを買うときの注意点

子供は学校からも宿題を持って帰ってきますが、内容がないよ~という事は少なくありません。(※はい、笑う所です)

アマゾンなどで購入できるワークブックは、学校の学習だけじゃ物足りない、親として心配、というときに役立ちます。

いろんなメーカーがいろいろな難易度のワークブックを出しており、超簡単なレベルの問題しか乗っていないブックもあれば、難易度が高いのに問題だけで答えを配布していない教材もあります。そのため、できるだけ内容をチェックしてから買うことをおすすめします。

問題だけ大量に出して答えがないとは何事だ!という声が聞こえてきそうですね。はい。私もそう思いました。Answer Keyと呼ばれる解答集がきちんと同封されたものを選ぶことも、ワークブック選びでは大切なポイントだと思います。

クソまた値上がり!大学の学費は毎年変わる!

アメリカの大学の学費計算については、別のブログでご紹介しました。しかし、世帯年収がそれほど変わっていなくても、学費が毎年どんどん上がることはご存じですか?

多くの人は、大学へ入学する最初の1年目にフォーカスして、2年目からどうなるのかをあまり考えていないことが多いのではないでしょうか。少なくとも、私はそうでした。

目次

  1. 学費の計算は毎年
  2. なぜか上がる学費
  3. 私大は特に容赦なし
  4. 「フィナンシャルニーズに100%合わせます」には注意が必要

1.学費の計算は毎年

大学の学費計算は、私達が毎年10月にファイルするFAFSAに基づいて計算します。はい、毎年しっかり計算します。

人生いろいろありますから、子供が大学在学中に転職する親もいれば、転勤する親もいます。中には宝くじに当たったり、病気になったり、まあいろいろありますよね。

ライフイベントがあると、それはダイレクトに収入、つまり毎年2月にファイルするTax Returnに反映され、それがFAFSAで計算される世帯負担額(EFC)にも影響します。

我が家では、夫は転勤こそありましたけれど、同じ仕事をずっと継続しており、収入なんて大きく変わっていません。インフレで若干の昇給があったり、ボーナスの額が若干増えた程度です。しかしなぜか、毎年計算される学費は上がり続けて、私たちの顔はどんどん青くなりました(涙)。

2.なぜか上がる学費

学費が上がる謎、本当にこれは摩訶不思議です。収入が同じでも1ドル1セントまで全く同じというわけではないため、どのぐらい収入が上がると学費がどのぐらい上がるというところまでは分かりません。しかし、どういうわけか、学費は上がることが多いです。

授業料全体が底上げされている

不思議なほどに学費が上昇し続ける背景には、その大学の「定価」が上がっていることが大きく関係しています。定価とは、ファイナンシャルエイドを一切使わずに全額を払った場合の金額です。

例えば息子が通った大学では、

  • 大学1年 →定価は$71,000
  • 大学2年 →定価は$73,300
  • 大学3年 →定価は$77,000
  • 大学4年 →定価は$79,000

でした。見てください。定価だけでも4年間に$8,000アップしています!

大学のファイナンシャルエイドは、個人のFAFSAやCSS、そして大学側の事情に基づいて計算するので、大学側がこれだけ欲しいという金額が上がれば、当然ですがFAFSAが同じでも私達の学費負担分は高くなります。

3.私大は特に容赦なし

世帯の収入や資産状況に合わせて、どのぐらいまでなら払えるかを計算するのがFAFSAです。これはDepartment of Educationという政府の機関が行います。しかし、ここで世帯負担額(EFC)が計算されたからと言って、大学側がそれ以上を請求しないわけではありません。

特に私大は、ノーマーシーです。

ほかの記事でも書きましたが、私立大学では多くの場合

  • 優秀な生徒 →学費を無料にしても来て欲しい →フルライドもしくは学費が安い
  • 平凡な生徒 →来ても来なくてもいいので、学費を多めにチャージ
  • 合格ラインぎりぎりの生徒 →EFCの2倍ほどの学費を提示されることも普通

だったりします。例えば世帯のEFCが$20,000と出ても、平気で「あなたの今年の学費は$45,000ですが、いかがなさいますか?」と言ってくるのです。

学生たちは入学時に、このEFCを比較して進学先を決めます。普通そうですよね。

「本当はXXが第一志望だったけれど、ファイナンシャルエイドがチープだったので無理だった。」

という学生はたくさんいます。

4.「フィナンシャルニーズに100%合わせます」には注意が必要

近年、アイビーリーグをはじめ優秀な大学に分類される大学の多くは、

「そんな卑怯な手は使いません!わが校は世帯のファイナンシャルニーズに100%合わせます!」

とうたい始めました。

息子が通う大学でも、2年ほど前からそういうポリシーになりました。と思ってました。少なくても私は。。。

うぶな私は、大学側がきっと世帯のFAFSAに合わせてくれるのかな、なんて期待してしまったのです。せっせとリタイヤメント口座へお金を移したりして、なんとか課税所得を減らすように最大限の努力をしました。

しかーし!

実際はそんなに甘くはありませんでした(涙)。

  • Work Study(キャンパスでのバイト代)がなぜかセメスターごとに$2,000も稼げることになってる→週に入れるシフトが学生当たり2時間程度なのに、そんなに稼げるはずがない
  • 既にファイルしたFAFSAを大学側がご丁寧に訂正→何がどう訂正されたのか見当つきません
  • Student Loanの金額アップ→大学曰く、学生自身の負担分なので世帯負担とは別という理論。だけど結局払うのは親。

結果、我が家のEFCと実際に払う学費が100%マッチするなんてことが起こるはずもなく、EFCよりも1万ドル程度も多く支払う羽目になりました。

必ずしも、大学に通う学生全員がこうなると言っているわけではありません。しかし1年目と4年目とでは支払う学費の金額が大きく変わる可能性があると分かっていれば、大学選びの際に無理をしすぎないかもしれませんし、毎年上がり続ける学費のお知らせで卒倒しそうになることもないかもしれません(笑)。

小学生なら休みたい放題もアリ?アメリカの学校の休み方

日本とアメリカとでは、学校を休むことへの抵抗感が大きく違うような気がします。もちろん、学校や家庭の考え方やシチュエーションによって違うでしょう。ここでは、私自身が日本で学校に通っていた時のことと、息子がアメリカで学校に通っていた時のことを比較してみたいと思います。

目次

  1. 小学校は休みやすい
  2. ハイスクールは休む子が減る
  3. 休むなら必ず連絡、が基本
  4. それでも出席日数が足りない!どうなる?

1.小学校は休みやすい

日本でもアメリカでも、小学校のうちは比較的お休みしやすいと思います。息子が通っていた小学校では、家族でバケーションに行くからという理由で1週間から2週間ほどお休みする子が割と普通にいましたし、先生もノープロブレムという感じでした。

日本だと、学校がある時期に家族でバケーションだなんて、先生は「へ?」ってなると思います。しかしアメリカの小学校では、少なくとも息子が通っていた小学校では、そういうことはありませんでした。

先生によっては、小学校の低学年はカリキュラムと言っても鼻くそみたいなものだから、旅行に行って見聞を広める方が有意義だと明言する方もいらっしゃいました。

まさに、「YOU 行っちゃいなYO!」でしたね。

確かに、小学校ではカリキュラムと言っても難しくないので、とりあえず休んでいる分の算数あたりを自宅でカバーしておけば、休んだからと言って勉強が分からなくなったりしませんし、宿題でアップアップになってしまう事態にもなりにくいと思います。

お休みする際の手続きは、学校によって違うようですが、息子が通っていた学校では、担任の先生にメールで「何日から何日はバケーションに行くのでお休みします」と連絡するだけでOKでした。

でも学校によっては、オフィスで何かの用紙に記入しなければいけなかったりするようです。その場合には、休む時に先生へ連絡して、戻ってきた後にオフィスで休んだ理由を事後報告する、みたいな形式が多いですね。

ちなみに学校によっては、事後報告用のテンプレートがオフィスにあります。親が学校にふらりと行って用紙に記入するだけでOKなので、それほど難しいことはありません。

2.ハイスクールは休む子が減る

でも、自由気ままに学校を適度に休める雰囲気は、ハイスクールになるとなくなります。特に大学への進学を考えている世帯では、子供が学校を1日でも休むとなると、全てのクラスの先生にメールなどで連絡をして、宿題の有無をチェックしたり、場合によっては夕方に親が宿題をピックアップに行ったりもするほどです。

息子のハイスクールも例外ではなく、フットボールの試合で半日学校を抜けるとか、体調が悪くて休む場合などには、親子で血相変えて、宿題集めに奔走しました。

またクラスによっては、1日休むだけで授業についていけなくなってしまうこともあるので、休んだ人は放課後に先生に特別に授業をしてもらったりもします。

学校のシステムによっては、休みすぎると進学できないなどのペナルティがあるのかもしれませんが、きちんと報連相をしていれば、基本的には大丈夫なケースが多いです。無断欠席はNGだけれど、連絡していればOK、みたいなスタンスかもしれませんね。

3.休むなら必ず連絡、が基本

お休みする時に親が連絡しないと、それは無断欠席という不名誉な扱いとなってしまいます。ISDごとにルールは異なりますが、目安としては年間出席日数の10%を健康上の理由以外で休んでしまうと、いろいろと問題になることが多いようですね。

こうしたお休みのルールに関しては、入学する時に説明してくれる所もあれば、何も説明がなく学年がスタートする学校もあります。説明がなくても学校のオフィスへ連絡すれば教えてくれますし、ISDのウェブサイトでルールを見つけることもできます。知っておくと、いざというときに便利だと思います!

4.それでも出席日数が足りない!どうなる?

ミドルスクールとハイスクールの多くには、サマースクールと呼ばれるものがあります。これは夏休み中に行う学校のことで、多くの場合には赤点の子を集めて何とか進級させようという試みなのですが、出席日数が足りない子でも、これに参加することで留年を免れることは可能です。

ただしケースバイケースでの対応となるので、必ず学校に相談して解決しましょう。

サマースクールは、生徒をふるいにかけて落とすためのものではなく、生徒救済のためのプログラムです。こういうものがある点は、とても良心的だと思いますね。

海外からの留学生、長期休みには国へ帰る?それとも?

息子が通う大学だけに限ったことではありませんが、アメリカの多くの大学には、海外からの留学生がたくさんいます。私費で留学している超絶お金持ちな生徒もいれば、国費で着ている超絶優秀な生徒もいたりします。

そんな海外からの留学生は、大学が休みになるたびに、母国へ帰っているのでしょうか?

目次

  1. 留学生はキャンパスに滞在できることが多い
  2. 寮費は別払い
  3. 母国へ帰ったきり戻ってこない生徒も
  4. コロナの時にはどうしてた?

1.留学生はキャンパスに滞在できることが多い

息子が通う大学では、留学生は夏休みも含めてキャンパスに滞在できます。母国と言っても安近短な国ばかりではなく、アフリカや中東などはるか遠くからやってくる留学生もいて、帰国することがその生徒にとって必ずしもベストな選択ではないからです。

多くの大学では、サンクスギビング休暇が1週間ほど、クリスマス休暇が3週間ほど、春休みが2週間ほど、そして3か月程度の夏休みもあります。多くの留学生は、夏休み以外はキャンパスにいますし、夏休みでもリサーチの研究とかインターンなど滞在期間を有意義に過ごせる何かを見つけて、夏もキャンパスにいることもありますね。

ちなみに、キャンパスが空っぽになる期間に滞在する生徒は、寮の移動があるようです。特に夏の期間は、滞在する生徒のための寮があり、皆さんそこへ荷物を持って大移動します。

2.寮費は別払い

これも、息子が通う大学限定の話ですが、クリスマス休暇と夏休みに関しては、キャンパスに残る留学生に対しては、寮費が別途で請求されます。もちろん大学の寮なので、目が飛び出るような金額を請求されるわけではありませんが、1週間いくらという金額が設定されています。

ちなみに、この期間には大学キャンパスで働くスタッフもお休みになりますし、カフェテリアなどもクローズしています。そのため、キャンパスに残ることは許可されていても、食事に関しては自分でUberEatsやGrabHubなどを利用するという選択肢しかありません。

私費で留学してきているお金持ちの生徒は、こちらで中古車を購入し、休みの期間中の足を確保しています。また中には、休み中に「退屈を持て余すだろうから」という理由だけで、キャンパスのそばにコンドミニアムを購入した超富裕層な親もいました。もちろんこれは、一般的なケースではありません。

3.母国へ帰ったきり戻ってこない生徒も

一方で、生徒の中にはこうした休暇を利用して母国に帰国したまま、戻ってこない子もいます。ホームシックで戻りたくなくなったのか、それともアメリカが、もしくはアメリカの大学が肌に合わなかったのか知りませんけれど、そのまま帰ってこないケースは無きにしも非ずです。

息子がフレッシュマンだった頃、友人のルームメートが中国からの留学生だったのですが、彼は秋休みの段階でさっさと荷物をまとめて帰ってしまい、二度とキャンパスに戻ってきませんでした。

年間の学費が8万ドル近くし、留学生はほぼ全額を払わなければいけない私大で、そのような大胆不敵な行為ができるのは、さすがチャイナマネーだなと思ったほどです(笑)。

4.コロナの時にはどうしてた?

コロナが始まったのは、息子がフレッシュマンになったばかりの時でした。フレッシュマンを完結していない春休みの段階で、生徒は留学生を除く全員が帰宅の措置となりました。この時、経済的に余裕がない生徒は、学校が飛行機代を払うなど、色々な配慮をしてくれました。

留学生の場合、多くの国が国境封鎖したため、帰れても戻ってこれなくなる事態が懸念されました。そのため息子の大学では、留学生だけは滞在しても良しという措置になりました。確かにあの頃は、外国人のアメリカ入国が難しくなった時期もありましたから、アメリカ人ではない留学生にとっては、移動してコロナ感染のリスクを冒すよりも、そのままキャンパスにとどまった方が安全だったのだと思います。

しかし中には、そうした配慮をしない大学も多く、コロナなんて幻さとばかりに、マスクすら着用しない大学などもありました。ところ変われば品代わるではありませんけれど、どこへ留学するかによって留学生にとっては大きな影響が出たことは否めませんね。

もしもこれからアメリカの大学への留学を考えている人は、そうした万が一のことも念頭に入れたうえで大学選びをするのが良いかもしれません。

奴隷制を教えない学校がある?アメリカ歴史の授業事情

アメリカの学校では、何を教えるかは国ではなく州が規定しています。そのうえで、各ISD(Independent School District)がどんな教科書を使うかを決めるわけですが、使用する教科書はとても分厚く、1年で終わらないケースは決して少なくありません。しかし必ずしも、教える範囲が多すぎて終わらないという理由だけではないことはご存じですか?

目次

  1. 教えない範囲があるのはどうして?
  2. 意図的に教えない範囲とは?
  3. 州ごとの特徴と取り組み
  4. 最終的には教師の判断にゆだねられる

1.教えない範囲があるのはどうして?

教科書に載っているにも関わらず教えない理由は、いくつかあります。

  • あまり重要じゃないので知らなくても困らないだろう
  • 時間が足りず終わらなかった
  • 教師の宗教的その他の事情で「教えたくない」
  • 保護者から「教えるなそんなもの」という圧力

などがあります。

どの国の歴史も、楽しくハッピーで建設的なものばかりではないと思います。特にアメリカの歴史は、私が日本で習った「北米史」を元に考えると、

  • ヨーロッパで住みづらいと感じていた人たちがアメリカへ移民
  • そしたらネイティブインディアンがいた
  • 仲良くしようと思ったけれど最終的に迫害してしまった
  • アフリカから労働力確保の目的で黒人を奴隷として連れてきた
  • 奴隷だからという理由で迫害したら南北戦争が起きた
  • 第1次、第2次世界大戦に参加。
  • 朝鮮戦争やベトナム戦争、中東での戦争にも参加。

ざっくりとまとめれば、まあこんな感じではないでしょうか。アメリカは1776年に建国してからまだ250年程度と歴史が浅いため、1年間のカリキュラムにまとめるのは難しすぎるということもないと思います。(恐ろしいほどに長い歴史を持つ日本でさえ、しっかりコンパクトにまとめられながら、小学校から高校まで3回リピート学習します)

しかしアメリカの歴史は、内容が迫害や奴隷など明るくハッピーではないものが多く、人種や民族が大きくかかわっていたりするので、教えたくない、知りたくないという人が大勢います。

2.意図的に教えない範囲とは?

日本では、学校で何を教えなければいけないかという範囲は、文部科学省が一元管理しています。北海道に住んでいる人でも沖縄に住んでいる人でも、基本的に学ぶ内容は同じです。アメリカ人が多く住んでいる地域だからアメリカ人に忖度して広島と長崎の原爆投下部分を飛ばす、なんてことはしません。

しかしアメリカでは、何を教えなければいけないかというマストな部分は州が決めますが、どこまで掘り下げるか、また学ぶかどうかに関してはとてもフレキシブルです。そして私達日本人なら「そこは教えたほうが良いのでは?」と思うような部分でも、教えなくても可、としている所がけっこうあります。

具体的には、

  • ヒトラー率いるナチスによるユダヤ人迫害(31の州で義務になっていない)
  • アメリカの奴隷制度(7つの州では教えていない)
  • キング牧師による公民権運動(8つの州で教えていない)
  • 白人至上主義(49の州で義務になっていない)

などがありますね。

3.州ごとの特徴と取り組み

何をどこまで深く掘り下げるか、どんな言葉を使うかは、すべて州が決めています。このように教えなさいという線引きが明確な州もあれば、さらっと触れるだけでOKですという州もあります。

マサチューセッツ州

マサチューセッツ州では、小学校で奴隷制度や公民権の運動、南北戦争が残した遺産などを学びます。そして学年を追うごとに、より深く掘り下げた内容を学ぶことが義務付けられています。

ちなみにこの州は、白人至上主義という言葉の意味を学ぶことを義務付けている数少ない州の1つです。

ニューハンプシャー州

マサチューセッツ州の隣にあるニューハンプシャー州ですが、学校で歴史の時間に何を学ぶかは大きく異なります。この州では、掘り下げて学ぶ必要はなく、奴隷制という言葉、そして人種差別という言葉を学べば良し、とされています。

ウェストバージニア州

この州では、需要と供給を学ぶ中で「奴隷制」を例に出すという教え方をしています。

ノースカロライナ州

アフリカからの奴隷移民のことを「アフリカからやってきたアフリカ人の移民」と教えています。

ユタ州

ユタ州では、人間が不平等な現代アメリカを理解するという目的で、南北戦争のことを教えます。

テキサス州、サウスカロライナ州、ミシシッピ州

奴隷制度を「黒人は白人と同等ではないという真実に基づいて新しい政府を作った」と教え、州の権利を主張することと類似している内容となっています。またこれらの州では、人種差別について学ぶことは義務付けていません。

ペンシルバニア州

ペンシルバニア州では、小学校で人種の関係と少数民族の扱いについて学びます。

メリーランド州

メリーランド州はマサチューセッツ州と並び、白人至上主義という言葉の意味や背景を学ぶことが義務付けられている数少ない州の一つです。

4.最終的には教師の判断にゆだねられる

州が何をどのように教えろと規定していても、実際に生徒へ教えるのは教師です。最終的には、各教師の一存によって何をどこまで学ぶかが決まるといっても過言ではありません。

例えば、ニューヨーク州やニュージャージー州、フロリダ州では、黒人の歴史というカテゴリーをきちんと教えることが義務付けられています。しかし実際には、教えられていない学校は数多くあります。

確かに歴史という事実は、学んで楽しいことばかりではありませんし、気分が悪くなったり不快になることもあるでしょう。私たちが学生の頃に学んだ歴史でも、戦時中に日本軍がアジア諸国で行った悪行については、ほとんど触れられませんでした。ただ単語と年号と共に暗記しただけでしたね。アメリカの歴史も、そういうスタンスなのかもしれません。

学校で教えなくても家庭で教えたら良い

ちなみに我が家は、夫が大の歴史マニアで、あらゆる国のあらゆる歴史に精通しています。はい、利益につながらない趣味ですね。

日本の歴史に関しても、私より詳しく知っているほどです。詳しい年号までは覚えていないものの、どういう背景で何がどうなったのかという時代の流れを正確な前後関係で把握しています。

そんな我が家では、子供が小学校2年生の頃に、当時は発売されたばかりの「History of US」というDVDを見て、家族で討論会をしていました。子供なりの疑問や意見があるでしょうし、一緒に見て一緒に意見を交換することによって、子供なりに良くも悪くも歴史に対する理解度が深まったようです。

現在、息子は22歳ですが、歴史に関しては客観的な視点を持っています。この点においては、学校だけに任せず家庭で歴史の勉強を一緒にしてよかったなと思いますね。

DVD3枚セット
本もある

アメリカの学校でSubstitute Teacher、何をするの?

私は、息子が小学校低学年の頃、小学校でSubstitute Teacherのお仕事をしていたことがあります。お仕事といってもフルタイムではなく、先生がお休みの時に呼ばれて代理で先生役を務める仕事なので、「突発的に入るパート」だと考えれば分かりやすいかもしれません。

ここでは、Substitute Teacherをしていた時を振り返りながら、どんな職務があったのか、どんな1日だったのかをご紹介します。

目次

  1. Substitute Teacherには市民権が必要?
  2. 学校から早朝に電話がくる
  3. どんな一日?
  4. 子供の学校での様子を知りたい人にオススメ

1.Substitute Teacherには市民権が必要?

Substitute Teacherとして働くためには、学校へ登録しておく必要がありますが、その前の段階で犯罪歴がないかを確認するとか、そのほかの条件を確認するといった面倒な書類の手続きがあります。そのため、今日登録したら明日から呼んでもらえるというわけではありません。

学校でSubstitute Teacherとして働くためには、アメリカ市民権か永住権があれば、とりあえず「アメリカで働いても良いですよ」という要件を満たすことはできます。しかし州ごと、そしてISDごとにさらに細かい要件が定義されていることもあって、大卒でなければいけないとか、教育系の学位が必要とか、色々なフィルターが設けられています。中にはニュージャージー州のように「代理教師をするための資格」が必要というところもあります。

Substituteとして登録するための試験などは、ありません。とりあえず資格を満たせば登録させてもらえます。

しかし登録している人は他にもたくさんいるわけで、そこから先、どのぐらいの頻度で呼ばれるかは学校次第となります。すでに教師の資格を持っていて教え方が抜群にうまいと評判の良い人なら、おそらく頻繁に呼んでもらえるでしょう。一方で、生徒から不評でクレームばかりを受けるような人は、登録していても優先順位が低くてなかなか呼んでもらえない可能性もあります。

私が呼んでもらえた理由とは?

私はSubstituteの登録をしてから、比較的多く呼んでもらえた方ではないかと思っています。当時は息子が小学校低学年で、それより学年が上になると私自身が不安だったこともあり、Substituteをするのは小学校低学年オンリーとしていました。そのためかどうかは知りませんけれど、比較的頻繁に呼んでいただけたと思います。

その理由はただ一つ、学校にボランティアで入り浸っていたから。それ以外に考えられません。ボランティアが大好きで、息子様のそばにいるために学校へ入り浸りました(笑)。だから先生や校長先生などとも仲良しになり、きっと呼んでもらいやすい立ち位置にいたのだと思います。

しかし見知らぬ保護者からは「何で英語をまともに話せないやつがSubstituteなんてやってるの?」という声もあったようです。私に直接言いがかりをつける勇者はいませんでしたけれど、聞いた話によると、校長先生がそのたびに「彼女は子供のことが大好きで、要件も満たしているし、信頼できる人ですよ」と対応してくれていたそうです。感謝しかありません。

2.学校から早朝に電話がくる

Substituteのお仕事は、先生がお休みの時にニーズが発生します。前もって先生が休むと分かっていれば、お仕事も事前に教えてもらえます。しかし先生が当日に「今日は体調不良だから休みます」と学校へ連絡すると、そこから学校は代理の教師を探すことになるので、早朝に容赦なく電話がかかってくるのです。

私は当時、小学校から車で3分程度、徒歩でも10分かからないロケーションに住んでいました。そして子供の学校が8時ぐらいから始まるので、毎朝6時に起床して、朝食やお弁当の準備などをしていました。

Substituteの連絡は、早ければ朝6時ぐらいにかかってきます。遅い時だと7時ぐらいになって「10分で来れる?」ということもありました。

はい、それでも呼ばれたら行きました。

そして、そんな事態がいつ起こるか分からないので、当時は毎日6時に起床したらまず最初に顔のメイクだけは仕上げていました(笑)。

3.どんな一日?

Substitute Teacherの一日は、それほど難しくありません。基本的に先生が授業の内容を準備しておいてくれて、事前に休みだと分かっている時にはデスクにその紙が置かれています。それに従ってプリントをやらせたり、スケジュールに沿ってクラスをこなせばOKです。

それに、誰もSubstituteに難易度が高いスキルを求めていません。特に1日だけのお仕事なら、「とりあえず先生がいないとだめなので、適当にやっておいて」的な感じです。あ、これは私が小学校低学年限定だったことも関係しているのかもしれませんけれど。

登校は子供と一緒

Substituteも学校の先生も、アメリカでは登校時間は子供とほぼ同じです。私がSubstituteをした時にも、当校は子供と一緒に、普段よりも5分程度早めに行くだけでした。

子供には「今日はSubstituteでXX年生のクラスにいるからね」と伝えれば、学校が終わったら息子はそこまで来てくれました。

ストレスは少なめ

Substituteでは、その日にするプリントが何種類か準備されており、それを子供たちがして提出するというスタイルが多かったです。先生によっては丸付けもお願い、ということがあり、その時には答えを見ながら赤ペンで〇を付けました。

小学校の低学年では、読書の時間があったりして、冷や汗をかくことなく1日を過ごせることが多かったです。それに、子供たちは先生に対してリスペクトしてくれるので、問題児が悪態をつくというトラブルも、もちろん小学校低学年なのでゼロでした。

教室を離れてはいけない

アメリカの小学校では、基本的にトイレ休憩などはありません。ダラダラと続く授業の間に、トイレに行きたい子が手を挙げて、先生に許可をもらって一人で行くというスタイルが一般的です。

私がSubstituteの時もそうでした。友達同士で一緒にトイレに行くのは禁止。一人ずつというルールがあり、二人で一緒に手を挙げて「直ぐ帰ってくるから一緒に行ってもいいですか?」と聞かれても、「それは無理」といって一人ずつ行かせます。

たまに、なかなかトイレから戻ってこない生徒もいたりします。ごく稀ですが、います。そんな時には、先生がトイレに見に行くことはできないので、責任感の強そうなしっかり者の生徒に「トイレに見に行く役目」を命じました。

基本的に生徒たちを残して先生が教室を離れることは、NGでしたね。

4.子供の学校での様子を知りたい人にオススメ

Substituteのお仕事をしたのは、私は引っ越すまでの1年程度だけでした。子供の学校で働けて、しかもお給料がもらえるなんて、まるで天国でした。

このお仕事は、学校での子供の様子を知りたい人にとっては、充実感ややりがいを感じられると思います。それに、学校の仕組みなども分かるので、アメリカの学校に対して右も左も分からないという人にとってもおすすめです!

アメリカ私大4年間のリアル収支を公開!

息子様の卒業がいよいよ数か月後に迫りました! いやぁ、長かったようで短かった4年間でした。そこで今日は、4年間に我が家が支払った教育費がどのぐらいだったのかをご紹介します!

目次

  1. 基本データ
  2. 年間8万ドルの内訳
  3. 我が家はいくら払った?その内訳は?
  4. 大学が遠方だと交通費も高い
  5. 4年間の収支!

1.基本データ

  • 私大。ファイナンシャルエイドなしの学費は年間8万ドル(約1,080万円)
  • 年度の最初と最後は車で送迎。サンクスギビング休暇、クリスマス休暇、春休みは飛行機で帰省
  • 4年間ずっと学生寮

2.年間8万ドルの内訳

年間8万ドルの学費なんて、一体全体どこにお金が使われているんだ?と気になる人は多いと思います。はい、もちろん私も気になります。

項目金額
Direct CostTuition(授業料)$62,000
Room(寮費)$9,000
Board(食費)$7,000
アクティビティ費(使途不明)$700
Indirect CostTravel(使途不明)$500
Personal(使途不明)$500
トータル$79,700
学費の内訳

TravelとかPersonal、アクティビティ費などは、もしかしたらクラブ活動費とか、キャンパスで実施していたコロナ検査費用などが含まれているような気がします。

また息子様の大学は、ニューヨーク州のド田舎にあるため、寮費は格安でした。コロンビア大学のように同じニューヨーク州でも都会にある大学だと、寮費だけでも2万ドル超だったりするようです。

3.我が家はいくら払った?その内訳は?

アメリカの大学は、皆さんもご存じの通り、世帯収入によって学費が変わります。そのため、うちがいくら払ったといっても、うちより高額所得の世帯なら、余裕のよっちゃんでもっと多額を請求されることでしょう。

ちなみに息子様の大学では、学生1人当たりの平均額が紹介されており、それによると、定価8万ドルに対して平均は約4万ドル程度となっています。

しかしここで知っておきたいのは、これはあくまでも平均という事です。大学からのお知らせには、学生の約半数は定価8万ドルを全額支払っていると明記されていました。つまり、平均的な4万ドルを払う家庭もあれば、もっと少なくて済む家庭もアリ、そして満額を徴収される家庭もあるというわけですね。

年間のざっくりした収支をご紹介すると、こんな感じです。

ファイナンシャルエイド(大学スポンサーのニードベース。返済義務なし)$39,700
★学生ローン(申し込んだら保証されているローン額)$4,000
★親が払う分(Family Contribution)$33,000
★生徒が払う分(なぜか自動的に組み込まれている)$1,000
★キャンパスでのバイト代(バイトできるかは保証されてない)$2,000
家庭が払う金額の合計$40,000
支払いの明細

★がついている分は、基本的に親が払います。

学生ローン

学生ローンには、低金利で借りられるけれど年間数千ドルしか無理という公的ローンと、そのほか高額な学費を満額で借りられる民間ローンがあります。もちろん、ローンを利用しなければ、その分は親が負担しなければいけません。

キャンパスのバイト?何それ?

基本的に世帯の収入に関わらず、生徒が負担する分$1,000とキャンパスでのバイト代$2,000はなぜか上乗せされています。子供の貯金額を見て計算しているわけではなく、学年によって1年生ならいくら、という感じで数字を出しているようです。

生徒が負担するといっても、生徒あてに請求書がくるわけではありません。

それにキャンパスでのバイト代にしても、バイトを斡旋してくれて、バイト代から学費を差し引いてくれるわけではありません。これはあくまでも「頑張ればこのぐらいバイトで稼げるでしょ」というざっくりとした見積もりです。

バイト代から学費が天引きされるわけではなく、バイト代は生徒の口座へ普通に振り込まれます。そこから学費に当てるなら、親やローンなど立て替えてくれている人へ勝手にどうぞ、というスタンスです。

キャンパスでのバイトは、正直激戦です。学生の数だけバイトがあるということはなく、バイトしたくてもできない生徒もたくさんいます。勉強が忙しすぎてバイトなんて無理という生徒もいます。

息子の場合には、

  • 大学1年の時には、ライブラリでバイト。週2時間のシフトでお給料は週に30ドル。
  • 大学2年の時には、コロナのため全バイト禁止。
  • 大学3年の時には、働きたくてもバイトがなかった。
  • 大学4年になっていきなり昇格。バイトリーダー的な仕事をゲットでき、週300ドルを獲得。

やはり上級生になると高額なバイトをゲットできるようになります。息子は、イベントを計画するようなお仕事だったようですが、詳しくは私は知りません。ほかには下級生に勉強を教えるTA(Teacher’s Assistant)バイトなどもあります。

4.大学が遠方だと交通費も高い

大学が自宅から車でさっと行けるロケーションなら、かかる費用は上記だけ。でも車で行けない距離だったり、休みの度に親が車で行くのは面倒だから飛行機で帰ってこいという我が家のような場合には、飛行機代もかかります。はい、もちろん自腹です。

息子の場合、フライト料金は、通常は往復で$350程度なのですが。サンクスギビング休暇とクリスマス休暇には価格が高騰して$800ほどになります。高いから帰らないという選択肢はないので、払いました。

そして大学4年になってからは、インフレの影響なのでしょうか、フライト料金が爆上りしてしまい、通常料金を見る機会すらなくなりました。

年間の帰省回数3回、4年間で1万ドル(約130万円)近くを使いました。

ちなみに、年度の最初と最後は荷物が多いので、車で行きました。自宅から片道6時間程度かかるのですが、渋滞するエリアが多く、7時間程度かかります。そのため、車で行ったら必ず宿泊するのが習慣となっていて、そこにも費用が掛かりました。

車で送迎したときの宿泊費は4年間で、$4,000(約52万円)ぐらいですね。

5. 4年間の収支!

これらをすべてまとめると、我が家では$174,000(約2,300万円)を大学の4年間に払ったことになります。

ちなみに、息子様が小さなころからコツコツと積み立ててきた目標額は10万ドル(1,300万円)でした。これはクリアしたのですが、想像以上に学費が高騰したこと、しかもクソ高い私大に進学したことなどで、まったくお呼びではないレベルで足りませんでした。

これから皆さんのお子様が大学へ進学される時が来たら、ぜひ参考にしてください。

アメリカ大学費用の計算!収入vs資産?

アメリカの高額すぎる学費は、これから大学へ送り出す子供を持つ家庭にとっては、頭が痛い悩みではないでしょうか。少なくても、我が家はそうでした。うちは一人っ子の息子しかいませんけれど、それでも年間いくらかかるか見当もつかない学費を貯めながら、どうやったら少しでも学費を減らせるだろうか、という事ばかりを考えていたような気がします。

皆さんもご存じの通り、同じ大学の同じ学部でも、アメリカの大学にかかる学費は世帯収入によって雲泥の差があります。年間に500ドルしかかからない生徒もいれば、ファイナンシャルエイドが全く適用されずに、全額8万ドルを毎年4年間払う生徒もいるのです。

そこで今回は、大学の学費を決める要素を調べてみました。

目次

  1. 収入
  2. 資産
  3. 収入vs資産どちらが比重が大きい?
  4. 結論

1.収入

FAFSAやCSSなど大学の学費を決定する際に最も大きな比重を占めているのは、世帯収入です。

  • 労働収入(給料など)
  • 不労収入(家賃収入など)
  • 年金(はい、これも収入です)
  • リタイヤメントから一時的に引き出した金額

これらがすべて収入としてカウントされます。しかも、学費の計算では、FAFSAもCSSも、毎年のTax Returnを使い、収入を細かくチェックします。学費の時だけ自己申告だから過小申告しようともくろんでも、残念ながら上手く行きません。

ちなみに、大学によってはFAFSAとCSSをはじめ、別のサービスや機関からも情報を入手してクロスチェックします。そして、ユーザーの間違いを発見したら、ご丁寧に訂正してくれて、FAFSAへも訂正申告してくれます。

2.資産

資産は、定期的に入ってくる収入以外に持っているモノすべてです。貯金も投資も、そして529もすべて申告します。

  • 貯金
  • 投資(セービングボンドや529、株やビットコインなどもすべて)
  • 所有している自宅のEquity(はい、こんなところまでしっかりカウントしてきます)
  • コレクションなど価値のある資産

などがあります。

3.収入vs資産どちらが比重が大きい?

大学の学費を貯める時に、資産が多ければ学費が多くかかってしまうから、できるだけ少なくする方法はないものか、と考える人は多いでしょう。資産なんて大げさなものを持たない私ですら、そんなことを考えました。

しかし結論から言うと、そんなことはこれまでにも全国で数えきれない人が考えており、実際にあの手この手でトライした人もいました。しかし大学側もそれを心得ているので、あの手この手で隠し持っている資産を奪取しに来るのです!

私が以前に聞いた噂話では、

  • とても賢いインド人家庭(なぜインドかは不明)は、大学入学に合わせて親は仕事をやめ、資産を親戚へ移し、学費ゼロを狙う

なんて信ぴょう性がかなり疑わしいものもありました。

そんな中でも知っておきたいことが1つあります。それは、収入と資産とでは、圧倒的に収入の方が学費の計算に占める比重が高いという事です。つまりは、高収入世帯の方が、資産家よりも高額な学費を払う羽目になる可能性が高いという事ですね。

ちなみに、学費の計算に与える影響の比重ですが、計算の際に使われる収入評価額は、実際の収入のなんと47%。約半分です。

その一方で、資産評価額は、全体の約5.64%しかありません。つまり、同じ金額を持っている人でも、稼いできた収入なのか、それとも投資などで築いた資産なのかによって、学費に与える影響は大きく変わります。

4.結論

結論を言うと、学費を若干、気持ち程度だけ、安くするテクニックはあります。しかし、大幅な値下げを実現できるような術は、残念ながらないと考えるのが妥当かもしれません。

私が子供の大学費用を4年間払い続け、あの手この手で学費を安くできないかと七転八倒、いえ、試行錯誤した結果気づいたことは、大学を選ぶ際にはそれなりに払うつもりで腹をくくった方が良いという事でした。

はい、何の役にも立たないアドバイスですみません。

大学の学費を安くして!ってお願いしたら安くなる?

アメリカでは信じられないほど高額な大学費用。世帯の収入によって学費が決まるため、昇進や転職で収入がアップした!と喜んでいても、その分は学費として大学に持っていかれてしまいます。

そんな高額な大学の費用ですが、私はこれまで学費を安くしてもらったことがありました。その時のエピソードをご紹介しますね。

目次

  1. 原因1:転勤にかかった諸経費にW2が発行された
  2. 原因2:家の頭金でIRから引き出した
  3. 大学2年目の学費が1年目より3万ドルも多かった
  4. 学費が決まった後にアピールした
  5. どんな時に学費値下げの要求ができるのか?

1.原因1:転勤にかかった諸経費にW2が発行された

息子がハイスクール最終年に、私たちは夫の転勤で引っ越しをしました。引っ越しにかかる諸経費はすべて会社が出してくれたのですが、

  • 家財道具の運搬にかかる費用 →会社から業者へ直接支払い
  • 荷物が届くまで3週間程度のホテル代 →私たちが払った分を会社が返金
  • 交通費 →会社がチケットを購入
  • 車の運送代 →私たちが支払った分を会社が返金
  • 新天地で住宅を購入した際にかかった諸経費(頭金以外すべて) →私たちが支払った分を会社が返金

という感じでした。上記の通り経費の中には、私たちが最初にポケットマネーで払った分を会社が返金してくれたものもありました。

しかしこの「返金」、なんと翌年に収入としてW2が発行されたのです!これは、IRSが新しく決めたルールでした。

収入ではなく返金のはずなのに、W2が発行されたせいで、私たちの課税所得額が上がり、そのせいで大学のFAFSAによる学費が高くなってしまいました。

2.原因2:家の頭金でIRから引き出した

原因はもう一つありました。引っ越し先で賃貸物件を探したのですが、なかなかお手頃なものが見つからず、賃貸よりも購入したほうが毎月の支払いが安くなることが分かったのです。

息子の学区のこともありましたので、私たちは住宅を購入することにしました。

それは良いのですが、肝心なのは頭金をどこから捻出するかという問題です。引っ越し前の場所で所有していた住宅は、会社が提携しているRelocation Serviceが買い取ってくれることになっていたため、売れない心配はありませんでした。しかし業者が買い取ってくれるタイミングと、私達が引っ越すタイミングとがイマイチ合わず、1ヶ月ほど家を2軒所有する羽目になったのです。

困ったのは、頭金ですよね。通常なら、前に住んでいた家を売却して、その利益を次の家の頭金にするのが一般的です。しかし私たちは、その時にはタイミングが合わずにそれができませんでした。

そのため、Roth IRAから数万ドルを引き下ろして頭金に当てました。

3.大学2年目の学費が1年目より3万ドルも多かった

上記の2つの理由で、なんと大学2年生の時に計算されるFAFSAが1年目より3万ドルも高くなってしまいました。

そうです。会社が発行したクソW2のせいと、Roth IRAとはいえ、収入が上がったことで大学の学費計算でも多く収入が入ったとみなされてしまったのです。

私はガクガクブルブル。真剣に怖くなりました。だって我が家は庶民なのです!そんな気軽にプラス3万ドルだなんていわれても、払えません!

4.学費が決まった後にアピールした

私は10月初旬にFAFSAの計算をし、夜も眠れないほど怖くなったので、すぐに大学のファイナンシャルエイドオフィスへ電話しました。そして事情を話すと、

「一時的な収入アップは考慮します」

とのお返事をいただけました。

手続き方法としては、5月にFAFSAに基づいて大学の費用が一斉に計算され、その直後に2週間程度のアピール期間があるので、そこでアピールしてくださいとのことでした。

実際にアピールした所、大学側がそうした一時的な収入を除いて学費を計算し直してくれ、なんと1年目よりも2,000ドルほど学費の負担分が安くなるというおまけもついてきました。

5.どんな時に学費値下げの要求ができるのか?

ただ払いたくないという理由で、学費の値下げを要求しても、残念ながらそれは通りません。私もやったことはもちろんありますが、その時には「払えなければ各種ローンを紹介します」と言われただけでした。

それでは、どんな時に学費の値下げを要求できるのでしょうか?

例えば、一時的な収入があった場合です。

  • 引っ越しでかかった経費を会社が返金ではなく収入として扱い、W2を発行した
  • 住宅購入の頭金や医療費の支払いなどでIRAなどリタイヤメント口座から引き出した

などがあります。これは、あくまでもその収入が継続的なものではなくて一時的なものである時に該当します。

それ以外にも、FAFSAの計算をした時とは経済的な事情が変わった場合にも、学費の値下げ要求をすると通ります。例えば、

  • 収入源である親が死亡したりレイオフなどにあい、収入がなくなってしまった
  • 災害などで経済的苦境に立たされている
  • 子供が18歳になったことで、これまで受け取っていた養育費がなくなって収入減
  • ほかにも兄弟が大学に通っていてキツイ
  • 親の介護を支援するなど、大きな出費を抱えている

などがあります。

ただしこれらの場合には、ただ口頭で相手を説得しても聞き入れてもらえません。ファイナンシャルエイドオフィスでは、アピールする人たちの再考会議をして、学費値下げを認めるかどうかをケースバイケースで決めます。そのため、サポートする証拠書類が必要ですね。

ちなみに私の場合には

  • IRAの引き出し額を住宅購入の頭金として使ったことを証明するための書類(不動産の契約書)
  • 引っ越し前と後の住所が変わったことで、引っ越した事実を証明
  • 返金分は別のW2だったので、同じ職場からw2が2枚きたと提示。

でOKでした。

もしも皆さんも、そうしたイベントがあったために学費計算がアップした時には、ぜひアピールすることをおすすめします。