海外駐在vs現地採用!給料の差ってどのぐらい?

少し前にツイッターで、海外駐在の人と現地採用の人の給料差が話題となっていました。日本の企業に限らずアメリカ拠点の企業でも、海外へ駐在すると受け取る給料の額面は飛躍的にアップします。私自身、夫の異動も含めて過去に数回の海外駐在経験があり、どんな手当てがついてどのぐらいアップするのか、なんとなく理解しています。周囲には日本からの駐在者、ヨーロッパからの駐在者などもたくさんいました。ここでは、そんな海外駐在と現地採用のお給料差について、ご紹介します!

これはあくまでも私自身の経験及び周囲から取材した一般論です。「そんな手当もらってねーぞ!」「嘘つくな!」というコメントはお控えください。

目次

  1. 海外に駐在すると手当てが増える!
  2. 現地採用と差がつく理由はこれ
  3. 海外駐在は必ず儲かるのか?

1.海外に駐在すると手当てが増える!

海外に駐在するという事は、「会社の都合で海外へ行き、決められた期間、そこで会社のために働く」という事です。そのために会社は、海外での生活でできるだけ不便を感じさせなように、さまざまなお手当を出します。これが、海外駐在は高給だといわれる理由ですね。

具体的にどんな手当てがつくのでしょうか。

手当日本にいる時海外駐在現地採用
住宅手当・社宅
・アパートの借り上げ
・上限ありの家賃補助
基本的には全額支給なし
光熱費補助なし全額支給なし
自動車手当なし役職によって社用車を支給。購入費用を負担してくれる会社もアリ。役職によって社用車を支給
海外赴任手当なしありなし
教育費補助なし企業によって支給ありなし
地域手当ほとんどなし海外赴任手当に含まれるあり
そのほかの手当食事手当
交通手当
ハードシップ手当
資格手当など
帰省手当
日本で受け取っていた手当が続行するケースも多い
なし(ボーナスはあり)
手当の違い

もちろん、企業によって手当の種類は違うので、「そんな手当もらってません!」「うちはこんな手当がありますけど!」という違いはあると思います。

この住宅手当と光熱費に関しては、会社によって対応は異なります。ずいぶん昔の話ですが、私が経験した海外駐在では、会社へ住宅費と光熱費がいくらかかるかを申告して、会社が私に給料といっしょに支給し、それを私が業者へ支払うという形になっていました。(この方法だと、手当もすべて収入と計算され、日本での税金が高くなるというデメリットがあります。)

ちなみに日本で働く場合だと、住宅費に関しては

  • 会社がすでに持っている社宅に住む
  • 自分で見つけたアパートを会社が借り上げで契約してくれる
  • 家賃手当として現金を支給される
  • 中小企業では住宅手当なし

というパターンがあります。このうち税金の面でメリットが大きいのは、会社が借り上げという形で不動産業者と契約してくれる方法ですね。この方法だと、賃料は会社からそのまま業者へ流れ、自分の給料を介してのやり取りがありません。受け取る収入が多くならないので、税金も増えません。

アメリカでの現地採用では、そうした住宅手当などは一切ありません。年間いくらの給料という契約をするだけで、各種手当は一切つきません。そして契約する年俸は、日本の物価を参考にするわけではなく、現地での物価を参考にして決まります。そのため日本よりも物価が高いアメリカの都市部に駐在すると、給料が上がってもリッチな生活を堪能するのが難しい状態に陥ってしまうことがあります。

物価が高い国なら現地採用の給料は高め、物価が安い国だと給料が相対的に低めとなる傾向がありますね。

2.現地採用と差がつく理由はこれ

「駐在の給料は高く、現地採用の給料は安い」と言われる理由は、いくつかあると思います。

住宅にかかる自己負担

bedroom interior setup

海外駐在の場合には、会社が支給する金額に上限が設けられていることはあっても、ほぼ全額に近い金額を住宅手当として支給されます。私や夫の経験では、上限なしの全額会社負担という事もあれば、上限が設けられてはいるものの、上限が高く実質的には全額会社負担でした。

現地採用の場合には、この住宅費の会社負担というのは、多くの場合ありません。地域手当に含まれていると考えることはできますが、地域手当で住宅費を全額賄うことは難しいです。

この住宅費の負担分は、海外駐在と現地採用とで大きく変わる部分だと思います。夫の異動で海外赴任したときには、それまで払っていた数千ドルの家賃が突如としてなくなり、その分を貯金できました。

光熱費に関しても同じです。現地採用の場合、光熱費は給料にすべて含まれているので、別途で手当てを支給してくれる会社は、大企業でも少ないと思います。

しかし海外駐在の場合には、電気やガス、水道の光熱費は全額が会社負担でした。エアコンや暖房をつけっぱなしにして超快適な暮らしをしても、全額を会社が払ってくれます。暑くても電気代を考えてエアコンを我慢する、という生活は海外赴任中にはありませんでしたね。

海外赴任手当

日本からアメリカへ海外赴任してくる駐在者の人は、会社から海外赴任手当が支給されています。いくらかはケースバイケースですけれど、おそらく赴任場所の物価に合わせて金額が決定されていることでしょう。

現地採用でも、企業によっては地域手当がつきます。ただし、手当として基本給に上乗せされることもあれば、地域ごとに手当がすべて含まれた基本給が設定されている場合もあります。

ちなみに夫が働く企業では、地域手当が支給されています。その地域の物価によって、年収の何パーセントが支給されるという計算になっていますが、正直、その地域手当ではマイホームの住宅ローンはカバーできません。なので当然ですが、住宅費の持ち出しはあります。

海外赴任すると給料は2倍に?

私自身の感触ですが、海外に赴任すると、上記のような手当がつくので給料は海外赴任前と比較して1.5倍から2倍ぐらいになると思います。もちろん、そこから現地での家賃などを払うので、増えた分をそのまま貯金できるわけではありません。しかし、出費が減って収入が増えるという点では、確かに海外赴任することで儲かる状況にあることは、間違いないと思います。

3.海外駐在は必ず儲かるのか?

日本からアメリカに来ている駐在者は、受け取る給料の額面だけを見れば、現地採用よりも手厚く保護されていると思います。しかし、額面が大きくても、現地採用にはない負担もあります。

家族のストレス

woman and man sitting on brown wooden bench

夫婦ともに語学が堪能で、就学している子供がいない夫婦なら、海外駐在で家賃フリーな海外生活を満喫できる可能性は高いと思います。しかし、学校に通う子供がいれば、現地での学校の問題や補習校の心配があったり、赴任後に日本へ帰国した際の勉強や受験についても、頭を抱えるかもしれません。子供の年齢によっては、お父さんだけが海外赴任をして家族は日本に残るという選択をすることもあります。

そうした精神的なストレスは、現地採用にはありません。

現地採用は実力主義

現地採用=安月給、というわけではありません。アメリカは特に、その人のスキルによって給料は大きく変わります。年収2万ドル(260万円程度)で働く人もいれば、スキルと経験を評価されて20万ドル(2600万円)で働く人もいます。

海外駐在でも、どこまで会社が経費を負担してくれるかはケースバイケースで異なります。負担が少ない会社に勤めていると、アメリカに来ても自身の持ち出しが多すぎて嫌になると感じることがあるかもしれません。

海外駐在と現地採用とでは、労働契約が根本的に違います。良い面もあればそうでない面もあるわけです。受け取る給料の額面だけを見て高いとか安いというのは、比較方法としては正しくないのかもしれませんね。

出費も多い

海外へ赴任すると、落ち着くまでにいろいろな費用がかかります。その中には、会社が負担してくれない出費もかなり多いと思います。例えば、自動車の購入費を会社が負担してくれなければ、自己負担で購入しなければいけません。中古車と言っても、年式や状態によっては1万ドル(130万円程度)以上するものが多いでしょう。

またアパートを契約すれば、カーテンや家具なども必要です。日本から引っ越しで持ってきた家具が破壊されていた、なんてこともあります。家電製品は日本のものが使えないことも多く、買い替えなければいけません。

そうしたこまごまとした費用がかさみ、引っ越し貧乏となってしまう人もいます。近年ではアメリカでも家具のレンタルサービスがありますが、かなり割高です。

コストコだけじゃない!アメリカにあるWholeSaleを比較

「まとめ買いをすれば単価が安くなる」というのが、ホールセールの最大のメリットです。日本ではコストコ(Costco)がよく知られていますし、業務スーパーなんかも、まとめ買いをすることでリーズナブルに買えます。

アメリカにもCostcoはもちろんありますが、Costcoの他にも全国展開しているホールセールブランドはいくつかあります。その中でも3大ブランドといえば、やはりCostco、Sam’s、そしてBJ’sがよく知られていますよね。

自宅のそばに1つのブランドしかなければ、加入するかしないかという選択をすれば良いでしょう。しかし、これらの店舗は近いロケーションにあることも多く、どこに加入するべきか迷ってしまう人は少なくありません。この記事では、Costo、Sam’s、BI’sの3つのブランドを、いろいろな点から比較してみました。

目次

  1. Costcoとは?
  2. Sam’sとは?
  3. BJ’sとは?
  4. 年会費を比較
  5. 店のロケーションを比較
  6. 返品のしやすさを比較
  7. キャッシュバックのプログラムを比較
  8. ストアブランドならさらにリーズナブル!
  9. そもそも単身世帯や二人世帯でもホールセールは必要?

1.Costcoとは?

Costscoは、ワシントン州に本社を持つ会員制のホールセールで、コストコホールセールジャパンの親会社です。アメリカ国内には560店舗近くを展開していますが、グローバル展開にも力を入れていて、日本以外には韓国や中国、イギリスやオーストラリアなど11か国に展開しています。それぞれの国ごとに、取扱うアイテムは異なりますが、どのショップでも「まとめ買い」を前提としているのが特徴です。

ちなみに、アメリカでも日本でも、ショッピングするには会員となる必要があります。この会員資格はグローバルに有効で、一つの国で会員なら全世界で使えます。

取り扱う商品は幅広く、生鮮食品から冷蔵・冷蔵食品、アパレルや日用品、靴などもあります。アウトドアグッズもあり、テントとかボートなども販売されています。店内では自動車のタイヤやバッテリーなども販売されていて、多くの店舗は敷地内にガソリンスタンドもあります。アメリカ国内のホールセールブランドとしては、売上高ナンバーワンです。

私は20年ほど前にCostcoの会員でした。スーパーと完全に同じ品ぞろえというわけではありませんが、当時は息子のおむつや牛乳などを購入するだけでも十分に元が取れていました。

2.Sam’sとは?

Sam’sは、ウォルマートの会員制Warehouse(倉庫)ストアと位置付けで誕生したホールセールブランドで、Samというのは、ウォルマートの創立者サム・ウォルトンにちなんでいます。Costcoについでアメリカ国内では売りあげ2位を誇ります。国内には600店舗程度を展開しており、海外ではメキシコとブラジル、そして中国にも進出しています。

Sam’sは、私が現在会員になっているブランドです。Costcoと比較すると、品ぞろえという点では、大きな差はありません。価格の面でも、裏で示し合わせているのでしょうか、差がありません。ガソリンスタンドも展開していて、一般的なスタンドよりもガロン当たり10セント程度お安くなっています。

3.BJ’sとは?

マサチューセッツ州を拠点とした倉庫型ショップで、アメリカ国内では東海岸およびオハイオ州やミシガン州などの中西部に店舗医を展開しています。アメリカ全土に展開しているわけではないものの、狭いエリアに210店舗程度があり、CostcoやSam’sと肩を並べる選択肢となっています。

4.年会費を比較

CostcoSam’sBJ’s
通常会員Gold Star $60
Business $60
Club会員$45Inner Circle $55
上級ステータスExecutive $120Plus会員 $100Perks Reqward $110
オンライン会員$10あり

通常会員と上級ステータスの違い

通常ステータスの会員でも、会費を多めに払って上級ステータスになっても、ショッピングする際の価格は変わりません。そのため、できるだけ低予算でホールセールを利用したいなら、通常会員でも不便に感じることはないと思います。

上級ステータスは、どのブランドでも取り扱っており、通常会員よりも約50ドルから60ドルぐらい、年会費が高くなります。この年会費の差、支払う価値があるのでしょうか?

価値があるかどうかは、どんな利用をするかによって決めることをおすすめします。ブランドによって会員ステータスの差は多種多様ですが、ザックリまとめると、

  • ショッピングの時にポイントが多くつく
  • オンラインショップを利用した時に送料が無料
  • 場合によっては通常会員よりも早い開店時間で買い物できる
  • ガソリンを入れてもポイントがつく

などがありますね。

私が会員のSam’sは、最初は通常会員から始めたのですが、半年しないうちに追加料金を払って上級のステータスになりました。その理由は、

  • Sam’sでは店舗にはないけれどネットショップにあるアイテムが多く、上級ステータスならすべて送料無料で買える
  • 予想以上に使っていたので、キャッシュバックが欲しいと思った

ですね。

5.店のロケーションを比較

CostcoSam’sBJ’s
国内店舗数約600店舗約600店舗約210店舗

私が住んでいるエリアのように、Sams’とBJ’sはあるけれどCostcoがないという地域もあれば、Costcoはあるけれど他がないという地域もあります。しかし、中には、3つのブランドが通いやすい距離にある、という恵まれたエリアも多いと思います。

6.返品のしやすさを比較

返品大国のアメリカでは、ホールセールだって返品はしやすくなければいけない、というのが私達一般消費者の期待値ですよね。

アメリカの返品事情はこちらから

CostcoSam’sBJ’s
電化製品90日以内90日以内90日以内
家電90日以内90日以内30日以内
携帯90日以内14日以内
タイヤとバッテリー90日以内自動車関連のアイテムはすべて30日以内
カスタムメイドのアイテム90日以内N/A
処方箋の医薬品返品なし返品なし返品なし
チケットやギフトいカード返品なし返品なし
セール品例外なし例外なし返品なし

7.キャッシュバックのプログラムを比較

ホールセールの店では、まとめ買いをするので、どうしても買い物に行くたびに使う金額は大きくなります。各ブランドでは、利用金額に応じてポイントがキャッシュバックされるシステムを取っていて、年に1回、会員のアカウントにキャッシュバックされます。

CostcoSam’sBJ’s
通常会員なしなしなし
上級会員2%2%2%
キャッシュバックの上限$1,000$500上限なし

例えば、キャッシュバック$500をゲットするためには、年間で$25,000のショッピングをする必要があり、これは毎月$2,000程度をホールセールで使うことになります。商売をしている人なら、十分に可能な金額だと思いますが、一般家庭では、結構クリアするのがハードな金額ではないでしょうか。そのため、上限はそれほど気にする必要はないかなと思いますね。

8.ストアブランドならさらにリーズナブル!

CostcoSam’sBJ’s
KirklandMember’s MarkBerkley Jensen
Wellsley Farms

各ブランドでは、ストアブランドが確立されています。安いと言っても激安というわけではなく、有名なブランドよりも若干リーズナブル、ぐらいです。品質は、かなり満足できるアイテムが多いと思います。

例えばトイレットペーパーは、我が家ではSam’sのストアブランドを使っているのですが、ペーパーの薄さは、それほど薄くないです(Scottの方がはるかに薄い)。

我が家では、パンや牛乳、卵などはストアブランドを愛用していますし、トイレットペーパーなどの日常品も、ストアブランドが多いですね。例えば、ペーパータオルは、吸収性が優秀なBountyブランドは、キッチン用に使っており、ストアブランドはトイレ掃除の時に使うペーパータオルとして活用してます。

9.そもそも単身世帯や二人世帯でもホールセールは必要?

これは、私がよく受ける質問です。まとめ買いのメリットは、「たくさん使うから、まとめて買うことで単価を安くする」 ことですよね。生鮮食品などは、大量に買っても腐ってしまうと捨てることになり、かえって割高となってしまいます。

ホールセールが必要かどうかは、普段何を使っているかによって決めると良いと思います。食品でも、毎日たくさん牛乳を飲む人なら、ホールセールの方がお得です。しかし、特定のブランドのオムツを使っているけれど、ホールセールでは取り扱っていなければ、ブランドを妥協して安く買うか、もしくはこれまで通りのショップで買うことになり、必ずしもホールセールがお得とは言えないでしょう。

単身世帯や二人世帯の場合には、

  • トイレットペーパー
  • キッチンペーパーやキッチンタオル類
  • 洗剤類
  • ペットフード
  • パンツや靴下などのアパレル
  • 缶ジュースや水など、すぐに悪くならないもの
  • 缶詰や調味料
  • 冷凍食品

で元を取ることになると思います。

ギフトに最適なギフトカードも、ホールセールでは多数取り扱っていて、安いです。例えば、$10のギフトカードが3枚入りで$25だったりします。全く使わないギフトカードなら意味がないですが、普段からよく使うブランドのギフトカードだったり、職場の人へのギフトとして使うなら、額面$10のギフトカードを少しお安く買えるのですから、とってもお得だと思います。

我が家はすでに息子が独立しているので、夫と猫との3人暮らしをしています。それでもSam’sはとても役立っていて、元が取れています。その理由は、上記のようなアイテムを買うからですね。

Costcoのメンバーシップはこちらから

Sam’sのメンバーシップはこちらから ($45のクレジットがもらえるプロモーションはこちらから:2022年7月末まで

BJ’sのメンバーシップはこちらから

医者に行って1億円⁉アメリカの医療費と健康保険の仕組み

アメリカにも、健康保険制度はあります。しかし、日本の仕組みとかなり違うので、慣れるまでは戸惑ってしまう人が多いですね。ここでは、アメリカの医療費の仕組み、健康保険の種類などについてご紹介します。

目次

  1. アメリカの健康保険制度は複雑
  2. 保険会社が加入拒否?
  3. 健康保険のプランは大きく分けて3種類
  4. 医療費の自己負担分が計算される仕組み
  5. かかる医療費をできるだけ安く抑えるコツ

1.アメリカの健康保険制度は複雑

日本の健康保険制度といえば、職場の組合を通して加入する社会保険課、市役所を通して加入する国民健康保険、どちらかに加入しなければいけません。税金の一つなので、加入しないという選択肢はありませんよね。これは、日本が、国民皆保険制度を採用しているからです。

しかしアメリカでは、オバマ政権によって大きく変わりましたが、基本的には国民は健康保険に加入する義務はありません。つまり、加入するかどうかを選択できる仕組みとなっているのが特徴です。もちろん、加入しなければ病院に行った時にかかる費用がびっくりするほど高額になりますが、それでも「僕は健康、保険なんて必要

なし」という人がたくさんいます。

アメリカで健康保険に加入するには、

という方法があります。

職場を通して健康保険に加入する

仕事をしている人なら、職場を通して健康保険に加入するのが一般的です。日本の場合だと、健康保険と年金などをあわせて社会保険料として、収入によって決められた金額が源泉されますよね。高収入の人と低収入の人とでは、納める健康保険料は違います。

しかしアメリカの場合には、収入に関わらず、健康保険料はプランによって毎月の価格が決まっています。低収入の人も高収入の人も、同じ金額がかかるわけです。職場を通して健康保険に加入する場合には、保険料は源泉されますが、企業によってはかかる保険料の一部を会社が負担してくれるため、毎月の保険料は個人で加入するよりもリーズナブルになることが多いです。

しかし、ここで大きな問題があります!それは、収入が低い人にとっては、保険料が高すぎて払えない、いや、払いたくないというケースがあることですね。例えば、毎月のお給料が10万円で、健康保険料が8万円かかるとしましょう。ほとんどの人は、払いたくないという判断をするのではないでしょうか。だって、給料10万円から8万円が引かれたら、手元にはたったの2万円しか残りません。そこから家賃や食費を払うなんて、無理ですよね.

そこで、健康保険に加入しない人が生まれるわけです。基本的には加入するかどうかは選択なので、加入したくないという人もいれば、加入したいけれど高額すぎて無理、という人もいます。

保険会社が販売する商品を個人で購入する

健康保険は、職場を通して加入しなくても、保険会社がそれぞれ販売しているプランに加入するという選択肢もあります。よく知られている保険会社と言えば、

  • BlueCross BlueShield
  • Aetna
  • United Heathcare
  • Humana

などがあります。それぞれ複数の健康保険プランをラインナップしており、毎月かかる保険料や、どこまで健康保険がカバーしてくれるのかという点が異なります。個人で購入するタイプの保険はどれも、職場を通して加入する健康保険と比較すると、割高感があるプランが多いです。

しかも、同じ保険会社でも、州によって支社があり、プランが異なります。そのため、まずは住んでいる場所によってどんな健康保険の選択肢があるのかを知ったうえで、比較検討することが大切ですね。

人で購入できる健康保険はこちらから

メディケイドを利用する

オバマ大統領の医療保険制度改革法によって誕生したのが、通称オバマケアと呼ばれているメディケイド(Medicaid)です。これは、低所得者向けのリーズナブルな公的な健康保険プランとして注目されました。

このメディケイドが施行された2018年からは、アメリカも国民皆保険にしようという動きが高まり、健康保険に加入していない人には罰金が科せられました。(大人1人あたり$695,子供1人あたり$347と高額です)

このメディケイドは、その世帯の収入によって保険料が変わるというシステムとなっているため、これまで「加入したいけれど高額すぎて無理」だった人達にとっては、大きな救いの手となったわけです。

2.保険会社が加入拒否?

アメリカの健康保険は、社会福祉という要素よりも、ビジネス的な要素が強いですね。日本の場合だと、基礎疾患を持っているとか、健康上でたくさんのトラブルを抱えている人でも、健康保険に加入することはできますよね。

しかしアメリカでは、職場を通して加入する場合には問題はないものの、保険会社が販売する保険商品に個人が加入する場合には、基礎疾患があったり、健康面でハイリスクと判断されると、加入拒否をされてしまいます。

病気がちな人こそ健康保険に加入するべき、という声が聞こえてきそうですよね。確かに、正義という点ではそうかもしれません。しかし保険ビジネスモデルとしては、健康保険をたくさん使いそうな人を加入させてしまうと、保険会社の損失が大きくなってしまうと考えるようです。そのため、健康保険に加入する際には、健康診断を求められることが多く、その結果次第では、加入したくても加入できない状態となってしまいます。

メディケアでは、基礎疾患がある人でも加入できる制度が確立されました。そのため、それまで健康保険が必要だったけれど加入できなかった人でも、安心して健康保険に加入できるようになったのです。

3.健康保険のプランは大きく分けて3種類

各保険会社が提供している健康保険、および職場を通して加入する健康保険は、大きく分けるとサービス内容によって3つのタイプに分類できます。

HMO保険会社が決めた医療機関を受診するプラン。これはネットワークと呼ばれていて、各保険プランごとに、どの医療機関が該当するか異なります。
HMOプランでは、医療機関を受診した際にかかる自己負担分(Co-Pay)があらかじめ決められていて、その金額のみを支払います。Co-Payはプランによって異なりますが、20ドル~40ドル程度と比較的リーズナブルです。
PPO患者自身が自由に医療機関を選べるプランです。ただし、年間の持ち出し負担分(Deductible)があり、その負担額をクリアするまでは、保険の適用はありません。このDeductible、年間で2000ドル~5000ドルと高めなので、健康な人だと、健康保険が適用されないままほぼ全額が自己負担となってしまうことも珍しくありません。
POSHMOとPPOの中間に位置するプランで、両者の良い所を抽出したハイブリッドタイプの保険商品です。ネットワーク内の医療機関を受診することを前提とするものの、それ以外の医療機関を受診しても、保険が適用されるという魅力があります。

おわかりでしょうか。健康保険のプランが変わると、同じ疾患で同じ医療機関を受診しても、自己負担分が大きく変わります。20ドルの自己負担分だけで済む人もいれば、300ドルを請求される人もいるわけです。

4.医療費の自己負担分はどう計算する?

アメリカの医療費の計算方法は、とても複雑です。日本のように、かかる医療費は病院が変わっても同じ、というわけではなく、医療機関ごとによって治療費の設定額は異なります。

もしも健康保険に加入していなければ、この医療機関が設定する金額を、そのまま請求されることになります。例えば、インフルエンザかなと思って病院に行き、簡単な検査を受けたとしましょう。無保険の場合には、病院が設定した「Office Visit代$300」を全額請求されます。

それでは、健康保険に加入していた場合にはどうでしょうか?どこで加入したかに関わらず、健康保険はプランごとに、提携価格があります。上記のOffice Visit代も、医療機関が設定した価格は$300ですが、プランの提携価格は$100だとします。この場合、医療機関は治療費をプランとの提携価格に修正しなければいけません。その結果、治療費は$100となります。

さぁここで、HMOやPPOによる違いが出ます。

この健康保険で、患者の自己負担額は$40というHMOプランに加入していた場合、患者さんに請求されるのは$40だけです。そして、健康保険会社が医療機関に対して支払うのは、残額の$60となります。

PPOプランはどうでしょうか?年間の自己負担額(Deductible)が$2000と設定されているプランなら、かかる$100は全額が患者さんの負担となります。

ちなみに、このDeductibleは、1月1日~12月31日までの自己負担分が蓄積されていきます。たくさん病院に行ってDeductible額をクリア(自己負担で$2000払ったということ)した後には、プランが定めるカバー率で、医療費の一部が健康保険によって負担されます。

5.かかる医療費を安く抑えるコツとは?

アメリカの医療費は、日本とは比較できないほど高額です。仮に無保険だったとすると、ケガや病気で入院すると、数日間の入院だけでも数万ドルという信じられない医療費を請求されることも珍しくありません。

そういえば、新型コロナウィルスで入院した場合、無保険だと医療費の請求が1億円ぐらいになる、という噂がまことしやかにささやかれました。本当かどうか、信じるのはあなた次第、なのですが。

それでは、医療費を少しでも安く抑えるコツには、どんなものがあるのでしょうか?

  • 健康保険は、家族の健康状態を見て決める。健康ならHMOプラン、基礎疾患がある人はPPOプランがオススメ
  • ER(Emergency Room)ではなくUrgent Careを利用する
  • 気軽に病院には行かず、まずは家庭で様子をみる

などがありますね。

日本からアメリカへの荷物送付ガイド

日本からアメリカへの引越しは、日本国内の引越しとは比較できないほど多額の費用がかかります。そのため、基本的には衣類など身の回りのものだけを持参し、家具や寝具など生活に必要なものは現地で調達するというスタンスが一般的ですね。

目次

  1. 日本からアメリカへ荷物を送る方法
  2. 荷物はどこから送る?

1.日本からアメリカへ荷物を送る方法

日本からアメリカへ荷物を送るには、

という選択肢があります。

渡米の際に手荷物として持っていく

飛行機で渡米する際には、手荷物として一定量の荷物を持っていくことができます。エコノミークラス、ビジネスクラス、ファーストクラスによって荷物1つ当たりの許容重量は異なりますが、渡米してすぐに必要となる服や下着など身の回りのものは、手荷物として持参するのがおすすめですね。

手荷物として持っていく場合には、基本的に2つまでは無料で持って行けます。しかしその数を超えると追加料金がかかりますし、一つ一つの荷物にも重量制限やサイズの制限があるため、詳しくは航空会社の規定をチェックしてください。

JALの手荷物規定

ANAの手荷物規定

アメリカン航空の手荷物規定

ユナイテッド航空の手荷物規定

デルタ航空の手荷物規定

航空便で送る

手荷物として持っていく以外の方法の中でもスピード重視なのは、航空便です。最も高額なのはEMS便で、送ってから1週間~2週間程度で現地へ到着します。EMS便よりもリーズナブルなのはSAL便と呼ばれるもので、船便よりも早く、そしてEMSよりも早く到着するという点で、アメリカへ引越しする人に人気があります。

重量費用の目安
2kg3,850円
4kg6,150円
6kg8,350円
8kg10,455円

船便で送る

日本からアメリカへ荷物を送る方法の中でも、最もリーズナブルなのは船便です。コスト重視で送りたい人におすすめですが、到着までの時間が2ヶ月程度かかってしまうため、渡米後すぐに必要なアイテムを送るのは控えたほうが良いかもしれませんね。

重量費用の目安SAL便との差額
2kg2,350円1,500円
4kg3,450円2,700円
6kg4,550円3,800円
8kg5,650円4,800円

2.荷物はどこから送る?

日本からアメリカへ荷物を送る際には、どこから送るかという選択肢がいくつかあります。

郵便局

日本からアメリカへ荷物を送る際には、郵便局から送ることができます。SAL便も船便も、荷物の大きさと重量にいは規定があるので、あまり大きな家具などを送ることはできません。

重量の制限30kgまで
最長辺の長さ1.5メートル以内
長さ+胴回り3メートル以内

DHL

「金に糸目はつけないから、とにかく早く送りたい」という人におすすめなのは、世界220か国以上に対応しているDHLです。日本からアメリカへ荷物を送る際でも、早ければ3日程度でついてしまうという超高速スピードが魅力です。郵便局から送るSAL便よりも早いので、超特急で送りたい人にはおすすめの方法ですね。

DHLは、日本国内に170カ所の受付ポイントがあります。中には24時間受付ているオフィスもあるので、要チェックです。

気になる価格ですが、DHLが規定する箱の大きさによって価格が変わります。

梱包材料金
封筒5,800円
ボックス28,800円
ボックス312,100円
ボックス418,400円
ボックス525,600円
DHL料金表

Fedex

Fedexは、世界220か国以上に流通している大手サービスで、1日に取り扱う貨物の数は、なんと1500万個にも上ります。価格はDHLと変わらない割高感があり、SAL便と比べるても高めです。

梱包材価格
封筒6,470円
2kg15,410円
プライオリティ4kg30,610円
プライオリティ5kg37,750円
Fedex 料金表

集荷は、オンラインが便利です。最初にオンラインでアカウントを作る必要がありますが、重たい箱をいくつも搬送するなら、自宅まで受け取りに来てくれるオンライン予約をおすすめします。

ヤマト運輸

日本国内の宅配業者として大人気のヤマト運輸もまた、アメリカへの荷物を受け付けています。ただし、クロネコヤマト便がそのままアメリカにサービスを提供しているというわけではなく、日本側ではクロネコヤマトが集荷を行ってくれて、実際の配送はアメリカの輸送会社であるUPSが担当するという仕組みとなっています。

重量価格
2kg22,200円
3kg28,100円
5kg38,900円
ヤマト運輸/UPSの料金表

アメリカで携帯電話を契約しよう!渡米前にゲットする方法やおすすめのキャリアは?

アメリカは、日本よりもスマホ普及率が高く、使い勝手は良くなっています。日本の携帯電話普及率は92%、スマホ普及率は2021年現在で77%ですが、アメリカでは携帯電話普及率は94%、スマホ普及率は82%と高めです。

世界各国のスマホ普及率はこちらから

これから渡米する人にとっては、やはり気になるのは、アメリカのスマホ事情ではないでしょうか。ここでは、アメリカのスマホの仕組みや購入方法、おすすめのキャリアまでご紹介します。

目次

  1. アメリカの携帯電話の形態
  2. アメリカで携帯電話を購入する方法
  3. 購入に必要な書類
  4. どんなキャリアがある?
  5. アメリカの携帯を購入してから渡米することもできる?
  6. 通話もデータも使いたい放題プランがオススメ
  7. 日本から携帯を持ってきたら、使える?

1.アメリカの携帯電話の形態

アメリカの携帯電話は、大きく分けるとプリペイドタイプ(PrePaid:先払い)と、ポストペイドタイプ(Post Paid:後払い)に分類できます。

プリペイド

  • 契約が必要なく、誰でも気軽に購入できる。観光客でも購入可能。
  • 購入したら、その場ですぐに使用できる
  • 機種の選択肢は少ない。
  • 通話コストの単価は高め。
  • プリペイドなので、残高分しか通話ができない。
  • 使い捨てタイプもあれば、料金を追加して長く使えるタイプもアリ

ポストペイド

  • クレジットカードのような後払い制なので、契約をして審査を受ける。
  • 機種の選択肢が多い
  • 申し込んだ当日に携帯電話をゲットすることも可能だが、契約に時間がかかる。
  • 1分当たりの通話コストなど、コスパが良い。
  • 機種の購入でディスカウントが適用される

2.アメリカで携帯電話を購入する方法

アメリカで携帯電話を購入するには、

という方法があります。

店舗に行って購入

これは、携帯キャリアの店舗に足を運び、必要な書類を提示して契約するという方法です。最新の機種を選べますし、申し込んだ当日に携帯電話をゲットできるという点で、大きなメリットがあります。アメリカではじめて携帯電話を持つ人にとっても、日本で使い慣れている機種とよく似た機能を持つ機種が欲しいという人にとっても、また自分の携帯の使い方パターンが分かっている人にとっても、フレキシブルに対応してもらえる方法ですね。

店舗で購入するメリットは、全ての初期操作はすべてスタッフが目の前でしてくれて、店舗を出る際には使用できる状態になっているという点です。携帯の仕組みや使い方がイマイチ分からないという人なら、店舗に行くのが安心です。

携帯キャリアのオンラインで購入

携帯キャリアの多くは、オンラインで機種を購入して、契約までできます。マイペースで自分なりに比較検討しながら機種やプランを決めたい人にとっては、この方法がおすすめです。また、オンラインで購入することでディスカウントが適用される場合もあり、コスト面でもお得度が高い購入方法です。

オンラインで購入する場合でも、契約に必要な書類のチェックはあります。

また、オンラインで携帯機種を購入すると、郵送で自宅まで配達してもらえますが、その際にはキャリアごとに、受領サインを求められることもあります。

オンラインで配達された携帯電話は、自宅でアクティベートして使える状態にできます。しかし、もしも上手くできなかったとか、やり方がイマイチ分からんという人なら、自宅に届いた携帯電話を持って、契約したキャリアの店舗に足を運んでもOKです。追加料金がかかることなく、初期設定をしてもらえます。

量販店のブースで購入

携帯キャリアの中には、CostcoとかSamsなどのホールフーズストア、Best Buyなどの家電量販店、またショッピングモールの中にブースを出し、そこで携帯電話の購入と契約をしている所もあります。キャリアの店舗ではなく量販店で購入する場合には、必要な手続きや書類などは変わりませんが、価格面でリーズナブルになりやすいですね、

日本でも、家電量販電に携帯キャリアのブースが出ていて、そこで機種を購入したり契約できたりしますよね?あれと同じです。

3.購入に必要な書類

アメリカで携帯電話を購入・契約するために必要な書類は、いくつかあります。

申し込みをすると、まず最初に身分証明書を確認されます。そして、申込書に記入しながら、ソーシャルセキュリティナンバーで審査が行われます。審査にかかる時間は数分~数十分程度で、その場で結果が分かります。

日本から渡米したばかりの人だと、ここで審査落ちする可能性があります。なぜなら、アメリカ国内におけるクレジットヒストリーがないからですね。

また、渡米したばかりでまだ生活の拠点が決まっておらず、とりあえずホテル暮らしをしているという人も、残念ながらポストペイドタイプの携帯を契約することは難しいですね。基本的には、運転免許証のような現住所が反映された身分証明書が必要です。

高額なDepositを払えば契約できるキャリアも

基本的には、アメリカはカード社会なので、携帯電話の利用料金などはすべて、クレジットカード払いなどを求められます。渡米直後の場合には、上記のような理由でポストペイドタイプの携帯電話を購入したり契約することは難しいのですが、 中には例外的に、高額なDepositとよばれる保証金を納めれば契約できるキャリアもあります。

例えば、大手キャリアのAT&Tでは、初期デポジットは~$800と高額です。しかしこれはあくまでも保証金なので、12ヶ月間利用料金を遅延することなく支払っていれば、12か月後に保証金を全額返金してもらうことができます。

4.どんな携帯キャリアがある?

日本の携帯キャリアと言えドコモやソフトバンク、そしてauが3大ビッグキャリアとして知られていますよね。アメリカにも、携帯の大手キャリアがります。

少し前までは、ソフトバンク会長である孫正義氏がオーナーだったSprintという大手キャリアもありました。しかし現在では、SprintはT-mobileへ吸収合併されたので、これから携帯の購入や契約をする人は、この3つのキャリアから選ぶのがおすすめです。

キャリアによってカバレッジが大きく異なる

日本でもアメリカでも、都市部でしか使わない人なら、キャリアごとのカバレッジの違いを意識する必要はないでしょう。しかし、田舎や中都市で生活する人や、出張などでいろいろな場所に行かなければいけない人だと、携帯を購入契約する際には、カバレッジもしっかりチェックしておきたいものです。せっかく契約したのに、住んでいる場所や出先で自分のスマホが全く使えない、なんて事態も起こりかねません。

全米内のカバレッジで選ぶなら、Verizonがおすすめです。契約できるプランは全般的に高めですが、カバレッジ率は全米の99%と高いというメリットがあります。どんな田舎に行ってもとにかくつながりやすいのはVerizonでしょう。

T-mobileは、Sprintのネットワーク網をそのまま引き継いだため、以前よりもカバレッジは良くなっています。まだ成長を続けているキャリアなので、今後も少しずつ改善すると期待されていますが、カバレッジにおいてはVerizonほどではありません。少し郊外に行くと、つながりにくい状況に陥りやすいです。

しかし、T-mobileはコスト面でリーズナブルな点で人気があります。普段自分が生活する自宅や職場などの圏内で問題なくつながるなら、T-mobileでも良いかもしれませんね。

AT&Tは、VerizonとT-mobileの中間に位置しています。都市部では問題ありませんが、少し郊外に行くと使えないエリアが多くなるため、契約前にカバレッジマップをチェックすることをおすすめします。

Verizonのカバレッジはこちらから

T-mobileのカバレッジはこちらから

AT&Tのカバレッジはこちらから

5.渡米前にアメリカの携帯を購入することはできる?

アメリカには、日本人向けの格安携帯サービスがあります。これを利用すると、渡米する前にアメリカ国内で使える携帯の契約ができるので、渡米直後の空港でも電源を入れればすぐに利用できます。

渡米してからスマホがないと困るという人や、仕事やコミュニケーションでスマホが使えない期間が少しでもあるとまずいという人にとっては、とりあえずアメリカで落ち着くまでの期間だけでも、こうした日本人向けのサービスを利用するのがおすすめです。

3大キャリアから選べてリーズナブルな「アメスマ」

アメスマは、日本人向けの携帯サービスを提供している業者で、一言で言うなら的な位置づけになります。アメスマの特徴は、

  • 渡米前に、日本で契約し、日本で機種を受け取れる
  • アメリカ3大キャリアを選べる(Verizon$49.99~、T-mobile$29.99~、AT&T$69.99)
  • アメリカで正規の携帯契約をするよりもリーズナブル(通常は1台あたり$80程度かかります)
  • 契約期間の縛りがない、いつでも解約可能
  • 動画もデータも使いたい放題
  • SIMのみ購入プランもある
  • 日本へ一時帰国した時には、国際ローミングが無料

アメスマは、アメリカで長く生活している人にとっては、通信スピードの点などで若干の不便さを感じることがあるかもしれません。これは、格安SIMの宿命ですね。

しかし、日本へ里帰りする人や頻繁に一時帰国する人なら、日本でもアメリカでも不便なく使えるアメスマは、通信スピードの遅さなど吹き飛ばしてしまうほど、使い勝手が良いと感じるのではないでしょうか。

アメスマモバイルはこちらから

ハナセル(HanaCell)

ハナセルも、アメリカで暮らす日本人向けの携帯サービスです。ただしハナセルは、アメリカのニューヨークだけではなく、ロンドンや東京にも支社を展開し、グローバルに展開している企業です。ハナセルの特徴は

  • 格安SIMカードの販売
  • 日米どちらでも使用できる
  • カスタマーサービスは完全日本語の対応可能
  • アメリカでも購入可能、日本でも購入可能、しかもどちらで購入しても送料無料
  • 使い慣れている携帯機種をSIMロック解除すれば、機種変更する必要がない
  • 月額料金は、使った月だけ$59.00

ハナセルはこちらから

6.通話もデータも使いたい放題プランがオススメ

アメリカの携帯プランは、通話もテキストもデータも、使いたい放題プランがリーズナブルで、おすすめです。多くのキャリアでは、使いたい放題プランの料金は携帯1台当たり $40 ~$60程度で、家族で複数台を契約するとさらにディスカウントになったりします。

また、毎月どのぐらいのデータを使うか把握している人なら、使うデータ量をマックスにしたプランもあります。

無料Wi-Fiが充実

アメリカでは、日本よりも無料Wi-Fiが充実しています。特定のキャリアでなければ利用できないというものではなく、ホテルやレストラン、ショップでは利用客のために無料Wi-Fiを提供していますし、病院や学校でも無料Wi-Fiが使えるところがたくさんあります。スターバックスなどの故―フィーショップやカフェ、マクドナルドなどのファストフードでも普通にWi-Fiが無料提供されています。

都市部なら、地下鉄の中で無料で利用できるWi-Fiがあったり、公園などのアウトドアでもWi-Fiが使えたりします。(全米すべてではなく、あくまでも都市部です)

そのため、携帯の契約プランが上限なしプランでなくても、こうした無料Wi-Fiを使うことによって、使用データ量を低く抑えることができます。

7.日本の携帯電話は、アメリカでは使える?

日本で使っていた、使い慣れた携帯をアメリカでもそのまま使えたら、便利ですよね?基本的には、持っている携帯のSIMロックを解除すれば、ほとんどの場合には、アメリカに来てからSIMを入れ替えて、そのまま使えます。しかし、中には周波数が異なるために使えないものもあるので、注意してくださいね。

ちなみに、iPhoneは使えます。

アメリカのサンクスギビング事情。知ってないと後悔する事って何?

アメリカにやってくると、毎年11月にはThanksGiving(サンクスギビング)というホリデーを経験します。日本から渡米してきた私達にとっては、正直、ハロウィンとか独立記念日と横並びの祝日なのかな、なんてイメージがあるかもしれません。

目次

  1. サンクスギビングってそもそも何?
  2. サンクスギビングはいつ?
  3. アメリカ人はサンクスギビングをどう過ごす?
  4. サンクスギビングの定番料理とは?
  5. サンクスギビングに招待された。何を持って行けばよい?
  6. サンクスギビングで知らないと困る事とは?

1.サンクスギビングってそもそも何?

アメリカは、クリスマスとかイースターなど、キリスト教に関連するホリデーがとても多いですよね。そのため、渡米したばかりの私は、サンクスギビングもどうせキリスト教の祝日なのだろう、と思ってました。だから私は関係ないんじゃないか、と。

しかし、サンクスギビングは宗教的な祝日ではありません。これは、イギリスからアメリカに渡ってきた初期移民たちが、アメリカで初めて迎えた収穫時期を祝うための祝日です。

イギリスからアメリカにやってきたプロテスタントの人達は、現地に住むインディアンたちから農業を教わり、自給自足を目指して農業を始めました。イギリスからやって来たばかりの年は、大寒波に見舞われて、収穫どころかたくさんの死者が出てしまうほど悲惨な年となってしまいました。しかし翌年には、努力が功を奏して農作物は見事に収穫の時期を迎えたのです。

その収穫を祝って、大勢で食事会を開催したのが、サンクスギビングの起源です。当時は、インディアン達も招待して、大勢で喜びを分かち合いました。

2.サンクスギビングはいつ?

サンクスギビングは、毎年11月の最終木曜日です。何月何日と決まっているわけではなく、その年によって11月25日の時もあれば26日になることもありますが、必ず最終の木曜日です。

しかし、お隣のカナダでは、サンクスギビングは何と10月の第2月曜日なのだそうです。私はカナダに住んだことがないので、カナダではどんな風にサンクスギビングを祝うかは分かりませんけど、国が違うと同じ祝日でも日程が1ヶ月以上も違うものですね。

3.サンクスギビングはどうやって過ごす?

サンクスギビングと言えば、家族で過ごすというアメリカ人が圧倒的に多いです。日本では「家族」というと、お父さんとお母さん、そして子供という核家族をイメージしますが、アメリカでは、家族で過ごすというと、どこにも出かけずに核家族で過ごすというのは、意外と少数のようです。多くの人は、親戚や友人がたくさん集まり、知らない人まで登場するレベルの広い意味での「家族」が一堂に会して、楽しくご馳走を食べることを伝統としています。

ちなみに、私の古いアメリカ人友人は、13人兄弟です。彼女自身、子供が4人もいるのですが、なんと子だくさんなのは家系らしく、サンクスギビングになると全米から祖父母の家めがけてなんと100人近くが集まるらしいです。

また、この時期には帰省のために道路が渋滞になったり、飛行機のチケットが取れなくなるなど、移動するのが大変になる地域が多いです。イメージとしては、日本のお盆とかお正月のような感じなのでしょうか。

友人で集まるのも人気

ただし帰省するにも費用がかかります。だから、若いカップルや独身の人は、帰省せずに自宅で過ごすというケースも最近では増えています。その場合、友人宅に集まって、皆でごちそうをいただく、というのが定番なようです。

朝からMacy’sのパレードを見るのがお約束

サンクスギビングの日にテレビを見ると言えば、朝から始まるMacy’sのパレードではないでしょうか。アメリカの大手百貨店であるMacy’sが毎年ニューヨークのマンハッタンで行うパレードには、毎年たくさんの団体が参加します。ブロードウェイのダンサーがカッコいいダンスを紹介してくれたり、ミュージカルの紹介があったり、子供達のパレードやアニメキャラクターのパレードなどもあり、見どころは満載です。テレビ中継ですが、所要時間は2,3時間かかる、本格的なイベントです。

昼からはDog Showがやっている

Macy’sのパレードをそのままつけっぱなしにしていると、Dog Showが放送されます。これも毎年の定番で、犬が大好きな私としては、優秀過ぎるわんこたちをテレビ越しに楽しませてもらえる幸せなひと時です。

メンズたちはNFLフットボールも

サンクスギビングの日には、NFLプロフットボールの試合が行われます。プロフットボールの試合は、普段は日曜日だけ(Sunday Footballと呼ばれる由縁)なのですが、サンクスギビングの日は特別に、なんと3試合も行われます。

4.サンクスギビングの定番料理とは?

サンクスギビングの定番料理といえば、やはり七面鳥(Turkey)です。頭としっぽと内臓を取り除いた七面鳥を、各家庭で丸焼きに調理して、いただきます。

七面鳥の調理方法は、決して簡単ではありません。我が家では、これは夫の担当になっていて、もう20年以上、毎年この時期になると、夫はネットやテレビで新しいレシピを研究しては、毎年スキルアップをしています。

七面鳥と一緒にいただく定番料理としては、

  • マッシュポテト(簡単な作り方はこちら
  • クランベリーソース(簡単な作り方はこちら)
  • グレイビーソース(作り方は下の動画参照)
  • グリーンビーンズのキャセロール(簡単な作り方は下の動画を参照)
  • パンプキンパイ(これは買いましょう)

などがあります。

各家庭のオリジナルはもちろんOK

サンクスギビングの定番料理を見ると、豪華なごちそうですけれど、決して料理の数が多いというわけではありません。上記のメニューはどこでサンクスギビングを迎えても、大抵登場する定番アイテムですが、その他にも、家庭ごとにオリジナリティのあるメニューが登場することは多いですね。

最近私が多く経験しているのは、ハムです。Honey Baked Hamという甘みのあるハムを、七面鳥と並行していただく家庭が増えていて、我が家でもどちらも食しています。

このHoney Baked Hamは、基本的に家庭で調理するのではなく、既に調理されているものを購入するというパターンが多い気がします。

アマゾンではありませんが、私がイチオシするHoney Baked Hamは、こちらです。

5.サンクスギビングに招待された、何を持っていく?

日本から渡米したばかりの人にとっては、サンクスギビングという名前は知っていても、具体的に経験したこともないしよく分からない、ということは多いと思います。その日は自宅でネット三昧、というのも、疲れている人にとっては素晴らしい過ごし方だと思いますが、人を自宅に招待するのが大好きなアメリカ人の中には、親切に「サンクスギビングはうちにいらっしゃいよ!」なんて招待してくれることがあります。

招待されたとしたら、何を持って行けばよいのでしょうか?サンクスギビングを経験したことがない人にとっては、何を持って行けばよいのか、考えるだけで頭が痛くなるかもしれませんよね。

メインの料理などは、ホストがすべて用意してくれているので、上記のアイテムを持っていく必要はないと思います。料理が得意な人なら、「何を持って行けばよい?」と聞くというのもアリですが、そうでなければ、いくつあっても邪魔にならないデザートを持って行ったり、シャンパンやスパークリングサイダーなどのドリンク類が無難かもしれません。

Conversation Starter

その場にいる人が軽くつまめるフィンガーフード。チョイスによってセンスが問われてしまうので、かなりハードルは高めですが、クラッカーの上にチーズやオリーブを載せたものなどは、失敗しにくいアイテムです。

Flower

食べ物ではありませんが、お花も失敗しないアイテムです。ただし、前日に購入する必要があるので、注意しましょう。大きな花でなくても良いですが、ホストの手を煩わせることがないように、既にアレンジされたものを選ぶのがコツですね。

Wine

ワインも失敗しにくいアイテムです。肉なら赤、が定番ですが、趣向を変えてデザートワインにするのもアリかも。ただし、宗教上の理由などでアルコールを飲まない家庭へもっていくなら、ワインではなく、スパークリングサイダーがおすすめ。

6.サンクスギビングで知らないと困る事とは?

サンクスギビングでは、絶対に知っておかなければいけないことがあります。それは、

店はすべてクローズ

ということです。翌日はブラックフライデーということもあり、お店は早朝にオープンするところもありますが、基本的にサンクスギビングの日はスーパーやウォルマートなど、食品を販売しているお店はほぼすべて、クローズとなってしまいます。

自分には関係ないホリデーだし、その日に買い物に行こうかな、と計画していると、お店がクローズなので手ぶらでUターンする羽目になってしまいます。注意してください!

日本から現金はいくら持っていく?

目次

  1. アメリカドルはどこでゲットできる?
  2. こんな方法もアリ

1.アメリカドルはどこでゲットできる?

アメリカへ行く際には、現地通貨のアメリカドルをいくらかゲットしておくと安心ですよね。アメリカドルを手に入れる方法には、

の4通りがあります。それぞれメリットとデメリットがあるので、ニーズに合わせて使い分けるのがおすすめです。

日本国内の銀行に行く

飛行機に乗る前にアメリカドルをキャッシュで持っていたいという人におすすめの方法です。都市銀でも地方銀行でも、基本的にはアポなしで両替することができます。

国際空港なら、空港内にも両替できる窓口があります。両替レートは若干割高かもしれませんが、搭乗ギリギリでやっぱりキャッシュが欲しいという時には安心ですね。

ただし、大金を持ち歩くのは危険なので、両替するのは渡米1週間から2週間に必要な金額に留めておきましょう。

日本国内の両替ショップへ行く

両替ショップや金券ショップでも、日本円かアメリカドルへの両替ができます。近年では、外貨両替宅配サービスなどもあって、ネットで両替の申し込みができる業者も多いですよね。

基本的には銀行とあまり変わらないレートですが、中には銀行よりレートが良い業者もあります。渡米までに期間がある人なら、どこがお得かリサーチするのも楽しいですね。

アメリカ国内のATMから引き出す

長期間アメリカに滞在する人や、移住や転勤などで生活の拠点をアメリカに移した人におすすめの方法です。日本の銀行で発行されたデビットカード、もしくはクレジットカードにvisaやMasterのロゴが入っていることが条件となりますが、アメリカ国内のATMに日本のカードを入れて、その時の為替レートでドルを引き出せます。

ただし、ATMごとに1日あたりの引き出し限度額が決められていて、その金額以上は引き落とすことはできません。上限は500ドル程度のところが多く、日本のATMとは使い勝手の良さが大きく違いますね。

ただ、レートはイマイチです。長期間アメリカで暮らす人なら、背に腹は蹴られないと諦めもつきますけど、短期間の留学だと、迷ってしまいますよね。

アメリカ国内の銀行へ行く

ATMで引き出せる上限額よりも大きな金額が欲しい時には、アメリカの銀行で両替するという方法があります。ただし、銀行の窓口へ日本円を持参する必要があるので、日本円を持っていることが条件となりますね。

この方法も、レートはよくありません。なので、アメリカに到着してすぐに車を買うなど目的がはっきりしているなら、日本で両替を済ませた方が賢明かもしれません。

2. こんな方法もアリ

アメリカはキャッシュレスが進んでいるので、日常生活で現金が必要になることはほぼありません。ウォルマートなどの大型チェーン店はもちろん、個人店でもほとんどがカード払いを受け付けていますし、自動販売機もカードが使えます。

そのため、日本で発行されたクレジットカードを使って支払いをし、利用分が日本の口座から引き落とされるという使い方もできますね。

クレジットカードの多くは、visaやMasterのロゴがついています。そのクレジットカードを使って、ATMからお金を引き出すという方法もできます。

この場合には、海外での使用ということで、カードによっては手数料がかかることがありますが、キャッシュアドバンスの扱いではなく、ショッピングの扱いになるので、キャッシュアドバンスの利用枠が小さい人でも安心ですね。

ただし、アメリカで日本発行のクレジットカードを使う際には、注意点もたくさんあるので、気を付けてください。→注意点はこちら

アメリカのクレジットカード事情、みんな何枚持ってるの?

目次

  1. アメリカはキャッシュレスが進んでいる!
  2. クレジットカードは特典で選びたい!どこがオススメ?
  3. クレジットカードの作り方
  4. クレジットカードは何枚必要?
  5. クレジットカードの支払方法

1.アメリカはキャッシュレスが進んでいる!

日本でも、新型コロナウィルスの影響によってキャッシュレスが一気に加速しましたが、アメリカのキャッシュレスは、さらにその先を行っています。お財布の中に現金を持たなくても、カードがあれば困ることはほとんどありません。大半のショップやレストランではカード払いができますし、できない店を探すことの方が難しいぐらいです。

それに最近では、ブースと呼ばれる道路わきの屋台でも、カードを受け付けている所が増えています。

電車の切符を買う際やタクシーに乗る時でも、カード払いができるので、あえてATMに行って現金を引き出す必要はありません。キャッシュが必要になる場所と言えば、公共のバスに乗車する時ぐらいでしょうか。

キャッシュレスも多様化

スマホ決済
スマートウォッチ
スマートリング

アメリカだけではありませんが、キャッシュレスな払い方も多様化しています。クレジットカードやデビットカードなどの「カード」で払う人もいれば、Apple Payのように、スマホやスマートウォッチなどのデバイスを使って、カードを使わずに支払うキャッシュレスも増えています。

私は10年以上前からキャッシュレスになっていて、基本、お財布には1ドルも入ってません。きっと少額は入っていたほうが良いのでしょうけれど、1ドルも入っていなくても困ったことは一度もありません。

そんな私が数年前にニューヨークのマンハッタンへ行った時、なんとニューヨーカーたちは、更にキャッシュレスが進化していて、皆さんスマホで支払ってました。バッグの中から財布を出して、その中からカードを出して支払う私は、正直、とてもレトロな自分を自覚しましたし、時間がかかって他人に迷惑をかけているような気持ちにさえなったものです。

2.クレジットカードは特典で選ぼう

クレジットカードを発行するのは主に金融機関で、VISAやMasterのロゴがついています。しかし近年では、信販系のカードも増えていて、使い勝手がとても良くなっています。特典も様々で、

  • キャッシュバック
  • マイレージが貯まる
  • ポイントがたまってショッピングの際に割引となる

など、さまざまです。ライフスタイルによっておすすめは異なりますが、日本へよく帰省する人なら、JALやANAが発行しているクレジットカードが良いかもしれません。

ストアカードも人気があります。これは無料で作れることが多く、他ブランドや他店では使えないのが特徴です。普段あまりクレジットカードを使うことがないけれど、特定のショップで良く買い物をするという人なら、ストアカードでも十分に便利さを満喫できるでしょう。

3.クレジットカードの作り方

アメリカでクレジットカードを作る際には、日本と同じようにまず最初に審査があります。審査では、これまでのカードやローンなどの借り入れ状況と返済状況をチェックするわけですが、その際には収入があるかどうかという点も質問されます。学生の場合だと、収入がない学生という点で、返済能力ナシと判断されて審査落ち、ということも。

そのため、日本から留学する場合や、短期間だけの滞在なら、日本でクレジットカードを作り、それを持って渡米するのがおすすめです。

クレジットカードの申請は、ネットでもショップの窓口などでもできますが、ネットの方が自宅で落ち着いた環境の中、マイペースで必要事項を記入できるという点でおすすめです。まず申請書に必要事項を記入して、身分証明書を添付すると、発行会社が審査を行い、1週間~2週間程度でカードが送られてきます。

クレジットカードが自宅に届いたら、まずActivateと呼ばれる作業が必要です。これは、カードを申請した時に登録した電話番号から電話を掛けると、自動的にカードを使えるようにしてくれるというもの。電話以外でもネットでActivateできることが多いので、英語に自信がないという人でも安心です!

4.クレジットカードは何枚必要?

クレジットカードは、1枚持っているととても便利です。1枚だけでは不安という人は、VisaとMasterを1枚ずつ持っていれば、十分すぎるでしょう。

クレジットカードがなくても、デビットカードは代金を支払うという面においてはクレジットカードと同じ役割りをしてくれるので、デビットカードだけでも生活に不便を感じることはありません。

クレジットカードとデビットカードの違いは、いつ支払うかという点です。

デビットカードは銀行口座に直結しているため、ショップなどで代金を支払うとリアルタイムで銀行口座から引き落とされます。そのため、銀行口座に十分な残高がなければ、支払いたくても残高不足となって使用不可となってしまいます。

一方のクレジットカードは、1ヶ月間の使用分がまとめて請求されます。これは、日本と同じですね。

5.クレジットカードの支払方法

日本では、クレジットカードはその月に使用した分を全額一括払いで払うのがデフォルトですよね。リボ払いなどもありますけれど、10万円使ったけれど今月がお金がないから1万円だけ払おう、なんてことはできませんよね。

基本、一括払いじゃない

アメリカでも、American Express系のカードは全額を翌月一括払いにするのがデフォルトです。しかし一般的なVisaやMasterは、Minimum Paymentと呼ばれる最低支払額をクリアすれば、全額を一括払いする必要はありません。どのぐらいの金額が最低支払額となるかという点についてはカード会社ごとに異なりますが、目安としては残高に対して3%程度です。つまり、1,000ドルを使ったら最低支払額は約30ドル程度ということになります。

返済しなかった残高分に関しては、利息が付いて翌月に再び請求書が送られてきます。

PaperLess(ペーパーレス)は請求書が来ない

最近では、どこでもペーパーレス化が進んでいるので、請求書が送られてこないことも多いです。口座を開設する際に、請求書を郵送で受け取りたいか、それともネットでOKか、を決めることができます。ネットでOKを選ぶと、請求書が郵送で送られてくるコトはありません。きちんと支払期限を自分でアプリで確認して、間に合うように返済してください。

返済はネットが便利

カードの支払方法は。スマホのアプリとかパソコンのWebサイトから払うこともできますし、従来のようにCheckを郵送して払うという方法もあります。しかしCheckを送る場合には、しっかり住所をネットで確認することをおすすめします。

請求書を郵送で受け取っているなら、その半券にチェックを同封して返送すれば良いのですが、デジタルの請求書の場合には、自宅でデジタル請求書をプリントアウトして、その半券をチェックと一緒に指定された住所へ郵送するのが安心です。

ネット払は払いたい時に払える

パソコンでカード会社のWebサイトにアクセスしたり、スマホのアプリを使う場合には、自分の都合が良い時に、サッと必要な金額を返済できます。これはとっても便利で、我が家では、お給料日クレジットカードの支払を済ませてしまいます。

ネット払はもっと便利なことがあって、支払う金額は、必ずしも支払最低額でなければいけないというルールはないという点です。例えば、カード会社から、「ミニマム200ドル」という請求が来たとします。一度に200ドル払うのはキツイから、隔週のお給料日ごとに100ドルずつ払いたいと考えるなら、それもOKです。要は、カードの支払期限が毎月この日と決まっているので、その日までに、ミニマム(最低額)以上を払っていれば、問題ありません。

日本から送金したい!どうしよう?

目次

  1. 日本からアメリカへ送金する方法
  2. おすすめの業者
  3. 日本でアメリカの口座を作れる?

日本からアメリカへ送金する方法には、いくつかの方法があります。

1.日本からアメリカへ送金する方法とは?

銀行送金

日本にいる家族に銀行に行ってもらい、アメリカの口座へ海外送金してもらうという、従来の送金方法です。銀行に来店して送金を依頼するという点で安心感を感じられるという人はいますが、手数料が割高なので、コスト面ではあまりおすすめではありません。

銀行送金の場合、銀行が決めている為替レートでの送金となり、1ドルごとに手数料が何円か上乗せされています。それだけでも割高感がありますが、そこに為替変動のリスクが上乗せされてしまいます。例えば1ドル=100円のレートで1万円を送れば、手数料を考えなけえればアメリカ側では100ドルを受け取ることができます。しかしレートが円安になって1ドル=130円ぐらいになってしまうと、1万円送ってもアメリカ側で受け取れるのは76ドル程度です。

しかも、銀行送金では、送金手数料がかかります。新生銀行だと海外への送金手数料は2,000円でリーズナブルですが、為替レートに含まれている手数料+為替変動のリスク+海外送金の手数料を考えると、決してお得な送金方法とは言えません。

さらにアメリカの銀行では、海外送金を受け取るための手数料がかかるケースも少なくありません。送金受取手数料は銀行ごとに異なっていて、目安としては20ドルから30ドルぐらいなのですが、少額を頻繁に送金したい人にとっては、こうした手数料がかさむことで、かなり割高感が大きくなってしまうかもしれません。

アプリを使っての電子マネー送金

手数料が安くて素早い送金ができるおすすめの方法は、スマホのアプリを使っての電子マネー送金です。PayPalやWiseなどがよく知られていますよね。

こうしたアプリを使った海外送金では、

  1. 日本でアカウントを開設し、日本国内の銀行口座とリンクさせる。
  2. アメリカで別アカウントを開設する。そして、アメリカ国内の銀行口座とリンクさせる。
  3. 日本からアプリで送金。
  4. アメリカ側のアプリに入金される。
  5. アプリからアメリカの銀行口座へ支払いをする。

という流れで送金ができます。送金にかかる日数はアプリによって異なりますが、1日~3日程度が多く、銀行送金よりも迅速です。手数料も比較的リーズナブルな業者が多いので、まとまった資金を送金したい場合でも、頻繁に送金したい場合などにも便利です。

PayPalについての詳細はこちら

2.おすすめの海外送金業者は?

おすすめ業者1:Wise(ワイズ)

手数料が安く、為替レートもバツグンに優秀という点で人気なのは、Wiseです。イギリスのロンドンを拠点とする海外送金業者で、近年では日本でもたくさんの人が利用しています。

  • 世界900万人が利用しているから安心。
  • 60以上の国や地域に送金が可能
  • 為替レートに上乗せなしのリアル為替レートを適用

おすすめ業者2:PayPal(ペイパル)

海外決済のためのアプリですが、海外送金サービスにも対応しています。日本からアメリカへの送金だけでなく、ネットショップの決済方法としても使い勝手が良いですね。

  • 海外送金だけでなく、オンライン決済にも使える
  • 送金手数料は499円とリーズナブル
  • 為替レートに含まれた4%の手数料がデメリット

住所確認が必要

私も以前、PayPalを使っていました。アカウントを開設して送金できる体制が整えば、スマホ一つで送金できるので、とっても便利です。しかし、PayPalは、アメリカ側でアメリカの銀行口座にリンクしたアカウントと、日本側で日本の銀行口座にリンクした2つのアカウントが必要です。同じメールアドレスではNGなので、メールアドレスを1つしか持っていない人は、もう一つ作る必要があります。

そして、PayPalで10万円以上(1回につき10万円ではなく、生涯送金額の合計)を送金するためには、住所確認が必要です。特に日本側の住所確認はかなり厳しくて、運転免許証やパスポートなどの他に、光熱費や携帯大の請求書など、実際にそこに住んでいなければ入手できない書類の提出を求められます。

日本の実家を使って日本側のアカウントを作ろうと思っても、里帰り中にササッと片付ける、ということは残念ながらできません。

もしもこれから渡米予定の方は、まず日本でPayPalの口座を開設しておくことをおすすめします。

おすすめ業者3:楽天銀行

銀行からの送金なら、ネット銀行として大人気の楽天銀行がおすすめです。送金する金額にかかわらず、海外送金にかかる手数料はたったの750円。銀行によっては5,000円以上の手数料がかかるので、比較すると圧倒的なリーズナブルさが魅力です。

  • 銀行からの送金では最安
  • 中継銀行手数料1,000円がかかる。

口座を作るのがとても大変

楽天銀行はネット銀行なので、口座を作る手続きや必要な書類が、他の銀行よりも多いです。運転免許証がなければパスポートでもOKですが、海外在住ではないかと疑われると、(例えばスミス花子のように苗字がカタカナだったり)、納税証明書の提出を求められます。

そのため、これも里帰り中にサッと片付けようかな、ということはできません。

しかも楽天銀行では、キャッシュカードを定期的に送ってくれるのですが、転送はしてくれません。しかも、本人のみ受け取り可能な郵便で送ってきます。もしも住所が違うと、住民票を提出しなければいけませんし、そこで海外在住かもと疑われると、再び納税証明書を出せと言われてしまいます。

3.日本でアメリカの口座を作れる?

少し前は無理でしたが、2021年現在は、できます!

渡米前にアメリカの銀行の口座を開設しておけば、とりあえず渡米してからしなければいけないことが1つ減りますよね。

日本でアメリカの口座を開設するためには、まず三菱UFJ銀行に口座を作る必要があります。三菱UFJ銀行は、世界各国に支店を展開しているユニオンバンクと提携していて、渡米前に口座開設ができます。

日本でユニオンバンクの口座を開設する方法はこちらから

アメリカのスーパーで注意したい「量り売り」lb当たりの価格って何?

日本のスーパーでも、たまに量り売りのお店はあります。しかし、大きなスーパーではそう言ったショップは少なく、1袋当たりいくらとか、1個もしくは1本当たりいくらという価格設定になっています。アメリカでも、そういう販売方法はもちろんあります。しかし、フルーツや野菜などの生鮮品では、大型のスーパーでも「量り売り」のシステムを採用している所が少なくありません。

目次

  1. 量り売りとは?
  2. LBって何?
  3. 量り売りの生鮮品は、どうやって買えばよい?
  4. 量り売りの注意点

1.量り売りとは?

量り売りとは、lb(パウンド)当たりの単価が決められていて、どのぐらいの重さがあるかによって購入価格が変わるというシステムです。アメリカのスーパーでは、キャベツや白菜、スイカなどのように、比較的重さがある野菜に多く採用されています。

ちなみに、lbは日本ではポンドを発音しますが、アメリカではパウンド(Pound)と言います。

1lb=453.59237g

のコトですが、ザックリと2kgで1lbと覚えているだけでも、普段の生活の中では役立つと思います。

kgとlbの換算はこちらから

アメリカでは、他にも日本とは違う単位がたくさんあります。例えば、重さの単位ならパウンドの他にOz(オンス)もありますし、長さならメートルじゃなくてFootとかYard(ヤード)、Mile(マイル)なんかもありますよね。

アメリカに行ったら全部覚えたほうが良いの?と不安になる人はいるかもしれません。でも大丈夫。それがどのぐらいの単位だってザックリした概念を持っているだけでも困りません。正直、私は1オンスがどのぐらいなのか知りませんけれど、生活の中で困ったことはありません。それに、アメリカ人でも知らない人は結構いるらしく、「分からない!」「私も知らん!」ということは、わりと普通です。

2.lb(パウンド)って何?

日本では、グラム(g)とかキログラム(lg)のメトリックを使うので、パウントを使う習慣はありません。世界各国を見ると、ほとんどの国では日本と同じグラムやキログラムを使います。そして、パウンドを使っているのは、実は世界にアメリカを含めて3国しかありません!それは、アジア圏にあるミャンマーと、アフリカのリベリアです。

このうち、ミャンマーとリベリアでは、キログラムのメトリックスを使う方向へと進んでいて、近い将来にはただアメリカだけがヤード・ポンド法に分類されるlb(パウンド)を使うことになりそうです。

ちなみに、アメリカのパウンドは、生鮮品の重さだけでなく、私達の体重にも使われています。何キロだと絶好調、何キロだとマズいかなと目安にしていた私にとっては、アメリカの体重計の表示にイマイチ危機感を持てず、築いた時にはなんと痩せていた時よりもプラウ15キロを達成していました。。。。あぁ絶句。

3.量り売りの生鮮品は、どうやって買えばよい?

スーパーの生鮮食品売り場には、1袋当たりいくらという価格設定になっている商品もあれば、1lbあたりいくらという商品もありますし、また1本いくらという設定のものもあります。予算内にしっかり納めたい時には、この販売単位を良くチェックした上で購入してください。

lb当たりいくらという量り売りの商品は、例えば「$2.99/lb」のような表示がついています。これは、1パウンド当たり2.99ドルということで、2パウンド分を購入すれば、支払う料金は5.98ドルということになります。

この量り売り、どこで重さを測ればよいのか迷ってしまう人がいるかもしれません。スーパーによって、生鮮売り場の所に秤が置かれている所もあれば、全く見当たらない店もあります。もしも、しっかり重さを測って買いたいひとは、秤のある店に行って購入するのが良いですが、私が知る限り、わざわざ図って買っている人は、見たことがありません。みなさん、悪くなる前に食べ切れる分だけを、目分量で購入してますね。

売り場に秤がない場合でも、売り場に置かれている秤で測った場合でも、最終的にはレジで支払いをする時に、もう一度測ることになります。

前回ご紹介したスーパーのセルフチェックで量り売りの生鮮品を購入する際には、野菜にくっついているバーコードをスキャンしたら、スクリーンに「商品をガラス台の上においてください」というメッセージが表示されます。そして指示通りに置くと、重さが計算されて、実際に支払う料金が出ます。

4.量り売りの注意点

量り売りで注意したい点は、パウンド当たりいくらという価格設定になっているものもあれば、1個いくらという設定ん会っているものもあるという点ですね。レジに行く前に明確にする必要はないわけですが、「これ1個いくらなんだろう?」と知りたい時には、欲商品の前の値段票をチェックすることをおすすめします。

私がよくやってしまいやすい失敗には、1本いくらだと思って購入した野菜が実はパウンド売りしているもので、予想以上に高くついてしまったということがあります。

先日は、アメリカでは珍しい、日本の梨(Asian Pear)を見つけました。とても嬉しくて「高くなければ買おうかな」と値段をチェックしたら、$2.19との表示が。きっと1個$2.19なのだろうと思ってセルフレジに行ったところ、スキャンした後に「商品をガラス台においてください」との表示が。

つまり、そうです。量り売りだったのです!意外と重量のある梨は、2個で4ドル近く払う羽目になりました。1個2ドルって、私的にはとても高いと思うのですが、皆さんはどうでしょう?